JP2008166297A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放電灯の点灯前から始動及び点灯後に至るまで適切に放電灯のフィラメント予熱電流を供給することのできる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 放電灯を高周波点灯するインバータ回路と、インバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路と、予め設定された放電灯のフィラメント予熱時、始動電圧印加時、及び設定される調光度合いに応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号をインバータ駆動回路に出力して制御する制御回路とを備えた調光可能な放電灯点灯装置であって、インバータ回路の出力端にコンデンサと予熱トランス及びスイッチ手段からなる予熱回路が接続され、前記スイッチ手段を制御する予熱制御回路を備え、放電灯の調光点灯時に調光度合いに対応して制御回路から出力される予熱制御信号によって予熱制御回路は、スイッチ手段を制御して放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 放電灯を高周波点灯するインバータ回路と、インバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路と、予め設定された放電灯のフィラメント予熱時、始動電圧印加時、及び設定される調光度合いに応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号をインバータ駆動回路に出力して制御する制御回路とを備えた調光可能な放電灯点灯装置であって、インバータ回路の出力端にコンデンサと予熱トランス及びスイッチ手段からなる予熱回路が接続され、前記スイッチ手段を制御する予熱制御回路を備え、放電灯の調光点灯時に調光度合いに対応して制御回路から出力される予熱制御信号によって予熱制御回路は、スイッチ手段を制御して放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、フィラメントを有する放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
従来の放電灯点灯装置は、交流電源からの交流電圧を受け直流電圧に変換して出力する直流変換部と、該直流電圧を受け高周波交流電圧に変換し放電灯に供給するインバータ部とを有して、前記直流変換部の出力を制御する直流電圧制御部によって、点灯している期間の前記直流変換部の出力電圧が先行予熱期間の出力電圧より低くなるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
放電灯が点灯状態にあるときに放電灯のフィラメントに流れる予熱電流が大きすぎると、フィラメントに塗布されている熱電子放射物質の消耗を早め、フィラメント付近の放電灯管内壁が黒くなる現象が早期に発生し、ランプ寿命が短くなるといった悪影響を及ぼすことが知られている。また一般的に放電灯点灯前の先行予熱期間では点灯中とは逆に十分にフィラメントを加熱し熱電子の放出を促すことが必要とされている。さらに放電灯の出力を可変(調光制御)するような放電灯点灯装置においては、調光の度合いに応じた適切な予熱電流とすることが必要とされている。
上記問題点を回避するよう提案された従来の放電灯点灯装置は、フィラメントに流す予熱電流を制御にあたり、コンデンサと予熱トランスからなる予熱回路に加え、先行予熱期間は交流電源を直流電圧に変換する直流電源部の出力を先行予熱期間と点灯期間において可変するような直流電源制御部を構成し、先行予熱期間は直流電源部の出力を大きくし、放電灯点灯中は出力を低下させる制御を行っている。そのため、直流電源出力を制御するための制御回路が必要となるため、装置の大型化を招くといった問題点を有している。また、調光可能な放電灯点灯装置へ適用した場合、適切なフィラメント予熱電流を流すためには調光の度合いに応じて直流電源出力を変化させることが必要である。しかしながら、直流電源出力を可変することによりインバータ部で変換される高周波電圧が変化してしまうために放電灯へ流す放電灯電流も同時に変化してしまい、所望の調光度を得るためには更に複雑な制御が必要となり、直流電源制御部およびインバータ制御部の大型化を招き、調光可能な放電灯点灯装置への適用が難しいという問題点があった。
また、放電灯が良好な点灯状態を維持するためには、フィラメントを適正な温度に維持することが必要とされているが、放電灯が定格点灯または定格点灯に近い状態で点灯している場合には、フィラメント予熱電流は極力減らすことが必要であり、これは、放電灯がフィラメント加熱のためのフィラメント予熱電流が無くても、放電灯を流れる放電灯電流のみで十分な温度が得られるように設計されているためである。従来の放電灯点灯装置の場合、点灯後のフィラメント予熱電流を制御するにあたり、直流電源の出力を可変させるようにしているが、直流電源出力の可変にも限度があり、また放電灯の点灯特性と密接な関係があるため、フィラメント予熱電流を点灯中に適正に制御することが難しいという問題点があった。
この発明は、上記のよう問題点に鑑みてなされたもので、放電灯の点灯前から始動及び点灯後に至るまで適切に放電灯のフィラメント予熱電流を供給することのできる放電灯点灯装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係る放電灯点灯装置は、直流電源と、スイッチング素子のスイッチング動作により前記直流電源電圧を高周波電圧に変換して放電灯を高周波点灯するインバータ回路と、前記インバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路と、予め設定された前記放電灯のフィラメント予熱時、放電灯の始動電圧印加時、及び設定される調光度合いに応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号を前記インバータ駆動回路に出力して制御する制御回路とを備えた調光可能な放電灯点灯装置であって、前記インバータ回路の出力端にコンデンサと予熱トランス及びスイッチ手段からなる予熱回路が接続され、予熱回路の前記スイッチ手段を制御する予熱制御回路を備え、前記放電灯の調光点灯時に調光度合いに対応して前記制御回路から出力される予熱制御信号によって前記予熱制御回路は、前記スイッチ手段を制御して前記放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたものである。
この発明の放電灯点灯装置は、予め設定された放電灯のフィラメント予熱時、放電灯の始動電圧印加時、及び設定される調光度合いに応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号をインバータ駆動回路に出力して制御する制御回路とを備えた調光可能な放電灯点灯装置であって、前記インバータ回路の出力端にコンデンサと予熱トランス及びスイッチ手段からなる予熱回路が接続され、予熱回路の前記スイッチ手段を制御する予熱制御回路を備え、前記放電灯の調光点灯時に調光度合いに対応して前記制御回路から出力される予熱制御信号によって前記予熱制御回路は、前記スイッチ手段を制御して前記放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたので、調光点灯時、放電灯に流れる放電灯電流が大きく、該放電灯電流により十分フィラメントの加熱ができフィラメントの適正温度が保たれる調光度合いの場合は、フィラメント予熱電流を小さくし、反対に放電灯に流れる放電灯電流が小さく、該放電灯電流では十分にフィラメントの加熱ができずフィラメントの適正温度が保てない調光度合いの場合は、フィラメント予熱電流を大きくすることが可能となり、フィラメント予熱電流の過大、過小による放電灯の短寿命化を防止することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における例えば段調光が可能な放電灯点灯装置の構成図である。
図1において、1は例えば商用交流電圧を整流平滑または昇圧して得られる直流電源、2はスイッチング素子Q1及びQ2でハーフブリッジを構成し、前記直流電源1の電圧を高周波電圧に変換するインバータ回路である。前記インバータ回路2の出力端には、チョークコイルL1とコンデンサC1及びフィラメントを備える放電灯Laからなる負荷回路3が接続されている。この負荷回路3は前記チョークコイルL1とコンデンサC1とで直列共振回路を構成し、コンデンサC1と並列に放電灯Laを接続した構成になっている。また、インバータ回路2の出力端には、コンデンサC2と予熱トランスT1からなるフィラメント予熱用回路と、スイッチ手段4の直列回路が接続され、前記フィラメント予熱用回路とスイッチ手段4で予熱回路5を構成している。前記フィラメント予熱用回路を形成している前記予熱トランスT1の二次側となる一対の巻線は、夫々コンデンサC3及びC4を介して前記放電灯Laの一対のフィラメントにそれぞれ接続されている。
図1は、この発明の実施の形態1における例えば段調光が可能な放電灯点灯装置の構成図である。
図1において、1は例えば商用交流電圧を整流平滑または昇圧して得られる直流電源、2はスイッチング素子Q1及びQ2でハーフブリッジを構成し、前記直流電源1の電圧を高周波電圧に変換するインバータ回路である。前記インバータ回路2の出力端には、チョークコイルL1とコンデンサC1及びフィラメントを備える放電灯Laからなる負荷回路3が接続されている。この負荷回路3は前記チョークコイルL1とコンデンサC1とで直列共振回路を構成し、コンデンサC1と並列に放電灯Laを接続した構成になっている。また、インバータ回路2の出力端には、コンデンサC2と予熱トランスT1からなるフィラメント予熱用回路と、スイッチ手段4の直列回路が接続され、前記フィラメント予熱用回路とスイッチ手段4で予熱回路5を構成している。前記フィラメント予熱用回路を形成している前記予熱トランスT1の二次側となる一対の巻線は、夫々コンデンサC3及びC4を介して前記放電灯Laの一対のフィラメントにそれぞれ接続されている。
前記インバータ回路2のスイッチング素子Q1及びQ2は、インバータ駆動回路7からの駆動信号によって交互にオン・オフ駆動される。このQ1及びQ2のオン・オフ駆動によりインバータ回路2の出力端より高周波電流が出力され、前記放電灯Laへ供給される。また、前記予熱回路5内のスイッチ手段4は、予熱制御回路8からの制御信号9によってオンオフ制御される。6は制御回路で、予め設定された前記放電灯Laのフィラメント予熱時、放電灯Laの始動電圧印加時、及び例えば外部から設定される調光度合いの調光信号に応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号6aを前記インバータ駆動回路7に出力するとともに、前記フィラメント予熱時、始動電圧印加時、及び調光点灯時に調光度合いに対応して予熱制御信号6bを前記予熱制御回路8に出力する。
上記のように構成された段調光が可能な放電灯点灯装置の動作について、図1、図2及び図3を用いて説明する。
図2は、前記インバータ回路2の駆動周波数fに対する、前記負荷回路3内のチョークコイルL1とコンデンサC1の共振回路による共振特性から放電灯Laに印加される電圧との関係示したものである。図2中においては、前記チョークコイルL1とコンデンサC1による共振回路の共振周波数f0よりも十分高い値とした放電灯Laのフィラメント先行予熱のインバータ駆動周波数f1、前記共振周波数f0付近の値とした放電灯Laを放電開始させるための電圧(始動電圧)印加のためのインバータ駆動周波数f2時を、それぞれプロットして表している。また、図3は、例えば三段調光とした場合の調光度合い(例えば、全光すなわち定格点灯、定格の70%、定格の5%)に対する、予熱回路5内の前記スイッチ手段4のオンオフの関係を示したものである。
図2は、前記インバータ回路2の駆動周波数fに対する、前記負荷回路3内のチョークコイルL1とコンデンサC1の共振回路による共振特性から放電灯Laに印加される電圧との関係示したものである。図2中においては、前記チョークコイルL1とコンデンサC1による共振回路の共振周波数f0よりも十分高い値とした放電灯Laのフィラメント先行予熱のインバータ駆動周波数f1、前記共振周波数f0付近の値とした放電灯Laを放電開始させるための電圧(始動電圧)印加のためのインバータ駆動周波数f2時を、それぞれプロットして表している。また、図3は、例えば三段調光とした場合の調光度合い(例えば、全光すなわち定格点灯、定格の70%、定格の5%)に対する、予熱回路5内の前記スイッチ手段4のオンオフの関係を示したものである。
前記放電灯Laを点灯させるためのシーケンスは電源が投入され、前記制御回路6に予め設定された前記フィラメント先行予熱のインバータ駆動周波数f1から始まって、始動電圧印加のためのインバータ駆動周波数f2、そして外部から設定された調光信号の調光度合いに対応した点灯状態とするためのインバータ駆動周波数fxとなるインバータ駆動用制御信号6aを前記インバータ駆動回路7に出力する。インバータ駆動回路7は、これら一連の前記f1、f2及びfxのインバータ駆動周波数に基いて、前記インバータ回路2のスイッチング素子Q1及びQ2をオン・オフ駆動させ、前記フィラメント先行予熱から点灯までの一連の動作を行う。また、前記制御回路6は、フィラメント先行予熱時、及び始動電圧印加時は放電灯Laのフィラメントへフィラメント予熱電流を供給するために、前記予熱制御回路8へ予熱制御信号6bを出力する。この予熱制御信号6bを受けて予熱制御回路8は、前記予熱回路5のスイッチ手段4をオンするように制御する。
フィラメント先行予熱動作時においては、前記制御回路6からのインバータ駆動用制御信号6aによってインバータ駆動回路7は、前記先行予熱駆動周波数であるf1(例えば100kHz)で前記インバータ回路2のスイッチング素子Q1及びQ2をオン・オフ駆動する。この先行予熱駆動周波数f1の駆動により前記インバータ回路2から出力される高周波電圧が、前記コンデンサC2と予熱トランスT1の一次巻線に印加され、予熱トランスT1の二次側となる一対の巻線にそれぞれ電圧が誘起され、前記コンデンサC3、C4を通じて放電灯Laの一対のフィラメントにフィラメント予熱電流If(例えば400mA)がそれぞれ流れる。尚、前記コンデンサC2は、インバータ駆動周波数にほとんど依存しないように十分大きな容量とすることで、前記予熱トランスT1の一次巻線には一定の電圧が印加されることになり、二次側に発生するフィラメント予熱電流もインバータ駆動周波数に依存することなく略一定となる。
前記フィラメント先行予熱動作時の前記インバータ駆動周波数がf1の場合、負荷回路3の前記チョークコイルL1とコンデンサC1からなる共振回路での放電灯Laに印加される電圧は、図2に示すように放電開始させるために印加する始動電圧よりも十分低いため、このフィラメント先行予熱期間で放電することは無い。
前記先行予熱期間の後、制御回路6からのインバータ駆動用制御信号6aによってインバータ駆動回路7は、前記始動電圧印加のためのインバータ駆動周波数f2で前記インバータ回路2のスイッチング素子Q1及びQ2をオン・オフ駆動する。この駆動周波数f2の駆動により、前記コンデンサC1の両端に高電圧を発生させ、この高電圧を放電灯Laに印加することで放電が開始され放電灯Laが点灯する。尚、前述のように、先行予熱期間の後のこの始動電圧印加期間においても、前記スイッチ手段4はオンされて、放電灯Laのフィラメントへフィラメント予熱電流が供給される。
放電灯Laの点灯後、制御回路6は外部から設定された調光度合い(前述した全光、定格の70%、定格の5%)の調光信号に応じてインバータ駆動周波数を変化させて、前記インバータ駆動回路7にインバータ駆動用制御信号6aを出力する。このインバータ駆動用制御信号6aによってインバータ駆動回路7は前記インバータ回路2の駆動周波数を変化させる。インバータ回路2のインバータ駆動周波数の変化により、前記チョークコイルL1のインピーダンスが周波数によって変化することを利用して、放電灯Laに流れる放電灯電流ILを制御して調光点灯を行う。
ここで、上記放電灯Laの点灯後、前記図3に示す放電灯Laが全光時においては、放電灯Laに流れる放電灯電流ILによって十分フィラメントの加熱ができフィラメントの適正温度を維持できるため、前記予熱制御回路8は制御回路6からの予熱制御信号6bによって、予熱回路5内の前記スイッチ手段4をオフするように制御して、前記放電灯Laのフィラメントへフィラメント予熱電流を供給しないようにする。
また、放電灯Laを前記定格点灯の70%調光、及び低光束点灯状態の定格点灯の5%調光においては、該調光時の放電灯Laに流れる放電灯電流ILだけでは十分にフィラメントの加熱ができずフィラメントの適正温度を維持できないため、予熱制御回路8は制御回路6からの予熱制御信号6bによって、予熱回路5内の前記スイッチ手段4をオンするように制御して、放電灯Laのフィラメントへフィラメント予熱電流を供給するようにする。
以上のように、本実施の形態においては、例えば三段調光(全光、定格の70%、定格の5%)が可能な放電灯点灯装置としたときに、調光度合いによって放電灯Laに適切にフィラメント予熱電流を供給する場合に、例えば前記全光時においては、放電灯Laに流れる放電灯電流ILによって十分フィラメントの加熱ができフィラメントの適正温度を維持できるため、制御回路6からの予熱制御信号6bを受けて予熱制御回路8は前記スイッチ手段4をオフして、放電灯Laのフィラメントにフィラメント予熱電流を供給しないようにしたので、不要なフィラメント予熱電流を供給することによるフィラメントの過熱がなくなり、点灯中のフィラメント予熱電流過多による放電灯の短寿命化を防止できる。また、フィラメント予熱電流を遮断するので、点灯中のフィラメントでの電力消費をなくすことでき、放電灯点灯装置全体の省電力化を図ることができる。
また、例えば前記定格の70%、定格の5%調光においては、該調光時の放電灯Laに流れる放電灯電流ILだけでは十分にフィラメントの加熱ができずフィラメントの適正温度を維持できなくなるため、制御回路6からの予熱制御信号6bを受けて予熱制御回路8は前記スイッチ手段4をオンして、放電灯Laのフィラメントにフィラメント予熱電流を供給するようにしたので、フィラメントの加熱不足による放電灯の短寿命化といった問題を引き起こすことがない。
尚、上記実施の形態においては、全光時において、予熱回路5の前記スイッチ手段4をオフして、放電灯Laのフィラメントにフィラメント予熱電流を供給しないようにしたが、例えば放電灯Laに流れる放電灯電流ILによって十分フィラメントの加熱ができフィラメントの適正温度を維持できるのであれば、前記全光以外の調光度合いでスイッチ手段4をオフして、放電灯Laのフィラメントにフィラメント予熱電流を供給しないようにしても構わないものである。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、段調光が可能な放電灯点灯装置としたときの、調光度合いによって適切に放電灯Laのフィラメント予熱電流の供給と遮断を行うようにしたものである。本実施の形態においては、連続調光が可能な放電灯点灯装置としたときの、調光度合いによって適切に放電灯Laのフィラメント予熱電流を供給するようにした形態について示す。
尚、本実施の形態においては、調光時制御回路6からの予熱制御信号6bを受けて予熱制御回路8が前記予熱回路5のスイッチ手段4を制御する際、連続調光での調光度合いに応じて制御するようにした点が上記実施の形態1と異なるもので、放電灯点灯装置の構成は、上記実施の形態1の図1と同様であるので、ここでの図示と説明を省略する。
上記実施の形態1では、段調光が可能な放電灯点灯装置としたときの、調光度合いによって適切に放電灯Laのフィラメント予熱電流の供給と遮断を行うようにしたものである。本実施の形態においては、連続調光が可能な放電灯点灯装置としたときの、調光度合いによって適切に放電灯Laのフィラメント予熱電流を供給するようにした形態について示す。
尚、本実施の形態においては、調光時制御回路6からの予熱制御信号6bを受けて予熱制御回路8が前記予熱回路5のスイッチ手段4を制御する際、連続調光での調光度合いに応じて制御するようにした点が上記実施の形態1と異なるもので、放電灯点灯装置の構成は、上記実施の形態1の図1と同様であるので、ここでの図示と説明を省略する。
図4は、上記実施の形態1の図1で示した予熱回路5内のスイッチ手段4と、該スイッチ手段4を制御する予熱制御回路8部分を説明のため拡大した図である。尚、図4において、上記実施の形態1の図1と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
前記スイッチ手段4は、調光時予熱制御回路8からの図4に示す制御信号9によって所定の周期T(例えば1msec)内でオンオフ制御される。尚、図4中の前記制御信号9でtonとあるのは、オンする時間を表している。
図5は、調光信号による調光度合いに対する、前記スイッチ手段4の所定の周期Tに対するオン期間(ton)の割合の関係、及び平均フィラメント予熱電流Ifaveの関係を、それぞれ示したものである。
前記スイッチ手段4は、調光時予熱制御回路8からの図4に示す制御信号9によって所定の周期T(例えば1msec)内でオンオフ制御される。尚、図4中の前記制御信号9でtonとあるのは、オンする時間を表している。
図5は、調光信号による調光度合いに対する、前記スイッチ手段4の所定の周期Tに対するオン期間(ton)の割合の関係、及び平均フィラメント予熱電流Ifaveの関係を、それぞれ示したものである。
上記構成の連続調光が可能な放電灯点灯装置の動作について、前記図4、図5を用いて説明する。尚、本実施の形態においても、前記放電灯Laのフィラメント先行予熱から放電開始させるまでの動作については、上記実施の形態1で説明した動作と同様であるので説明を省略する。ここでは、外部からの連続調光を可能とする調光度合いの調光信号によって、放電灯を調光点灯する際のフィラメント予熱電流の供給について述べることとし、前記予熱回路5内の前記スイッチ手段4がオンした時、フィラメント予熱電流Ifave(以下、Ifと略記でいう)が、例えば400mA流れるように設定されているものとして動作を説明する。
前記放電灯Laの点灯後、前記予熱制御回路8は制御回路6からの予熱制御信号6bによって指示される調光度合いに応じて、予熱回路5内の前記スイッチ手段4を前記所定の周期T内でのオン期間の割合を変化させて制御するものである。
前記放電灯Laの点灯後、前記予熱制御回路8は制御回路6からの予熱制御信号6bによって指示される調光度合いに応じて、予熱回路5内の前記スイッチ手段4を前記所定の周期T内でのオン期間の割合を変化させて制御するものである。
本実施の形態では図5に示すように、放電灯Laが全光時においては、前記スイッチ手段4の前記所定の周期Tに対するオン期間(ton)の割合をゼロ%とし、放電灯Laを例えば定格点灯の70%調光とする場合は、前記オン期間(ton)の割合を例えば30%とする。また、放電灯Laを例えば定格点灯の5%といった低光束状態での調光とする場合は、前記オン期間(ton)の割合を例えば100%とするようにして、調光度合いが小さくなるにしたがって前記所定の周期T内でのオン期間(ton)の割合を大きくするようにして、調光度合いに応じて連続的に変化させる。
前記全光時では、所定の周期Tに対するオン期間(ton)の割合がゼロ%であるため、前記スイッチ手段4は所定の周期Tに対してオフ状態を保つため、放電灯Laへのフィラメント予熱電流Ifは供給されない。また、前記定格の70%調光時では、前記オン期間(ton)の割合が30%の制御信号9によって、前記スイッチ手段4が制御されて、放電灯Laにフィラメント予熱電流Ifが供給されることになる。その時のフィラメント予熱電流Ifの一例を図6に示す。
前記所定の周期T(1msec)に対するオン期間(ton)の割合が30%(0.3msec)となる制御信号9によって前記スイッチ手段4を制御した場合、図6に示すように、所定の周期Tのうちの前記30%(0.3msec)のオン期間では、400mAのフィラメント予熱電流Ifが流れ、残り70%(0.7msec)のオフ期間はフィラメント予熱電流は供給されない。従って、所定の周期Tにおける平均フィラメント予熱電流Ifは、120mA(=400mA×30%)となる。また、前記定格の5%調光時では、前記オン期間(ton)の割合が100%であるため、スイッチ手段4は所定の周期Tに対してオン状態を保つため、放電灯Laへフィラメント予熱電流If=400mAが供給されることになる。
以上のように、連続調光を可能とする放電灯点灯装置において、外部からの調光度合いに応じて、所定の周期T内でのオン期間の割合を連続的に可変するようにして予熱回路5内のスイッチ手段4を制御するようにしたので、放電灯Laに流れる放電灯電流ILが大きく、該放電灯電流ILにより十分フィラメントの加熱ができフィラメントの適正温度が保たれる調光度合いの場合は、フィラメント予熱電流Ifを小さくし、反対に放電灯Laに流れる放電灯電流ILが小さく、該放電灯電流ILでは十分にフィラメントの加熱ができずフィラメントの適正温度が保てない調光度合いの場合は、フィラメント予熱電流Ifを大きくすることが可能となる。このように放電灯Laの調光度合いに応じて適正にフィラメント予熱電流を供給することが可能となるため、放電灯Laの調光範囲全体において、フィラメント予熱電流の過大、過小による放電灯Laの短寿命化を防止することができ、またフィラメントでの電力消費を最小限に抑えることができるため、放電灯点灯装置全体の省電力化を図ることができる。
尚、上記実施の形態では、図5に示すように放電灯Laの調光度合いに対して、スイッチ手段4のオン期間(ton)の割合を連続的に変化するようにしたが、調光度合いに対してスイッチ手段4の前記オン期間(ton)の割合を段階的に変化させるようにしても構わないもので、その場合も同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態1、2で説明した、スイッチ手段4を構成するものとしては、例えばトランジスタやMOS−FETなどの半導体のほか、リレー等の機械的動作によるスイッチ部品の何れでもよく、特に限定するものではない。
1 直流電源、 2 インバータ回路、 3 負荷回路、 4 スイッチ手段、 5 予熱回路、 6 制御回路、 6a インバータ駆動用制御信号、 6b 予熱制御信号、 7 インバータ駆動回路、 8 予熱制御回路、 9 制御信号。
Claims (4)
- 直流電源と、スイッチング素子のスイッチング動作により前記直流電源電圧を高周波電圧に変換して放電灯を高周波点灯するインバータ回路と、前記インバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路と、予め設定された前記放電灯のフィラメント予熱時、放電灯の始動電圧印加時、及び設定される調光度合いに応じた調光点灯時のインバータ駆動用制御信号を前記インバータ駆動回路に出力して制御する制御回路とを備えた調光可能な放電灯点灯装置であって、
前記インバータ回路の出力端にコンデンサと予熱トランス及びスイッチ手段からなる予熱回路が接続され、予熱回路の前記スイッチ手段を制御する予熱制御回路を備え、前記放電灯の調光点灯時に調光度合いに対応して前記制御回路から出力される予熱制御信号によって前記予熱制御回路は、前記スイッチ手段を制御して前記放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 調光点灯時前記予熱制御回路は、前記放電灯の調光度合いが所定の調光度合い以下のときは、前記スイッチ手段をオンするように制御して前記放電灯のフィラメント電流を供給するようにし、調光度合いが所定の調光度合い以上のときは、前記スイッチ手段をオフするように制御してフィラメント電流を供給しないようにしたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 調光点灯時前記予熱制御回路は、所定の周期内で調光度合いに応じて前記スイッチ手段のオン期間を制御して前記放電灯のフィラメント電流を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 調光度合いが低光束の調光状態から全光状態になるにしたがって、前記スイッチ手段のオン期間の割合を減らし、前記放電灯のフィラメント電流を小さくするようにしたことを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
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-
2008
- 2008-03-10 JP JP2008059652A patent/JP2008166297A/ja active Pending
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