JP2008161790A - スリットノズル - Google Patents

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Toshio Kobayashi
敏夫 小林
Shoichi Okumura
正一 奥村
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Abstract

【課題】長尺であっても反りなどの変形を抑制し、過熱水蒸気を安定に噴射できるスリットノズルを提供する。
【解決手段】スリットノズルは、過熱水蒸気を供給するための流体供給口10を有する円筒状の内管1と、内管1の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ過熱水蒸気を噴出させるための複数の開口部2と、内管1を収容する円筒状の外管3と、外管3内の過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状噴射手段とを備えている。スリット状噴射手段は、外管の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ外管内の過熱水蒸気を噴出させるための複数の噴射口4と、外管に配設され、噴射口からの過熱水蒸気をスリット状に噴射させるためのプレート状部材7とで構成されている。なお、前記の複数の開口部2は、前記噴射口4と非対向部位に形成され、また、複数の開口部2で構成された開口部列を周方向に間隔をおいて複数列備えていてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、過熱水蒸気を噴射するのに有用なスリットノズル、例えば、半導体製造装置、液晶表示装置などの表示デバイスなどの基材又は基板などの被処理部材を表面処理するのに有用なスリットノズルに関する。
従来、スリット状のノズルは、例えば、電子工学分野、食品分野などにおいて、製品への流体の塗布、製品の冷却、水切り又は乾燥などの用途に使用されている。
特開2000−334334号公報(特許文献1)には、加熱流体を噴射可能なスリット状のノズルが提案されている。このスリット状のノズルでは、一端に流体の供給口を設けた丸パイプと、これを包囲する角パイプとで二重ノズル体を形成し、角パイプのコーナー部に長手方向に沿ってスリット状の噴射部を形成している。さらに、このノズルでは、前記丸パイプの頂部に、丸パイプから角パイプに流体を導くための導入口を形成している。このスリット状のノズルでは、丸パイプからの流体は、導入口を経て、前記導入口に対向する角パイプのコーナー部に衝突して拡散し、丸パイプと角パイプとの間の空間を経て隣接するコーナー部に衝突後、さらに丸パイプと角パイプとの間の空間を経てスリット状の噴射部から噴射される。
しかし、このノズルを用いて過熱水蒸気を噴射させると、ノズルが局部的に加熱され、膨張するためか、反りなどの変形が生じる場合がある。そして、この変形はノズルが長尺になるほど生じやすくなる。そのため、過熱水蒸気を噴射可能なスリットノズルを長尺化することは困難である。
そこで、被噴射範囲が広範囲に亘る場合に、短尺の複数のスリットノズルを組み合わせて使用する場合がある。例えば、短尺のスリットノズルを隣接させて又は間隔をおいて互い違いに配設することが考えられる。しかし、隣接するノズル間で噴射量が重複する領域や噴射されない領域が生じ、噴射される過熱水蒸気が不均一になり、処理ムラが生じる場合がある。そのため、広範囲にわたって均一に過熱水蒸気を噴射するための長尺のスリットノズルが求められている。
特開2000ー334334号公報(特許請求の範囲、図4、図5)
従って、本発明の目的は、長尺であっても反りなどの変形を抑制でき、過熱水蒸気を安定に噴射できるスリットノズル及びこのノズルを備えた表面処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、過熱水蒸気の噴射する量がばらつくのを低減できるスリットノズル及びこのノズルを備えた表面処理装置を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、二重管ノズルにおいて、内管の複数の開口部から過熱水蒸気を噴出させるとき、前記開口部からの過熱水蒸気が衝突する外管の内壁を湾曲させると、過熱水蒸気がノズルに局部的に溜まって反りなどの変形が生じるのを防ぎつつ、長尺化が可能であること、さらに、過熱水蒸気の噴射量のバラツキを低減できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明のスリットノズルは、過熱水蒸気を供給するための流体供給口を有する中空筒状の内管と、この内管の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ過熱水蒸気を噴出させるための複数の開口部と、前記内管を収容し、前記開口部からの過熱水蒸気が衝突する内壁が湾曲した中空筒状の外管と、前記外管内の過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状噴射手段とを備えている。なお、必要に応じて、外管を被覆する断熱性外カバー部材を備えていてもよい。前記スリットノズルでは、内管及び外管は、断面形状が同一又は異なる種々の形態を有する筒状であってもよく、例えば、ともに円筒状であってもよい。さらに、内管及び外管は、同軸に配設されていてもよい。また、内管及び外管は、耐熱鋼又は耐熱ガラスなどの耐熱性に優れた材料で構成されていてもよい。
スリット状噴射手段は、外管の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ外管内の過熱水蒸気を噴出させるための複数の噴射口と、外管に配設され、噴射口からの過熱水蒸気をスリット状に噴射させるための一対の部材とで構成されていてもよい。
前記の複数の開口部は、前記噴射口に対応する内管の部位と異なる部位に形成されていてもよい。さらに本発明のスリットノズルにおいて、この複数の開口部は、周方向に間隔をおいて複数列の形態で形成されていてもよく、特に、1つの開口部の列を基準に周方向に等間隔に複数列の形態で形成されていてもよい。例えば、この複数列の開口部は、周方向に60〜150°の範囲で等間隔に形成されていてもよい。
なお、本発明のスリットノズルでは、前記噴射口の口径を、内管の軸方向の両端部に形成された流体供給口から軸方向の中央部に向かって、大きくして、噴射される過熱水蒸気の噴射量を調整することができる。
このような構造のスリットノズルにおいては、過熱水蒸気が外管の湾曲面と衝突するため、外管に局部的に溜まるのを防ぎ、局部的加熱により、ノズルが変形(例えば、反りなど)するのを抑制しつつ、過熱水蒸気(例えば、200〜1000℃の過熱水蒸気)を噴射することができる。そのため、ノズルの長尺化が可能となる。例えば、本発明のスリットノズルは、スリット状噴射口の軸方向の長さが、1200〜3000mmであってもよい。
なお、本発明のスリットノズルは、被処理部材を過熱水蒸気で処理するのに有用である。
本発明には、前記スリットノズルと、過熱水蒸気により処理される被処理部材を前記スリットノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、前記ノズルの流体供給口に過熱水蒸気を供給するための過熱水蒸気発生源とを備えている表面処理装置も含まれる。この表面処理装置の移動手段において、前記スリットノズルのスリット状噴射手段のスリット状噴射口と被処理部材の表面との距離を0.5〜10mmに保ちつつ、前記ノズルに対して被処理部材を相対的に移動させてもよい。
さらに本発明には、前記スリットノズルを用いて、内管の開口部からの過熱水蒸気を湾曲した外管の内壁に衝突させて拡散させて、スリット状噴射口から過熱水蒸気を噴射し、被処理部材を処理する方法も含まれる。
本発明では、内管と、内管から噴射される過熱水蒸気が衝突する内壁が湾曲した外管(例えば、円筒状の外管)とを組み合わせ、過熱水蒸気が外管内の局部に溜まることなく噴射できるため、反りなどの変形を抑制しつつ、スリットノズルを長尺化することができる。さらに、前記噴射口の口径を、内管の軸方向の両端部に形成された流体供給口から軸方向の中央部に向かって大きくすることにより、過熱水蒸気の噴射量のバラツキを低減することができる。
以下に必要に応じて添付図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明のスリットノズルの一例を示す概略側面図であり、図2は図1に示すスリットノズルの径方向における概略断面図であり、図3は図1に示すスリットノズルのI−I線切断概略斜視図である。なお、以下の説明において、過熱水蒸気を流体と称する場合がある。
この例のスリットノズルは、過熱水蒸気を軸方向の両端部から供給するための流体供給口10を有する中空円筒状の内管1と、この内管1に形成され、かつ過熱水蒸気を噴出させるための複数の開口部2と、前記内管1を収容する中空円筒状の外管3と、前記外管内の過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状噴射手段とで構成されている。スリット状噴射手段は、噴射口4と、前記外管3に配設され、かつ前記噴射口4の対向位置にスリット状噴射口8aを形成するための一対のプレート状部材7とで構成されている。なお、前記複数の開口部2は、軸方向の同一線上に一列に所定間隔で形成されている。
前記内管1は、周方向に間隔をおいて、複数の開口部2で構成された3つの開口部列を有している。すなわち、このスリットノズルでは、前記噴射口4に対応する内管の部位から周方向に180°の部位(頂部)又はその近傍部位に第1の開口部列が形成され、この第1の開口部列から両側の周方向に85〜110°の角度域に第2及び第3の開口部列が形成されている。
前記プレート状部材7は、外管3の外壁に接触して取り付けられ、一対のプレート状部材7の間にスリット状噴射口8aを形成している。プレート状部材7と外管3との接触部において、軸方向に所定間隔をおいて、ボルト(調整ボルト6a)によりプレート状部材7と外管3とを固定している。なお、プレート状部材7のボルト差し込み口を周方向に延びる長孔にすると、外管3に対してプレート状部材7を周方向に相対的にスライドさせることができ、スリット状噴射口8aの幅を調整することができる。
さらに、外管を断熱して保護するため、スリットノズルは外管3を被覆する断面七角形状の断熱性外カバー部材9aを備えている。外カバー部材9aと外管3とは、ノズルの側部に軸方向に所定間隔をおいて備えたボルト(固定又は押えボルト(移動規制ボルト))5aの先端部と外管3との接触部で相互に移動規制することができる。
このようなスリットノズルでは、過熱水蒸気は、流体供給口10から内管1の軸方向の中央部に向けて供給され、内管1を経て、内管の開口部2から噴出される。開口部2からの過熱水蒸気は、外管3の湾曲した内壁に衝突するため拡散され、内管1と外管3との間の流路を通過し、スリット状噴射手段から噴射される。
図4は本発明のスリットノズルの他の例を示す概略側面図であり、図5は図4に示すスリットノズルの径方向における概略断面図であり、図6は図4に示すスリットノズルのII−II線切断概略斜視図である。なお、前記図1乃至図3と同一の部材には同一符号を付して説明する。
この例では、スリット状噴射手段を除いて前記図1に示すスリットノズルと同様の構造を有している。すなわち、内管及び外管は前記スリットノズルと同様の構造を有している。
この例でのスリット状噴射手段は、外管3に形成された噴射口4と、前記噴射口4の対応位置に形成され、かつ噴射口4からの過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状の吐出口11aを備えた断熱性外カバー部材9bと、この外カバー部材9bの両側部に配設され、かつスリット状噴射口8bを形成するための一対のスリット形成部材12とで構成されている。なお、スリット状噴射口8bは噴射口4及び吐出口11aと対向して形成されている。
より詳細には、断熱性外カバー部材9bは断面四角形状の中空体であって外管3を収容して配設されている。前記外カバー部材9bは下端部の中央部に、噴射口4に連通して軸方向に延びるスリット状の吐出口11aを設けている。この吐出口11aの幅は、噴射口4からの過熱水蒸気を拡散させるため、対応する噴射口4の口径より大きく形成されている。なお、前記外カバー部材9bと外管3とは、前記と同様に固定又は押えボルト(移動規制ボルト)5bで固定できる。
一対のスリット形成部材12は、前記外カバー部材9bの両側部に装着され、外カバー部材9bの側部を覆う形態で配設されている。前記外カバー部材9bとスリット形成部材12とは、上端部において軸方向に所定間隔をおいて、ボルト(調整ボルト6b)で固定されている。なお、スリット形成部材12のボルト差し込み口を幅方向又は周方向に延びる長孔にすると、外カバー部材9bに対して一対のスリット形成部材12を幅方向又は周方向に相対的にスライドさせることができ、スリット状噴射口8bの幅を調整することができる。
図7は、本発明のスリットノズルのさらに他の例を示す概略側面図であり、図8は図7に示すスリットノズルの径方向における概略断面図であり、図9は図7に示すスリットノズルのIII−III線切断概略斜視図である。なお、前記図1乃至図6と同一の部材には同一符号を付して説明する。
この例のスリットノズルは、スリット状噴射手段を除いて前記図1及び図4に示すスリットノズルと同様の構造を有している。すなわち、内管及び外管は前記スリットノズルと同様の構造を有している。
スリット状噴射手段は、噴射口4と、断面四角形状の断熱性外カバー部材9cと、この外カバー部材9cの下部壁に配設され、かつスリット状噴射口8cを形成するための一対のスリット形成部材13とで構成されている。断熱性外カバー部材9cは前記図4に示す形態(9b)と同様の構造を有し、前記外カバー部材9cと外管3とは、前記と同様に固定又は押えボルト(移動規制ボルト)5cで固定できる。なお、スリット状噴射口8cは、噴射口4及び吐出口11bと対向して形成されている。
図10は、スリット形成部材13の斜視図である。スリット形成部材13は、厚みのある平板が屈曲加工され、前記外カバー部材9cに取り付けるための第1の板状部13aと、スリット状噴射口8cを形成するための第2の板状部13bと、第1の板状部13a及び第2の板状部13bを連結するための第3の板状部13cとで構成されている。なお、一対のスリット形成部材13において、第2の板状部13bは、傾斜して先細状にスリット状噴射口8cを形成している。スリット形成部材13と前記外カバー部材9cとは、前記外カバー部材9cの下部壁において、軸方向に所定間隔をおいて、ボルト(調整ボルト6c)により固定できる。なお、スリット形成部材13の第1の板状部13aのボルト差し込み口を幅方向又は周方向に延びる長孔にすると、外カバー部材9cに対して、スリット形成部材13を幅方向又は周方向に相対的にスライドさせることができ、スリット状噴射口8cの幅を調整することができる。
なお、上記の例の固定又は押えボルト(移動規制ボルト)5a,5b及び5cにおいて、前記ボルト5aは、ボルトの先端部が外管3に接触する長さ程度のボルトであるに止まらず、例えば、先端部が外管3に埋め込まれる長さ程度のボルトであってもよい。また、前記ボルト5b,5cは、ボルトの先端部が外管3に埋め込まれる長さ程度のボルトに限られず、例えば、先端部が外管3に埋め込まれることなく、ボルトの先端部が外管3に接触する長さ程度であってもよい。
さらに、前記ボルト5a,5b,5c及び6aで、ボルトの先端部が外管3の内部空間に侵入すると、過熱水蒸気の流れを乱し、整流効果が低減するおそれがあるため、外管3と被固定部材(例えば、プレート状部材7、外カバー部材9a,9b,9c)との固定又は移動規制においては、前記ボルト5a,5b,5c及び6aの先端部が外管の厚み内にとどまる長さ又はボルトの先端部が外管に接触する長さ程度のボルトを使用するのが好ましい。
また、調整ボルト6a,6b,6cのピッチは特に制限されず、スリットノズルの大きさなどに応じて設定することができる。例えば、調整ボルト6a,6b,6cのピッチは5〜150mm、好ましくは10〜100mm、さらに好ましくは15〜60mm、特に20〜50mm(例えば、15〜45mm)程度であってもよい。また、固定又は押えボルト(移動規制ボルト)5a,5b,5cのピッチはノズルの変形(例えば、経時的要因による変形など)を防止できる限り特に制限されず、例えば、50〜500mm、好ましくは75〜400mm、さらに好ましくは100〜300mm、特に125〜250mm(例えば、150〜200mm)程度であってもよい。なお、前記固定又は押えボルト(移動規制ボルト)5a,5b,5cの位置及び数は、ノズルの変形を防止し、安定に過熱水蒸気を噴射できる限り、上記の例に制限されない。
本発明のスリットノズルにおいて、内管の流体供給口は、上記3つの形態と同様に、内管の軸方向の両端に設けていてもよいが、内管の軸方向の一方の端部に設け、流体供給口から内管の軸方向の他方の端部に向けて過熱水蒸気を供給してもよい。また、内管の端部に限らず、1又は複数の流体供給口を、内管の軸方向の途中部の管壁に設けて、流体供給口から軸方向に沿って両側方向に過熱水蒸気を供給してもよい。さらに、内管の流体供給口は、内管の軸方向の一方の端部又は両端部と、内管の軸方向の途中部の管壁とに設けていてもよい。
前記内管の開口部は、孔状や細長状であってもよく、スリット状であってもよい。例えば、開口部が孔状である場合、孔径は内管の内側から外側に向かって大きく又は拡がって形成されていてもよく、均一であってもよい。複数の開口部は、軸方向の同一線上に一列に所定間隔で形成する必要はなく、軸方向に所定間隔で千鳥状列に形成してもよい。複数の開口部は、通常、内管の軸方向に所定間隔をおいて規則的に形成されるが、不規則に間隔をおいて形成してもよい。複数の開口部は、前記噴射口に対応する内管の部位とは周方向に異なる部位(開口部からの過熱水蒸気が噴射口に直接噴射されない部位(非透映部)又は非対向部位)に形成する場合に限られず、内管の管壁に適宜形成してもよい。さらに、前記複数の開口部列は、断面構造において、内管の軸芯を中心に非対称に形成されていてもよく、内管の軸芯を中心に対称に形成されていてもよい。また、前記複数の開口部列において、各列は、1つの開口部の列を基準に周方向に等間隔に形成してもよく、周方向に不規則に間隔をおいて形成されていてもよく、周方向に等間隔に形成してもよい。前記周方向の間隔は、周方向に60〜150°、好ましくは65〜130°、さらに好ましくは70〜120°、特に75〜110°(例えば、80〜100°)程度の範囲から選択できる。複数の開口部の列数は、特に制限されず、1以上(例えば、1〜8)、好ましくは2以上(例えば、2〜6)、さらに好ましくは3以上(例えば、3〜5)程度であってもよい。
前記外管の噴射口も、孔状又は細長状であってもよく、スリット状であってもよい。複数の噴射口は、軸方向の同一線上に一列に所定間隔で形成されるに止まらず、軸方向に所定間隔で千鳥状列として形成されていてもよい。通常、外管の軸方向に所定間隔をおいて規則的に形成されるが、不規則に間隔をおいて形成されていてもよい。また、本発明では、噴射口の口径の大きさに応じて過熱水蒸気の噴射量を調整でき、例えば、噴射口が孔状である場合、口径の大きさは、0.05〜15mmφ、好ましくは0.1〜12mmφ、さらに好ましくは0.5〜10mmφ(例えば、1〜8mmφ)程度であってもよい。
前記口径の大きさは、軸方向に同一又は異なっていてもよいが、流体供給口が内管の軸方向の両端部に形成されている場合、軸方向の中央部において、過熱水蒸気の圧力の損失が生じやすいため、前記口径の大きさを、流体供給口から軸方向の中央部に向かって大きくするのが好ましい。特に、前記口径の大きさを、流体供給口から軸方向の中央部に向かって前記範囲において順に大きくするのが好ましい。なお、本発明のスリットノズルには、前記口径の大きさが、流体供給口付近である軸方向の両端部では2〜5mmφ、軸方向の中央部では、4〜8mmφ程度のスリットノズルも含まれる。また、軸方向の中央部の口径の大きさと、軸方向の両端部の口径の大きさとの差は、0.01〜10mm、好ましくは0.1〜8mm、さらに好ましくは0.2〜6mm、特に0.3〜5mm(例えば、0.5〜4mm)程度であってもよい。上記の通り、前記口径の大きさを流体供給口から軸方向の中央部に向かって大きくすると、過熱水蒸気の噴射量のバラツキが低減され、過熱水蒸気を均一の噴射量で噴射することが可能となる。
本発明のスリットノズルにおいて、内管は、円筒状に限らず、中空筒状であって、断面が楕円形状、多角形状(例えば、三角形、四角形、五乃至八角形状など)などであってもよい。また、外管は、過熱水蒸気が外管内に局部的に滞留するのを防ぐため、前記開口部からの過熱水蒸気が少なくとも衝突する内壁が湾曲していることが好ましい。外管の内壁は湾曲面で形成するのが好ましく、円筒状に限られず、例えば、断面楕円形状などであってもよい。さらに、内管及び外管の組み合わせは、断面形状が相似関係(例えば、内管と外管との組み合わせが円と円との組み合わせなど)にある組み合わせに限られず、非相似関係(例えば、内管と外管との組み合わせが六角形と円との組み合わせなど)にあってもよい。内管及び外管は、通常、ほぼ同軸に配設されるが、外管が内管を収容している限り、内管及び外管の配置関係は特に制限されず、完全に同軸に配設することなく、軸芯が異なっていてもよい。
内管及び外管の大きさ(内径、長さなど)は、過熱水蒸気の噴射量や噴射範囲に応じて選択でき、少なくとも外管は、内管を収容可能であって、かつ過熱水蒸気が内管と外管との間を流通可能であることが好ましい。
スリット状噴射手段は、過熱水蒸気をスリット状に噴射可能であれば、別途設けることなく、例えば、前記外管の噴射口が外管の軸方向に形成された1又は間隔をおいて形成された複数のスリットである場合、前記外管の噴射口をスリット状噴射手段としてもよい。スリット状噴射手段は、前記噴射口と、一対の部材(例えば、プレート状部材、スリット形成部材)と、必要に応じて断熱性外カバー部材とを組み合わせて構成されていてもよく、前記噴射口と他の部材又は要素などと組み合わせて構成されていてもよい。なお、前記一対の部材は、外管に対して固定されていてもよく、スリット幅を調整するため可動であってもよい。スリット状噴射手段のスリット状噴射口は、通常、前記噴射口(及び前記吐出口)に対応する位置(対向位置)に形成されるが、非対向位置に形成されてもよい。スリット状噴射口の幅(スリット幅)は、0.01〜5mm、好ましくは0.05〜4mm、さらに好ましくは0.1〜3mm、例えば、0.2〜2mm程度であってもよい。
また、本発明のスリットノズルにおいて、噴射する流体(特に、過熱水蒸気)の温度を保つために、断熱材、例えば、前記外カバー部材と外管との間に配された断熱材を備えていてもよい。断熱材としては、例えば、耐熱又は耐火性断熱材、炭素繊維、耐火レンガ、雲母、スラグウールなどで形成された断熱材が挙げられる。これらの成分は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。なお、前記外カバー部材の形状は、断面が四角形状及び七角形状に制限されず、断面が他の多角形状(例えば、五角形、六角形、八角形状など)であってもよい。
本発明のスリットノズルでは、内管から開口部を通じて噴射された過熱水蒸気が衝突する外管の内壁が湾曲しているため、内管からの過熱水蒸気は外管の内壁に衝突して拡散され、内管と外管との間の流路を通過し、スリット状噴射手段から噴射される。特に、円筒状の内管及び外管を組み合わせたスリットノズルでは、過熱水蒸気がスリットノズル内に局部的に滞留するのを防ぐことができ、スリットノズルの長尺化が可能となる。例えば、本発明のスリットノズルは、スリット状噴射口の軸方向の長さが10000mm以下(例えば、100〜7000mm)、好ましくは7500mm以下(例えば、500〜6000mm)、さらに好ましくは5000mm以下(例えば、1000〜4000mm)、特に1200〜3000mm(例えば、2000〜2600mm)程度であってもよい。
本発明のスリットノズルにおいて、内管及び外管は、耐熱鋼、耐熱ガラスなどの耐熱性に優れた材料で構成されることが好ましい。さらに、スリット状噴射手段も前記耐熱性に優れた材料で構成されていてもよい。例えば、耐熱鋼としては、低クロム耐熱鋼、高クロム耐熱鋼、高アルミ耐熱鋼などのフェライト系耐熱鋼や、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS316、SUS304など)、析出硬化型ステンレス鋼などのオーステナイト系耐熱鋼などが挙げられ、耐熱ガラスとしては、ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸低アルカリガラス(例えば、アルミノケイ酸塩ガラスなど)、高ケイ酸ガラス(例えば、バイコールガラスなど)、石英ガラス、ガラスセラミックスなどが挙げられる。これらの耐熱鋼及び耐熱ガラスのうち、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS316など)、石英ガラスなどが好適である。
なお、本発明のスリットノズルでは、流体は、加圧流体として供給してもよい。さらに、前記流体の温度は特に制限されず、本発明のスリットノズルでは、広汎な温度の流体を噴射することができるが、特に、本発明のスリットノズルの形態では、過熱水蒸気を噴射するのに有用である。過熱水蒸気としては、通常、200℃以上の水蒸気(飽和水蒸気)、特に、300℃以上の過熱水蒸気が使用できる。過熱水蒸気は通常、200℃以上(例えば、200〜1200℃)、好ましくは250〜1100℃(例えば、300〜1000℃)、さらに好ましくは320〜900℃(例えば、350〜850℃)、特に360〜800℃(例えば、400〜750℃)程度の飽和又は過熱水蒸気が使用される。また、本発明で使用される過熱水蒸気は、例えば、200〜1000℃の飽和又は過熱水蒸気であってもよい。このような過熱水蒸気は、慣用の方法、例えば、ボイラなどにより発生させた飽和水蒸気を、誘導加熱などの過熱手段、電磁波、バーナなどの種々の過熱手段を利用して過熱し、生成してもよい。
本発明のスリットノズルは、被処理部材(例えば、半導体製造装置、液晶表示装置などの表示デバイスなどの基材又は基板など)に過熱水蒸気を噴射して処理するのに有用である。このような表面処理装置は、通常、前記スリットノズルと、過熱水蒸気により処理される被処理部材を前記ノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、前記ノズルの流体供給口に過熱水蒸気を供給するための過熱水蒸気発生源とを備えている。このような表面処理装置において、前記移動手段は、前記スリットノズルのスリット状噴射手段のスリット状噴射口と被処理部材の表面との距離を一定距離に保ちつつ、前記ノズルに対して被処理部材を相対的に移動可能であってもよい。例えば、移動手段は、スリットノズルの両端部を支持しつつ、ガイドレールに沿って移動可能な手段(ベルト、ギアなどで構成された移動手段)であってもよく、スリットノズルに対して移動可能なコンベア手段(過熱水蒸気が透過可能なメッシュ又はロール状コンベア手段など)であってもよい。移動手段は、基板の両端側部をガイド部材で案内しつつ、基板の端部などの適所をチャッキングして牽引して往復動させてもよく、基板の両端側部で一対のロールで狭持しつつ往復動させてもよい。さらに必要であれば、被処理部材の両面を処理するため、スリットノズルは被処理部材の両面に配してもよい。前記スリットノズルのスリット状噴射手段のスリット状噴射口と被処理部材の表面との距離は、例えば、0.1〜30mm、好ましくは、0.2〜25mm、さらに好ましくは0.3〜20mm、特に0.5〜10mm(例えば、1〜5mm)程度であってもよい。本発明のスリットノズル及び表面処理装置を用いると、過熱水蒸気を10g/h〜500kg/h(例えば、50g/h〜300kg/h)程度噴射することができ、噴射される過熱水蒸気の噴射量は、例えば、100g/h〜200kg/h、好ましくは200g/h〜180kg/h(例えば、300g/h〜150kg/h)、さらに好ましくは500g/h〜120kg/h(例えば、750g/h〜100kg/h)、特に1〜80kg/h(例えば、5〜75kg/h)程度であってもよく、通常、10〜100kg/h程度である。前記基材又は基板としては、セラミックス類(例えば、石英ガラスなどのガラス、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなどの金属酸化物、炭化ケイ素などの金属ケイ化物、窒化アルミニウム、窒化チタンなどの金属窒化物、金属炭化物、ホウ化物など)、金属類(例えば、シリコン、チタン、アルマイト、アルミニウム、ゲルマニウムなど)などが例示できる。
本発明のスリットノズルは、様々な用途、例えば、被処理部材の洗浄、殺菌、水切り及び乾燥などに利用できる。特に、本発明のスリットノズルは、過熱水蒸気を、例えば、半導体製造装置、液晶表示装置などの表示デバイスなどの基材又は基板などの被処理部材に噴射し、前記被処理部材を表面処理又は表面改質(例えば、親水性及び/又は帯電防止性を付与など)するためのノズルとして利用できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
図1乃至図3に示すスリットノズルを用いて過熱水蒸気を噴射させ、スリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。なお、このスリットノズルは、流体供給口を軸方向の両端部に備えている円筒状の内管(長さ2500mm、内径35.5mmφ、厚み3.6mm)と、この内管を収容し、内管と同軸に配設された円筒状の外管(長さ2340mm、内径57.3mmφ、厚み9.5mm)と、スリット状噴射手段とを備えている。
内管の管壁に、軸方向の同一線上にピッチ30mmで75個の開口部(口径5mmφ)で構成される開口部列(第1の開口部列)を形成し、さらに前記列を基準に周方向の両側部に90°の角度位置にさらに2つ(第2の開口部列及び第3の開口部列)、合計3つの開口部列を形成した。外管の管壁には、軸方向の同一線上にピッチ50mmで45個の噴射口を形成した。噴射口の口径は、3〜8mmφの範囲で流体供給口から軸方向の中央部に向けて順に大きく設定した。前記噴射口と第1の開口部列とを、周方向に180°間隔をおいて配設した。なお、スリット状噴射口の軸方向の長さを2300mmとし、幅を0.5mmに調整した。
実施例1のスリットノズルにおいて、内管、外管、外カバー部材及びプレート状部材の材料は、SUS316を使用した。
このスリットノズルに、流体供給口から過熱水蒸気(温度500℃、圧力0.4MPa)を供給し、スリット状噴射口から70kg/hの噴射量で噴射させ、1時間後のスリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。ここで、反りの大きさは、過熱水蒸気の噴射前後におけるノズルの軸方向の中間点のずれの大きさを表す。
実施例2
内管の材料が石英ガラスであり、スリット状噴射口の軸方向の長さが1200mmである以外は実施例1と同様のスリットノズルを用いて、実施例1と同様にスリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。
比較例1
図11及び図12に示すスリットノズルを用いて過熱水蒸気を噴射させ、スリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。なお、このスリットノズルは、軸方向の両端部に流体供給口30を備えた実施例1と同様の内管21(長さ2200mm、内径35.5mmφ、厚み3.6mm)と、この内管21を包囲する部材(第1部材23a及び第2部材23b)と、第1部材23aと第2部材23bとの間に、前記部材内の過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状噴射口28(軸方向の長さ2100mm、スリット幅0.5mm)とを備えている。
比較例1のスリットノズルにおいて、内管21、第1部材23a、第2部材23b及び外カバー部材29の材料としては、SUS316を使用した。
比較例1のスリットノズルに、流体供給口30から過熱水蒸気(温度500℃、圧力0.4MPa)を供給し、スリット状噴射口28から70kg/hの噴射量で噴射させ、15分(0.25時間)後のスリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。
比較例2
スリット状噴射口の軸方向の長さが1000mmである以外は比較例1と同様の構造を有するスリットノズルについて、比較例1と同様にスリットノズルの軸方向の反りの大きさを測定した。
比較例3
スリット幅を調整するため、突き合わせにより流体供給口を形成可能な一対のブロック状スリット形成部材の間にテフロン(登録商標)シートを介在させ、スリット幅が0.5mmであるスリットノズルについて、スリットノズルの軸方向の反りの大きさの測定を試みたが、テフロン(登録商標)シートが熱で炭化したため、測定することができなかった。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。
Figure 2008161790
表1から明らかなように、比較例に比べ、実施例では長尺のスリットノズルであっても、反りなどの変形を抑制可能であり、過熱水蒸気を安定に噴射できることがわかった。
図1は本発明のスリットノズルの一例を示す概略側面図である。 図2は図1に示すスリットノズルの径方向における概略断面図である。 図3は図1に示すスリットノズルのI−I線切断概略斜視図である。 図4は本発明のスリットノズルの他の例を示す概略側面図である。 図5は図4に示すスリットノズルの径方向における概略断面図である。 図6は図4に示すスリットノズルのII−II線切断概略斜視図である。 図7は本発明のスリットノズルのさらに他の例を示す概略側面図である。 図8は図7に示すスリットノズルの径方向における概略断面図である。 図9は図7に示すスリットノズルのIII−III線切断概略斜視図である。 図10は図7に示すスリットノズルのスリット形成部材の斜視図である。 図11は従来のスリットノズルの概略側面図である。 図12は図11に示すスリットノズルのIV−IV線切断概略斜視図である。
符号の説明
1…内管
2…開口部
3…外管
4…噴射口
5a,5b,5c…固定又は押えボルト(移動規制ボルト)
6a,6b,6c…調整ボルト
7…プレート状部材
8a,8b,8c…スリット状噴射口
9a,9b,9c…外カバー部材
10…流体供給口
11a,11b…吐出口
12,13…スリット形成部材
13a…第1の板状部
13b…第2の板状部
13c…第3の板状部

Claims (14)

  1. 過熱水蒸気を供給するための流体供給口を有する中空筒状の内管と、この内管の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ過熱水蒸気を噴出させるための複数の開口部と、前記内管を収容し、前記開口部からの過熱水蒸気が衝突する内壁が湾曲した中空筒状の外管と、前記外管内の過熱水蒸気を噴射させるためのスリット状噴射手段とを備えているスリットノズル。
  2. 内管及び外管が、それぞれ同軸に配設された円筒状である請求項1記載のスリットノズル。
  3. スリット状噴射手段が、外管の軸方向に間隔をおいて形成され、かつ外管内の過熱水蒸気を噴出させるための複数の噴射口と、外管に配設され、噴射口からの過熱水蒸気をスリット状に噴射させるための一対の部材とで構成されている請求項1記載のスリットノズル。
  4. 内管の軸方向に間隔をおいて形成されている複数の開口部が、噴射口に対応する内管の部位と異なる部位に形成され、かつ周方向に間隔をおいて複数列の形態で形成されている請求項1記載のスリットノズル。
  5. 内管に形成されている複数の開口部の複数の列が、1つの開口部の列を基準に周方向に
    60〜150°の範囲で等間隔に形成されている請求項4記載のスリットノズル。
  6. 内管の軸方向の両端部に形成された流体供給口から軸方向の中央部に向かって、噴射口の口径が大きく形成されている請求項1記載のスリットノズル。
  7. 外管を被覆する断熱性外カバー部材を備えている請求項1記載のスリットノズル。
  8. 200〜1000℃の過熱水蒸気を噴射可能である請求項1記載のスリットノズル。
  9. スリット状噴射口の軸方向の長さが、1200〜3000mmである請求項1記載のスリットノズル。
  10. 内管及び外管が、耐熱鋼又は耐熱ガラスで構成される請求項1記載のスリットノズル。
  11. 被処理部材を過熱水蒸気で処理するための請求項1〜10のいずれかの項に記載のスリットノズル。
  12. 請求項1記載のスリットノズルと、過熱水蒸気により処理される被処理部材を前記ノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、前記ノズルの流体供給口に過熱水蒸気を供給するための過熱水蒸気発生源とを備えている表面処理装置。
  13. 移動手段が、請求項1記載のスリットノズルのスリット状噴射手段のスリット状噴射口と被処理部材の表面との距離を0.5〜10mmに保ちつつ、前記ノズルに対して被処理部材を相対的に移動させる請求項12記載の表面処理装置。
  14. 請求項1記載のノズルを用いて、内管の開口部からの過熱水蒸気を、湾曲した外管の内壁に衝突させて拡散させて、スリット状噴射口から過熱水蒸気を噴射し、被処理部材を処理する方法。
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