JP2008161974A - パンチング機構のダイの芯出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易迅速にダイの軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出し可能なパンチング機構のダイの芯出し装置を提供する。
【解決手段】 芯出し装置40の支持ベース44上に、ダイホルダ22を挟持可能な連結部材50と、その連結部材50を一体的に連結可能でその連結部材50をパンチピン12の軸芯Qに対して少なくとも異なる2方向へ移動可能なXYステージ60と、パンチピン12およびダイ23の相対位置を拡大して観察可能なカメラ70とを備え、カメラ70によるパンチピン12およびダイ23の撮影画像に基づいてダイホルダ22をXYステージ60により連結部材50を介して移動させるようにした。
【選択図】 図3
Description
特許文献1に記載のダイセッターは、偏平薄型形状のケースにパンチホルダで保持されたパンチとダイホルダに保持されたダイとが上下対向状に配設されて成るパンチユニット(パンチング機構)に対応したものであり、ダイホルダを移動させる調整ネジを備えたセッター本体を備え、そのセッター本体を囲むようにリング状のガイドレールが配設され、そのガイドレールに支持部材を介して顕微鏡部材(例えばCCDを内蔵した顕微鏡カメラ)が取付けられている。このダイセッターでは、顕微鏡部材でパンチ及びダイを同時に透視しながら、ダイの軸芯をパンチの軸芯と同芯になるように調整ネジを操作してダイホルダの取付位置を調整するようになっている。
そこで本発明の課題は、上記問題点を解決するもので、簡易迅速にダイの軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出し可能なパンチング機構のダイの芯出し装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチング機構のダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチング機構のダイの芯出し装置において、ダイホルダを挟持可能な連結部材と、その連結部材を一体的に連結可能でその連結部材をパンチピンの軸芯に対して少なくとも異なる2方向へ移動可能な移動ステージと、パンチピンおよびダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置とを備え、観察装置によるパンチピンおよびダイの画像に基づいてダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して移動させて芯出し可能にして成ることを特徴とする(請求項2)。
また、本発明は、ダイホルダを挟持可能な連結部材と、その連結部材を一体的に連結可能でその連結部材をパンチピンの軸芯に対して少なくとも異なる2方向へ移動可能な移動ステージと、パンチピンおよびダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置とを備え、観察装置によるパンチピンおよびダイの画像に基づいてダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して移動させて芯出し可能にしたので、複数のパンチング機構が並設されていてダイホルダが狭い空間に配置されている場合でも、そのダイホルダを連結部材を介して移動ステージにより容易に移動させることができ、その結果、複数のパンチピンが並設されているパンチングマシン上のダイを簡易迅速にかつ高精度に芯出しできる効果を奏する。
また、本発明は、移動ステージを、パンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能なXYステージで構成し、パンチピンおよびダイをXYステージの直交2方向に対して交差する方向から観察可能な観察装置を備えているので、ダイホルダをXYステージにより直交する2方向へ移動させてダイの軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になることでダイを芯出しでき、ダイの芯出し作業時間を短くできる。
また、本発明は、複数のパンチピンとダイが並設されているパンチング機構に対して固定可能な基台を備え、その基台上に支持ベースをパンチピンの並設方向へパンチピンの並設ピッチと同じ所定ピッチで位置変更可能に設け、その支持ベース上に移動ステージと観察装置を設けているので、基台上で支持ベースを所定ピッチずつ位置変更することで、複数のダイの芯出し作業を短時間に繰り返すことができ、全体の芯出し作業時間を短かくできる。
また、本発明は、パンチピンの軸芯を中心とする円弧状の案内レールを備え、その案内レールに観察装置を案内移動可能に取り付け、1つの観察装置によってパンチピンを異なる方向から観察可能に構成してあるので、観察装置の観察方向を容易に変更でき、製造コストも低くでき、また、観察装置を表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラによる撮影画像をパンチングマシンの表示装置等に表示可能にしてあるので、パンチピンとダイの相対位置を表示装置の撮影画像で確認しながら、ダイホルダを移動ステージにより移動させてダイを容易に芯出しでき、熟練を要することなくダイを高精度に芯出しできる。
パンチング機構5について説明する。パンチング機構5は、ベース2上方を左右に延びるフレーム7上に配置されたパンチユニット10と、ベース2上に設けた左右に延びる突起部8上に設置されたダイユニット20とから構成されている。パンチユニット10は、ハンマー機構11(例えば特開2003−266382号公報に記載のもの)を介してパンチピン12が上下方向に移動するように構成されている。ダイユニット20は、突起部8上に固定したダイベース21にクランプ装置30によってダイ23を保持したダイホルダ22を固定したものである。ダイ23の軸芯R上にはパンチピン12に対応するダイス孔が設けられている。尚、本実施形態では、3本のパンチピン12に対応するように3つのダイホルダ22が配置されている。このパンチング機構5ではパンチピン12をダイ23に打ち合わせることで、ダイホルダ22とパンチユニット10の間にあるワークWに微細孔等を穿孔するようになっている。
連結部材50は、図5に示すように、連結部材本体51の前方にV字形状の位置決め部材52を固着し、その位置決め部材52に当接したダイホルダ22が軸部材53を支点に揺動する腕部材54によって挟持されるように構成されたものである。腕部材54はボルト部材55により先端をダイホルダ22に押し付けるようになっている。連結部材本体51には、ダイホルダ22を挟持した状態でクランプ装置30のボルト31を捩じ込むためにレンチ部材が通る貫通孔56が設けてある。尚、本実施形態では、ボルト部材55により腕部材54の先端をダイホルダ22に押し付けるようにしてあるが、ボルト部材55の代わりにバネ部材のバネ力により腕部材54の先端をダイホルダ22に押し付けるようにしてもよい。
前記観察装置70は表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラ70による撮影画像をパンチングマシン1の表示装置6に表示するようになっている。尚、本実施形態では、1つのカメラ70を案内レール71に沿って2つの観察位置E,Fで固定させるようにしてあるが、2つのカメラ70を各観察位置E,Fに設置してあってもよい。また、観察装置70を顕微鏡で構成し、顕微鏡によってパンチピン12およびダイ23の相対位置を観察するようにしてもよい。更に、顕微鏡を表示装置6に接続し、観察画像を表示装置6に表示するようにしてもよい。
続けて右側(左側)のダイ23の芯出し作業を行なう場合には、クランプ部材64によるクランプ状態を解除してから連結部材50をダイホルダ22から外す。そして、位置決めピン48を一旦外して、右側(左側)のダイ23を保持したダイホルダ22の前方にXYステージ60が配置されるように支持ベース44を右側(左側)に移動させ、位置決めピン48により支持ベース44の位置を固定する。その後、上記と同様にダイ23の軸芯Rがパンチピン12の軸芯Qと同芯になるようにXYステージ60によりダイホルダ22を移動させる。尚、本実施形態ではパンチングマシン1のベース2上に設置したパンチング機構5で説明しているが、従来技術のように偏平薄型形状のケースにパンチホルダで保持されたパンチとダイホルダに保持されたダイとが上下対向状に配設されて成るパンチング機構の場合には、パンチング機構のケースに基台41(ダイセッターの装着部)を固定させ、その基台41上の支持ベース44にダイホルダを挟持して移動可能な移動ステージ60等を設置すればよい。
2 ベース
6 表示装置
12 パンチピン
22 ダイホルダ
23 ダイ
40 芯出し装置
41 基台
44 支持ベース
50 連結部材
60 XYステージ
70 カメラ
71 案内レール
P 所定ピッチ
Q 軸芯(パンチピン)
R 軸芯(ダイ)
W ワーク
Claims (7)
- パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチング機構のダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチング機構のダイの芯出し装置において、ダイホルダを挟持してそのダイホルダをパンチピンの軸芯に対して少なくとも異なる2方向へ移動可能な移動ステージと、パンチピンおよびダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置とを備え、観察装置によるパンチピンおよびダイの画像に基づいてダイホルダを移動ステージにより移動させて芯出し可能にしたことを特徴とするパンチング機構のダイの芯出し装置。
- パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチング機構のダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチング機構のダイの芯出し装置において、ダイホルダを挟持可能な連結部材と、その連結部材を一体的に連結可能でその連結部材をパンチピンの軸芯に対して少なくとも異なる2方向へ移動可能な移動ステージと、パンチピンおよびダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置とを備え、観察装置によるパンチピンおよびダイの画像に基づいてダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して移動させて芯出し可能にしたことを特徴とするパンチング機構のダイの芯出し装置。
- 移動ステージを、パンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能なXYステージで構成し、パンチピンおよびダイをXYステージの直交2方向に対して交差する方向から観察可能な観察装置を備えて成ることを特徴とする請求項1または2記載のパンチング機構のダイの芯出し装置。
- 移動ステージと観察装置をパンチングマシンのベースに着脱可能に設け、パンチングマシンのベースに移動ステージと観察装置を装着することで、パンチングマシン上のパンチング機構のダイを芯出し可能にして成ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパンチング機構のダイの芯出し装置。
- 複数のパンチピンとダイが並設されているパンチング機構に対して固定可能な基台を備え、その基台上に支持ベースをパンチピンの並設方向へパンチピンの並設ピッチと同じ所定ピッチで位置変更可能に設け、その支持ベース上に移動ステージと観察装置を設けて成ることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパンチング機構のダイの芯出し装置。
- パンチピンの軸芯を中心とする円弧状の案内レールを備え、その案内レールに観察装置を案内移動可能に取り付け、1つの観察装置によってパンチピンを異なる方向から観察可能に構成して成ることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のパンチング機構のダイの芯出し装置。
- 観察装置を表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラによる撮影画像をパンチングマシンの表示装置等に表示可能にして成ることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のパンチング機構のダイの芯出し装置。
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