JP2008165084A - 投射型画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】3眼投射方式を用いた投射型画像表示装置において、投射レンズの短焦点化、小型化及び硝材コストの低廉化を図り、投射レンズ間の距離が短縮し、スクリーン上でカラーシフトを防止し、かつ、高コントラスト比の画像表示を実現する。
【解決手段】第1乃至第3の投射ユニット1,2,3を備え、各投射ユニット1,2,3は、半導体光源4R,4G,4Bからの光により照明される空間光変調素子5R,5G,5Bと、この空間光変調素子5R,5G,5Bを経てワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bにより反射された光をスクリーン101に投射する投射レンズ7R,7G,7Bとを有し、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置され、スクリーン101上において各色の画像を合成してカラー画像を表示する。
【選択図】図1
【解決手段】第1乃至第3の投射ユニット1,2,3を備え、各投射ユニット1,2,3は、半導体光源4R,4G,4Bからの光により照明される空間光変調素子5R,5G,5Bと、この空間光変調素子5R,5G,5Bを経てワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bにより反射された光をスクリーン101に投射する投射レンズ7R,7G,7Bとを有し、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置され、スクリーン101上において各色の画像を合成してカラー画像を表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体光源を用いた投射型画像表示装置に関する。
従来、光源からの光により空間変調素子を照明し、この空間変調素子を経た光を投射レンズによってスクリーン上に投射することにより、画像表示を行う投射型画像表示装置が提案されている。
このような投射型画像表示装置として、第1の色の光(例えば、赤色)により照明される第1の空間変調素子と、第2の色の光(例えば、緑色)により照明される第2の空間変調素子と、第3の色の光(例えば、青色)により照明される第3の空間変調素子とを備え、これら各空間変調素子を経た光を色合成光学系により合成し、一の投射レンズによってスクリーンに投射するようにした装置(いわゆる単眼投射方式の投射型画像表示装置)が提案されている。
また、特許文献1には、白色光源からの光を色分解光学系によって色分解し、色分解された第1乃至第3の色(赤色、緑色、青色)の光を第1乃至第3の空間変調素子に対応させて各空間変調素子を照明し、これら各空間変調素子を経た光を、各空間変調素子に対応された3本の投射レンズによってスクリーンに投射し、スクリーン上で色合成するようにした装置(いわゆる3眼投射方式の投射型画像表示装置)が記載されている。
ところで、前述の単眼投射方式の投射型画像表示装置においては、各空間変調素子と投射レンズとの間に色合成光学系を配置しなければならないため、投射レンズのバックフォーカスを十分に長いものとする必要がある。そのため、投射レンズの短焦点化や小型化が困難であり、装置構成の大型化や製造コストの高騰が招来されることとなる。
また、色合成光学系は、例えば、クロスダイクロイックプリズムの如きプリズムを備えて構成されており、その特性は、入射光の入射角度の影響を受ける。そのため、投射レンズは、テレセントリックに近い瞳位置を持つことが必要であり、投射レンズの後群が大径化し、装置構成の大型化や製造コストの高騰が招来される。
さらに、投射レンズにおいては、色収差の補正を広帯域に亘って行わなければならず、異常分散硝子の使用をする必要が生ずるなど、硝材コストの高騰化が招来される虞がある。
さらに、色合成光学系のクロスダイクロイックプリズム等は、空間光変調素子の表面に平行な面を有しているため、この面での反射光により、黒表示におけるコントラストの低下(黒レベルの上昇)が生ずる虞がある。
そして、前述の3眼投射方式の投射型画像表示装置においては、白色光源からの光を色分解する色分解光学系を有することにより、異なる色の画像を投射する投射レンズ間の距離が大きくなり、視点移動に伴って、スクリーン上でカラーシフトが生ずる虞がある。
また、色分解光学系において、各色の光の光路長を同一にする必要があるため、各色用の投射レンズの配置に自由度が少なく、また、各色用の投射レンズの投射倍率調整やレジストレーション調整について制約が大きいという問題がある。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、3眼投射方式を用いた投射型画像表示装置であって、投射レンズの短焦点化、小型化及び硝材コストの低廉化を図りつつ、投射レンズ間の距離が短縮され、スクリーン上でカラーシフトが防止され、かつ、高コントラスト比の画像表示を実現するとともに、黒表示におけるコントラストの低下が防止され、さらに、レジストレーション性能の向上が図られた投射型画像表示装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、非球面反射鏡によって光路を折り曲げることによって装置構成の薄型化、小型化を実現しつつ、各投射レンズを最適化することによって画像歪を低減させた投射型画像表示装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明に係る投射型画像表示装置は、以下のいずれか一の構成を有するものである。
〔構成1〕
3原色のうちの第1の色の光を発する第1の半導体光源とこの第1の半導体光源からの光により照明される第1の空間光変調素子とこの第1の空間光変調素子を経て第1のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第1の投射レンズとを有する第1の投射ユニットと、3原色のうちの第2の色の光を発する第2の半導体光源とこの第2の半導体光源からの光により照明される第2の空間光変調素子とこの第2の空間光変調素子を経て第2のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第2の投射レンズとを有する第2の投射ユニットと、3原色のうちの第3の色の光を発する第3の半導体光源とこの第3の半導体光源からの光により照明される第3の空間光変調素子とこの第3の空間光変調素子を経て第3のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第3の投射レンズとを有する第3の投射ユニットとを備え、各投射ユニットは、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置されており、スクリーン上において、各色の画像を合成してカラー画像を表示することを特徴とするものである。
3原色のうちの第1の色の光を発する第1の半導体光源とこの第1の半導体光源からの光により照明される第1の空間光変調素子とこの第1の空間光変調素子を経て第1のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第1の投射レンズとを有する第1の投射ユニットと、3原色のうちの第2の色の光を発する第2の半導体光源とこの第2の半導体光源からの光により照明される第2の空間光変調素子とこの第2の空間光変調素子を経て第2のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第2の投射レンズとを有する第2の投射ユニットと、3原色のうちの第3の色の光を発する第3の半導体光源とこの第3の半導体光源からの光により照明される第3の空間光変調素子とこの第3の空間光変調素子を経て第3のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第3の投射レンズとを有する第3の投射ユニットとを備え、各投射ユニットは、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置されており、スクリーン上において、各色の画像を合成してカラー画像を表示することを特徴とするものである。
〔構成2〕
構成1を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットが投射する光を反射してスクリーンに導く非球面反射鏡を備え、各投射ユニットにおける投射レンズは、非球面反射鏡において生ずる画像歪を補償する非球面レンズを有することを特徴とするものである。
構成1を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットが投射する光を反射してスクリーンに導く非球面反射鏡を備え、各投射ユニットにおける投射レンズは、非球面反射鏡において生ずる画像歪を補償する非球面レンズを有することを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成1、または、構成2を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットにおける半導体光源は、LEDであることを特徴とするものである。
構成1、または、構成2を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットにおける半導体光源は、LEDであることを特徴とするものである。
〔構成4〕
構成1乃至構成3のいずれか一を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットにおける空間光変調素子は、反射型空間光変調素子であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成3のいずれか一を有する投射型画像表示装置において、各投射ユニットにおける空間光変調素子は、反射型空間光変調素子であることを特徴とするものである。
構成1を有する本発明に係る投射型画像表示装置においては、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置されスクリーン上において各色の画像を合成してカラー画像を表示する各投射ユニットは、空間光変調素子を経てワイヤグリッド反射型偏光板により反射された半導体光源からの光をスクリーンに投射するので、色合成光学系が存在せず、各投射レンズのバックフォーカスを短くすることができ、各投射レンズの小型化及び低コスト化を図ることができる。また、この投射型画像表示装置においては、ワイヤグリッド反射型偏光板が入射光の入射角に影響されにくい特性を有していることから、各投射レンズを非テレセントリックな構成とすることができ、各投射レンズの小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、この投射型画像表示装置においては、各投射レンズ間の距離を短縮することができ、装置構成の小型化を図ることができ、装置の配置の自由度が向上されるとともに、レジストレーション性能の向上を図ることができる。
さらに、この投射型画像表示装置においては、高コントラスト比の画像表示を行うことができ、空間光変調素子に対して平行な白色入射面が存在しないことから、黒表示におけるコントラストの低下を防止することができる。
構成2を有する本発明に係る投射型画像表示装置においては、各投射ユニットにおける投射レンズは、各投射ユニットが投射する光を反射してスクリーンに導く非球面反射鏡において生ずる画像歪を補償する非球面レンズを有するので、装置構成を薄型化、小型化しつつ、画像歪を防止して、良好な画像表示を行うことができる。
構成3を有する本発明に係る投射型画像表示装置においては、各投射ユニットにおける半導体光源は、LEDであるので、良好な色再現性を有する画像表示を行うことができる。
構成4を有する本発明に係る投射型画像表示装置においては、各投射ユニットにおける空間光変調素子は、反射型空間光変調素子であるので、装置構成の小型化を図りつつ、良好な画像表示を行うことができる。
すなわち、本発明は、3眼投射方式を用いた投射型画像表示装置であって、投射レンズの短焦点化、小型化及び硝材コストの低廉化を図りつつ、投射レンズ間の距離が短縮され、スクリーン上でカラーシフトが防止され、かつ、高コントラスト比の画像表示を実現するとともに、黒表示におけるコントラストの低下が防止され、さらに、レジストレーション性能の向上が図られた投射型画像表示装置を提供することができるものである。
さらに、本発明は、非球面反射鏡によって光路を折り曲げることによって装置構成の小型化を実現しつつ、各投射レンズを最適化することによって画像歪を低減させた投射型画像表示装置を提供することができるものである。
以下、本発明に係る投射型画像表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。
〔投射型画像表示装置の第1の実施の形態〕
図1は、本発明に係る投射型画像表示装置の第1の実施の形態における構成を示す斜視図である。
図1は、本発明に係る投射型画像表示装置の第1の実施の形態における構成を示す斜視図である。
本発明に係る投射型画像表示装置は、図1に示すように、第1乃至第3の投射ユニット1,2,3を有し、これら投射ユニット1,2,3がそれぞれの光軸を一平面上において略平行として配置されて構成された3眼投射方式の投射型画像表示装置である。これら投射ユニット1,2,3は、それぞれが異なる色の画像をスクリーン101に投射し、このスクリーン101上において、各色の画像を合成してカラー画像を表示する。
図2は、本発明に係る投射型画像表示装置を構成する投射ユニットの構成を示す側面図である。
第1の投射ユニット1は、図2に示すように、3原色のうちの第1の色の光、例えば、赤色(R)を発する半導体光源4Rと、この半導体光源4Rからの光により照明される空間光変調素子5Rと、この空間光変調素子5Rを経てワイヤグリッド反射型偏光板6Rにより反射された光をスクリーンに投射する投射レンズ7Rとを有する。
同様に、第2の投射ユニット2は、図2に示すように、3原色のうちの第2の色の光、例えば、緑色(G)を発する半導体光源4Gと、この半導体光源4Gからの光により照明される空間光変調素子5Gと、この空間光変調素子5Gを経てワイヤグリッド反射型偏光板6Gにより反射された光をスクリーンに投射する投射レンズ7Gとを有する。
同様に、第3の投射ユニット3は、図2に示すように、3原色のうちの第3の色の光、例えば、青色(B)を発する半導体光源4Bと、この半導体光源4Bからの光により照明される空間光変調素子5Bと、この空間光変調素子5Bを経てワイヤグリッド反射型偏光板6Bにより反射された光をスクリーンに投射する投射レンズ7Bとを有する。
各投射ユニット1,2,3における半導体光源4R,4G,4Bとしては、半導体レーザやLED等の発光波長の帯域の狭い光源であり、特に、LEDであることが望ましい。また、各投射ユニット1,2,3における空間光変調素子5R,5G,5Bは、反射型空間光変調素子であることが望ましい。
各投射ユニット1,2,3においては、半導体光源4R,4G,4Bから射出された照明光は、照明光学系8R,8G,8Bを経て、光軸に対して傾斜されて設置されたワイヤグリッド(Wire Grid)反射型偏光板6R,6G,6Bに入射される。照明光学系8R,8G,8Bは、ライトパイプ、または、ライトトンネルなどのインテグレータを有して構成され、照明光の照度分布を均一化する機能を有し、また、偏光方向を揃える機能を有している。この照明光学系8R,8G,8Bにおけるライトパイプ、または、ライトトンネルは、射出側の開口が広くなっているテーパ形状とすることが望ましい。
ワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bに入射された照明光は、このワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bに対してP偏光となされており、このワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bを透過する。
ワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bを透過した照明光は、図示しないフィールドレンズに入射し、主光線が平行に近い照明光に変換される。この照明光は、空間光変調素子5R,5G,5Bに入射され、この空間光変調素子5R,5G,5Bに供給されている画像信号に応じて偏光変調される。空間光変調素子5R,5G,5Bが反射型空間光変調素子である場合、変調された照明光は、空間光変調素子5R,5G,5Bの画素電極上で反射される。
空間光変調素子5R,5G,5Bを経た照明光、すなわち、変調光は、フィールドレンズに再度入射し、投射レンズ7R,7G,7Bの瞳位置に向かって収斂され、ワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bに戻る。このワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bにおいて、変調光は、ワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bに対してS偏光となされており、このワイヤグリッド反射型偏光板6R,6G,6Bによって反射されて、投射レンズ7R,7G,7Bに向かう。
投射レンズ7R,7G,7Bに入射された変調光は、この投射レンズ7R,7G,7Bにより、スクリーン101上に結像される。
この投射型画像表示装置において、スクリーン101上において表示画像が合成されるためには、各投射ユニット1,2,3を配置し、各投射ユニット1,2,3において、所定の投射距離に対応して、空間光変調素子5R,5G,5Bをシフト調整する。所定の投射距離は、この投射型画像表示装置において、最も短い投射距離であることが望ましい。
次に、各投射ユニット1,2,3の投射レンズ7R,7G,7Bの倍率誤差を補正するために、各投射レンズ7R,7G,7B内に設けた焦点距離微調整機構により、または、投射レンズ7R,7G,7B全体を前後移動させることによって、投射倍率を調整する。したがって、投射レンズ7R,7G,7Bには、焦点距離微調整機構を設けておくことが望ましい。
さらに、必要な投射距離に対応して、各投射ユニット1,2,3の全体をシフト調整することにより、スクリーン101上において画像合成を行う。したがって、各投射ユニット1,2,3は、投射距離に応じてスクリーン101上での画像合成を行うための調整機構により支持されていることが望ましい。また、このとき、投射レンズ7R,7G,7Bに設けられているフォーカス機構を調整することにより、フォーカシング調整を行う。
このようにして、スクリーン101上において、各投射ユニット1,2,3が表示する画像が合成される。
なお、この投射型画像表示装置において、第1の投射ユニット1の投射レンズ7Rを、第2の投射ユニット2側の部分を直線状にカットした形状(Dカット)とし、また、第3の投射ユニット3の投射レンズ7Bを、第2の投射ユニット2側の部分を直線状にカットした形状(Dカット)とし、さらに、第2の投射ユニット2の投射レンズ7Gを、両側部分を直線状にカットした形状(Iカット)としておくことにより、これら投射レンズ7R,7G,7B間の距離(軸間距離)を短くすることができる。
〔投射型画像表示装置の第2の実施の形態〕
図3は、本発明に係る投射型画像表示装置の第2の実施の形態における構成を示す側面図である。
図3は、本発明に係る投射型画像表示装置の第2の実施の形態における構成を示す側面図である。
この実施の形態における投射型画像表示装置は、前述の第1の実施の形態における投射型画像表示装置において、図3に示すように、各投射ユニット1,2,3が投射する光を反射してスクリーン101に導く非球面反射鏡9を設けたものである。各投射ユニット1,2,3の構成は、前述の第1の実施の形態におけるものと同様である。ただし、この投射型画像表示装置においては、各投射ユニット1,2,3における投射レンズ7R,7G,7Bは、非球面反射鏡9において生ずる画像歪を補償する非球面レンズを有するものとなっている。これら投射レンズ7R,7G,7Bにおける画像歪の補正は、その投射ユニット1,2,3が投射する変調光の色ごとに最適化されたものとなっている。
この投射型画像表示装置においては、各投射ユニット1,2,3の投射レンズ7R,7G,7Bから射出された変調光は、非球面反射鏡9に入射され、この非球面反射鏡9に反射されることによって、スクリーン101上で画像合成される。なお、非球面反射鏡9は、凸面鏡であっても凹面鏡であってもよい。
非球面反射鏡9の表面では、各投射ユニット1,2,3からの変調光は、反射位置が異なるため、入射角も異なる。そのため、光軸上に配置された中央の投射ユニット2に対して最適化した非球面反射鏡9に対しては、両側の投射ユニット1,3からの変調光については、画像歪が生ずる。そこで、両側の投射ユニット1,3の投射レンズ7R,7Bが有する非球面レンズは、中央の投射ユニット2とは異なる歪曲収差を補正するべく、最適化されたものとなっている。
この投射型画像表示装置においても、スクリーン101上において表示画像が合成されるためには、各投射ユニット1,2,3及び非球面反射鏡9を配置し、各投射ユニット1,2,3において、所定の投射距離に対応して、空間光変調素子5R,5G,5Bをシフト調整する。所定の投射距離は、この投射型画像表示装置において、最も短い投射距離であることが望ましい。
次に、各投射ユニット1,2,3の投射レンズ7R,7G,7Bの倍率誤差を補正するために、各投射レンズ7R,7G,7B内に設けた焦点距離微調整機構により、または、投射レンズ7R,7G,7B全体を前後移動させることによって、投射倍率を調整する。したがって、投射レンズ7R,7G,7Bには、焦点距離微調整機構を設けておくことが望ましい。
さらに、必要な投射距離に対応して、各投射ユニット1,2,3の全体をシフト調整することにより、スクリーン101上において画像合成を行う。したがって、各投射ユニット1,2,3は、投射距離に応じてスクリーン101上での画像合成を行うための調整機構により支持されていることが望ましい。また、このとき、投射レンズ7R,7G,7Bに設けられているフォーカス機構を調整することにより、フォーカシング調整を行う。
このようにして、スクリーン101上において、各投射ユニット1,2,3が表示する画像が合成される。
1 第1の投射ユニット
2 第2の投射ユニット
3 第3の投射ユニット
4R 半導体光源(R)
4G 半導体光源(G)
4B 半導体光源(B)
5R 空間変調素子(R)
5G 空間変調素子(G)
5B 空間変調素子(B)
6R ワイヤグリッド反射型偏光板(R)
6G ワイヤグリッド反射型偏光板(G)
6B ワイヤグリッド反射型偏光板(B)
7R 投射レンズ(R)
7G 投射レンズ(G)
7B 投射レンズ(B)
9 非球面反射鏡
2 第2の投射ユニット
3 第3の投射ユニット
4R 半導体光源(R)
4G 半導体光源(G)
4B 半導体光源(B)
5R 空間変調素子(R)
5G 空間変調素子(G)
5B 空間変調素子(B)
6R ワイヤグリッド反射型偏光板(R)
6G ワイヤグリッド反射型偏光板(G)
6B ワイヤグリッド反射型偏光板(B)
7R 投射レンズ(R)
7G 投射レンズ(G)
7B 投射レンズ(B)
9 非球面反射鏡
Claims (4)
- 3原色のうちの第1の色の光を発する第1の半導体光源と、この第1の半導体光源からの光により照明される第1の空間光変調素子と、この第1の空間光変調素子を経て第1のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第1の投射レンズとを有する第1の投射ユニットと、
3原色のうちの第2の色の光を発する第2の半導体光源と、この第2の半導体光源からの光により照明される第2の空間光変調素子と、この第2の空間光変調素子を経て第2のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第2の投射レンズとを有する第2の投射ユニットと、
3原色のうちの第3の色の光を発する第3の半導体光源と、この第3の半導体光源からの光により照明される第3の空間光変調素子と、この第3の空間光変調素子を経て第3のワイヤグリッド反射型偏光板により反射された光をスクリーンに投射する第3の投射レンズとを有する第3の投射ユニットと
を備え、
前記各投射ユニットは、それぞれの光軸を一平面上において略平行として配置されており、前記スクリーン上において、各色の画像を合成してカラー画像を表示する
ことを特徴とする投射型画像表示装置。 - 前記各投射ユニットが投射する光を反射して前記スクリーンに導く非球面反射鏡を備え、
前記各投射ユニットにおける投射レンズは、前記非球面反射鏡において生ずる画像歪を補償する非球面レンズを有する
ことを特徴とする請求項1記載の投射型画像表示装置。 - 前記各投射ユニットにおける半導体光源は、LEDである
ことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載の投射型画像表示装置。 - 前記各投射ユニットにおける空間光変調素子は、反射型空間光変調素子である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の投射型画像表示装置。
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