JP2008176935A - 鋼管ポール - Google Patents

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Abstract

【課題】悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる鋼管ポールを提供する。
【解決手段】道路を照明する灯具と、該灯具に電源を供給するソーラーパネルとマイクロ風力発電機を有する鋼管ポールであって、前記ソーラーパネルとマイクロ風力発電機から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有することを特徴とする鋼管ポール。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路を照明する灯具と、該灯具に電源を供給するソーラーパネルとマイクロ風力発電機を有する鋼管ポールに関する。
具体的には、例えば、外灯、信号などに用いる円形鋼管や角形鋼管を使用した鋼管ポールに関する。
外灯、信号などに用いる円形鋼管や角形鋼管を使用した鋼管ポールは、地震や台風などの災害時でも道路を照明できる信頼性・機能性が必要であるため、近年、灯具に電源を供給するソーラーパネルやマイクロ風力発電機を有する鋼管ポールが設置されている。
しかし、ソーラーパネルは悪天候の場合には発電できず又マイクロ風力発電機も風が無いと発電できないうえ、地震などにより電池が破損した場合には鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを救助する為に照明することができないという問題点があった。
多機能を有する鋼管ポールに関しては、従来から種々の提案がなされており、例えば下記特許文献1には、無線アンテナ、ビーコン、照明装置、撮像装置、報知装置、非常電話装置、無停電電源装置を設けることにより、ユーザにとって利便性が良く、災害時に情報基地として利用できるポール装置が記載されている。
しかし、特許文献1の発明は、種々の機能を有し災害時に情報基地として利用できることを特徴としているが、地震や台風などの災害時にポール装置から離れた場所にいる事故車両、被災者などを照明する方法について検討されていなかった。
特開平11-232597号公報
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる鋼管ポールを提供することを課題とする。
本発明は、前述の課題を解決するために鋭意検討の結果、ソーラーパネル及びマイクロ風力発電機から供給される電源により充電する電池内蔵型携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有することにより、悪天候の場合や、地震などにより柱体内部の電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる鋼管ポールを提供するものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)道路を照明する灯具と、該灯具に電源を供給するソーラーパネルとマイクロ風力発電機を有する鋼管ポールであって、前記ソーラーパネルとマイクロ風力発電機から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有することを特徴とする鋼管ポール。
(2)前記携帯用非常灯は充電電池を内蔵し、前記非常灯ボックスに設置されているときは待機状態であり、該非常灯ボックスから取り外した時、および、商用電源の停止や柱内部電池の破損停止時に通電可能状態となることを特徴とする(1)に記載の鋼管ポール。
(3)前記非常灯ボックスの前面に保護板が設けられており、該保護板が割られた時に警報信号を発信する警報機を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の鋼管ポール。
(4)前記携帯用非常灯は、前記非常灯ボックスから取り外して鋼管ポールに容易に取り付けられるバーを有し、投光の方向や角度を調整し必要とする所を照らすことができることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の鋼管ポール。
<作用>
(1)の発明によれば、ソーラーパネル及びマイクロ風力発電機から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有するので、悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる。
(2)の発明によれば、携帯用非常灯が、非常灯ボックスに設置されているときは待機状態であり、該非常灯ボックスから取り外したとき通電可能状態となるので、使用しないときに無駄な電力を消費することがないうえ、非常時に直ぐに確実に使用可能状態にすることができる。また災害により商用電源が停止した場合や柱体内部の電池が破損停止した場合、自動的に電池内蔵型携帯用非常灯を点灯することができる。
(3)の発明によれば、非常灯ボックスの前面に保護板が設けられており、該保護板が破損したときに警報信号を発信する警報機を有するので、携帯用非常灯を持ち出すいたずらや、携帯用非常灯の盗難を未然に防止することができる。
(4)柱体に携帯用非常灯を容易に取り付けられるバー(丸棒・フラットバー・
細径鋼管で良い)に簡易なクランプ等で取り付け、目的とする方向や角度を調整し照明できる。
本発明によれば、ソーラーパネルから供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有することにより、悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる鋼管ポールを提供することができ、具体的には下記のような産業上有用な著しい効果を奏する。
1)悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる。
2)使用しないときに無駄な電力を消費することがないうえ、非常時に直ぐに確実に使用可能状態にすることができる。
3)携帯用非常灯の盗難を未然に防止することができる。
4)非常灯を必要な方向・角度に調整取り付けできることで、より照明の効果を高めることができる。
発明を実施するための最良の形態について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の鋼管ポールの実施形態を例示する図である。
図1において、1は灯具、2はソーラーパネル、3は鋼管ポール、4は非常灯ボックス、5は制御ボックス、6は電池、7は開口部、9は非常灯取付バー、10はマイクロ風力発電機を示す。
図1に示すように、本発明の鋼管ポールは、道路を照明する灯具1と、該灯具1に電源を供給するソーラーパネル2とマイクロ風力発電機10を有する鋼管ポールであって、前記ソーラーパネル2から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックス4を有することを特徴とする。
ソーラーパネル2及びマイクロ風力発電機10から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックス4を有するので、悪天候の場合や、地震などにより電池が破損した場合でも、非常灯ボックス4から携帯用非常灯を取り出して鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができる。
この非常灯ボックス4は、鋼管ポール3の外周にバンド等で固定しても良いが、通行の支障になり美観を損なうため図1に示すように、鋼管ポール3を切り欠いて補強し、鋼管ポール3の内側に設けることが好ましい。
必要とする照明が鋼管ポールの間近であれば、鋼管ポールに付属する携帯用非常灯取り付けバーに非常灯を取り外し、簡易クランプで投光の方向・角度を調整し使用するのが良い。
また、非常灯ボックス4の前面に、樹脂製などの保護板を設け、非常時には保護板を割り、容易に携帯用非常灯を取り出すことができる、一方では取り出すことで、ブザーなどの警報信号を発信する警報機を設置することにより、携帯用非常灯を持ち出すいたずらや、携帯用非常灯の盗難を未然に防止することができ、この警報信号を遠隔の道路交通官制センターなどに送信することにより、道路に何らかの異常があったことを知らせることができる。
本発明においては非常灯ボックス4の設置位置は問わないが、通行人が携帯用非常灯を取り出し易くするためには、通行人の平均身長を考慮して地面からの高さを1.5〜1.7mとすることが好ましい。
図1に示す開口部7、はボルト締めされた蓋が設けられており、中には、制御ボックス5および電池6が設置され、機器のメンテナンス時に開口部7を開いて作業することができる。
図2は、本発明の鋼管ポールに用いる機器の接続を例示する図である。
ソーラーパネル2及びマイクロ風力発電機10は制御器を介し電池6にケーブル接続されており、日光の照射エネルギーを電力に変換して電池6に蓄積することができ、その電力を灯具1および非常灯ボックス4に設置されている携帯用非常灯に供給することができる。
なお、悪天候によりソーラーパネル2による発電ができない場合に備えて、商用電源を供給できるようにすることが好ましい。
また、携帯用非常灯は、非常灯ボックス4に設置されているときは満充電状態で待機状態として通電できなく消灯しておき、該非常灯ボックス4から取り外したとき通電可能状態とすることにより、携帯用非常灯を使用しないときの無駄な電力消費を防止することができる。
本発明においては、携帯用非常灯の点灯時間は問わないが、災害時に一晩使用することを考慮して1回の充電で8〜15時間連続使用できることが好ましい。
図3は、本発明の鋼管ポールに用いる携帯用非常灯を例示する図である。
図3に示すように、本発明の鋼管ポールに用いる非情灯は携帯用の折りたたみ式取っ手(ハンドル)を設けるとともに、手放しで照明できるように、伸縮自在の3〜4本の脚を設け、的確に目的とする方向を照らすことができるように、設置できることが好ましい。
また鋼管ポール本体の機能が破損していない限り、形態用非常灯を元のボックスに戻す事により再度充電し、数日にわたる災害復旧に、再度使用することができる。
図1〜図3に示す本発明の鋼管ポールを下記条件で実施した。
<実施条件>
・ 鋼管ポールの径 下部:対辺200mm角形鋼管、板厚:6.0mm
・ 上部:対辺125mm角形鋼管、板厚:4.5mm
・ 非常灯ボックス高さ:地面から1.5m
・ 携帯用非常灯の点灯時間:1回の充電で連続12時間
・ 携帯用非常灯の仕様:防水
・ 携帯用非常灯の照明距離:30m
・ マイクロ風力発電機容量:50W〜100W
・ 本体照明器具:20W〜100W灯、
設置高さ地上約3.5m
その結果、ソーラーパネルから充電する電池が破損した場合でも非常灯ボックスから携帯用非常灯を取り出して、鋼管ポールから離れた道路、事故車両、被災者などを照明することができ、本発明の効果が確認された。
本発明の鋼管ポールは、大阪府茨城市にて計画中であり、災害時の実用性に優れているため、今後、幅広い地方公共団体への適用拡大が期待される。
本発明の鋼管ポールの実施形態を例示する図である。 本発明の鋼管ポールに用いる機器の接続を例示する図である。 本発明の鋼管ポールに用いる携帯用非常灯を例示する図である。
符号の説明
1 照明灯具
2 ソーラーパネル
3 鋼管ポール
4 電池内蔵型非常灯及び収納ボックス
5 制御ボックス
6 柱体内蔵電池
7 開口部
8 非常灯内蔵電池
9 非常灯取り付けバー
・ マイクロ風力発電機

Claims (4)

  1. 道路を照明する灯具と、該灯具に電源を供給するソーラーパネルとマイクロ風力発電機を有する鋼管ポールであって、
    前記ソーラーパネルとマイクロ風力発電機から供給される電源により充電する携帯用非常灯を設置した非常灯ボックスを有することを特徴とする鋼管ポール。
  2. 前記携帯用非常灯は充電電池を内蔵し、前記非常灯ボックスに設置されているときは待機状態であり、該非常灯ボックスから取り外した時、および、商用電源の停止や柱内部電池の破損停止時に通電可能状態となることを特徴とする請求項1に記載の鋼管ポール。
  3. 前記非常灯ボックスの前面に保護板が設けられており、該保護板が割られた時に警報信号を発信する警報機を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鋼管ポール。
  4. 前記携帯用非常灯は、前記非常灯ボックスから取り外して鋼管ポールに容易に取り付けられるバーを有し、投光の方向や角度を調整し必要とする所を照らすことができることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鋼管ポール。
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