JP2008170864A - カメラモジュールおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図る上で有利なカメラモジュールおよび電子機器を提供する。
【解決手段】カメラモジュール10は、ホルダ12と、撮影光学系14と、鏡筒16と、スプリング18と、撮像素子20と、基板22と、駆動部24とを含んで構成されている。コイル30にある方向への電流が供給されると、コイル30から図中実線で示す向きの第3の磁力線M3が発生される。第3の磁力線M3は、第1の磁力線M1を増大させ、第2の磁力線M2を減少させる方向で発生し、第1の磁力線M1の本数が増え、第2の磁力線M2の本数が減り、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスが変化する。すると、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれるように鏡筒16(磁性体26)を移動させる方向への推力が発生し、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれた状態で鏡筒16(磁性体26)は保持される。
【選択図】図3

Description

本発明はカメラモジュールおよびカメラモジュールが組み込まれた電子機器に関する。
近年、カメラモジュールが組み込まれた携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯情報端末、あるいは、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの種々の電子機器が提供されている。
カメラモジュールは、被写体像を導く撮影光学系としてのレンズと、このレンズで導かれた被写体像を撮像して撮像信号を生成するCCDやC−MOSセンサなどの撮像素子とを含むものである。
カメラモジュールから出力された撮像信号は後段の信号処理回路によって処理され、静止画データあるいは動画データが生成され、メモリカードなどの記録媒体に記録される。
このようなカメラモジュールとして、レンズを保持しホルダに収容された鏡筒と、鏡筒をレンズの光軸に沿って移動可能に支持するスプリングと、ホルダに設けられレンズによって導かれる被写体像を撮像する撮像素子と、鏡筒をレンズの光軸に沿って移動させる駆動部とを備えるものが提供されている(特許文献1参照)。
このカメラモジュールでは、駆動部はいわゆるボイスコイルモータ(VCM)を構成するものであり、鏡筒に設けられたコイルと、コイルに臨むホルダの箇所に設けられたヨークと、ヨークに取着されたマグネットとを備え、コイルに電流が供給されることで発生するコイルの磁界と、マグネットとの磁界との磁気相互作用によって鏡筒に光軸方向の推力を発生させている。
特開2003−295033
このような従来のカメラモジュールでは、マグネットの磁路を形成するヨークの占有スペースが大きいばかりでなく、ヨークと鏡筒との隙間、コイルとヨークとの隙間、コイルとマグネットとの隙間の3つの隙間が必要となることから、小型化を図る上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は小型化を図る上で有利なカメラモジュールおよび電子機器を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のカメラモジュールは、収容空間を有するホルダと、撮影光学系を保持し前記収容空間に収容され前記撮影光学系の光軸に沿って移動可能に支持された鏡筒と、前記鏡筒を前記撮影光学系の光軸に沿って移動させる駆動部とを備えるカメラモジュールであって、前記駆動部は、前記鏡筒に設けられた磁性体と、前記磁性体に臨む前記ホルダの箇所に設けられ前記磁性体に向かう向きの第1の磁力線が出るN極と、前記磁性体から出た前記第1の磁力線と反対の向きの第2の磁力線が入るS極とが、前記光軸方向に沿って並べられて着磁されたマグネットと、電流が供給されることにより、前記第1の磁力線と前記第2の磁力線との本数のバランスを変化させる第3の磁力線を発生するコイルとを含んで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ホルダに設けたコイルに電流を供給することで発生させた第3の磁力線によって、ホルダに設けたマグネットと鏡筒に設けた磁性体との間に形成される第1、第2の磁力線の本数のバランスを変化させ、これにより磁性体に推力を与えて鏡筒を光軸方向に動かすようにした。
したがって、従来に比較して、マグネットの磁路を形成するためのヨークを設ける必要が無く、しかも、マグネットと磁性体との間にのみ隙間を形成すればよいため、小型化を図る上で極めて有利となる。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態の駆動部24を備えたカメラモジュール10が組み込まれる電子機器100について説明する。
図1は本実施の形態のカメラモジュール10が組み込まれた電子機器100の一例の説明図で、(A)は第2の筐体106上に第1の筐体104が重ね合わされ閉じた状態の外観図、(B)は第2の筐体106に対して第1の筐体104が開いた状態の外観図である。
図1に示すように電子機器100は携帯電話機であり、ヒンジ部102によって揺動可能に連結された第1、第2の筐体104、106を有している。
第1の筐体104の内面には液晶表示パネルなどで構成されるディスプレイ108が設けられ、第2の筐体106の内面にはテンキーや機能キーなどの操作部110が設けられている。
カメラモジュール10は、第1の筐体104の基端部に組み込まれ、撮像装置100で撮像した画像はディスプレイ108に表示されるように構成されている。
図1(A)において、符号112は、第1の筐体104に組み込まれたカメラモジュール10のレンズ12(図2参照)の前方に設けられた透明材料からなるレンズカバーを示す。
図2は電子機器100の制御系の構成を示すブロック図である。
電子機器100は、カメラモジュール10、ディスプレイ108、操作部110に加えて、システムコントロール部140、メモリ媒体コントローラ150、駆動制御部160などを含んで構成されている。
カメラモジュール10は、撮像部130を含んで構成され、撮像部130は基板22(図3参照)に実装されている。
撮像部130は、カメラモジュール10の撮像素子14を用いて被写体の撮像を行い、撮像信号をメイン基板に搭載されたシステムコントロール部140に出力するものである。
すなわち、撮像部130では、撮像素子の出力信号に対し、AGC(自動利得制御)、OB(オプティカルブラック)クランプ、CDS(相関二重サンプリング)といった処理を行ってデジタル撮像信号を生成し、システムコントロール部140に出力する。
システムコントロール部140は、CPU141、ROM142、RAM143、DSP144、外部インターフェース145等が設けられている。
CPU141は、ROM142及びRAM143を用いて電子機器10の各部に指示を送り、システム全体の制御を行うものである。
また、CPU141は、操作部110からの入力信号を監視し、その入力内容に基づいて各種の動作制御を実行するものである。
DSP144は、撮像部120からの撮像信号に対して各種の信号処理を行うことにより、所定のフォーマットによる静止画または動画の映像信号(例えばYUV信号等)を生成するものである。
外部インターフェース145には、各種エンコーダやD/A変換器が設けられ、システムコントロール部140に接続される外部要素(本例では、ディスプレイ108、操作部110、メモリ媒体151)との間で、各種制御信号やデータをやり取りするものである。
メモリ媒体コントローラ150は、システムコントローラ140から出力される静止画または動画の映像信号を画像データとしてメモリ媒体151に記録し、また、メモリ媒体151から画像データを読み出してシステムコントローラ140に供給するものである。
メモリ媒体151は、例えば、電子機器10に取り出し不能に組み込まれた内蔵メモリ、あるいは、電子機器10に設けられた不図示のメモリスロットを介して装脱可能に装着されるメモリカードである。
駆動制御部160は、システムコントロール部140の制御に基づいて後述する駆動部24を駆動制御してオートフォーカス等の制御を行うものである。
次にカメラモジュール10の構成について詳細に説明する。
図3はカメラモジュール10の構成を示す模式図、図4はカメラモジュール10の一部を省略した斜視図である。
図3、図4に示すように、カメラモジュール10は、ホルダ12と、撮影光学系14と、鏡筒16と、スプリング18と、撮像素子20と、基板22と、駆動部24とを含んで構成されている。
ホルダ12は、図3、図4に示すように、鏡筒16を収容する収容空間Sを構成するものであり、本実施の形態では平面視矩形の筒状を呈しており、磁性材料で構成され、後述するマグネット28の磁路を形成するヨークを構成している。
撮影光学系14は、図3に示すように、被写体像を撮像素子20に導くものであり、本実施の形態では、3つのレンズ1402によって構成されている。
鏡筒16は、図3に示すように、撮影光学系14を収容保持するものであり、本実施の形態では、円筒状を呈しており、その内周面に3つのレンズ1402をそれらの光軸を一致させ、光軸方向に並べた状態で収容保持している。
本実施の形態では、鏡筒16は磁石によって吸着される磁性材料によって形成され、鏡筒16が磁性体26を構成している。このような磁性材料として鉄などの従来公知のさまざまな材料が採用可能である。
スプリング18は、図3、図4に示すように、収容空間Sに配設され鏡筒16を撮影光学系14の光軸に沿って移動可能に支持するものである。
ここで、被写体側を前方とし、撮像素子20側を後方とすると、スプリング18は、鏡筒16の前部と、ホルダ12の前部との間に設けられており、スプリング18はばね材料で構成された板ばねで構成されている。このようなスプリング18として従来公知のさまざまな構成のスプリングが採用可能である。
撮像素子20は、図3に示すように、ホルダ12に設けられ、撮影光学系14によって導かれた被写体像を撮像して撮像信号を生成するものである。
撮像素子20として、CCDやC−MOSセンサあるいは従来公知のさまざまな撮像素子を用いることができる。
撮像素子20は、多くの場合、被写体像が導かれる撮像面2002が形成された素子本体2004と、素子本体2004を収容する収容凹部2006を有するパッケージ2008と、撮像面2002を覆うように収容凹部2006を閉塞する透明なカバーガラス2010などを有している。
そして、パッケージ2008の底面が基板22の表面に接着剤により取り付けられ、パッケージ2008の底面またはパッケージ2008の側面下部に露出する接続端子と基板22の表面の接続端子とが半田付けにより接続されている。
基板22は、その表面がホルダ12の後部に接着剤などにより取着されている。
駆動部24は、鏡筒16を撮影光学系14の光軸に沿って移動させるものである。
各駆動部24は、磁性体26と、マグネット28と、コイル30とを含んで構成されている。
マグネット28およびコイル30は、鏡筒16の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられている。
本実施の形態では、マグネット28およびコイル30は、鏡筒16の周方向に等間隔をおいた複数箇所である鏡筒16の軸心を挟んで対向するホルダ12の2箇所に設けられている。
また、本実施の形態では、マグネット28およびコイル30は、ホルダ12の対向する2つの隅部に設けられている。したがって、ホルダ12のデッドスペースを有効に活用することができ、カメラモジュール10の小型化を図る上で有利となっている。
マグネット28は、図3に示すように、磁性体26に臨むホルダ14の箇所に設けられ、磁性体26との間に隙間gを形成した状態でN極とS極とが光軸方向に沿って並べられて着磁されている。
図3、図4に示すように、マグネット28は、磁性体26に臨むホルダ12の箇所に設けられ光軸方向に沿った長さを有している。
詳細に説明すると、マグネット28は、光軸と平行する平面上を延在する矩形板状を呈している。
マグネット28は、その長手方向を前記光軸方向と平行させ、その厚さ方向の一方に位置する表面2802を磁性体26に臨ませた状態で、その厚さ方向の他方に位置する背面2804をホルダ12の取り付け部1202に重ね合わせて取着されている。本実施の形態では、取り付け部1202の輪郭と背面2804の輪郭は同一に形成されている。
マグネット28は、そのN極が長さ方向の一方の半部に設けられ、S極が長さ方向の他方の半部に設けられている。
したがって、マグネット28は、磁性体26に臨むホルダ12の箇所に設けられ磁性体26に向かう向きの第1の磁力線M1が出るN極と、磁性体26から出た第1の磁力線M1と反対の向きの第2の磁力線M2が入るS極とが、光軸方向に沿って並べられて着磁されている。
そして、コイル30による第3の磁界M3が生じていない状態において、第1、第2の磁力線M1、M2の本数は同一となっている。
なお、マグネット28は小型でかつ強い磁力を有するものが好ましく、例えば、希土類磁石など従来公知の様々な磁石が採用可能である。
また、本実施の形態では、図3に示すように、鏡筒16の軸心を挟んで対向する2つのマグネット28は、N極とS極とが対向するように配置され、これにより、2つのマグネット28と磁性体26によって形成される磁気回路が閉ループとなるように構成している。
コイル30は、それに電流が供給されることによりマグネット28と磁性体26との間に生じる第1、第2の磁力線M1、M2を増加または減少させる第3の磁力線M3を発生するものである。
本実施の形態では、コイル30は、マグネット28の外周で鏡筒16の軸心に対して直交する仮想軸の回りに巻回されている。
詳細に説明すると、コイル30は、鏡筒16の軸心に対して直交し、かつ、マグネット28の表面2802(背面2804)の中心を通る仮想軸の回りに、マグネット28および取り付け部1202の外周を囲むように矩形枠状に巻回され、コイル30はマグネット28および取り付け部1202の外周面に接着剤などにより取着されている。
次に、カメラモジュール10の動作について説明する。
図5は駆動部24の動作を説明する模式図である。
以下では、2つの駆動部24のうちの一方について説明するが、2つの駆動部24の双方において同様の動作がなされている。
コイル30に電流を流していない状態では、マグネット28と磁性体26との間に形成される第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数は同一であり、それら磁力線M1、M2による磁力が鏡筒16(磁性体26)に作用している。
したがって、鏡筒16(磁性体26)は、マグネット28の磁力とスプリング18の張力とがつり合う位置(中点位置)に保持されている。
駆動制御部160(図2参照)によりコイル30にある方向への電流が供給されると、コイル30から図中実線で示す向きの第3の磁力線M3が発生される。
この場合、第3の磁力線M3は、第1の磁力線M1を増大させ、第2の磁力線M2を減少させる方向で発生し、第1の磁力線M1の本数が増え、第2の磁力線M2の本数が減り、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスが変化する。
すると、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数が同一となるように、言い換えると、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれるように鏡筒16(磁性体26)を移動させる方向(図5では下方)への推力が発生し、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれた状態で鏡筒16(磁性体26)は保持される。
また、駆動制御部160によりコイル30に前記とは反対方向への電流が供給されると、コイル30から図中破線で示す向きの第3の磁力線M3が発生される。
この場合、第3の磁力線M3は、第1の磁力線M1を減少させ、第2の磁力線M2を増大させる方向で発生し、第1の磁力線M1の本数が減り、第2の磁力線M2の本数が増え、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスが変化する。
すると、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数が同一となるように、言い換えると、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれるように鏡筒16(磁性体26)を移動させる方向(図5では上方)への推力が発生し、第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスがとれた状態で鏡筒16(磁性体26)は保持される。
したがって、駆動制御部160によってコイル30に供給する電流の向きと大きさを制御することによって、鏡筒16(磁性体26)の光軸方向の位置が制御され、撮影光学系14(レンズ1402)と撮像素子20との焦点距離が調整され、これによりカメラモジュール10のオートフォーカスの制御がなされる。
本実施の形態によれば、ホルダ12に設けたコイル30に電流を供給することで発生させた第3の磁力線M3によって、ホルダ12に設けたマグネット28と鏡筒16に設けた磁性体26との間に形成される第1の磁力線M1と第2の磁力線M2との本数のバランスを変化させ、これにより磁性体26に推力を与えて鏡筒16を光軸方向に動かすようにした。
したがって、従来に比較して、マグネットの磁路を形成するためのヨークを設ける必要が無く、しかも、従来はヨークと鏡筒との隙間、コイルとヨークとの隙間、コイルとマグネットとの隙間の3つの隙間が必要であるのに対し、マグネット28と磁性体26との間に隙間gを形成すれば足りるため、小型化を図る上で極めて有利となる。
また、コイル30がホルダ12に設けられているため、コイル30が鏡筒16と共に移動する構造に比較して、コイル30から導出されているリード線にストレスが加わらないため、耐久性や耐衝撃性を向上させる上で有利となる。
また、本実施の形態では、鏡筒16の軸心を挟んで対向する2つのマグネット28をN極とS極とが対向するように配置することで、2つのマグネット28と磁性体26によって形成される磁気回路を閉ループとしているが、鏡筒16の軸心を挟んで対向する2つのマグネット28をN極同士が対向し、かつ、S極同士が対向するように配置し、前記磁気回路が閉ループを形成しないように構成してもよい。
しかしながら、本実施の形態のように前記磁気回路により閉ループを形成すると、2つのマグネット28から発生する磁束、言い換えると、マグネット28と磁性体26との間に形成される第1の磁力線M1と第2の磁力線M2を、閉ループを形成しない場合に比較して、効率よく形成することができ、磁性体26に与える推力を確保する上でより有利となっている。
なお、本実施の形態では、鏡筒16を磁性体26で構成したが、鏡筒16と磁性体26とを別体としてもよい。ただし、本実施の形態のように構成すると、鏡筒16と磁性体26とを別体とした場合に比較して、部品点数を削減して小型化を図る上で有利となるばかりでなく、コイル30に供給する電流を低減でき省電力化を図る上でも有利となる。
また、本実施の形態では、ホルダ12を磁性材料で構成しマグネット28のヨークとして機能させたが、ホルダ12とヨークとを別体としてもよい。ただし、本実施の形態のように構成すると、ホルダ12とヨークとを別体とした場合に比較して、部品点数を削減して小型化を図る上で有利となる。また、前記ヨークを省略することもできるが、本実施の形態のようにヨークを設けると、マグネット28のもれ磁束を防止してマグネット28の磁力線を効率よく磁性体26に導くことでコイル30に供給する電流を低減でき省電力化を図る上でも有利となる。
また、本実施の形態では、マグネット28およびコイル30をホルダ12の対向する2つの隅部に設けた場合について説明したが、マグネット28およびコイル30をホルダ12の4つの隅部に設けてもよい。
その場合には、各コイル30に供給する電流が第1の実施の形態と同一であれば、磁性体26に作用する推力が2倍となり、駆動部24による鏡筒16の移動速度の高速化を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
図6は第2の実施の形態のカメラモジュール10の斜視図であり、以下の実施の形態では第1の実施の形態と同様の部分、部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態では、駆動部24の数と配置が第1の実施の形態と異なっており、それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。なお、図6においてスプリング18は図示を省略している。
すなわち、第2の実施の形態のカメラモジュール10では、ホルダ12は鏡筒16の軸心方向から見て矩形枠状を呈し、マグネット28およびコイル30はホルダ12の4つの辺に設けられている。言い換えると、マグネット28およびコイル30は鏡筒16の軸心の周方向に等間隔をおいたホルダ12の4箇所に設けられている。
そして、第2の実施の形態と同様に、駆動制御部160(図2参照)により各コイル30に電流を供給することで、各コイル30から第3の磁力線M3を発生させることにより、磁性体26に推力を与える。
すなわち、駆動制御部160によって各コイル30に供給する電流の向きと大きさを制御することによって、鏡筒16(磁性体26)の光軸方向の位置が制御され、撮影光学系14(レンズ1402)と撮像素子20との焦点距離が調整され、これによりカメラモジュール10のオートフォーカスの制御がなされる。
このような構成によっても第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
図7、図8は第3の実施の形態のカメラモジュール10の動作を説明する模式図である。
図3の実施の形態では、駆動部24の構成は図6に示す第2の実施の形態と同一であるが、各駆動部24のコイル30に供給する電流の制御方法が第2の実施の形態と異なっている。
図6を流用して説明すると、図6において、Z軸は光軸を示し、X軸とY軸はZ軸と直交する平面内で互いに直交する2つの軸である。
4つの駆動部24のうち、対向する2つの駆動部24のマグネット28およびコイル30はX軸上に間隔をおいて配置され、残りの対向する2つの駆動部24のマグネット28およびコイル30はY軸上に間隔をおいて配置されている。
図7、図8は例えばX軸上に配置された対向する2つの駆動部24を示している。以下説明の都合上、一方の駆動部を24Aとし、そのマグネットを28A、コイルを30Aとし、他方の駆動部を24Bとし、そのマグネットを28B、コイルを30Bとする。
本例では、図7に示すように、対向する2つの駆動部24A、24Bのうち一方の駆動部24Aのマグネット28Aはその長さ方向の一方の半部にS極が着磁され、他方の半部にN極が着磁されている。他方の駆動部24Bのマグネット28Bは、上記とは逆にその長さ方向の一方の半部にN極が着磁され、他方の半部にS極が着磁されている。したがって、対向する2つのマグネット28A、28Bは、鏡筒16の軸心、すなわち、Z軸を挟んで互いに反対の磁極が対面するように配置されている。
図7に示すように、駆動制御部160によって、一方の駆動部24Aのコイル30Aに向きd1の電流が供給されると、第3の磁力線M3が発生し、一方の駆動部24Aのマグネット28AのN極による第1の磁力線M1が減少され、S極による第2の磁力線M2が増加される。これにより、鏡筒16(磁性体26)が一方の駆動部24Aのマグネット28A、30Aに臨む箇所にはZ軸に沿った推力が発生する。
駆動制御部160によって、他方の駆動部24Bのコイル30Bに向きd2の電流が供給されると、第3の磁力線M3が発生し、他方の駆動部24Bのマグネット28BのN極による第1の磁力線M1が増加され、S極による第2の磁力線M2が減少される。これにより、鏡筒16(磁性体26)が他方の駆動部24Bのマグネット28B、コイル30Bに臨む箇所にはZ軸に沿った推力が発生する。
ここで、図7に示すように、コイル30A、30Bに供給される電流が同一であれば、駆動部24A、24Bによって発生する推力が同一となるため、これら2つの推力によって鏡筒16(磁性体26)は、Z軸に沿って直線的に移動する。
これに対して、図8に示すように、コイル30A、30Bに供給される電流の一方が大きく、他方が小さいと、コイル30A、30Bで生じる第3の磁力線M3の本数に差が生じ、したがって、駆動部24A、24Bによって発生する推力に差が生じるため、これら2つの推力のアンバランスによって鏡筒16に回転モーメントが作用し、鏡筒16(磁性体26)は、Z軸が傾く方向に揺動する。
なお、コイル30A、30Bに供給される電流のうち一方のコイルに供給される電流の向きが他方と反対向きとされると、コイル30A、30Bで生じる第3の磁力線M3の向きが互いに反対向きとなり、したがって、駆動部24A、24Bによって発生する推力の方向が反対向きとなるため、この場合も、これら2つの推力のアンバランスによって鏡筒16(磁性体26)は、Z軸が傾く方向に揺動する。
本例では、X軸上に配置された駆動部24A、24Bのコイル30A、30Bに供給する電流を制御することにより鏡筒16が揺動されるため、鏡筒16に保持された撮影光学系14の光軸は、X軸とZ軸を含む平面に沿って揺動することになる。
また、Y軸上に配置された2つの駆動部24のコイル30に供給する電流の値を制御すれば、鏡筒16に保持された撮影光学系14の光軸が、Y軸とZ軸を含む平面に沿って揺動することはもちろんである。
したがって、4つの駆動部24のコイル30に供給する電流を制御することにより、撮影光学系14の光軸を任意の方向に揺動させることができる。
第3の実施の形態によれば、対向する2つの駆動部24のコイル30に供給する電流を制御することにより、磁性体26を光軸方向に沿って動かすことに加え、磁性体26を揺動させ撮影光学系14の光軸を傾けることができる。
したがって、カメラモジュール10が組み込まれた電子機器100に発生する手振れによって撮像素子20に撮像される被写体像に像ぶれが発生した場合に、駆動部24を用いて撮影光学系14の光軸を傾けることにより像ぶれを補正することが可能となる。
従来、像ぶれ補正には、撮影光学系14を構成するレンズの一部やあるいは撮像素子20を移動させる専用のアクチュエータが必要である。
したがって、従来は、専用のアクチュエータの占有スペースが必要となり小型化を図る上で不利があるばかりでなく、専用のアクチュエータを駆動するための電力が必要となり消費電力の低減を図る上で不利があった。
これに対して、第3の実施の形態によれば、専用のアクチュエータが不要となるため、小型化および省電力化を図る上で有利となり、特に、携帯型の電子機器に組み込むに際して好適なカメラモジュール10を実現する上で有利となる。
なお、実施の形態では、カメラモジュール10が組み込まれる電子機器100が携帯電話機である場合について説明したが、本発明のカメラモジュール10は、例えば、PDA、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯情報端末、あるいは、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの種々の電子機器に広く適用可能である。
本実施の形態のカメラモジュール10が組み込まれた電子機器100の一例の説明図で、(A)は第2の筐体106上に第1の筐体104が重ね合わされ閉じた状態の外観図、(B)は第2の筐体106に対して第1の筐体104が開いた状態の外観図である。 電子機器100の制御系の構成を示すブロック図である。 カメラモジュール10の構成を示す模式図である。 カメラモジュール10の一部を省略した斜視図である。 駆動部24の動作を説明する模式図である。 第2の実施の形態のカメラモジュール10の斜視図である。 第3の実施の形態のカメラモジュール10の動作を説明する模式図である。 第3の実施の形態のカメラモジュール10の動作を説明する模式図である。
符号の説明
10……カメラモジュール、12……ホルダ、14……撮影光学系、16……鏡筒、24……駆動部、26……磁性体、28……マグネット、30……コイル、100……電子機器、M1……第1の磁力線、M2……第2の磁力線。

Claims (17)

  1. 収容空間を有するホルダと、
    撮影光学系を保持し前記収容空間に収容され前記撮影光学系の光軸に沿って移動可能に支持された鏡筒と、
    前記鏡筒を前記撮影光学系の光軸に沿って移動させる駆動部とを備えるカメラモジュールであって、
    前記駆動部は、
    前記鏡筒に設けられた磁性体と、
    前記磁性体に臨む前記ホルダの箇所に設けられ前記磁性体に向かう向きの第1の磁力線が出るN極と、前記磁性体から出た前記第1の磁力線と反対の向きの第2の磁力線が入るS極とが、前記光軸方向に沿って並べられて着磁されたマグネットと、
    電流が供給されることにより、前記第1の磁力線と前記第2の磁力線との本数のバランスを変化させる第3の磁力線を発生するコイルとを含んで構成されている、
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記収容空間に配設され前記鏡筒を前記撮影光学系の光軸に沿って移動可能に支持するスプリングが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  3. 前記ホルダに前記撮影光学系によって導かれる被写体像を撮像する撮像素子が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  4. 前記マグネットは、前記磁性体に臨む前記ホルダの箇所に設けられ前記光軸方向に沿った長さを有し、
    前記N極は前記長さ方向の一方の半部に設けられ、
    前記S極は前記長さ方向の他方の半部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  5. 前記コイルは、前記マグネットの周囲で前記鏡筒の軸心に対して直交する仮想軸の回りに巻回されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  6. 前記磁性体が前記鏡筒により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  7. 前記マグネットの磁路を形成するヨークが設けられ、
    前記ヨークが前記ホルダによって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  8. 前記撮影光学系は1以上のレンズを含み、
    前記鏡筒は筒状を呈し、その内周面に前記レンズを収容保持し、
    前記磁性体が前記鏡筒により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  9. 前記マグネットおよび前記コイルは前記鏡筒の軸心を挟んで対向する前記ホルダの2箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  10. 前記ホルダは前記鏡筒の軸心方向から見て矩形枠状を呈し、
    前記マグネットおよび前記コイルは前記ホルダの対向する2つの隅部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  11. 前記ホルダは前記鏡筒の軸心方向から見て矩形枠状を呈し、
    前記マグネットおよび前記コイルは前記ホルダの4つの隅部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  12. 前記ホルダは前記鏡筒の軸心方向から見て矩形枠状を呈し、
    前記マグネットおよび前記コイルは前記ホルダの対向する2つの辺に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  13. 前記ホルダは前記鏡筒の軸心方向から見て矩形枠状を呈し、
    前記マグネットおよび前記コイルは前記ホルダの4つの辺に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  14. 前記マグネットおよび前記コイルは前記鏡筒の周囲の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  15. 前記マグネットおよび前記コイルは前記鏡筒の周囲の周方向に等間隔をおいた複数箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  16. カメラモジュールが組み込まれた電子機器であって、
    前記カメラモジュールは、
    収容空間を有するホルダと、
    撮影光学系を保持し前記収容空間に収容され前記撮影光学系の光軸に沿って移動可能に支持された鏡筒と、
    前記鏡筒を前記撮影光学系の光軸に沿って移動させる駆動部とを備えるカメラモジュールであって、
    前記駆動部は、
    前記鏡筒に設けられた磁性体と、
    前記磁性体に臨む前記ホルダの箇所に設けられ前記磁性体に向かう向きの第1の磁力線が出るN極と、前記磁性体から出た前記第1の磁力線と反対の向きの第2の磁力線が入るS極とが、前記光軸方向に沿って並べられて着磁されたマグネットと、
    電流が供給されることにより、前記第1の磁力線と前記第2の磁力線との本数のバランスを変化させる第3の磁力線を発生するコイルとを含んで構成されている、
    ことを特徴とする電子機器。
  17. 前記電子機器は携帯電話機である、
    ことを特徴とする請求項16記載の電子機器。
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