JP2008164465A - 超音波流量計 - Google Patents
超音波流量計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008164465A JP2008164465A JP2006354918A JP2006354918A JP2008164465A JP 2008164465 A JP2008164465 A JP 2008164465A JP 2006354918 A JP2006354918 A JP 2006354918A JP 2006354918 A JP2006354918 A JP 2006354918A JP 2008164465 A JP2008164465 A JP 2008164465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- electrode
- piezoelectric ceramic
- drive
- delay time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】 送信側となる超音波送受信部から送出される超音波ビームの、受信側となる超音波送受信部へ到達するまでの伝播時間を計測する伝播時間計測手段と、計測された伝播時間に基づいて被測定流体の流量を算出する流量算出手段とを有し、伝播時間計測手段は、送信側となる超音波送受信部に駆動電圧を印加するに伴い、超音波送受信部の圧電セラミック振動板に生ずる音響振動波形を、電極に生ずるモニタ出力電圧波形として取得するモニタ出力電圧波形取得手段と、取得したモニタ出力電圧波形に基づいて伝播時間の補正情報を生成する補正情報生成手段と、計測された伝播時間を補正情報に基づいて補正する伝播時間補正手段とを有する。
【選択図】図15
Description
被測定流体の流路を形成する流路形成部と、
流路形成部に対し被測定流体の流通方向において互いに異なる位置に設けられ、板厚方向に分極処理された圧電セラミック振動板と、圧電セラミック振動板上に形成された電極とを有する超音波送受信素子を備えるとともに、一方が被測定流体への測定用超音波の送出側となり、他方が測定用超音波の受信側となるように機能するとともに、各々測定用超音波として、予め定められた向きへの指向性を有する超音波ビームを送出可能な対をなす超音波送受信部と、
超音波送受信部にパルス状の駆動電圧を印加する駆動電圧印加手段と、
送信側となる超音波送受信部から送出される超音波ビームの、受信側となる超音波送受信部へ到達するまでの伝播時間を計測する伝播時間計測手段と、
計測された伝播時間に基づいて被測定流体の流量を算出する流量算出手段とを有し、
伝播時間計測手段は、
送信側となる超音波送受信部に駆動電圧を印加するに伴い、超音波送受信部の圧電セラミック振動板に生ずる音響振動波形を、電極に生ずるモニタ出力電圧波形として取得するモニタ出力電圧波形取得手段と、
取得したモニタ出力電圧波形に基づいて伝播時間の補正情報を生成する補正情報生成手段と、
計測された伝播時間を補正情報に基づいて補正する伝播時間補正手段と、
を有することを特徴とする。
予め定められた基準温度にて測定された遅延時間t0を記憶する遅延時間記憶手段と、
流量測定のために伝播時間計測手段が原計測時間txを計測取得するに伴い、遅延時間記憶手段から遅延時間t0を読み出し、伝播時間をtx−t0として補正算出する伝播時間補正算出手段と、
被測定流体の温度を測定する流体温度測定手段と、
温度測定手段による測定温度が基準温度に到達する予め定められたキャリブレーションタイミングが到来するに伴い、遅延時間t0’を測定する遅延時間測定手段と、
測定取得された遅延時間t0’により遅延時間記憶手段の記憶内容を更新する遅延時間更新手段と、
を備えたものにできる。このようにすると、遅延時間記憶手段に遅延時間t0が記憶されており、この記憶値を用いて原計測時間tx−t0を算出するため、流量測定の度に遅延時間t0を測定する必要がなくなる。また、超音波素子の遅延時間t0は経年劣化するので、遅延時間t0’を定期的に測定して値を更新している。そのため、長年にわたって正確な流量計測を行える。また、超音波素子の遅延時間t0は温度によっても変化するので、遅延時間t0’の測定は、被測定流体の温度が予め定められた基準温度に到達した場合(キャリブレーションタイミング)に行うようにしている。
伝播時間計測手段は、伝播時間計測を任意の温度にて行ない、伝播時間計測がなされた測定温度に対応する遅延時間を遅延時間較正直線から読み取り、これを用いて伝播時間を算出するものにできる。このようにすると、流量測定を行う際の温度が、遅延時間t0を測定した際の基準温度と異なる場合でも、その遅延時間t0を遅延時間較正直線から読み取り、伝搬時間の算出(tx−t0)に利用することができる。すなわち、超音波素子の遅延時間t0の、温度による変化をも補正して、正確な流量計測を行うことが可能となる。また、基準温度を1点のみとし、それと温度係数のみを用いて遅延時間較正直線を決定するようにすると、切片のみを決定するだけで遅延時間較正直線を定義することが可能となる。そのため、遅延時間較正直線の決定方法を簡単なものにできる。なお、温度係数は、工場出荷する際に個々の超音波流量計について計測し、その値を記憶してもよいし、製品間差があまり無い場合は、代表平均値を採用して記憶してもよい。
伝播時間計測手段は、伝播時間計測を任意の温度にて行ない、伝播時間計測がなされた測定温度に対応する遅延時間を遅延時間較正曲線から読み取り、これを用いて伝播時間を算出するものとしてもよい。この場合は、互いに異なる複数点において遅延時間t0を測定し記憶するため、1点のみ測定する場合と比較して、温度と遅延時間t0との関係(遅延時間較正曲線)を正確に定めることができる。
補正情報生成手段は、複数回のパルス状の駆動電圧に由来したモニタ出力電圧波形に生ずる複数個のゼロクロス点の発生タイミングを平均化して計測基準点として定めるものとすることができる。このようにすると、超音波送受信部にパルス状の駆動電圧が複数回連続して印加されるため、超音波送受信部の振動を安定させることができる。また、複数個のゼロクロス点の発生タイミングを平均化して計測基準点を決定するため、駆動電圧を入力してから計測基準点までの時間を安定化することができ、従って、超音波の伝播時間tx−t0を精度良く算出することが可能となる。この場合、超音波送受信部の振動が安定化するまで複数の駆動信号を印加し、その後に続いて入力される駆動信号について、ゼロクロス点の発生タイミングを平均化して計測基準点を定めるようにすることが好ましい。
圧電セラミック振動板の各主表面を覆う形で圧電セラミック振動板を挟んで対向形成され、圧電セラミック振動板を超音波振動させるために駆動電圧が印加される主電極対と、
主電極対のいずれとも絶縁分離した形で圧電セラミック振動板上に形成され、駆動電圧の印加に伴い圧電セラミック振動板に生ずる超音波振動の圧電モニタリング信号を取り出すためのモニタ用部分電極とを備え、
モニタ出力電圧波形取得手段は、モニタ用部分電極の圧電モニタリング信号をモニタ出力電圧波形として取り出すものにできる。このようにすると、振動駆動部の要部をなす圧電セラミック振動板に、駆動用の電極以外に、駆動電圧の印加に伴い当該の圧電セラミック振動板に生ずる超音波振動の圧電モニタリング信号を取り出すためのモニタ用部分電極を設けたので、駆動信号が入力された圧電セラミック振動板の振動波形をリアルタイムでモニタリングできる。これにより、遅延時間の測定を精度よく行うことが可能となる。また、モニタ用部分電極を有さない超音波素子を使って、圧電モニタリング信号を得るためには、駆動信号を入力してからすぐにスイッチ切り替えをして、駆動電極から圧電モニタリング信号を取り出す必要が生じるが、上記のようにモニタ用部分電極を備えたものであれば、スイッチを急いで切り替える必要がないため、回路上の負担を軽減できる。また、必要以上に高速な回路を使用する必要がなくなるので、コストダウンも可能となる。
図1は、一般住宅用ガスメータ等として用いられる超音波流量計の一実施例の基本構成である。また、図2は超音波送受信部2の拡大断面図である。この超音波流量計1には、被測定流体GFの流路を形成する流路形成部3と、流路形成部3に対し被測定流体GFの流通方向Oにおいて互いに異なる位置に設けられ、板厚方向に分極処理された圧電セラミック振動板21(図2参照)と、圧電セラミック振動板21上に形成された電極22〜24とを有する超音波送受信素子を備えるとともに、一方が被測定流体GFへの測定用超音波の送出側となり、他方が測定用超音波の受信側となるように機能するとともに、各々測定用超音波として、予め定められた向きへの指向性を有する超音波ビームSWを送出可能な対をなす超音波送受信部2とを備えている。流路形成部3と超音波送受信部2a,2bとが流量計本体1Mを構成し、該流量計本体1Mと制御回路部1Eとにより超音波流量計1の全体が構成されている。
tx:原計測時間(超音波送受信部2aに駆動パルスを入力してから、超音波送受信部2bにゼロクロス信号が発生するまでの時間);
t01:遅延時間(超音波送受信部2aに駆動パルスを入力してから、当該超音波送受信部2aの部分電極にゼロクロス信号が発生するまでの時間);
T01:実伝播時間(超音波送受信部2aの圧電セラミック振動板を超音波が脱出してから、音響インピーダンス整合層及び被測定流体を通過し、超音波送受信部2bにて特定のゼロクロス点として検出されるまでの時間);
γa:経年変化による超音波送受信部2a側の遅延時間t01の変化量。
ty:原計測時間(超音波送受信部2bに駆動パルスを入力してから、超音波送受信部2aにゼロクロス信号が発生するまでの時間);
t02:遅延時間(超音波送受信部2bに駆動パルスを入力してから、当該超音波送受信部2bの部分電極にゼロクロス信号が発生するまでの時間);
T02:実伝播時間(超音波送受信部2bの圧電セラミック振動板を超音波が脱出してから、音響インピーダンス整合層及び被測定流体を通過し、超音波送受信部2aにて特定のゼロクロス点として検出されるまでの時間);
γb:経年変化による超音波送受信部2b側の遅延時間t02の変化量。
T01=tx−t01 ‥(1)
T02=ty−t02 ‥(2)
あるいは、
tx=T01+t01 ‥(1)’
ty=T02+t02 ‥(2)’
である。他方、超音波送受信部2a及び超音波送受信部2bは、遅延時間t01及びt02が、圧電セラミック振動板の経年劣化により各々γa及びγbだけ変化して、
t’01=t01+γa ‥(3)
t’02=t02+γb ‥(4)
となる。
t’x=tx+γa ‥(5)
t’y=ty+γb ‥(6)
T01=L/(K+v・cosθ) ‥(7)
T02=L/(K−v・cosθ) ‥(8)
であり、ガスの流速vは、
v=(L/2cosθ)×(1/T01−1/T02) ‥(9)
(1)、(2)、(9)より、
v =(L/2cosθ)
×{1/(tx−t01)−1/(ty−t02)} ‥(10)
流量Qは、
Q=S・v ‥(11)
として求められる。
v’=(L/2cosθ)×(1/T’01−1/T’02)
=(L/2cosθ)
×{1/(tx’−t’01)−1/(ty’−t’02)} ‥(12)
となる。しかし、(3)、(4)、(5)、(6)より、該(12)は、
v’ =(L/2cosθ)
×{1/((tx+γa)−(t01+γa))
−1/((ty+γb)−(t02+γb))}
=(L/2cosθ)
×{1/(tx−t01)−1/(ty−t02)}
= v (経時劣化前) ‥(13)
となり、流速測定値v’は該経時劣化の影響をほとんど受けなくなることが明らかである。
20 隙間
21 圧電セラミック振動板
22,23 主電極対
22 接地電極
23c 切欠き領域
24 モニタ用部分電極
25 音響インピーダンス整合層
25c 凹状部
26 絶縁層
28 底部
29 ケーシング
29t 天面部
30 側壁部
31 ワイヤ(導通経路)
31b ワイヤ
31a 接地用リード層
31s 半田付け部
41 接地端子
43 駆動端子
46 導電性接着層
Claims (26)
- 被測定流体の流路を形成する流路形成部と、
前記流路形成部に対し前記被測定流体の流通方向において互いに異なる位置に設けられ、板厚方向に分極処理された圧電セラミック振動板と、該圧電セラミック振動板上に形成された電極とを有する超音波送受信素子を備えるとともに、一方が前記被測定流体への測定用超音波の送出側となり、他方が該測定用超音波の受信側となるように機能するとともに、各々前記測定用超音波として、予め定められた向きへの指向性を有する超音波ビームを送出可能な対をなす超音波送受信部と、
前記超音波送受信部にパルス状の駆動電圧を印加する駆動電圧印加手段と、
送信側となる超音波送受信部から送出される超音波ビームの、受信側となる超音波送受信部へ到達するまでの伝播時間を計測する伝播時間計測手段と、
計測された前記伝播時間に基づいて前記被測定流体の流量を算出する流量算出手段とを有し、
前記伝播時間計測手段は、
送信側となる超音波送受信部に前記駆動電圧を印加するに伴い、当該超音波送受信部の前記圧電セラミック振動板に生ずる音響振動波形を、前記電極に生ずるモニタ出力電圧波形として取得するモニタ出力電圧波形取得手段と、
取得した前記モニタ出力電圧波形に基づいて前記伝播時間の補正情報を生成する補正情報生成手段と、
計測された前記伝播時間を前記補正情報に基づいて補正する伝播時間補正手段と、
を有することを特徴とする超音波流量計。 - 前記補正情報生成手段は、前記モニタ出力電圧波形上に前記伝播時間の計測基準点を前記補正情報として定める請求項1記載の超音波流量計。
- 前記補正情報生成手段は、前記モニタ出力電圧波形に生ずる所定順位のゼロクロス点を前記計測基準点として定め、前記駆動信号の入力タイミングから前記計測基準点に至る遅延時間t0を計測し、前記伝播時間計測手段が計測する、前記駆動信号の入力タイミングから前記受信側となる超音波送受信部に生ずる到達波形の所定順位のゼロクロス点に至る時間を原計測時間txとして、前記伝播時間をtx−t0として算出する請求項1または2記載の超音波流量計。
- 前記伝播時間補正手段は、
予め定められた基準温度にて測定された前記遅延時間t0を記憶する遅延時間記憶手段と、
流量測定のために前記伝播時間計測手段が前記原計測時間txを計測取得するに伴い、前記遅延時間記憶手段から前記遅延時間t0を読み出し、前記伝播時間をtx−t0として補正算出する伝播時間補正算出手段と、
前記被測定流体の温度を測定する流体温度測定手段と、
前記温度測定手段による測定温度が前記基準温度に到達する予め定められたキャリブレーションタイミングが到来するに伴い、前記遅延時間t0’を測定する遅延時間測定手段と、
測定取得された遅延時間t0’により前記遅延時間記憶手段の記憶内容を更新する遅延時間更新手段と、
を備える請求項3に記載の超音波流量計。 - 前記キャリブレーションタイミングは、前記伝播時間計測手段による流量計測タイミングよりも低頻度にて到来するように定められてなる請求項4記載の超音波流量計。
- 前記伝播時間補正手段において、前記基準温度が1点のみ定められ、前記遅延時間記憶手段は、当該基準温度にて測定された前記遅延時間を記憶するものとされ、さらに、前記遅延時間と、予め記憶された温度係数とに基づいて遅延時間較正直線を決定する遅延時間較正直線決定手段を有するとともに、
前記伝播時間計測手段は、前記伝播時間計測を任意の温度にて行ない、当該伝播時間計測がなされた測定温度に対応する遅延時間を前記遅延時間較正直線から読み取り、これを用いて前記伝播時間を算出するものである請求項4又は請求項5に記載の超音波流量計。 - 前記伝播時間補正手段において、前記基準温度が互いに異なる複数点に定められ、前記遅延時間記憶手段は、前記複数の基準温度にて各々測定された遅延時間を記憶するものとされ、さらに、前記遅延時間記憶手段に記憶されている前記複数の基準温度に基づいて遅延時間較正曲線を決定する遅延時間較正曲線決定手段を有するとともに、
前記伝播時間計測手段は、前記伝播時間計測を任意の温度にて行ない、当該伝播時間計測がなされた測定温度に対応する遅延時間を前記遅延時間較正曲線から読み取り、これを用いて前記伝播時間を算出するものである請求項4又は請求項5に記載の超音波流量計。 - 前記駆動電圧印加手段は、1回の流量測定に際して前記パルス状の駆動電圧を前記超音波送受信部に複数回連続して印加するものであり、
前記補正情報生成手段は、前記複数回のパルス状の駆動電圧に由来したモニタ出力電圧波形に生ずる複数個のゼロクロス点の発生タイミングを平均化して前記計測基準点として定めるものである請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の超音波流量計。 - 前記超音波送受信素子は、
前記圧電セラミック振動板の各主表面を覆う形で該圧電セラミック振動板を挟んで対向形成され、該圧電セラミック振動板を超音波振動させるために前記駆動電圧が印加される主電極対と、
前記主電極対のいずれとも絶縁分離した形で前記圧電セラミック振動板上に形成され、前記駆動電圧の印加に伴い前記圧電セラミック振動板に生ずる超音波振動の圧電モニタリング信号を取り出すためのモニタ用部分電極とを備え、
前記モニタ出力電圧波形取得手段は、前記モニタ用部分電極の前記圧電モニタリング信号を前記モニタ出力電圧波形として取り出すものである請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の超音波流量計。 - 前記主電極対は、前記圧電セラミック振動板の第一主表面を覆う接地電極と、同じく第二主表面を覆う駆動電極とからなり、前記モニタ用部分電極は、それら接地電極及び駆動電極のいずれよりも前記圧電セラミック振動板に対する被覆面積が小さく形成されてなる請求項9記載の超音波流量計。
- 前記駆動電極は前記接地電極よりも前記圧電セラミック振動板に対する被覆面積が小さく形成されてなり、該圧電セラミック振動板の前記第二主表面の前記駆動電極に覆われていない残余領域に前記モニタ用部分電極が形成されてなる請求項10記載の超音波流量計。
- 前記モニタ用部分電極は圧電セラミック振動板の前記第二主表面の外周縁領域に形成されてなる請求項11記載の超音波流量計。
- 前記圧電セラミック振動板が円板状に形成され、前記駆動電極は該圧電セラミック振動板の外周縁に沿う円状の外周縁形状を有するとともに、当該円状の外周縁の一部を半径方向内側に凹状に引っ込ませる形で前記駆動電極の一部が切り欠かれ、その切欠き領域の内側に前記モニタ用部分電極が形成されてなる請求項12記載の超音波流量計。
- 前記駆動電極側の外周縁は、前記モニタ用部分電極との隣接位置にて、該駆動電極とモニタ用部分電極との間に所定幅の隙間を形成する形で、該モニタ用部分電極の外周縁に倣う形状に形成されてなる請求項12又は請求項13に記載の超音波流量計。
- 前記駆動電極とモニタ用部分電極との間に形成される前記隙間の幅が0.5mm以上2.5mm以下とされてなる請求項14記載の超音波流量計。
- 前記圧電セラミック振動板は、前記駆動電極及び前記モニタ用部分電極の形成された第一主表面側がケーシングの底部内面と対向する形で該ケーシング内に配置され、
前記ケーシングの底部裏面に突出形成された駆動端子及びモニタ端子に対し、前記駆動電極及び前記モニタ用部分電極がそれぞれ接続されてなる請求項10ないし請求項15のいずれか1項に記載の超音波流量計。 - 前記圧電セラミック振動板と前記ケーシングの底部との間に絶縁層が配置され、前記駆動端子と前記駆動電極及び前記モニタ端子と前記モニタ用部分電極とが、前記絶縁層を貫く個別のワイヤによりそれぞれボンディングされてなる請求項16記載の超音波流量計。
- 前記接地電極への導通経路が前記圧電セラミック振動板の前記第二主表面側から該圧電セラミック振動板の側周面を経て前記第一主表面側に回り込む形で形成され、前記ケーシングの底部裏面に突出形成された接地端子に前記接地電極が該導通経路を介して接続されてなる請求項16又は請求項17に記載の超音波流量計。
- 前記ケーシングの前記底部と反対側の開口に望む位置に前記圧電セラミック振動板が配置されるとともに、該開口を塞ぐ形で、前記圧電セラミック振動板との接触側と反対側の主表面に超音波放出面が形成された音響インピーダンス整合層が、前記圧電セラミック振動板の前記第二主表面上に形成された前記接地電極と密着する形で設けられている請求項18記載の超音波流量計。
- 前記導通経路は、前記圧電セラミック振動板の前記第二主表面側にて一端が前記接地電極に半田付けされるワイヤであり、前記音響インピーダンス整合層の該接地電極との対向面に、前記ワイヤの半田付け部を収容する凹状部が形成されてなる請求項19記載の超音波流量計。
- 前記配線部は、一端が前記接地電極に接続し、前記駆動電極及び前記モニタ用部分電極のいずれとも絶縁分離された形で前記圧電セラミック振動板の第一主表面に形成された接地用接続パッドに他端が接続する形で前記圧電セラミック振動板の周側面上に形成された接地用リード層と、一端が前記接地用接続パッドに半田付けされ、他端が前記接地端子に半田付けされるワイヤとからなり、
前記接地電極の全面に渡って前記音響インピーダンス整合層が密着配置されてなる請求項19記載の超音波流量計。 - 前記ケーシングは、前記底部と、該底部の周縁から立ち上がる側壁部と、該側壁部の前記底部と反対側の開口を塞ぐ天面部とが互いに導通する金属部材にて形成され、前記天面部の内面に前記圧電セラミック振動板の前記第二主表面を覆う前記接地電極が導電性接着層を介して密着配置され、当該ケーシングを介して前記駆動電圧が接地される請求項17又は請求項18に記載の超音波流量計。
- 前記天面部の外側主表面に、当該天面部との接触側と反対側の主表面に超音波放出面が形成された音響インピーダンス整合層が密着配置されてなる請求項15に記載の超音波流量計。
- 前記駆動電圧印加手段は、前記駆動電圧を前記モニタ用部分電極に印加せず前記主電極対に印加するものである請求項9ないし請求項23のいずれか1項に記載の超音波流量計。
- 前記駆動電圧の電源ラインと前記圧電モニタリング信号の出力ラインとのいずれかに前記モニタ用部分電極を切替可能に接続する切替スイッチが設けられ、前記駆動電圧印加手段は、前記モニタ用部分電極を前記電源ラインに接続することにより、前記駆動電圧を前記主電極対とともに該モニタ用部分電極にも印加し、その後前記切替スイッチを前記圧電モニタリング信号の出力ライン側に切り替えるものである請求項9ないし請求項23のいずれか1項に記載の超音波流量計。
- 前記駆動電圧印加手段は、1回の流量測定に際して前記パルス状の駆動電圧を前記超音波送受信部に複数回連続して印加するものであり、かつ、当該複数のパルス状の駆動電圧の最後のものを、これに先行する残余のものよりもパルス電圧振幅の大きいマーカーパルスとして印加する請求項3ないし請求項25のいずれか1項に記載の超音波流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354918A JP5111847B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 超音波流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354918A JP5111847B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 超音波流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008164465A true JP2008164465A (ja) | 2008-07-17 |
JP5111847B2 JP5111847B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=39694167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006354918A Expired - Fee Related JP5111847B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 超音波流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5111847B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011083766A1 (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-14 | パナソニック株式会社 | 超音波流量計 |
JP2011232297A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 超音波流量計 |
JP2012513713A (ja) * | 2008-12-23 | 2012-06-14 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 流体媒体内で使用される超音波変換器 |
JP2014516162A (ja) * | 2011-06-24 | 2014-07-07 | アー・ファウ・エル・リスト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 超音波伝搬時間法による流体の流量検出方法 |
JP2015203581A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波式流量計測装置および経年変化評価システム |
WO2017098641A1 (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 株式会社日立製作所 | 超音波送受信装置、および、超音波送受信方法 |
JP2019128356A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | アントン パール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングAnton Paar GmbH | 被検流体中の粘度依存性の音響速度に対する補正値を決定するための方法 |
JP2019158679A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社キーエンス | クランプオン式超音波流量センサ |
JP2019158680A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社キーエンス | クランプオン式超音波流量センサ |
KR102026362B1 (ko) * | 2018-08-01 | 2019-09-27 | 서울대학교산학협력단 | Meta slab을 적용한 유속 측정용 초음파 트랜스듀서 |
JP2020180814A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波流量計 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822039A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-09 | 株式会社島津製作所 | 超音波振動子 |
JPH0285762A (ja) * | 1988-06-09 | 1990-03-27 | British Gas Plc | 速度測定装置 |
JPH0647042A (ja) * | 1991-07-31 | 1994-02-22 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 探触子用圧電板及びこれを用いた超音波探触子 |
JPH0926341A (ja) * | 1995-07-12 | 1997-01-28 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | 超音波流量計 |
JPH0989616A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Tokico Ltd | 超音波流量計 |
JP2002162269A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-06-07 | Tokyo Keiso Co Ltd | 伝播時間差方式による超音波流量計 |
JP2004349973A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Murata Mfg Co Ltd | 超音波センサ |
JP2005345445A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Ricoh Elemex Corp | 超音波流量計 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354918A patent/JP5111847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822039A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-09 | 株式会社島津製作所 | 超音波振動子 |
JPH0285762A (ja) * | 1988-06-09 | 1990-03-27 | British Gas Plc | 速度測定装置 |
JPH0647042A (ja) * | 1991-07-31 | 1994-02-22 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 探触子用圧電板及びこれを用いた超音波探触子 |
JPH0926341A (ja) * | 1995-07-12 | 1997-01-28 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | 超音波流量計 |
JPH0989616A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Tokico Ltd | 超音波流量計 |
JP2002162269A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-06-07 | Tokyo Keiso Co Ltd | 伝播時間差方式による超音波流量計 |
JP2004349973A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Murata Mfg Co Ltd | 超音波センサ |
JP2005345445A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Ricoh Elemex Corp | 超音波流量計 |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012513713A (ja) * | 2008-12-23 | 2012-06-14 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 流体媒体内で使用される超音波変換器 |
US8596139B2 (en) | 2008-12-23 | 2013-12-03 | Robert Bosch Gmbh | Ultrasonic transducer for use in a fluid medium |
WO2011083766A1 (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-14 | パナソニック株式会社 | 超音波流量計 |
CN102713531A (zh) * | 2010-01-07 | 2012-10-03 | 松下电器产业株式会社 | 超声波流量计 |
EP2522963A1 (en) * | 2010-01-07 | 2012-11-14 | Panasonic Corporation | Ultrasonic flowmeter |
EP2522963A4 (en) * | 2010-01-07 | 2013-09-25 | Panasonic Corp | ULTRASOUND FLOWMETER |
JP2011232297A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 超音波流量計 |
JP2014516162A (ja) * | 2011-06-24 | 2014-07-07 | アー・ファウ・エル・リスト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 超音波伝搬時間法による流体の流量検出方法 |
US9354093B2 (en) | 2011-06-24 | 2016-05-31 | Avl List Gmbh | Method for determining the flow rate of fluids using the ultrasonic transit time method |
JP2015203581A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波式流量計測装置および経年変化評価システム |
WO2017098641A1 (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 株式会社日立製作所 | 超音波送受信装置、および、超音波送受信方法 |
JP2019128356A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | アントン パール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングAnton Paar GmbH | 被検流体中の粘度依存性の音響速度に対する補正値を決定するための方法 |
JP7292885B2 (ja) | 2018-01-24 | 2023-06-19 | アントン パール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 被検流体中の粘度依存性の音響速度に対する補正値を決定するための方法 |
JP2019158679A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社キーエンス | クランプオン式超音波流量センサ |
JP2019158680A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社キーエンス | クランプオン式超音波流量センサ |
CN110274646A (zh) * | 2018-03-14 | 2019-09-24 | 株式会社基恩士 | 夹合式超声波流量传感器 |
KR102026362B1 (ko) * | 2018-08-01 | 2019-09-27 | 서울대학교산학협력단 | Meta slab을 적용한 유속 측정용 초음파 트랜스듀서 |
WO2020027409A1 (en) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | Seoul National University R&Db Foundation | Ultrasonic transducers for flow velocity measurement with meta slab |
US11428554B2 (en) | 2018-08-01 | 2022-08-30 | Seoul National University R&Db Foundation | Ultrasonic transducers for flow velocity measurement with meta slab |
JP2020180814A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波流量計 |
JP7320776B2 (ja) | 2019-04-24 | 2023-08-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 超音波流量計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5111847B2 (ja) | 2013-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5111847B2 (ja) | 超音波流量計 | |
US10488274B2 (en) | Acoustic ambient temperature and humidity sensing | |
US7046015B2 (en) | Ultrasonic distance measure | |
JP5682156B2 (ja) | 超音波式流量計測装置 | |
US20040258127A1 (en) | Ultrasound transducer fault measurement method and system | |
JP2009534651A (ja) | 高圧環境用の電気音響センサ | |
JP2001050785A (ja) | 超音波送受波器および超音波流量計 | |
US8248888B1 (en) | Bottom up contact type ultrasonic continuous level sensor | |
US4676663A (en) | Arrangement for remote ultrasonic temperature measurement | |
US6829948B2 (en) | Flow meter | |
JP2006145403A (ja) | 超音波計測回路およびそれを用いた液面検出装置 | |
JP2006346105A (ja) | 超音波プローブ及び超音波診断装置 | |
JP4703700B2 (ja) | 超音波振動子および超音波流量計 | |
JP5111846B2 (ja) | 超音波出力素子 | |
DK1883791T3 (en) | PROCEDURE FOR DETERMINING AND MONITORING A PROCESS VARIABLE | |
JP4280111B2 (ja) | 超音波振動子および超音波流量計 | |
KR20090040699A (ko) | 초음파 두께측정기의 측정범위 연장 장치 | |
JP2005345445A (ja) | 超音波流量計 | |
JP5533332B2 (ja) | 超音波流速流量計 | |
US20060243065A1 (en) | Method and apparatus for measuring flow rate of fluid | |
JP5438596B2 (ja) | 火災感知器 | |
JP2000298045A5 (ja) | ||
JP2000298045A (ja) | 超音波流量計 | |
RU2354076C1 (ru) | Раздельно-совмещенный пьезоэлектрический преобразователь | |
JP2023019253A (ja) | 気泡検出センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121009 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121010 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |