JP2008165734A - ぼやけ判定装置、ぼやけ判定方法および印刷装置 - Google Patents

ぼやけ判定装置、ぼやけ判定方法および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理負担の軽減や使用するメモリ容量の低減を図りつつ、画像のぼやけを検出する。
【解決手段】ぼやけ判定装置は、画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照し、画像データ内の複数の係数の2以上の方向への連なりを、前記方向毎にそれぞれ、画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、各方向を向くエッジを画像データ内から検出する。そして、検出されたエッジの幅の代表値を前述の方向毎に求め、これら各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、参照した画像データは、ぼやけていないと判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像のぼやけを検出する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラが普及し、これに使用されるメモリカードの容量も増大している。そのため、一般のユーザが、画像を大量に保有する場合が増えている。デジタルスチルカメラは、フィルム代が不要であり、気軽に撮影を行えることから、被写体ブレや手ブレ等を意識することなく撮影が行われることが多い。従って、被写体ブレや手ブレに起因して画像にぼやけが生じている場合が比較的多く、撮影された画像を印刷装置によって印刷しようとすると、正常な画像を選別する作業が事前に必要であった。
大量の画像の中から正常な画像を選別する作業は、非常に煩雑な作業である。そこで、ユーザが画像を印刷するのに先立ち、自動的にぼやけが生じている画像を印刷の対象から排除する技術が望まれている。こうしたぼやけの検出技術に関連し、下記特許文献1には、画像を撮像したデジタルスチルカメラにおいて、ビットマップデータに基づき画像のぼやけの有無を検出する技術が開示されている。
特開2006−19874号公報
しかし、近年のデジタルスチルカメラは、数百万ないし一千万画素もの高解像度の画像を撮像するため、ビットマップデータのデータ容量は極めて大きくなる。そのため、デジタルスチルカメラや印刷装置等の小型機器でビットマップデータに基づきぼやけの検出を行おうとすると、処理能力の高いCPUや多くのメモリ容量が必要となり、製造コストが増加することになる。
上述した種々の問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、処理負担の軽減や使用するメモリ容量の低減を図りつつ、画像のぼやけを検出することにある。
上記課題を踏まえ、本発明の一態様であるぼやけ判定装置は、
画像がぼやけているか否かを判定するぼやけ判定装置であって、
前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
前記画像データ内の複数の前記係数の2以上への方向の連なりを、前記方向毎にそれぞれ、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記各方向を向くエッジを前記画像データ内から検出するエッジ検出部と、
前記検出されたエッジの幅の代表値を前記方向毎に求め、該各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定するぼやけ判定部とを備える。
上記態様のぼやけ判定装置によれば、画像データに記録された係数を画素値に変換することなく、係数のまま、画像がぼやけているか否かを判定することができる。そのため、ぼやけの判定に係る処理負担が軽減され、高速にぼやけの判定を行うことができる。また、上記態様のぼやけ判定装置によれば、ぼやけの判定を行う際に、係数から画素値への変換のためのメモリ領域を確保する必要がない。そのため、使用するメモリ容量の低減を図ることが可能になる。更に、上記態様のぼやけ判定装置では、画像データ内で2以上の方向についてエッジを検出し、各方向についてのエッジの幅の代表値が所定の閾値以下となる場合に、画像はぼやけていないと判定する。そのため、手ブレの方向等に依存することなく、精度良く、ぼやけの判定を行うことが可能になる。なお、「エッジ」とは、画像内において画素値(明度や彩度、RGB値等)が急激に変化する境界のことをいう。「エッジの幅」とは、この境界の幅のことをいう。この「エッジの幅」が広ければ、その境界部分はぼやけていることになる。「エッジの方向」とは、前述した境界の法線方向のことをいう。
なお、前記ぼやけ判定部は、前記エッジの幅の代表値として、前記方向毎に、前記検出されたエッジの幅の平均値を求めるものとすることができる。また、平均値ではなく、例えば、各エッジの幅の中間の値やその前後の値を採用することもできる。
上記態様のぼやけ判定装置において、ぼやけの判定対象となる画像データは、例えば、JPEG規格に基づき生成されているものとすることができる。この場合、係数とは、画素値をブロック毎に離散コサイン変換して得られた、いわゆるDCT係数のことをいう。なお、空間領域から周波数領域への変換は、離散コサイン変換以外にも、例えば、フーリエ変換やウェーブレット変換などによって行うことも可能である。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記ぼやけ判定部は、前記検出されたエッジの数が、前記各方向についてすべて所定の数以上存在し、かつ、前記各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定してもよい。
このような態様によれば、エッジの数が所定数以上存在することにより、ぼやけていない可能性の高い画像データについてのみ、ぼやけの判定を行うことができる。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記画像データ参照部は、前記画像データを所定の幅を有する帯領域に区切り、該帯領域毎に前記係数をメモリに入力し、
前記エッジ検出部は、前記メモリを参照して、前記検出を行ってもよい。
このような態様によれば、画像データ内の係数をすべてメモリに入力する必要がないため、メモリの使用量を低減することが可能になる。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記画像データには、複数の画素からなるブロックを単位として前記係数が複数記録されており、
前記エッジ検出部は、
前記帯領域を該帯領域よりも小さな領域である複数のウィンドウ領域に区分し、該ウィンドウ領域に含まれる前記ブロック毎に、該ブロックがぼやけているか否かを前記基本エッジパタンを用いて判定するブロックぼやけ判定部と、
前記ブロックぼやけ判定部によってぼやけていないと判定されたブロックが所定個数以上含まれるウィンドウ領域について、前記各方向を向くエッジの検出を行うウィンドウ内エッジ検出部とを備え、
前記ぼやけ判定部は、ぼやけていないと判定された前記ブロックが所定個数以上含まれる前記ウィンドウ領域のうち、いずれかの前記ウィンドウ領域が、前記条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定してもよい。
このような態様によれば、ぼやけていないと判定されたブロックが所定個数以上含まれるウィンドウ領域について、詳細なぼやけの判定を行う。そのため、処理の効率化を図ることができる。また、このようなウィンドウ領域のうち、いずれかのウィンドウ領域が所定の条件を満たす場合に、画像全体がぼやけていないと判定する。そのため、すべての領域についてぼやけの判定を行う必要がなく、処理の高速化を図ることができる。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記ブロックぼやけ判定部は、前記ブロックがぼやけているか否かを、複数の前記係数の垂直方向および水平方向の連なりに基づき判定し、
前記ウィンドウ内エッジ検出部は、前記垂直方向および前記水平方向に加え、複数の前記係数の斜め方向の連なりに基づき、前記エッジの検出を行ってもよい。
このような態様によれば、ウィンドウ内のぼやけの有無を判定する場合には、ブロック毎のぼやけの判定よりも、エッジの検出を行う方向を増加させることになる。従って、より精度の高いぼやけの判定を行うことができる。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記ブロックぼやけ判定部は、隣接する前記ブロック間で、複数の前記係数の連なりに対応する前記基本エッジパタンの勾配の方向が一致する場合に、前記勾配の幅を累積加算し、該累積加算された前記勾配の幅に基づき、隣接する前記ブロックに跨って、ぼやけが存在するか否かを判定してもよい。
このような態様であれば、ぼやけ部分が複数のブロックに跨っていたとしても、精度良くぼやけの有無を判定することができる。
上記態様のぼやけ判定装置において、
前記基本エッジパタンは、該基本エッジパタンが表す前記勾配形状の方向に応じて複数のテーブルに分類されて記録されており、
前記エッジ検出部は、複数の前記係数の連なりの中の所定の係数の符号に応じて前記複数のテーブルのうち、いずれかのテーブルを選択してもよい。
このような態様によれば、画像データ内の係数の連なりと基本エッジパタンとの比較回数を低減させることができるので、ぼやけの判定の高速化を図ることが可能になる。
なお、本発明は、上述したぼやけ判定装置としての態様のほか、印刷装置や、ぼやけ判定方法、コンピュータプログラムとしての態様とすることができる。コンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
1.第1実施例:
A.印刷装置の構成:
B.印刷処理:
C.ぼやけ判定処理:
D.効果:
2.第2実施例:
3.第3実施例:
4.変形例:
1.第1実施例:
A.印刷装置の構成:
図1は、本発明の実施例としての印刷装置100の外観を示す説明図である。印刷装置100は、いわゆる複合機タイプの印刷装置である。印刷装置100は、光学的に画像を読み込むスキャナ110や、画像データの記録されたメモリカードMCを挿入するためのメモリカードスロット120、デジタルカメラ等の機器を接続するUSBインタフェース130等を備えている。印刷装置100は、スキャナ110によって取り込んだ画像や、メモリカードMCから読み取った画像、USBインタフェース130を介してデジタルカメラから読み取った画像を印刷用紙Pに印刷することができる。また、印刷装置100は、プリンタケーブルやUSBケーブルによって接続された図示していないパーソナルコンピュータから入力した画像の印刷も行うことができる。
印刷装置100は、印刷に関する種々の操作を行うための操作パネル140を備えている。操作パネル140の中央部には、液晶ディスプレイ145が備えられている。この液晶ディスプレイ145には、メモリカードMCやデジタルカメラなどから読み取った画像や、印刷装置100の各種機能を利用する際のGUI(グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。
印刷装置100は、メモリカードMCやデジタルカメラ等から入力した複数の画像データの中から、ぼやけている画像(以下「ぼやけ画像」という)を排除して、ピントが1カ所でも合っている画像(以下、「合焦画像」という)を抽出し、液晶ディスプレイ145に表示する機能を有している。ユーザは、こうして液晶ディスプレイ145に表示された画像の中から、所望の画像を選択することで、印刷に適した画像を印刷することが可能となる。以下では、このぼやけ画像を排除する機能を実現するための印刷装置100の構成および処理について詳細に説明する。
図2は、印刷装置100の内部構成を示す説明図である。図示するように、印刷装置100は、印刷用紙Pに印刷を行う機構として、インクカートリッジ212を搭載したキャリッジ210や、キャリッジ210を主走査方向に駆動するキャリッジモータ220、印刷用紙Pを副走査方向に搬送する紙送りモータ230等を備えている。
キャリッジ210は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの色を表す各インクに対応して、計6種類のインクヘッド211を備えている。キャリッジ210には、これらのインクが収容されたインクカートリッジ212が装着されている。インクカートリッジ212からインクヘッド211に供給されたインクは、図示しないピエゾ素子を駆動することで印刷用紙Pに吐出される。
キャリッジ210は、プラテン270の軸方向と並行に設置された摺動軸280に移動自在に保持されている。キャリッジモータ220は、制御ユニット150からの指令に応じて駆動ベルト260を回転させることで、プラテン270の軸方向と平行に、すなわち、主走査方向にキャリッジ210を往復運動させる。紙送りモータ230は、プラテン270を回転させることで、プラテン270の軸方向と垂直に印刷用紙Pを搬送する。つまり、紙送りモータ230は、キャリッジ210を相対的に副走査方向に移動させることができる。
印刷装置100は、上述したインクヘッド211やキャリッジモータ220、紙送りモータ230の動作を制御するための制御ユニット150を備えている。制御ユニット150には、図1に示したスキャナ110やメモリカードスロット120、USBインタフェース130、操作パネル140、液晶ディスプレイ145が接続されている。
制御ユニット150は、CPU160とRAM170とROM180とによって構成されている。ROM180には、印刷装置100の動作を制御するための制御プログラムや、後述するぼやけ判定処理で用いられるエッジパタンテーブル181が記憶されている。CPU160はROM180に記憶された制御プログラムをRAM170に展開して実行することで図示する各機能部(161〜163)として動作する。
制御ユニット150は、CPU160によって実現される機能部として、画像データ参照部161、ぼやけ判定部162、JPEGデコーダ163を備えている。以下、これらの機能部の働きについて簡単に説明する(詳細な働きについては後述する各種処理内容を参照)。
画像データ参照部161は、メモリカードスロット120やUSBインタフェース130を介して、メモリカードMCやデジタルカメラに記録されたJPEG形式の画像データ(以下、「JPEGデータ」という)を参照する機能部である。JPEGデータには、8画素×8画素のブロック単位で画像が記録されている。この各ブロック内の画像データは、(1)RGB色空間からYCbCr色空間への画素値の色変換、(2)空間領域から周波数領域への離散コサイン変換(DCT変換)、(3)データの情報量を削減する量子化、(4)エントロピー符号化の一種であるハフマン符号化、が順次行われることでデータ量が圧縮されている。
図3は、JPEGデータ内にブロック毎にデータが記録されている様子を示す説明図である。図示するように、JPEGデータには、8画素×8画素のブロックが、行毎に記録されている。なお、JPEGデータの中には、他の記録順によって各ブロックのデータが記録されているものもあるが、本実施例では、図3に示した記録順で各ブロックが記録されているものとする。
JPEGデコーダ163(図2参照)は、画像データ参照部161が参照したJPEGデータをビットマップ形式のデータにデコードする機能部である。
図4は、JPEGデコーダ163の詳細な構成を示す説明図である。図示するように、JPEGデコーダ163は、ハフマン復号部191と、逆量子化処理部192と、逆DCT変換部193と、色空間変換部194とによって構成されている。
ハフマン復号部191は、ハフマン符号化によって可逆圧縮されたJPEGデータのビットストリームを復号する機能を有する。
逆量子化処理部192は、ハフマン復号部191によって復号したデータに対して、所定の量子化テーブルを用いて逆量子化を行い、ブロック毎に、8×8個のDCT係数を求める機能部である。
逆DCT変換部193は、逆量子化処理部192によって求められたDCT係数に対して逆DCT変換を行い、YCbCr形式の画像データを求める機能部である。
色空間変換部194は、逆DCT変換部193によって得られたYCbCr形式のデータをRGB形式のビットマップデータに変換する機能部である。
ここで、説明を図2に戻す。ぼやけ判定部162は、JPEGデコーダ163が備えるハフマン復号部191および逆量子化処理部192を用いてJPEGデータをハフマン復号および逆量子化し、この結果得られたDCT係数に基づき、ぼやけの判断を行う機能部である。ぼやけ判定部162は、本願の「エッジ検出部」と「ぼやけ判定部」とに相当する。
図5は、逆量子化処理部192によって取得されたDCT係数の配列を示す説明図である。図示するように、各ブロックからは、逆量子化が行われた段階で、F00からF77までの計64個のDCT係数が得られる。これらのうち、最も左上に存在する係数F00は、直流成分と呼ばれ、他の係数は、交流成分と呼ばれる。各係数は、図中の右側および下側に位置するものほど、周波数の高い値となる。
ぼやけ判定部162は、図中に「水平係数群」と記載した水平方向のみの交流成分である係数F01,F02,F03,F04,F05,F06,F07や、「垂直係数群」と記載した垂直方向のみの交流成分である係数F10,F20,F30,F40,F50,F60,F70、「斜め係数群」と記載した斜め方向の交流成分である係数F11,F22,F33,F44,F55,F66,F77を抽出してぼやけの判定を行う機能を備える。これらの係数群を用いたぼやけの判定処理の詳細については後述する。
B.印刷処理:
図6は、印刷装置100のCPU160が実行する印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、メモリカードMC等に記録された画像データを印刷するための処理である。
操作パネル140を用いたユーザの所定の操作に応じてこの印刷処理の実行が開始されると、まず、CPU160は、画像データ参照部161によって、メモリカードMCに記録されたJPEGデータを1つ参照する(ステップS10)。なお、ここでは、メモリカードMC内のJPEGデータを参照するものとするが、USBインタフェース130を介して接続されたデジタルカメラやコンピュータ内のJPEGデータを参照するものとしてもよい。
JPEGデータを参照すると、CPU160は、ぼやけ判定部162を用いて、参照したJPEGデータについてぼやけ判定処理を行う(ステップS20)。このぼやけ判定処理の詳細については後述する。
1つのJPEGデータについてぼやけ判定処理を終了すると、CPU160は、メモリカードMC内の全てのJPEGデータを参照したかを判断する(ステップS30)。かかる処理によって、全てのJPEGデータを参照していないと判断した場合には(ステップS30:No)、処理をステップS10に戻し、次のJPEGデータを参照して、そのJPEGデータについてぼやけ判定処理を行う。
上記ステップS30によって、全てのJPEGデータを参照したと判断した場合には(ステップS30:Yes)、CPU160は、ステップS20のぼやけ判定処理によって合焦画像であると判定されたJPEGデータを、液晶ディスプレイ145に一覧表示する(ステップS40)。
合焦画像の一覧を液晶ディスプレイ145に表示すると、CPU160は、操作パネル140を介して、ユーザから、印刷の対象となる画像の選択を受け付ける(ステップS50)。そして、選択された画像のデータ形式を、JPEGデコーダ163を用いてJPEG形式からビットマップ形式に変換するとともに、更に、インクの吐出量を制御するためのデータに変換し、インクヘッド211や紙送りモータ230、キャリッジモータ220等を制御して印刷する(ステップS60)。
以上で説明した印刷処理では、メモリカードMC内の全てのJPEGデータを参照するものとしたが、メモリカードMC内に複数のフォルダが生成されている場合には、ユーザによって指定されたフォルダ内に含まれるJPEGデータのみを参照するものとしてもよい。また、同一年、同一月、あるいは、同一日に撮像されたJPEGデータのみを参照するものとしてもよい。
C.ぼやけ判定処理:
図7は、図6に示した印刷処理のステップS20で実行されるぼやけ判定処理のフローチャートである。このぼやけ判定処理は、現在参照しているJPEGデータが、合焦画像であるか、ぼやけ画像であるかを判定するための処理である。
当該ぼやけ判定処理が実行されると、CPU160は、まず、現在参照しているJPEGデータの中から、所定の帯領域毎にブロックデータを読み込み、JPEGデコーダ163を用いて、これをハフマン復号および逆量子化し、DCT係数を取得する(ステップS100)。取得したDCT係数は、RAM170に一時的に記憶する。
図8は、上述した帯領域の概念を示す説明図である。図示するように、本実施例において「帯領域」とは、横方向のブロック数が、JPEGデータの横方向のブロック数と同一であり、縦方向のブロック数が、所定の数(例えば、30ブロック)を有する帯状の領域のことをいう。上記ステップS100では、この帯領域内のブロックデータをJPEGデータから読み込みつつ、このデータをハフマン復号および逆量子化することで、DCT係数を取得する。このように、画像全体ではなく、帯領域毎にJPEGデータからデータを読み込むことで、RAM170の記憶容量を削減することが可能になる。
ここで説明を図7に戻す。上記ステップS100によって、帯領域内のDCT係数をRAM170に記憶すると、次に、CPU160は、RAM170に記憶されたDCT係数に基づき、ブロックぼやけ判定処理を行う(ステップS110)。
図9および図10は、ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。この処理は、RAM170に記憶された帯領域内のすべてのブロックについて、図5に示した水平係数群と垂直係数群とを用いて、それぞれが「合焦ブロック」であるか「ぼやけブロック」であるかを判定するための処理である。このブロックぼやけ判定処理は、ブロックの水平方向と垂直方向についてそれぞれ同様の処理が実行されるため、以下では、特記しない限り、水平方向のぼやけ分析を行う場合について説明する。
この処理が実行されると、CPU160は、まず、各ブロックを構成する8×8個のDCT係数の中から、図5に示した水平方向の交流成分である水平係数群F0i(i=1〜7)(垂直方向の場合は、垂直係数群Fj0(j=1〜7))を取得する(ステップS300)。
係数群を取得すると、CPU160は、下記式(1)に基づき、取得した各係数の絶対値の和Sを求め、この値が、所定の平坦閾値を超えるかを判断する(ステップS310)。
S=Σ|F0i| (i=1〜7) ・・・(1)
上記ステップS310において、和Sが所定の平坦閾値以下であると判断されれば(ステップS310:No)、そのブロックの係数が表す輝度変化が平坦であるとみなし、分析対象のブロックは、「平坦パタン」であると判定する(ステップS320)。
一方、ステップS310において、和Sが所定の平坦閾値を超えると判断されれば(ステップS310:Yes)、そのブロックには、何らかの輝度変化があると判断できる。そこで、CPU160は、後述する基本エッジパタンとの比較が容易となるように、まず、取得した各係数を下記式(2)によって正規化する(ステップS330)。この正規化処理によれば、正規化後の各係数値Fr01〜Fr07は、係数群の絶対値の和Sで、それぞれの係数値F01〜F07を除算した値となる。
Fr0i=F0i/S (i=1〜7) ・・・(2)
次に、CPU160は、ROM180に記憶されたエッジパタンテーブル181を参照して(ステップS340)、正規化後の各係数値Fr01〜Fr07によって表される勾配形状がいずれかの基本エッジパタンに近似するかを判断する(ステップS350)。
図11は、エッジパタンテーブル181の一例を示す説明図である。このエッジパタンテーブル181には、「1」から「16」までのパタン番号(図の1列目)に対して16種類の基本エッジパタン(図の3列目)が対応付けて記録されている。基本エッジパタンの横軸は、ブロック内の係数の位置(F01〜F07)を表しており、縦軸は、正規化後の係数値Frを表している。つまり、基本エッジパタンは、7つの係数値からなるデータとして構成されている。
各基本エッジパタンは、図11の2列目に示した輝度パタンに基づき生成されている。すなわち、図の2列目に示した輝度パタンをDCT変換して正規化したものが図11の3列目に示す基本エッジパタンとなる。なお、図中の輝度パタンは、実際には、エッジパタンテーブルには記録されておらず、理解の便のために記載している。各輝度パタンは、1ブロック内の輝度変化の典型的な形状を、予め16種類に分類したものである。本実施例では、このように、基本エッジパタンを16種類に分類するものとするが、より多くのパタンあるいは少ないパタンに分類してもよい。
エッジパタンテーブル181には、更に、基本エッジパタンに対応付けて、左側エッジ幅LWと、中央エッジ幅MWと、右側エッジ幅RWという3種類のパラメータが記録されている。左側エッジ幅LWは、輝度パタンの左側に存在する平坦部の幅を表しており、右側エッジ幅RWは、輝度パタンの右側に存在する平坦部の幅を表している。また、中央エッジ幅MWは、左側エッジ幅LWと右側エッジ幅RWとに挟まれる勾配部分の幅を表している。
なお、図11には、エッジパタンテーブル181の一部の具体例を示しており、実際には、エッジパタンテーブル181は、全部で16種類のテーブルTB1〜TB16により構成されている。
図12は、エッジパタンテーブルのバリエーションを視覚的に示す説明図である。図12には、「ブロック」と示した枠内に、水平方向、垂直方向、左上から右下にかけての斜め方向、右上から左下にかけての斜め方向の計4つの方向を示している。図11には、このうち、水平方向の輝度勾配を示す輝度パタンを示している。ただし、水平方向の輝度パタンは、図11に示しただけでなく、図12の下部に示すように、この輝度パタンを、(b)左右反転させたもの、(c)上下反転させたもの、(d)上下および左右に反転させたものが存在する(以下では、このような輝度パタンの反転状態を、「位相」という)。従って、エッジパタンテーブルは、1つの方向について、4つの位相分のテーブルが用意されているため、計16種類のエッジパタンテーブルTB1〜TB16が用意されていることになる。垂直方向の輝度パタンについてのエッジパタンテーブルには、垂直方向の輝度変化に対応する係数値(F10,F20,F30,F40,F50,F60,F70の値)が基本エッジパタンとして記録されており、斜め方向の基本エッジパタンを記録したエッジパタンテーブルには、水平方向(F01,F02,F03,F04,F05,F06,F70)、垂直方向(F10,F20,F30,F40,F50,F60,F70)および斜め方向(F11,F22,F33,F44,F55,F66,F77)についての係数値が基本エッジパタンとして記録されている。なお、斜め方向のエッジパタンテーブルには、水平方向の係数値として「F01」のみが記録され、垂直方向の係数値として「F10」のみが記録されているものとしてもよい。
上述したように、エッジパタンテーブル181は、全部で16種類存在するが、上記ステップS340において参照するエッジパタンテーブルは、2つの係数値F01,F02(垂直方向の場合には、係数値F10,F20)の符号に基づいて選択することが可能である。
図13は、2つの係数値の符号と、参照するテーブルの対応関係を示す説明図である。図示するように水平方向のぼやけ分析を行う場合には、係数値F01とF02の符号の組み合わせの相違に応じて、参照するテーブルをエッジパタンテーブルTB1〜TB4のうちから選択することができる。これは、図12の下部に示したエッジパタンの4つの位相について係数値F01とF02とを計算した結果、これらの符号の組み合わせが、すべて異なるという理由に基づくものである。同様に、垂直方向のぼやけ分析を行う場合には、係数値F10とF20の符号の組み合わせに応じて、参照するテーブルをエッジパタンテーブルTB5〜TB8のうちから選択することができる。このように、2つの係数値に基づき、予め参照するエッジパタンテーブルを絞り込んでおけば、以下で説明する基本エッジパタンの検索を、16種類すべてのエッジパタンテーブルについて行う必要が無くなり、CPU160の処理負担を軽減することが可能になる。なお、図13中に、「位相」と示した列には、白色の領域と黒色の領域とによって位相の状態を示すシンボルを理解の便のため表している。このシンボルは、ブロック内において、黒色から白色の領域にかけて輝度値が高まるエッジパタンがそのテーブルに記録されていることを表している。
説明を図9のフローチャートに戻す。図9のステップS350では、ステップS330で正規化を行った各係数値Fr01〜Fr07と、基本エッジパタンを構成する各係数値Fb01〜Fb07との差の絶対値の合計SDを下記式(3)に従って算出し、この合計値SDが最小となる基本エッジパタンをエッジパタンテーブル181の中から選択する。そして、選択された基本エッジパタンについての合計値SDが、所定の閾値よりも小さければ、形状が近似する基本エッジパタンが検索されたと判断する(ステップS350:Yes)。一方、上述した演算によって得られた値SDが、所定の閾値よりも大きい場合には、近似する基本エッジパタンが検索されなかったと判断し(ステップS350:No)、分析対象のブロックを「平坦パタン」であると判定する(ステップS320)。
SD=Σ|Fr0i−Fb0i| (i=1〜7) ・・・(3)
上記ステップS350において、近似する基本エッジパタンが検索された場合、もしくは、上記ステップS320で平坦パタンと判定された場合には、CPU160は、そのエッジパタンをブロックに関連付ける(ステップS360)。そして、帯領域内の全てのブロックについて、エッジパタンの関連づけが終了したかを判断し(ステップS370)、終了していなければ、処理をステップS300に戻して、次のブロックについて、エッジパタンの関連付けを行う。
上記ステップS370において、すべてのブロックについて関連づけが終了したと判断されれば(ステップS370:Yes)、CPU160は、帯領域内のブロックについて水平方向および垂直方向にエッジパタンを連結する処理を行う(図10のステップS380)。
図14ないし図16は、エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。例えば、図14に示すように、隣接ブロックのエッジパタンの傾き方向が一致すれば、そのエッジパタン同士は、画像中において、同じぼやけ部分を形成していると考えられる。そのため、CPU160は、現在注目しているブロックの左側エッジ幅LWとこれに隣接しているブロックの右側エッジ幅RWの加算値が、図16に示すように、所定の連結誤差閾値内であるかを判定し、連結誤差閾値内であれば、これらのブロックのエッジパタンは、同じぼやけ部分を形成していると判断できる。そこで、このような場合には、両ブロックの中央エッジ幅MWと右側エッジ幅RWおよび左側エッジ幅LWを加算し、ブロックを跨ったエッジ幅を算出する。そして、エッジ幅の合計値を、現在の分析対象のブロックに関連付け、ぼやけの中途部分に存在するブロックは、エッジ幅は、「不明」と関連付ける。このように、隣接するエッジパタンを連結していくものとすれば、画像内のぼやけ部分が1ブロックのサイズを超えるような場合においても、ぼやけの幅を精度良く求めることが可能になる。一方、図15に示すように、隣接ブロックのエッジパタンの傾き方向が一致しない場合には、エッジの連結をすることなく、両ブロックに対して、エッジ幅を「不明」と関連付ける。
ここで説明を図10に戻す。以上の処理により、帯領域内の全てのブロックについてエッジパタンの連結が完了すると、CPU160は、個々のブロックについて、そのブロックに関連付けられたエッジ幅が、所定のぼやけ幅閾値(例えば、12画素)未満であるかを判定する(ステップS390)。この判定の結果、エッジ幅がぼやけ幅閾値未満であれば、そのブロックは「合焦ブロック」であると判断する(ステップS400)。なお、このとき、水平方向、垂直方向のいずれかのエッジ幅が上記条件を満たせば、「合焦ブロック」であると判断するものとする。一方、エッジ幅がぼやけ幅閾値以上であるか、もしくは、エッジ幅が「不明」であれば、そのブロックは、「ぼやけブロック」であると判断する(ステップS410)。
こうして、各ブロックについて、「合焦ブロック」であるか、「ぼやけブロック」であるかを判定すると、CPU160は、その判定結果を、各ブロックに関連付ける(ステップS420)。そして、すべてのブロックについて判定を終了したかを判断し(ステップS430)、終了していなければ、処理をステップS390に戻して、残りのブロックについて、合焦か否かの判断を行う。一方、すべてのブロックについて終了すれば、CPU160は、当該ブロックぼやけ判定処理を終了して、処理を図7のぼやけ判定処理に戻す。
ここで、説明を図7に戻す。上述したブロックぼやけ判定処理(ステップS110)によって、帯領域内の各ブロックについてそれぞれ「ぼやけブロック」であるか「合焦ブロック」であるかを判定すると、次に、CPU160は、図8に示すように、帯領域を横方向に複数の領域(以下、かかる領域を「ウィンドウ領域」という)に区分し、それぞれのウィンドウ領域について、その中に含まれる合焦ブロックの数を集計して、その集計値が、所定数以上となるウィンドウ領域を抽出する(ステップS120)。ウィンドウ領域の大きさとしては、例えば、L版の印刷用紙において、実用的に合焦か否かを判断可能な1cm×1cm相当の大きさとすることができる(600万画素の画像をL版の用紙に印刷するものとすると、30×30ブロック程度の大きさ)。
上記ステップS120において、該当するウィンドウ領域が抽出されれば(ステップS130:Yes)、そのウィンドウ領域は、合焦ブロックを多く含むことから、合焦している領域であると推測できる。そこで、CPU160は、以下のステップS140〜S170に係る処理を実行することで、このウィンドウ領域について、更に厳密なぼやけの判定を行う。
すなわち、まず、CPU160は、図12に示した4つの方向別に、エッジパタンテーブルを参照してパタンマッチ処理を行う(ステップS140)。以下、かかる処理のことを、「方向別エッジパタンマッチ処理」という。
図17は、方向別エッジパタンマッチ処理の詳細なフローチャートである。この方向別エッジパタンマッチ処理は、上記ステップS120で抽出されたウィンドウ領域に属する全てのブロックについて実行される処理である。
この処理が開始されると、まず、CPU160は、現在のブロックについて、水平係数群、垂直係数群、斜め係数群を取得する(ステップS500)(図5参照)。そして、これらの係数群を構成する全ての係数の絶対値の和SSを求め、これと所定の閾値とを比較する(ステップS510)。この比較の結果、和SSが、閾値よりも小さければ(ステップS510:No)、現在のブロックは平坦パタンであると判定する(ステップS520)。これに対して、和SSが、閾値以上であれば(ステップS510:Yes)、方向毎に各係数の正規化を行う(ステップS530)。この正規化の考え方は、上述したブロックぼやけ判定処理のステップS330における正規化と同様である。
係数群毎に係数の正規化を行うと、CPU160は、16種類のエッジパタンテーブルTB1〜TB16の中から、以下の処理で使用するテーブルを選択する使用テーブル選択処理を行う(ステップS540)。
図18は、使用テーブル選択処理のフローチャートである。この処理が開始されると、CPU160は、まず、水平係数群を構成する係数の絶対値の和HSを求め(ステップS700)、この和HSと所定の閾値とを比較する(ステップS710)。この結果、和HSが閾値よりも大きければ(ステップS710:No)、水平方向の輝度変化が大きいとみなせるため、エッジの方向は水平方向であると判定する(ステップS720)。
一方、和HSが閾値以下であれば(ステップS710:Yes)、垂直係数群を構成する係数の絶対値の和VSを求め(ステップS730)、この和VSと所定の閾値とを比較する(ステップS740)。この結果、和VSが閾値よりも大きければ(ステップS740:No)、垂直方向の輝度変化が大きいとみなせるため、エッジの方向は垂直方向であると判定する(ステップS750)。
上記ステップS740において、和VSが閾値以下であると判定された場合には(ステップS740:Yes)、水平方向についても垂直方向についてもそれほど輝度変化が大きくないと考えられるため、この場合には、CPU160は、エッジの方向は斜めであると判定する(ステップS760)。
以上の処理によって、エッジの方向を判定すると、CPU160は、使用するエッジパタンテーブルを選択する処理を行う(ステップS770)。具体的には、図19に示すように、上記ステップS760において判定されたエッジの方向が水平の場合には、2つの係数値F01,F02の符号の組み合わせに応じてエッジパタンテーブルをテーブルTB1〜TB4の中から選択し、垂直の場合には、2つの係数値F10,F20の符号の組み合わせに応じて、エッジパタンテーブルをテーブルTB5〜TB8の中から選択する。また、判定されたエッジの方向が斜めの場合には、3つの係数値F01,F10,F11の符号の組み合わせに応じて、使用するエッジパタンテーブルを、テーブルTB9〜16の中から選択する。なお、このとき、使用するテーブルとして、テーブルTB9〜TB12のいずれかが選択された場合には、CPU160は、エッジの方向は、左上から右下への斜め方向であると判定する。また、テーブルTB13〜TB16のいずれかが選択された場合には、エッジの方向は、右上から左下への斜め方向であると判定する。図19に「位相」と示した列には、白色の領域と黒色の領域とによって位相の状態を示すシンボルを理解の便のため表している。このシンボルは、ブロック内において、黒色から白色の領域にかけて、輝度値が高まるエッジパタンであることを表している。エッジの方向が斜めの場合に、3つの係数値F01,F10,F11の符号の組み合わせに応じて、使用するエッジパタンテーブルを、テーブルTB9〜16の中から選択できるのは、図12に示した2つの斜め方向(左上から右下にかけての方向、および、右上から左下にかけての方向)の4つの位相について、それぞれ、係数値を計算した結果、係数値F01,F10,F11の符号の組み合わせがすべて異なるという理由に基づくものである。
以上の処理によって、使用するエッジパタンテーブルを選択すると、CPU160は、処理を図17の方向別エッジパタンマッチ処理に戻す。そして、選択されたエッジパタンテーブルを参照する(ステップS550)。
選択されたエッジパタンテーブルを参照すると、CPU160は、上記使用テーブル選択処理によって判定されたエッジの方向に該当する係数群と、基本エッジパタンの係数群とを対比し、近似する基本エッジパタンを検索する(ステップS560)。この検索処理は、図9のステップS350における処理と同等の処理である。かかる処理によって、近似する基本エッジパタンが検索されなかった場合には(ステップS560:No)、現在のブロックは、平坦パタンであると判定する(ステップS520)。
上記ステップS560において、近似する基本エッジパタンが検索された場合、もしくは、上記ステップS520で平坦パタンであると判定された場合には、CPU160は、そのエッジパタンとエッジの方向をブロックに関連付ける(ステップS570)。そして、現在のウィンドウ領域内の全てのブロックについてエッジパタンの関連付けが終了したかを判断し(ステップS580)、終了していなければ、処理をステップS500に戻して、次のブロックについて、エッジパタンの関連づけを行う。
以上の処理によって、全てのブロックについてエッジパタンの関連付けが完了すれば、CPU160は、図12に示した4方向について、エッジパタンの連結を行う(ステップS590)。かかる連結処理は、図10のステップS380において説明した方法と同様の処理によって行うことができる。連結後のエッジの幅および方向については、各ブロックに関連づけを行う。
以上の処理によって、方向別エッジパタンマッチ処理が完了すると、CPU160は、処理を図7のぼやけ判定処理に戻し、現在のウィンドウ領域について図12に示した方向別にエッジの数と各エッジの幅を集計する(ステップS150)。なお、エッジの数は、エッジの幅が関連付けられているブロックの数と同じ値である。
上記ステップS150において、各方向についてエッジの数を集計すると、CPU160は、各方向のすべてにおいて、エッジの数が所定の閾値未満であるかを判断する(ステップS160)。
上記ステップS160において、各方向のいずれもが所定の閾値以上の数のエッジを含んでいると判断すれば(ステップS160:No)、そのウィンドウ領域内に十分な数のエッジが存在していると考えられるため、CPU160は、方向毎に、それぞれ含まれているエッジの幅の代表値として、その平均値を算出する。そして、算出された各方向のエッジ幅の平均値が、すべて所定の閾値以下であるかどうかを判断する(ステップS170)。その結果、各方向の平均値が、すべて所定の閾値以下であれば、その画像は、「合焦画像」であると判断し(ステップS180)、当該ぼやけ判定処理を終了する。この場合には、4方向のすべてにおいて、十分な個数のエッジを含んでおり、更に、そのエッジの幅も十分に小さく、そのウィンドウ領域は合焦していると判断できるためである。また、画像全体のうち、1箇所でもウィンドウ領域が合焦していれば、その画像の中のどこかにピントが合っている正常な画像であると判断できるため、他のウィンドウ領域や帯領域についてぼやけの判定を行うことなく、上記ステップS180では、「合焦画像」であると判断する。
上記ステップS160において、各方向のいずれもが、閾値未満の数のエッジしか含んでいないと判断されれば(ステップS160:No)、そのウィンドウ領域は、十分な数のエッジを含んでいないことになるため、ぼやけていると判断することができる。そのため、CPU160は、現在のウィンドウ領域についてのぼやけの判定処理を終了し、上記ステップS120の処理によって他のウィンドウ領域が抽出されていないかを判断する(ステップS190)。その結果、他のウィンドウ領域が抽出されていれば(ステップS190:No)、処理をステップS140に戻して、そのウィンドウ領域について、上述した処理(ステップS140〜S170)を繰り返す。
ステップS120の処理によって抽出されたすべてのウィンドウ領域について上述した処理を完了した場合(ステップS190:Yes)、もしくは、ステップS120において、合焦ブロックが所定数以上含まれるウィンドウ領域が1つも抽出されなかった場合には(ステップS130:No)、CPU160は、現在の帯領域が、画像の終端に位置するかを判断する(ステップS200)。その結果、現在の帯領域が画像の終端であれば(ステップS200:Yes)、合焦しているウィンドウ領域が1つも存在していなかったことになるので、現在の画像を、「ぼやけ画像」と判定する(ステップS210)。これに対して、現在の帯領域が、画像の終端でなければ(ステップS200:No)、CPU160は、処理をステップS100に戻して、次の帯領域についてハフマン復号および逆量子化を行い、上述した一連の処理を繰り返す。
以上で説明したぼやけ判定処理が完了すれば、CPU160は、処理を図6に示した印刷処理に戻す。こうして、メモリカードMCに記録されたすべてのJPEGデータに対して上述したぼやけ判定処理を行えば、ぼやけている画像を排除して、合焦しているJPEGデータのみをユーザに提示することができる。
D.効果:
以上で説明した本実施例の印刷装置100によれば、メモリカードMC等に記録されたJPEGデータを帯領域毎に分割してRAM170に記憶するため、RAM170の記憶容量を低減することができる。
また、本実施例では、合焦ブロックが多く含まれるウィンドウ領域についてのみ詳細なぼやけの判定を行う。そのため、CPU160の処理負担を軽減することができる。
更に、本実施例では、1箇所でもウィンドウ領域が合焦していると判断されれば、画像全体が合焦画像であると判断するため、ぼやけの判定を高速に行うことが可能になる。
また、本実施例では、JPEGデータをビットマップ形式に変換することなく、一貫してDCT係数に基づきぼやけの判定を行う。従って、CPU160の処理負担を軽減することができると共に、ぼやけの判定を高速に行うことが可能になる。
また、本実施例では、水平方向や垂直方向だけではなく、斜め方向についてもエッジの検出を行うため、手ブレの方向等に左右されることなく、精度良く、画像がぼやけているか否かを判定することができる。
2.第2実施例:
図20は、本発明の第2の実施例であるフォトビューアの外観を示す説明図である。本実施例のフォトビューア300は、モニタ310や、USBインタフェース320、メモリカードスロット330を備えている。また、内部には、CPUやRAM、ROMを備えており、更に、ハードディスクドライブやフラッシュメモリといったストレージ装置を備えている。
フォトビューア300は、ストレージ装置に記憶された画像データを、モニタ310上に表示する機能を有している。内部のストレージ装置には、USBインタフェース320を介して、デジタルカメラやパーソナルコンピュータから画像が転送される。また、フォトビューア300は、メモリカードスロット330にメモリカードが挿入されると、挿入されたメモリカードから画像を読み込んで、ストレージ装置に転送を行う。USBインタフェース320には、印刷装置を接続することが可能である。フォトビューア300は、内部にインストールされたプリンタドライバを用いて印刷装置を制御することで、ストレージ装置に記憶された画像データの印刷を行う。
フォトビューア300内のCPUは、ROMに記憶された制御プログラムをRAMにロードして実行することで、前述した画像の転送機能や画像の表示機能を実現する。また、CPUは、この制御プログラムを実行することで、第1実施例において説明した種々の処理(印刷処理やぼやけ判定処理)と同等の処理を実現する。従って、フォトビューア300は、ストレージ装置に記憶された画像データの中から、合焦画像を自動的に抽出して、モニタ310上に表示することができる。また、フォトビューア300は、こうして抽出された合焦画像を、USBインタフェース320に接続された印刷装置を制御することで印刷することができる。
3.第3実施例:
図21は、本発明の第3の実施例であるキオスク端末の外観を示す説明図である。キオスク端末400は、街頭や種々の店舗に設置される装置であり、チケットの発行機能やATMとしての機能、種々の案内サービスを行う機能を備える。
本実施例のキオスク端末400は、モニタ410とメモリカードリーダ420と印刷装置430とを備えている。また、内部には、CPUやRAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムをRAMにロードして実行することで、前述したチケットの発行機能やATMとしての機能、種々の案内サービスを行う機能を実現する。また、CPUは、この制御プログラムを実行することで、第1実施例において説明した種々の処理(印刷処理やぼやけ判定処理)と同等の処理を実現する。従って、キオスク端末400は、メモリカードリーダ420に挿入されたメモリカード内から画像データを読み込み、その中から、合焦画像を自動的に抽出して、モニタ410上に表示することができる。また、キオスク端末400は、こうして抽出された合焦画像を、印刷装置430を制御することで印刷することができる。
なお、本実施例では、キオスク端末400は、印刷装置430を備えることとしたが、印刷装置430を備えない構成とすることも可能である。この場合、キオスク端末400は、ネットワークやインターネット等の所定の通信回線を介して接続された遠隔地の印刷装置に印刷を行わせるものとすることができる。
4.変形例:
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
例えば、フォトビューア300やキオスク端末400以外にも、上述した各種処理をコンピュータや、デジタルカメラ、携帯電話等が実行する構成とすれば、これらの機器によってぼやけの判定を行うことが可能になる。これらの機器は、ぼやけの判定を行った後に、その判定結果を、JPEGデータのEXIF情報に記録することとしてもよい。このように、ぼやけの判定結果が記録されたJPEGデータを用いれば、印刷装置やコンピュータは、EXIF情報に記録されたぼやけの情報に応じて、印刷画像の選択や種々の画像処理を行うことが可能になる。
また、上述した実施例では、画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データの例として、JPEG形式の画像データを挙げた。しかし、本発明は、JPEG形式の画像データ以外にも、係数によって表されている他の形式の画像データに適用することも可能である。例えば、「HD Photo」と呼ばれる画像形式では、4×4画素のブロック単位でDCT変換が行われる。そのため、このブロックサイズに合わせて、予めエッジパタンテーブルを作成することで、上述した実施例と同様に、ぼやけの有無を判定することが可能である。図22は、ブロックサイズが4×4の場合におけるエッジパタンテーブルの一例を示す説明図である。ブロックのサイズが4×4の場合、図11に示した16種類の基本エッジパタンは、図22に示すように、4種類の基本エッジパタンに置き換えることができる。
また、画像データに記録されている係数は、DCT変換の結果得られる係数に限られない。例えば、DWT変換(離散ウェーブレット変換)やフーリエ変換によって得られた係数が画像データに記録されていてもよい。これらの変換の結果得られる係数に基づいて予めエッジパタンテーブルを生成しておけば、上記実施例と同様に、ぼやけの判定を行うことが可能である。
本発明の実施例としての印刷装置100の外観を示す説明図である。 印刷装置100の内部構成を示す説明図である。 JPEGデータ内にブロック毎にデータが記録されている様子を示す説明図である。 JPEGデコーダ163の詳細な構成を示す説明図である。 DCT係数の配列を示す説明図である。 印刷処理のフローチャートである。 ぼやけ判定処理のフローチャートである。 帯領域の概念を示す説明図である。 ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。 ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。 エッジパタンテーブルの1つの具体例を示す説明図である。 エッジパタンテーブルのバリエーションを視覚的に示す説明図である。 係数値の符号と参照するテーブルの対応関係を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 方向別エッジパタンマッチ処理の詳細なフローチャートである。 使用テーブル選択処理のフローチャートである。 係数値の符号と使用するテーブルの対応関係を示す説明図である。 第2の実施例であるフォトビューアの外観を示す説明図である。 第3の実施例であるキオスク端末の外観を示す説明図である。 ブロックサイズが4×4の場合におけるエッジパタンテーブルの一例を示す説明図である。
符号の説明
100…印刷装置
110…スキャナ
120…メモリカードスロット
140…操作パネル
145…液晶ディスプレイ
150…制御ユニット
160…CPU
161…画像データ参照部
162…ぼやけ判定部
163…JPEGデコーダ
170…RAM
180…ROM
181…エッジパタンテーブル
191…ハフマン復号部
192…逆量子化処理部
193…逆DCT変換部
194…色空間変換部
210…キャリッジ
211…インクヘッド
212…インクカートリッジ
220…キャリッジモータ
230…紙送りモータ
260…駆動ベルト
270…プラテン
280…摺動軸
300…フォトビューア
400…キオスク端末

Claims (13)

  1. 画像がぼやけているか否かを判定するぼやけ判定装置であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
    前記画像データ内の複数の前記係数の2以上の方向への連なりを、前記方向毎にそれぞれ、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記各方向を向くエッジを前記画像データ内から検出するエッジ検出部と、
    前記検出されたエッジの幅の代表値を前記方向毎に求め、該各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定するぼやけ判定部と
    を備えるぼやけ判定装置。
  2. 請求項1に記載のぼやけ判定装置であって、
    前記ぼやけ判定部は、前記エッジの幅の代表値として、前記方向毎に、前記検出されたエッジの幅の平均値を求める
    ぼやけ判定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のぼやけ判定装置であって、
    前記ぼやけ判定部は、前記検出されたエッジの数が、前記各方向についてすべて所定の数以上存在し、かつ、前記各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定する
    ぼやけ判定装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のぼやけ判定装置であって、
    前記画像データ参照部は、前記画像データを所定の幅を有する帯領域に区切り、該帯領域毎に前記係数をメモリに入力し、
    前記エッジ検出部は、前記メモリを参照して、前記検出を行う
    ぼやけ判定装置。
  5. 請求項4に記載のぼやけ判定装置であって、
    前記画像データには、複数の画素からなるブロックを単位として前記係数が複数記録されており、
    前記エッジ検出部は、
    前記帯領域を該帯領域よりも小さな領域である複数のウィンドウ領域に区分し、該ウィンドウ領域に含まれる前記ブロック毎に、該ブロックがぼやけているか否かを前記基本エッジパタンを用いて判定するブロックぼやけ判定部と、
    前記ブロックぼやけ判定部によってぼやけていないと判定されたブロックが所定個数以上含まれるウィンドウ領域について、前記各方向を向くエッジの検出を行うウィンドウ内エッジ検出部とを備え、
    前記ぼやけ判定部は、ぼやけていないと判定された前記ブロックが所定個数以上含まれる前記ウィンドウ領域のうち、いずれかの前記ウィンドウ領域が、前記条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定する
    ぼやけ判定装置。
  6. 請求項5に記載のぼやけ判定装置であって、
    前記ブロックぼやけ判定部は、前記ブロックがぼやけているか否かを、複数の前記係数の垂直方向および水平方向の連なりに基づき判定し、
    前記ウィンドウ内エッジ検出部は、前記垂直方向および前記水平方向に加え、複数の前記係数の斜め方向の連なりに基づき、前記エッジの検出を行う
    ぼやけ判定装置。
  7. 請求項6に記載のぼやけ判定装置であって、
    前記ブロックぼやけ判定部は、隣接する前記ブロック間で、複数の前記係数の連なりに対応する前記基本エッジパタンの勾配の方向が一致する場合に、前記勾配の幅を累積加算し、該累積加算された前記勾配の幅に基づき、隣接する前記ブロックに跨って、ぼやけが存在するか否かを判定する
    ぼやけ判定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のぼやけ判定装置であって、
    前記基本エッジパタンは、該基本エッジパタンが表す前記勾配形状の方向に応じて複数のテーブルに分類されて記録されており、
    前記エッジ検出部は、複数の前記係数の連なりの中の所定の係数の符号に応じて前記複数のテーブルのうち、いずれかのテーブルを選択する
    ぼやけ判定装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のぼやけ判定装置であって、
    前記画像データは、JPEG規格に基づき生成されたデータであり、前記係数は、前記画素値をブロック毎に離散コサイン変換して得られた係数である
    ぼやけ判定装置。
  10. 画像がぼやけているか否かを判定するぼやけ判定方法であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照し、
    前記画像データ内の複数の前記係数の2以上の方向への連なりを、前記方向毎にそれぞれ、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記各方向を向くエッジを前記画像データ内から検出し、
    前記検出されたエッジの幅の代表値を前記方向毎に求め、該各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定する
    ぼやけ判定方法。
  11. 画像がぼやけているか否かを判定して印刷する印刷装置であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
    前記画像データ内の複数の前記係数の2以上の方向への連なりを、前記方向毎にそれぞれ、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記各方向を向くエッジを前記画像データ内から検出するエッジ検出部と、
    前記検出されたエッジの幅の代表値を前記方向毎に求め、該各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定するぼやけ判定部と、
    前記ぼやけていないと判定された画像データの印刷を行う印刷部と
    を備える印刷装置。
  12. 画像がぼやけているか否かを判定するためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データを参照する画像データ参照機能と、
    前記画像データ内の複数の前記係数の2以上の方向への連なりを、前記方向毎にそれぞれ、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記各方向を向くエッジを前記画像データ内から検出するエッジ検出機能と、
    前記検出されたエッジの幅の代表値を前記方向毎に求め、該各代表値が所定の閾値以下となる条件を満たす場合に、前記画像データは、ぼやけていないと判定するぼやけ判定機能と
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  13. 請求項12に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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