JP2008170479A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射光に起因したコントラストの低下と光利用効率の低下とを抑制する。
【解決手段】表示部12には、発光層55と光反射層52とを含む複数の画素Pが面状に配列される。遮光層62には各画素Pに対応した開口部622が形成される。駆動回路20は、表示部12のうち第1領域A1内の各画素Pを駆動することで動画像GDを表示させるとともに、第1領域A1とは相違する第2領域A2内の各画素Pを駆動することで静止画像GSを表示させる。第1領域A1内の各画素Pの開口部622は、第2領域A2内の各画素Pの開口部622よりも小面積である。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL(Electroluminescence)材料で形成された発光層など各種の電気光学層を画素に利用して画像を表示する技術に関する。
電気光学層の背面側に反射層が形成された表示装置においては、太陽光や照明光などの外光が反射層にて反射することで画像のコントラストが低下するという問題がある。この問題を解決するために、例えば特許文献1には、電気光学層を挟んで反射層とは反対側(以下「光出射側」という)に円偏光板を配置した構成が開示されている。また、特許文献2には、電気光学層の光出射側に配置された遮光層の開口部の開口率を5%以上かつ20%以下とした構成が開示されている。
特開2002−75659号公報 特開2004−103519号公報
しかし、特許文献1や特許文献2の構成においては、電気光学層の光出射側に円偏光板や低開口率の遮光層が配置されるから、電気光学層からの出射光のうち実際に観察者に知覚される光量の割合(以下「光利用効率」という)が低下する。したがって、画像の明度が低下するという問題がある。電気光学層に供給される電気エネルギを増加させることで画像の明度を確保することも可能ではあるが、特に有機EL材料で形成された発光層の場合には電気エネルギの増加によって電気光学層の劣化が進行する(短寿命化)という問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、反射光に起因したコントラストの低下と光利用効率の低下とを抑制するという課題の解決を目的としている。
本発明に係る電気光学装置は、電気光学層と光反射層とを各々が含む複数の画素が配列された表示部であって、電気光学層に対して光反射層とは反対側に光を出射する光出射領域が画素ごとに画定された表示部と、表示部のうち第1領域内の各画素を駆動することで第1画像を表示させるとともに第1領域とは相違する第2領域内の各画素を駆動することで第1画像よりも長時間にわたって第2画像を表示させる駆動回路とを具備し、第1領域内の各画素と第2領域内の各画素とでは光出射領域の面積が相違する。なお、電気光学層とは、電流の供給や電圧(電界)の印加によって発光強度や透過率が変化する層状の部分を意味する。例えば、有機EL材料で形成された発光層や基板間に封止された液晶層を電気光学層として例示することができる。
以上の構成によれば、第1領域と第2領域とで光出射領域の面積が相違する。したがって、例えば第1領域内の各光出射領域を第2領域内の各光出射領域よりも小面積とすれば、第2領域における光利用効率の低下を抑制しながら、第2画像のコントラストを高い水準に維持することが可能である。また、第2領域内の各光出射領域を第1領域内の各光出射領域よりも小面積とすれば、第1領域における光利用効率の低下を抑制しながら、第1画像のコントラストを高い水準に維持することが可能である。もっとも、第1画像が表示される時間が第2画像よりも短いことを考慮すると、第1領域内の各光出射領域を第2領域内の各光出射領域よりも小面積とした構成が好適である。
第1画像の典型例は動画像であり、第2画像の典型例は静止画像である。もっとも、静止画像とは言っても、態様が完全に固定された画像(経時的に変化しない画像)に加えて、動画像よりも経時的な変化が少ない画像を含む概念である。例えば、所定の計測値が表示部に表示される構成においては、目盛を示す画像が静止画像として第2領域に表示され、計測値を目盛上に指し示す指針の画像が動画像として第1領域に表示される。
本発明の好適な態様において、各画素に対応する開口部が形成された遮光層を具備し、光出射領域は、開口部の内側の領域として画定される。本態様によれば、各画素の間隙が遮光層によって遮光されることでコントラストが向上するとともに、各開口部の面積を高精度に制御することが可能であるという利点がある。
本発明の好適な態様において、複数の画素は、第1表示色に対応した波長の光を出射する第1画素と、第1表示色とは相違する第2表示色に対応した波長の光を出射する第2画素とを含み、第1領域および第2領域の少なくとも一方において、第1画素と第2画素とでは光出射領域の面積が相違する。例えば、第1画素における外光反射率が第2画素における外光反射率よりも高い場合、第1画素の光出射領域は第2画素の光出射領域よりも小面積とされる。以上の態様によれば、外光の反射光に起因したコントラストの低下と光利用効率の低下とを抑制するという所期の効果が特に顕著となる。なお、本態様の具体例は第2実施形態として後述される。
本発明の好適な態様において、第1領域と第2領域とでは電気光学層の面積(すなわち、複数の画素の配列面に垂直な方向からみた面積)が相違する。例えば、第1領域内の各光出射領域が第2領域内の各光出射領域と比較して小面積とされた構成において、第1領域における電気光学層は第2領域における電気光学層と比較して小面積とされる。以上の構成によれば、電気光学層からの出射光のうち光出射領域以外に到達する成分が低減される。すなわち、光利用効率の向上が可能である。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。本発明に係る電子機器の典型例は、電気光学装置を表示装置として利用した機器である。本発明が適用される電子機器としては、パーソナルコンピュータや携帯電話機などがある。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。図2は、電気光学装置の外観を示す正面図および側面図である。電気光学装置100は、自動車などの移動体に設置されて様々な情報(例えば移動体の速度や回転数)を表示するインストルメントパネル(車載計器)として利用される。
電気光学装置100は、表示パネル10と駆動回路20と制御回路基板30とを具備する。表示パネル10は、複数の画素Pが配列された表示部12を含む。図1に示すように、表示部12には、相互に直交する方向に延在する複数の走査線14と複数のデータ線16とが形成される。各画素Pは、走査線14とデータ線16との各交差に対応した位置に配置される。したがって、複数の画素Pは表示部12内に面状(マトリクス状)に配列する。画素Pは、電気エネルギの付与によって発光する電気光学素子Eを含む。本発明の電気光学素子Eは、有機EL材料の発光層を含む有機発光ダイオード素子である。
図2に示すように、表示パネル10は、相互に対向した状態で接合された第1基体50と第2基体60とを具備する。駆動回路20は、走査線駆動回路22とデータ線駆動回路24とを含む。走査線駆動回路22は、第1基体50に実装されたIC(Integrated Circuit)チップである。第1基体50にはフレキシブル基板26が接合される。データ線駆動回路24は、フレキシブル基板26に実装されたICチップである。もっとも、第1基体50の表面に形成された薄膜トランジスタで走査線駆動回路22やデータ線駆動回路24を構成してもよい。
走査線駆動回路22は、複数の走査線14の各々を順番に選択する。データ線駆動回路24は、画像データDに応じたデータ信号を各データ線16に出力する。走査線駆動回路22が選択した走査線14に対応する各画素Pの電気光学素子Eは、データ信号のレベル(電流値や電圧値)に応じた階調に制御される。したがって、表示部12には、画像データDに応じた内容の画像が表示される。
図1に示すように、制御回路基板30には、記憶回路32と制御回路34と画像処理回路36とが実装される。記憶回路32は、画像データDを記憶する手段である。本形態の記憶回路32には、静止画像GSおよび動画像GDの画像データDが格納される。動画像GDは、複数の画像(静止画像)を時系列的に配列した画像であり、静止画像GSは、態様が経時的に変化しない画像である。
制御回路34は、クロック信号や各種の制御信号の供給によって走査線駆動回路22やデータ線駆動回路24の動作のタイミングを制御するほか、記憶回路32から画像データDを読み出して画像処理回路36に出力する。画像処理回路36は、画像データDに対して各種の処理(例えばガンマ補正)を実行したうえでデータ線駆動回路24に出力する。
図2に示すように、表示部12は、第1領域A1と第2領域A2とに区分される。第1領域A1は、動画像GDの表示に使用される領域である。第2領域A2は、静止画像GSの表示に使用される領域である。すなわち、駆動回路20は、第1領域A1内の各画素Pを動画像GDの画像データDに基づいて駆動するとともに第2領域A2内の各画素Pを静止画像GSの画像データDに基づいて駆動する。
図3に示すように、本形態の表示部12には、移動体のエンジンの回転数を示すタコメータ(回転速度計)42と現在の時刻44とが表示される。タコメータ42は、複数の数値(回転数)が円周に沿って配列された目盛421と、目盛421のうち現在の回転数に対応した位置を指示する指針423とを含む。目盛421は、電気光学装置100の電源が投入されている期間内に固定的に表示される静止画像GSである。一方、指針423や時刻44は経時的に刻々と変化する動画像GDである。したがって、目盛421は第2領域A2内に表示され、指針423や時刻44は第1領域A1内に表示される。
また、利用者によって経路の案内(ナビゲーション)が指示されると、図4に示すように、指針423や時刻44の表示に代えて、今後に進行すべき進路46(図4では右折の指示)が表示される。進路46は、経時的に変化する動画像GDであるから第1領域A1内に表示される。なお、目盛421は、進路46の表示中にも第2領域A2に継続的に表示される。
次に、図5は、表示パネル10の具体的な構造を示す断面図である。同図に示すように、各画素P(PR,PG,PB)は複数の表示色(赤色,緑色,青色)の何れかに対応した波長の光を放射する。すなわち、画素PRは赤色光(R)を放射し、画素PGは緑色光(G)を放射し、画素PBは青色光(B)を放射する。
第1基体50と第2基体60とは光透過性の接着層70を挟んで接合される。第1基体50は、平板状の基板51と、各々が別個の画素Pに対応する複数の電気光学素子Eと、各電気光学素子Eを封止する光透過性の封止体58とを具備する。複数の電気光学素子Eは、基板51のうち第2基体60との対向面に形成される。本形態の表示パネル10は、各電気光学素子Eからの出射光が基板51とは反対側に出射するトップエミッション型である。
基板51のうち第2基体60に対向する表面には光反射層52が形成される。光反射層52は、アルミニウムや銀などの金属やこれらの金属を主成分とする合金を材料として基板51の全面に形成された光反射性の膜体である。光反射層52の表面には第1電極53が画素Pごとに相互に離間して形成される。各第1電極53は、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)など光透過性の導電材料によって形成された電極である。第1電極53は電気光学素子Eの陽極として機能する。
第1電極53が形成された光反射層52の表面上には絶縁層(バンク層)54が形成される。絶縁層54は、基板51の表面上の空間を電気光学素子Eごとに仕切る形状(格子状)の隔壁である。絶縁層54の内周面に包囲されて第1電極53を底面とする空間内には発光層55が形成される。発光層55は、有機EL材料で形成された膜体である。本形態の発光層55は、電気エネルギが供給されることで白色光を放射する。なお、図5においては発光層55のみを便宜的に図示したが、実際には正孔注入層や正孔輸送層や電子注入層や電子輸送層が適宜に発光層55に積層される。
発光層55および絶縁層54は半透過反射層(ハーフミラー)56に覆われる。半透過反射層56は、その表面に到達した光量の一部を反射させるとともに他の一部を透過させる性質(半透過反射性)の導電膜である。例えばアルミニウムや銀などの金属やこれらの金属を主成分とする合金など光反射性の材料を充分に薄く成膜することで半透過反射層56が形成される。半透過反射層56の表面には第2電極57が形成される。第2電極57は、ITOやIZOなど光透過性の導電材料で形成されるとともに電気光学素子Eの陰極として機能する。なお、第2電極57を半透過反射性の導電材料で形成することで半透過反射層56として機能させる構成も採用される。
電気光学素子Eは、光反射層52と第1電極53と発光層55と半透過反射層56と第2電極57とを積層した要素である。ひとつの電気光学素子Eにおいては、光反射層52と半透過反射層56との間で発光層55からの出射光を共振させる共振器構造が形成される。すなわち、発光層55からの出射光は光反射層52と半透過反射層56との間で往復し、共振器構造の共振波長に相当する成分のみが選択的に多重干渉によって増幅されたうえで半透過反射層56および第2電極57を透過して出射する。
各画素Pの電気光学素子Eの共振波長は、光反射層52と半透過反射層56との光学的距離を調整することで、当該画素Pの表示色に対応した波長と合致するように設定される。すなわち、画素PRの電気光学素子Eにおいては、共振波長が赤色光と同等の波長となるように光反射層52と半透過反射層56との光学的距離が調整される。同様に、画素PGについては緑色光の波長と同等の共振波長に設定され、画素PBについては青色光の波長と同等の共振波長に設定される。光反射層52と半透過反射層56との光学的距離は、第1電極53の膜厚に応じて調整される。したがって、図5に示すように、各電気光学素子Eにおける第1電極53の膜厚は、画素Pの表示色ごとに相違する。
図5の第2基体60は、光透過性の基板61と、基板61のうち第1基体50との対向面に形成された遮光層62および複数の着色層64とを具備する。遮光層62は、クロムなどの金属やカーボンブラックが分散された樹脂材料など遮光性の材料によって形成される。遮光層62のうち各画素Pに対応した領域(基板61に垂直な方向からみて各電気光学素子Eに重なり合う領域)には、遮光層62を厚さ方向に貫通する開口部622が形成される。すなわち、遮光層62は、各電気光学素子Eの間隙を遮光するように格子状に形成される。
複数の着色層64の各々は、画素Pの複数の表示色(赤色,緑色,青色)の何れかに着色された光透過性の膜体であって遮光層62の各開口部622の内側に形成される。各着色層64は別個の画素Pに対応する。各画素Pに対応した着色層64は、当該画素Pの表示色に対応する波長(さらには当該画素Pの電気光学素子Eにおける共振波長)の色光を選択的に透過させる。図6の特性F1は、緑色の着色層64に白色光を照射したときの透過光の波長と強度との関係を示すグラフである。図6に示すように、画素PGに対応した着色層64は、緑色に対応した波長(550nm)を含む所定の範囲の入射光を透過させるとともにそれ以外の波長の入射光を吸収する。電気光学素子E(第2電極57)からの出射光は、当該電気光学素子Eに対応した開口部622の内側にて着色層64を透過したうえで基板61から外部に出射する。すなわち、開口部622は、発光層55からの放射光が実際に出射する領域(光出射領域)を画定する手段である。
ところで、太陽光や照明光などの外光が基板61を透過して電気光学素子Eに入射する場合がある。電気光学素子Eに入射した外光が半透過反射層56や光反射層52の表面にて反射することで基板61を透過して外部に出射すると、観察者が視認する画像のコントラストが低下するという問題がある。そこで、本形態においては、基板61から入射した外光のうち第2電極57と半透過反射層56との界面にて反射した成分と光反射層52にて反射した成分とが相互に干渉して弱め合うように、半透過反射層56と光反射層52との間隔が設定されている。図6の特性F2は、基板61に入射した白色光のうち画像PGの半透過反射層56や光反射層52で反射されたうえで基板61側から出射する成分の波長と強度との関係を示すグラフである。同図に示すように、画素PGの半透過反射層56と光反射層52との距離は、外光の反射光のうち緑色に対応した成分が減衰するように設定される。同様に、画素PRにて反射した外光は赤色の成分が減衰し、画素PBにて反射した外光は青色の成分が減衰する。
ただし、外光の反射光が干渉によって減衰するとは言っても、完全に外光の反射光を排除することは困難である。例えば、図6にて斜線が付された領域の成分は、依然として基板61から出射して観察者に知覚される。したがって、第1領域A1の各画素Pにおける外光の反射が第2領域A2の画像(静止画像GS)のコントラストを低下させる原因となる。以上の事情を考慮して、本形態においては、第1領域A1内の各画素Pの開口率を低下させて外光の反射を抑制することで、第2領域A2に表示される画像のコントラストを相対的に向上させる。
図7は、遮光層62のうち第2領域A2内に位置する部分の形状を示す平面図であり、図8は、遮光層62のうち第1領域A1内に位置する部分の形状を示す平面図である。図7および図8には、発光層55の外形(絶縁層54の内周縁)が破線で併記されている。発光層55の面積は第1領域A1と第2領域A2とで同等である。図7および図8に示すように、第1領域A1内の各画素Pに対応する開口部622の面積は、第2領域A2内の各画素Pに対応する開口部622の面積よりも小さい。すなわち、第2領域A2内の開口部622は発光層55(絶縁層54の内側)と略同面積であるのに対し、第1領域A1内の開口部622は、発光層55よりも小面積である。
いま、画素Pの単位となる所定の面積S0に占めるひとつの開口部622の面積Saの割合を開口率α(α=(Sa/S0)×100)と定義すると、第1領域A1内の開口率α1は第2領域A2内の開口率α2よりも低い。例えば、第2領域A2内の開口率α2が60%であるのに対し、第1領域A1内の開口率α1は15%である。
図9は、外光の強度と第2領域A2内の画像(静止画像GS)のコントラストとの関係を示すグラフである。同図においては、第1領域A1の開口率α1を第2領域A2と同等の60%とした場合の特性が、第1領域A1の開口率α1を15%とした本形態の特性との対比のために図示されている。また、図9の縦軸に示されたコントラストは、第1領域A1に画像を表示しない場合(第1領域A1の総ての電気光学素子Eを消灯した場合)の第2領域A2の画像のコントラストである。同図に示すように、第1領域A1内の画素Pにおける外光の反射光の光量は外光の強度に応じて増大するから、外光の強度が増加するほど第2領域A2の画像のコントラストは低下する。
図9に示すように、外光の強度が1000ルクス(lx)であるとすれば、第1領域A1の開口率α1を60%とした場合の第2領域A2内の画像のコントラストは、第1領域A1内の各画素Pにおける外光の反射に起因して「25」まで低下する。これに対し、本形態のように第1領域A1の開口率α1を15%に抑制した構成においては、外光の強度が1000ルクス(lx)であっても第2領域A2内の画像のコントラストは「100」に維持される。一方、第2領域A2については充分な開口率α2(60%)が維持されるから、第2領域A2内の各画素Pについては光利用効率を高い水準に維持することが可能である。すなわち、本形態によれば、画像のコントラストの低下と光利用効率の低下とを抑制することができる。
ところで、開口率α2が60%であるのに対して開口率α1は15%であるから、第1領域A1内の各画素Pと第2領域A2内の各画素Pとで同等の輝度を得るためには、第1領域A1内の各画素Pの発光層55に供給される電流を、第2領域A2内の各画素Pの発光層55に供給される電流の4倍に設定する必要がある。一方、発光層55は、これに供給される電流に応じた速度で劣化が進行する。したがって、第1領域A1と第2領域A2とに同じ時間にわたって同じ明度の画像を表示するとすれば、第1領域A1の各発光層55は第2領域A2の各発光層55と比較して劣化が迅速に進行して寿命が短くなる。しかし、本形態における第1領域A1は動画像が表示される領域であり、静止画像が固定的に表示される第2領域A2と比較すると画像の表示の時間は充分に短い。したがって、開口率α1と開口率α2とが相違するとは言っても、第1領域A1と第2領域A2とで発光層55の劣化の相違は抑制される。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
基板61に入射した外光のうち半透過反射層56や光反射層52にて反射して基板61から出射する成分の割合(以下「外光反射率」という)は画素Pの表示色ごとに相違する。そこで、図10に示すように、遮光層62のうち第1領域A1内に位置する部分においては、各画素Pの開口率α1が表示色ごとに相違するように各開口部622の寸法が選定される。さらに詳述すると、外光反射率が高い画素Pほど開口率α1が低い数値に設定される。換言すると、外光反射率が高い画素Pほど開口部622が小さい面積とされる。
図10においては、画素PRの外光反射率が画素PGの外光反射率よりも高く、画素PGの外光反射率が画素PBの外光反射率よりも高い場合が想定されている。したがって、画素PRの開口率α1は画素PGの開口率α1よりも低く、画素PGの開口率α1は画素PBの開口率α1よりも低い。すなわち、画素PRの開口部622は画素PGの開口部622よりも面積が小さく、画素PGの開口部622は画素PBの開口部622よりも面積が小さい。
以上の構成においては、第1領域A1のうち外光反射率が高い画素Pについては開口率α1を低く設定することで第2領域A2のコントラストの低下が有効に抑制される一方、外光反射率が低い画素Pについては開口率α1を高く設定することで輝度を確保することが可能となる。すなわち、本形態においては、反射光に起因したコントラストの低下と光利用効率の低下とを抑制するという所期の効果が特に顕著となる。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図11は、遮光層62のうち第1領域A1内に位置する部分の形状を示す平面図である。なお、遮光層62のうち第2領域A2内に位置する部分の形状は図7と同様である。
第1実施形態においては、各画素Pにおける発光層55の面積が第1領域A1と第2領域A2とで共通する場合を例示した。これに対し、本形態においては、各画素Pにおける発光層55の面積が第1領域A1と第2領域A2とで開口率αに応じて相違する。すなわち、図7と図11との対比から理解されるように、第1領域A1内の各発光層55は第2領域A2内の各発光層55と比較して面積が小さい。
以上の構成によれば、第1領域A1と第2領域A2とで発光層55の面積が同等である構成と比較して、第1領域A1内の各画素Pにおいて電気光学素子Eからの出射光のうち遮光層62で遮光される成分の割合が低減される。すなわち、第1領域A1における光利用効率を向上することが可能である。
なお、第1領域A1内で各画素Pの開口率α1が同等である第1実施形態を基礎として本形態を説明したが、第1領域A1内で画素Pの表示色ごとに開口率α1が相違する第2実施形態にも本発明を適用することが可能である。すなわち、第1領域A1内で各発光層55の面積を画素Pごとに相違させてもよい。さらに詳述すると、各画素Pの発光層55は、外光反射率が高い画素P(すなわち開口率α1が低い画素P)ほど小さい面積とされる。
<D:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては、第1領域A1の開口率α1を開口率α2よりも低く設定することで第2領域A2内の画像(静止画像GS)のコントラストを確保する構成を例示したが、第1領域A1内の画像(動画像GD)のコントラストを第2領域A2内よりも優先させる場合には、第2領域A2の開口率α2を第1領域A1の開口率α1よりも低く設定した構成が採用される。また、以上の各形態において第1領域A1について説明した構成は第2領域A2についても全く同様に適用される。例えば、第2実施形態のように第2領域A2内の各画素Pの開口率α2を外光反射率に応じて相違させてもよい。
(2)変形例2
以上の各形態においては、各画素Pにおいて実際に光の出射する領域(光出射領域)が遮光層62の開口部622によって画定される構成を例示したが、光出射領域を画定するための構成は適宜に変更される。例えば、第3実施形態のように第1領域A1と第2領域A2とで発光層55の面積が相違する構成においては、遮光層62が省略された場合であっても、発光層55の存在する領域を光出射領域として把握すれば、光出射領域の面積(開口率)を第1領域A1と第2領域A2とで相違させることが可能である。
(3)変形例3
電気光学素子Eの具体的な形態は適宜に変更される。例えば、光反射層52が画素Pごとに相互に離間して形成された構成や、発光層55が複数の画素Pにわたって連続する構成も採用される。また、以上の各形態においては発光層55が白色光を放射する構成を例示したが、各画素Pの発光層55が当該画素Pの表示色に相当する波長の光を放射するように、発光層55を画素Pの表示色ごとに別個の発光材料で形成してもよい。発光層55からの出射光を共振させる構造は本発明において必須ではない。また、以上の各形態はボトムエミッション型の表示パネル10にも同様に適用される。
(4)変形例4
以上の形態においては表示部12が第1領域A1と第2領域A2とに区分された構成を例示したが、表示部12がさらに多数の領域に区分された構成も採用される。表示部12を3個以上の領域に区分した場合であっても、各領域に表示される画像の特性(時間長)に応じて開口率(光出射領域の面積)が相違する構成は以上の各形態と同様である。
(5)変形例5
有機発光ダイオード素子は電気光学素子Eの例示に過ぎない。本発明に適用される電気光学素子Eについて、自身が発光する自発光型と外光の透過率を変化させる非発光型(例えば液晶素子)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電圧の印加によって駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子、液晶素子、電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を本発明に利用することができる。すなわち、本発明における電気光学層は、電気エネルギの供給(例えば電流の供給や電圧の印加)によって光度や透過率が変動する部分であればよい。
<E:応用例>
以上の各形態においては電気光学装置100をインストルメントパネルに利用した構成を例示したが、電気光学装置100は様々な電子機器に好適に使用される。図12から図14には、以上に例示した電気光学装置100を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
図12は、電気光学装置100を採用した可搬型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。電気光学装置100は有機発光ダイオード素子を電気光学素子Eとして使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図13は、電気光学装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。
図14は、電気光学装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が電気光学装置100に表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図12から図14に示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
第1実施形態に係る電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。 電気光学装置の構成を示す正面図および側面図である。 表示部における表示例を示す概念図である。 表示部における表示例を示す概念図である。 表示パネルの断面図である。 ひとつの着色層を通過する光の強度を示すグラフである。 遮光層のうち第2領域内の部分の形状を示す平面図である。 遮光層のうち第1領域内の部分の形状を示す平面図である。 第1領域内の開口率と第1領域内の画像のコントラストとの関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る遮光層のうち第1領域内の部分の形状を示す平面図である。 第3実施形態に係る遮光層のうち第1領域内の部分の形状を示す平面図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。
符号の説明
100……電気光学装置、10……表示パネル、20……駆動回路、22……走査線駆動回路、24……データ線駆動回路、30……制御回路基板、32……記憶回路、34……制御回路、36……画像処理回路、12……表示部、P……画素、E……電気光学素子、A1……第1領域、A2……第2領域、50……第1基体、51……基板、52……光反射層、53……第1電極、54……絶縁層、55……発光層、56……半透過反射層、57……第2電極、58……封止体、60……第2基体、61……基板、62……遮光層、622……開口部、64……着色層。

Claims (6)

  1. 電気光学層と光反射層とを各々が含む複数の画素が配列された表示部であって、前記電気光学層に対して前記光反射層とは反対側に光を出射する光出射領域が画素ごとに画定された表示部と、
    前記表示部のうち第1領域内の各画素を駆動することで第1画像を表示させるとともに前記第1領域とは相違する第2領域内の各画素を駆動することで前記第1画像よりも長時間にわたって第2画像を表示させる駆動回路とを具備し、
    前記第1領域内の各画素と前記第2領域内の各画素とでは前記光出射領域の面積が相違する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1領域内の各画素の光出射領域は前記第2領域内の各画素の光出射領域よりも面積が小さい
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記各画素に対応する開口部が形成された遮光層を具備し、
    前記光出射領域は、前記開口部の内側の領域として画定される
    請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記複数の画素は、第1表示色に対応した波長の光を出射する第1画素と、前記第1表示色とは相違する第2表示色に対応した波長の光を出射する第2画素とを含み、
    前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方において、前記第1画素と前記第2画素とでは前記光出射領域の面積が相違する
    請求項1から請求項3の何れかに記載の電気光学装置。
  5. 前記第1領域と前記第2領域とでは、前記電気光学層のうち前記複数の画素の配列面に垂直な方向からみた面積が相違する
    請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
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