JP2008164709A - 振れ補正機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置における振れ補正機構の小型化を図るとともに、その駆動特性を改善する。
【解決手段】平凸レンズにより形成される可動レンズの平面側には、X方向駆動電極211および212と、Y方向駆動電極213および214とが配置される。X方向駆動電極211および212は、水平方向(X方向)と直行する方向(垂直方向)に所定間隔で配置される透明電極であり、可動レンズをX方向に駆動するものである。Y方向駆動電極213および214は、垂直方向(Y方向)と直行する方向(水平方向)に所定間隔で配置される透明電極であり、可動レンズをY方向に駆動するものである。各電極は独立して制御できるため、X方向およびY方向の組合せにより任意の方向に可動レンズを移動させることができる。これにより、角速度センサなどにより検出された振れベクトルに応じて可動レンズを移動させて振れ補正を行う。
【選択図】図3
【解決手段】平凸レンズにより形成される可動レンズの平面側には、X方向駆動電極211および212と、Y方向駆動電極213および214とが配置される。X方向駆動電極211および212は、水平方向(X方向)と直行する方向(垂直方向)に所定間隔で配置される透明電極であり、可動レンズをX方向に駆動するものである。Y方向駆動電極213および214は、垂直方向(Y方向)と直行する方向(水平方向)に所定間隔で配置される透明電極であり、可動レンズをY方向に駆動するものである。各電極は独立して制御できるため、X方向およびY方向の組合せにより任意の方向に可動レンズを移動させることができる。これにより、角速度センサなどにより検出された振れベクトルに応じて可動レンズを移動させて振れ補正を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、手振れ補正機構に関し、特に撮像装置において手振れや振動による撮像画像の振れ(ブレ)を補正するための振れ補正機構およびその振れ補正機構を備える撮像装置に関する。
撮像装置では、手振れや振動によって撮像画像に振れ(ブレ)を生じることがある。このような振れを補正するための手法としては、主に光学式振れ補正と、電子式振れ補正とがある。光学式振れ補正は、振れの度合いに応じてレンズの光軸をずらすことにより、振れを吸収するものである。電子式振れ補正は、撮像素子から取得する画像範囲を、振れの度合いに応じてずらすことにより、振れを吸収するものである。
光学式振れ補正に基づくものとして、例えば、振れ検出手段によって検出された振動に従って、水平および垂直アクチュエータによってCCDを移動させることにより振れを補正する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、電子式振れ補正に基づくものとして、例えば、手振れ検出部によって検出された振動量に従って補正量を算出して、この補正量によって撮像素子からの読出しタイミングを調整する画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−153463号公報(図1)
特開2005−175581号公報(図1)
上述の電子式振れ補正に基づく手法を採用するためには、最終的に採用される画像の範囲よりも広い領域を範囲とする撮像素子を用意する必要があり、製造コストは高くなる可能性がある。また、光学式振れ補正によれば、撮像素子の撮像範囲は一定にすることができるが、アクチュエータにより光軸をずらすための機械的機構が必要になり、鏡筒および撮像装置全体の小型化を阻害するおそれがある。さらに、光学式振れ補正によれば、アクチュエータの動きをレンズや撮像素子に伝達する連結部分において機構上の歪みを生じて駆動特性が悪化するおそれもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、振れ補正機構の小型化を図るとともに、その駆動特性を改善することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と上記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とを備える固定部材と、上記第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と上記第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とレンズとを備える可動部材とを具備し、上記固定部材における電極および上記可動部材における電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって上記固定部材と上記可動部材との相対位置を変化させることを特徴とする振れ補正機構である。これにより、固定部材における電極および可動部材における電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって、固定部材と可動部材との相対位置を変化させることにより振れを補正させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記固定部材における電極および上記固定部材における電極は、上記レンズの光路の範囲外に配置されてもよく、また、上記レンズの光路の範囲内に配置されてもよい。これら電極は、上記レンズの光路の範囲内に配置される場合には、透明電極により実現される。
また、本発明の第2の側面は、第1の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極と上記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極とを備える第1のレンズと、上記第1の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極と上記第2の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極とを備える第2のレンズとを具備し、上記第1のレンズにおける透明電極および上記第2のレンズにおける透明電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって上記第1のレンズと上記第2のレンズとの相対位置を変化させることを特徴とする振れ補正機構である。これにより、第1のレンズにおける透明電極および第2のレンズにおける透明電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって、第1のレンズと第2のレンズとの相対位置を変化させることにより振れを補正させるという作用をもたらす。
また、本発明の第3の側面は、第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と上記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とを備える固定部材と、上記第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と上記第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とレンズとを備える可動部材と、撮像装置の振れベクトルを検出する振れベクトル検出手段と、上記検出された振れベクトルに応じて上記固定部材における電極および上記可動部材における電極に電圧を供給して、当該電圧に応じて生じるクーロン力によって上記固定部材と上記可動部材との相対位置を変化させる振れ制御手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、固定部材における電極および可動部材における電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって、固定部材と可動部材との相対位置を変化させることにより振れベクトルに応じて振れを補正させるという作用をもたらす。
本発明によれば、振れ補正機構を小型化するとともに、その駆動特性を改善するという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における振れ補正機構を備える撮像装置の一構成例を示す図である。この撮像装置は、撮像部301と、映像加工部330と、映像圧縮部341と、圧縮制御部342と、記録媒体アクセス部351と、ドライブ制御部352と、操作受付部360と、表示部370と、システム制御部390とを備えている。
撮像部301は、被写体を撮像して映像データとして出力するものである。映像加工部330は、撮像部301から出力された映像データにエフェクト処理を施すものである。映像圧縮部341は、映像加工部330によって加工された映像データを圧縮するものである。圧縮制御部342は、映像圧縮部341における圧縮処理の制御を行うものである。
記録媒体アクセス部351は、記録媒体309に対する書込みや読出しを行うものである。ドライブ制御部352は、記録媒体アクセス部351による書込みや読出しを制御するものである。
操作受付部360は、ユーザによる操作入力を受け付けるものであり、各種ボタンやGUI(Graphical User Interface)などが想定される。表示部370は、撮像中の映像や再生映像、または、ユーザに対する各種メッセージなどを表示するものである。
システム制御部390は、撮像装置の全体を制御するものであり、例えば、マイクロプロセッサなどにより実現され得る。このシステム制御部390は、操作受付部360によって受け付けられた操作入力によって映像の録画の開始、停止や、録画の経過時間情報などを制御するとともに、ユーザに対する表示部370における表示を制御する。また、システム制御部390は、カメラ制御部329や圧縮制御部342との間で情報をやり取りして、ドライブ制御部352を介して記録媒体309に対する書込み制御を行う。
また、撮像部301は、レンズ群310と、フィルタ319と、撮像素子321と、A/D変換器322と、カメラ信号処理回路323と、検波部324と、レンズ制御部325と、角速度センサ326と、カメラ制御部329とを備えている。
レンズ群310は、被写体からの光を集光するものであり、いわゆる前玉、ズームレンズ、フォーカスレンズ、振れ補正レンズなどから構成される。ズームレンズは、ズーム(拡大)処理を行うためのレンズである。フォーカスレンズは、被写体に焦点を合わせるためのレンズである。振れ補正レンズは、手振れや振動により生じる撮像画像の振れを補正するためのレンズである。これらレンズ群310は、絞り機構やフィルタ319などとともにレンズ鏡筒に収納される。
撮像素子321は、光学レンズ群から供給された光を電気信号に変換する光電変換素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)などにより実現され得る。この撮像素子321により、被写体の画像が、例えばRGB(赤、緑、青)の3原色に相当する3つの映像信号として取り出される。
A/D変換器322は、撮像素子321から供給されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換するものである。カメラ信号処理回路323は、A/D変換器322により変換されたデジタル信号に対して、白色の基準を定めるホワイトバランスなどの信号処理を施すものである。
検波部324は、カメラ信号処理回路323によって信号処理の施された映像信号のフィードバックを受けて、各種の検波処理を行うものである。例えば、自動的に被写体に焦点を合わせるためのオートフォーカス(AF:Auto Focus)検波、自動的に露光を行うためのオートエクスポージャ(AE:Auto Exposure)検波、自動的にホワイトバランスを行うためのオートホワイトバランス(AWB:Auto White Balance)検波などを行うものである。
レンズ制御部325は、ユーザからの操作入力や角速度センサ326において検知された振れベクトルに応じてレンズ群310の位置を制御するものである。角速度センサ326は、撮像装置の角速度を振れベクトルとして検出するものであり、例えば、ジャイロスコープなどにより実現される。
カメラ制御部329は、撮像部301の制御を行うものである。例えば、カメラ制御部329は、角速度センサ326において検知された振れベクトルに対して振れ補正を行って画質の劣化を低減するように制御を行う。また、カメラ制御部329は、撮像素子321からの映像入力の制御、検波部324における処理の制御、レンズ制御部325における処理の制御などを行う。
図2は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第1の構成例の断面図である。この振れ補正機構は、振れ補正レンズとして固定レンズ100と可動レンズ200とを備える。なお、この図において、光軸はZ軸と一致し、被写体からの光は左方から入光されるものとする。
固定レンズ100は鏡筒に固定されるレンズであり、平凹レンズにより形成される。この固定レンズ100は、平面の側に透明電極110を有する。このような透明電極としては、例えば、スズドープ酸化インジウム(ITO:Indium-Tin Oxide)薄膜を利用した透明導電膜材料を用いることができる。
可動レンズ200は、固定レンズ100に対して移動可能に配置されるレンズであり、平凸レンズにより形成される。この可動レンズ200は、平面の側に透明電極210を有する。
固定レンズ100の平面の側と可動レンズ200の平面の側とは、互いに接するように配置される。透明電極110および210に所定の電圧を供給することにより、可動レンズ200を移動させることができる。
図3は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第1の構成例の正面図である。上述のとおり、可動レンズ200の平面側には透明電極210が設けられるが、その配置は例えば図3(a)のように円状になる。この例では、同図における水平方向(X方向)と直行する方向(垂直方向)に所定間隔で複数の電極がX方向駆動電極211および212として配置され、同図における垂直方向(Y方向)と直行する方向(水平方向)に所定間隔で複数の電極がY方向駆動電極213および214として配置される。すなわち、電極210の半分の面積はX方向に駆動するための電極であり、残り半分の面積はY方向に駆動するための電極である。
この可動レンズ200の平面側と接する固定レンズ100の平面側にも、透明電極210と同方向に透明電極110が配置される。これにより、図3(b)のように、可動レンズ200を水平方向および垂直方向に移動させることができる。X方向の駆動電極とY方向の駆動電極とは独立して制御できるため、X方向およびY方向の組合せにより任意の方向に可動レンズ200を移動させることができる。したがって、角速度センサ326により検出された振れベクトルを打ち消す方向に可動レンズ200を移動させることにより、振れ補正を実現することができる。
なお、この第1の構成例では、光学有効径に電極が配置されるため、電極110および210は、透明電極により実現される必要がある。
図4は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の制御例を示す図である。この図4は、固定レンズ100および可動レンズ200を電極方向から眺めた図である。すなわち、X方向駆動電極211に相当する領域であれば、Y方向から眺めた図になる。ここでは、固定レンズ100における電極の一部を左から順に電極191乃至196として表し、可動レンズ200における電極の一部を左から順に電極291乃至296として表す。
ここで、可動レンズ200の電極291乃至296には、図4(a)および(b)のように、それぞれ負電圧−V、正電圧+V、接地電圧Gの順番で繰り返すように電圧が供給される。
可動レンズ200を右方向に移動させるためには、まず、図4(a)のように、固定レンズ100の電極191乃至196に、それぞれ負電圧−V、正電圧+V、負電圧−Vの順番で繰り返すように電圧が供給される。これにより、電極191と電極291、電極192と電極292、電極194と電極294、電極195と電極295のそれぞれの極性が同じになることから、クーロン力による反発力が働く。このとき、電極193と電極294の極性も同じであることから、可動レンズ200が左方向に移動しないようにクーロン力による反発力が働く。また、電極192と電極291、電極193と電極292、電極195と電極294、電極196と電極295のそれぞれの極性が異なることから、クーロン力による吸引力が働く。そのため、可動レンズ200は、図4(b)のように、固定レンズ100に対して右方向に移動することになる。
この状態で可動レンズ200をさらに右方向に移動させるためには、固定レンズ100の電極191乃至196に、それぞれ負電圧−V、負電圧−V、正電圧+Vの順番で繰り返すように電圧を供給すればよい。これらの動作を繰り返すことにより、可動レンズ200を右方向に順次移動させることができる。
図5は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の他の制御例を示す図である。この図5においても、図4と同様に、可動レンズ200の電極291乃至296には、それぞれ負電圧−V、正電圧+V、接地電圧Gの順番で繰り返すように電圧が供給される。
可動レンズ200を左方向に移動させるためには、まず、図5(a)のように、固定レンズ100の電極191乃至196に、それぞれ負電圧−V、正電圧+V、正電圧+Vの順番で繰り返すように電圧が供給される。これにより、電極191と電極291、電極192と電極292、電極194と電極294、電極195と電極295のそれぞれの極性が同じになることから、クーロン力による反発力が働く。このとき、電極193と電極292、電極196と電極295の極性も同じであることから、可動レンズ200が右方向に移動しないようにクーロン力による反発力が働く。また、電極191と電極292、電極193と電極294、電極194と電極295のそれぞれの極性が異なることから、クーロン力による吸引力が働く。そのため、可動レンズ200は、図5(b)のように、固定レンズ100に対して左方向に移動することになる。
この状態でさらに可動レンズ200を左方向に移動させるためには、固定レンズ100の電極191乃至196に、それぞれ正電圧+V、正電圧+V、負電圧−Vの順番で繰り返すように電圧を供給すればよい。これらの動作を繰り返すことにより、可動レンズ200を左方向に順次移動させることができる。
このように、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第1の構成例によれば、固定レンズ100に対して可動レンズ200をクーロン力により駆動することが可能となる。すなわち、可動レンズ200自体が静電アクチュエータとして動作することにより、振れ補正機構を小型化するとともに、その駆動特性を改善することができる。
図6は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第2の構成例の断面図である。この振れ補正機構は、振れ補正レンズとして可動レンズ520と可動レンズ530とを備える。なお、この図において、光軸はZ軸と一致し、被写体からの光は左方から入光されるものとする。
可動レンズ520は、平凹レンズにより形成される。可動レンズ530は、平凸レンズにより形成される。可動レンズ520の平面側と可動レンズ530平面側とが互いに接するように配置される。可動レンズ520および530は、樹脂540により固定され、一体化される。この一体化された全体を振れ補正レンズ500と称する。
振れ補正レンズ500は、鏡筒の枠400に対して移動可能に配置される。この場合において、枠400と樹脂540とが接するように配置され、その接する面には電極が設けられる。すなわち、枠400には電極410が設けられ、樹脂540には電極510が設けられる電極410および510に所定の電圧を供給することにより、振れ補正レンズ500を移動させることができる。
図7は、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第2の構成例の正面図である。上述のとおり、樹脂540には電極510が設けられるが、その配置は例えば図7(a)のように同心円状になる。この例では、同図における水平方向(X方向)と直行する方向(垂直方向)に所定間隔で複数の電極がX方向駆動電極511および512として配置され、同図における垂直方向(Y方向)と直行する方向(水平方向)に所定間隔で複数の電極がY方向駆動電極513および514として配置される。すなわち、電極510の半分の面積はX方向に駆動するための電極であり、残り半分の面積はY方向に駆動するための電極である。
この樹脂540と接する枠400にも、電極510と同方向に電極410が配置される。これにより、図7(b)のように、振れ補正レンズ500を水平方向および垂直方向に移動させることができる。X方向の駆動電極とY方向の駆動電極とは独立して制御できるため、X方向およびY方向の組合せにより任意の方向に振れ補正レンズ500を移動させることができる。したがって、角速度センサ326により検出された振れベクトルを打ち消す方向に振れ補正レンズ500を移動させることにより、振れ補正を実現することができる。
なお、この第2の構成例では、光学有効径に電極が配置されないため、電極410および510は、透明電極により実現されなくてもよい。
この振れ補正機構の第2の構成例において、振れ補正レンズ500の制御は、図4および図5により説明したものと同様の手法により実現できる。すなわち、図4および図5における固定レンズ100を枠400に置き換え、可動レンズ200を振れ補正レンズ500に置き換えれば、枠400と振れ補正レンズ500との間の相対的な位置を制御することができる。
このように、本発明の実施の形態における振れ補正機構の第2の構成例によれば、枠400および振れ補正レンズ500の互いの相対的な位置関係をクーロン力により駆動することが可能となる。すなわち、振れ補正レンズ500自体を静電アクチュエータとして駆動することにより、振れ補正機構を小型化するとともに、その駆動特性を改善することができる。特に、この第2の構成例では、光学有効径外に電極が配置されるため、通常の不透明な電極を用いることができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
すなわち、請求項1において、固定部材は例えば固定レンズ100または枠400に対応する。また、可動部材は例えば可動レンズ200または振れ補正レンズ500に対応する。
また、請求項4において、第1のレンズは例えば固定レンズ100に対応する。また、第2のレンズは例えば可動レンズ200に対応する。
また、請求項5において、固定部材は例えば固定レンズ100または枠400に対応する。また、可動部材は例えば可動レンズ200または振れ補正レンズ500に対応する。また、振れベクトル検出手段は例えば角速度センサ326に対応する。また、振れ制御手段は例えばレンズ制御部325に対応する。
100 固定レンズ
110、191乃至196、210、291乃至296、410、510 電極
200、520、530 可動レンズ
211、212、511、512 X方向駆動電極
213、214、513、514 Y方向駆動電極
301 撮像部
309 記録媒体
310 レンズ群
319 フィルタ
321 撮像素子
322 A/D変換器
323 カメラ信号処理回路
324 検波部
325 レンズ制御部
326 角速度センサ
329 カメラ制御部
330 映像加工部
341 映像圧縮部
342 圧縮制御部
351 記録媒体アクセス部
352 ドライブ制御部
360 操作受付部
370 表示部
390 システム制御部
400 枠
500 振れ補正レンズ
540 樹脂
110、191乃至196、210、291乃至296、410、510 電極
200、520、530 可動レンズ
211、212、511、512 X方向駆動電極
213、214、513、514 Y方向駆動電極
301 撮像部
309 記録媒体
310 レンズ群
319 フィルタ
321 撮像素子
322 A/D変換器
323 カメラ信号処理回路
324 検波部
325 レンズ制御部
326 角速度センサ
329 カメラ制御部
330 映像加工部
341 映像圧縮部
342 圧縮制御部
351 記録媒体アクセス部
352 ドライブ制御部
360 操作受付部
370 表示部
390 システム制御部
400 枠
500 振れ補正レンズ
540 樹脂
Claims (5)
- 第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と前記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とを備える固定部材と、
前記第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と前記第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とレンズとを備える可動部材とを具備し、
前記固定部材における電極および前記可動部材における電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって前記固定部材と前記可動部材との相対位置を変化させることを特徴とする振れ補正機構。 - 前記固定部材における電極および前記固定部材における電極は、前記レンズの光路の範囲外に配置されることを特徴とする請求項1記載の振れ補正機構。
- 前記固定部材における電極および前記固定部材における電極は、透明電極であって、前記レンズの光路の範囲内に配置されることを特徴とする請求項1記載の振れ補正機構。
- 第1の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極と前記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極とを備える第1のレンズと、
前記第1の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極と前記第2の方向に所定間隔で配置された複数の透明電極とを備える第2のレンズとを具備し、
前記第1のレンズにおける透明電極および前記第2のレンズにおける透明電極に供給される電圧に応じて生じるクーロン力によって前記第1のレンズと前記第2のレンズとの相対位置を変化させることを特徴とする振れ補正機構。 - 第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と前記第1の方向に対して直交する第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とを備える固定部材と、
前記第1の方向に所定間隔で配置された複数の電極と前記第2の方向に所定間隔で配置された複数の電極とレンズとを備える可動部材と、
撮像装置の振れベクトルを検出する振れベクトル検出手段と、
前記検出された振れベクトルに応じて前記固定部材における電極および前記可動部材における電極に電圧を供給して、当該電圧に応じて生じるクーロン力によって前記固定部材と前記可動部材との相対位置を変化させる振れ制御手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006351433A JP2008164709A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 振れ補正機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006351433A JP2008164709A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 振れ補正機構 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH065889A (ja) * | 1992-06-16 | 1994-01-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 受光部品 |
JPH0675192A (ja) * | 1992-06-26 | 1994-03-18 | Minolta Camera Co Ltd | 手ぶれ補正光学系 |
JPH11212132A (ja) * | 1998-01-22 | 1999-08-06 | Minolta Co Ltd | 手ぶれ補正機能付き撮影レンズ |
JP2002243918A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Olympus Optical Co Ltd | 可変焦点レンズ、光学特性可変光学素子及び光学装置 |
JP2006078881A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Sharp Corp | 像ぶれ補正装置およびそれを備える小型携帯端末 |
-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006351433A patent/JP2008164709A/ja active Pending
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