JP2008173402A - 収納式跳ね上げベッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッド本体のフレーム剛性が高く確保され、物品収納室の長さ方向における中間を仕切る補強用架橋ビームを廃止することができ、物品収納室の長さを大きく使用することができ収納式跳ね上げベッド装置を提供する。
【解決手段】ベッド装置は、物品出入口20を有する物品収納室2を形成するベッド本体1と、ベッド本体1に端部が跳ね上げ可能に設けられ、跳ね上げに伴い物品収納室2の物品出入口20を開放する床板3とを備えている。ベッド本体1は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品12をもつ。長手補強成形品12は、金属または硬質樹脂の素材をベッド本体1の長さ方向に沿って延設して形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、マットレス等の寝具を載せる床板を跳ね上げることにより、床板の下方に配置された物品収納室の物品出入口を開放する収納式跳ね上げベッド装置に関する。
物品収納室を有する収納式跳ね上げベッド装置が提供されている。このようなベッド装置として、上面に物品出入口を有する物品収納室を形成するベッド本体と、揺動によりベッド本体に跳ね上げ可能に設けられ跳ね上げに伴い物品収納室の物品出入口を開放する床板とを備えているものが知られている(特許文献1,2,3)。物品収納室は床板の下方に配置されている。床板は、マットレスを載置する載置面をもつ。
特開2006−95221号公報 特開2006−320553号公報 特開2000−175775号公報
上記したベッド装置によれば、床板を上方に跳ね上げることにより物品収納室の物品出入口を開放するため、物品出入口を利用した物品収納性が向上する。しかし床板を跳ね上げるとき、ベッド本体には大きな荷重負荷が作用する。特に、床板にはマットレスが載せられているため、マットレスが載せられている床板を跳ね上げるため、ベッド本体に大きな荷重負荷が作用する。マットレスはかなり重量がある。特に高級ベッド装置であれば、マットレスの重量は数10kgとかなりある。このため従来の上記ベッド本体には、物品収納室の容積を仕切る補強用架橋ビームがベッド本体に設けられており、補強用架橋ビームによりベッド本体の剛性および強度が強化されている。このように補強用架橋ビームがベッド本体の物品収納室を仕切るため、物品収納室の容積を大きく使用することができない問題がある。故にスキー板等の長い物品を物品収納室に収納するとき、補強用架橋ビームが干渉して邪魔になり、煩わしさが発生する。場合によっては、スキー板等の長い物品を物品収納室に収納することができない問題がある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ベッド本体のフレーム剛性が高く確保され、物品収納室の容積を仕切る補強用架橋ビームを廃止することができ、従って補強用架橋ビームが邪魔にならず、物品収納室の長さを大きく使用することができ、故に、スキー板等の長い物品を物品収納室に容易に収納するのに有利な収納式跳ね上げベッド装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る収納式跳ね上げベッド装置は、(i)上面に物品出入口を有する物品収納室を形成するベッド本体と、(ii)寝具を載置する載置面をもち、ベッド本体に端部が跳ね上げ可能に設けられ、跳ね上げに伴い前記物品収納室の前記物品出入口を開放する床板とを具備しており、(iii)ベッド本体は、床板を載せて保持すると共にベッド本体の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品をもち、長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材を前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設して形成されていることを特徴とする。この場合、長手補強成形品は、高い曲げ剛性および高い強度を有する。このためベッド本体のフレーム剛性が高く確保される。このため物品収納室の容積を仕切るようにベッド本体を補強する補強用架橋ビームを廃止することができる。よって、補強用架橋ビームが邪魔にならず、物品収納室の容積(例えば物品収納室の長さ)を大きく使用することができ、スキー板等の長い物品を物品収納室に容易に収納できる利点が得られる。
(2)様相2に係る収納式跳ね上げベッド装置によれば、上記様相において、長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材をベッド本体の長さ方向に沿って押出成形、引抜成形または圧延成形して形成された成形品、あるいは、ベッド本体の長さ方向に沿って延設されたパイプ体を溶接した成形品を用いて形成されていることを特徴とする。この場合、長手補強成形品は、高い曲げ剛性および高い強度を有する。このためベッド本体のフレーム剛性が高く確保される。このため物品収納室の容積を仕切るようにベッド本体を補強する補強用架橋ビームを廃止することができる。よって、補強用架橋ビームが邪魔にならず、物品収納室の容積(例えば物品収納室の長さ)を大きく使用することができ、スキー板等の長い物品を物品収納室に容易に収納できる利点が得られる。
(3)様相3に係る収納式跳ね上げベッド装置によれば、上記様相において、長手補強成形品は、物品収納室の物品出入口を閉鎖しているとき床板を載せる主載置部と、物品収納室の底を形成する底板を載置とする副載置部とを備えていることを特徴とする。副載置部が一体成形されているため、部品点数が低減される。
(4)床板は、寝具を載置する載置面をもち、下方に物品収納室を形成するものであり、ベッド本体に端部が跳ね上げ可能に設けられている。跳ね上げとは、床板のうちの少なくとも端部を上方に移動させることを意味する。端部とは、フットボード側でもヘッドボード側でも側面ボード側でも良い。跳ね上げに伴い、床板は、物品収納室の物品出入口を開放する。ベッド本体は、床板を載せて保持すると共にベッド本体の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品をもつ。長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材をベッド本体の長さ方向に沿って延設して形成されており、ベッド本体を補強する。
本発明によれば、ベッド本体のフレーム剛性が高く確保される。このため物品収納室の容積を仕切る補強用架橋ビームを廃止することができる。従って、補強用架橋ビームが邪魔にならず、ベッド本体において床板の下方に形成されている物品収納室の長さを大きく使用することができる利点が得られる。故に、スキー板等の長い物品を物品収納室に収納し易い利点が得られる。
発明を実施するための最良の形態について各実施例に従って説明する。
図1は、ベッド装置の内部に収納機能を有する収納式跳ね上げベッド装置の平面視を示す。図2は当該ベッド装置の側面ボード10付近の断面を示す。高さ方向をHWとして示す。図3は側面ボード10の要部である長手補強成形品12を長手方向に沿って切断した断面図を示す。図4〜図6は当該ベッド装置を横断する方向の断面(仮想線PKはベッド装置の中心線を示す)を示す。ベッド装置は、基体となるベッド本体1と、使用者が就寝する寝具として機能するマットレスを載せる載置面としての上面31をもつ床板3とを備えている。図1に示すように、ベッド本体1は、ベッド装置において就寝するベッド本体1の長さ方向に沿って配置された2個の側面ボード10と、ベッド本体1の長さ方向における両端側に配置された端ボード15とを備えている。端ボード15は、使用者の頭側に位置するヘッドボード16と、使用者の脚側に位置すると共にヘッドボード16に対面するフットボード17とを有する。フットボード17は内側に副ボード17aを有する。
ベッド本体1は、上面に開口された物品出入口20を有する空間状の物品収納室2を備えている。物品収納室2の幅はLB,LCとして示される(図1参照)。物品収納室2の高さはH1として示される(図2参照)。なお、ヘッドボード16およびフットボード17の母材は特に限定されず、木でも良いし、金属でも、硬質樹脂でも良い。図2に示すように、ベッド本体1の側面ボード10は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された床板載置体として機能する長手補強成形品12と、長手補強成形品12の外面に接着剤または螺子止め等の固定手段により接合された板状をなす意匠性を高める化粧部材14とをもつ。化粧部材14は木材または樹脂で形成されている。場合によっては、長手補強成形品12の外面に意匠を施したときには、化粧部材14を廃止しても良い。長手補強成形品12はベッド本体1の長手方向に沿って連続して延設されており、アルミニウム合金、鉄合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属の素材を、使用者(ベッド装置に就寝する使用者)の身長方向(ベッド装置の長さ方向)に沿って押出ダイスまたは引抜ダイスにより、所定の横断面形状をもつように連続的に押出成形または引抜成形して形成されている。この場合、熱間成形でも良い。あるいは加工硬化により強化を更に期待できる冷間成形でも良い。押出成形は、金属素材に圧縮力が作用するため、ピンホール等が存在していたとしても圧潰されるため、金属組織の緻密化に有利である。
図2に示すように、長手補強成形品12は、凹状部としての中空室121をもつ長箱形状をなす主載置部122と、主載置部122に繋がる縦柱部124と、縦柱部124の下端部に繋がる板状をなす副載置部126とを備えている。副載置部126は、主載置部122の下方において主載置部122と平行に配置されている。縦柱部124は上端面124cと下端面124dとをもつ。長手補強成形品12は、長さ方向に沿って連続的に延びる中空室121をもつため、曲げ剛性を高めつつ軽量化を図ることができる。長手補強成形品12は、後加工されていない限り、長さ方向に沿って基本的には同一断面形状を有する。中空室121は断面四角形状とされているが、これに限らず、断面で楕円または円の形状でも良い。
図2に示すように、床板3はベッド本体1に保持された平板状をなしている。床板3の下方には物品収納室2が配置されている。このような床板3は、寝具として機能するマットレスMAを載置する平坦な載置面としての上面31と、上面31に背向する平坦な下面33とをもつ。
図2に示すように、長手補強成形品12において、主載置部122および副載置部126は、物品収納室2に向けてほぼ水平方向に突出している。副載置部126は、物品収納室2の底壁を形成する底板19を載せて保持するためのものである。長手補強成形品12の主載置部122は床板3をのせたり、落下抑制機構5を取り付けたりするため、副載置部126よりも強化が特に要請されている。そこで主載置部122は、床板3を載せる床板載置面127mをもつほぼ水平方向に沿った上壁部127と、上壁部127に対面すると共にほぼ水平方向に沿った下壁部128と、上壁部127の内端部および下壁部128の内端部を繋ぐほぼ鉛直方向に沿った内壁部129とを備えている。これにより横断面で長方形状をなす中空室121を形成しつつ、主載置部122の曲げ剛性および強度が強化されている。主載置部122の横断面形状では、図2に示すように、高さ寸法よりも幅寸法が大きく設定されている。なお、長手補強成形品12は長さ方向に沿って押出成形または引抜成形して形成されているため、金属組織の流線がベッド本体1の長さ方向つまりベッド本体1の長さ方向に沿って延設されており、曲げ剛性の強化に有利である。
図1に示すように、長手補強成形品12の長さ方向の一端部12eは、断面L字形状の取付具12wを介してフットボード17の副ボード17aに連結されて固定されている。長手補強成形品12の長さ方向の他端部12fは、断面L字形状の取付具12rを介してヘッドボード16に連結されて固定されている。従って長手補強成形品12はベッド本体1のほぼ全長にわたり延設されている。
図1に示すように、床板3は、ベッド本体1の長さ方向に沿って延設され互いに対向する一対の長辺部35と、使用者の幅方向に沿って延設され互いに対向する一対の短辺部36(長辺部35よりも長さが短い辺)とを備えている。図1(平面視)に示すように、床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖しているとき、床板3の外縁3kとベッド本体1の内縁1iとの間には、隙間4が形成されている。床板3を閉じているとき、隙間4は床板3の全周を1周するように形成されている。即ち、図1に示すように、床板3の長辺部35の外縁3kは、ベッド本体1の側面ボード10の内縁1iよりも内方に位置している。更に、床板3の短辺部36の外縁3kは、ベッド本体1の端ボード15の内縁1iよりも内方に位置している。この結果、床板3の外縁3kとベッド本体1の内縁1iとの間には、隙間4が形成されている。
即ち図1に示すように、床板3の長辺部35の外縁3kとベッド本体1の側面ボード10の内縁1iとの間には、隙間幅t1をもつ直状の長辺隙間4aが形成されている。更に、床板3の短辺部36の外縁3kとベッド本体1の端ボード15の内縁1iとの間には、隙間幅t2をもつ直状の短辺隙間4cが形成されている。隙間幅t1,隙間幅t2は、隙間4の隙間幅t1,t2は、人の指を挿入できないほどの狭い隙間幅(例えば8ミリメートル以下、5ミリメートル以下)に設定されているか、あるいは、指の厚みよりもかなり広い隙間幅(例えば25ミリメートル以上、30ミリメートル以上)に設定されている。このため床板3を開閉させるとき、人の指等が床板3の外縁3kとベッド装置の内縁1iとの間に挟まることが防止される。なお、床板3の母材は木材でも、金属でも、硬質樹脂でも良い。
床板3はベッド本体1に跳ね上げ可能に設けられている。即ち、床板3のうち長さ方向の一端部側(ヘッドボード16側)を、揺動量が小さいかあるいは無い揺動中心域3cとしている。且つ、床板3のうち長さ方向の他端部(フットボード17側)を、揺動中心域3cよりも揺動量が大きな揺動端3h(端部)としている。このように床板3の揺動端3hは揺動可能に上昇して跳ね上げられたり、または、下降する。床板3の跳ね上げに伴い、物品収納室2の物品出入口20が開放されるため、物品を物品出入口20から物品収納室2に収納できる。床板3の下降に伴い、物品収納室2の物品出入口20が床板3で閉鎖される。
上記した長手補強成形品12は金属の押出成形品または引抜成形品であり、高い曲げ剛性および高い強度を有しており、ベッド装置の側面ボード10の長さ方向に沿って延設されている。従ってベッド装置の側面ボード10の曲げ剛性および強度は強化されている。故に、物品収納室2をベッド装置の長さ方向の中間位置に補強用架橋ビームを設けずとも良い。故に、空間状の物品収納室2の長さは、LA(図1参照)として示され、ベッド装置の長さにほぼ対応するように長く設定されている。物品収納室2の幅は最長部でLB(図1参照)として示され、物品収納室2の幅は最短部でLC(図1参照)として示され、ベッド装置の幅寸法にほぼ対応する。この結果、スキー板等のように長さが長い物品を物品収納室2に収納することができる。しかも、スキー板等のように長さが長い物品を複数個ぶん並設させた状態で、物品収納室2に収納することができる利点が得られる。
図1に示すように、ベッド本体1の物品収納室2には、隔壁10pおよび隔壁10vが物品収納室2に対面するように配置されている。隔壁10pはベッド装置の長さ方向に沿って延設されている。隔壁10vは隔壁10pに連続し、ベッド装置の幅方向に沿って延設されている。隔壁10pおよび隔壁10vにより、物品収納室2に収納されている物品が落下抑制機構5に干渉したり接触したりすることが防止されている。この場合、落下抑制機構5や物品の損傷回避に有利である。
図7〜図9に示すように、跳ね上げられた床板3の落下を抑制する落下抑制機構5が設けられている。落下抑制機構5は、ベッド本体1および床板3に設けられている。具体的には、落下抑制機構5は、床板3の上昇量が相対的に少ないときにおける床板3の急激な落下を抑える第1落下抑制機構51と、床板3の上昇量が相対的に多いときにおける床板3の急激な落下を抑える第2落下抑制機構52と、床板3の開放姿勢(小開口時および大開口時における開放姿勢)を定位置に固定的にラッチ保持する第3落下抑制機構53とを有する。
第1落下抑制機構51は、ダンパ機能をもつ第1ダンパシリンダ55と、第1ダンパシリンダ55の作動に連動する第1作動アーム59とを有する。第1作動アーム59の一端部59eは、長手補強成形品12の主載置部122にピン59mを介して揺動可能に枢支されている。これにより第1作動アーム59は上方向(矢印Y1方向)および下方向(矢印Y2方向)に揺動可能とされている。第1作動アーム59の他端部59fは、床板3の下面33を載せる転動体としての転動ローラ59rをもつ。第1ダンパシリンダ55は、第1筒体56と、第1筒体56に長さ方向に沿ってスライド可能に嵌合された第1ピストンロッド57とをもつ。第1筒体56は、第1作動アーム59の長さ方向の中間域にピン59pにより上下方向に揺動可能に枢支されている。第1ピストンロッド57は、長手補強成形品12に溶接等の固定手段で固定された補強部材120aにピン57pにより揺動可能に枢支されている。
図10は第1ダンパシリンダ55の内部構造を示す。図10に示すように、第1筒体56は、第1シリンダ室561と、第1シリンダ室561を閉じる第1蓋部562とを有する。第1ピストンロッド57は、第1シリンダ室561を移動可能な第1ピストン571と、第1ピストン571と第1筒体56との間をシールするリング状の第1シール部573とをもつ。第1ピストン571は、第1筒体56の第1シリンダ室561を第1往路室565および第1復路室567に仕切ると共に、第1往路室565および第1復路室567を連通するオリフィス状をなす絞り機能をもつ第1絞り通路568とを有する。第1往路室565の容積が減少する方向に第1筒体56に荷重F1が作用すると、第1往路室565の流体(例えばガスまたはオイル)が流過抵抗を伴って第1絞り通路568を介して第1復路室567に流入して第1復路室567の容積を増加させる。また、第1往路室565の容積が増加する方向に第1筒体56に荷重F2が作用すると、第1復路室567の流体(例えばガスまたはオイル)が第1絞り通路568を介して第1往路室565に流入して第1往路室565の容積を増加させると共に第1復路室567の容積を減少させる。このように床板3の揺動につれて荷重F1,F2が発生するにつれて、絞り機能を有する第1絞り通路568を介して流体が流過抵抗を伴って第1往路室565および第1復路室567を往来する。このため荷重F1,F2に対して第1ダンパシリンダ55および第2流体シリ65はダンパ機能を発揮する。故に、第1筒体56に対する第1ピストンロッド57の急激な動作が抑制される。ひいては床板3の急激な落下が抑制され、安全性が高められている。
図8に示すように、第2落下抑制機構52はダンパ機能をもつ第2ダンパシリンダ65を有する。第2ダンパシリンダ65は、第2筒体66と、第2筒体66に嵌合された第2ピストンロッド67とをもつ。第2筒体66は、床板3の下面33に設けられた第1連結部材535にピン66pにより上下方向に揺動可能に枢支されている。第2ピストンロッド67の下端部は、長手補強成形品12に溶接等の固定手段で固定された補強部材120cにピン67pにより上下方向に揺動可能に枢支されている。
図13は第3落下抑制機構53の作動を示す。図13に示すように、第3落下抑制機構53は、係合部としての係合ピン531aをもつ第1アーム531と、第2アーム532と、第2連結部材533と、第3連結部材534と、係合アーム538とを備えている。図13に示すように、第3連結部材534は床板3の下面側に固定されている。第2連結部材533は、長手成形品12の下面側に固定された固定腕533xを介して固定されている。第3連結部材534は床板3の下面側に螺子または溶接等の固定手段で固定されている。第1アーム531の下端部は第2連結部材533にピン531pにより上下方向に揺動可能に枢支されている。第1アーム531の上端部は第3連結部材534にピン531wにより上下方向に揺動可能に枢支されている。第2アーム532の下端部は第2連結部材533にピン532pにより揺動可能に枢支されている。第2アーム532の上端部は第3連結部材534にピン532wにより揺動可能に枢支されている。係合アーム538の一端部がピン538pにより第2連結部材533に上下方向に揺動可能に枢支されている。図13に示すように、係合アーム538の揺動側の他端部には、溝状の第1被係合部538aおよび第2被係合部538cが形成されている。なお、ラッチ爪551xは係合アーム538に保持されている。ラッチ爪552xは係合アーム538に保持されている。
このような第3落下抑制機構53は、床板3の開放角度を二段階に保持できるラッチ機能をもつ。即ち、図13(A)は床板3が物品収容室2を閉鎖している状態を示す。図13(B)は床板3が小開口状態にラッチ保持されている状態を示す。図13(C)は床板3が大開口状態にラッチ保持されている状態を示す。図13(A)において、係合アーム538は図略のバネにより上向きに常時付勢されているが、床板3の荷重を受ける第1アーム531の係合ピン531aにより係合アーム538は押さえつけられて拘束されているため、係合アーム538は上方に回動できない。図13(A)に示すように床板3が下降して閉鎖されている状態において、使用者が手指等で床板3を矢印Y1方向に持ち上げると、図13(B)に示すように係合ピン531aと共に第1アーム531がピン531pを中心として矢印R10方向に回動して持ち上がる。すると、図略のバネで上向きに付勢されている係合アーム538がピン538pを中心として矢印R20方向に自動的に回動して持ち上がり、係合ピン531aが溝状の第1被係合部538aおよびラッチ爪551xにラッチ係合する。このようなラッチ係合状態では、床板3の下降は制限され、使用者は手指等で床板3を支持していなくても、床板3は小開口状態に維持される。更に床板3の上昇はラッチ爪551xにより規制される。
更に図13(B)に示す状態において使用者が床板3を矢印Y1方向に持ち上げると、図13(C)に示すように係合ピン531aと共に第1アーム531がピン531pを中心として矢印R10方向に更に回動して持ち上がる。すると、図略のバネで付勢されている係合アーム538がピン538pを中心として矢印R20方向に自動的に更に回動しつつ持ち上がり、係合ピン531aが溝状の第2被係合部538cおよびラッチ爪552xにラッチ係合する。このようなラッチ係合状態では、床板3の下降は制限され、使用者は手指等で床板3を支持していなくても、床板3は大開口状態に維持される。更に床板3の上昇はラッチ爪552xにより規制される。
図13(C)に示すように床板3が大開口状態に維持されている状態において、床板3を下降させるには次のようにする。即ち、使用者が床板3を矢印Y1方向に少し持ち上げると、第1アーム531が連動して係合ピン531aが少し持ち上がるため、係合ピン531aが溝状の第2被係合部538cおよびラッチ爪552xから離脱する。このとき使用者が床板3を矢印Y2方向に持ち下げると、第1アーム531が下降し係合ピン531aがラッチ爪552xを乗り越えて下降する。更に、使用者が床板3を矢印Y2方向に持ち下げると、床板3の重力により第1アーム531が下降し係合ピン531aはラッチ爪551xを乗り越えて矢印Y2方向に下降するため、図13(A)に示すように第1アーム531および係合アーム538が横に寝る。このようにして第3落下抑制機構53は、床板3の開放角度を二段階に固定的に保持できるラッチ機能を発揮する。
図8、図9に示すように、床板3の上昇側の端部である揺動端3h側(フットボード17側)には、使用者の指が操作するハンドル38が設けられている。ハンドル38は、床板3の上面31のうち揺動端3h側(フットボード17側)に取り付けられた上ハンドル38Uと、床板3の下面33のうち揺動端3h側(フットボード17側)に取り付けられた下ハンドル38Dとで形成されている。上ハンドル38Uおよび下ハンドル38Dは互いに背向するように形成されている。下ハンドル38Dは床板3の下面33から下方に突出しているため、跳ね上げた床板3の高さが高いとき、背の低い使用者が床板3を下降操作させるのに有利となる。床板3が水平状態されて物品収納室2の物品出入口20を閉鎖している状態において、床板3を上方(矢印Y1方向)に跳ね上げるとき、使用者は指で床板3の上面31の上ハンドル38Uを操作して床板3の揺動端3h側を持ち上げて、床板3の揺動端3hを跳ね上げて開放させることができる。これにより床板3の揺動端3hが上昇し、物品収納室2の物品出入口20の開放量が増加する(図8,図9参照)。従って上ハンドル38Uは、床板3の揺動端3hを昇降させる跳ね上げアシスト部として機能できる。
これに対して床板3が跳ね上げられて物品収納室2の物品出入口20を開放している状態において、床板3を下方(矢印Y2方向)に下降させるとき、一般的には、使用者は床板3の下面33の下ハンドル38Dを指で操作して床板3の揺動端3h側を持ち下げて、床板3の揺動端3hを閉鎖方向に下降させることができる。この結果、床板3が水平状態にされて物品収納室2の物品出入口20を閉鎖させることができる。上ハンドル38Uにより床板3の跳ね挙げが楽になる。下ハンドル38Dにより床板3の下降作業が楽になる。従って下ハンドル38Dは、床板3の揺動端3hを下降させる下降アシスト部として機能できる。
このように床板3を上下方向に昇降させるとき、前述したように、第1ダンパシリンダ55では、第1絞り通路568を介して流体(例えばガスまたはオイル)が流過抵抗を発生させつつ、第1往路室565および第1復路室567を往来する。このため、矢印Y1方向に跳ね上げた床板3の急激な落下が抑制され、安全性が高められている。第2ダンパシリンダ65においても同様に、第2絞り通路668を介して流体が流過抵抗を発生させつつ、第2往路室665および第2復路室667を往来するため、床板3の急激な落下が抑制され、安全性が高められている。図15に示すように、マットレスMAは弾性変形できるため、マットレスMAの端部MA13の下方に上ハンドル38Uが存在しても支障がない。但し、上ハンドル38Uが干渉しない位置に、マットレスMAの端部MA13’を配置することもできる。なお上ハンドル38Uを上面31上に寝るように折り畳み構造としても良い。
図12は比較例を示す。図12に示すように、床板3Xが物品収納室2Xの物品出入口20Xを閉鎖しているとき、床板3Xの外縁300Xがベッド本体1Xの外縁100Xよりも外方に突出している。このため、物品収納室2Xに物品を出し入れするために床板3Xを矢印Y1方向に跳ね上げるとき、または、跳ね上げた床板3Xを下降させるとき、跳ね上げられる床板3Xの外縁300Xが、ベッド装置の近傍に存在する他の物体(例えば隣設するベッド装置、壁等WX)に接触して擦れるおそれがある。この場合、床板3Xの外縁300Xの擦れ損傷を招くおそれがある。殊に図12に示すように、床板3Xを有する複数のベッド装置を接近状態に並設させてツインタイプに設置した場合には、床板3Xが跳ね上げられるとき、一方の収納式跳ね上げベッド装置の床板3Xの外縁300Xが、隣設する他方の収納式跳ね上げベッド装置の床板3Xの外縁300Xに擦れるおそれが高くなる。この場合、跳ね上げられる床板3Xの擦れ損傷等の損傷を招くおそれがある。
図11は、本実施例に係る複数のベッド装置を接近して並設している形態を示す。図11に示すように、床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖しているとき、床板3の外縁3kは、ベッド本体1の内縁1iよりも内方に位置している。そして床板3が閉鎖されているとき、床板3の外縁3kとベッド本体1の内縁1iとの間には、床板3の全周を1周する枠リング状をなす隙間4が形成されている。このため床板3が矢印Y1方向に上昇したり、床板3が矢印Y2方向に下降したりするときであっても、各ベッド装置の床板3の外縁3kはベッド本体1の内縁1iに擦れることが防止されている。更に、床板3の外縁3kは他の物体(例えば壁WX)に擦れることが防止されている。故に、床板3の外縁3kの擦れ損傷が防止されている。殊に図11に示すように、複数のベッド装置が接近状態で並設されているときであっても、ベッド装置が他の物体としての壁WXに接近状態で設けられているときであっても、一方のベッド装置の昇降する床板3が他方のベッド装置のベッド本体1、壁WXに擦れることが防止されている。このため床板3、床板3を昇降可能に保持するベッド本体1、落下抑制機構5に無理な負荷が作用することが防止されている。よって、床板3やベッド本体1や落下抑制機構5の損傷回避に貢献できる。
図15に示すように、ベッド本体1のうちフットボード17側には、被ロック体7が固定されている。被ロック体7は、水平面状に沿った被ロック面71と、重力方向に沿って傾斜している傾斜面で形成された被ガイド面72とをもつ。床板3のうち揺動端3h側にはロック装置8が設けられている。ロック装置8は、床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖している状態(図15参照)に、床板3をベッド本体1にロックさせるものである。ロック装置8は床板3の揺動端3h側に取り付けられている。特に、図1に示すように、手動操作性を考慮してロック装置8は、床板3の揺動端3h側において、上ハンドル38Uの下方に位置して、床板3の幅方向(矢印DE方向)の中間域に取り付けられている。図15および図16に示すように、ロック装置8は、床板3の内部に形成された凹部380内に窓開口38tに対面するように配置された回動式の解除操作子80と、解除操作子80の回転によりロック解除されるロック体82と、ロック体82を前進後退可能に保持する固定基部87とをもつ。ロック体82の先端部は、水平面状に沿ったロック面83と、重力方向に沿って傾斜している傾斜面で形成されたガイド面84とをもつ。
図17に示すように、解除操作子80はピニオン状の第1歯部81を備えている。ロック体82は、ガイド82mにスライド可能に設けられており、第1歯部81と噛合可能なラック状の第2歯部85をもつ。ロック体82は、付勢要素としての付勢バネ86によりロック方向(矢印E1方向)に常時付勢されている。これにより床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖している状態において、図16に示すように、ロック体82のロック面83と被ロック体7の被ロック面71とが係合すると、床板3はベッド本体1から離脱できないようにロックされる。床板3がベッド本体1から離脱できないようにロックされている状態において、凹部380の窓開口38tから指を挿入し、使用者が解除操作子80をこれの軸芯P1回りでロック解除方向(矢印R2方向)に回動操作させると、解除操作子80に接続された第1歯部81がロック解除方向(矢印R2方向)に回動し、ロック体82をロック解除方向(矢印E2方向)に後退させる。これによりロック体82の先端部のロック面83がロック体7の被ロック面71から離脱するため、床板3のロックが解除され、床板3が持ち上げ可能つまり開放可能となる。
なお、使用者の指が解除操作子80から離脱すれば、付勢バネ86の付勢力によりロック体82がロック方向(矢印E1方向)に自動的に移動する。上昇している床板3を下降させるとき、ロック体82のガイド面84が被ロック体7の被ガイド面72に当たり、付勢バネ86を弾性収縮させつつ、ロック体82がロック解除方向(矢印E2方向)に後退する。このためロック体82のロック面83は被ロック体7を乗り越えることができる。その後、付勢バネ86の付勢力によりロック体82はロック方向(矢印E1方向)に自動的に前進するため、ロック体82のロック面83は被ロック体7の被ロック面71に自動的にロックされる。
平面視である図1に示すように、解除操作子80をもつロック装置8は、平面視において、ベッド装置の外観を区画する輪郭線を形成する外輪郭KMよりも内側に配置されている。従って、ロック装置8の解除操作子80は、ベッド本体1の内縁1iよりも内側に配置されている。このため使用者の意思に反して、ロック装置8の解除操作子80に他の物体が当たることが防止されている。よって、ロック装置8のロックを解除する積極的意思をもった使用者がロック装置8の解除操作子80を操作しない限り、ロック装置8のロックが間違って解除されることが防止されている。
殊に、図16に示すように、床板3の内部に凹部380が形成されており、ロック解除を行う解除操作子80は、床板3の揺動端3hに形成されている凹部380の内部において配置されて隠蔽されている。このため、ロック装置8の解除操作子80が他の物体が当たって間違って操作されることが防止されている。ひいては、ロック装置8が誤ってロック解除されることが防止されている。更に、床板3の上面31に載せられているマットレスMAにより、ロック装置8の解除操作子80を更に隠蔽させることが可能となる。このため、ロック装置8のロックを解除する積極的意思をもった使用者がロック装置8の解除操作子80を操作しない限り、ロック装置8のロックが間違って解除されることが防止されている。なお、ロック装置8の解除操作子80は回転操作式であるが、これに限らず直動スライド式とすることができる。
さて、物品収納室2に物品を収納する場合に付いて説明を加える。図4〜図7は、床板3が物品収納室2の物品出入口20が閉鎖している状態を示す。図4〜図7に示すように、ロック装置8のロック機能により、床板3は水平状態のままベッド本体1にロックされている。このためロック装置8によるロックを解除しない限り、床板3の揺動端3hを跳ね上げて開放させることができない。そこで、使用者はロック装置8の解除操作子80を指で操作(回転操作)してロックを解除させる。図16は、床体3を閉鎖させたまま、ロック体82をロック解除方向に移動させてロック解除した状態を示す。ロック解除後、使用者は床板3の揺動端3hを上方に持ち上げる。この場合、使用者は、床板3の上面31の揺動端3h側に取り付けられている上ハンドル38Uを掴むと、床板3の跳ね上げ作業が楽になる。
床板3の跳ね上げにつれて、第1ダンパシリンダ55の流体(ガスまたはオイル)は、流過抵抗を発生させつつ、第1絞り通路568を介して第1往路室565と第1往路室565との間において流動する。同様に、第2ダンパシリンダ65の流体は、流過抵抗を発生させつつ、第2絞り通路668を介して第2往路室665と第2復路室667との間において流動する。これにより図8に示すように、床板3の揺動端3h側を上方(矢印Y1方向)にゆっくりと跳ね上げることができる。このため、物品収納室2の物品出入口20がゆっとりと開放される。この場合、流体(ガスまたはオイル)の前記した流過抵抗により、床板3の急激な跳ね上げが防止されており、安全性が高められている。本実施例によれば、床板3の開放量が小開放(開放量W1,図8参照)となる位置となれば、この状態で、サイズが小さな物品であれば、その物品を物品出入口20から物品収納室2に収納させることができる。
本実施例によれば、第3落下抑制機構53は、前述したように、床板3の姿勢を小開放(開放量W1,図8参照)に定位置に保持するラッチ機能を有する。このため、床板3の開放量が小開放(開放量W1,図8参照)となる位置に、床板3の姿勢を固定的にそのまま保持することができる。この状態では、サイズが小さな物品であれば、その物品を物品出入口20から物品収納室2に収納させることができる。
更に、床板3を跳ね上げて床板3の開放量を更に増加させるときには、使用者は、床板3の揺動端3h側を持ち上げて矢印Y1方向に更に上昇させる。この場合にも、使用者は床板3の上面31に取り付けられている上ハンドル38Uを指で掴むと良い。このような床板3の持ち上げにつれて、前述したように、第1ダンパシリンダ55の流体(ガスまたはオイル)が、流過抵抗を発生させつつ、第1絞り通路568を介して第1往路室565と第1復路室567との間において流動する。同様に、第2ダンパシリンダ65の流体が、流過抵抗を発生させつつ、第2絞り通路668を介して第2往路室665と第2復路室667との間において流動する。これにより床板3の揺動端3hの急激な跳ね上がりが防止され、安全性が高められている。そして図9に示すように、床板3の揺動端3hが上方(矢印Y1方向)に更に上昇するため、物品収納室2の物品出入口20が更に開放される。このように床板3の開放量が大開放(開放量W2,図9参照)となる位置になれば、サイズが大きな物品(例えばスキー板等)であっても、その物品を物品出入口20から物品収納室2に収納させることができる。この場合、図9に示すように、床板3の下面33は第1作動アーム59の上端部から離間して上方に位置している。床板3の開放量がW2のとき、第3落下抑制機構53は、床板3をその開放姿勢に保持するラッチ機能を有する。このため、床板3の開放量が大開放(開放量W2)となる位置に、床板3の姿勢を保持することができる。この状態で、スキー板等のサイズが大きな物品であっても、その物品を物品出入口20から物品収納室2に容易に収納させることができ、便利である。なお、前述したように、床板3の開放量が小開放(開放量W1,図8参照)となるときには、物品収納室2内を乾燥させたり、ベッドメイキングしたりするのに有利である。従って使用者がベッド装置を長時間にわたり使用しないとき(例えば、起床直後から次に就寝するまでの間)、床板3の開放量が小開放(開放量W1,図8参照)のままに第3落下抑制機構53により維持しておけば、その間に物品収納室2内を乾燥させることができる。なお、ベッドメイキングの際には、敷布の折り返し部分をマットレスMAの下面MA10(図15参照)に巡らす作業、作業者の姿勢などを考慮すると、床板3に載っているマットレスMAの端部を通常のベッド装置の高さ位置から持ち上げた方がベッドメイキングし易い利点がある。従って本実施例のベッド装置はベッドメイキングに適する。
上記したように本実施例によれば、床板3の開放量をW1,W2と複数段階(2段階)に切り替えることができる。このため、物品収納室2の乾燥あるいはベッドメイキングに適する位置(開放量W1,図8参照)に床板3を開放させる形態(図8)としたり、サイズが大きな収納物品(例えばスキー板等)を物品出入口20から物品収納室2に収納させる形態(図9)とに切り替えることができ、汎用性を高めることができる。
ところで、ベッド本体1の曲げ剛性が不足するときには、従来技術のように物品収納室2においてベッド装置の長さ方向の中間を仕切る補強用架橋ビームが必要とされる。この場合、スキー板等を物品収納室2に収納するとき、スキー板等の物品が補強用架橋ビームに当たるため、スキー板等に代表される長さが長い物品を物品収納室2に収納するのに支障が生じる。この点本実施例によれば、ベッド本体1は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品12をもつ。長手補強成形品12は、金属素材をベッド本体1の長さ方向に沿って延設して形成されている。この場合、長手補強成形品12は、高い曲げ剛性および高い強度を有する。このためベッド本体1におけるフレーム剛性、殊にベッド本体1の長さ方向に沿った側面ボード10におけるフレーム剛性が高く確保されている。このため物品収納室2の長さ方向における中間を仕切る補強用架橋ビームを廃止することができ、物品収納室2の長さを大きく使用することができる。つまり、物品収納室2の空洞の長さLA(図1参照)を長くできる。故に、スキー板等の長い物品を物品収納室2に収納できる利点が得られる。
更に本実施例によれば、床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖しているとき、平面視(図1)において、床板3の外縁3kは、ベッド本体1の内縁1iよりも内方に位置している。このため床板3が矢印Y1方向に上昇したり、床板3が矢印Y2方向に下降したりするときであっても、床板3の外縁3kは、ベッド本体1の内縁1iに擦れることが防止されている。故に、床板3の外縁3kの擦れ損傷が防止されている。殊に、複数のベッド装置が接近状態で並設されているときであっても、あるいは、ベッド装置が壁WXに接近しているときであっても、一方のベッド装置の昇降する床板3の外縁3kが他方のベッド装置のベッド本体1や壁WXに擦れることが防止されている。このため床板3、床板3を昇降可能に保持するベッド本体1、落下抑制機構5に無理な負荷が作用することが防止される。よって、床板3、ベッド本体1および落下抑制機構5の損傷回避に貢献できる。殊に本実施例によれば、床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖しているとき、平面視(図1)において、床板3の外縁3kとベッド本体1の内縁1iとの間には、隙間4が形成されている。即ち、床板3の長辺部35の外縁3kとベッド本体1の側面ボード10の内縁1iとの間には、隙間幅t1をもつ直状の長辺隙間4aが形成されている。床板3の短辺部36の外縁3kとベッド本体1の端ボード15の内縁1iとの間には、隙間幅t2をもつ直状の短辺隙間4cが形成されている。このため床板3の外縁3kがベッド本体1の内縁1iに擦れることが防止されている。上記したように床板3の外縁3kとベッド本体1の内縁1iとの間には、隙間4が形成されている。隙間4の隙間幅t1,t2は、指を挿入できないほどの隙間幅(例えば8ミリメートル以下、5ミリメートル以下)に設定されているか、あるいは、指の厚みよりもかなり広い隙間幅(例えば25ミリメートル以上、30ミリメートル以上)に設定されている。この結果、床板3を跳ね上げるとき、あるいは、跳ね上げた床板3を下降させるとき、人の指等が床板3の外縁3kとベッド装置の内縁1iとの間に挟まることが防止される。上記した長手補強成形品12は押出成形または引抜成形で形成されており、底板19を載せる副載置部126を長手補強成形品12と一体に成形できる利点が得られる。更に長手補強成形品12は高い曲げ剛性および高い強度を有するため、側面ボード10自体の肉厚TA(図2参照)を薄くでき、側面ボード10の薄型化を図り得、狭い室内にベッド装置を設置するのに有利となる。
床板3を跳ね上げるとき、大きな荷重負荷がベッド本体1の側面ボード10に作用する。その主な理由としては、落下抑制機構5を介して床板3が側面ボード10に取り付けられているためである。この点について本実施例によれば、側面ボード10を構成している長手補強成形品12は高い曲げ剛性および高い強度を有する。このため床板3を跳ね上げるときに発生する大きな荷重負荷に、ベッド本体1の側面ボード10は対向することができる。
図18は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。但し、ロック装置8Bは、回動式の解除操作子80Bと、解除操作子80Bの回転によりロック方向(矢印E1方向)に前進可能およびロック解除方向(矢印E2方向)に後退可能なロック体82とをもつ。図18に示すように、ロック体82は中間リンク829により解除操作子80Bに連結されている。ロック体82は、引張バネである付勢バネ86Bにより引張られてロック方向(矢印E1方向)に常時付勢されており、ロック体82のロック体82のロック面83が被ロック体7の被ロック面71にロックされている。この状態では、床板3はベッド本体1にロックされており、床板3を上方に開放させることができない。使用者が解除操作子80Bをロック解除方向(矢印R2方向)に回動させると、ロック体82がロック解除方向(矢印E2方向)に後退する。これによりロック体82のロック体82がロック体7が離脱するため、床板3のロックが解除され、床板3が跳ね上げ可能となる。なお、使用者の指等が解除操作子80から離脱すれば、付勢バネ86Bの付勢力によりロック体82がロック方向(矢印E1方向)に自動的に前進し、ロック可能となる。
図19〜図22は実施例3を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図20に示すように、床板3のうちフットボード17に近い揺動端3h側には、指HFを挿入できる指挿入溝30が形成されている。このため揺動半径が大きい揺動端3hの重量が低減され、揺動端3hを持ち上げるときのモーメントを少なくできる利点が得られる。更に揺動端3hは就寝者の頭部側ではなく脚先側であるため、就寝者からの荷重負荷が少なく、凹状の指挿入溝30を床板3の揺動端3hに形成しても支障がない。指挿入溝30は、フットボード17側の隙間4c、凹部380、窓開口38tに連通している。図19に示すように、指挿入溝30は、床板3のほぼ全幅に沿って幅方向(矢印DE方向)に延設されている。従って指挿入溝30の長さはLW(図19参照)として示される。このため指挿入溝30の長さ方向の一端30aに指を挿入して、床板3の跳ね上げおよび下降を操作しても良い。あるいは、指挿入溝30の長さ方向の他端30cに指を挿入して、床板3の跳ね上げおよび下降を操作しても良い。
図20に示すように、ベッド本体1のうちフットボード17には、被ロック体7が固定されている。床板3の揺動端3h側に、被ロック体7にロック係合可能なロック装置8は取り付けられている。特に、ロック装置8は、床板3の揺動端3h側において、床板3の幅方向(矢印DE方向)の中間域に取り付けられている(図19)。図20に示すように、床板3の揺動端3hには、床板3の上面31および下面33を貫通させるように、床板3の内部に形成され窓開口38tをもつ凹部380が形成されている。窓開口38tは床板3の上面31に開口していると共に、指挿入溝30に連通している。ロック装置8は、床板3の凹部380に配置された回動式の解除操作子80と、被ロック体7にロック係合され且つ解除操作子80の回転操作によりロック解除されるロック体82と、解除操作子80を回転操作させるハンドル突起89とをもつ。床板3の上面31に開口している窓開口38tに指を挿入してハンドル突起89を操作させて解除操作子80をロック解除方向に回転操作させれば、ロック装置8によるロックを解除することができる。
また、使用者の指を指挿入溝30に挿入すれば、床板3の揺動端3h側を持ち上げて跳ね上げて開放させたり、床板3の揺動端3h側を下降させて閉鎖させたりできる。このため指挿入溝30は、床板3の揺動端3hを昇降させる跳ね上げアシスト部として機能できる。このような指挿入溝30が設けられていれば、実施例1において搭載されていた上ハンドル38Uと下ハンドル38Dとを廃止することができる。指挿入溝30は前述したように床板3のほぼ全幅に延設されているため、左右腕のうちの一方が不自由な使用者にも操作し易い。床板3が水平状態されて物品収納室2の物品出入口20を閉鎖している状態において、床板3は、ベッド本体1に対して上昇開放できないように、ベッド本体1のフットボード17にロックされている。この状態において、図20に示すように、床板3を上方(矢印Y1方向)に持ち上げるとき、床板3の短辺部36の外縁3kとベッド装置のフットボード17の内縁1iとの間に形成されている隙間幅t2をもつ隙間4(4c)が形成されている。このため床板3の揺動端3hを跳ね上げるとき、図20に示すように、この隙間4(4c)から使用者は指HF(図20参照)を挿入し、床板3の揺動端3hを上方(矢印Y1方向)に跳ね上げることができる。上記した床板3のロックを解除するときには、図20に示すように、隙間4から挿入した指HFを指挿入溝30に挿入すれば、指HFをロック装置8のハンドル突起89に届かせることができ、ハンドル突起89を回転操作させて解除操作子80を軸芯P1回りで回転させ、ロック装置8のロックを解除することもできる。図19に示すように、ベッド本体1の側面ボード10には、ベッド装置の幅方向に沿って形成された開放口100sが形成されている。開放口100sは長手補強成形品12の上端部および化粧部材14の上端部に形成されており、外方KNと溝4(4a)とを連通させている。仮に溝4(4a)に塵等が溜まったとき、開放口100sを利用して塵などを排出できる。
図23〜図25は実施例4を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図23に示すように、落下抑制機構5は、第2落下抑制機構52と、床板3の跳ね上げ姿勢を保持する第3落下抑制機構53とを有する。第2落下抑制機構52は、ダンパ機能をもつ第2ダンパシリンダ65を有する。第2ダンパシリンダ65は、第2筒体66と、第2筒体66にスライド可能に嵌合された第2ピストンロッド67とをもつ。長手補強成形品12には溶接等の固定手段で補強部材120cが固定されている。補強部材120cに第2ピストンロッド67の下端部はピン67pにより揺動可能に枢支されている。
図24および図25に示すように、第2筒体66は、第2シリンダ室661と、第2シリンダ室661を閉じる第2蓋部662とを有する。第2ピストンロッド67は、第2シリンダ室661を移動可能な第2ピストン671と、第2筒体66との間をシールするリング状の第2シール部673とをもつ。第2ピストン671は、第2筒体66の第2シリンダ室661を第2往路室665および第2復路室667に仕切ると共に、第2往路室665および第2復路667を連通するオリフィス状をなす絞り機能をもつ第2絞り通路668と、第2絞り通路668を開閉させる弁683と、弁683の開閉を行う作動子として機能する作動ワイヤ684とを有する。作動ワイヤ684は、第2ピストンロッド67の内部に形成されている通孔67mに進退可能に挿入されている。図24および図25に示すように、作動ワイヤ684の一端部684aは弁683に接続されている。作動ワイヤ684の他端部は使用者が操作される部位に延設されている(図示せず)。使用者が作動ワイヤ684を操作してその長さ方向(矢印FM方向、第2ダンパシリンダ65の流体ロック方向)に引っ張れば、弁683は第2絞り通路668を閉鎖するため、流体(ガスまたはオイル)が第2絞り通路668を流れることが制限される。この場合、第2往路室665および第2復路室667における流体の流動が制限されるため、第2ピストンロッド67の前進位置はその位置でロックされ、第2ダンパシリンダ65のスライド位置はロックされる。従って床板3が適宜の開放位置になったとき、作動ワイヤ684の他端部をその長さ方向(矢印方向FM方向)に引っ張って移動させれば、弁683により第2絞り通路668を閉鎖できるため、第2ピストンロッド67をその位置で流体ロックすることができ、ひいては第2ダンパシリンダ65内における流体の流れをロックすることができ、床板3をその跳ね上げ位置(開放位置)でロックすることができる。
図26は実施例5を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。床板3の第3連結部材534は、枢支軸534xを介して揺動可能に長手補強成形品12に枢支されている。落下抑制機構5は、床板3の上昇量が相対的に少ない小開口用の第1落下抑制機構51と、床板3の上昇量が相対的に多い大開口用の第2落下抑制機構52とを有する。第1落下抑制機構51は、第1ダンパシリンダ55と、第1ダンパシリンダ55に連動する第1作動アーム59とを有する。第1ダンパシリンダ55は、第1筒体56と、第1筒体56に嵌合された第1ピストンロッド57とをもち、流体の通過を遮断させるロック機能をもつ。第2落下抑制機構52は第2ダンパシリンダ65を有する。第2ダンパシリンダ65は、第2筒体66と、第2筒体66に嵌合された第2ピストンロッド67とをもち、流体の通過を遮断させるロック機能をもつ。前述したように、第1ダンパシリンダ55および第2ダンパシリンダ65はロック機能を有する他に、流体(ガスまたはオイル)を流過抵抗を発生させつつ通過させるため、絞り機能、ダンパ機能を有する。このため第1ダンパシリンダ55の第1ピストンロッド57の動作および第2ダンパシリンダの第2ピストンロッド67の開放動作および閉鎖動作は、ゆっくりとなり、安全である。なお本実施例では、床板3が開放して物品出入口20を開放させているとき、他の人により床板3が支えられている状態で、物品を物品収納室2に出し入れすることが好ましい。
図27は実施例6を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図27に示すように、ベッド本体1の側面ボード10は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された床板載置体としての長手補強成形品12と、長手補強成形品12の外面に接着剤または螺子止め等により接合された板状をなす木製の化粧部材14とをもつ。長手補強成形品12は、ベッド装置に就寝するベッド本体1の長さ方向に沿って金属の素材を、押出ダイスにより押出成形または引抜ダイスにより引抜成形して形成されている。図27に示すように、中空室121は長手補強成形品12の長さ方向に沿って延設されており、薬剤90を収納する。図27に示すように、主載置部122は、中空室121に薬剤90を出し入れするための出入用開口131を有する。床板3が物品収納室2の物品出入口20を閉鎖するとき、床板3の下面33は出入用開口131を閉鎖する。長手補強成形品12のうち偏平化された長箱形状をなす主載置部122は、中空室121と物品収納室2とを連通させる第1連通路133と、床板3の上方空間31uと中空室121とを連通させる第2連通路135とをもつ。薬剤90は芳香剤、脱臭剤、乾燥剤等が例示される。収納条件によっては、物品収納室2の内部は湿気や臭い等をもつことがある。薬剤90を長手補強成形品12の中空室121(薬剤収納空間)に収納しておけば、湿気や臭い等に良好に対処できる。中空室121はベッド装置の長手方向に延設されているため、ベッド装置の長手方向に沿って薬剤効果を高め得る。床板3の上方空間31uと中空室121とを連通させる第2連通路135が形成されているため、薬剤90の効能を床板3の上方空間31u側、即ちマットレスMA側にも供給することができる。故に、湿気を帯びやすいマットレスMA(寝具)の芳香化、脱臭化、乾燥化に有利である。
図28は実施例7を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図28に示すように、ベッド本体1の側面ボード10は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品12Bと、長手補強成形品12Bの外面に接着剤または螺子止め等の固定手段により接合された板状をなす化粧部材14Bとをもつ。長手補強成形品12Bは、金属素材を長さ方向に沿って圧延ロール等の圧延手段により圧延成形して形成されている。圧延成形により、長手補強成形品12Bの金属組織の流線は長さ方向に沿って延設されており、曲げ剛性が高められている。長手補強成形品12Bは押出成形または引抜成形で成形しても良い。
図28に示すように、主載置部122Bは板状をなしており、中空室を有していない。長手補強成形品12Bが炭素鋼系または合金鋼系である場合には、長手補強成形品12B(特に長手補強成形品12Bの根元部129B)は、強化処理(強化処理)として焼入処理されて強化されている。なお強化部分を×印として示す。焼入処理としては、焼き入れが要請される部分を誘導加熱で焼き入れ温度以上に加熱した後に水等の冷媒で急冷させることができる。更に、焼き入れ温度を超える高温に加熱された長手補強成形品12Bを金型の成形型面で加圧成形(例えば曲げ成形、矯正成形)しつつ急冷させるダイクエンチでも良い。ダイクエンチであれば、長手補強成形品12Bの反りが抑えられる。長手補強成形品12Bがアルミニウム合金系である場合には、長手補強成形品12Bは、強化処理としてT5処理またはT6処理されている。
図28に示すように、意匠性を高めた意匠面140Bをもつ化粧部材14Bは木材または樹脂で形成されており、外気に連通する窓開口149をもつ。長手補強成形品12Bの縦柱部124の厚みT1(図28)は、厚肉化されている。長手補強成形品12Bの縦柱部124は、化粧部材14Bの窓149を介して物品収納室2と外気とを連通させる複数または単数の貫通孔139を有する。貫通孔139は、長手補強成形品12Bを成形した後に長手補強成形品12Bの厚み方向に沿って形成されている。物品収納室2に湿気や臭いが発生している場合であっても、貫通孔139によりその湿気や臭いを外気に排出させるのに有利である。長手補強成形品12Bの縦柱部124は強度を有するため、貫通孔139を形成しても支障がない。
図29は実施例8を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。長手補強成形品12Cは、炭素鋼またはアルミニウム合金等の金属板をプレス成形することにより曲成されベッド装置の長さ方向に延びるプレス成形品120Cと、プレス成形品120Cの内面125Cに溶接部126mで結合された長箱形状をなす主載置部122Cとを備えている。プレス成形品120Cは、高さ方向(矢印HW方向)に延びる縦柱部124と、底板19を載せる副載置部126とをもつ。主載置部122Cは、炭素鋼またはアルミニウム合金等の金属で形成されたパイプ体で形成されており、中空室121を有しており、長手補強成形品12の長さ方向に沿って長尺状に延設されている。主載置部122Cは、床板3の下面33に対面可能な上壁部127と下壁部128と内壁部129とを備えている。上記したパイプ体は角パイプで形成されている。化粧部材14Cは木材または樹脂で形成されており、薬剤90を収納すると共に外方開放可能な収納空間145と、収納空間145を開閉する操作摘み146をもつ開閉蓋147とをもつ。縦柱部124は貫通孔139Bを有する。貫通孔139Bは、化粧部材14Cの収納空間145と物品収納室2とを連通させる。物品収納室2の内部は湿気や臭い等を有することがある。薬剤90を長手補強成形品12Cの中空室121に収納しておけば、湿気や臭い等に良好に対処できる。薬剤90は芳香剤、脱臭剤、乾燥剤等が例示される。
図30は実施例9を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図30に示すように、ベッド本体1の側面ボード10は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品12Dを備えている。長手補強成形品12Dの外面のうち肉眼で視認される部分には、意匠的効果を有する化粧部材として機能する樹脂を基材とする膜状をなす化粧部材としての化粧被膜14xが被覆されている。主載置部122は、中空室121に配置されている薬剤90を物品収納室2に供給する第1連通路133Aと、第1連通路133Bと、中空室121に配置されている薬剤90を床板3の上方空間31uに供給する第2連通路135とをもつ。長手補強成形品12Dに形成されている中空室121は、長手補強成形品12Dの長さ方向に沿って延設されており、薬剤90を収納している。更に長手補強成形品12Dのうち主載置部122には、物品収納室2の内部を照明するLED等の照明灯78(電気機器)が取り付けられている。照明灯78の配線79は中空室121に沿って中空室121の内部に配設されており、第1連通路133Bを通り、照明灯78に接続されている。従って、中空室121は、配線79を通す配線通路として機能できる。照明灯78は、床板3を跳ね上げると自動点灯させても良いし、スイッチにより点灯させても良い。照明灯78は縦柱部124に対面しているため、照明灯78からの光は長手補強成形品12Dの縦柱部124の反射面124mで反射するため、物品収納室2における照度を高めることができる。反射面124mは鏡面または疑似鏡面にできる。
図31は実施例10を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。ベッド本体1の側面ボード10は、床板3を載せて保持すると共にベッド本体1の長さ方向に沿って延設されたハニカム構造の長手補強成形品12Fをもつ。長手補強成形品12Fはハニカム構造をもつため、軽量化を図りつつ曲げ剛性および強度が確保されている。長手補強成形品12Fは、アルミニウム合金、鉄合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属の素材をベッド本体1の長さ方向に沿って押出ダイスにより押出成形、あるいは、引抜ダイスにより引抜成形して形成されている。図31に示すように、長手補強成形品12Fは、凹状部としての中空室121をもつ主載置部122と、主載置部122に繋がる縦柱部124と、縦柱部124の下端部に繋がる板状をなす副載置部126とを備えている。縦柱部124には、複数の第2中空室121Fが縦方向に沿って延設されている。よって縦柱部124はハニカム構造とされている。長手補強成形品12Fは、後加工されていない限り、長さ方向に沿って基本的には同一断面形状を有する。長手補強成形品12Fは金属製であり、木材等に比較して伝熱性が良好であり、材質または構造等によっては、就寝者側の熱や床板3側の熱を長手補強成形品12Fが奪うおそれがある。そこで長手補強成形品12F(特に長手補強成形品12Fの主載置部122)には電気式のヒータ99(電気機器)が設けられている。ヒータ99が発熱すれば、熱伝導性をもつ長手補強成形品12Fが暖められるため、冬季等における睡眠の快適性を高めることができると共に、床板3の湿気を抑えるにも有利である。ヒータ99は就寝者の脚側に設けることが好ましいが、就寝者の頭側に設けても良い。ヒータ99の加熱により床板3の水分や湿気を除くこともできる。なお、ヒータ99の給電線91は、長手補強成形品12Fの中空室121を有効利用すべく、中空室121の内部を通しても良い。これに限らず、給電線91は主載置部122の外面に沿わせても良い。
図32は実施例11を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図32に示すように、長手補強成形品12Fの主載置部122の中空室121は、長手方向に連続して延びる補強リブ121hにより仕切られている。このように主載置部122は強化されており、床板3からの荷重負荷が大きなダブルベッドに適する。長手補強成形品12Fが鉄系である場合には、主載置部122を部分的に焼き入れして更に強化しても良い。長手補強成形品12Fの縦柱部124には、第2中空室121Fを介して外気に連通する換気用の貫通孔139Fが形成されている。貫通孔139Fは、縦柱部124の第2中空室121Fを介して物品収納室2と外気とを連通させる。この場合、物品収納室2の過剰湿気を抑えるのに有利である。長手補強成形品12Fの外面には、外観意匠を向上させるための突起状意匠部12y(化粧部材)が形成されている。凹状の意匠部としても良い。
図33および図34は実施例12を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図33に示すように、長手補強成形品12は、強化処理可能な金属の素材をベッド本体1の長さ方向に沿って押出ダイスまたは引抜ダイスにより熱間状態で押出成形または引抜成形した後に、強化処理して形成されており、曲げ剛性および強度が一層高められている。長手補強成形品12の一層の薄肉化および軽量化を図り得る。長手補強成形品12が炭素鋼系または合金鋼系である場合には、長手補強成形品12Hの全体は、強化処理として焼入処理されている。長手補強成形品12がアルミニウム合金系である場合には、長手補強成形品12は、強化処理としてT5処理またはT6処理されている。なお強化部分を×印として示す。更に図34に示すように、金属製の長手補強成形品12の中空室121の内部を温調風器94に連通させている。温調風器94は、暖かい温調風を発生させるものであり、冷え症の就寝者の脚を暖め易いように、中空室121に嵌合する連通具94mを介してフットボード17側に配置されている。但しヘッドボード16側に配置しても良い。温調風器94はヒータ部95と送風部96とをもつ。長手補強成形品12Hは、床板3側に連通する温調風吹出口121xをもつ。睡眠時に温調風器94を作動させて温調風を中空室121の内部に通風すれば、熱伝導率が良好な金属で形成されている長手補強成形品12を温調風で効果的に暖めることができると共に、温調風吹出口121xから暖かい温調風を就寝者側に吹き出すことができる。故に、冬季等における睡眠の快適性を高めることができる。更に床板3も暖められるため、床板3の湿気を抑えることができる。副載置部126は長手補強成形品12に溶接で結合させても良い。なお温調風器94は、夏季等に適するように、冷たい温調風を発生させるものでも良い。
図35は実施例13を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。床板3は、これの揺動中心域3cに設けられた枢支軸300tを介して長手補強成形品12に上下方向に揺動可能に枢支されている。落下抑制機構5Eは、枢支軸300tに同軸的に固定され多数の外歯状のラチェット歯300r(係合歯)を有する歯車300sと、ラチェット歯300rに付勢要素としてのバネ300pにより係脱可能に係合される係合爪300wと、案内部300aに掛けられ係合爪300wの係合を解除するワイヤ等の条体300xとを備えている。床板3を跳ね上げるとき、使用者がワイヤ等の条体300xを離脱方向(矢印X1方向)に操作して係合爪300wを係合解除方向に引っ張る。すると、ラチェット歯300rと係合爪300wとの係合が離脱する。このため床板3は跳ね上げ可能となる。条体300xの引張操作を解除すると、ラチェット歯300rにバネ300pの付勢力により係合爪300wが係脱可能に自動的に係合される。故に、ラチェット歯300rの回転が停止され、床板3の跳ね上げ位置がその位置で落下抑制機構5Eにより保持される。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。長手補強成形品12の断面形状は上記した実施例に限定されるものではなく適宜選択でき、中空構造でも、中実構造でも良い。副載置部126は長手補強成形品12に溶接で結合しても良い。長手補強成形品12の少なくとも一部に強化処理しておくことが好ましい。主載置部122の他に副載置部126に強化処理を施しても良い。床板3に取り付けられている上ハンドル38U,下ハンドル38Dの双方が取り付けられているが、いずれか一方としても良い。場合によっては上ハンドル38U,下ハンドル38Dを廃止しても良い。落下抑制機構5は第1落下抑制機構51と第2落下抑制機構52と第3落下抑制機構53とを備えているが、第1落下抑制機構51、第2落下抑制機構52、第3落下抑制機構53のうちのいずれか一方のみとしても良い。第1落下抑制機構51および第2落下抑制機構52を設けるものの、ラッチ係合させる第3落下抑制機構53を廃止しても良い。更に、落下抑制機構5自体を廃止しても良い。この場合、跳ね上げた床板3の揺動端3hを手腕で支えることが好ましい。長手補強成形品は、エンジニアプラスチック等の硬質樹脂または繊維強化樹脂の押出成形または引抜成形で形成されていても良い。ベッド装置はシングルベッドでも良いし、ダブルベッドでも良い。ベッド装置の長さ方向の中間を仕切る補強用架橋ビームを物品収納室2に設けても良い。この場合、スキー板等の長さが長い物品の収納性は低下するものの、ベッド装置の剛性を高めるのに一層有利である。ベッド本体1には被ロック体7が固定されていると共に、床板3にはロック装置8が設けられているが、これに限らず、逆の位置関係でも良い。一つの実施例に採用されている特有の構造または機能は、他の実施例にも適用することができる。例えば全ての実施例にヒータ、照明灯等の電気機器を付設しても良い。上記した記載から次の技術的思想が把握される。
[付記項1]上面に物品出入口を有する物品収納室を形成するベッド本体と、寝具を載置する載置面をもち、前記ベッド本体に開閉可能に設けられ、開放に伴い前記物品収納室の前記物品出入口を開放する床板とを具備しており、前記ベッド本体は、前記床板を載せて保持すると共に前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品をもち、前記長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材を前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設して形成されていることを特徴とする収納式開閉ベッド装置。長手補強成形品は高い剛性および高い強度をもつ。
本発明は一般家庭、旅館、ホテル、ウィークリーマンション、寮、介護センター、病院等に使用されるベッド装置に利用できる。
実施例1に係り、床板が閉鎖されているベッド装置の平面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例1に係り、長手補強成形品をこれの長さ方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を横断方向に切断して示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を異なる部位で横断方向に切断して示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を更に異なる部位で横断方向に切断して示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を内側から視認して示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている床板が開放量小で開放されている状態を内側から視認して示す断面図である。 実施例1に係り、ベッド装置に取り付けられている床板が開放量大で開放されている状態を内側から視認して示す断面図である。 実施例1に係り、第1ダンパシリンダの要部を示す断面図である。 実施例1に係り、二台並設したベッド装置に取り付けられている長手補強成形品に床板を載置している状態を横断方向に切断して示す断面図である。 比較例に係り、二台並設したベッド装置を横断方向に切断して示す断面図である。 (A)(B)(C)は実施例1に係り、第3落下抑制機構のラッチ機能を説明する構成図である。 実施例1に係り、床板に取り付けられている上ハンドルおよび下ハンドル付近を示す図である。 実施例1に係り、床板に取り付けられているロック装置をベッド本体の被ロック体にロックしている状態を示す図である。 実施例1に係り、床板に取り付けられているロック装置をベッド本体の被ロック体からロック解除している状態を示す図である。 実施例1に係り、ロック装置の構造を模式的に示す図である。 実施例2に係り、ロック装置の構造を模式的に示す図である。 実施例3に係り、床板が閉鎖されているベッド装置を示す平面図である。 実施例3に係り、床板に取り付けられているロック装置をベッド本体の被ロック体にロックしている状態を示す図である。 実施例3に係り、床板に形成されている指挿入溝付近を示す図である。 実施例3に係り、床板に取り付けられている指挿入溝付近を示す斜視図である。 実施例4に係り、ベッド装置に取り付けられている床板が開放量大で開放されている状態を内側から視認して示す図である。 実施例4に係り、第1ダンパシリンダの弁を閉鎖している状態を示す断面図である。 実施例4に係り、第1ダンパシリンダの弁を開放している状態を示す断面図である。 実施例5に係り、ベッド装置に取り付けられている床板が開放量大で開放されている状態を内側から視認して示す図である。 実施例6に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例7に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例8に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例9に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例10に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例11に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例12に係り、ベッド装置の長手補強成形品に床板を載置している状態を示す断面図である。 実施例12に係り、ベッド装置の長手補強成形品に温調風器を搭載している状態を示す断面図である。 実施例13に係り、ベッド装置の落下抑制機構を示す図である。
符号の説明
1はベッド本体、1iは内縁、10は側面ボード、12は長手補強成形品(床板載置体)、139は貫通孔、14は化粧部材、15は端ボード、16はヘッドボード、17はフットボード、2は物品収納室、20は物品出入口、3は床板、3kは外縁、3hは揺動端(端部)、30は指挿入溝、31は上面、33は下面、35は長辺部、36は短辺部、121は中空室、122は主載置部、124は縦柱部、126は副載置部、4は隙間、5は落下抑制機構、51は第1落下抑制機構、52は第2落下抑制機構、53は第3落下抑制機構、55は第1ダンパシリンダ、56は第1筒体、57は第1ピストンロッド、7は被ロック体、71は被ロック面、72は被ガイド面、78は照明灯(電気機器)、8はロック装置、80は解除操作子、82はロック体、83はロック面、84はガイド面、89はハンドル突起、94は温調風器、99はヒータ(電気機器)、MAはマットレス(寝具)を示す。

Claims (10)

  1. 上面に物品出入口を有する物品収納室を形成するベッド本体と、
    寝具を載置する載置面をもち、前記ベッド本体に端部が跳ね上げ可能に設けられ、跳ね上げに伴い前記物品収納室の前記物品出入口を開放する床板とを具備しており、
    前記ベッド本体は、前記床板を載せて保持すると共に前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設された長手補強成形品をもち、
    前記長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材を前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設して形成されていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  2. 請求項1において、前記長手補強成形品は、金属または硬質樹脂の素材を前記ベッド本体の長さ方向に沿って押出成形、引抜成形または圧延成形して形成された成形品、あるいは、前記ベッド本体の長さ方向に沿って延設されたパイプ体を溶接した成形品を用いて形成されていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記長手補強成形品は、前記物品収納室の前記物品出入口を閉鎖しているとき前記床板を載せる主載置部と、前記主載置部よりも下側に配置され前記物品収納室の底を形成する底板を載置とする副載置部とを備えており、前記主載置部および前記副載置部は一体成形されていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記長手補強成形品のうちの少なくとも一部は、強化処理されていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記ベッド本体は、前記長手補強成形品の外面を覆う化粧部材をもつことを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、跳ね上げられた前記床板の急激な落下を抑制する落下抑制機構が設けられており、前記落下抑制機構は、前記床板の開放状態を定位置に保持する機能を有することを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  7. 請求項1〜6のうちの一項において、前記長手補強成形品は、長さ方向に沿って連続的に延設された軽量化のための凹状部を備えていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  8. 請求項7において、前記凹状部は、前記長手補強成形品の長さ方向に沿って延設された中空室であり、前記中空室は、薬剤収納空間、電気機器の配線通路、温調風が通過する温調風通路のうちの少なくともいずれか一つとして機能することを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  9. 請求項1〜8のうちの一項において、前記長手補強成形品は、長さ方向に沿って連続的に延設された複数の中空室をもつハニカム構造体で形成されていることを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
  10. 請求項1〜9のうちの一項において、前記長手補強成形品は、厚み方向に貫通し、且つ、前記物品収納室と前記物品収納室の外方とを連通させると共に前記物品収納室の湿気または臭いを逃がすための複数または単数の貫通孔を有することを特徴とする収納式跳ね上げベッド装置。
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