JP2008175466A - 消費電力制御装置およびこれを用いた消費電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空調機や冷凍機等の温度調節装置のON/OFF動作を統括的に管理することで、実質的に利用者の快適性などを損なうことなく、効率的に電力削減効果が得られる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供する。
【解決手段】 空調機等の消費電力制御装置であって、コンプレッサーのON/OFFを制御する電力制御本体と、当該電力制御本体からの信号をコンプレッサーのON/OFF回路に供給する遮断線とを備え、当該電力制御本体は、各コンプレッサーのON/OFF間隔を記憶して、制御信号を作成するシーケンス制御部と、当該シーケンス制御部に対して時間信号を送るタイマーとを供えており、複数の温度調節装置に使用されている複数のコンプレッサーを2つ以上のグループに分けると共に、各グループ毎にコンプレッサーのON/OFF動作を制御して、温度調節装置の消費電力を削減する消費電力制御装置とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機(空調機とも言う)や冷凍機のような温度調節装置における消費電力量を削減するための消費電力制御装置、および消費電力制御方法に関し、特にデマンドコントロールとは無関係に消費電力量を削減することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法に関する。
冷凍機や空調機といった温度調節機器では、これに使用されるコンプレッサー(コンプレッサ)における電力使用量が多いことが知られている。そしてこのような使用電力量を削減する方法として、わが国においては、電気料金の計算方法に関してデマンド契約方式が適用されている関係上、専らデマンドコントロールを目的とする使用電力の削減方法や装置が提案されている。
すなわち、このデマンド契約方式では、1年間の電力使用量のピーク値を基本料金の基準とするものであり、当該ピーク値に達していないときでも高い基本料金が課金される仕組みになっている。そこで電力使用量を日常業務に影響のないように抑えることによって効果的な節電を図ることのできる方法や装置が提案されている。
具体的には、従来提供されているデマンド監視制御装置としては、電力会社の電力量測定用計器から30分単位で送られるパルスを検出し、そのパルス数から得られる現在電力から予測電力を算出し、予測電力(予測デマンド値)を予め設定された各月別の目標電力と比較するように構成されており、予測電力が目標電力を超えると音やランプなどによって警報を発生し、予測電力が目標電力以下になると警報を解除するものが提供されている。このようなデマンド監視制御装置では、警報が発生されると需要者が稼働中の空調機をオフにして警報を解除することが必要になる。
また、上記デマンド監視制御装置に関連し、予測デマンド値を目標デマンド値以下にするために、一部のコンプレッサーを停止し、デマンド時限終了時の電力が目標デマンド値以下に納まるように構成されたデマンド監視制御装置も提供されている。
このようなデマンド監視制御方法及びデマンド監視制御装置については、先に特許文献1(特開平11−89117号公報)が存在する。この文献では「電力会社の電力量測定用計器のパルス発振器から送られるパルス信号を検出するパルス検出器からの信号を入力し、一定時間当たりのパルス数に対応した現在電力から予測電力を算出し、該予測電力を予め記憶部に設定された各月別の目標電力のうち当月の目標電力と比較し、予測電力が目標電力を超えると、空調機をオフにする信号をその空調機側に発信することを特徴とするデマンド監視制御方法」が提案されている。
一方、空調機、冷凍機、または保温機などにおいては、多くの場合、設定した温度が維持されるような温度制御も行われている。例えば夏期において、空調機により室温を調整する場合に、室温が所定の範囲内に納まるように調整される。つまり、空調機に温度を設定すると、その設定温度に応じて下限温度と上限温度が決まり、空調機は、室温が下限温度になったときに非動作状態(停止状態)に切り換えられ、温度が上限温度になったときに動作状態(運転状態)に切り換えられる。これにより、上限温度と下限温度との間でオンオフ制御が行われる。
さらに、このような空調機等における温度制御を考慮したデマンドコントロール方法は、特許文献2(特開2006−322681号公報)に開示されている。この文献では、温度調節のためのオンオフ制御とは全く関係のないタイミングでコンプレッサの運転の強制停止を行うと、その強制停止開始時点でのコンプレッサの運転状態によっては、当該コンプレッサに過大の負荷を与えたり、運転温度に悪影響を与えたりするおそれがあるとの課題を解決するべく、空調機器におけるコンプレッサの運転を節電目的で特定期間だけ強制停止させる際、その強制停止を、コンプレッサの運転開始直後で運転負荷の大きい重負荷運転から当該運転負荷に相当するパラメータが一定以下である軽負荷運転に移行する時点を基準とするタイミングで開始させるものである。
特開平11−89117号公報 特開2006−322681号公報
しかしながら、従前のように空調機や冷凍機における電力消費量をデマンドコントロールに関連付けて削減しようとすると、そもそもデマンド契約方式を採用していない国々においては、適切な制御を行うことができない。
そこで本発明は、デマンドコントロールに依存することなく、電力消費量を削減することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供しようとするものである。
また、空調機や冷凍機などの温度調節装置では、前記の通り、設定した温度が維持されるような温度制御も行われていることから、単純にコンプレッサーのON/OFF制御を行った場合には、停止後の作動時に問題が生じることもある。具体的には、再起動となるタイミングの直前に、コンプレッサーの運転が停止されることもあり、このような場合には、長時間にわたってコンプレッサーの運転が停止されることから、冷凍機や空調機に搭載されたマイコンの判断によって機器異常と判定され、機器自体の運転が停止されてしまうおそれもある。
そこで本発明では、強制的にコンプレッサーを停止させながらも、このような再起動時の不具合を解消することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供しようとするものである。
また、空調機や冷凍機における電力消費量の制御を、設定した温度や外気温、或いは各温度調節装置における各構成要素の稼働時間など、複数のパラメータに基づいて行おうとすると、何れかのパラメーターの測定不具合や、演算処理の不具合等が生じた場合には、適切な節電制御を行うことができない。加えて、この場合には、各パラメーターの測定器具のメンテナンスも必要になる。
そこで本発明では、各国共通のパラメータである時間だけ因子(要素)としてコンプレッサーの稼働タイミングを制御することにより、より確実に節電制御を行い、更にメンテナンスの手間やコストを削減することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供しようとするものである。
更に、本発明では、空調機や冷凍機等で構成される複数の温度調節装置のON/OFF動作を統括的に管理することで、実質的に利用者の快適性などを損なうことなく、効率的に電力削減効果が得られる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供しようとするものである。
上記課題の少なくとも1つを解決する為に、本発明では、熱媒体のコンプレッサーと、熱交換器と、送風機とを具備する温度調節装置における消費電力を制御する為の消費電力制御装置であって、コンプレッサーのON/OFF動作を制御する電力制御本体と、当該電力制御本体からの信号をコンプレッサーのON/OFF回路に供給する遮断線とからなり、当該電力制御本体は、各コンプレッサーのON/OFF間隔を記憶して、制御信号を作成するシーケンス制御部と、当該シーケンス制御部に対して時間信号を送るタイマーとを供えており、複数の温度調節装置に使用されている複数のコンプレッサーを2つ以上のグループに分けると共に、各グループ毎にコンプレッサーのON/OFFを制御して、温度調節装置の消費電力を削減することを特徴とする、消費電力制御装置を提供する。
かかる本発明によれば、複数の温度調節装置を統括して管理することができることから、夏季シーズンにおける温度の上昇など、省電力化の制御による不具合を削減しながらも、効率的に省エネ制御を行うことができる。
また、上記消費電力制御装置において、温度調節装置は空調機又は冷凍機であって、更に、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段を備えており、前記消費電力制御装置は、当該空調機又は冷凍機における温度制御手段とは独立して、温度調節装置のにおけるコンプレッサーのON/OFFを制御する様に構成されていることが望ましい。
これにより、時間だけを因子(要素)として各温度調節装置、特にコンプレッサーを稼動/停止させることができ、これにより大幅に異なる環境で使用される場合でも、確実に省電力化を果たすことが可能になる。この点、仮に室内温度や外気温など、複数のパラメータを因子に含む場合には、製造国と使用国が異なる場合などのように、当該制御装置を使用する環境や施設の構造等の違いから正常に機能しないことが考えられるが、時間だけを因子としてコンプレッサーのON/OFFを制御すれば、このような不都合は生じない。
また送風機については、温度調節装置が具備する温度制御手段による制御を行うことで、送風状態を維持し、利用者における快適性を維持することができる。即ち、この場合における消費電力制御装置は、空調機を一定の間隔で送風機として機能させることにより、省エネを果たすことのできる、装置となる。
上記消費電力制御装置において、温度調節装置は空調機又は冷凍機であって、更に、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段を備えており、前記消費電力制御装置は、当該温度調節装置における障害情報を管理するコンピュータに対して、コンプレッサーの稼動状態を示す擬似信号を出力する擬似信号出力手段を備えることが望ましい。
これにより、エアコンや冷凍機における障害情報を管理するコンピュータ(マイコンなど)に対しては、コンプレッサーが正常に稼動していることを示す擬似信号が送られ、意図しない停止状態を解消することができる。
また、上記消費電力制御装置は、更に、各コンプレッサーのON/OFFの制御信号(又はこの制御信号に相関する無線信号)を前記電力制御本体から無線通信方式で受信する端末を1つ又は2つ以上具備し、各端末は、空調機及び/又は冷凍機で構成される複数の温度調節装置に使用されている2つ以上のコンプレッサーに対してON/OFFの制御信号を送信するように構成されることが望ましい。
これにより、例えばコンプレッサーの設置場所がシーケンス制御部から離れている場合でも、無線通信方式を利用することで、簡易に当該消費電力制御装置を設置する事ができる。
更に、上記消費電力制御装置において、シーケンス制御部は、制御対象となる温度調節装置におけるコンプレッサーを、3〜7分間の停止時間で、60分あたり1又は2回以上、ランダムに行うように構成されている事が望ましい。
このようなスケジュールでコンプレッサーのON/OFFを管理することにより、実質的な温度の上昇を抑えながらも、確実に消費電力を削減することが可能になる。即ち、時間のパラメータに基づいてコンプレッサーを停止する場合には、このように3〜7分間という短い停止時間を、複数回行うことで、当該空調機などが設置された施設内の利用者に不快感を与えることなく、効果的な省エネ効果を得ることができる。
また、本発明では前述した課題の少なくとも1つを解決する為に、熱媒体のコンプレッサーと、熱交換器と、送風機とを具備する、複数の空調機及び/又は冷凍機における消費電力を削減する為の消費電力制御方法であって、複数の空調機及び/又は冷凍機を2つ以上のグループに分けると共に、夫々のグループごとに、当該グループに属する空調機及び/又は冷凍機のコンプレッサーを、予め設定したスケジュールで強制的にON/OFFさせることを特徴とする、消費電力制御方法を提供する。
かかる消費電力制御方法によれば、複数の空調機や冷凍機のON/OFFスケジュールを統括して管理することが可能になので、他の機器の稼動状態を考慮しながら策定することができ、その結果、実質的な温度管理に障害を来たすことなく、省エネの為の稼動管理を行うことができる。
更に、空調機及び/又は冷凍機における送風機は、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段で制御する一方、前記コンプレッサーは、予め設定したタイムスケジュールで、当該温度制御手段による制御とは別に強制的にON/OFFさせることもできる。
このような制御方法を行うことにより、コンプレッサーの停止に伴って、空調機や冷凍機の吐出温度が変化したとしても、少なくとも送風状態は保たれていることから、利用者が急激に不快を感じることはなくなる。
本発明の消費電力制御装置によれば、各国共通の因子である時間を要素にコンプレッサーのON/OFFを管理することから、デマンド契約方式を採用していない国々においても適切に省エネの為の稼動制御を行うことができる。また、各国共通のパラメータである時間だけ因子としてコンプレッサーの稼働タイミングを制御することにより、より確実に節電制御を行い、更にメンテナンスの手間やコストを削減することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供することができる。
特に、コンプレッサーの作動状態を示す擬似信号を送信することにより、強制的にコンプレッサーを停止させながらも、再起動時における作動障害、即ち、エラー信号による機器の停止を解消することのできる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供することができる
そして、本発明では、空調機や冷凍機等で構成される複数の温度調節装置のON/OFFを統括的に管理することで、実質的に利用者の快適性などを損なうことなく、効率的に電力削減効果が得られる消費電力制御装置および消費電力制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1はこの実施の形態における消費電力制御装置の設置状態を示す全体システムであり、図2は当該システムに使用されている消費電力制御装置を示す略図であり、図3はこの消費電力制御装置の回路図であり、図4はこの消費電力制御装置による制御パターンを示す略図である。
先ず図1に基づいて、こ本実施の形態にかかるシステム全体を説明すると、各コンプレッサー10,15のON/OFF動作をシーケンス制御する電力制御本体20と、この電力制御本体20からのON/OFF信号を各コンプレッサー10に送信する遮断線30とで構成されている。
特にこの実施の形態では、1台の電力制御本体20で、空調機ACのコンプレッサー10と冷凍機FRのコンプレッサー15のON/OFF動作を制御するものとして具体化されており、夫々のコンプレッサー10,15にON/OFF信号を送信する遮断線30は、各コンプレッサー10における電源を管理する回路に接続されている。具体的には、空調機ACの場合、遮断線30は、多くの場合、コンプレッサー10に対する電力供給のON/OFFは、マグネットスイッチ11などを介して行われていることから、当該遮断線30は、マグネットスイッチ11から出力されるコンプレッサー10のON/OFF信号の出力ケーブルに接続される。特に、この実施の形態に示す空調機ACは、室外機内に空調機ACの動作を管理する為のマイクロコンピュータ12などの制御装置が設置されていることから、前記遮断線30は、マグネットスイッチ11とマイクロコンピュータ12とを接続する信号線に接続されている。
一方、冷凍機FRのコンプレッサー15において、そのON/OFF動作を制御する信号を伝送する遮断線30は、マグネットスイッチ11と電磁弁ポンプとの間、または電磁弁ポンプとリレー(4アンペア)との間における信号伝送ケーブルに接続されている(図1B参照)。特に冷凍機FRにおけるコンプレッサー15のON/OFF動作を制御し、所定の間隔で停止状態を設けることにより、霜が着き難いなどの効果も得ることができる。
更に、この実施の形態では、電力制御本体20は、複数の遮断線30の内の一部を、当該電力制御本体20に併設されている無線機の親機23に導き、無線方式によって、シーケンス制御部21からのON/OFF動作信号に相関する無線信号を送信する様に構成している。この親機23から送信された無線信号は、コンプレッサー10の近傍に設置されている無線機の子機22で受信され、当該子機22において無線信号が各コンプレッサー10,15毎のON/OFF動作信号に変換される。このON/OFF動作信号は、子機22から延伸する遮断線30で伝送され、当該遮断線30は各コンプレッサー10,15における動作/停止を制御する信号を送受信するケーブルに接続される。
そして、これらの遮断線30を介してON/OFF信号を各コンプレッサー10に送信する電力制御本体20は、図2に示すように、コンプレッサー10,15の作動時間及び停止時間を計測する為のタイマー24と、このタイマー24からの経時信号をデジタル又はアナログ信号で受信するシーケンス制御部21と、当該消費電力制御装置における電力異常時の保安の為のブレーカー25及びヒューズ26と、シーケンス制御部21からの制御信号によって開閉する複数のリレー27とで構成されている。そして、前記各遮断線30は、このリレー27から引き出されている。なお、図2中の符号13は、この消費電力制御装置の動作状態を示す電源ランプ(電源表示灯)である。
図3(A)はこの消費電力制御装置の回路図の一例を示しており、運転モード、昼型モード(昼間稼動型)、夜型モード(夜間稼動型)、遮断モード、停止モード、スケジュールタイマーを構成する制御回路構成例を示している。また図3(B)は、他の実施の形態にかかる消費電力制御装置の回路図の一例を示している。
前記シーケンス制御部21には、予め各遮断線30ごとに、各コンプレッサー10,15のON/OFF制御スケジュールを記憶させておく必要があり、このようなシーケンス制御部21に対する当該スケジュールの記憶(記録)操作は、当該シーケンス制御部21内に設けられる記憶領域に対して、外部からコンピュータなどを接続し、当該コンピューターの操作によって記録することができる。このようなコンピュータとの接続は、入出力ポート28から行うことができる。
以上の様に構成された消費電力制御装置では、タイマー24から送信される経時信号に基づいて、シーケンス制御部21は、予め設定されているスケージュールに合わせて、各遮断線30を通じて各コンプレッサー10,15に対し、その動作をON/OFFさせる為の信号を送る。この信号に基づいて、各コンプレッサー10,15は稼働時間が制御され、その結果、動作が停止している分だけ、消費電力を削減する(省エネする)ことができる。
特に本実施の形態における消費電力制御装置では、各コンプレッサー10,15を一定間隔でON/OFFさせるだけでなく、当該空調機ACや冷凍機FRにおける動作異常を検出するマイコンなどの管理手段に対し、コンプレッサー10,15が稼動している時と同じ擬似信号を送信する様に構成されている。かかる空調機ACなどの管理手段の設置場所は、各種空調機ACや冷凍機FRごとに異なっていることから、各機器の設計に応じて適宜調整することが望ましい。例えば、当該管理手段が室外機内に設けられている機種では、当該室外機に対して擬似信号送信用のケーブルを接続する。一方、室内機のリモコンなどに当該制御手段が設けられている場合には、当該リモコンに対して擬似信号送信用のケーブルが接続される。
このように、各機器の異常を検出する為の制御手段に対して、擬似信号を送信することにより、例えば空調機ACにおいては、異常信号に基づいた停止が発生することなく、通常通りの動作が行われる。すなわち、コンプレッサー10,15が停止しているにも拘らず、例えば送風だけは通常通り行われることになり、空調機ACを一定の間隔で送風機として機能させることで、消費電力量の削減を果たすことができる。これにより、何れかのコンプレッサー10,15が停止したとしても、少なくともそれまで冷却又は暖房されていた空気が循環されることになり、施設内における一部の領域の温度が急激に変化することもなく、快適さを維持することができる。
特に、1つの電力制御本体20で、複数のコンプレッサー10,15のON/OFF動作を制御するように構成した消費電力制御装置では、その施設の使用状況に応じて、各コンプレッサー10,15の動作を統括的に管理することができる。その際、隣接する空調機ACの内の何れか一方のコンプレッサー10を停止させたとしても、他の空調機ACのコンプレッサー10は稼動したままであることから、その空調機ACは冷気又は暖気を吐出させており、コンプレッサー10が停止している空調機ACも送風機は稼動していることから、施設内における空調の快適さが著しく悪化することはない。
このような空調機ACや冷凍機FRの制御方法としては、例えば以下の様に行うことができる。
(1)複数台の空調機ACの内、隣り合う空調機ACの何れか一方のコンプレッサー10を停止させている時は、他方の空調機ACのコンプレッサー10を動作させておく。
(2)施設内における区画(部屋)の使用頻度を考慮して、使用頻度の少ない区画に設置された空調機ACのコンプレッサー10を、より長く停止させる。この場合、当該室内に設置させているリモコンなどの空調制御部において、当該消費電力制御装置による制御を任意に解除するように形成することも望ましい。
(3)冷凍機FRによって冷却される設備が開放されている場合には、冷凍機FRのコンプレッサー15が稼動している時は、その近傍に設置されている空調機ACのコンプレッサー10を停止させ、冷凍機FRのコンプレッサー15が停止している時は、その近傍に設置されている空調機ACのコンプレッサー10を稼動させる。すなわち、空調機ACのみならず、冷凍機FRなどの他の温度調節装置との協働により施設内の温度管理を実施する。
(4)その施設内における休憩時間、業務時間に応じて、コンプレッサー10,15の停止間隔や停止時間を調整する。具体的には、休憩時間におけるコンプレッサー10,15の停止時間の合計(単位時間当たり)を多くすることができる。
また、このような擬似信号を制御手段に送信して、機器異常による停止を回避するように構成した場合には、コンプレッサー10,15に対して再始動を促す信号を送信した際、その始動を何ら問題なく円滑に行う(即ち再始動する)ことができる。
以上の様に構成された消費電力制御装置では、例えば図3に示すようなシーケンスによる制御を行うことができる。すなわち、この例では、3台の空調機AC(エアコンAC)におけるコンプレッサー10のON/OFF動作を、統括的に管理している例を示しており、何れのエアコンACでも、常に送風ファンは運転している状態になっている。一方、各エアコンACのコンプレッサー10は、エアコンAC1,2,3の順で起動し、且つ2,3,1の順で交互に停止状態になるようにスケジュールされている。これにより何れかのエアコンACのコンプレッサー10が停止している時には、他のエアコンACのコンプレッサー10が稼動していることになる。
各コンプレッサー10の停止時間は、3〜7分に設定することが望ましい。このような短い時間に設定することにより、実質的な室温の変化を無くし、利用者の快適さを損なわないようにすることができる。このようなコンプレッサー10の停止時間やタイミングは、施設内における温度変化を、本消費電力制御装置を使用しない場合に比べ、±1〜1.5℃の範囲となるように設定することが望ましい。
更に、上記消費電力制御装置では、シーケンス制御部21における各コンプレッサー10のON/OFFスケジュールを、定期的に繰り返すように管理する他、所定の時間(例えば1時間)あたりのON/OFFスケジュールをランダムに設定し、このタイムテーブルを複数設定することで、長時間にわたって決め細やかなシーケンス制御を行うことができる。
尚、本発明の消費電力制御装置およびこれを用いた消費電力制御方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の消費電力制御装置およびこれを用いた消費電力制御方法は、上述した空調機や冷凍機などの温度調節装置に限らず、自動停止および自動運転ができる機器であれば、適宜設置することができる。
実施の形態における消費電力制御装置の設置状態を示す全体システム 図1のシステムに使用されている消費電力制御装置 消費電力制御装置の回路図 消費電力制御装置による制御パターンを示す略図
符号の説明
10 空調機のコンプレッサー
15 冷凍機のコンプレッサー
20 電力制御本体
21 シーケンス制御部
24 タイマー
30 遮断線
AC 空調機(エアコン)
FR 冷凍機

Claims (7)

  1. 熱媒体のコンプレッサーと、熱交換器と、送風機とを具備する温度調節装置における消費電力を制御する為の消費電力制御装置であって、
    コンプレッサーのON/OFFを制御する電力制御本体と、当該電力制御本体からの信号をコンプレッサーのON/OFF回路に供給する遮断線とを備え、
    当該電力制御本体は、各コンプレッサーのON/OFF間隔を記憶して、制御信号を作成するシーケンス制御部と、当該シーケンス制御部に対して時間信号を送るタイマーとを供えており、
    複数の温度調節装置に使用されている複数のコンプレッサーを2つ以上のグループに分けると共に、各グループ毎にコンプレッサーのON/OFF動作を制御して、温度調節装置の消費電力を削減することを特徴とする、消費電力制御装置。
  2. 前記温度調節装置は空調機又は冷凍機であって、更に、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段を備えており、
    前記消費電力制御装置は、当該空調機又は冷凍機における温度制御手段とは独立に、温度調節装置のにおけるコンプレッサーのON/OFF動作を制御する請求項1に記載の消費電力制御装置。
  3. 前記温度調節装置は空調機又は冷凍機であって、更に、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段を備えており、
    前記消費電力制御装置は、当該温度調節装置における障害情報を管理するコンピュータに対して、コンプレッサーの稼動状態を示す擬似信号を出力する擬似信号出力手段を有する、請求項1または2に記載の消費電力制御装置。
  4. 更に、各コンプレッサーのON/OFF動作の制御信号を、前記電力制御本体から無線通信方式で受信する端末を1つ又は2つ以上具備し、
    各端末は、空調機及び/又は冷凍機で構成される複数の温度調節装置に使用されている2つ以上のコンプレッサーに対して、ON/OFF動作の制御信号を送信する、請求項1〜3の何れか一項に記載の消費電力制御装置。
  5. 前記シーケンス制御部は、制御対象となる温度調節装置におけるコンプレッサーを、3〜7分間停止させ、この停止動作を60分あたり1又は2回以上、ランダムに行うように設定されている請求項1〜4の何れか一項に記載の消費電力制御装置。
  6. 熱媒体のコンプレッサーと、熱交換器と、送風機とを具備する、複数の空調機及び/又は冷凍機における消費電力を削減する為の消費電力制御方法であって、
    複数の空調機及び/又は冷凍機を2つ以上のグループに分けると共に、
    夫々のグループごとに、当該グループに属する空調機及び/又は冷凍機のコンプレッサーを、予め設定したスケジュールで強制的にON/OFF動作させることを特徴とする、消費電力制御方法。
  7. 空調機及び/又は冷凍機における送風機は、実際の調節対象温度を目標温度に近づけるように運転負荷を制御する温度制御手段により、その動作を制御する一方、前記コンプレッサーは、予め設定したタイムスケジュールで、当該温度制御手段による制御とは別に強制的にON/OFF動作させることを特徴とする請求項6に記載の方法。
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