JP2008172174A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のESD保護素子を備えた半導体装置を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様による半導体装置は、第1導電型の第1の電極と、第2導電型の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とを接続するフィン状の複数の第1の導電体及びこれら複数の第1の導電体を接続するフィン状の複数の第2の導電体から形成された領域であって、該領域中の前記第1の電極に接して設けられた第2導電型の第1の領域と、該領域中の前記第2の電極及び該第1の領域に接して設けられた第1導電型の第2の領域と、前記第1の領域に接続された第2導電型の第3の電極と、前記第2の領域に接続された第1導電型の第4の電極とを具備する。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明の一態様による半導体装置は、第1導電型の第1の電極と、第2導電型の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とを接続するフィン状の複数の第1の導電体及びこれら複数の第1の導電体を接続するフィン状の複数の第2の導電体から形成された領域であって、該領域中の前記第1の電極に接して設けられた第2導電型の第1の領域と、該領域中の前記第2の電極及び該第1の領域に接して設けられた第1導電型の第2の領域と、前記第1の領域に接続された第2導電型の第3の電極と、前記第2の領域に接続された第1導電型の第4の電極とを具備する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、半導体装置に係り、特に、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に関する。
半導体装置は、外部回路と接続される入出力端子に静電放電のような大きな電圧が印加されると損傷を受けることが知られている。半導体装置の損傷を防止するために、静電放電(ESD:Electro-Static Discharge)保護素子が入出力端子と内部回路との間に設けられている。
ESD保護素子として種々の構造が考案されているが、サイリスタ型のESD保護素子が広く用いられてきている。その理由は、保護素子をオンさせる電圧を制御可能なこと、サイリスタのオン抵抗を小さくできること等のためである。
SOI(silicon on insulator)半導体装置においてサイリスタ型ESD保護素子を作成した例が、非特許文献1に開示されている。薄膜SOI半導体装置では、通常、厚さ200nm以下のシリコン薄膜に半導体装置を形成するために、大電流を流すサイリスタ型ESD保護素子は、大面積、例えば、10μm×40μmのアクティブ領域にp−n−p−n接合を形成して作成される。
M. P. J. Mergens et al.: "Advanced SCR ESD Protection Circuite for CMOS/SOI Nanotechnologies"; IEEE 2005 Customer Integrated Circuit Conference, 14-1-1, 2005.
M. P. J. Mergens et al.: "Advanced SCR ESD Protection Circuite for CMOS/SOI Nanotechnologies"; IEEE 2005 Customer Integrated Circuit Conference, 14-1-1, 2005.
本発明の目的は、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のESD保護素子を備えた半導体装置を提供することである。
本発明の一態様による半導体装置は、第1導電型の第1の電極と、第2導電型の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とを接続するフィン状の複数の第1の導電体及びこれら複数の第1の導電体を接続するフィン状の複数の第2の導電体から形成された領域であって、該領域中の前記第1の電極に接して設けられた第2導電型の第1の領域と、前記領域中の前記第2の電極及び該第1の領域に接して設けられた第1導電型の第2の領域と、前記第1の領域に接続された第2導電型の第3の電極と、前記第2の領域に接続された第1導電型の第4の電極とを具備する。
本発明によって、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のESD保護素子を備えた半導体装置が提供される。
本発明の実施形態によれば、フィン構造の半導体素子を有する半導体装置に集積可能なフィン構造を採用したサイリスタ型ESD保護素子が提供される。このサイリスタ型ESD保護素子は、フィン状の半導体領域を格子状に連結し、この領域にp−n接合を形成してサイリスタ型ESD保護素子を作成したものである。フィンを格子状に連結することによって、p−n接合面積を増加させ、寄生抵抗を減少させることができる。これによりESD保護素子に要求される電流を流せる能力を大きくできる、すなわち、オン抵抗を小さくできる。
本発明の実施形態によるサイリスタ型ESD保護素子を含む半導体装置の回路図の一例を図1に示す。図に示された例のサイリスタは、アノード(A)にコレクタが接続されたpnpトランジスタとカソード(C)にエミッタが接続されたnpnトランジスタを用いて表わすことができる。ESD保護素子は、入出力端子と内部回路との間に配置され、アノード(A)が入出力端子に接続される。静電気による高電圧のサージが入出力端子に入力された場合に、内部回路に高電圧が印加され破壊する前に、電流は、図中に矢印で示したように、サイリスタのアノード(A)からpnpトランジスタのエミッタに流れ、このエミッタに接続されたnpnトランジスタのベースからエミッタに流れてカソード(C)からアースに流れることができる。
図2は、サイリスタ型ESD保護素子の動作ウィンドウを説明する電圧−電流特性の図である。静電気によるサージが入力された場合に、サイリスタは、電圧がVmaxになる前に点(V1,I1)でオンしなければならない。ここで、Vmaxは、内部回路が破壊する電圧、又は特性変動を生じ始める電圧であり、一般にMISFET(metal insulator semiconductor field effect transistor)のゲート絶縁膜の破壊電圧である。サイリスタがオンすると電圧は急激に低下して点(VH,IH)になるが、VHが電源電圧VDD以下にならないように注意する必要がある。VHが電源電圧VDD以下になるとラッチアップが生じる危険性がでてくる。さらに、サイリスタのオン抵抗が大きいと、図中に破線で示したように電流が大きくなるにつれて電圧も高くなってしまう。したがって、サイリスタのオン抵抗を小さくすることも重要である。オン抵抗を小さくするためには、サイリスタを大面積で形成すればよい。しかし、フィン構造の半導体装置では、フィンの幅が狭いためフィンにサイリスタを形成するとオン抵抗が大きくなってしまう。また、フィン構造の半導体素子を形成する際に、細いフィン部分、例えば、幅500nm、と大面積のサイリスタ部分、例えば、10μm×40μm、とが混在すると、例えば、CMP(chemical mechanical polishing)による平坦化の際に、大面積部分がフィン部分と同様に研磨されず、いわゆるディッシング(dishing)と呼ばれるプロセス上の問題が生ずる。
以下に本発明の実施形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。図では、対応する部分は、対応する参照符号で示している。以下の実施形態は、一例として示されたもので、本発明の精神から逸脱しない範囲で種々の変形をして実施することが可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による半導体装置のフィン構造を用いたサイリスタ型ESD保護素子を説明するために用いられる平面図の一例を図3(a)に示す。本実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、図の下辺に沿って、両側にp型半導体のアノード(A)のコンタクト領域10とその間にn型半導体領域22のコンタクト領域(G2)20とが配置され、上辺に沿って、アノード(A)10に対向してn型半導体のカソード(C)のコンタクト領域40とその間にp型半導体領域32のコンタクト領域(G1)30とが配置される。それぞれのコンタクト領域10と40及び20と30とを結ぶ複数の第1のフィン12が設けられる。さらに、複数の第1のフィン12を横断的に接続する複数の第2のフィン14が設けられる。
本発明の第1の実施形態による半導体装置のフィン構造を用いたサイリスタ型ESD保護素子を説明するために用いられる平面図の一例を図3(a)に示す。本実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、図の下辺に沿って、両側にp型半導体のアノード(A)のコンタクト領域10とその間にn型半導体領域22のコンタクト領域(G2)20とが配置され、上辺に沿って、アノード(A)10に対向してn型半導体のカソード(C)のコンタクト領域40とその間にp型半導体領域32のコンタクト領域(G1)30とが配置される。それぞれのコンタクト領域10と40及び20と30とを結ぶ複数の第1のフィン12が設けられる。さらに、複数の第1のフィン12を横断的に接続する複数の第2のフィン14が設けられる。
p−n−p−nサイリスタの第1のp−n接合面は、コンタクト領域10と第1のフィン12との接続面X−Xであり、n−p接合面は第1のフィン12の中央部Y−Yであり、第2のp−n接合面は、第1のフィン12とコンタクト領域40との接続面Z−Zである。第1のフィン12を複数にすること及び第1のフィン12の幅を広くすることによって、それぞれの接合面積を大きくできる。
第1のフィン12の幅は、内部回路に形成されるフィン型半導体素子のフィン幅、例えば、500nmから、コンタクト領域の幅、例えば、2〜4μmの間の任意の値に設定できる。この範囲の値であれば半導体装置の製造工程において問題、例えば、CMPによる平坦化時にディッシングが発生しない。第1のフィン12を接続する第2のフィン14も第1のフィン12と実質的に同じ幅に形成することができる。あるいは、上記の範囲内で第1のフィン12と異なる幅に形成することもできる。
図3(a)では、第1のフィン12の数を10個、第2のフィン14の数を4個として示したが、フィンの数は上記に限定されることなく、フィン幅との関係で任意の数に設定することができる。さらに、フィンの間隔は、リソグラフィの能力の範囲で任意の値に設定できる。例えば、リソグラフィのスペース又はホールの解像限界が、例えば、100nmであればそれ以上の任意の値に設定できる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法を図3(a)から(c)を参照して簡単に説明する。図3(b)は、図3(a)に切断線3B−3Bで示した第1のフィン12に沿った断面図であり、図3(c)は、図3(a)に切断線3C−3Cで示した第2のフィン14を切断する断面図である。ここでは、サイリスタ型ESD保護素子の製造方法を中心に説明する。
半導体基板5、例えば、シリコン基板に図3(a)に示した第1及び第2のフィン12,14及びコンタクト領域10,20,30,40をリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして形成する。n型半導体領域22を形成する領域以外の領域を、例えば、レジスト膜で覆い、第1及び第2のフィン12,14にn型不純物、例えば、リン(P)を、例えば、イオン注入によりドープする。同様に、p型半導体領域32を形成する領域以外の領域を、レジスト膜で覆い、第1及び第2のフィン12,14にp型不純物、例えば、ボロン(B)を、例えば、イオン注入によりドープする。これらのn型不純物及びp型不純物のドーピングは、内部回路半導体素子のnウェル及びpウェルの形成と同時にドーピングすることができる。
次に、第1及び第2のフィン領域12,14が、後で行われるシリサイド形成時にシリサイド化されてn型半導体領域22とp型半導体領域32とがショートすることを防止するために、第1及び第2のフィン領域12,14にシリサイドブロック絶縁膜(図示せず)を形成する。シリサイドブロック絶縁膜は、MISFETのゲート電極の側壁絶縁膜と同じ材料を使用でき、例えば、シリコン窒化膜(Si3N4膜)、シリコン酸化膜(SiO2膜)、又はこれらの積層膜を使用できる。コンタクト領域10,20,30,40上に形成されたシリサイドブロック絶縁膜は、除去される。
次に、n型半導体のコンタクト領域20,40以外を、例えば、レジスト膜で覆い、例えば、ヒ素(As)を、例えば、イオン注入によりドープする。同様に、p型半導体のコンタクト領域10,30以外を、例えば、レジスト膜で覆い、例えば、ボロン(B)を、例えば、イオン注入によりドープする。これらのn型不純物及びp型不純物のドーピングは、内部回路半導体素子のソース/ドレインの形成と同時にドーピングすることができる。このようにしてサイリスタ型ESD保護素子のp−n−p−n接合を形成できる。
そして、シリサイド形成工程を経て第1及び第2のフィン領域12,14におけるシリサイドブロック膜を除去した後、フィン間の溝を絶縁膜50、例えば、CVD(chemical vapor deposition)で形成したSiO2膜で埋め、全体を、例えば、CMPにより平坦化する。
その後、配線工程等の半導体装置に必要な工程を行って本実施形態による半導体装置を完成する。
このようにして形成した本実施形態によるサイリスタ型ESD保護素子の断面構造の一例が図3(b)、(c)に示されている。半導体基板5の表面部分にフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子が形成される。第1のフィン12は、図3(c)に示された第2のフィン14と同じ形状の断面を有する。p−n−p−n型のサイリスタの第1のp−n接合面は、コンタクト領域10と第1のフィン12との接続面X−Xであり、n−p接合面は第1のフィン12の中央部Y−Yであり、第2のp−n接合面は、第1のフィン12とコンタクト領域40との接続面Z−Zである。図では、半導体基板5をバルク半導体基板として示したが、これに限定されることなく、バルク半導体基板上にSiO2膜を介してシリコン層を形成したSOI(silicon on insulator)基板を使用することができる。
本実施形態によれば、フィンを格子状に形成することによって電流経路を増加させることができるため、ESD保護素子のオン抵抗を小さくできる。さらに、フィンの幅を内部回路の半導体素子のフィン幅よりも大きくすることにより、オン抵抗をさらに小さくできる。また、サイリスタのn型半導体領域22及びp型半導体領域32の第1及び第2のフィン12,14幅をコンタクト領域10,20,30,40の幅と同等以下にすることによって、例えば、CMPにおけるディッシングの発生を防止できる。したがって、内部回路のフィン構造の半導体素子と同じ製造工程で大電流を流せるフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を形成できる。
以上説明したように、本実施形態によって、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を備えた半導体装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
上記の第1の実施形態の半導体装置のサイリスタ型ESD保護素子は、p−n接合の面積がフィンの幅によって制限される。本発明の第2の実施形態による半導体装置のサイリスタ型ESD保護素子は、第1のフィン12を結ぶ第2のフィン14上にp−n接合を形成することによってサイリスタのオン抵抗をさらに低下させたものである。
上記の第1の実施形態の半導体装置のサイリスタ型ESD保護素子は、p−n接合の面積がフィンの幅によって制限される。本発明の第2の実施形態による半導体装置のサイリスタ型ESD保護素子は、第1のフィン12を結ぶ第2のフィン14上にp−n接合を形成することによってサイリスタのオン抵抗をさらに低下させたものである。
本実施形態によるサイリスタ型ESD保護素子の平面図の一例を図4に示す。本実施形態では、第1のフィン12を結ぶ第2のフィン14の数を奇数に設定する。そして、両端の第2のフィン14−1,14−nは、それぞれコンタクト領域10,20及び40,30と接するように設けられる。したがって、p−n−p−nサイリスタの第1のp−n接合面は、第2のフィン14−1上のX−X線上に設けられ、n−p接合面は、中央の第2のフィン14−c上のY−Y線上に設けられ、そして第2のp−n接合面は、第2のフィン14−n上のZ−Z線上に設けられる。中央の第2のフィン14−c上のn−p接合は、リソグラフィによって形成される。したがって、この第2のフィン14−cの幅は、リソグラフィの合せ精度を考慮して2μmから4μm程度にすることが好ましい。このように各接合面を第2のフィン14上に設けることによって、サイリスタ型ESD保護素子を従来の平面構造で形成した場合と同程度に、各接合面積を大きくできる。その結果、サイリスタのオン抵抗をさらに低下させることができる。
本実施形態においても第1の実施形態と同様に、フィンを格子状に形成することによって電流経路を増加させることができるため、ESD保護素子のオン抵抗を小さくできる。さらに、フィンの幅を内部回路の半導体素子のフィン幅よりも大きくすることにより、オン抵抗をさらに小さくできる。また、サイリスタのn型半導体領域22及びp型半導体領域32のフィン12,14の幅をコンタクト領域10,20,30,40の幅と同等以下にすることによって、例えば、CMPにおけるディッシングの発生を防止できる。したがって、内部回路のフィン構造の半導体素子と同じ製造工程で大電流を流せるフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を形成できる。
以上説明したように、本実施形態によって、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を備えた半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態は、上記に限定されることなく種々の変形をして実施することができる。そのいくつかの例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
(第1の変形例)
上記の第1及び第2の実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、第1のフィン12と第2のフィン14とがほぼ直交する。すなわち、第1及び第2のフィン12,14の交点がほぼ直角である。したがって、ESD保護素子に大電流が流れた場合にこの交点の角部に電流集中が生じ、極端な場合にはフィンが破壊されることが懸念される。
上記の第1及び第2の実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、第1のフィン12と第2のフィン14とがほぼ直交する。すなわち、第1及び第2のフィン12,14の交点がほぼ直角である。したがって、ESD保護素子に大電流が流れた場合にこの交点の角部に電流集中が生じ、極端な場合にはフィンが破壊されることが懸念される。
本発明の第1の変形例は、この角を鈍角にすることによって電流集中を防止するものである。本変形例による第1のフィン12と第2のフィン14との交差部の一例の拡大図を図5に示す。この例では、第1及び第2のフィン12,14に囲まれた仮想の四角形の溝の一辺の長さwの溝の角から約1/4の長さ(w/4)を斜めに結んで、溝の形状が八角形になるようにしたものである。このようにフィンの交差部の角を鈍角にすることによって、この角部に電流集中が生じることを防止でき、サイリスタ型ESD保護素子のESD耐性を高めることができる。
本変形例は、上記の第1及び第2の実施形態を始め、本発明の種々の実施形態に適用することができる。
(第2の変形例)
本発明の実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、n型半導体領域22及びp型半導体領域32が第1及び第2フィン12,14で構成される。これらのフィンのドーパント濃度は、それぞれ内部回路のnウェル及びpウェルと同等であり高濃度でないため、フィン部分は、ある程度の寄生抵抗を有する。
本発明の実施形態のサイリスタ型ESD保護素子は、n型半導体領域22及びp型半導体領域32が第1及び第2フィン12,14で構成される。これらのフィンのドーパント濃度は、それぞれ内部回路のnウェル及びpウェルと同等であり高濃度でないため、フィン部分は、ある程度の寄生抵抗を有する。
本発明の第2の変形例は、図6に平面図を示したように、p−n(n−p)接合面近傍を除くn型半導体領域22及びp型半導体領域32をシリサイド24、34にすることによってフィン部の寄生抵抗を小さくし、サイリスタ型ESD保護素子のオン抵抗を低下させたものである。シリサイド24,34領域の幅を調節することによって、サイリスタ型ESD保護素子のオン抵抗を所望の値に調節することができる。
本変形例も第1の変形例と同様に、上記の第1及び第2の実施形態を始め、本発明の種々の実施形態に適用することができる。
上記に説明してきたように、本発明の種々の実施形態によってオン抵抗を小さくすることが可能なフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を備えた半導体装置を提供することができる。このESD保護素子は、格子状に形成されたフィンを備え、フィンの幅は内部回路の半導体素子のフィン幅以上でかつコンタクト領域の幅と同等以下である。このような構造にすることによって、内部回路のフィン構造の半導体素子と同じ製造工程で製造しても製造上の問題、例えば、CMPにおいてディッシングが発生しない。したがって、製造工程を変更することなく大電流を流せるフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を含む半導体装置を製造できる。
以上説明したように、本発明の種々の実施形態によって、フィン構造の半導体素子を備えた半導体装置に適用可能なフィン構造のサイリスタ型ESD保護素子を備えた半導体装置を提供することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の精神及び範囲から逸脱しないで、種々の変形を行って実施することができる。それゆえ、本発明は、ここに開示された実施形態に制限することを意図したものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において他の実施形態にも適用でき、広い範囲に適用されるものである。
5…半導体基板,10…p型コンタクト領域(アノード),12…第1のフィン,14…第2のフィン,20…n型コンタクト領域,22…n型半導体領域,24,34…シリサイド領域,30…p型コンタクト領域,32…p型半導体領域,40…n型コンタクト領域(カソード),50…絶縁膜。
Claims (5)
- 第1導電型の第1の電極と、
第2導電型の第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極とを接続するフィン状の複数の第1の導電体及びこれら複数の第1の導電体を接続するフィン状の複数の第2の導電体から形成された領域であって、該領域中の前記第1の電極に接して設けられた第2導電型の第1の領域と、
前記領域中の前記第2の電極及び該第1の領域に接して設けられた第1導電型の第2の領域と、
前記第1の領域に接続された第2導電型の第3の電極と、
前記第2の領域に接続された第1導電型の第4の電極と
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の電極と前記第1の領域との接合面、前記第1の領域と前記第2の領域との接合面、及び前記第2の領域と前記第2の電極との接合面は、それぞれ前記第2の導電体上にあることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第1の導電体と前記第2の導電体は、ほぼ直角に交差するとともに、この交差部の角を鈍角としたことを特徴とする、請求項1若しくは2に記載の半導体装置。
- 前記第1の導電体及び前記第2の導電体は、前記第1の電極と前記第1の領域との接合面、前記第1の領域と前記第2の領域との接合面、及び前記第2の領域と前記第2の電極との接合面を除く部分にシリサイドを含むことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の半導体装置。
- 前記第1の電極の接続されたフィン型半導体素子を含む回路をさらに具備することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の半導体装置。
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