JP2008167045A - スピーカシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化することなく、且つ、低音域と高音域とをバランスよく響かせ、更に、臨場感ある音の広がりを出すことができるスピーカシステムを提供すること。
【解決手段】高音域乃至低音域の音を発生させるスピーカユニット21を有する筒状の内側エンクロージャ20aと、内側エンクロージャを覆うように配置される筒状の外側エンクロージャ10と、を有し、スピーカユニットは、内側エンクロージャの長手方向における一方の端部側に配置され、内側エンクロージャの長手方向の他方の端部側には、スピーカユニットの音を外側エンクロージャ側に導出する音導出開口部22が形成され、外側エンクロージャの長手方向のスピーカユニット側の端部には、音導出開口部から受容した音を外側エンクロージャから放出するための音放出開口部30が形成されているスピーカシステム1。
【選択図】図3
【解決手段】高音域乃至低音域の音を発生させるスピーカユニット21を有する筒状の内側エンクロージャ20aと、内側エンクロージャを覆うように配置される筒状の外側エンクロージャ10と、を有し、スピーカユニットは、内側エンクロージャの長手方向における一方の端部側に配置され、内側エンクロージャの長手方向の他方の端部側には、スピーカユニットの音を外側エンクロージャ側に導出する音導出開口部22が形成され、外側エンクロージャの長手方向のスピーカユニット側の端部には、音導出開口部から受容した音を外側エンクロージャから放出するための音放出開口部30が形成されているスピーカシステム1。
【選択図】図3
Description
本発明は、音響機器等に用いるスピーカシステムに関するものである。
従来より、スピーカシステムが発する低音域の音圧を高める方式として、所謂、ダブルバスレフ方式が用いられている(例えば、特許文献1)。このようなダブルバスレフ方式は、特許文献1の図1に示すように、スピーカユニット1が格納されている第1キャビティ5とは別に、低音域の音圧を高めるための第2キャビティ6が形成されている。
このため、スピーカユニット1から発する低音域の音圧は、第2キャビティ6内で音圧が高められ、低音域が良く響くスピーカシステムとなっている。
特開2001―333476号公報(図1等)
このため、スピーカユニット1から発する低音域の音圧は、第2キャビティ6内で音圧が高められ、低音域が良く響くスピーカシステムとなっている。
しかし、このようなダブルバスレフ方式のスピーカシステムでは、第2キャビティ6内
で低音域の音圧をより高めようとすると、どうしても大型化し、特許文献1に示すように第2キャビティ6が第1キャビティ5より大型化し、全体が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献1のようなスピーカシステムでは、低音域の音圧のみが高められる構成となっているため、低音域をより響かせようとすると、高音域の音圧とのバランスが崩れ、高音域のキレが悪くなったり、高音域が響き難くなったりするという問題もあった。
ところで、スピーカシステムの発する音は、実際の生演奏の音に近づくのが理想である。実際の演奏ではステージ空間等における反響音等があり、このような反響音が楽器の発する音に加わり、全体として、程良い音の広がりである臨場感を聴取者が感じるようになっている。
そこで、従来は、例えば、3つのスピーカユニットを用い、それぞれが高音域から低音域を分担する構成とし、これらのスピーカユニットをそれぞれ別個に動作等させ、電気的に音のズレを生じさせ、臨場感を出そうとしているが、これではどうしても電子的な音になり、生音とは大きく異なり、臨場感ある音の広がりを出すことができないという問題もあった。
で低音域の音圧をより高めようとすると、どうしても大型化し、特許文献1に示すように第2キャビティ6が第1キャビティ5より大型化し、全体が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献1のようなスピーカシステムでは、低音域の音圧のみが高められる構成となっているため、低音域をより響かせようとすると、高音域の音圧とのバランスが崩れ、高音域のキレが悪くなったり、高音域が響き難くなったりするという問題もあった。
ところで、スピーカシステムの発する音は、実際の生演奏の音に近づくのが理想である。実際の演奏ではステージ空間等における反響音等があり、このような反響音が楽器の発する音に加わり、全体として、程良い音の広がりである臨場感を聴取者が感じるようになっている。
そこで、従来は、例えば、3つのスピーカユニットを用い、それぞれが高音域から低音域を分担する構成とし、これらのスピーカユニットをそれぞれ別個に動作等させ、電気的に音のズレを生じさせ、臨場感を出そうとしているが、これではどうしても電子的な音になり、生音とは大きく異なり、臨場感ある音の広がりを出すことができないという問題もあった。
そこで、本発明は、大型化することなく、且つ、低音域と高音域とをバランスよく響かせ、更に、臨場感ある音の広がりを出すことができるスピーカシステムを提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の発明によれば、高音域乃至低音域の音を発生させるスピーカユニットを有する筒状の内側エンクロージャと、 前記内側エンクロージャを覆うように配置される筒状の外側エンクロージャと、を有し、前記スピーカユニットは、前記内側エンクロージャの長手方向における一方の端部側に配置され、前記内側エンクロージャの前記長手方向の他方の端部側には、前記スピーカユニットの音を前記外側エンクロージャ側に導出する音導出開口部が形成され、前記外側エンクロージャの長手方向の前記スピーカユニット側の端部には、前記音導出開口部から受容した音を前記外側エンクロージャから放出するための音放出開口部が形成されていることを特徴とするスピーカシステムにより達成される。
前記構成によれば、スピーカユニットから発せられる低音域の音圧は、内側エンクロージャ及び外側エンクロージャで共に高められる。特に、内側エンクロージャでは、長手方向の一方の端部側にスピーカユニットが配置され、長手方向の他方の端部側に音導出開口部が形成されているので、スピーカユニットから発せられた音は、比較的長く形成されている内側エンクロージャの内部を伝播する。このため、スピーカユニットが発する低音部の音圧が高められる構成となっている。
また、内側エンクロージャで、その音圧を高められた低音部は、外側エンクロージャと内側エンクロージャとの間に形成される空間を、外側エンクロージャの長手方向に沿って伝播するため、外側エンクロージャと内側エンクロージャとの間の空間においても、さらに、その音圧が高められる。
したがって、従来のように、低音域の音圧を高めるために、大きな第2キャビティ等を形成する必要がなく、スピーカシステム全体を小型化することができる。
また、内側エンクロージャで、その音圧を高められた低音部は、外側エンクロージャと内側エンクロージャとの間に形成される空間を、外側エンクロージャの長手方向に沿って伝播するため、外側エンクロージャと内側エンクロージャとの間の空間においても、さらに、その音圧が高められる。
したがって、従来のように、低音域の音圧を高めるために、大きな第2キャビティ等を形成する必要がなく、スピーカシステム全体を小型化することができる。
また、スピーカユニットから発せられた音は、上述のように、内側エンクロージャの内部空間をその長手方向に沿って、伝播し、その後、外側エンクロージャと内側エンクロージャとの間の空間を長手方向に沿って伝播する構成となっているので、その間に反響音も起こすことができる構成ともなっている。
また、スピーカユニットから発せられた音が内側エンクロージャ内部を伝播するときは、その振動は内部エンクロージャを振動させるが、この内側のエンクロージャと外側のエンクロージャの間には空間が形成され、空気層が存在する等ため、外側エンクロージャは振動が小さい。このため、音が外側エンクロージャに吸収されることなく、外部に放出されるので音の拡散が効率的に行われる。
この音の拡散を有効に行うことで、上述の反響音と共に、スピーカユニットから発せられた音に臨場感が出る構成となっている。
特に、従来のスピーカでは、音の拡散を効率的に行わせるためエンクロージャを振動し難い材質で形成していた。この点、本発明では、エンクロージャを2重にしたので、音の拡散を効率的に行うことができ、この結果、従来のスピーカシステムより、ナチュラルで、実際の演奏等の空間を再現するような音色に近づけることができるスピーカシステムとすることができた。
また、従来のように、1個のエンクロージャでは、その内部で音が相殺され、音の拡散という効果が薄れることになるが、2重にエンクロージャを配したため、音が相殺されず、効率的に音を拡散させることができる。
この音の拡散を有効に行うことで、上述の反響音と共に、スピーカユニットから発せられた音に臨場感が出る構成となっている。
特に、従来のスピーカでは、音の拡散を効率的に行わせるためエンクロージャを振動し難い材質で形成していた。この点、本発明では、エンクロージャを2重にしたので、音の拡散を効率的に行うことができ、この結果、従来のスピーカシステムより、ナチュラルで、実際の演奏等の空間を再現するような音色に近づけることができるスピーカシステムとすることができた。
また、従来のように、1個のエンクロージャでは、その内部で音が相殺され、音の拡散という効果が薄れることになるが、2重にエンクロージャを配したため、音が相殺されず、効率的に音を拡散させることができる。
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記内側エンクロージャが円筒状で成ると共に、前記外側エンクロージャとが前記内側エンクロージャと相似形で形成され、前記内側エンクロージャ及び/又は前記外側エンクロージャの長手方向の長さが、それぞれ、前記内側エンクロージャ及び/又は前記外側エンクロージャの短手方向の長さの2倍以上に形成されていることを特徴とするスピーカシステムである。
前記構成によれば、内側エンクロージャ及び/又は外側エンクロージャの長手方向の長さが、それぞれ、内側エンクロージャ及び/又は外側エンクロージャの短手方向の長さの2倍以上に形成されているので、スピーカユニットから発せられた音が内側エンクロージャ及び外側エンクロージャ内を長く伝播する。このため、低音域を高めることができ、臨場感に富んだ音とすることができる。
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の構成において、前記外側エンクロージャには、低音域の音圧を高める低音域用ダクトが形成されていることを特徴とするスピーカシステムである。
前記構成によれば、低音域用ダクトによって、低音域の音圧がより高められることになる。
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記円筒状の内側エンクロージャ内の長手方向に両端部に配置された複数の前記スピーカユニットの間に仕切り部が形成されていることを特徴とするスピーカシステムである。
前記構成によれば、内側エンクロージャの両端部に形成されているそれぞれのスピーカユニットから異なる方向に発せられるので、音が広範囲に広がり、実際の演奏と同様のリアルな音場が形成される。
また、仕切り部があるため、それぞれのスピーカユニットから発せられる音は、内側エンクロージャや外側エンクロージャの内部に止まらず、外部に押し出される、このため、スピーカシステムから発せられる音は、聴取者にとって、音がスピーカシステムから飛び出すように聞こえるので、リアルな音場を形成することができる。
また、仕切り部があるため、それぞれのスピーカユニットから発せられる音は、内側エンクロージャや外側エンクロージャの内部に止まらず、外部に押し出される、このため、スピーカシステムから発せられる音は、聴取者にとって、音がスピーカシステムから飛び出すように聞こえるので、リアルな音場を形成することができる。
本発明は、大型化することなく、且つ、低音域と高音域とをバランスよく響かせ、更に、臨場感ある音の広がりを出すことができるスピーカシステムを提供できるという利点がある。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の実施の形態にかかるスピーカシステム1を示す概略斜視図である。図2は、図1のスピーカシステム1の部分概略断面図であり、図3も図1のスピーカシステム1の概略断面図である。
図1に示すように、スピーカシステム1は、その外側に円筒状の外部エンクロージャ10を有している。この外部エンクロージャ10は、例えば、紙筒等から成っている。
なお、本実施の形態では、外部エンクロージャ10は、紙筒で成っているが、本発明では、これに限らず、木筒や陶器製の筒でもよい。
この外部エンクロージャ10は、図1及び図3に示すように、図において横方向が長い円筒状となっており、その両端部、図において左端部及び右端部には、外部バッフル板11が形成されている。
この外部バッフル板11には、後述するスピーカユニット21a等及びダクト30a等から外部に音を発するための開口が形成され、具体的には、スピーカユニット21a等に対応したスピーカユニット音開口11a及びダクト30a等に対応したダクト音開口11bが、例えば、円形や楕円形等で形成されている。
図1に示すように、スピーカシステム1は、その外側に円筒状の外部エンクロージャ10を有している。この外部エンクロージャ10は、例えば、紙筒等から成っている。
なお、本実施の形態では、外部エンクロージャ10は、紙筒で成っているが、本発明では、これに限らず、木筒や陶器製の筒でもよい。
この外部エンクロージャ10は、図1及び図3に示すように、図において横方向が長い円筒状となっており、その両端部、図において左端部及び右端部には、外部バッフル板11が形成されている。
この外部バッフル板11には、後述するスピーカユニット21a等及びダクト30a等から外部に音を発するための開口が形成され、具体的には、スピーカユニット21a等に対応したスピーカユニット音開口11a及びダクト30a等に対応したダクト音開口11bが、例えば、円形や楕円形等で形成されている。
また、この外部エンクロージャ10の内側の両端部には、図2及び図3に示すように、それぞれ円筒状の内部エンクロージャ20a、20bが配置されている。そして、この両側の2つの内部エンクロージャ20a、20bの間には、図3に示すように、外部エンクロージャ10の内部空間を2つに仕切るようにセンターパネル31が形成されている。
すなわち、図3に示すように、外部エンクロージャ10の内部空間は、センターパネル31によって、図における左側と右側に分断させ、外部エンクロージャ10は、2つの空間を有し、それぞれの空間に、内部エンクロージャ20a、20bが配置されている。
なお、内部エンクロージャ20a等は、上述の外部エンクロージャ10と同様の材質から形成されている。
すなわち、図3に示すように、外部エンクロージャ10の内部空間は、センターパネル31によって、図における左側と右側に分断させ、外部エンクロージャ10は、2つの空間を有し、それぞれの空間に、内部エンクロージャ20a、20bが配置されている。
なお、内部エンクロージャ20a等は、上述の外部エンクロージャ10と同様の材質から形成されている。
また、内部エンクロージャ20a等の端部(図3に左側の内部エンクロージャ20aでは左端部、右側のエンクロージャ20bでは右端部)には、内部バッフル板23を介してスピーカユニット21が配置され、スピーカユニット21は、外部エンクロージャ10のスピーカユニット音開口11aに臨むように配置されている。
また、このように配置されたスピーカユニット21とスピーカユニット音開口11aとは、図3等に示すように僅かに離間されて配置され、隙間が形成されている。
このスピーカユニット21は、高音域乃至低音域の音を発生させる例えば、円錐(コーン)形の振動板を動かして音を出すコーン型のスピーカユニットであるが、これに限らず、ドーム型(ドーム形の振動板を動かして音を出すスピーカユニット)、ホーン型(ドーム型やリング型の振動板(ダイヤフラム)から出た音をフェイジングプラグやイコライザーで絞ってからホーン(ラッパ)に接続したスピーカユニット)若しくは、リボン型(リボン形の薄い振動板を持ったスピーカユニット)であってもよい。
また、このように配置されたスピーカユニット21とスピーカユニット音開口11aとは、図3等に示すように僅かに離間されて配置され、隙間が形成されている。
このスピーカユニット21は、高音域乃至低音域の音を発生させる例えば、円錐(コーン)形の振動板を動かして音を出すコーン型のスピーカユニットであるが、これに限らず、ドーム型(ドーム形の振動板を動かして音を出すスピーカユニット)、ホーン型(ドーム型やリング型の振動板(ダイヤフラム)から出た音をフェイジングプラグやイコライザーで絞ってからホーン(ラッパ)に接続したスピーカユニット)若しくは、リボン型(リボン形の薄い振動板を持ったスピーカユニット)であってもよい。
また、スピーカユニット21は、図2及び図3に示すように、スピーカユニットクッション材24及び心棒25を介してインナーパネル26と接続されている。すなわち、スピーカユニット21は、内部エンクロージャ20a内において、内部バッフル板23及びインナーパネル26によって保持されている。
このインナーパネル26は、内部エンクロージャ20a等の断面形状とほぼ同様の円盤状を成しているが、同時に、貫通孔であるインナーパネル孔28を、複数、例えば6個有している。このため、スピーカユニット21から発せられる音のうち、裏面側(図3等の外部エンクロージャ10の内部側)に伝わる音が、このインナーパネル26で塞がれず、さらに内側に向かって伝播するような構成となっている。
このインナーパネル26は、内部エンクロージャ20a等の断面形状とほぼ同様の円盤状を成しているが、同時に、貫通孔であるインナーパネル孔28を、複数、例えば6個有している。このため、スピーカユニット21から発せられる音のうち、裏面側(図3等の外部エンクロージャ10の内部側)に伝わる音が、このインナーパネル26で塞がれず、さらに内側に向かって伝播するような構成となっている。
また、この内部エンクロージャ20a等のうち、スピーカユニット21が配置された端部と反対方向の端部(図3の左側の内側エンクロージャ20aの場合は右端部、右側の内側エンクロージャ20bの場合は左端部)には、スピーカユニット21の裏面側から発せられた音を内部エンクロージャ20a等から導出する内部エンクロージャ開口22を有している。
そして、内部エンクロージャ20a等は、図2及び図3に示すように、センターパネル31に内部エンクロージャクッション材27を介して配置されている。
そして、内部エンクロージャ20a等は、図2及び図3に示すように、センターパネル31に内部エンクロージャクッション材27を介して配置されている。
一方、このような内部エンクロージャ20a等を覆うようにして配置される外部エンクロージャ10内には、図2及び図3に示すように、内部エンクロージャ20a等と外部エンクロージャ10との間に空間が形成され、その空間内にダクト30a等が配置されている。
ダクト30a等は、スピーカユニット21の背面側の音のうち、特に低音域の音圧を高めて、図2のダクト音開口11bから外部へ音を放出する機能を発揮する。
ダクト30a等は、スピーカユニット21の背面側の音のうち、特に低音域の音圧を高めて、図2のダクト音開口11bから外部へ音を放出する機能を発揮する。
このように、本実施の形態の内部エンクロージャ20a等は、内側エンクロージャの一例であり、外部エンクロージャ10は、外側エンクロージャの一例である。そして、外部エンクロージャ10は、内部エンクロージャ20a等を覆うように配置される構成となっている。
また、スピーカユニット21は、内部エンクロージャ20a等の長手方向における一方端部側に配置され、内部エンクロージャ20a等の長手方向の他方の端部側には、スピーカユニット21の音を外部エンクロージャ10側に導出する内部エンクロージャ開口22
が形成されている。したがって、この内部エンクロージャ開口22は、音導出開口部の一例である。
また、スピーカユニット21は、内部エンクロージャ20a等の長手方向における一方端部側に配置され、内部エンクロージャ20a等の長手方向の他方の端部側には、スピーカユニット21の音を外部エンクロージャ10側に導出する内部エンクロージャ開口22
が形成されている。したがって、この内部エンクロージャ開口22は、音導出開口部の一例である。
また、図2及び図3に示すように、外部エンクロージャ10の長手方向のスピーカユニット21側の端部(外部エンクロージャ10の両端部)には、ダクト音開口11bがそれぞれ形成されている。このダクト音開口11bからスピーカシステム1の外へ放出される音は、図2のスピーカユニット21の音が、内部エンクロージャ20a等の長手方向を伝播し、内部エンクロージャ開口22を介して、外部エンクロージャ10内に達し、さらに、外部エンクロージャ10内の長手方向を伝播し、音圧が高められた音である。したがって、ダクト音開口11bは、音放出開口部の一例なっている。
また、ダクト30a等は、スピーカユニット21から発せられた音のうち、低音域の音圧を高めるための、低音域ダクトの一例となっている。
また、図3に示すように、本実施の形態のスピーカシステム1では、スピーカユニット21をそれぞれ有する2つの内部エンクロージャ20a、20bが外部エンクロージャ10内部に形成されたセンターパネル31によって仕切られている。したがって、センターパネル31は、仕切り部の一例となっている。
また、ダクト30a等は、スピーカユニット21から発せられた音のうち、低音域の音圧を高めるための、低音域ダクトの一例となっている。
また、図3に示すように、本実施の形態のスピーカシステム1では、スピーカユニット21をそれぞれ有する2つの内部エンクロージャ20a、20bが外部エンクロージャ10内部に形成されたセンターパネル31によって仕切られている。したがって、センターパネル31は、仕切り部の一例となっている。
なお、本実施の形態では、図3に示す、外部エンクロージャ10のうち、センターパネル31で仕切られた一方の空間の長手方向の長さである矢印Xの長さが、少なくとも、外部エンクロージャ10の端部側の直径である矢印Yの長さの2倍以上に形成されている。
本実施の形態では、以上のように構成されているが、その作用等について以下説明する。
図3に示すように、スピーカシステム1は、その長手方向の両端部側にスピーカユニット21をそれぞれ配置しているため、2つのスピーカユニット21から表面側(図のスピーカシステム1の外部側)に発せられる音は、それぞれ正反対方向に放出される。したがって、これらのスピーカユニット21から発せられた音は、広がりを持って拡散されることになる。
通常、このようにスピーカユニット21を配置した場合は、そのスピーカユニット21の背面側から発せられた音が、相互に干渉し合ってしまい、スピーカシステムの効率を低下させるが、本実施の形態では、センターパネル31を配置しているため、そのような相互の音の干渉が生じるのを未然に防止している。
また、特に、本実施の形態のように、2つのスピーカユニット21の表面側が、それぞれ正反対の方向を向き、正反対の方向に音を発すると、音が広範囲に広がり、実際の演奏と同様のリアルな音場が形成される。
図3に示すように、スピーカシステム1は、その長手方向の両端部側にスピーカユニット21をそれぞれ配置しているため、2つのスピーカユニット21から表面側(図のスピーカシステム1の外部側)に発せられる音は、それぞれ正反対方向に放出される。したがって、これらのスピーカユニット21から発せられた音は、広がりを持って拡散されることになる。
通常、このようにスピーカユニット21を配置した場合は、そのスピーカユニット21の背面側から発せられた音が、相互に干渉し合ってしまい、スピーカシステムの効率を低下させるが、本実施の形態では、センターパネル31を配置しているため、そのような相互の音の干渉が生じるのを未然に防止している。
また、特に、本実施の形態のように、2つのスピーカユニット21の表面側が、それぞれ正反対の方向を向き、正反対の方向に音を発すると、音が広範囲に広がり、実際の演奏と同様のリアルな音場が形成される。
また、本実施の形態では、スピーカユニット21の背面側から発せられる音について、特に画期的な構成を採用している。すなわち、図2の矢印で示すように、スピーカユニット21の背面側の音は、インナーパネル26のインナーパネル孔28を貫通して、外部エンクロージャ10の奥側へ伝播し、内部エンクロージャ20a等の端部に配置されている内部エンクロージャ開口22から、外部エンクロージャ10の内部空間へと導出される。
そして、外部エンクロージャ10の内部空間へと導出された音は、外部エンクロージャ10の長手方向に沿って、図2のダクト音開口11bへ向かって伝播する。
このとき、内部エンクロージャ開口22から導出された音は、センターパネル31によって、ダクト音開口11b側へ向かうように案内される。
そして、ダクト音開口11b側へ伝播する音は、ダクト30a等を介した後、ダクト音開口11bから放出される。
このように、スピーカユニット21の背面側の音は、内部エンクロージャ20a等の長手方向に沿って伝播した後、あたかも往復するかのように、外部エンクロージャ10の長手方向に沿って伝播し、長い距離を伝播することとなり、この間に低音域の音圧が高められることになる。
したがって、従来のダブルバスレフ方式のように、第2キャビティ等として大きな低音域の音圧を高める領域を大きく形成することなく、低音域の音圧を効果的に高めることができる。すなわち、本実施の形態では、スピーカシステム1の全体の大きさを大型化することなく、低音域の音圧を高めることができる。
そして、外部エンクロージャ10の内部空間へと導出された音は、外部エンクロージャ10の長手方向に沿って、図2のダクト音開口11bへ向かって伝播する。
このとき、内部エンクロージャ開口22から導出された音は、センターパネル31によって、ダクト音開口11b側へ向かうように案内される。
そして、ダクト音開口11b側へ伝播する音は、ダクト30a等を介した後、ダクト音開口11bから放出される。
このように、スピーカユニット21の背面側の音は、内部エンクロージャ20a等の長手方向に沿って伝播した後、あたかも往復するかのように、外部エンクロージャ10の長手方向に沿って伝播し、長い距離を伝播することとなり、この間に低音域の音圧が高められることになる。
したがって、従来のダブルバスレフ方式のように、第2キャビティ等として大きな低音域の音圧を高める領域を大きく形成することなく、低音域の音圧を効果的に高めることができる。すなわち、本実施の形態では、スピーカシステム1の全体の大きさを大型化することなく、低音域の音圧を高めることができる。
また、本実施の形態では、スピーカユニット21の背面側の音が長手方向に沿って内部エンクロージャ20a等及び外部エンクロージャ10の内部を伝播するため、その間に反響音が大きく生成される。
さらに、スピーカユニット21の背面側の音が内部エンクロージャ20a等の内部を伝播しているときは、その音の振動は、内部エンクロージャ20a等を振動させるが、外部エンクロージャ10は振動させ難い構成となっている。これは、内部エンクロージャ20a等と、外部エンクロージャ10との間に空気層が存在するからである。
このように、本実施の形態では、スピーカユニット21から発せられた音が、外部エンクロージャ10に吸収され難い構成となっているため、内部エンクロージャ20a等で、音圧が高められた音は、外部エンクロージャ10に吸収されにくい状態で、スピーカシステム1の外部に放出される、したがって、音の拡散が効率的に行われる。
以上の効率的な音の拡散と上述の大きな反響音、そして高められた低音等により、スピーカシステム1の音には、実際の演奏現場に存在しているような臨場感が生まれることになる。
さらに、スピーカユニット21の背面側の音が内部エンクロージャ20a等の内部を伝播しているときは、その音の振動は、内部エンクロージャ20a等を振動させるが、外部エンクロージャ10は振動させ難い構成となっている。これは、内部エンクロージャ20a等と、外部エンクロージャ10との間に空気層が存在するからである。
このように、本実施の形態では、スピーカユニット21から発せられた音が、外部エンクロージャ10に吸収され難い構成となっているため、内部エンクロージャ20a等で、音圧が高められた音は、外部エンクロージャ10に吸収されにくい状態で、スピーカシステム1の外部に放出される、したがって、音の拡散が効率的に行われる。
以上の効率的な音の拡散と上述の大きな反響音、そして高められた低音等により、スピーカシステム1の音には、実際の演奏現場に存在しているような臨場感が生まれることになる。
特に、従来のスピーカシステムでは、音の拡散を効率的におこなわせるため、エンクロージャを振動し難い重くて硬い材質で形成していたため、スピーカシステムから発せられる音に、自然な柔らかさや響きを表現し難いという問題があった。
この点、本実施の形態では、エンクロージャを2重にし、外側の外部エンクロージャ10が内部エンクロージャ20a等を覆うように配置されているため、エンクロージャに高い材質を用いることなく、音の拡散を効率的に行うことができ、スピーカシステム1から発せられる音に、自然な柔らかさや響きを表現することができる構成となっている。
また、エンクロージャが1個の従来のスピーカシステムでは、その内部で音が相殺され音の拡散という効果が薄れることになるが、本実施の形態では、エンクロージャを2重にし、外側の外部エンクロージャ10が内部エンクロージャ20a等を覆うように配置されているため、音が相殺されず、効率的に音を拡散することができる。
この点、本実施の形態では、エンクロージャを2重にし、外側の外部エンクロージャ10が内部エンクロージャ20a等を覆うように配置されているため、エンクロージャに高い材質を用いることなく、音の拡散を効率的に行うことができ、スピーカシステム1から発せられる音に、自然な柔らかさや響きを表現することができる構成となっている。
また、エンクロージャが1個の従来のスピーカシステムでは、その内部で音が相殺され音の拡散という効果が薄れることになるが、本実施の形態では、エンクロージャを2重にし、外側の外部エンクロージャ10が内部エンクロージャ20a等を覆うように配置されているため、音が相殺されず、効率的に音を拡散することができる。
ところで、本実施の形態では、図2等に示すように、ダクト30a等を有しているため、このダクト20a等により低音域の音圧がより高められる構成となっている。
また、本実施の形態では、図3に示すように、外部エンクロージャ10の中央部にセンターパネル31が形成されているので、その左右側に配置されている内部エンクロージャ20a、20bからの音が内部に止まらず、外部に押し出される。このため、スピーカシステム1から発せられる音は、聴取者にとって、音がスピーカから飛び出すように聞こえ、リアルな音場を形成することができる。
また、本実施の形態では、図3に示すように、外部エンクロージャ10の中央部にセンターパネル31が形成されているので、その左右側に配置されている内部エンクロージャ20a、20bからの音が内部に止まらず、外部に押し出される。このため、スピーカシステム1から発せられる音は、聴取者にとって、音がスピーカから飛び出すように聞こえ、リアルな音場を形成することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカシステム2を示す概略図であり、図5は、スピーカシステム2の概略断面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム2の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態のスピーカシステム2では、第1の実施の形態のスピーカシステム1と異なり、内部エンクロージャ200a等のスピーカユニット21が、外部エンクロージャ100の外部エンクロージャ100の外部バッフル板111に取り付けられている点が異な る。このため、簡易な構成でスピーカシステム2を構成することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカシステム2を示す概略図であり、図5は、スピーカシステム2の概略断面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム2の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態のスピーカシステム2では、第1の実施の形態のスピーカシステム1と異なり、内部エンクロージャ200a等のスピーカユニット21が、外部エンクロージャ100の外部エンクロージャ100の外部バッフル板111に取り付けられている点が異な る。このため、簡易な構成でスピーカシステム2を構成することができる。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るスピーカシステム3を示す概略図であり、図7は、スピーカシステム3の概略断面図である。また、図8は、図7の内部エンクロージャ開口522を示す概略部分端面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム3の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態に係るスピーカシステム3は、第1の実施の形態に係るスピーカシステム1と異なり、外部エンクロージャ400内部にダクトが配置されていない。そして、このため、外部エンクロージャ400の図における左右両端部に、ダクト音開口が別個に設けられておらず、スピーカユニット音開口511のみが形成されている。
また、内部エンクロージャ500a等には、円形の内部エンクロージャ開口522が例えば2個形成されている。
なお、本実施の形態では、内部エンクロージャ開口522は、2個設けられているが、本発明は、これに限らず、内部エンクロージャ開口を522を1個又は3個以上の複数個設けても構わない。
さらに、内部エンクロージャ500a等と外部エンクロージャ400とは、ほぼ相似形を成し、同心円状に配置されている。
そして、この内部エンクロージャ500a等と外部エンクロージャ400との間には、図8等に示すように、円柱状のウレタンフォーム等から成る緩衝材530が複数、例えば8本配置されている。
上述の実施の形態では、この緩衝材500がないため、予め定まった大きさの内部エンクロージャを外部エンクロージャに対して固定する必要があり、この場合、内部エンクロージャの長さを変え、音の感覚を変化させることが困難であった。この点、本実施の形態では、この緩衝材500を配置することで、内部エンクロージャ500の長さを容易に変えることができ、外部エンクロージャ400と内部エンクロージャ500aとの長さの比率を容易に調整することができる。したがって、スピーカシステム3の音の感覚の変化を容易に出すことができる構成となっている。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るスピーカシステム3を示す概略図であり、図7は、スピーカシステム3の概略断面図である。また、図8は、図7の内部エンクロージャ開口522を示す概略部分端面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム3の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態に係るスピーカシステム3は、第1の実施の形態に係るスピーカシステム1と異なり、外部エンクロージャ400内部にダクトが配置されていない。そして、このため、外部エンクロージャ400の図における左右両端部に、ダクト音開口が別個に設けられておらず、スピーカユニット音開口511のみが形成されている。
また、内部エンクロージャ500a等には、円形の内部エンクロージャ開口522が例えば2個形成されている。
なお、本実施の形態では、内部エンクロージャ開口522は、2個設けられているが、本発明は、これに限らず、内部エンクロージャ開口を522を1個又は3個以上の複数個設けても構わない。
さらに、内部エンクロージャ500a等と外部エンクロージャ400とは、ほぼ相似形を成し、同心円状に配置されている。
そして、この内部エンクロージャ500a等と外部エンクロージャ400との間には、図8等に示すように、円柱状のウレタンフォーム等から成る緩衝材530が複数、例えば8本配置されている。
上述の実施の形態では、この緩衝材500がないため、予め定まった大きさの内部エンクロージャを外部エンクロージャに対して固定する必要があり、この場合、内部エンクロージャの長さを変え、音の感覚を変化させることが困難であった。この点、本実施の形態では、この緩衝材500を配置することで、内部エンクロージャ500の長さを容易に変えることができ、外部エンクロージャ400と内部エンクロージャ500aとの長さの比率を容易に調整することができる。したがって、スピーカシステム3の音の感覚の変化を容易に出すことができる構成となっている。
(第4の実施の形態)
図9(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るスピーカシステム4を示す概略図であり、(b)は、(a)の概略断面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム4の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態に係るスピーカシステム1等と異なり、外部エンクロージャ600内に配置される内部エンクロージャ700に複数、例えば5個のスピーカユニット21が配置されている。また、この5個のスピーカユニット21の位置に対応して、外部エンクロージャ600には、5個のスピーカユニット音開口611が図9に示すように配置されている。
また、この5個のスピーカユニット21の背面側からの音は、図示しない内部エンクロージャ開口を介して外部エンクロージャ600内部に導出され、音圧が高められてスピーカユニット音開口611から外部に発せられる構成となっている。
図9(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るスピーカシステム4を示す概略図であり、(b)は、(a)の概略断面図である。
本実施の形態に係るスピーカシステム4の多くの構成は、上述の第1の実施の形態に係るスピーカシステム1の構成と同様であるため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態に係るスピーカシステム1等と異なり、外部エンクロージャ600内に配置される内部エンクロージャ700に複数、例えば5個のスピーカユニット21が配置されている。また、この5個のスピーカユニット21の位置に対応して、外部エンクロージャ600には、5個のスピーカユニット音開口611が図9に示すように配置されている。
また、この5個のスピーカユニット21の背面側からの音は、図示しない内部エンクロージャ開口を介して外部エンクロージャ600内部に導出され、音圧が高められてスピーカユニット音開口611から外部に発せられる構成となっている。
このため、例えば、5個のスピーカユニット21をそれぞれ、センタースピーカ、フロントRスピーカ、フロントLスピーカ、2個のサラウンドスピーカとして機能させることで、一つの外部エンクロージャ600でホームシアターを構築することができる。
つまり、従来は、5個のスピーカを別個に室内等に配置して構築していたが、本発明によれば、単一の筐体(外部エンクロージャ600)により構築できるので、使い勝ってのよいホームシアターとなり得るスピーカシステム1となる。
つまり、従来は、5個のスピーカを別個に室内等に配置して構築していたが、本発明によれば、単一の筐体(外部エンクロージャ600)により構築できるので、使い勝ってのよいホームシアターとなり得るスピーカシステム1となる。
(第5の実施の形態)
図10は、上述のスピーカシステム1、2、3、4をテレビ5に適用した状態を示す概略斜視図である。
本実施の形態に係るテレビ5に適用されるスピーカシステム1、2、3、4は、上述のスピーカシステム1等と同様であるため、同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
上述のスピーカシステム1等は、図10(a)に示すように、テレビ画面5aの下方に横長に配置することができる。この場合は、利用者がテレビ4の音を臨場感に富んだ状態で聞くことができる。
図10は、上述のスピーカシステム1、2、3、4をテレビ5に適用した状態を示す概略斜視図である。
本実施の形態に係るテレビ5に適用されるスピーカシステム1、2、3、4は、上述のスピーカシステム1等と同様であるため、同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
上述のスピーカシステム1等は、図10(a)に示すように、テレビ画面5aの下方に横長に配置することができる。この場合は、利用者がテレビ4の音を臨場感に富んだ状態で聞くことができる。
また、スピーカシステム1等を2個用いて、図10(b)のように、テレビ画面5aの両側に配置してもよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されない。
1・・・スピーカシステム、5・・・テレビ、5a・・・テレビ画面、10・・・外部エンクロージャ、11・・・外部バッフル板、11a・・・スピーカユニット音開口、11b・・・ダクト音開口、20a・・・内部エンクロージャ、21・・・スピーカユニット、22・・・内部エンクロージャ開口、23・・・バッフル板、24・・・心棒、27・・・内部エンクロージャクッション材、28・・・インナーパネル孔、30・・・ダクト、31・・・センターパネル、530・・・緩衝材
Claims (4)
- 高音域乃至低音域の音を発生させるスピーカユニットを有する筒状の内側エンクロージャと、
前記内側エンクロージャを覆うように配置される筒状の外側エンクロージャと、を有し、
前記スピーカユニットは、前記内側エンクロージャの長手方向における一方の端部側に配置され、前記内側エンクロージャの前記長手方向の他方の端部側には、前記スピーカユニットの音を前記外側エンクロージャ側に導出する音導出開口部が形成され、
前記外側エンクロージャの長手方向の前記スピーカユニット側の端部には、前記音導出開口部から受容した音を前記外側エンクロージャから放出するための音放出開口部が形成されていることを特徴とするスピーカシステム。 - 前記内側エンクロージャが円筒状で成ると共に、前記外側エンクロージャとが前記内側エンクロージャと相似形で形成され、
前記内側エンクロージャ及び/又は前記外側エンクロージャの長手方向の長さが、それぞれ、前記内側エンクロージャ及び/又は前記外側エンクロージャの短手方向の長さの2倍以上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステム。 - 前記外側エンクロージャには、低音域の音圧を高める低音域用ダクトが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカシステム。
- 前記円筒状の内側エンクロージャ内の長手方向に両端部に配置された複数の前記スピーカユニットの間に仕切り部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスピーカシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006353008A JP2008167045A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2006353008A Pending JP2008167045A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | スピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008167045A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6253757B1 (ja) * | 2016-12-21 | 2017-12-27 | 愼吾 宮▲崎▼ | 外付けエンクロージャ及び二重エンクロージャ型スピーカ |
JP2019216335A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 英継 赤星 | スピーカ装置 |
JP2019216470A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 英継 赤星 | スピーカ装置 |
JP7322325B1 (ja) | 2022-05-09 | 2023-08-08 | 有限会社クラフトワーク | ダブルバスレフ型スピーカシステム |
-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006353008A patent/JP2008167045A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP2018101960A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 愼吾 宮▲崎▼ | 外付けエンクロージャ及び二重エンクロージャ型スピーカ |
JP2019216335A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 英継 赤星 | スピーカ装置 |
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