JP2008168524A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドのノズルの目詰まりの検知精度を向上することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プリンタは、ノズル形成面21aに形成されたノズル22から帯電されたインクを噴射可能な記録ヘッド21と、ノズル22から噴射されたインクを受容するフラッシングボックス46と、フラッシングボックス46内に配置されてインクを吸収するインク吸収材47と、フラッシングボックス46内に配置された導電性の網材48と、網材48とノズル形成面21aとの間に電圧を印加する電圧印加回路101と、網材48とノズル形成面21aとの間の電圧値の変化を検出する電圧検出装置106と、電圧検出装置106によって検出した電圧値の変化に基づいてノズル22の目詰まりを検知する制御装置105とを備える。そして、網材48は、インク吸収材47よりもノズル形成面21a側に配設されている。
【選択図】図14

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)は、インクカートリッジから供給されるインク(液体)を噴射する記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を備えており、この記録ヘッドのノズル形成面に形成されたノズルから記録媒体にインクを噴射することで印刷を行うようになっている。
このようなプリンタでは、印刷休止中等に、ノズル内に存在するインク中のインク溶媒の揮発によりインクが増粘することで、ノズルが目詰まりしてドット抜け等の印刷不良を招くことがある。このような不具合を解消するため、通常、プリンタは、フラッシングボックス(液体受容体)内にノズルから印刷とは無関係にインクを噴射する、いわゆるフラッシングを行うようにしている。
ところで、上述したようなノズルの目詰まりを検知する方法としては、従来、特許文献1に示すような方法が知られている。すなわち、特許文献1のプリンタでは、インクジェットヘッドのノズル板(ノズル形成面)が第一の電極とされるとともに、キャッピング部材(液体受容体)内に第二の電極が設けられている。そして、第一の電極と第二の電極との間に電圧を印加した状態でインクジェットヘッドのインクノズル(ノズル)からキャッピング部材内にインク滴を噴射すると、該インク滴は帯電されているので、該インク滴が第二の電極に到達することで、両電極間の電界強度(電圧値)が変化する。そして、このときの電界強度の変化に基づいてインクノズルの目詰まりが検知される。
特開昭59−178256号公報
ところで、特許文献1に示したようなキャッピング部材内には、通常、第二の電極におけるインクジェットヘッドと対向する面上にインク吸収材(液体吸収材)が配置されるため、このインク吸収材の厚さ分だけ第二の電極を第一の電極に近づけることができない。このため、電界強度の変化の検出精度が向上されず、インクノズルの目詰まりの検知精度を向上することができないという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、液体噴射ヘッドのノズルの目詰まりの検知精度を向上することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ノズル形成面に形成されたノズルから帯電された液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドのノズルから噴射された前記液体を受容する有底箱状の液体受容体と、該液体受容体内に配置されて前記液体を吸収する液体吸収材と、前記液体受容体内に前記ノズル形成面に対して平行となるように配置された導電性の線材または網材からなる電極部材と、該電極部材と前記液体噴射ヘッドのノズル形成面との間に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電極部材と前記ノズル形成面との間の電圧値の変化を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段によって検出した前記電圧値の変化に基づいて前記ノズルの目詰まりを検知する検知手段とを備え、前記電極部材を前記液体受容体が前記液体を受容可能な受容位置に位置した場合に前記液体吸収材よりも前記ノズル形成面側となる位置に配設した。
この発明によれば、例えば、液体噴射ヘッドのノズル形成面を電極として、電極部材とノズル形成面との間に電圧を印加した場合、電極部材が液体吸収材よりもノズル形成面側に配設されているため、電極部材とノズル形成面との間に液体吸収材が配置された場合に比べて、電極部材を液体吸収材の厚みの分だけノズル形成面に近づけることが可能となる。このため、電圧検出手段による電極部材とノズル形成面との間の電圧値の変化の検出精度が向上されるので、検知手段による該電圧値の変化に基づくノズルの目詰まりの検知精度を向上することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記電極部材が、前記液体吸収材における前記ノズル形成面に対向する対向面を押圧した状態で前記液体受容体内に配置されている。
この発明によれば、液体吸収材におけるノズル形成面に対向する対向面のうねりや凹凸を解消して平坦にすることが可能となり、検知手段の検知精度が向上する。
本発明の液体噴射装置において、前記液体受容体内には、前記電極部材を位置決め状態で係止するための係止部が設けられている。
この発明によれば、液体受容体内における所定位置に電極部材を確実に配置することが可能となり、検知手段の検知精度が向上する。
本発明の液体噴射装置において、前記係止部は導電性を有しており、該係止部を介して前記電極部材は前記電圧印加手段と電気的に接続されている。
この発明によれば、係止部により、電極部材を係止しつつ、電極部材と電圧印加手段とを導通させることが可能となり、組み付け効率が向上する。
本発明の液体噴射装置において、前記液体受容体内には、前記電極部材とは別体の導電性を有する固定部材が前記電圧印加手段と電気的に接続された状態で取り付けられており、前記固定部材には前記液体吸収材の前記対向面の縁に係止可能であって且つ前記電極部材を前記液体吸収材の前記対向面上に該対向面を押圧した位置決め状態で係止するための係止部が設けられている。
この発明によれば、固定部材により、液体吸収材の液体受容体内からの抜け出しを規制しつつ、電極部材を液体受容体内の所定位置に配置することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記電極部材は、前記液体受容体内への配置状態時に前記液体吸収材を該液体吸収材における前記対向面の一方の縁から前記対向面の反対側の面を経て他方の縁まで包み込む形態となって前記液体受容体に固定される固定部位と、該固定部位における前記液体吸収材の前記対向面の一方の縁と対応する部位にヒンジ部を介して回動可能に連結された電極部位とを有し、前記固定部位は前記電圧印加手段と電気的に接続されるとともに、前記電極部位は前記固定部位における前記液体吸収材の前記対向面の他方の縁と対応する部位に設けられた係止部に係止することにより前記液体吸収材の前記対向面を押圧した位置決め状態となる。
この発明によれば、部品点数を増やすことなく、電極部材の固定部位により、液体吸収材を液体受容体内に固定しつつ、電極部材の電極部位を液体受容体内の所定位置に配置することが可能となる。
以下、本発明に係る液体噴射装置を、インクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、略箱状をなす本体ケース11を備えている。本体ケース11内の下部には、その長手方向(図1において左右方向となる主走査方向)に沿ってプラテン12が架設されると共に、そのプラテン12の下側には図示しない廃インクタンクが設けられている。プラテン12は、ターゲットとしての用紙Pを支持する支持台であり、紙送り機構13が有する紙送りモータ14の駆動力に基づき、用紙Pを主走査方向と直交する副走査方向(図1において前後方向)に沿って給送するようになっている。
また、本体ケース11内においてプラテン12の上方にはガイド軸15が架設され、このガイド軸15にはキャリッジ16が移動可能に支持されている。また、本体ケース11の内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモータ19が連結され、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。従って、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ19の駆動によりタイミングベルト20を介して主走査方向に移動可能となっている。
また、図1に示すように、キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。そして、図2に示すように、この記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面21aには、複数のノズル22が、前後方向に沿う複数列(図2では5列)のノズル列を形成するようにして左右方向へ一定の間隔をおいて形成されている。ちなみに、本実施形態では、図2において最右端に位置するノズル列が白黒印刷用のブラックインクを噴射するノズル22にて形成され、それ以外の各ノズル列がカラー印刷用のカラーインクを噴射するノズル22にて形成されている。
一方、図1に示すように、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対してインクを供給するための複数(本実施形態の場合は5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。これらの各インクカートリッジ23は記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された各ノズル列と個別に対応するものであり、記録ヘッド21内に形成された図示しないインク流路を介して対応する各ノズル列の各ノズル22にインクを個別供給する構成とされている。ちなみに、本実施形態では、図1において最右端に位置するインクカートリッジ23には白黒印刷用のブラックインクが収容され、それ以外の各インクカートリッジ23にはカラー印刷用の各色カラーインクが各々収容されている。
さらに、本体ケース11の一端部(図1では右端部)、すなわち、用紙Pが至らない非印刷領域には、プリンタ10の電源オフ時や記録ヘッド21のノズル形成面21aをメンテナンスする場合にキャリッジ16を位置させるためのホームポジションHPが設けられている。そして、このホームポジションHPの下方となる位置には、記録ヘッド21からの用紙Pに対するインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット24が設けられている。
以下、このメンテナンスユニット24の具体的構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、図3及び図4は、メンテナンスユニット24を左側から概観した状態を示すものである。
図3及び図4に示すように、メンテナンスユニット24は、略矩形枠体状をなすユニット本体25を有している。このユニット本体25は、略箱体状の後側ケーシング25a、該後側ケーシング25aよりも前後方向に大きな略箱体状をなす前側ケーシング25b、両ケーシング25a,25bの左右両端間をそれぞれ連結する図示しないフレームを有している。
ユニット本体25における後側ケーシング25aと前側ケーシング25bとの間には、左右一対のリードスクリュ26が、前後方向に沿う水平状態で回転自在に架設されている。両リードスクリュ26には、その軸線方向(前後方向)に沿って、複数(本実施形態では左右一対ずつ合計6つ)の移動部材27,28,29が螺合されている。すなわち、全ての移動部材27,28,29が共通の両リードスクリュ26にそれぞれ装着されている。そして、両リードスクリュ26が回転されることにより、各移動部材27〜29は左右一対ずつが組となって、同じリードスクリュ26の軸線方向に沿って順次に進退移動するようになっている。
ちなみに、本実施形態では、両リードスクリュ26が正転方向へ回転した場合には、各移動部材27〜29は後側ケーシング25a側から前側ケーシング25b側へと前進移動するようになっている。その一方、両リードスクリュ26が逆転方向へ回転した場合には、各移動部材27〜29は前側ケーシング25b側から後側ケーシング25a側へと後退移動するようになっている。
ここで、各移動部材27〜29のうち、リードスクリュ26の軸線方向において最も前側に位置する移動部材27は、リードスクリュ26の回転に基づく駆動力を後述するキャップ手段に伝達するキャップ手段用の移動部材27として構成されている。また、リードスクリュ26の軸線方向において前側から2番目に位置する移動部材28は、リードスクリュ26の回転に基づく駆動力を後述する払拭手段に伝達する払拭手段用の移動部材28として構成されている。また、リードスクリュ26の軸線方向において最も後側に位置する移動部材29は、リードスクリュ26の回転に基づく駆動力を後述する払拭手段及び液体受容手段に各々伝達する払拭手段用及び液体受容手段用の移動部材29として構成されている。
まず、キャップ手段用の移動部材27について説明する。
図3及び図4に示すように、このキャップ手段用の移動部材27には、前後方向に長い略長方形状のプレート部30がユニット本体25における左右に垂下配置されるようにして一体形成されている。そして、このプレート部30には移動部材27においてキャップ手段に対する連係部として機能する案内長孔31が形成されている。案内長孔31は、プレート部30の後端側下部から前後方向の略中間位置まで水平に延びる後側水平部31aと、後側水平部31aの前端からプレート部30の前端側上部近傍に向けて斜状に延びる斜状部31bと、斜状部31bの前端からプレート部30の前端側上部まで水平に延びる前側水平部31cとを有している。
また、プレート部30の内側には、上方が開放された矩形枠体状のホルダ部材32が配設されている。そして、このホルダ部材32内にキャップ手段を構成するキャップ部材33が、有底箱状をなすキャップホルダ33a内に収容された状態でキャップホルダ33aと共に上下方向へ移動自在に収容されている。なお、キャップ部材33の下面とキャップホルダ33aの内底面との間には、図示しないコイルスプリングがキャップ部材33を上方へ付勢するように介装されている。
ここで、キャップ手段を構成するキャップ部材33について説明する。
図3及び図4に示すように、キャップ部材33は、略矩形箱状をなし、その上面側には記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された各ノズル列と対応する矩形環状をなすシール部34が形成されている。そして、シール部34の内側に凹設されたキャップ小室(図示略)内にはインク吸収材(図示略)が収納され、各ノズル列の各ノズル22から吐出されたインクを吸収保持するようになっている。
キャップホルダ33aの左右両側壁外面からは凸部35が水平方向へ各々突出形成され、各凸部35は移動部材27に一体形成されたプレート部30の案内長孔31内に係入されている。したがって、リードスクリュ26の回転に伴い移動部材27(及びプレート部30)が前後方向に進退移動した場合、キャップホルダ33aの凸部35はプレート部30の案内長孔31内を摺動し、特に、その案内長孔31の斜状部31bに沿って摺動するときには、上下方向へ移動することになる。
すなわち、キャップ部材33は、キャップホルダ33aの凸部35がプレート部30の案内長孔31の前側水平部31c内に係入状態となったときに、最も上方に移動した位置状態となって、記録ヘッド21のノズル形成面21aにシール部34が密着した状態となる。一方、キャップ部材33は、キャップホルダ33aの凸部35がプレート部30の案内長孔31の後側水平部31a内に係入状態となったときに、記録ヘッド21のノズル形成面21aから離間した位置のうち最も下方に移動した位置状態となる。
また、キャップ部材33からはインク排出チューブ(図示略)が引き出され、該インク排出チューブはユニット本体25の下方に支持された吸引ポンプ(図示略)内に引き込まれている。そして、キャップ部材33が最も上方に移動した位置状態となってシール部34がノズル形成面21aに密着し、吸引ポンプ(図示略)が駆動された場合には、インク排出チューブ(図示略)を介してキャップ小室(図示略)内から廃インクが吸引され、本体ケース11内の下部に設けられた図示しない廃インクタンクに排出されるようになっている。
次に、払拭手段用の移動部材28について説明する。
図3及び図4に示すように、この払拭手段用の移動部材28には、移動部材28において払拭手段に対する連係部として機能するワイパホルダ36が左右一対の移動部材28間を連結するように設けられている。ワイパホルダ36の上面側には、払拭手段を構成するワイパ部材37がワイパホルダ36の長手方向全体に亘り少し斜め方向へ延びるように装着されている。そして、ワイパ部材37は、リードスクリュ26の回転に伴い移動部材28(及びワイパホルダ36)が前後方向に進退移動した場合には、その移動部材28(及びワイパホルダ36)の移動途中に連動して前後方向に進退移動するようになっている。
ここで、ワイパ部材37は、その先端(上端)を記録ヘッド21のノズル形成面21aに摺接させながら前後方向に移動することにより、そのノズル形成面21aに形成された全ノズル列をカバーするようにノズル形成面21a全面を払拭する全列用のワイパ部材37として構成されている。したがって、キャリッジ16(及び記録ヘッド21)がホームポジションHPに位置している状態において、リードスクリュ26の回転に伴って移動部材28が移動する場合には、ワイパ部材37によって記録ヘッド21のノズル形成面21aの全面が払拭されることになる。
次に、払拭手段用及び液体受容手段用の移動部材29について説明する。
図3及び図4に示すように、この払拭手段用及び液体受容手段用の移動部材29には、移動部材29において払拭手段及び液体受容手段に対する連係部として機能するワイパホルダ38が左右一対の移動部材29間を連結するように設けられている。ワイパホルダ38の上面側には払拭手段を構成するワイパ部材39がワイパホルダ38の長手方向における左端部近傍に装着されている。そして、ワイパ部材39は、リードスクリュ26の回転に伴い移動部材29(及びワイパホルダ38)が前後方向に進退移動した場合には、その移動部材29(及びワイパホルダ38)の移動途中に連動して前後方向に進退移動するようになっている。
ここで、ワイパ部材39は、その先端(上端)を記録ヘッド21のノズル形成面21aに摺接させながら前後方向に移動することにより、そのノズル形成面21aに形成された全ノズル列のうち何れか1つのノズル列の形成領域のみ(ノズル形成面21aの一部)を払拭する単列用のワイパ部材39として構成されている。すなわち、この単列用のワイパ部材39を使用する場合には、ホームポジションHPにおいてキャリッジ16(及び記録ヘッド21)の左右方向位置が払拭対象となる1つのノズル列をワイパ部材39の前後方向に沿う移動経路と位置的に対応させるべく移動調節される。その後、リードスクリュ26の回転に伴って移動部材29が移動する場合には、ワイパ部材39によって記録ヘッド21のノズル形成面21aの一部(その際に払拭対象とされた1つのノズル列の形成領域のみ)が払拭されることになる。
また、図3及び図4に示すように、ユニット本体25における後側ケーシング25aの前壁面からは左右一対の支持片40が前方へ向けて突設され、各支持片40の先端部上縁からは切欠溝41が後方側へ鉤状をなすように切欠形成されている。この左右両支持片40間には、前面側がシール面とされた矩形板状のシール板42が配置され、このシール板42は左右両端面から水平方向に突出させた軸部43を対応する支持片40の切欠溝41内に係入させることにより、その軸部43を回動中心として回動自在に支持されている。
また、支持片40よりも少し上方となる位置で後側ケーシング25aの前壁面とシール板42の後面との間にはコイルスプリング44が介装され、このコイルスプリング44の付勢力により、シール板42は、常には、軸部43を回動中心として図3及び図4における時計周りの方向へ回動付勢されている。また、支持片40よりも下方となる位置で後側ケーシング25aの前壁面からはストッパとして機能する突起45が前方に向けて突設され、その突起45に対してコイルスプリング44により回動付勢されたシール板42の後面下部が当接した場合には、シール板42のそれ以上の回動を規制するようになっている。
また、図3及び図4に示すように、シール板42とワイパホルダ38との間には液体受容手段を構成する液体受容体としてのフラッシングボックス46が配置されている。図5に示すように、このフラッシングボックス46は、記録ヘッド21のノズル形成面21aと対応した矩形状の開口部46aを有する有底箱状をなし、その内部には液体吸収材としての多孔質材料よりなるインク吸収材47が電極部材及び抑制部材としての金属製の網材48にて抜け止めされた状態で収納されている。
また、図5及び図6に示すように、フラッシングボックス46の底面の一端側には廃液チューブ49の一端がフラッシングボックス46内と連通するように接続されている。この廃液チューブ49の他端側は吸引ポンプ(図示略)内に引き込まれた後、本体ケース11内の下部に設けられた図示しない廃インクタンク内に引き込まれている。なお、フラッシングボックス46の底面上には、廃液チューブ49を挟持するための一対の挟持片56が立設されている。
さらに、図3〜図5に示すように、フラッシングボックス46の一端側(図3(a)では上端側)の左右両端からは左右一対のピン部50が水平方向へ突設され、これら各ピン部50は、前述したワイパホルダ38の左右後端部から後方に向けて突設された左右一対の支持片(図示略)に対して回動可能に軸支されている。したがって、フラッシングボックス46は、ワイパホルダ38の後面側から突設された左右一対の支持片(図示略)によって左右一対のピン部50が回動可能に軸支されることにより、ワイパホルダ38に対して一端側のピン部50を回動支点として回動自在になっている。
ここで、図3(a)及び図5に示すように、フラッシングボックス46は、記録ヘッド21から吐出されるインクを受容しない不使用時には、その開口部46aが後側への横向きとなる垂直状態となって非受容位置に保持され、その開口部46aがシール板42におけるシール面とされた前面により閉塞されるようになっている。すなわち、シール板42により開口部46aが閉塞されることで、フラッシングボックス46内に収納されたインク吸収材47が吸収保持しているインクの乾燥固化が抑制されるようにしている。
一方、図5及び図6に示すように、フラッシングボックス46の他端側(図3(a)では下端側)の左右両端部からは左右一対の板片状をなす脚部51がフラッシングボックス46の底面から斜め外方(図3(a)では斜め前側下方)へ延びるように一体形成され、各脚部51の内側からはピン部52が水平方向へ各々突設されている。これら各脚部51は、前述したホルダ部材32における後端部の左右両端から立設された左右一対の板片状をなす支柱部32aの基部32bと左右方向位置が対応しており、図3(a)に示すように、フラッシングボックス46が不使用時で略垂直状態となっている場合には、対応する支柱部32aの基部32bに後側から当接する構成とされている。
ホルダ部材32における左右両支柱部32aの高さ方向略中間位置の内側からは、前述したフラッシングボックス46における脚部51のピン部52と対応するように左右一対のピン部53が水平方向へ各々突設されている。そして、互いに対応するピン部52とピン部53との間にはコイルスプリング54が掛装され、このコイルスプリング54の付勢力により、フラッシングボックス46は、その一端側(図3(a)では上端側)のピン部50を回動支点として、常には、脚部51がホルダ部材32における支柱部32aの基部32bに圧接される方向(図3及び図4では反時計周りの方向)へ回動付勢されている。
また、図3及び図4に示すように、ホルダ部材32における左右両支柱部32aの各内面側で上端からフラッシングボックス46の深さ相当距離だけ下方となる位置には、左右両支柱部32aの対向面間の距離をフラッシングボックス46の左右方向幅よりも若干大きくするように拡幅段差部55が形成されている。すなわち、フラッシングボックス46は、ホルダ部材32における左右両支柱部32a間を、拡幅段差部55の上方側を通過することにより前後方向へ移動可能とされている。
したがって、フラッシングボックス46は、リードスクリュ26の回転に伴い移動部材29(及びワイパホルダ38)が前後方向に進退移動した場合には、その移動部材29(及びワイパホルダ38)の移動途中に連動して前後方向へ進退移動するようになっている。すなわち、フラッシングボックス46は、リードスクリュ26の回転に伴って移動部材29が移動する際に、その移動部材29にワイパホルダ38の支持片(図示略)を介して支持された一対のピン部50が連動して移動するようになっている。そして、このピン部50の移動に伴い、フラッシングボックス46は、その開口部46aが記録ヘッド21のノズル形成面21aに近接して対向する水平姿勢状態の受容位置(図4(b)参照)と、その受容位置から離間した垂直姿勢状態の非受容位置(図3(a)参照)との間を進退移動するようになっている。
具体的には、移動部材29が前進移動する場合、フラッシングボックス46は、コイルスプリング54からのピン部50を回動支点とした垂直姿勢状態となる方向への付勢力を受けながら、まず、図4(a)に示すように、その底面が拡幅段差部55に接触した傾斜姿勢状態となる。そして、その傾斜姿勢状態を次第に水平姿勢状態となる方向へ変化させながら、移動部材29と共に前進移動する。そして、移動部材29が更に前方へ移動した場合に、フラッシングボックス46は、その脚部51が拡幅段差部55に接触するようになり、最終的には、図4(b)に示すように、脚部51の先端が拡幅段差部55に接触して支持された水平姿勢状態となる。
このように移動部材29が前進移動する途中において、フラッシングボックス46は、その底面及び脚部51が拡幅段差部55に接触することにより、その姿勢を垂直姿勢状態から水平姿勢状態となる方向へ安定的に変化させるようになっている。そして、受容位置における水平姿勢状態では、コイルスプリング54の付勢力により脚部51の先端が拡幅段差部55に接触した安定支持状態に維持される。
一方、移動部材29が後退移動する場合、フラッシングボックス46は、受容位置から非受容位置へと移動することになる。そして、この場合も移動部材29が前進移動する場合と同様に、フラッシングボックス46は、コイルスプリング54からの付勢力を受けながら、その底面及び脚部51が拡幅段差部55に接触した傾斜姿勢状態を経て、その姿勢を水平姿勢状態から垂直姿勢状態となる方向へ安定的に変化させるようになっている。そして、図3(a)に示すように、非受容位置における垂直姿勢状態では、コイルスプリング54の付勢力に加え、シール板42を介したコイルスプリング44からの付勢力がコイルスプリング54からの付勢力とは反対方向から加わることにより、その垂直姿勢状態が安定保持されるようになっている。
次に、上記したフラッシングボックス46の構成について詳述する。
図7及び図11に示すように、フラッシングボックス46は、非導電性の合成樹脂からなり、その内底面における前後方向の中央部には、左右方向に所定間隔をおいて右凹部60及び左凹部61が形成されている。右凹部60及び左凹部61は平面視で前後方向に長い矩形状をなしており、フラッシングボックス46の底面(下面)における右凹部60及び左凹部61と対応する部位はそれぞれ隆起している。
また、フラッシングボックス46の内底面において、左凹部61の前後方向における中央部には、平面視で円形状をなす円形凹部62が形成されており、フラッシングボックス46の底面(下面)における円形凹部62と対応する部位は左凹部61と対応する部位よりも大きく隆起している。そして、円形凹部62の中央部には、フラッシングボックス46の底壁を貫通する貫通孔62aが形成されている。
円形凹部62内には該円形凹部62の内径とほぼ同じ外径を持つ円環状のシール部材63が配置されており、該シール部材63の内径は貫通孔62aの内径とほぼ同じになるように設定されている。そして、これらシール部材63及び貫通孔62aには、フラッシングボックス46内から下方に向かってシャフト状をなす第1端子としてのボックス側端子64が挿着されている。
図8(a)に示すように、ボックス側端子64は、円盤状の密着部65と、該密着部65の下側に位置する円柱状の挿入部66と、該挿入部66の下側に位置する円柱状の被嵌着部67と、該被嵌着部67の下側に位置する円柱状の抜け止め部68とを備えている。そして、密着部65の外径は貫通孔62aの内径よりも大きくなるように設定され、挿入部66の外径は貫通孔62aの内径よりも僅かに小さくなるように設定され、被嵌着部67の外径は挿入部66の外径よりも小さくなるように設定され、抜け止め部68の外径は挿入部66の外径と同じになるように設定されている。
この場合、挿入部66の下面と被嵌着部67の周面と抜け止め部68の上面とにより、支持溝67aが構成される。支持溝67aは、ボックス側端子64の軸線Lを中心として円環状に延びている。すなわち、支持溝67aは、軸線Lと直交する平面に沿って延びており、その深さ方向が軸線Lに対して直交している。
したがって、図7に示すように、ボックス側端子64をシール部材63及び貫通孔62aに挿着した状態では、密着部65の下面がシール部材63の上面に密着するとともに、シール部材63の下面が円形凹部62の内底面に密着するため、フラッシングボックス46内のインクが貫通孔62aから外部へ漏れ出さないようになっている。この場合、ボックス側端子64は、支持溝67a(被嵌着部67)の下側半分及び抜け止め部68がフラッシングボックス46の外部に露出している。さらに、この場合、密着部65の上面は、フラッシングボックス46の内底面における右凹部60及び左凹部61以外の部分と面一になっている。
また、フラッシングボックス46から露出しているボックス側端子64の被嵌着部67には、C形止め輪形状をなす第2端子としての圧着端子69が支持溝67aの深さ方向(図7では後方側)から嵌着されている。この圧着端子69は、図8(b)に示すように、その後側が後述する電圧印加回路101から延びるリード線70の一端部に圧着されており、その前側が開環部69aを有する円環状の嵌着部69bとされている。この嵌着部69bの内径は、ボックス側端子64の被嵌着部67の外径とほぼ同じになるように設定されている。
圧着端子69の前端部における開環部69aを挟んだ両側には一対の平板状の突片71が形成されており、該両突片71にはそれぞれ貫通孔71aが形成されている。そして、圧着端子69の嵌着部69bをボックス側端子64の支持溝67a(被嵌着部67)に嵌着する際には、圧着端子69の貫通孔71aに図示しない治具を係入して開環部69aの幅を容易に弾性変形させて広げることが可能となっている。なお、図7に示すように、圧着端子69の嵌着部69bをボックス側端子64の支持溝67a(被嵌着部67)に嵌着した状態では、ボックス側端子64の抜け止め部68により嵌着部69bが係止されて、圧着端子69がボックス側端子64の下側から抜けないようになっている。
図10及び図11に示すように、フラッシングボックス46内における前側及び後側には、平面視矩形板状の導電性を有する固定部材75がそれぞれ配設されている。図10に示すように、板金製の固定部材75は、左右方向に長い矩形板状のベース部76を備えている。ベース部76の前端縁には、複数(本実施形態では4つ)の平板状の第1〜第4アーム部77,78,79,80が左右方向に適宜間隔を空けて互いに並ぶように立設されている。
第1〜第4アーム部77,78,79,80の先端には、後方に向かって突出するように平板状の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aがそれぞれ設けられている。この場合、第1係止部77a及び第4係止部80aの左右方向の長さは、第1アーム部77及び第4アーム部80の左右方向の長さの半分程度になっている。すなわち、第1アーム部77及び第4アーム部80の先端における右側半分には、第1係止部77a及び第4係止部80aがそれぞれ至っていない。そして、この固定部材75において、第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aは、第1〜第4アーム部77,78,79,80の立設高さがインク吸収材47の厚さと略同じであることから、インク吸収材47におけるノズル形成面21aに対向する面(対向面)である上面47aの縁に係止可能となっている。したがって、インク吸収材47は、この固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aに上面47aの縁が係止することにより、フラッシングボックス46内に係止保持されることになる。
ベース部76の後端側において、該ベース部76の左右方向における中央を挟んだ両側の位置には、後端縁から前方側に向かって前後方向に長い矩形状に切り欠いてなる切欠部81がそれぞれ形成されている。切欠部81内の前端縁における左右方向の中央部には、該切欠部81よりも幅狭の導通舌片82が後方に向かって延設されている。導通舌片82において、基端部82aはベース部76と面一となっているとともに、中間部82bは後斜め下方に向かって傾斜している。さらに、導通舌片82の先端部82cは、ベース部76よりも下側に位置しているとともに、ベース部76と平行に延びている。この場合、導通舌片82における先端部82cの先端は、ベース部76の後端縁よりも僅かに後方側に位置している。
また、ベース部76における前寄り側の位置で、且つ該ベース部76の両切欠部81を挟んだ左右両側の位置には、前後方向に長い矩形状の貫通孔83がそれぞれ設けられている。貫通孔83内の前端縁における左右方向の中央部には、該貫通孔83よりも幅狭の係止舌片84が後方に向かって延設されている。係止舌片84は、その前側半分がベース部76と面一となっているとともに、その後側半分が後斜め上方に向かって傾斜している。したがって、係止舌片84の先端(後端)は、ベース部76よりも上側に位置している。この場合、係止舌片84の先端(後端)と貫通孔83内の後端縁との間には、平面視において隙間が形成されている。
図10及び図11に示すように、フラッシングボックス46内における前側及び後側には、固定部材75が互いに左右方向が逆向きとなるようにそれぞれ配置されている。すなわち、両固定部材75は、ボックス側端子64を挟んだ前後両側に互いに離間した状態で配置されている。フラッシングボックス46の内底面上において、両固定部材75の各貫通孔83と対応する位置には円柱状の係止突部85がそれぞれ立設されており、各貫通孔83に各係止突部85が個別に挿通されている。そして、各係止突部85に両固定部材75の各係止舌片84が係止されることで、両固定部材75がフラッシングボックス46内に固定されている。
また、両固定部材75の各切欠部81は、フラッシングボックス46の右凹部60及び左凹部61とそれぞれ対応している。そして、両固定部材75の図11中の左側に位置する導通舌片82同士によってボックス側端子64の密着部65が挟持されている。したがって、両固定部材75は、ボックス側端子64及び圧着端子69を介してリード線70と電気的に接続されている。なお、図7に示すように、フラッシングボックス46内には、インク吸収材47が、該インク吸収材47における上面47aの縁から端面を経て下面までを両固定部材75によって包み込まれるようにして収納される。
次に、フラッシングボックス46内に配置される網材48について詳述する。
図5及び図9に示すように、網材48は、インク吸収材47における記録ヘッド21のノズル形成面21aの上面47a全体を覆うように前後方向に長い矩形板状をなしている。網材48の前端縁における左端部には、フラッシングボックス46内の前側面における左端部に設けられた位置決め用凸部90と対応する位置決め用凹部91が形成されている。
網材48の後端縁には、第1〜第3係止金具92,93,94が互いに適宜間隔をおいてそれぞれ設けられている。第1〜第3係止金具92,93,94は、網材48と一体に形成された略四角板状の第1〜第3連結部92a,93a,94aと、該各連結部92a,93a,94aの右端縁に網材48の後端縁に沿って延びるようにそれぞれ一体に形成された第1〜第3係止片92b,93b,94bとを備えている。
第1〜第3係止片92b,93b,94bは、後方側から見て上側が開口するV字板状をなしており、これらの先端は網材48とほぼ面一になっている。また、第1連結部92aには、フラッシングボックス46の内底面上における後左端部に立設された位置決めピン95が挿通される位置決め挿通孔92cが形成されている。
ここで、フラッシングボックス46内への網材48の取り付け方法について説明する。
図5及び図11〜図13に示すように、まず、フラッシングボックス46内において、網材48の前端縁部をインク吸収材47の上面47aと前側の固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aとの間に圧入するとともに、網材48の位置決め用凹部91をフラッシングボックス46内の位置決め用凸部90に係合させる。すると、網材48の前端縁部が、前側の固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aによって係止される。
引き続き、網材48の第1〜第3係止金具92,93,94を、後側の固定部材75の第1、第3及び第4係止部77a,79a,80aにあてがう。すなわち、この場合、第4係止部80aの左端部に第3係止金具94の第3係止片94bの先端部が当接し、第3係止部79aの左端部に第2係止金具93の第2係止片93bの先端部が当接し、第1係止部77aの左端部に第1係止金具92の第1係止片92bの先端部が当接する。
引き続き、網材48の第1〜第3係止金具92,93,94を下方へ押圧すると、第1〜第3係止片92b,93b,94bが第1、第3、第4係止部77a,79a,80aによりそれぞれ左右方向において縮むように弾性変形しながらインク吸収材47の上面47aにめり込む。そして、第1〜第3係止片92b,93b,94bは、それぞれ第1、第3、第4係止部77a,79a,80aよりも下側に移動すると、自らの弾性復元力により元の形状に戻る。
この結果、第1〜第3係止片92b,93b,94bは、それぞれ第1、第3、第4係止部77a,79a,80aによって係止される。このとき、第1係止金具92の位置決め挿通孔92cにフラッシングボックス46の内底面上に立設された位置決めピン95が挿通される。このようにして、フラッシングボックス46内に網材48が位置決め状態で取り付けられるが、フラッシングボックス46内に網材48が取り付けられた状態では、網材48によってインク吸収材47の上面47aに下方に向かう押圧力が常に付与されている。
この状態において、網材48は、両固定部材75と電気的に接続されるとともに、記録ヘッド21のノズル形成面21aと平行になっている。また、この状態において、両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aの上下方向の厚さは、網材48の上下方向の厚さ以下となるように設定されている。さらに、この状態において、両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aは、網材48と平行になっている。
次に、メンテナンスユニット24に備えられたノズル検査装置100(図14参照)について説明する。
図14及び図15に示すように、メンテナンスユニット24には、適切な量のインクを吐出不能なノズル(不良ノズル)を検出するためのノズル検査装置100が設けられている。このノズル検査装置100は、フラッシングボックス46内に配置された網材48と、記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間に電圧を印加するための電圧印加手段としての電圧印加回路101とを備えている。
さらに、ノズル検査装置100は、網材48からの検出信号を積分して出力する積分回路102と、該積分回路102から出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路103と、該反転増幅回路103から出力された信号をA/D変換して後述する検知手段としての制御装置105へ出力するA/D変換回路104とを備えている。なお、本実施形態では、積分回路102、反転増幅回路103、及びA/D変換回路104によって、網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電圧値の変化を検出する電圧検出手段としての電圧検出装置106が構成されている。
電圧印加回路101は、図15(a)(b)(c)に示すように、網材48が正極になるとともに記録ヘッド21のノズル形成面21aが負極になるように、直流電源(例えば400V)と抵抗素子(例えば1MΩ)とを備えている。そのため、網材48の上面には、正の電荷が帯電することになる一方で、記録ヘッド21のノズル形成面21aには、負の電荷が帯電することになる。
次に、一つのノズル22からインクがフラッシングボックス46内(網材48上)に吐出された際の作用について図15(a)(b)(c)に基づき以下説明する。
さて、一つのノズル22からインクが吐出されると、ノズル22から吐出されたインクの滴(以下、「インク滴」という。)には、図15(b)に示すように、負の電荷が帯電する。そして、負の電荷が帯電するインク滴が網材48に接近するに連れて、網材48上では、静電誘導によって正の電荷が次第に増加する。その結果、網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電位差は、静電誘導に基づく誘導電圧により、ノズル22からインク滴が吐出されない場合に比して大きくなる。
そして、ノズル22から吐出されたインク滴が網材48上に着弾すると、網材48上の正の電荷の一部が、インク滴に帯電していた負の電荷によって中和される。その結果、網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電位差(電圧)は、ノズル22からインク滴が吐出されない場合に比して小さくなる。その後、網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電位差は、当初の大きさに戻る。
また、ノズル検査装置100によるノズル22の検査時には、複数ショット(例えば3ショット)分のインク滴をノズル22から吐出し、該インク滴の検出信号が積分回路102に入力されるようになっている。そして、積分回路102に入力された検出信号は、積分回路102、反転増幅回路103及びA/D変換回路104を介して制御装置105に入力される。
そして、図14及び図15に示すように、制御装置105は、電圧検出装置106から入力された検出信号の振幅Vd(網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電圧値の変化量)を演算により検出し、この検出した振幅Vdが予め設定されて制御装置105に記憶されている振幅閾値KVd以上であるか否かを判定する。この振幅閾値KVdは、電圧検出装置106からの検出信号に基づきインクの吐出量(排出量)を推定し、適切な量のインクが吐出されているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め求められる。
そして、制御装置105は、電圧検出装置106から入力された検出信号の振幅Vdが振幅閾値KVd以上である場合には、ノズル22に目詰まりが発生していないことを検知する。一方、制御装置105は、電圧検出装置106から入力された検出信号の振幅Vdが振幅閾値KVdよりも小さい場合には、ノズル22に目詰まりが発生していることを検知する。
このように、網材48と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電圧値の変化量に基づいて、制御装置105によってノズル22の目詰まりが検知されるが、通常この目詰まりの検知精度は記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の距離が短いほど高くなる。この点、本実施形態では、電極として機能する網材48がフラッシングボックス46内においてインク吸収材47の上面47a上に配置、すなわち網材48がインク吸収材47よりもノズル形成面21a対して近い位置に配置されている。
このため、網材48とノズル形成面21aとの間にインク吸収材47が配置された場合に比べて、網材48をインク吸収材47の厚みの分だけノズル形成面21aに近づけることが可能となる。したがって、電圧検出装置106による網材48とノズル形成面21aとの間の電圧値の変化の検出精度が向上されるので、制御装置105による該電圧値の変化に基づくノズル22の目詰まりの検知精度が向上される。
また、フラッシングボックス46内において、網材48は、該網材48の厚さ以下となるように設定された両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aによって周縁部が係止されているため、従来のように網材48の中央部を熱カシメによって固定する場合に比べて網材48上に形成される突出部分の高さを抑えることが可能となる。
したがって記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成されたノズル22からフラッシングボックス46内にインクのフラッシングを行う際に、従来よりもインク吸収材47を記録ヘッド21のノズル形成面21aに近づけることが可能となる。このため、フラッシングしたインクがミスト化(霧化)し難くなり、フラッシングボックス46の外部へ漏れ出すインクの量が低減される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)記録ヘッド21のノズル形成面21aと網材48との間に電圧を印加した場合、網材48がインク吸収材47よりもノズル形成面21aに近い側に配設されているため、網材48とノズル形成面21aとの間にインク吸収材47が配置された場合に比べて、網材48をインク吸収材47の厚みの分だけノズル形成面21aに近づけることができる。このため、電圧検出装置106による網材48とノズル形成面21aとの間の電圧値の変化の検出精度が向上されるので、制御装置105による該電圧値の変化に基づくノズル22の目詰まりの検知精度を向上することができる。
(2)網材48は、インク吸収材47の上面47a(ノズル形成面21aに対向する面)を押圧した状態でフラッシングボックス46に配置されているため、インク吸収材47の上面47aのうねりや凹凸を解消して平坦にすることができる。したがって、電圧検出装置106による網材48とノズル形成面21aとの間の電圧値の変化の検出精度がより一層向上されるので、制御装置105による該電圧値の変化に基づくノズル22の目詰まりの検知精度をより一層向上することができる。
(3)フラッシングボックス46内には網材48とは別体の導電性を有する両固定部材75がインク吸収材47をその上面47aから端面を経て下面までを包み込むように設けられており、該両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aによって網材48がフラッシングボックス46内に係止される。このため、固定部材75により、インク吸収材47をフラッシングボックス46内に固定しつつ、網材48を位置決め状態で係止することができる。この場合、両固定部材75は、ボックス側端子64及び圧着端子69を介して電圧印加回路101から延びるリード線70と電気的に接続されているため、第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aによって網材48を係止することで、網材48と電圧印加回路101とを導通させることができる。
(4)両固定部材75により網材48をフラッシングボックス46内に係止する際には、網材48の位置決め用凹部91とフラッシングボックス46内の位置決め用凸部90とが係合するとともに、網材48の第1係止金具92の位置決め挿通孔92cにフラッシングボックス46の内底面上に立設された位置決めピン95が挿通される。このため、両固定部材75により網材48をフラッシングボックス46内の所定位置に位置決め状態で確実に係止することができる。
(5)フラッシングボックス46内のインク吸収材47の上面47a上において、網材48は、該網材48の厚さ以下となるように設定された両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aによって周縁部が係止されている。そのため、網材48の中央部を熱カシメによって固定するようにした従来とは異なり、網材48上に形成される突出部分の高さを抑えることができる。したがって、記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成されたノズル22からフラッシングボックス46内にインクのフラッシングを行う際に、従来よりもインク吸収材47を記録ヘッド21のノズル形成面21aに近づけることができる。その結果、フラッシングしたインクがミスト化(霧化)してフラッシングボックス46の外部へ漏れ出すことを抑制することができる。
(6)フラッシングボックス46内において、両固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aは、網材48の上面周縁部を、該網材48に対して平行となる状態で係止している。このため、網材48の厚さ方向(上下方向)における第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aの高さを最小限に抑えることができる。
(7)ボックス側端子64はシャフト状をなすとともに、圧着端子69はボックス側端子64の被嵌着部67に対して嵌着可能な開環部69aを有するC形止め輪形状をなしているため、部品点数を増やすことなくボックス側端子64と圧着端子69との間の接続作業を容易かつ迅速に行うことができるため、プリンタ10の組立性を向上することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図16(a)に示すように、圧着端子69を、E形止め輪形状の圧着端子110に変更してもよい。
・図16(b)に示すように、圧着端子69を、円環部111aを有する止め輪形状の圧着端子111に変更してもよい。この圧着端子111の円環部111aの内周面には、該内周面の周方向に沿って互いに等間隔となるように複数(ここでは5つ)の板状の爪部111bが円環部111aの中心に向かってそれぞれ突設されている。この場合、圧着端子111の円環部111a内にボックス側端子64を挿通することで、圧着端子111が、該圧着端子111の爪部111bにおいてボックス側端子64の被嵌着部67に嵌着される。
・図17(a)に示すように、圧着端子69を、環状の丸形圧着端子112に変更してもよい。この場合、ボックス側端子64に丸形圧着端子112が挿通された状態で、ボックス側端子64の軸線Lと直交する方向においてボックス側端子64の被嵌着部67に、図17(b)に示した規制部材としてのE形止め輪(Eリング)113の開環部113aを押し込んで該E形止め輪113を嵌着する。すると、E形止め輪113によりボックス側端子64の軸線L方向における丸形圧着端子112とボックス側端子64との相対移動が規制されて、図17(c)に示すようにボックス側端子64と丸形圧着端子112とが接続される。
このようにすれば、ボックス側端子64と丸形圧着端子112との接続作業が、従来のように半田を用いて接続する場合に比べて容易になるため、従来よりもプリンタ10の組立性を向上することができる。この場合、規制部材として開環部113aを有するE形止め輪113を採用しているため、ボックス側端子64へのE形止め輪113の取り付け作業(嵌着作業)を迅速に行うことができる。
・また、上記図17の場合において、E形止め輪113の代わりに、規制部材として図18に示した開環部114aを有するC形止め輪114を用いてもよい。この場合、C形止め輪114は、圧着端子69と同じ方法でボックス側端子64の被嵌着部67に嵌着される。
・図19(a)に示すように、圧着端子69を環状の丸形圧着端子115に変更するとともに、図19(b)(c)に示すように、ボックス側端子64の抜け止め部68における該ボックス側端子64の軸線Lを挟んで対向する両側に軸線Lに沿って延びるガイド溝68aを設けてもよい。この場合、ガイド溝68aは、係止溝としての支持溝67aと連通している。また、丸形圧着端子115の内周面上における該丸形圧着端子115の中心を挟んで対向する両側には、該丸形圧着端子115の中心に向かって突出する係止凸部115aが設けられている。そして、丸形圧着端子115の係止凸部115aと抜け止め部68のガイド溝68aとは対応しており、係止凸部115aはガイド溝68a内及び支持溝67a内を摺動可能になっている。
そして、丸形圧着端子115をボックス側端子64に係着(接続)する場合には、まず、図20(a)に示すように、丸形圧着端子115の両係止凸部115aをボックス側端子64の軸線Lに沿って抜け止め部68の両ガイド溝68aにそれぞれ挿入する。続いて、両係止凸部115aを両ガイド溝68aに沿ってそれぞれ摺動させる。そして、両係止凸部115aがそれぞれ支持溝67aに達したら、図20(b)に示すように、軸線Lを中心に丸形圧着端子115を揺動させ、支持溝67aにおいて両係止凸部115aを両ガイド溝68aと対応しない位置である係止位置に移動させる。すると、両係止凸部115aが支持溝67aによって係止され、ボックス側端子64の軸線L方向における該ボックス側端子64と丸形圧着端子115との相対移動が規制される。この場合、支持溝67aの係止位置において両係止凸部115aが動かないように、支持溝67aの側壁を係止位置に向かって徐々に幅狭となるようにテーパー状にしたり、両係止凸部115aに楔状の突起を設けて両係止凸部115aが支持溝67aの係止位置に嵌着されるようにしたりしてもよい。
このように、係止凸部115aをガイド溝68a内及び支持溝67a内に順次摺動させることで、係止凸部115aが支持溝67aに係止されて丸形圧着端子115がボックス側端子64に係着される。このため、部品点数を増やすことなくボックス側端子64と丸形圧着端子115との間の接続作業を容易に行うことができるようになり、プリンタ10の組立性を向上することができる。
・図21に示すように、図19(a)に示した丸形圧着端子115において両係止凸部115aを挟む両側の半円弧部分のうちいずれか一方を省略してもよい。この場合、丸形圧着端子115をボックス側端子64に係着した際には、両係止凸部115aがボックス側端子64の軸線Lと直交する方向にスライド移動して支持溝67aから脱離しないように、支持溝67a内にストッパ(例えば、突起や隔壁など)を設ける必要がある。
・図22(a)(b)に示すように、網材48及び両固定部材75の代わりに、これら網材48及び両固定部材75を一体に形成してなる電極部材及び抑制部材としてのケース部材116を用いてもよい。すなわち、ケース部材116は、両固定部材75のベース部76同士を左右両端部同士において一体になるように連結してなる固定部位117と、該固定部位117の前上端縁部(前側の固定部材75の第1〜第4係止部77a,78a,79a,80aに相当する部位)に網材48の前端縁を一体に連結してなる電極部位及び対向部位としての網状部位118とを備えている。そして、固定部位117と網状部位118との連結部分がヒンジ部119とされ、該ヒンジ部119を中心に網状部位118が揺動可能になっている。
そして、図22(c)に示すように、ケース部材116の固定部位117をフラッシングボックス46内に固定するとともに、該固定部位117により上面47aの一方の縁から下面を経て他方の縁までを包み込まれて固定されるようにインク吸収材47をフラッシングボックス46内に収容した状態で、網状部位118を下側に揺動させる。すると、網状部位118の第1〜第3係止片92b,93b,94bが、それぞれ固定部位117の第1、第3、第4係止部77a,79a,80aによって係止される。なお、フラッシングボックス46内にインクのフラッシングを行う場合には、網状部位118が記録ヘッド21のノズル形成面21aに対向する。
このように、網材48及び両固定部材75の代わりに、これら網材48及び両固定部材75を一体に形成してなるケース部材116を用いることで、プリンタ10の部品点数を減らすことができる。加えて、ケース部材116の固定部位117により、インク吸収材47をフラッシングボックス46内に固定しつつ、ケース部材116の網状部位118を係止することができる。
・網材48を電極部材のみとして用いる場合には、網材48をインク吸収材47と離間させて配置してもよい。
・網材48は、必ずしもインク吸収材47の上面47aを押圧した状態で配設する必要はない。
・フラッシングボックス46に網材48を係止するための導電性を有する係止部を直接設けるようにしてもよい。この場合、係止部は、圧着端子69と電気的に接続されている必要がある。
・網材48に圧着端子69を直接接続するようにしてもよい。この場合、圧着端子69を網材48よりも下側に配置する必要がある。さらに、この場合、両固定部材75を省略してもよい。
・上記実施形態では電極部材及び抑制部材を網材48として具体化したが、電極部材及び抑制部材をノズル形成面21aに対して平行に配置された導電性を有する1本または複数本のワイヤなどの線材によって構成してもよい。そして、電極部材及び抑制部材を複数本の線材によって構成する場合には、各線材を、交差させて配置するようにしてもよいし、交差させずに平行に配置するようにしてもよい。また、線材を電極部材として用いる観点からは、線材を、記録ヘッド21のノズル形成面21aにおける複数のノズル22からなるノズル列に沿って配置することが望ましい。
・電圧印加回路101をリード線等によって記録ヘッド21内のインクと直接電気的に接続されるように構成し、該電圧印加回路101によって網材48と記録ヘッド21内のインクとの間に電圧が印加されるようにしてもよい。
・上記実施形態では液体受容体をフラッシングボックス46に具体化したが、キャップ部材33を液体受容体としてもよい。この場合、キャップ部材33にフラッシングが行われる。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクを噴射するインクジェット式プリンタ(ファクス、コピア等を含む印刷装置)10について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本実施形態のインクジェット式プリンタの斜視図。 同プリンタの記録ヘッドの底面図。 メンテナンスユニットの要部を示す概略図であって、(a)はフラッシングボックスが垂直姿勢状態にある場合の概略図、(b)はフラッシングボックスが傾斜姿勢状態にある場合の概略図。 メンテナンスユニットの要部を示す概略図であって、(a)はフラッシングボックスが傾斜姿勢状態にある場合の概略図、(b)はフラッシングボックスが水平姿勢状態にある場合の概略図。 フラッシングボックスの斜視図。 フラッシングボックスの底面を示す斜視図。 図6の7−7線断面図。 (a)はボックス側端子の正面拡大図、(b)は圧着端子の平面拡大図。 網材の底面を示す斜視図。 固定部材の斜視図。 インク吸収材を省略した状態のフラッシングボックスを示す一部破断平面図。 図11の12−12線断面図。 図11の13−13線断面図。 メンテナンスユニットの断面簡略図。 (a)、(b)、(c)は、記録ヘッドのノズルからインクがフラッシングボックス内に向けて吐出される様子を示す断面図。 (a)、(b)はともに、変更例の圧着端子を示す平面図。 変更例において、(a)は丸形圧着端子の平面図、(b)はE形止め輪の平面拡大図、(c)はボックス側端子に丸形圧着端子及びE形止め輪を取り付けた状態を示す要部平面図。 変更例のC形止め輪の平面拡大図。 変更例において、(a)は丸形圧着端子の平面拡大図、(b)はボックス側端子の正面拡大図、(c)はボックス側端子の平面拡大図。 変更例において、(a)は丸形圧着端子をボックス側端子に係着する途中の状態を示す要部拡大平面図、(b)は丸形圧着端子をボックス側端子に係着した状態を示す要部拡大平面図。 変更例の丸形圧着端子の拡大平面図。 変更例において、(a)はケース部材の斜視図、(b)はケース部材の一部破断平面図、(c)はフラッシングボックス内にケース部材とともにインク吸収材を収容した状態を示す斜視図。
符号の説明
10…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21a…ノズル形成面、22…ノズル、46…液体受容体としてのフラッシングボックス、47…液体吸収材としてのインク吸収材、47a…インク吸収材47の上面(液体吸収材における記録ヘッド21に対向する対向面)、48…電極部材及び抑制部材としての網材、64…第1端子としてのボックス側端子、67a…係止溝としての支持溝、68a…ガイド溝、69…第2端子としての圧着端子、69a,113a,114a…開環部、75…固定部材、77a…係止部としての第1係止部、78a…係止部としての第2係止部、79a…係止部としての第3係止部、80a…係止部としての第4係止部、101…電圧印加手段としての電圧印加回路、105…検知手段としての制御装置、106…電圧検出手段としての電圧検出装置、113…規制部材としてのE形止め輪、115a…係止凸部、116…電極部材及び抑制部材としてのケース部材、117…ケース部材116における固定部位、118…ケース部材116における電極部位及び対向部位としての網状部位、119…ヒンジ部、L…軸線。

Claims (6)

  1. ノズル形成面に形成されたノズルから帯電された液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドのノズルから噴射された前記液体を受容する有底箱状の液体受容体と、
    該液体受容体内に配置されて前記液体を吸収する液体吸収材と、
    前記液体受容体内に前記ノズル形成面に対して平行となるように配置された導電性の線材または網材からなる電極部材と、
    該電極部材と前記液体噴射ヘッドのノズル形成面との間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電極部材と前記ノズル形成面との間の電圧値の変化を検出する電圧検出手段と、
    該電圧検出手段によって検出した前記電圧値の変化に基づいて前記ノズルの目詰まりを検知する検知手段と
    を備え、
    前記電極部材を前記液体受容体が前記液体を受容可能な受容位置に位置した場合に前記液体吸収材よりも前記ノズル形成面側となる位置に配設したことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記電極部材は、前記液体吸収材における前記ノズル形成面に対向する対向面を押圧した状態で前記液体受容体内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体受容体内には、前記電極部材を位置決め状態で係止するための係止部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記係止部は導電性を有しており、該係止部を介して前記電極部材は前記電圧印加手段と電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体受容体内には、前記電極部材とは別体の導電性を有する固定部材が前記電圧印加手段と電気的に接続された状態で取り付けられており、前記固定部材には前記液体吸収材の前記対向面の縁に係止可能であって且つ前記電極部材を前記液体吸収材の前記対向面上に該対向面を押圧した位置決め状態で係止するための係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  6. 前記電極部材は、前記液体受容体内への配置状態時に前記液体吸収材を該液体吸収材における前記対向面の一方の縁から前記対向面の反対側の面を経て他方の縁まで包み込む形態となって前記液体受容体に固定される固定部位と、該固定部位における前記液体吸収材の前記対向面の一方の縁と対応する部位にヒンジ部を介して回動可能に連結された電極部位とを有し、前記固定部位は前記電圧印加手段と電気的に接続されるとともに、前記電極部位は前記固定部位における前記液体吸収材の前記対向面の他方の縁と対応する部位に設けられた係止部に係止することにより前記液体吸収材の前記対向面を押圧した位置決め状態となることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
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