JP2008170368A - 磁界検出装置および磁界検出装置の製造方法 - Google Patents

磁界検出装置および磁界検出装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁気抵抗効果素子を構成要素とする複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備えた磁界検出装置において、検知磁界に対する出力の線形性や温度特性を損なうことなく、ホイーストンブリッジ回路を構成する抵抗部の抵抗値を調節することは困難であった。
【解決手段】 磁界検出装置を複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備えたものとし、抵抗部のうち少なくとも一つの抵抗部を、複数の磁気抵抗効果素子が並列に接続された素子群で構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備え、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である抵抗部に磁気抵抗効果素子を有する磁界検出装置、また、その製造方法に関する。
外部磁界の印加に対応して検出信号を出力する磁界検出素子としては、半導体のホール効果を利用したホール素子のほかに、磁性材料の磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子がある。磁気抵抗効果素子としては、異方性磁気抵抗効果を用いた異方性磁気抵抗効果(AMR:Anisotropic Magneto−Resistance)素子(以下AMR素子という)、巨大磁気抵抗効果を用いた巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto−Resistance)素子(以下GMR素子という)、トンネル磁気抵抗効果を用いたトンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunnel Magneto−Resistance)素子(以下TMR素子という)、などがあり、その中でもGMR素子とTMR素子は外部磁界に対する磁界検出素子の出力信号が大きい、つまり磁界印加に対する抵抗変化率であるMR(Magneto−Resistance)比が大きいため、磁界検出感度の良好な磁界検出装置に適用するのに適している。
GMR素子やTMR素子のような磁気抵抗効果素子を用いた磁界検出装置としては、磁気抵抗効果素子を単独で用いる方法のほか、磁気抵抗効果素子を用いてホイーストンブリッジ回路を構成する方法が知られている。
ホイーストンブリッジ回路の構成要素である4つの抵抗部を全て磁気抵抗効果素子とした場合、各抵抗部が同じ形状および性能になるように設計することにより、各抵抗部の抵抗値の温度依存性も同等となり、温度による出力の変動を実質的に零にすることができる。
この磁界検出装置の4つ抵抗部の磁気抵抗効果素子の磁界に対する応答の向きをホイーストンブリッジ回路の中点電位差が外部磁界に比例して出力されるようにし、この中点電位差を差動増幅することにより、外部磁界の強度あるいは方向に比例した出力電圧を得ることができる。
しかしながら、4つの抵抗部に磁気抵抗効果素子を使用した磁界検出装置においては、各抵抗部が同じ形状になるように設計した場合においても、4つの抵抗部に設けられる磁気抵抗効果素子の初期抵抗値を全く等しくすることは実際には非常に困難である。特にTMR素子を用いた磁界検出装置においては、TMR素子の抵抗値がトンネル絶縁膜の膜厚に対して指数関数的に増加するため、設計上同じになるように同一基板上にモノリシックに作製したTMR素子の間であっても、わずかなトンネル絶縁膜の膜厚の面内分布が個々のTMR素子の抵抗値ばらつきに大きな影響を与える。
このようにして、磁気抵抗効果素子の抵抗値にばらつきが生じると、ホイーストンブリッジ回路に零でない中点電位差が生じる。磁界検出装置の出力はホイーストンブリッジ回路の中点電位差を所望の倍率に増幅したものであるので、こうした場合、磁界検出装置の出力の零点のずれ、つまり、出力の零点オフセット電圧、が大きくなり、磁界検出装置の性能が劣化する。
このため、ホイーストンブリッジ回路を構成する抵抗部の一部にトリム抵抗を並列に接続する方法などによって、磁界検出装置の出力の零点オフセット電圧を調整する方法が開示されている(例えば特許文献1)。特許文献1の方法によれば、磁気抵抗効果素子で構成するホイーストンブリッジ回路について、磁界検出装置の出力の零点オフセット電圧を補正することができるとしている。
特表2005−505750号公報(第4〜5頁)
一方、磁界検出装置を例えば位置センサや回転センサに応用した場合、出力の零点オフセットの調整に加えて、外部磁界の強度と磁界検出装置の出力値との係数(感度)の制御が求められる。特許文献1に開示されている方法によると、磁界検出装置の出力の零点オフセット電圧の調整については開示されているが、出力の零点オフセット電圧を調整により、感度が変動する。
そのため、出力の零点オフセット電圧の補正を行なったものについては感度の調節をさらに行なう工程を設ける必要があり、構造や工程が複雑になりコストが上昇するといった問題点があった。
上記のように、従来の磁界検出装置では出力の零点オフセット電圧の調整は可能であったが、出力の零点オフセット電圧の調整により外部磁界強度と出力値との係数(感度)が変動する問題があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、出力の零点オフセット電圧を調整後にも感度が変動しない磁界検出装置を得ることを目的とする。
本発明に係る磁界検出装置は、複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備え、これらの抵抗部のうちの少なくとも一つが、磁気抵抗効果素子が並列に接続されたものを有するものである。
また、本発明に係る磁界検出装置の製造方法は、複数の磁気抵抗効果素子を配線で接続した抵抗部を有するホイートストンブリッジ回路を備えた磁界検出装置の製造方法であって、複数の磁気抵抗効果素子の強磁性層および非磁性層を同一基板上に同時に形成する工程と、磁気抵抗効果素子に接続される配線の一部を切断する工程、あるいは、磁気抵抗効果素子を接続する配線どうしをつなぐ工程とを備えたものである。
この発明によれば、磁界検出装置の出力の感度を変動させることなく出力の零点オフセット電圧を容易に調整可能な磁界検出装置を提供できる。また、磁界検出装置の出力の感度を変動させることなく出力の零点オフセット電圧を容易に調整できる磁界検出装置の製造方法を提供できる。
以下、本発明に係る磁界検出装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1における磁界検出装置18の回路構成を示す模式図を示す。
図1において、4つの抵抗部11〜14がホイーストンブリッジ回路を構成するように接続されている。第一の抵抗部11と第二の抵抗部12が直列に接続され、また、第三の抵抗部13と第四の抵抗部14が直列に接続されている。第一の抵抗部11と第二の抵抗部12の間には第二の接点22が設けられ、第三の抵抗部13と第四の抵抗部14の間には第四の接点24が設けられている。第一の抵抗部11の第二の接点22と反対側、および、第三の抵抗部13の第四の接点24と反対側には第一の接点21が設けられ、また、第二の抵抗部12の第二の接点22と反対側、および、第四の抵抗部14の第四の接点24と反対側には第三の接点23が設けられている。
第一の接点21と第三の接点23との間には電源15が接続され、第二の接点22と第四の接点24とは増幅器16の入力部に接続され、増幅器16の出力部は信号処理装置17に接続されている。第二の接点22および第四の接点24の電位差を中点電位差という。
図1の第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14は、それぞれ、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が9個並列に接続されたもので構成されている。
以下、図1に示す磁界検出装置18において、磁気抵抗効果素子20がスピンバルブ型のTMR素子の場合について説明する。
ここで、スピンバルブ型のTMR素子の基本構造について図2を用いて説明する。スピンバルブ型のTMR素子は、図2に示すように、反強磁性層30と、反強磁性層30上に反強磁性層30に接して設けられた第一の強磁性層31と、第一の強磁性層31上に第一の強磁性層31に接して反強磁性層30と反対側の面に設けられた第一の非磁性層32と、第一の非磁性層32上に第一の非磁性層32に接して第一の強磁性層31と反対側の面に設けられた第二の強磁性層33とにより構成されている。
スピンバルブ型のTMR素子においては、反強磁性層30との交換結合磁界により第一の強磁性層31の磁化方向は一方向に固着されているため、第一の強磁性層31は固着層と呼ばれる。一方、第二の強磁性層33の磁化方向は外部磁場によって自由に回転するため、第二の強磁性層33は自由層と呼ばれる。スピンバルブ型のTMR素子の抵抗は固着層と自由層の磁化ベクトルのなす角度に応じて変化する。このため、外部磁界による自由層の磁化の向きの変化をTMR素子の抵抗値の形で検知することが可能である。
このようなスピンバルブ型のTMR素子は、例えば、反強磁性層30としてIrMn、第一の強磁性層31としてNiFeとCoFe、絶縁性の第一の非磁性層32としてAlO、第二の強磁性層33としてNiFeを用いて構成することができる。一つの磁界検出装置18にあるTMR素子を構成する、反強磁性層30、第一の強磁性層31、第一の非磁性層32、および第二の強磁性層33は、それぞれ同一基板上に同一装置により同時に形成される。
このほか、反強磁性層30としては例えばFeMn、IrMn、PtMn、強磁性層を構成する材料としては例えばCo、Fe、CoFe合金、CoNi合金、CoFeNiなどのCo、Ni、Feを主成分として含む金属や、NiMnSb、CoMnGeなどの合金などを用いてもよく、TMR素子に所望の性能が得られる材料であれば特段の制約はない。また、トンネル絶縁層である第一の非磁性層31は絶縁体であればよく、Ta、SiO、MgO等の金属の酸化物、あるいは、弗化物であってもよい。
上記のそれぞれの膜は、例えばDCマグネトロンスパッタリングにより形成される。また、例えば分子線堆積(MBD:Molecular Beam Deposition)法、各種スパッタ法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、蒸着法によって形成されてもよい。
また、それぞれの磁気抵抗効果素子20は、例えばフォトリソグラフィーによりパターン形成される。この場合、自由層、トンネル絶縁膜及び固着層の膜をそれぞれ形成後、フォトレジストにより所望のパターンを形成する。その後、イオンミリング若しくは反応性イオンエッチングによりTMR素子の形状を得ることができる。TMR素子の縦方向の形状としては、例えば第一回目の加工で自由層と、トンネル絶縁膜と、固着層の一部を除去して上部電極とし、第二回目の加工で、残りの固着層を除去することで、下部電極を形成することができる。なお、電子線リソグラフィー、集束イオンビームによるパターンの形成であってもよい。
さらに、各々のTMR素子を接続するために配線が設けられている。配線は例えばAl層よりなっており、例えばフォトリソグラフィーによりパターン形成される。
次に、磁界検出装置18の製造工程において実施される第一の抵抗部11,第二の抵抗部12,第三の抵抗部13,第四の抵抗部14の全部または一部(以下抵抗部10という)の抵抗値の調整方法について説明する。
本実施の形態の磁界検出装置18の磁気抵抗効果素子20であるすべてのTMR素子の抵抗値が等しくRであったとすると、抵抗部10の合成抵抗値は1/9×Rに相当する。いま、抵抗部10を構成する磁気抵抗効果素子20のうちの一つを回路から切り離すことにより、抵抗部10の合成抵抗値を1/8×Rに変更できる。この場合、抵抗部10の合成抵抗値を1/72×R、つまり元の抵抗値の12.5%分の抵抗値を増加させることができる。
ここで、磁気抵抗効果素子20の回路から切り離しは、磁気抵抗効果素子20につながる配線部へのレーザー照射による配線の切断によってなされる。
また、本実施の形態のホイーストンブリッジ回路においては、後段の増幅器16の設計や磁界検出装置18の出力の零点オフセット電圧の調整の容易さから、抵抗部10の抵抗値を、例えば1KΩ程度の適当な値とすることが好ましい。この場合、面積規格化抵抗が1MΩμmとなるTMR素子を用いると素子面積は1000μmとなる。
磁界検出装置18に外部磁界を印加していないときの磁界検出装置18の出力電圧が、ゼロボルトになっていないものについて、上記に示した方法により、磁界検出装置18の抵抗部10の一部の抵抗値を調整することにより、磁界検出装置18の出力の零点オフセット電圧を調整し、出力の零点オフセット電圧の小さな磁界検出装置18を製造することができる。
また、このようにして抵抗部10の抵抗調整を行なった磁界検出装置18は、各抵抗部の抵抗値を支配する部分が同じ材料および膜厚構成で設計された磁気抵抗効果素子20であるので、各抵抗部の抵抗値が実際に同等となることにより温度による出力の変動を低減でき、また、磁界検出装置18の出力の零点オフセット電圧を調整後にも出力の感度が変動しない。
上記に示したように、本実施の形態による磁界検出装置18およびその製造方法によれば、磁界検出装置18の出力の感度を変動させることなく出力の零点オフセット電圧を容易に調整することができる。
また、トリム抵抗を並列に設けることによる抵抗値の調整方法の場合には、抵抗調整の幅が高々1%と小さく、しかも、トリム抵抗のサイズが大きくなるが、これに対して、本実施の形態によると、大きなサイズを要せず抵抗値を大きく変動させることができ、TMR素子のような抵抗ばらつきの大きな磁気抵抗効果素子20の抵抗値の調整が容易にできる。
さらに、本実施の形態における抵抗部10の構成要素として、磁気抵抗効果素子20が9個並列に接続されている例を示したが、並列に接続される磁気抵抗効果素子20の数としてはこれに限るものではなく、2以上の整数であればその数はいくつでも良い。
また、本実施の形態における抵抗部10の構成要素の接続方法としては、並列接続に限らず、図3に示すように、抵抗部10は磁気抵抗効果素子20が4つ直列に接続された素子群が4組並列に接続されたものであっても良い。抵抗部10が図3に示す構成である場合、磁気抵抗効果素子20の抵抗値が等しくRであったとすると、図3の抵抗部10の合成抵抗値はRに相当する。いま、図3に示す抵抗部10を構成する磁気抵抗効果素子20の一つを図4に示すように短絡手段41により短絡することにより、抵抗部10の合成抵抗値を12/13×Rに変更でき、1/13×R、つまり元の抵抗値の7.7%だけ抵抗値を下げることができる。
この場合も、直列および並列に接続される素子の数についてはこれに限るものではなく、2以上の整数であればよい。
同様に、抵抗部10の構成要素は、図5に示すように、磁気抵抗効果素子20が4つ並列に接続された素子群が4組直列に接続されたものであっても良い。抵抗部10が図5に示す構成である場合、磁気抵抗効果素子20の抵抗値が等しくRであったとすると、図5の抵抗部10の合成抵抗値もRに相当する。いま、図5に示す抵抗部10を構成する磁気抵抗効果素子20の一つを図6に示すように切断箇所42において回路から切り離すことにより、抵抗部10の合成抵抗値を13/12×Rに変更でき、1/12×R、つまり元の抵抗値の8.3%だけ抵抗値を増加させることができる。
この場合も、また、並列および直列に接続される素子の数についてはこれに限るものではなく、2以上の整数であればよい。
なお、本実施の形態にあるように磁気抵抗効果素子20としてTMR素子を使用した場合、TMR素子の上部からレーザーを照射することによっても磁気抵抗効果素子20の両端の配線間の短絡ができる。このように、あらかじめ回路変更手段部を備えていない場合であっても、上記効果を奏することができる。また、配線間の短絡は、TMR素子の両端の配線間にワイヤーボンディングを施す方法、TMR素子の両端の配線間を別配線の半田付けにより接続する方法を用いても良い。
なお、本実施の形態における磁気抵抗効果素子20としてはTMR素子の例を示したが、磁気抵抗効果素子20としてはこれに限るものではなく、GMR素子、AMR素子であってもよい。
さらに、磁気抵抗効果素子20としては、図2に示した第一の強磁性層31のかわりに、図7に示すように、反強磁性層30から順に第三の強磁性層34、第二の非磁性層36と第四の強磁性層35が積層した、いわゆるSAF(Sythesis Anti−Ferroelectrics)型を有したTMR素子とすることもできる。SAF型のTMR素子の場合、第三の強磁性層34、第二の非磁性層36と第四の強磁性層35とから構成される固着層の磁化が実効的にほぼ零になるため、固着層の磁化方向と垂直方向に強い磁界が印加された場合においても、固着層の磁化方向が安定するという特徴がある。SAF型のTMR素子の第二の非磁性層36にはRu、Cu等の導電性の非磁性材料を用いることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図8に示した回路図の構成としたものである。
図8に示すように、本実施の形態に係る磁界検出装置18の第一〜第四の抵抗部10の構成要素は、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が4個直列に接続された素子群が4組並列に接続されており、さらに、磁気抵抗効果素子20が5個直列に接続された冗長回路43が別に設けられているものとする。
一つの磁気抵抗効果素子20の抵抗値をRとすると、図8の抵抗部10の合成抵抗値もRとなる。
いま、回路変更手段部である冗長回路43の両端を、図9に示すように、配線が接続されている抵抗部の構成要素の両端に並列に接続し、配線が接続されている抵抗部の構成要素の、磁気抵抗効果素子20が直列に接続された素子群の1つを切断箇所42において切断する。
これにより、抵抗部10の合成抵抗値を20/19×Rに変更できる。
また、接続されている磁気抵抗効果素子20のうち1つが断線等により開放される、または、短絡する等の不具合があった場合、図10に示すように、切断箇所42を設けて不具合箇所のある磁気抵抗効果素子20が含まれる素子群を切り離し、本来の抵抗部にあらかじめ設けておいた冗長回路43の一部を接続することにより、抵抗部10の合成抵抗値を変更することなく、抵抗部10の不具合を修復することができる。
上記に示したように、本実施の形態における磁界検出装置は、複数の磁気抵抗効果素子20を直列に接続したものを並列に接続したものに冗長回路43を設けたものをホイーストンブリッジ回路の抵抗部10とすることにより、抵抗部10の抵抗値を容易に調整できる。また、磁気抵抗効果素子20に不具合があっても磁界検出装置を修復できる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図11に示した回路図の構成としたものである。
図11に示すように、本実施の形態における磁界検出装置の抵抗部10は、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が22個直列に接続された素子群が11組並列に接続されており、その素子群の1組のうちの直列に接続された4個の磁気抵抗効果素子で構成される第一の磁気抵抗効果素子のグループ25に対して、直列に接続された10個の磁気抵抗効果素子で構成される第二の磁気抵抗効果素子のグループ26が並列に接続され、さらに、その第二の磁気抵抗効果素子のグループ26のうちの2個の磁気抵抗効果素子に対して、直列に接続された10個の磁気抵抗効果素子20で構成される第三の磁気抵抗効果素子のグループ27が並列に接続されている。個々の磁気抵抗効果素子20はスピンバルブ型のTMR素子であるとする。
ここで、2個が直列に接続されたTMR素子の、平面レイアウト模式図の例を図12に、断面模式図の例を図13に示す。図12および図13において、共通の下部電極53の上部に2つの磁気抵抗効果素子(TMR素子)20が設けられている。個々の磁気抵抗効果素子20の上部のスルーホールに設けられたプラグ57を介して上部電極54が設けられている。
また、図11に示すように、個々の磁気抵抗効果素子20のうちのいくつかには、下部電極53の層に下部電極パッド51が、上部電極54の層に上部電極パッド52が、それぞれ設けられている。下部電極53はコンタクトホール55を介して下部電極パッド引き出し配線56に電気的に接続されている。
次に、本実施の形態における磁界検出装置の抵抗部10の抵抗調節の動作について図14を用いて説明する。図14は、図11に示した本実施の形態のホイーストンブリッジ回路の抵抗部10の構成要素のうち、電極パッドが設けてある部分に対応する磁気抵抗効果素子20に電圧を印加する場合の等価回路図である。
図14において、隣接する二つの磁気抵抗効果素子20に高電圧を印加する場合、二つの磁気抵抗効果素子20に接続している2つの下部電極パッド51を接地し、2つの磁気抵抗効果素子20の間に接続されている上部電極パッド52に電源58を接続し、電源58の電圧を磁気抵抗効果素子20の絶縁性の第一の非磁性層32が絶縁破壊する電圧まで増加させる。このようにすれば、磁気抵抗効果素子20であるTMR素子の絶縁性の第一の非磁性層32を絶縁破壊させることにより、磁気抵抗効果素子20の抵抗は大幅に低下し、実質的に短絡される。
図11に示した磁界検出装置18の抵抗部10の合成抵抗値は、個々の磁気抵抗効果素子20の抵抗値をRとすると、1.98983×Rとなる。
いま、回路変更手段部である図11の下部電極パッド51Aと下部電極パッド51Bとを接地し、上部電極パッド52Aに例えば10Vのパルス状の電圧を印加した場合、対応する磁気抵抗効果素子20の絶縁性の第一の非磁性層32が絶縁破壊することにより実質的に短絡状態になり、図11の構成要素全体の抵抗値は1.98798×Rとなる。この場合、図11の抵抗部10全体の抵抗値を0.00185×R、つまり元の抵抗値の0.093%だけ抵抗値を下げることができる。
さらに小さな抵抗値の調整が必要な場合は、例えば回路変更手段部である図11の下部電極パッド51Cと51Dを接地し、上部電極パッド52Bにパルス状の電圧を印加する。この場合も対応する磁気抵抗効果素子20の抵抗値が実質的に零になり、図11の抵抗部10全体の抵抗値は1.98978×Rとなる。この場合、0.00005×R、つまり元の抵抗値の0.0026%だけ抵抗値を下げることができる。
大きな抵抗値の調節が必要な場合は、例えば回路変更手段部である図11の下部電極パッド51Eと下部電極パッド51Fを接地し、上部電極パッド52Cにパルス状の電圧を印加する。この場合、図11の抵抗部10全体の抵抗値は1.97200×Rとなり、0.01784×R、つまり元の抵抗値の0.896%だけ抵抗値を下げることができる。
続いて、本実施の形態による磁界検出装置を位置検出装置に応用した場合について、図15と図1、図11を用いて説明する。図15は、本実施の形態における磁界検出装置18を磁性体60の位置移動の検出に応用した場合(位置検出装置)を示した模式図である。
本発明による磁界検出装置18は、図1に示すようにホイーストンブリッジ回路を構成するように接続された4つの抵抗部11〜14を有しており、その抵抗部10は図11に示した回路構成を有する。個々の磁気抵抗効果素子20は、同じ抵抗値として設計されたTMR素子である。この場合に、図15に示すように、磁界検出装置18に対向した空間を、N極61とS極62を有する磁性体60が移動方向63の方向に移動し、磁界検出装置18の第一の抵抗部11と第三の抵抗部13を、移動する磁性体60の進行方向の手前側の位置64に、第二の抵抗部12と第四の抵抗部14を、移動する磁性体60の進行方向の奥側の位置65に、それぞれ配置するとする。
外部磁界が印加されていない状態の4つの抵抗部11〜14の抵抗値が一致しない場合、磁界検出装置18の出力に零点オフセット電圧が発生し、磁性体60の原点位置がずれて検知される。このような場合に、前述の方法で抵抗部10の抵抗値を調整することにより、位置検出装置の感度を変更することなく原点位置のずれを補正することができる。
なお、抵抗部10の磁気抵抗効果素子20の数および回路については、本実施の形態に示したものに限るものではなく、同様の効果を示す磁気抵抗効果素子20の数および回路構成であれば、これに限るものではない。
上記に示したように、磁気抵抗効果素子20が直列に接続された素子群が並列に接続され、素子群の一部に素子群の一部の磁気抵抗効果素子20を短絡できる回路変更手段部を備えたものをホイーストンブリッジ回路の抵抗部10とした磁界検出装置によれば、抵抗部10の抵抗値を容易に調整でき、また、抵抗値の調整幅を大きく、また、小さくできる。
なお、ここでは、磁界検出装置を位置検出装置に応用した例を示したが、本発明は、磁性体の移動を検出する他の装置、例えば回転センサ、回転速度センサ、加速度センサなどにも応用可能である。また、同様に、電流が発生する磁界を検出する装置(電流センサ)、地磁気を検出する装置(磁気コンパス)にも応用可能である。
実施の形態4.
実施の形態4に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図16に示した回路図の構成としたものである。
図16に示すように、本実施の形態による磁界検出装置の抵抗部10は、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20であるTMR素子が7個並列に接続されたものが2組直列に接続されたグループが5個直列に接続されている。
図16に示した磁界検出装置の抵抗部10において、個々のTMR素子の抵抗値をRとすると、抵抗部10の抵抗値は1.4286×Rとなる。
図16に示した回路図の構成の抵抗部10において切断箇所42で回路を切断した場合、抵抗部10の抵抗値は1.4524×Rとなり、0.0238×R、つまり元の抵抗値の1.667%だけ抵抗値を上げることができる。切断はレーザー照射によって可能である。
上記に示したように、本実施の形態における磁界検出装置は、本実施の形態における磁気抵抗効果素子20を並列に接続した素子群を直列に接続したものをホイーストンブリッジ回路の抵抗部10とすることにより、抵抗部10の抵抗値を容易に調整できる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図17に示した回路図の構成としたものである。
図17に示すように、本実施の形態による磁界検出装置の抵抗部10においては、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が42個直列に接続された素子群が7組並列に接続されたもの(以下、これらの素子群を第四の磁気抵抗効果素子のグループ28と呼ぶ)と、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が42個直列に接続された素子群(以下、この素子群を第五の磁気抵抗効果素子のグループ29と呼ぶ)とが、その一端を共通にして接続されており、その共通接続箇所には電極パッド44Bが設けられている。
これらの素子群のそれぞれの中間部分に接続された電極パッド44Cが設けられており、また、第四の磁気抵抗効果素子のグループ28の電極パッド44Bと反対側の一端に電極パッド44Aが、また、第五の磁気抵抗効果素子のグループ29の電極パッド44Bと反対側の一端に電極パッド44Dが設けられている。
図17に示した磁界検出装置の抵抗部10において、個々のTMR素子の抵抗値をRとすると、抵抗部10の抵抗値は6×Rとなる。
いま、図17に示した磁界検出装置の抵抗部10の構成要素の第四の磁気抵抗効果素子のグループ28のうちの一つの磁気抵抗効果素子20(TMR素子)をレーザー照射により短絡する。この場合、構成要素の抵抗値は5.9792×Rとなる。つまり元の抵抗値の0.35%だけ抵抗値を下げることができる。
また、本実施の形態における磁界検出装置の抵抗部10においては、磁気抵抗効果素子20の故障の検出ができる。
磁気抵抗効果素子20の故障および配線の切断の検出は、電極パッド44Aおよび電極パッド44Bの間に一定の電圧を印加しつつ、素子群の中間に設けられた検査用電極パッド44Cの電位を測定すればよい。
例えば、一つの素子群で配線が切断し、切断箇所が素子群の中間点より電極パッド44B側であったとすると、配線の切断が発生した素子群に対応する検査用電極パッド44Cの電位は電極パッド44Aの電位とほぼ同じになり、他の検査用電極パッドの電位は、電極パッド44Aと電極パッド44Bの電位の略中間の値となる。各素子群に対応する電極パッド44Cの電位を測定することで、配線の切断が発生している素子群を特定することができる。
また、一つの素子群の磁気抵抗効果素子20でTMR素子の短絡が発生し、短絡箇所が素子群の中間点より電極パッド44A側であった場合には、電極パッド44Aと電極パッド44Cの間の電位差が他よりも約1/21だけ小さくなる。この場合も、各素子群に対応する電極パッド44Cの電位を測定することで、TMR素子の短絡が発生している素子群を特定することができる。
上記の方法により短絡および配線の切断の不具合が発生している素子群を特定した後、抵抗部の修復は、例えば以下のようにして行なう。
まず、電極パッド44Dと電極パッド44Aとを短絡する。短絡方法については、ワイヤーボンディングでも、導電ペーストの塗布でもよい。また、短絡用のヒューズをあらかじめ設けておいて、レーザーによって短絡しても良い。次に、不具合が発生している素子群の最も電極パッド44Aに近い箇所で、素子群の配線をレーザーにて切断する。また、素子群ごとにプログラマブルROM(Read Only Memory)を設けて、素子群のうち不良が発生していないものだけを接続するようにしても良い。
このようにして、短絡および配線切断による不具合が発生した抵抗部10の修復が実現できる。
上記に示したように、本実施の形態における磁界検出装置は、磁気抵抗効果素子20を直列に接続した素子群を並列に接続したものをホイーストンブリッジの抵抗部10とすることにより、抵抗部10の抵抗値を容易に調整でき、また、磁気抵抗効果素子20に欠陥が生じた場合であっても欠陥発生箇所を特定することができる。また、短絡および配線切断により、不具合が発生した抵抗部10を修復できる。
実施の形態6.
実施の形態6に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図18に示した回路図の構成としたものである。
図18に示すように、本実施の形態による磁界検出装置の抵抗部10においては、同じ抵抗値として設計された磁気抵抗効果素子20が12個直列に接続されており、直列に接続された12個の磁気抵抗効果素子20のうち最も端にある磁気抵抗効果素子20に、同じ抵抗値で設計された冗長磁気抵抗効果素子45と接続配線とが並列接続されたものが、さらに直列に接続されている。冗長磁気抵抗効果素子45を4分割する位置に、接続配線からの分岐と接続するコンタクトが設けられている。本実施の形態においては、磁気抵抗効果素子20および冗長磁気抵抗効果素子45はGMR素子とする。図18のレイアウト図に対応する等価回路模式図を図19に示す。
図18に示した磁界検出装置の抵抗部10において、個々のGMR素子の抵抗値をRとすると、抵抗部10の抵抗値は12×Rとなる。冗長磁気抵抗効果素子45およびこれに接続されている配線部分が回路変更手段部である。
図18の切断箇所42Aで回路を切断した場合、抵抗部10の抵抗値は1/4×Rだけ増加する。このとき、抵抗部10の抵抗値は12.25×Rとなり、初期の抵抗値より2.1%増加する。図19の切断箇所42Aおよび切断箇所42Bで回路を切断した場合、抵抗部10の抵抗値はさらに1/4×R増加し12.5×Rとなり、初期の抵抗値より4.2%増加する。
本実施の形態の磁界検出装置の抵抗部10おいては、最大GMR素子1個分の抵抗値を増加させることができ、また、このような冗長GMR素子をさらに設けることにより、調整する抵抗値の幅を更に増すことができる。
上記に示したように、本実施の形態における磁界検出装置は、直列に接続された磁気抵抗効果素子20に回路変更手段部をさらに直列に接続したものをホイーストンブリッジ回路の抵抗部10とすることにより、抵抗部10の抵抗値を容易に調整できる。
実施の形態7.
実施の形態7に係る本発明の磁界検出装置は、実施の形態1における図1に示したのと同様にホイーストンブリッジ回路を有しており、ホイーストンブリッジ回路の構成要素である第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14を、図20に示した回路図の構成としたものである。
図20に示すように、本実施の形態による磁界検出装置の抵抗部10は、同じ抵抗値として設計された2個の磁気抵抗効果素子20が直列に接続されたものが、5組並列に接続されており、直列に接続された2個の磁気抵抗効果素子20の間に、それぞれ電極パッド44が接続されている。本実施の形態においては、磁気抵抗効果素子20はGMR素子とする。
図20に示した磁界検出装置の抵抗部10において、個々のGMR素子の抵抗値をRとすると、抵抗部10の抵抗値は0.4×Rとなる。
いま、図20の抵抗部10の一部の磁気抵抗効果素子20に不具合が発生していれば、実施の形態5と同様に、抵抗部10の両端に電圧を印加して検査用電極パッド44の電位を測定することにより、不具合が発生しているGMR素子を特定できる。不具合箇所を切断するには、配線の一部をレーザー照射等により切断すればよい。
この構成により、短絡および配線切断による不具合が発生した場合に、不具合箇所を容易に特定でき、不具合箇所を切り離すことにより磁界検出装置18を修復し製造工程の歩留まりを改善できる。
なお、実施の形態1〜7に係わる磁界検出装置として、ホイーストンブリッジ回路を構成する4つの抵抗部10の全てに磁気抵抗効果素子20を用いた例を示したが、4つの抵抗部10のうち3つに磁気抵抗効果素子20を用いてもよいし、2つ、または、1つでもよい。いずれも場合であっても、磁界検出装置18の出力の零点オフセット電圧を調整できる。
実施の形態8.
本実施の形態における磁界検出装置18の回路構成を示す模式図を図21に示す。図21において、磁界検出装置18は、図1に示した第一の抵抗部11〜第四の抵抗部14などを含むホイーストンブリッジ回路に加えて、電源5の両端に並列にダイオード19が接続されている。ダイオード19は、電源15の電圧が印加されているときに逆バイアスとなるように接続される。
本実施の形態における磁界検出装置18の回路構成により、外部磁界の変動により磁気抵抗効果素子20の抵抗が急速に変動した場合、磁界検出装置18の出力の時間応答を速めることができる。
なお、ダイオード19に代えてコンデンサを接続しても同様の効果を奏する。また、ダイオード19を並列接続する対象がホイーストンブリッジ回路全体または前記抵抗部の全部もしくは一部であっても同様の効果を奏する。
また、ホイーストンブリッジ回路に印加されたサージがダイオードを通じて放電することにより、サージによる磁気抵抗効果素子20の劣化を防止することもできる。
本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部に用いられる磁気抵抗効果素子の一例であるスピンバルブ型のTMR素子の断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部の回路図の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部の回路変更時の回路図の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部の回路図の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部の回路変更時の回路図の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る磁界検出装置の抵抗部に用いられる磁気抵抗効果素子の一例であるSAF型のTMR素子の断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る磁界検出装置の抵抗部の回路変更時の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る磁界検出装置の抵抗部の回路変更時の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る磁界検出装置の磁気抵抗効果素子の接続例を示す平面レイアウト模式図である。 本発明の実施の形態3に係る磁界検出装置の磁気抵抗効果素子の接続例を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る磁界検出装置の磁気抵抗効果素子の短絡を行なう場合の回路接続例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る磁界検出装置の位置検出装置への応用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態4に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態5に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態6に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す平面レイアウト図である。 本発明の実施の形態6に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態7に係る磁界検出装置の抵抗部の回路構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態8に係る磁界検出装置の回路構成を示す模式図である。
符号の説明
10 抵抗部、11 第一の抵抗部、12 第二の抵抗部、13 第三の抵抗部、
14 第四の抵抗部、15 電源、16 増幅器、17 信号処理装置、
18 磁界検出装置、19 ダイオード、20 磁気抵抗効果素子、
21 第一の接点、22 第二の接点、23 第三の接点、24 第四の接点、
25 第一の磁気抵抗効果素子のグループ、26 第二の磁気抵抗効果素子のグループ、27 第三の磁気抵抗効果素子のグループ、28 第四の磁気抵抗効果素子のグループ、29 第五の磁気抵抗効果素子のグループ、30 反強磁性層、31 第一の強磁性層、32 第一の非磁性層、33 第二の強磁性層、34 第三の強磁性層、
35 第四の強磁性層、36 第二の非磁性層、41 短絡手段、42 切断箇所、
43 冗長回路、44,44A〜D 電極パッド、 45 冗長磁気抵抗効果素子、
51 下部電極パッド、52 上部電極パッド、58 電源、53 下部電極、
54 上部電極、55 コンタクトホール、 56 下部電極パッド引き出し配線、
57 プラグ、60 移動する磁性体、 61 N極、62 S極、
63 磁性体の移動方向、64 位置A、65 位置B

Claims (13)

  1. 複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備えた磁界検出装置であって、前記抵抗部のうち少なくとも一つは、複数の磁気抵抗効果素子が並列に接続された素子群を有することを特徴とする磁界検出装置。
  2. 抵抗部のうち少なくとも一つは、複数の磁気抵抗効果素子が並列に接続された素子群が直列に接続されたものを有することを特徴とする請求項1に記載の磁界検出装置。
  3. 複数の抵抗部を有するホイーストンブリッジ回路を備えた磁界検出装置であって、前記抵抗部のうち少なくとも一つは、複数の磁気抵抗効果素子が直列に接続された素子群が並列に接続されたものを有することを特徴とする磁界検出装置。
  4. 素子群を構成する複数の磁気抵抗効果素子を接続する配線を切断する回路変更手段部を少なくとも一箇所に備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁界検出装置。
  5. 素子群を構成する複数の磁気抵抗効果素子を接続する配線どうしを短絡する回路変更手段部を少なくとも一箇所に備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁界検出装置。
  6. 磁気抵抗効果素子がトンネル磁気抵抗効果素子であり、直列接続された複数の前記トンネル磁気抵抗効果素子の両側および中間点にそれぞれ電極パッドが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の磁界検出装置。
  7. 複数の磁気抵抗効果素子が直列に接続された素子群の一部の第一の磁気抵抗効果素子のグループに対して、前記第一の磁気抵抗効果素子のグループより多くの数の磁気抵抗効果素子が直列に接続された第二の磁気抵抗効果素子のグループが、前記第一の磁気抵抗効果素子のグループと並列に接続されていることを特徴とする請求項3または請求項6に記載の磁界検出装置。
  8. ホイーストンブリッジ回路の全体または抵抗部の全体もしくは一部に対してダイオードまたはキャパシタが並列に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁界検出装置。
  9. 回路変更手段部とホイートストンブリッジ回路が同一基板上に設けられたことを特徴とする請求項4または5に記載の磁界検出装置。
  10. 複数の磁気抵抗効果素子を配線で接続した抵抗部を有するホイートストンブリッジ回路を備えた磁界検出装置の製造方法であって、
    複数の前記磁気抵抗効果素子の強磁性層および非磁性層を同一基板上に同時に形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子に接続される配線の一部を切断する工程、あるいは、前記磁気抵抗効果素子を接続する配線どうしを接続する工程と
    を備えたことを特徴とする磁界検出装置の製造方法。
  11. 磁気抵抗効果素子がトンネル磁気抵抗効果素子であり、前記磁気抵抗効果素子を接続する配線どうしを接続する工程は、前記磁気抵抗効果素子にレーザーを照射することにより前記トンネル磁気抵抗効果素子の非磁性層を絶縁破壊する工程であることを特徴とする請求項10に記載の磁界検出装置の製造方法。
  12. 磁気抵抗効果素子がトンネル磁気抵抗効果素子であり、前記磁気抵抗効果素子を接続する配線どうしを接続する工程は、前記磁気抵抗効果素子に前記トンネル磁気抵抗効果素子の非磁性層を絶縁破壊させる電圧を印加する工程であることを特徴とする請求項10に記載の磁界検出装置の製造方法。
  13. 磁気抵抗効果素子に接続される配線の一部を切断する工程は、前記配線の一部にレーザーを照射する工程であることを特徴とする請求項10に記載の磁界検出装置の製造方法。
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