JP5062516B2 - パンチングマシンのダイの芯出し方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のダイセッターは、偏平薄型形状のケースにパンチホルダで保持されたパンチとダイホルダに保持されたダイとが上下対向状に配設されて成るパンチユニット(パンチング機構)に対応したものであり、ダイホルダを移動させる調整ネジを備えたセッター本体を備え、そのセッター本体を囲むようにリング状のガイドレールが配設され、そのガイドレールに支持部材を介して顕微鏡部材(例えばCCDを内蔵した顕微鏡カメラ)が取付けられている。このダイセッターでは、顕微鏡部材でパンチ及びダイを同時に透視しながら、ダイの軸芯をパンチの軸芯と同芯になるように調整ネジを操作してダイホルダの取付位置を調整するようになっている。
そこで本発明の課題は、上記問題点を解決するもので、簡易迅速にダイの軸芯をパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出し可能なパンチングマシンのダイの芯出し方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチングマシンのダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチングマシンのダイの芯出し方法において、パンチングマシンのベースにパンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能な移動ステージを装着し、また、前記ベースに設けたダイベースに各クランプ装置によって固定されるダイホルダを挟持可能な連結部材を移動ステージに一体移動可能に結合させ、一方、パンチングマシンのベースに移動ステージの移動方向に対して直角な方向からパンチピンおよびダイホルダに保持されるダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置を装着し、観察装置によってパンチピンおよびダイを直交する2方向から観察しながらダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して一方の移動方向へダイの軸芯とパンチピンの軸芯がともに他方の移動方向と平行な直線上となるように移動させ、次に、ダイホルダを移動ステージにより他方の移動方向へダイの軸芯がパンチピンの軸芯に対して同芯となるように移動させて芯出しすることを特徴とする(請求項2)。
また、本発明は、観察装置をパンチング機構を制御する制御装置を操作する表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラをパンチングマシンに装備されている表示装置に接続し、カメラによる撮影画像をパンチングマシンの表示装置に表示しながら、ダイホルダを移動ステージにより移動させてダイホルダのダイの芯出しを行うことを特徴とする(請求項4)。
また、本発明は、パンチングマシンのベースにパンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能な移動ステージを装着し、また、前記ベースに設けたダイベースに各クランプ装置によって固定されるダイホルダを挟持可能な連結部材を移動ステージに一体移動可能に結合させ、一方、パンチングマシンのベースに移動ステージの移動方向に対して直角な方向からパンチピンおよびダイホルダに保持されるダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置を装着し、観察装置によってパンチピンおよびダイを直交する2方向から観察しながらダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して一方の移動方向へダイの軸芯とパンチピンの軸芯がともに他方の移動方向と平行な直線上となるように移動させ、次に、ダイホルダを移動ステージにより他方の移動方向へダイの軸芯がパンチピンの軸芯に対して同芯となるように移動させて芯出しするので、複数のパンチング機構が並設されていてダイホルダが狭い空間に配置されている場合でも、そのダイホルダを連結部材を介して移動ステージにより容易に移動させることができ、並設されている複数のダイを簡易迅速にかつ高精度に芯出しできる効果を奏する。
また、本発明は、観察装置をパンチング機構を制御する制御装置を操作する表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラをパンチングマシンに装備されている表示装置に接続し、カメラによる撮影画像をパンチングマシンの表示装置に表示しながら、ダイホルダを移動ステージにより移動させてダイホルダのダイの芯出しを行うので、パンチピンとダイの相対位置を表示装置の撮影画像で確認しながら、ダイホルダを移動ステージにより移動させてダイを容易に芯出しでき、熟練を要することなくダイを高精度に芯出しできる。
パンチング機構5について説明する。パンチング機構5は、ベース2上方を左右に延びるフレーム7上に配置されたパンチユニット10と、ベース2上に設けた左右に延びる突起部8上に設置されたダイユニット20とから構成されている。パンチユニット10は、ハンマー機構11(例えば特開2003−266382号公報に記載のもの)を介してパンチピン12が上下方向に移動するように構成されている。ダイユニット20は、突起部8上に固定したダイベース21にクランプ装置30によってダイ23を保持したダイホルダ22を固定したものである。ダイ23の軸芯R上にはパンチピン12に対応するダイス孔が設けられている。尚、本実施形態では、3本のパンチピン12に対応するように3つのダイホルダ22が配置されている。このパンチング機構5ではパンチピン12をダイ23に打ち合わせることで、ダイホルダ22とパンチユニット10の間にあるワークWに微細孔等を穿孔するようになっている。
連結部材50は、図5に示すように、連結部材本体51の前方にV字形状の位置決め部材52を固着し、その位置決め部材52に当接したダイホルダ22が軸部材53を支点に揺動する腕部材54によって挟持されるように構成されたものである。腕部材54はボルト部材55により先端をダイホルダ22に押し付けるようになっている。連結部材本体51には、ダイホルダ22を挟持した状態でクランプ装置30のボルト31を捩じ込むためにレンチ部材が通る貫通孔56が設けてある。尚、本実施形態では、ボルト部材55により腕部材54の先端をダイホルダ22に押し付けるようにしてあるが、ボルト部材55の代わりにバネ部材のバネ力により腕部材54の先端をダイホルダ22に押し付けるようにしてもよい。
続けて右側(左側)のダイ23の芯出し作業を行なう場合には、ダイホルダ22から連結部材を外し、その連結部材50もXYステージ60から取り外す。そして、位置決めピン48を一旦外して、右側(左側)のダイ23を保持したダイホルダ22の前方にXYステージ60が配置されるように支持ベース44を右側(左側)に移動させ、位置決めピン48により支持ベース44の位置を固定する。その後、上記と同様にダイ23の軸芯Rがパンチピン12の軸芯Qと同芯となるようにXYステージ60によってダイホルダ22を移動させる。尚、本実施形態ではパンチングマシン1のベース2上に設置したパンチング機構5で説明しているが、従来技術のように偏平薄型形状のケースにパンチホルダで保持されたパンチとダイホルダに保持されたダイとが上下対向状に配設されて成るパンチング機構の場合には、パンチング機構のケースに基台41(ダイセッターの装着部)を固定させ、その基台41上の支持ベース44にダイホルダを挟持して移動可能な移動ステージ60等を設置すればよい。
また、パンチピン12の軸芯Qを中心とする円弧状の案内レール71を備え、その案内レール71に観察装置70を案内移動可能に取り付けておき、ダイホルダ22を移動ステージ60により移動させる際に、観察装置70を移動ステージ60の移動方向に対して直角な方向から観察するように観察装置70を移動させ、1つの観察装置70によってパンチピン12とダイ23を異なる方向から観察してダイ23をパンチピン12の軸芯Qと同芯となるように芯出しするので、移動ステージ60の移動方向の変更に対応して観察装置70の観察方向を容易に変更でき、ダイ23の芯出し時間を短縮できると共に製造コストを低くできる。
2 ベース
6 表示装置
12 パンチピン
22 ダイホルダ
23 ダイ
40 芯出し装置
41 基台
44 支持ベース
50 連結部材
60 XYステージ
70 カメラ
71 案内レール
P 所定ピッチ
Q 軸芯(パンチピン)
R 軸芯(ダイ)
W ワーク
Claims (4)
- パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチングマシンのダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチングマシンのダイの芯出し方法において、パンチングマシンのベースにパンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能な移動ステージを装着し、移動ステージを前記ベースに設けたダイベースにクランプ装置によって固定されるダイホルダに一体移動可能に結合させ、一方、パンチングマシンのベースに移動ステージの移動方向に対して直角な方向からパンチピンおよびダイホルダに保持されるダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置を装着し、観察装置によってパンチピンおよびダイを直交する2方向から観察しながらダイホルダを移動ステージにより一方の移動方向へダイの軸芯とパンチピンの軸芯がともに他方の移動方向と平行な直線上となるように移動させ、次に、ダイホルダを移動ステージにより他方の移動方向へダイの軸芯がパンチピンの軸芯に対して同芯となるように移動させて芯出しすることを特徴とするパンチングマシンのダイの芯出し方法。
- パンチピンをその下方のダイホルダのダイに打ち合わせてシート状ワークに微細孔等を穿孔するパンチングマシンのダイを、その軸芯がパンチピンの軸芯と同芯になるように芯出しするパンチングマシンのダイの芯出し方法において、パンチングマシンのベースにパンチピンの軸芯に対して直交する2方向に移動可能な移動ステージを装着し、また、前記ベースに設けたダイベースに各クランプ装置によって固定されるダイホルダを挟持可能な連結部材を移動ステージに一体移動可能に結合させ、一方、パンチングマシンのベースに移動ステージの移動方向に対して直角な方向からパンチピンおよびダイホルダに保持されるダイの相対位置を拡大して観察可能な観察装置を装着し、観察装置によってパンチピンおよびダイを直交する2方向から観察しながらダイホルダを移動ステージにより連結部材を介して一方の移動方向へダイの軸芯とパンチピンの軸芯がともに他方の移動方向と平行な直線上となるように移動させ、次に、ダイホルダを移動ステージにより他方の移動方向へダイの軸芯がパンチピンの軸芯に対して同芯となるように移動させて芯出しすることを特徴とするパンチングマシンのダイの芯出し方法。
- 複数のパンチピンが並設されているパンチングマシンのダイの芯出し方法において、パンチングマシンのベースに着脱可能な基台に、ダイホルダを挟持可能な連結部材を一体移動可能に結合される移動ステージと観察装置を装着してある支持ベースをパンチピンの並設方向へパンチピンの並設ピッチと同じ所定ピッチで位置変更可能に設けておき、一端側のダイの芯出しを終えた後、ダイホルダから連結部材を外し、その連結部材を移動ステージから外した後、支持ベースを他端側のダイの方向へ支持ベースの位置をパンチピンの並設ピッチ分だけ位置を変更させ、次のダイホルダを挟持した連結部材を移動ステージに一体移動可能に結合させた後、観察装置によってパンチピンおよびダイを観察しながらダイホルダを移動ステージにより一方の移動方向へダイの軸芯とパンチピンの軸芯がともに他方の移動方向と平行な直線上となるように移動させ、次に、ダイホルダを移動ステージにより他方の移動方向へダイの軸芯がパンチピンの軸芯に対して同芯となるように移動させて並設されるダイの芯出しを行うことを特徴とする請求項2記載のパンチングマシンのダイの芯出し方法。
- 観察装置をパンチング機構を制御する制御装置を操作する表示装置に接続可能なカメラによって構成し、カメラをパンチングマシンに装備されている表示装置に接続し、カメラによる撮影画像をパンチングマシンの表示装置に表示しながら、ダイホルダを移動ステージにより移動させてダイホルダのダイの芯出しを行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1記載のパンチングマシンのダイの芯出し方法。
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