JP2008162996A - 害虫防除材 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた害虫防除材を提供すること。
【解決手段】担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材は、優れた害虫防除効力を有する。
【選択図】なし
【解決手段】担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材は、優れた害虫防除効力を有する。
【選択図】なし
Description
本発明は害虫防除材、詳しくは薬剤保持体が通気性部材に保持されてなる害虫防除材に関する。
式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
本発明は、優れた害虫防除材を提供することを課題とする。
本発明者は、優れた害虫防除材を提供すべく検討した結果、担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下のものである。
1. 担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材。
2. エステル化合物が、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートからなる群より選ばれる1種又は2種以上である1.記載の害虫防除材。
3. 担体がシート状又はマット状の繊維質担体である1.又は2.記載の害虫防除材。
4. 担体が熱可塑性樹脂製担体である1.又は2.記載の害虫防除材。
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下のものである。
1. 担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材。
2. エステル化合物が、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートからなる群より選ばれる1種又は2種以上である1.記載の害虫防除材。
3. 担体がシート状又はマット状の繊維質担体である1.又は2.記載の害虫防除材。
4. 担体が熱可塑性樹脂製担体である1.又は2.記載の害虫防除材。
本発明の害虫防除材を用いることにより、害虫を防除することができる。
本発明の害虫防除材は、担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなるものである。
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなるものである。
本発明に用いられる式(1)で示されるエステル化合物(以下、本エステル化合物と記す場合もある。)とは、例えば、特開2000−63329、特開2001−11022及び欧州特許公開第60617号明細書に記載されるものであり、該公報に記載の方法により製造することができる。
本エステル化合物としては、具体的には例えば、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが挙げられる。
本発明の害虫防除材には、本エステル化合物の1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明の害虫防除材には、本エステル化合物の1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明に用いられる担体としては、害虫を防除するために有効量の本エステル化合物を保持することができ、かつ室温付近の温度において、適度に揮散させ得る固体担体が用いられる。かかる固体担体としては、例えば、紙、織布、不織布、パルプ、リンター、木材等の繊維質担体、セラミック板、素焼板等の多孔質担体、熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及びエチレン−メタクリル酸エチル共重合体共重合体、プロピレン−アクリル酸メチル共重合体、プロピレン−アクリル酸エチル共重合体、プロピレン−アクリル酸ブチル共重合体、プロピレン−メタクリル酸メチル共重合体及びプロピレン−メタクリル酸エチル共重合体等のオレフィン系共重合体)、熱可塑性エラストマー(スチレン−ブタジエン ブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン ブロック共重合体の水素添加物などのジブロック共重合体、並びにスチレン−ブタジエン−スチレン ブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物などのトリブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマー)等の合成高分子担体などが挙げられる。
かかる担体の形状は、その使用形態に応じて適宜選択し得るものであり特に限定されるものではないが、通常は厚さが0.01〜0.5cm程度で1×2cm〜20×20cm程度の平面を有するシート状若しくはマット状であるか、あるいは、成形、縫製、穿孔等により加工されてなる空隙部が設けられた形状(網目状、格子状など)のものが挙げられる。
かかる担体の形状は、その使用形態に応じて適宜選択し得るものであり特に限定されるものではないが、通常は厚さが0.01〜0.5cm程度で1×2cm〜20×20cm程度の平面を有するシート状若しくはマット状であるか、あるいは、成形、縫製、穿孔等により加工されてなる空隙部が設けられた形状(網目状、格子状など)のものが挙げられる。
本発明に用いられる薬剤保持体は、担体に本エステル化合物が保持されてなる薬剤保持体であるが、かかる保持の方法としては、例えば、担体が繊維質担体又は多孔質担体である場合には、該繊維質担体又は該多孔質担体に含浸させる方法が挙げられ、また、担体が合成高分子担体である場合には、該合成高分子担体の材料と本エステル化合物とを予め混合・混練した後、加工する方法が挙げられる。
かかる薬剤保持体における本エステル化合物の保持量は、通常は薬剤保持体1cm3あたり30〜300mgの割合である。
かかる薬剤保持体における本エステル化合物の保持量は、通常は薬剤保持体1cm3あたり30〜300mgの割合である。
本発明に用いられる薬剤保持体には、本エステル化合物の他に、害虫防除成分、共力剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防菌防黴剤、揮散調節剤、色素、香料等の成分が保持されていてもよい。
共力剤としては、例えば5−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシメチル〕−6−プロピル−1,3−ベンゾジオキソール、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、オクタクロロジプロピルエーテル、チオシアノ酢酸イソボルニル及びN−(2−エチルへキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ステアリル β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(TBMTBP)及びトリフェニルホスファイトが挙げられる。
防菌防黴剤としては、例えばチモール、PCMX、OPPが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばサリチル酸フェニル;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチル−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン化合物;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンズトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール化合物;2,4−ジ−tert−ブチルフェニル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート化合物が挙げられる。
共力剤としては、例えば5−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシメチル〕−6−プロピル−1,3−ベンゾジオキソール、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、オクタクロロジプロピルエーテル、チオシアノ酢酸イソボルニル及びN−(2−エチルへキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ステアリル β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(TBMTBP)及びトリフェニルホスファイトが挙げられる。
防菌防黴剤としては、例えばチモール、PCMX、OPPが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばサリチル酸フェニル;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチル−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン化合物;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンズトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール化合物;2,4−ジ−tert−ブチルフェニル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート化合物が挙げられる。
本発明の害虫防除材とは、前記薬剤保持体がポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなるものである。
かかる通気性部材とは、ポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されたものであって、通気性が可能でかつ薬剤保持体を収納可能なものであれば特にその形状は限定されるものではない。また、通気性部材は全体がポリエチレンテレフタレートであってもよいが、少なくとも通気性部材のうち薬剤保持体と接触する部分及び/又は対峙する面のみをポリエチレンテレフタレート層とする積層体を用いてもよい。
かかる通気性部材とは、ポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されたものであって、通気性が可能でかつ薬剤保持体を収納可能なものであれば特にその形状は限定されるものではない。また、通気性部材は全体がポリエチレンテレフタレートであってもよいが、少なくとも通気性部材のうち薬剤保持体と接触する部分及び/又は対峙する面のみをポリエチレンテレフタレート層とする積層体を用いてもよい。
本発明に用いられるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材は、例えば、ポリエチレンテレフタレートからなるシートをプレス成形加工する、またはポリエチレンテレフタレートのペレットを混練し、射出成形、押出成形等により成形加工をすることにより成形品として得ることかできる。該成形品はさらに2次加工により任意の加工を施すこともできる。
また、本発明に用いられるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材は、底面に開孔を有する皿状部材とフィルム部材との2種又はそれ以上の部材からなるものであってもよい。かかる場合には皿状部材の凹部内に薬剤保持体を収納した上で、その上部をフィルム部材で被覆することにより本発明の害虫防除材とすることができる。かかる場合の皿状部材及びフィルム部材は、いずれもポリエチレンテレフタレート単層体でもよく、また、薬剤保持体と接触する少なくとも一方の面がポリエチレンテレフタレート層である積層体を用い、薬剤保持体と接触する部分及び/又は対峙する面全体のみがポリエチレンテレフタレート層となる形態であってもよい。
本発明の害虫防除材は、前記薬剤保持体が前記ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなるものであるが、かかる収納の方法は前記した皿状部材とフィルム部材との間に収納するものの他にも、薬剤保持体が通気性部材に保持される状態が維持できるように収納されていれば特に限定されるものではない。また通気性部材には吊支具が設けられていてもよい。
本発明の害虫防除材は、例えば害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所等にそのまま設置することにより用いられる。本発明の害虫防除材の使用量は、害虫を防除しようとする空間1m3あたりに本エステル化合物の量で通常10〜500mg、好ましくは50〜300mgである。
本発明の害虫防除材を用いて害虫を防除する方法としては、害虫を防除しようとする空間の底面に配置する方法、天井、柱、支柱などから吊り下げる方法、壁面に貼り付ける方法が挙げられる。
本発明の害虫防除材の設置場所において、本発明の害虫防除材から本エステル化合物が徐々に揮散して害虫防除効力が発揮される。かかる本発明の害虫防除材の設置場所としては、例えば厩、牛舎、鶏舎、豚舎などの畜舎;犬小屋、ウサギ小屋などのペット小屋;工場や作業場における出入口、排気口、電灯などの周辺;ベランダ、玄関などの家屋の外部;クロゼット、タンス(和ダンス、洋ダンス)の内部、ファンシーケースなど衣類保管場所;寝室、居間、台所などの家屋内部;浄化槽内部;マンホールの蓋の下;キャンプ場や公園におけるテントの出入口、テント周辺、テント内部;バーベキュー、釣り、ハイキング、ガーデニング等の野外活動場所とその周辺部が挙げられる。本発明の害虫防除材における通気性容器の開孔部の大きさはその使用場面等に応じて任意に設定されるものであるが、該開孔部の合計で通常は10〜80%、好ましくは20〜60%程度である。
本発明の害虫防除材の設置場所において、本発明の害虫防除材から本エステル化合物が徐々に揮散して害虫防除効力が発揮される。かかる本発明の害虫防除材の設置場所としては、例えば厩、牛舎、鶏舎、豚舎などの畜舎;犬小屋、ウサギ小屋などのペット小屋;工場や作業場における出入口、排気口、電灯などの周辺;ベランダ、玄関などの家屋の外部;クロゼット、タンス(和ダンス、洋ダンス)の内部、ファンシーケースなど衣類保管場所;寝室、居間、台所などの家屋内部;浄化槽内部;マンホールの蓋の下;キャンプ場や公園におけるテントの出入口、テント周辺、テント内部;バーベキュー、釣り、ハイキング、ガーデニング等の野外活動場所とその周辺部が挙げられる。本発明の害虫防除材における通気性容器の開孔部の大きさはその使用場面等に応じて任意に設定されるものであるが、該開孔部の合計で通常は10〜80%、好ましくは20〜60%程度である。
本発明の害虫防除剤は、例えば以下に示される害虫の防除に用いることができる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(agrotis segetum)等のヨトウ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)等のハマキガ類、シンクイガ類(Carposinidae)、ハモグリガ類(Lyonetiidae)、ドクガ類(Lymantriidae)、ウワバ類(Autographa)、カブラヤガ(Agrotis segetum)及びタマナヤガ(Agrotis ipsolon)等のアグロティス属(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、へリオティス属(Heliothis spp.)、コナガ(Plutella xylosttella)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等;
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(agrotis segetum)等のヨトウ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)等のハマキガ類、シンクイガ類(Carposinidae)、ハモグリガ類(Lyonetiidae)、ドクガ類(Lymantriidae)、ウワバ類(Autographa)、カブラヤガ(Agrotis segetum)及びタマナヤガ(Agrotis ipsolon)等のアグロティス属(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、へリオティス属(Heliothis spp.)、コナガ(Plutella xylosttella)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等;
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、チカイエカ(Culex pipens molestus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、オオクロヤブカ(Armigeres subalbatus)等のアルミゲレス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタハマダラカ(Anopheres minimus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)等のハマダラカ類、サシバエ類、ヌカカ類、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ(Delia platura)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)チョウバエ類、ブユ類、アブ類等;
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phylltreta nemorum)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等;
網翅目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ハナアザミウマ(Thrips hawawiiensis)等;
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)等のハバチ類等;
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等
隠翅目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ(Pediculus humanus)、ケジラミ(Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)等;
等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
ダニ目害虫:コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)等のコナダニ類、チリニクダニ(Glycyphagidae privatus)、イエニクダニ(Glycyphagidae domesticus)、サヤアシニクダニ(Glycyphagidae destructor)等のニクダニ類、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、フトツメダニ(Cheyletus malaccesis)等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ハダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のサシダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)等。
網翅目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ハナアザミウマ(Thrips hawawiiensis)等;
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)等のハバチ類等;
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等
隠翅目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ(Pediculus humanus)、ケジラミ(Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)等;
等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
ダニ目害虫:コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)等のコナダニ類、チリニクダニ(Glycyphagidae privatus)、イエニクダニ(Glycyphagidae domesticus)、サヤアシニクダニ(Glycyphagidae destructor)等のニクダニ類、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、フトツメダニ(Cheyletus malaccesis)等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ハダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のサシダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)等。
次に、本発明を製造例、試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
まず、本発明に用いられる薬剤保持体の参考製造例を示す。
まず、本発明に用いられる薬剤保持体の参考製造例を示す。
参考製造例1
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(1)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(1)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
参考製造例2
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(2)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(2)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
参考製造例3
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(3)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(3)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
参考製造例4
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(4)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
5cm×10cm、厚さ0.25cmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(旭化成せんい株式会社製、エルタス(登録商標) E05030)に、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本エステル化合物(4)と記す場合もある。) 100mgを含浸することで薬剤保持体を得る。
参考製造例5
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(1) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(1) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
参考製造例6
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(2) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(2) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
参考製造例7
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(3) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(3) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
参考製造例8
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(4) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)18重量部、及び本エステル化合物(4) 2重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット20重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット80重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.70mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
参考製造例9
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)25重量部及び本エステル化合物(1) 9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)25重量部及び本エステル化合物(1) 9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
参考製造例10
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)29重量部及び本エステル化合物(2) 5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)29重量部及び本エステル化合物(2) 5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
参考製造例11
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)29重量部及び本エステル化合物(3)9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット62重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)29重量部及び本エステル化合物(3)9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット62重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
参考製造例12
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)25重量部及び本エステル化合物(4) 9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)25重量部及び本エステル化合物(4) 9重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット34重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体、商品名:スミカセンE:FV−405、住友化学株式会社製)のペレット66重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得る。
参考製造例13
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)28重量部、及び本エステル化合物(2) 5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)28重量部、及び本エステル化合物(2) 5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(エチレンの単独重合体)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約3mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.60mm、開孔率83%)が直径約7cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体を長さ20cmに切断した後、側面で上下方向に切断して、約20cm×22cmの長方形のネット状の薬剤保持体を得た。
次に本発明の害虫防除材の製造例を示す。
製造例1
ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ株式会社製、品番:MA−1340P)を温度300℃で5分間予備加熱し、次いでプレス成形(300℃、100kg/cm2、5分間)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例1で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ株式会社製、品番:MA−1340P)を温度300℃で5分間予備加熱し、次いでプレス成形(300℃、100kg/cm2、5分間)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例1で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例2
薬剤保持体として参考製造例2で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例2で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例2で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例2で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例3
薬剤保持体として参考製造例3で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例3で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例3で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例3で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例4
薬剤保持体として参考製造例4で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例4で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例4で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、参考製造例4で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例5
ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ株式会社製、品番:MA−1340P)を温度300℃で5分間予備加熱し、次いでプレス成形(300℃、100kg/cm2、5分間)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例5で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ株式会社製、品番:MA−1340P)を温度300℃で5分間予備加熱し、次いでプレス成形(300℃、100kg/cm2、5分間)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例5で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例6
薬剤保持体として参考製造例6で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例6で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例6で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例6で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例7
薬剤保持体として参考製造例7で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例7で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例7で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例7で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例8
薬剤保持体として参考製造例8で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例8で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例8で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例5と同様の操作を行い、参考製造例8で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例9
ポリエチレンテレフタレート樹脂(東洋紡績株式会社製、品番:EMC405A)を温度265℃でホットランナーを備える金型を用いて射出成形(金型温度:80℃)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例9で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(東洋紡績株式会社製、品番:EMC405A)を温度265℃でホットランナーを備える金型を用いて射出成形(金型温度:80℃)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるポリエチレンテレフタレート製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例9で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例10
薬剤保持体として参考製造例10で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例10で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例10で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例10で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例11
薬剤保持体として参考製造例11で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例11で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例11で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例11で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
製造例12
薬剤保持体として参考製造例12で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例12で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例12で製造される薬剤保持体を用いる以外は製造例9と同様の操作を行い、参考製造例12で得られる薬剤保持体を収納することにより、本発明の害虫防除材を得る。
比較製造例1
ランダムポリプロピレン樹脂(プライムポリマー株式会社製、品番:PM940M)を温度265℃でホットランナーを備える金型を用いて射出成形(金型温度:80℃)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるランダムポリプロピレン製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例9で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、害虫防除材を得る。
ランダムポリプロピレン樹脂(プライムポリマー株式会社製、品番:PM940M)を温度265℃でホットランナーを備える金型を用いて射出成形(金型温度:80℃)することにより、折畳むと外寸が6cm×11cmの図1に示す形状となるランダムポリプロピレン製の通気性部材を製造する。該通気性部材に参考製造例9で得られる薬剤保持体を5cm×10cmの長方形に切断して収納することにより、害虫防除材を得る。
比較製造例2
薬剤保持体として参考製造例10で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例10で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例10で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例10で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
比較製造例3
薬剤保持体として参考製造例11で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例11で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例11で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例11で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
比較製造例4
薬剤保持体として参考製造例12で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例12で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
薬剤保持体として参考製造例12で製造される薬剤保持体を用いる以外は比較製造例1と同様の操作を行い、参考製造例12で得られる薬剤保持体を収納することにより、害虫防除材を得る。
次に本発明の害虫防除材が有する効果を試験例により示す。
試験例1
製造例1、2、3及び4で得られる本発明の害虫防除材を、それぞれ洋ダンス(内容積:500L)内部の支柱から吊下げ、洋服6着も併せて吊り下げる。扉を閉めて1週間放置した後に、洋服を観察することにより、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガ等の衣料害虫による洋服への食害が抑制されていることが確認できる。
製造例1、2、3及び4で得られる本発明の害虫防除材を、それぞれ洋ダンス(内容積:500L)内部の支柱から吊下げ、洋服6着も併せて吊り下げる。扉を閉めて1週間放置した後に、洋服を観察することにより、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガ等の衣料害虫による洋服への食害が抑制されていることが確認できる。
試験例2
製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材をそれぞれ開放系の25℃に設定された部屋に保存し、10日後、30日後、60日後、90日後、135日後及び180日後に、容積0.34m3のチャンバー内中央部に吊下げ、密閉したチャンバー内にオオチョウバエ10匹を放す。1日後にオオチョウバエの生死を観察して死虫率(%)を求めることにより、製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材の10日〜180日保存後の防除効果が確認できる。
製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材をそれぞれ開放系の25℃に設定された部屋に保存し、10日後、30日後、60日後、90日後、135日後及び180日後に、容積0.34m3のチャンバー内中央部に吊下げ、密閉したチャンバー内にオオチョウバエ10匹を放す。1日後にオオチョウバエの生死を観察して死虫率(%)を求めることにより、製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材の10日〜180日保存後の防除効果が確認できる。
試験例3
製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材を、それぞれ浄化槽(2m3)内の上部から懸吊することにより、オオチョウバエ及びオオノミバエを防除することができる。
製造例5、6、7、8、9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材を、それぞれ浄化槽(2m3)内の上部から懸吊することにより、オオチョウバエ及びオオノミバエを防除することができる。
試験例4
比較製造例1、2、3及び4で得られる害虫防除材をクラレ製のポリエチレンテレフタレートとエバール(登録商標、エチレン−ビニルアルコール共重合体)との積層フィルムからなる袋状体に収納し、40℃で1ヶ月間保管した。
保管終了後に、各薬剤保持体中の本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量の変化を調べた結果、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量が約20重量%減少し、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)が通気性部材に移行していることが認められた。
比較製造例1、2、3及び4で得られる害虫防除材をクラレ製のポリエチレンテレフタレートとエバール(登録商標、エチレン−ビニルアルコール共重合体)との積層フィルムからなる袋状体に収納し、40℃で1ヶ月間保管した。
保管終了後に、各薬剤保持体中の本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量の変化を調べた結果、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量が約20重量%減少し、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)が通気性部材に移行していることが認められた。
比較試験例1
製造例9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材をクラレ製のポリエチレンテレフタレートとエバール(登録商標、エチレン−ビニルアルコール共重合体)との積層フィルムからなる袋状体に収納し、40℃で1ヶ月間保管した。
保管終了後に、各薬剤保持体中の本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量の変化を調べた結果、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量には変化が確認されなかった。
製造例9、10、11及び12で得られる本発明の害虫防除材をクラレ製のポリエチレンテレフタレートとエバール(登録商標、エチレン−ビニルアルコール共重合体)との積層フィルムからなる袋状体に収納し、40℃で1ヶ月間保管した。
保管終了後に、各薬剤保持体中の本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量の変化を調べた結果、本エステル化合物(1)、(2)、(3)又は(4)の保持量には変化が確認されなかった。
Claims (4)
- 担体に、式(1)
〔式中、R1及びR2は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる薬剤保持体が、ポリエチレンテレフタレート製の通気性部材に収納されてなる害虫防除材。 - エステル化合物が、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の害虫防除材。
- 担体がシート状又はマット状の繊維質担体である請求項1又は2記載の害虫防除材。
- 担体が熱可塑性樹脂製担体である請求項1又は2記載の害虫防除材。
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JP2010150147A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた防虫方法 |
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