JP2008168213A - 廃棄パック食品の分離回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】破砕羽根ユニットの回転軸における投入口の側の露出部に紐状、シート状のパックゴミが巻き付くのを防止する。
【解決手段】回転軸Sに複数枚の破砕羽根B1 ,B2 が取付けられて前記ドラムD内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、投入台とを備え、破砕羽根B1 ,B2 の回転中において、前記投入台の投入口から投入された廃棄パック食品をドラムD内に導いてパック用の容器、袋等のパックゴミG1 と廃棄食品である生ゴミとに分離して回収する分離回収装置であって、前記ドラムDにおける廃棄パック食品の投入側の側板内面と、破砕羽根ユニットの破砕羽根の端面とで形成される隙間に露出している回転軸Sの露出部S2aにパックゴミG1 が絡まるのを防止すべく、各破砕羽根の軸方向に沿った端部に巻付け棒Tが、側板内面に近接して隙間内に侵入した形態でそれぞれ設けられた構成とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、賞味期限切れ等のパック食品をゴミとして廃棄処理するに際して、パック用の容器、袋、紐等のパックゴミと、被パック物である賞味期限切れ等による廃棄食品の生ゴミとを分離させて個別に回収するための廃棄パック食品の分離回収装置に関するものである。
廃棄パック食品の分離回収装置の基本構成は、特許文献1,2に開示されているように、略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕して、パック用の容器、袋等のパックゴミは、破砕羽根の高速回転とドラムの上半部内周面に取付けられた整流板との作用によって発生する螺旋気流により、反投入口側に順次移動させられて、ドラム外に排出されると共に、廃棄食品である生ゴミは、ドラムの略下部に形成された多数の小孔よりも小さくなるまで破砕されて、当該小孔を通ってドラム直下の生ゴミ受槽に貯留されて、パックゴミと生ゴミとに分離して回収する構成である。
ここで、ドラムにおける投入口側の側板内面と、破砕羽根ユニットの回転軸に取付けられた破砕羽根の投入口側の端面との間には、投入された廃棄パック食品が前記破砕羽根による当初の破砕により前記投入口の側に戻されるのを防止するため等の理由によって、所定の隙間(本発明の実施例では、約50mm)が形成されている。この結果、破砕羽根ユニットの回転軸における前記隙間が形成されている部分は、露出構造となって、特にビニル紐、形状不定形のビニルシート等のパックゴミが絡み付き易くなる。回転軸の投入口側の露出部にパックゴミが絡み付くと、回転軸の有する熱が直接に伝達されてパックゴミが部分溶解し、更に部分溶解したパックゴミの上に別のパックゴミが絡み付くことにより部分溶解状態で巻き太りすることにより、破砕羽根ユニットの回転軸の回転抵抗が増大し、甚だしい場合には、回転不能に至る。
上記不具合を防止するために、特許文献1では、回転軸に取付ける破砕羽根を2種類で構成し、一方の破砕羽根の端面は、軸心に対して直交させると共に、他方の端面は、軸心に対して傾斜させ、異なる端面形状の破砕羽根を周方向に沿って交互に取付ける構成を採用している。しかし、この構成では、依然として回転軸は露出状態になっているので、短い紐類、不定形のシート類は回転軸の露出部表面に付着してしまう。
また、特許文献1,2のいずれにおいても、廃棄パック食品の投入口は上面に開口しているために、当該投入口からドラム内に投入された廃棄パック食品は、破砕羽根の端部で最初に破砕される際に、その衝撃により破砕片の一部が投入口の側に飛散され、そのまま外部に放出される不具合があった。
更に、廃棄パック食品が破砕羽根により破砕されて、ドラムの略下半部の小孔を通過する破砕片には、廃棄食品である生ゴミのみならず、パック用の容器類が前記小孔を通過可能な大きさにまで破砕されたパックゴミも含まれている。近時においては、廃棄食品を家畜の飼料として再利用する場合もあり、この場合には、廃棄食品である生ゴミ内にパックゴミが混入されることになって、飼料としての安全性に欠けることになる。
特開2001−327888号公報 特開2003−144961号公報
本発明は、破砕羽根ユニットの回転軸における投入口の側の露出部に紐類、シート類等のパックゴミが巻き付くのを防止することを課題としている。
上記課題を解決するために請求項1の発明が採用した手段は、略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、前記ドラムにおける廃棄パック食品の投入側の側板内面と、前記破砕羽根の端面とで形成される隙間において露出している回転軸の露出部にパックゴミが絡まるのを防止すべく、前記各破砕羽根の軸方向に沿った端部に巻付け部材が、前記側板内面に近接して前記隙間内に侵入した形態でそれぞれ設けられていることを特徴としている。
投入台の投入口からドラム内に投入されて、ドラムの入口部で各破砕羽根の端部で最初に破砕された廃棄パック食品の紐、袋等のパックゴミは、ドラムにおける廃棄パック食品の投入側の側板内面と、前記破砕羽根の端面とで形成される隙間において露出している回転軸に絡まろうとするが、前記隙間には、破砕羽根ユニットを構成する各破砕羽根の端部に設けられた各巻付け部材がドラムの側板内面に近接して侵入した形態で配置されているため、前記パックゴミは、各巻付け部材に絡み付いて巻き付けられると共に、後続の別のパックゴミは、各巻付け部材に既に巻き付けられているパックゴミに対して更に巻き付けられて、回転軸の露出部にパックゴミが巻き付けられることなく、ドラムの入口部で発生したパックゴミは、各巻付け部材に順次巻き付けられて徐々に巻き太りする。
このように、前記隙間における複数本の巻付け部材の互いに独立した配置自体が、各巻付け部材に対してドラムの入口部で発生したパックゴミを巻き付け易くしている。このため、ドラム入口部における破砕羽根ユニットの回転軸の露出部にパックゴミが絡み付くことなく、装置を連続運転させることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記巻付け部材は、破砕羽根ユニットの各破砕羽根の端部に軸方向に沿って一体に取付けられた棒状部材で構成されることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、巻付け部材が棒状部材で構成されていて、回転軸の露出部と棒状部材との間に空間部が形成されているため、長尺状の紐類、或いは形状の定まらないシート類が巻き付けられ易くなって、回転軸の露出部にパックゴミが絡み付くのを一層確実に防止できる。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ドラムにおけるパック食品の投入側の側板内面には、破砕羽根ユニットの回転軸の前記露出部を覆うようにして円筒状の軸被覆ブッシュが固定され、当該軸被覆ブッシュの外側に前記各棒状部材が配置されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、円筒状の軸被覆ブッシュの先端面と破砕羽根の端面との間には、当該軸被覆ブッシュと破砕羽根との接触回避のために不可避的に僅かの隙間が発生するが、当該隙間の外周を覆うようにして各棒状部材が配置されているため、破砕羽根ユニットの回転軸の前記露出部は、実質的には全長に亘って軸被覆ブッシュで覆われているのと同一となって、回転軸の露出部にパックゴミが絡み付くのを一層確実に防止できる。
請求項4の発明は、略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、前記各破砕羽根の回転方向に沿って背面側には、当該破砕羽根の回転と整流板の作用により発生する螺旋気流により破砕物が反投入口側に移送される際の抵抗となる抵抗体が取付けられていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、各破砕羽根の背面に取付けられた抵抗体は、破砕羽根の回転と整流板の作用により発生する螺旋気流により破砕物が反投入口側に移送される際の抵抗となるため、破砕物が反投入口側に移送されにくくなる。これにより、廃棄パック食品の破砕機会が多くなって、ドラムの小孔を通過できない大きさの廃棄食品が当該ドラムの反投入口側で滞留したまま回転を続けたり、或いはパックゴミと一緒に外部に排出される不具合を解消できる。
また、請求項5の発明は、略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等の廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、前記投入台には、側面に開口して上面は天板で閉塞された投入口が形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、投入口からドラムの入口部に投入された廃棄パック食品は、最初に破砕羽根ユニットの各破砕羽根の端部で破砕され、その衝撃によって破砕片が斜上方に飛散されて投入口の側に戻されるが、投入口は側面に開口して上面は天板で覆われているため、投入口の側に向けて斜上方に飛散された破砕片は、前記天板に当たって再度ドラムの側に戻される。よって、破砕片が投入口から外部に飛散されなくなる。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記投入口には、暖簾状の飛散防止カーテンが垂れ下げられていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、投入口の側に向けて斜上方に飛散された破砕片の一部に、投入口から飛散されるものがあっても、当該投入口に設けられた暖簾状の飛散防止カーテンにより、破砕片が投入口から外部に飛散されるのを防止できると共に、廃棄パック食品の投入時においても、飛散防止カーテンは内方に揺れて戻るために、廃棄パック食品の投入には全く支障とならない。
また、請求項7の発明は、略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、前記ドラムの略下半部に形成された小孔よりも小さな網目を有していて、振動モータ等により常時振動している振動篩網が当該ドラムの直下に配置されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、破砕羽根の回転により破砕された廃棄パック食品のうち生ゴミ(破砕食品)は、ドラムの略下半部に形成された多数の小孔を通過可能となるまでドラム内で回転させられることにより小片状に破砕される。小片状に破砕された破砕食品は、ドラムの略下半部の小孔を通って直下の振動篩網上に落下して、当該振動篩網の振動選別作用によって、篩孔の網目よりも小さな生ゴミ(破砕食品)は、そのまま振動篩網の網目を通って直下の生ゴミ受槽に落下して貯留されると共に、篩網の網目よりも大きな生ゴミ(破砕食品)は、振動篩網の振動作用により何回も振動させられて周囲の別の破砕食品と衝突を繰り返す間に更に小片状に破砕されて、最終的には、振動篩網の網目から直下の生ゴミ受槽に落下して貯留される。一方、ドラムの略下半部に形成された多数の小孔を通過するものは、小片状に破砕された生ゴミのみならず、破砕羽根により小片状となったパックゴミも存在する。当該パックゴミは、直下に振動篩網上に落下して振動させられても、振動作用のみによっては、更に小片状に破砕されることはないので、そのまま振動篩網上に残る。
このように、破砕羽根によって小片状に破砕されてドラムの下半部の小孔から直下の振動篩網上に落下した破砕物は、これを構成している生ゴミとパックゴミとが分離されるので、生ゴミを家畜の飼料として再利用する場合において、飼料としての安全性が高められる。
請求項1ないし3の発明によれば、破砕羽根ユニットの回転軸の投入口側に形成される隙間に複数本の巻付け部材が互いに独立して配置されていて、各巻付け部材に対してドラムの入口部で発生したパックゴミを巻き付け易くしているため、ドラム入口部における破砕羽根ユニットの回転軸の露出部にパックゴミが絡み付くことなく、装置を連続運転させることができる。
請求項4の発明によれば、各破砕羽根の背面に取付けられた抵抗体は、破砕羽根の回転と整流板の作用により発生する螺旋気流により破砕物が反投入口側に移送される際の抵抗となるため、破砕物が反投入口側に移送されにくくなるため、ドラム内における廃棄パック食品の破砕機会が多くなって、ドラムの小孔を通過できない大きさの廃棄食品が当該ドラムの反投入口側で滞留したまま回転を続けることによって生ずる破砕能力の低下、パックゴミの外部排出がスムーズにならない等の不具合を解消できる。
請求項5,6の発明によれば、投入口からドラムの入口部に投入された廃棄パック食品は、最初に各破砕羽根の端部で破砕され、その衝撃によって破砕片が斜上方に飛散されて投入口の側に戻されるが、投入口は側面に開口して上面は天板で覆われているため、投入口の側に向けて斜上方に飛散された破砕片は、前記天板に当たって再度ドラムの側に戻されるので、破砕片が投入口から外部に飛散されなくなる。
請求項7の発明によれば、破砕羽根によって小片状に破砕されてドラムの略下半部の小孔から直下の振動篩網上に落下した破砕物は、これを構成している生ゴミとパックゴミとに選別されて分離されるので、生ゴミを家畜の飼料として再利用する場合において、飼料としての安全性が高められる。
以下、複数の最良の実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
最初に、図1ないし図9を参照して、本発明の実施例1の廃棄パック食品の分離回収装置について説明する。図1は、実施例1の廃棄パック食品の分離回収装置の全体斜視図であり、図2は、同じく正面断面図であり、図3は、同じく平面図であり、図4及び図5は、それぞれ図2のX1 −X1 線及びX2 −X2 線の断面図であり、図6は、破砕羽根ユニットUがドラムD内に配設された状態の斜視図であり、図7は、破砕羽根ユニットUの斜視図であり、図8は、破砕羽根ユニットUの回転軸Sの投入口2側の露出部の部分の拡大断面図であり、図9は、図8のY−Y線断面図である。
図1ないし図6において、架台1には、賞味期限切れ等による廃棄パック食品Gを投入するための投入台Aと、当該廃棄パック食品Gを破砕してパック用の容器、袋、紐等のパックゴミG1 と廃棄食品である生ゴミG2 とに分離して個別に回収するための分離回収装置本体Eとが接続して搭載されている。投入台Aは、鈑金により中空直方体状に形成されていて、手前側に側面に開口した投入口2が形成されていて、上面は天板3により閉塞され、前記投入口2からドラムDの入口開口12に至る部分に滑り板4が傾斜して設けられ、前記天板3、滑り板4等で構成される空間は投入空間5となっていて、当該投入空間5は投入口2である側面のみに開口している。また、投入台Aの投入口2の内側には、前記入口開口12からドラムD内に投入された廃棄パック食品の破砕当初において前記投入口2の側に飛散されて戻される破砕片が当該投入口2から外部に飛散排出されるのを防止する暖簾状の飛散防止カーテン6が垂れ下げられている。また、図2に示されるように、投入台Aにおける滑り板4で隔離された下方空間のうちモータ設置板7よりも上方の空間は、モータ設置空間8となっている。なお、図1ないし図3において、9は、投入口2の手前側に水平に配置されたエプロン板を示す。
また、分離回収装置本体Eの基本構成は、略円筒状のドラムD内に破砕羽根ユニットUが回転可能に配設された構成である。ドラムDは、横断面視で二分割されていて、架台1上に設けられたフレームFに固定された固定側分割ドラム部D1 と、当該固定側分割ドラム部D1 に対してヒンジピン21(図4参照)を介して回動可能に連結された回動側分割ドラム部D2 とで構成される。固定側分割ドラム部D1 は、所定の大きさ以下に破砕された生ゴミG2 を通過させてパックゴミG1 と分離させるための無数の小孔22(図6参照)がほぼ全面に亘って形成されている。回動側分割ドラム部D2 の内周面の反投入口側の端部には、パックゴミG1 を外部に排出するための排出口34が形成されており、回動側分割ドラム部D2 の内周面における前記排出口34が形成されている部分を除く全ての部分には、ドラムD内に配設された破砕羽根ユニットUの高速回転により発生する気流が螺旋状となって流れる流路を形成するための多数の整流板23が当該ドラムDの軸方向に沿って所定間隔をおいて取付けられている。即ち、多数の整流板23は、破砕羽根ユニットUの高速回転により発生する気流を螺旋気流にして反投入口2側に向かう風が生ずるように、回動側分割ドラム部D2 の内周面に螺旋方向に沿って取付けられている。
また、図4及び図5に示されるように、ドラムDの横断面は非円形であるが、固定側分割ドラム部D1 の横断面と、回動側分割ドラム部D2 の内周面に取付けられた多数枚の整流板23の円弧状をした内端面23aとを合成した形状が円形となるように、回動側分割ドラム部D2 の横断面は定められている。即ち、回動側分割ドラム部D2 の横断面は、非半円形である。回動側分割ドラム部D2 は、フレームFを構成する2本の各支柱24の外面に取付けられたロック爪25(図1、図4及び図5参照)に対して回動側分割ドラム部D2 の周方向の端部に取付けられた被ロック爪(図示せず)とが係合することにより、固定側分割ドラム部D1 に対して回動側分割ドラム部D2 がロック状態で固定される。また、回動側分割ドラム部D2 の投入口2側の端部は、投入台Aの側板11の一部が当該回動側分割ドラム部D2 の側板39として機能しており、反投入口2側の端部には、半円状の側板26が設けられている構造に対応して、投入台Aの背面側の側板11には、回動側分割ドラム部D2 の軸方向の端部を重ね合わせられることにより、隙間の発生を防止して当該隙間から破砕片の飛散を防止するための狭幅の半円弧状をした隙間発生防止板27(図1参照)が取付けられていると共に、フレームFの反投入口2側の端部には、隙間発生防止のために半円状の側板28が設けられて、回動側分割ドラム部D2 を閉じると、両側板26,28が重なり合う関係となっている(図2参照)。なお、図1及び図2において、29は、フレームFにおける破砕羽根ユニットUの反投入口2側の支持力を高めるための補強用側板を示し、30は、回動側分割ドラム部D2 の周方向の自由端部に設けられた一対の把手を示す。
次に、図1、図2、及び図6ないし図9を参照し、破砕羽根ユニットUについて説明する。破砕羽根ユニットUは、回転軸Sに複数枚(実施例では4枚)の破砕羽根B1 ,B2 が一体に取付けられた構成であって、回転軸Sの両端部は、投入台Aの側板11の内側、及びフレームFの補強用側板29の内部にそれぞれ取付けられた各軸受31,32に支持されている。回転軸Sの両端部の各軸受31,32で支持される部分は、断面円形に形成されていると共に、各破砕羽根B1 ,B2 が取付けられる部分は、断面正方形状に形成されて、角軸部S1 の両端部が丸軸部S2 となった構成である。回転軸Sの角軸部S1 には、それぞれ破砕羽根B1 ,B2 の幅方向の基端部が回転軸Sの軸方向に沿って所定間隔をおいて多数本のボルト33により一体に取付けられている。破砕羽根B1 と同B2 は、投入側の端面の形状が異なるのみであって、破砕羽根B1 の端面B1aは、回転軸Sの軸心Cに対して直交する部分の外側に前記軸心Cに対して傾斜した部分が連続して形成され、破砕羽根B2 の端面B2aは、回転軸Sの軸心Cに対して直交する部分と、前記軸心Cに対して傾斜する部分と、前記軸心Cに対して直交する部分とがこの順序で連続して形成されたものである。回転軸Sの角軸部S1 には、端面B1a,B2aの形状のみ異なる2種類で構成される計4枚の破砕羽根B1 ,B2 が回転方向(周方向)に沿って交互に取付けられることにより、回転バランスが図られている。破砕羽根B1 ,B2 の各端面B1a,B2aを上記形状にしてあるのは、投入口2から投入された廃棄パック食品Gが投入当初において接触する破砕羽根B1 ,B2 の端部で破砕し易くするためである。
また、各破砕羽根B1 ,B2 の回転方向に沿って背面側には、板状の複数の抵抗体R1,R2,R3 が軸方向に沿って所定間隔をおき、しかも一方の端面が回転方向に沿って後側となる別の破砕羽根B1 ,B2 に当接した状態に一体に取付けられている。各抵抗体R1,R2,R3 の幅は同一であるが、長さ(取付状態において回転軸Sの半径方向の寸法)は、投入口2側から反投入口側に向けて順番に短くなっている。投入台Aの側板11に形成されたドラムの入口開口12(図1、図2及び図6参照)からドラムD内に投入された廃棄パック食品Gは、高速回転する各破砕羽根B1 ,B2 に破砕されてパックゴミG1 と生ゴミG2 とに分離され、ドラムDの小孔22の孔径よりも大きな生ゴミG2 はそのままドラムD内に滞留されると共に、ドラムD内に発生する反投入口側に向かう螺旋気流の作用により、ドラムD内に滞留している小孔22の孔径よりも大きな生ゴミG2 は、パックゴミG1 と一緒になって反開口側に移送される。そして、生ゴミG2 の前記移送速度が早い場合には、ドラムD内の反投入口側の端部に達しても小孔22から通過せずに、パックゴミG1 と一緒になって、回動側分割ドラム部D2 の反投入口側の端部に形成された排出口34、及び当該排出口34に接続するように回動側分割ドラム部D2 の外側に当該ドラムDの接線方向に設けられた排出案内筒35を通ってドラムDの外部に排出されてしまう。
ところが、上記のようにして各破砕羽根B1 ,B2 の回転方向に沿って背面側に各抵抗体R1,R2,R3 が取付けられていると、当該抵抗体R1,R2,R3 は、生ゴミG2 が反投入口側に移送される際の抵抗となるため、ドラムD内における生ゴミG2 の滞留時間を長くできて、小孔22の内径よりも小さくなるまで破砕され易くなって、上記不具合を防止できる。各抵抗体R1,R2,R3 の長さを上記のように異ならしめたのは、投入口側から反投入口側に向けて順次抵抗を小さくして、ドラムDの軸方向に沿って投入口側の部分における破砕機会を高めるためである。
また、「背景技術」の項目で述べたように、ドラムD内の回転軸Sの投入口側には、長さ(L)の露出部S2aが発生するが、実施例1において、回転軸Sの前記露出部S2aには、当該露出部S2aの長さ(L)よりも僅かに短いゴム又は樹脂製の軸被覆ブッシュJで覆われている。即ち、軸被覆ブッシュJは、回転軸Sの丸軸部S2 の外径よりも大きな内径を有する円筒状のブッシュ本体部41と、当該ブッシュ本体部の41の軸方向の端部に一体に設けられたフランジ部42とから成り、当該フランジ部42は、複数本のボルト43を介して側板39(投入台Aの側板11は、ドラムDが配置されている部分では、当該ドラムDの側板39として機能している)の内側に固定配置された固定板44に固定されている。このため、ブッシュ本体部41の端面と、各破砕羽根B1,B2 の端面B1a, B2aとの間には所定の隙間45が形成されている。
また、図6ないし図9に詳細に示されているように、各破砕羽根B1 ,B2 の背面の投入口側の端部には、それぞれ巻付け棒Tが回転軸Sと平行となって溶接により一体に固着され、各巻付け棒Tは、回転軸Sの露出部S2aの外周空間内に侵入してブッシュ本体部41の外側に配置されている。各巻付け棒Tは、ドラムD内への廃棄パック食品Gの投入当初において、ビニル紐、不定形形状のシート等のパックゴミG1 を積極的に巻き付かせることにより、当該パックゴミG1 が回転軸Sの露出部S2aに巻き付くのを防止する部材である。各巻付け棒Tの先端は、軸被覆ブッシュJのフランジ部42に近接していて、ブッシュ本体部41の外周面との間には、所定の隙間46が形成されており、当該隙間46が大きい程各巻付け棒Tに対してパックゴミG1 が巻き付き易くなる。なお、図8では、図示の関係で各巻付け棒Tと軸被覆ブッシュJを固定するボルト43は、周方向に沿って同一位置において表示してあるが、両者の周方向に沿った配置位置の位相は、ボルト43の締付けを可能にするためにずれている。
また、図1及び図2に示されるように、架台1の上面に固定されたフレームFの下端部には、生ゴミ受槽51を引出し可能にして挿入するための生ゴミ受槽挿入枠52が設けられ、当該生ゴミ受槽挿入枠52に生ゴミ受槽51を挿入した状態において、当該生ゴミ受槽51は、ドラムDの固定側分割ドラム部D1 の直下に配置されて、当該分割ドラム部D1 の無数の小孔22を通って落下した生ゴミG2 が収容される。また、図1、図4及び図5に示されるように、フレームFには、回動側分割ドラム部D2 の排出口34の部分に設けられた排出案内筒35と接続する排出シュート54が設けられ、当該排出シュート54の排出端は、架台1に近接して配置されたパックゴミ受槽55に臨んでいる。なお、図1ないし図5において、53は、生ゴミ受槽51の手前側に設けられた把手を示し、56は、回転軸Sを回転駆動させる駆動モータM1 の回転数を制御するインバータ等が格納された制御盤を示す。
また、図2、図3及び図8に示されるように、投入台Aの内部のモータ設置板7には、複数枚の破砕羽根B1 ,B2 を取付けた回転軸Sを駆動回転させる駆動モータM1 が設置され、当該駆動モータM1 の駆動軸61と回転軸Sの丸軸部S2 とは、カップリング62を介して連結されている。駆動モータM1 の起動により、各破砕羽根B1 ,B2 は、駆動モータM1 の側から見て時計方向に回転し、駆動モータM1 の回転数は、廃棄パック食品Gの種類に応じて、制御盤56内に格納されたインバータにより最適となるように制御される。
そして、図1及び図2において、投入台Aの投入口2から廃棄パック食品Gを連続して投入すると、当該廃棄パック食品Gは、飛散防止カーテン6を内方に揺れさせて、滑り板4上を滑ってドラムDの上半部に形成された入口開口12から当該ドラムD内に投入される。ドラムD内においては、回転軸Sの角軸部S1 に取付けられた2種類で構成される計4枚の各破砕羽根B1 ,B2 が高速回転しているため、入口開口12からドラムD内に投入された廃棄パック食品Gは、最初に各破砕羽根B1 ,B2 の入口開口12の側の端面B1a,B2aに接触することにより破砕されて、廃棄パック食品Gのパッキング(包装)が「バラケ」て、パックゴミG1 と生ゴミG2 とに大まかに分離される。
大まかに分離されたパックゴミG1 のうち、ビニル紐、形状不定形のビニル袋等は、回転軸Sの露出部S2aに絡み付こうとするが、当該露出部S2aは、軸被覆ブッシュJで被覆されているのに加えて、当該軸被覆ブッシュJの外周側には、各破砕羽根B1 ,B2 と一体回転する各巻付け棒Tが所定の隙間46をおいて配置されているため、特定の前記パックゴミG1 は、図8及び図9に示されるように、各巻付け棒Tに絡み付いて巻き付き、更に各巻付け棒Tに巻き付けられたパックゴミG1 に対して後続の別のパックゴミG1 が巻き付くことにより、各巻付け棒Tには、パックゴミG1 が順次巻き付いて巻き太りする。一方、軸被覆ブッシュJのブッシュ本体部41の先端面と、各破砕羽根B1 ,B2 の端面B1a,B2aとの間に小さな隙間45が形成されているが、当該隙間45の外周空間には、複数本の巻付け棒Tの基端部が配置されているために、前記隙間45が存在していても、回転軸Sにおける前記隙間45に対応する僅かの露出部S2aにパックゴミG1 が絡み付くことはない。このように、各巻付け棒Tは、軸被覆ブッシュJのブッシュ本体部41と所定の隙間46を設けて空間配置されているため、ドラムD内に投入された当初の廃棄パック食品GのパックゴミG1 を積極的に巻き付け(絡み付け)させる。また、各巻付け棒Tに対してパックゴミG1 がある程度巻き付いて巻き太りした後には、巻き太りしたパックゴミG1 の外周面は、滑らかな円周面状となるため、以後のパックゴミG1 は滑って殆ど巻き付かなくなるため、各巻付け棒Tに対してパックゴミG1 が限度を超えて巻太りすることはないので、連続運転時において、各巻付け棒Tに巻き付いて太ったパックゴミG1 によって、ドラムDの入口開口12が狭められて廃棄パック食品Gの投入の障害になることはない。
また、投入台Aの投入口2から入口開口12を通ってドラムD内に投入された廃棄パック食品Gは、最初に各破砕羽根B1 ,B2 の入口開口12の側の端面B1a,B2aに接触することにより破砕され、この当初の破砕時の衝撃によって、破砕途中、或いは大まかに破砕された廃棄パック食品Gが投入台Aの投入口2の側に飛散されて戻されることがあるが、投入台Aの上面は天板3により覆われていると共に、投入口2の部分には飛散防止カーテン6が垂れ下げられているため、投入口2又は天板3の側に飛散されて戻された廃棄パック食品Gは、飛散防止カーテン6又は天板3に当たった後にドラムD内に戻される。よって、一旦投入した廃棄パック食品Gが投入口2から外部に飛散されるという従来装置の不具合を解消できる。
そして、各破砕羽根B1 ,B2 の高速回転により発生した気流は、ドラムDの上半部の回動側分割ドラム部D2 の内周面に螺旋方向に沿って取付けられた整流板23の作用によって螺旋気流となるため、ドラムD内に投入された廃棄パック食品Gが各破砕羽根B1 ,B2 の端面B1a,B2aで大きく破砕されて分離されたパックゴミG1 と生ゴミG2 は、前記螺旋気流によって反投入口2側に移送される間において、何度も各破砕羽根B1 ,B2 に叩け付けられることにより、パックゴミG1 と生ゴミG2 との分離状態が高まると共に、生ゴミG2 は順次小さくなる。そして、ドラムDの下半部の固定側分割ドラム部D1 に形成された小孔22を通過可能な大きさとなった生ゴミG2 は、当該小孔22から直下の生ゴミ受槽51に落下して貯留される。一方、パックゴミG1 は、固定側分割ドラム部D1 の小孔22を通過し得ないので、そのまま反投入口2側に移送されて、回動側分割ドラム部D2 の反投入口2側の端部に形成された排出口34から、排出案内筒35及び排出シュート54を通って、パックゴミ受槽55に貯留される。
また、各破砕羽根B1 ,B2 の背面に取付けられた各抵抗体R1,R2,R3 の存在によって、分離されたパックゴミG1 と生ゴミG2 とが反投入口2側に移送される際の抵抗が大きくなるため、ドラムD内における滞留時間が長くなって、各破砕羽根B1 ,B2 による破砕機会が多くなる。これにより、ドラムDの下半部の小孔22よりも大きな生ゴミG2 が、パックゴミG1 と一緒に排出口34からドラムD外に排出されるのを防止できる。
また、実施例1では、回転軸Sの露出部S2aを被覆するように固定配置された軸被覆ブッシュJと、各破砕羽根B1 ,B2 と一体回転して、前記軸被覆ブッシュJの外周側空間に配置された複数本の巻付け棒Tとの併用によるものであるが、図10に示される実施例2では、各破砕羽根B1 ,B2 と一体回転する複数本の巻付け棒Tのみによって、ドラムDに投入されて破砕された当初のパックゴミG1 が回転軸Sの露出部S2aに絡み付くのを防止するものである。各巻付け棒Tの先端は、投入台Aの側板11の外面に近接して配置されている。回転軸Sの露出部S2aと各巻付け棒Tとの間には大きな隙間47が形成されているが、パックゴミG1 を各巻付け棒Tに積極的に巻き付けることにより、回転軸Sの露出部S2aにパックゴミG1 が絡み付くのを防止する構造であるため、前記隙間47は、パックゴミG1 が各巻付け棒Tに巻き付き易くするのに寄与している。
また、実施例3は、回転軸Sの露出部S2aまで延長する狭幅の巻付け防止用の延長板部48を各破砕羽根B1 ,B2 の端部に一体に形成することにより、投入当初の破砕されたパックゴミG1 が回転軸Sの露出部S2aに絡み付くのを防止する構造である。紐状のパックゴミG1 は、周方向に等間隔をおいて略半径方向に沿って配置された各破砕羽根B1 ,B2 の延長板部48に巻き付けられるので、回転軸Sの露出部S2aにパックゴミG1 が直接に絡み付くのを防止できる。
次に、図12及び図13を参照して、上記した廃棄パック食品の分離回収装置に振動篩網Kを具備させた装置について、既述の部分との重複説明を避けて、当該振動篩網K及びこれに関連する部分についてのみ説明する。図12は、振動篩網Kを具備した廃棄パック食品Gの分離回収装置の正面断面図であり、図13は、図12のX3 −X3 線断面図である。方形平網状の振動篩網Kの周縁部は、方形枠体71に連結されていて、当該振動篩網Kは、ドラムDの下半部の固定側分割ドラム部D1 の直下に配置されて、フレームFの上面方形枠部72に複数本のステー73を介して吊り下げられていて、前記方形枠体71は、振動モータM2 の振動が伝達されて振動する構成となっている。振動篩網Kの網目は、ドラムDに形成された小孔22の内径よりも小さくなっている。また、架台1の内部であって、前記振動篩網Kには、生ゴミ受台車74が配置されている。
そして、小片状に破砕された生ゴミG2 は、ドラムDの下半部の小孔22を通って直下の振動篩網K上に落下して、当該振動篩網Kの振動選別作用によって、篩網の網目よりも小さな生ゴミG2 は、そのまま振動篩網Kの網目を通って直下の生ゴミ受台車74の受槽74aに落下して貯留されると共に、篩網の網目よりも大きな生ゴミG2 は、振動篩網Kの振動作用により何回も振動させられて周囲の別の生ゴミG2 と衝突を繰り返す間に更に小片状に破砕されて、最終的には、振動篩網の網目から直下の生ゴミ受台車74の受槽74aに落下して貯留される。ここで、ドラムDの下半部の小孔22を通過するものは、小片状に破砕された生ゴミG2 のみならず、各破砕羽根B1,B2 により小片状となったパックゴミG1 も存在する。当該パックゴミG1 は、直下に振動篩網K上に落下して振動させられても、振動作用のみによっては、更に小片状に破砕されることはないので、そのまま振動篩網K上に残る。
このように、各破砕羽根B1 ,B2 によって小片状に破砕されてドラムDの下半部の小孔22から直下の振動篩網K上に落下した破砕物は、これを構成している生ゴミG2 とパックゴミG1 とが分離されるので、生ゴミG2 を家畜の飼料として再利用する場合においては、飼料としての安全性が高められる。
実施例1の廃棄パック食品の分離回収装置の全体斜視図である。 同じく正面断面図である。 同じく平面図である。 図2のX1 −X1 線断面図である。 図2のX2 −X2 線断面図である。 破砕羽根ユニットUがドラムD内に配設された状態の斜視図である。 破砕羽根ユニットUの斜視図である。 破砕羽根ユニットUの回転軸Sの投入口2側の露出部S2aの部分の拡大断面図である。 図8のY−Y線断面図である。 実施例2の回転軸Sの投入口2側の露出部S2aの部分の拡大断面図である。 実施例3の回転軸Sの投入口2側の露出部S2aの部分の拡大断面図である。 振動篩網Kを備えた廃棄パック食品Gの分離回収装置の正面断面図である。 図12のX3 −X3 線断面図である。
符号の説明
A:投入台
1,B2 :破砕羽根
1a, B2a:破砕羽根の端面
D:ドラム
1 :固定側分割ドラム部
2 :回動側分割ドラム部
G:廃棄パック食品
1 :パックゴミ
2 :生ゴミ
J:軸被覆ブッシュ
K:振動篩網
2 :振動モータ
1,R2,R3 :抵抗体
S:回転軸
1 :角軸部
2 :丸軸部
2a:露出部
T:巻付け棒(巻付け部材)
U:破砕羽根ユニット
2:投入口
6:飛散防止カーテン
22:小孔
23:整流板
48:延長板部

Claims (7)

  1. 略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、
    前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、
    前記ドラムにおける廃棄パック食品の投入側の側板内面と、前記破砕羽根の端面とで形成される隙間に露出している回転軸の露出部にパックゴミが絡まるのを防止すべく、前記各破砕羽根の軸方向に沿った端部に巻付け部材が、前記側板内面に近接して前記隙間内に侵入した形態でそれぞれ設けられていることを特徴とする廃棄パック食品の分離回収装置。
  2. 前記巻付け部材は、破砕羽根ユニットの各破砕羽根の端部に軸方向に沿って一体に取付けられた棒状部材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の廃棄パック食品の分離回収装置。
  3. 前記ドラムにおけるパック食品の投入側の側板内面には、前記露出部を覆うようにして円筒状の軸被覆ブッシュが固定され、当該軸被覆ブッシュの外側に前記各棒状部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の廃棄パック食品の分離回収装置。
  4. 略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、
    前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、
    前記各破砕羽根の回転方向に沿って背面側には、当該破砕羽根の回転と整流板の作用により発生する螺旋気流により破砕物が反投入口側に移送される際の抵抗となる抵抗体が取付けられていることを特徴とする廃棄パック食品の分離回収装置。
  5. 略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、
    前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、
    前記投入台には、側面に開口して上面は天板で閉塞された投入口が形成されていることを特徴とする廃棄パック食品の分離回収装置。
  6. 前記投入口には、暖簾状の飛散防止カーテンが垂れ下げられていることを特徴とする請求項5に記載の廃棄パック食品の分離回収装置。
  7. 略上半部の内面に整流板が取付けられていると共に、略下半部は多数の小孔が形成された構造の円筒状のドラムと、回転軸に複数枚の破砕羽根が取付けられて前記ドラム内に回転可能に配置される破砕羽根ユニットと、賞味期限切れ等による廃棄パック食品を前記ドラムの軸方向の一端の開口に向けて投入するための投入台とを備え、
    前記破砕羽根の回転中において、前記投入口から投入された前記廃棄パック食品をドラム内に導いて、ドラム内での破砕羽根の回転により前記廃棄パック食品を破砕してパック用の容器、袋等のパックゴミと廃棄食品である生ゴミとに分離して個別に回収する分離回収装置であって、
    前記ドラムの略下半部に形成された小孔よりも小さな網目を有していて、振動モータ等により常時振動している振動篩網が当該ドラムの直下に配置されていることを特徴とする廃棄パック食品の分離回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109046525A (zh) * 2018-09-07 2018-12-21 嘉善天晟精密铸件有限公司 一种便于分选的金属破碎装置
JP2021178294A (ja) * 2020-05-14 2021-11-18 株式会社モキ製作所 分離装置

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