JP2008160278A - 電流セル型daコンバータ - Google Patents

電流セル型daコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2008160278A
JP2008160278A JP2006344328A JP2006344328A JP2008160278A JP 2008160278 A JP2008160278 A JP 2008160278A JP 2006344328 A JP2006344328 A JP 2006344328A JP 2006344328 A JP2006344328 A JP 2006344328A JP 2008160278 A JP2008160278 A JP 2008160278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
current cell
signal
turned
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006344328A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shimatani
武 嶋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Microelectronics Inc
Original Assignee
Kawasaki Microelectronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Microelectronics Inc filed Critical Kawasaki Microelectronics Inc
Priority to JP2006344328A priority Critical patent/JP2008160278A/ja
Publication of JP2008160278A publication Critical patent/JP2008160278A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】電流セルの電流特性の経年変化によって、非直線性誤差が増大するのを低減することができる電流セル型DAコンバータを提供する。
【解決手段】電流セル型DACは、デジタルデータをデコードし、そのコードに対応する第1のデコード信号を出力するデコーダと、電源投入時に、略1/2の確率でLないしHに確定するセレクタ信号の発生回路と、セレクタ信号の状態に応じて、オン状態となる頻度が高い電流セルと低い電流セルとを入れ替えることができるように、第1のデコード信号の順序を入れ替えるかどうかを決定し、第2のデコード信号として出力する正反転回路と、第2のデコード信号の状態に応じて、そのオン状態/オフ状態が決定される、デジタルデータのビット数に対応した複数の電流セルと、複数の電流セルの合計電流を電流/電圧変換してアナログ信号を出力する電流/電圧変換器とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルデータを、そのコード(値)に対応する電圧のアナログ信号に変換する電流セル型DAコンバータ(以下、電流セル型DACとも記述する)に関するものである。
電流セル型DACは、入力されるデジタルデータのコードに対応する個数の電流セルをオンし、オン状態の全ての電流セルから流れる合計電流を電流/電圧変換することによって、デジタルデータのコードに対応する電圧のアナログ信号を出力する。
図4は、従来の電流セル型DAコンバータの構成を表すブロック概念図である。同図に示す電流セル型DAC40は、6ビットのデジタルデータをアナログ信号に変換するもので、デジタルデータをデコードし、そのコードに対応する63本のデコード信号を出力するデコーダ12と、各々対応するデコード信号の状態に応じて、そのオン/オフが決定される63個の電流セル18と、63個の電流セルから流れる合計電流を電圧に変換する抵抗素子Rとによって構成されている。
また、同図の破線円内に囲んで示しているように、各々の電流セル18は、3つのPMOS(P型MOSトランジスタ)42、44a、44bによって構成されている。バイアス信号Biasがゲート電極に入力されているPMOS42は定電流源である。その下の2つの1対のPMOS44a、44bは、定電流源のPMOS42を通して電源から流れてくる電流を、グランド側に流すか、アナログ出力O側に流すかを切り替えるスイッチである。
電流セル18のPMOS44aのゲート電極に入力されているDは、その電流セルに入力されるデコード信号であり、PMOS44bのゲート電極に入力されているD ̄は、その反転信号である。電流セル18は、デコード信号Dとその反転信号D ̄によって、オン/オフが制御される。
この図の例では、デコード信号DがH(ハイレベル)の時、すなわち、その反転信号D ̄がL(ローレベル)の時をオン状態と呼ぶこととし、電流セル18から所定の一定電流(単位電流)がアナログ出力O側に流れる。また、デコード信号DがLの時、すなわち、その反転信号D ̄がHの時をオフ状態と呼ぶこととし、電流セル18から単位電流がグランド側に流れる。
以下、電流セル型DAC40の動作を説明する。
電流セル型DAC40に6ビットのデジタルデータが入力されると、デコーダ12によってデジタルデータがデコードされ、そのコードに対応した63本のデコード信号が出力される。
ここで、デジタルデータのコードが0の時は、63本全てのデコード信号がLとなって全ての電流セル18がオフ状態となる。また、コードが1〜62の時は、コードに対応するデコード信号の状態(LないしはH)に応じて、最下行の左端の電流セル18から順次右側の電流セル18がオン状態となり、続いて、順次上の行に移動して同様の順序で電流セル18がオン状態となる。そして、コードが63の時は、63本全てのデコード信号がHとなって全ての電流セル18がオン状態となる。
アナログ出力O側に流れる合計電流は、抵抗素子Rを通してグランドに流れる。これによって電流/電圧変換が行われ、デジタルデータのコードに対応する電圧のアナログ信号が出力される。つまり、全ての電流セル18がオフであれば、アナログ信号の電圧は0Vである。また、1個の電流セル18がオンすれば、デジタルデータのコード1に相当する電圧のアナログ信号が出力される。そして、63個全ての電流セル18がオンすれば、コード63に相当する電源電圧のアナログ信号が出力される。
なお、図4では、デジタルデータのコードが27であって、そのデコード信号に応じて、最下行の左端の電流セル18から、合計27個の電流セル18がオンしている状態(図中、オン状態の電流セルには斜線が付されている)が描かれている。
ところで、電流セル型DAC40において、どの電流セル18がオン状態となるのかは、上記の通り、デコーダ12から出力される63本のデコード信号によって決定される。しかし、従来の電流セル型DAC40では、1つのコードに対してデコードの仕方は1通りである。すなわち、デジタルデータのコードに1対1に対応して、どの電流セル18がオン状態となり、どの電流セル18がオフ状態となるのかはあらかじめ決定されている。
上記のように、デジタルデータのコードが小さい時にオン状態となる電流セル18は、そのコード以上のコードが入力された時には常にオン状態となる。一方、コードが大きい時にオン状態となる電流セル18は、コードがそのコード以上にならなければオンしない。すなわち、63個の電流セル18の各々がオン状態となる頻度は均等化されておらず、コードが小さい時にオン状態となる電流セル18は、コードが高い時にオン状態となる電流セル18よりも、オン状態となる頻度が高い。
MOSトランジスタに電流が流れると、特にゲート長が短いMOSトランジスタの場合、ホットキャリアの影響によって、MOSトランジスタの特性が劣化する確率が高くなる。電流セル型DAC40の場合には、オン状態となる回数が多いほど、電流セル18の電流特性が劣化する確率が高くなる。つまり、オン状態となる頻度が高い電流セル18は、ホットキャリアの影響を強く受けるが、オン状態となる頻度が低い電流セル18は、ホットキャリアの影響は少ない。
そのため、従来の電流セル型DAC40では、経年変化によって、オン状態となる回数が多い電流セル18ほど、電流セル18が流すことができる電流量が小さくなるという劣化が生じる可能性が高い。従って、製造直後は、どの電流セル18も同様な電流特性を持っているとしても、使用しているうちに、時間が経つにつれて、電流セル18の流せる電流量が違ってくる可能性がある。その結果、電流セル型DACの非直線性誤差を増大するという悪影響を招くことになる。
ここで、本発明に関連性のある先行技術文献として、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、本出願人に関わる発明であって、複数の電流セルアレイと、各々の前記電流セルアレイに供給する基準電流を発生する複数の電流源と、各々の前記電流セルアレイに供給する基準電流を発生する電流源を、複数の前記電流源の間で所定時間毎にローテーションするローテーション回路とを備えることを特徴とするDAコンバータを提案したものである。
特開2005−269324号公報
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、電流セルの電流特性の経年変化によって、非直線性誤差が増大するのを低減することができる電流セル型DAコンバータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、デジタルデータをデコードして、該デジタルデータのコードに対応する第1のデコード信号を出力するデコーダと、
電源投入時に、略1/2の確率でローレベルないしはハイレベルに確定するセレクタ信号を発生するセレクタ信号発生回路と、
前記セレクタ信号の状態に応じて、オン状態となる頻度が高い電流セルとオン状態となる頻度が低い電流セルとを入れ替えることができるように前記第1のデコード信号の順序を入れ替えるかどうかを決定し、第2のデコード信号として出力する正反転回路と、
前記第2のデコード信号の状態に応じて、そのオン状態/オフ状態が決定される、前記デジタルデータのビット数に対応した複数の電流セルと、
前記複数の電流セルの合計電流を電流/電圧変換して、前記デジタルデータのコードに対応するアナログ信号を出力する電流/電圧変換器とを備えていることを特徴とする電流セル型DAコンバータを提供するものである。
ここで、前記正反転回路は、前記第1のデコード信号の順序を入れ替える場合、前記第1のデコード信号を、前記オン状態となる頻度が低い下位側のデコード信号と前記オン状態となる頻度が高い上位側のデコード信号との間で、前記下位側のデコード信号ないしは上位側のデコード信号を所定数ローテーションして、前記下位側のデコード信号と上位側のデコード信号との間で順序を入れ替えることが好ましい。
あるいは、前記正反転回路は、前記第1のデコード信号の順序を入れ替える場合、前記第1のデコード信号を逆の順序に入れ替え、前記第2のデコード信号として出力することが好ましい。
本発明によれば、オン状態となる頻度が高い電流セルとオン状態となる頻度が低い電流セルとを入れ替えることができるように、第1のデコード信号の順序が、セレクト信号の状態に応じて、ほぼ1/2の確率で入れ替えられることによって、複数の電流セルがオン状態となる頻度が均等化される。その結果、MOSトランジスタのホットキャリアの影響による、電流セルの電流特性の経年変化をほぼ均等化することができ、電流セル型DACの非直線性誤差が増大するのを低減することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の電流セル型DAコンバータを詳細に説明する。
図1は、本発明の電流セル型DAコンバータの構成を表す一実施形態のブロック概念図である。同図に示す電流セル型DAC10は、図4に示す従来の電流セル型DAC40との対比が容易になるように、6ビットの電流セル型DACの例を表したものである。電流セル型DAC10は、デコーダ12と、セレクタ信号発生回路14と、正反転回路16(R1〜R63)と、電流セル18(C1〜C63)と、抵抗素子Rとによって構成されている。
なお、図1では、図面の煩雑さを避ける目的から、電流セル18を縦一列に配置している。しかし、限定されるわけではないが、電流セル18は、一般的に、図4に示す電流セル型DAC40の場合と同様にマトリクス状に配置される。
一方、図5は、従来の電流セル型DAコンバータの構成を表すブロック概念図である。同図に示す電流セル型DAC40は、図4に示す電流セル型DAC40を、図1に示す電流セル型DAC10の表示に合わせて描き直したものである。従来の電流セル型DAC40では、デコード信号D1〜D63が、それぞれ電流セルC1〜C63に直接入力される。本実施形態の電流セル型DAC10は、従来の電流セル型DAC40において、さらに、セレクタ信号発生回路14と、正反転回路16とを備えている。
以下、図1に示す電流セル型DAC10の各構成要素について説明する。
デコーダ12は、従来と同じ機能を備えるもので、デジタルデータをデコードして、そのコードに対応するデコード信号D1〜D63を出力する。デジタルデータのコードが0の時は、全てのデコード信号D1〜D63がLとなる。また、iを1〜62の整数として、コードがiの時は、デコード信号D1〜DiがHとなり、デコード信号D(i+1)〜D63はLとなる。そして、コードが63の時は、全てのデコード信号D1〜D63がHとなる。デコード信号D1〜D63は、それぞれ正反転回路R1〜R63に入力される。
セレクタ信号発生回路14は、電源投入時に、ほぼ1/2の確率でランダムにLないしはHに確定するセレクタ信号Sを発生する。セレクタ信号Sは、正反転回路16に入力される。
正反転回路16は、セレクタ信号Sの状態(LないしはH)に応じて、オン状態となる頻度が高い電流セル18とオン状態となる頻度が低い電流セル18とを入れ替えることができるようにデコード信号D1〜D63の順序を入れ替えるかどうかを決定する。
ここで、電流セル型DAC10では、デジタルデータのコードが0の時に全ての電流セルC1〜C63がオフ状態となる。また、kを1〜62の整数として、コードがkの時に、電流セルC1〜Ckがオン状態、C(k+1)〜C63がオフ状態となる。そして、コードが63の時に全ての電流セルC1〜C63がオンする。この場合、電流セル18がオン状態となる頻度は、コード1に対応する電流セルC1が最も高く、コードが大きくなるに従って次第に低くなっていき、コード63に対応する電流セルC63が最も低い。
本実施形態の場合、セレクタ信号SがLの時には、デコード信号RD1〜RD63として、デコード信号D1〜D63が出力される。すなわち、従来の電流セル型DAC40の場合と同じであって、デコード信号D1〜D63の入れ替えは行われない。一方、セレクタ信号SがHの時には、デコード信号RD1〜RD63として、デコード信号D63〜D1が出力される。すなわち、デコード信号D1〜D63が逆の順序に入れ替えられる。
正反転回路R1,R63から出力されるデコード信号RD1は、ワイヤード接続されて電流セルC1に入力される。同様に、正反転回路R2,R62から出力されるデコード信号RD2もワイヤード接続されて電流セルC2に入力される。すなわち、jを1〜31,33〜63の整数として、正反転回路Rj、R(64−j)から出力されるデコード信号RDjが、ワイヤード接続されて電流セルjに入力される。なお、中央のデコード信号D32は、デコード信号RD32として、直接、中央の電流セルC32に入力される。
電流セル18も、従来と同じ機能を備えるもので、デコード信号RD1〜RD63の状態(LないしはH)に応じて、各々の電流セルC1〜C63のオン状態/オフ状態が決定される。電流セル18は、デジタルデータのビット数に対応した63個の電流セルC1〜C63が設けられている。電流セル18の構成は、何ら限定されるわけではないが、電流セル18として、例えば、図4の破線円内に囲んで示されている電流セルを用いることができる。
抵抗素子Rは、63個の電流セルC1〜C63の合計電流を電流/電圧変換して、デジタルデータのコードに対応する電圧のアナログ信号を出力する電流/電圧変換器である。全ての電流セル18からアナログ出力側に流れる合計電流が、抵抗素子Rを通してグランドに流れることによって電流/電圧変換され、アナログ信号として、デジタルデータのコードに対応する所定の電圧が出力される。
続いて、セレクタ信号発生回路14の具体例を挙げて説明する。
図2は、図1に示すセレクタ信号発生回路の構成を表す回路図である。同図に示すセレクタ信号発生回路14は、2つのインバータ20a、20bと、2つのインバータ22a、22bと、PMOS24と、抵抗素子26と、容量素子(コンデンサ)28とによって構成されている。
インバータ20aの出力信号がインバータ20b、22aに入力され、同様に、インバータ20bの出力信号がインバータ20a、22bに入力される。また、インバータ20a、20bの出力端子同士の間にPMOS24が接続されている。抵抗素子26と容量素子28が、電源とグランドとの間に直列に接続され、両者の間のノードPがPMOS24のゲート電極に接続されている。そして、セレクタ信号Sが、インバータ22aから出力される。
セレクタ信号発生回路14では、電源が投入されると、電源から抵抗素子26を通して容量素子28がチャージアップされる。容量素子28がチャージアップされ、PMOS24のゲート電極がHになるまでの期間は、PMOS24のゲート電極はLであるから、PMOS24はオン状態となる。この期間、インバータ20a、20bの出力信号同士がショートされ、両者の出力信号は、電源電圧のほぼ1/2の電圧となる。
その後、容量素子28がチャージアップされ、PMOS24のゲート電極がHになると、PMOS24はオフ状態となる。この時、2つのインバータ20a、20bによって構成されるラッチ回路に保持される値はLないしはHに確定するが、そのどちらに確定するかは、ほぼ1/2の確率でランダムに決定される。インバータ20aの出力信号はインバータ22aによって反転され、セレクタ信号Sとして出力される。
なお、インバータ22bは、インバータ22aに相当するもので、インバータ20aの出力信号とインバータ20bの出力信号の負荷のバランスをとるために設けられているダミーのインバータである。
続いて、正反転回路16の具体例を挙げて説明する。
図3(A)および(B)は、それぞれ図1に示す正反転回路のブロック拡大図およびその構成を表す回路図である。正反転回路16は、図3(B)に示すように、インバータ30と、2つのスイッチ32a、32bとによって構成されている。各々のスイッチ32a、32bは、CMOS型のトランスファゲートであって、PMOSとNMOS(N型MOSトランジスタ)とを並列に接続して構成されている。
セレクタ信号Sは、インバータ30と、スイッチ32aのPMOSのゲート電極およびスイッチ32bのNMOSのゲート電極に入力される。インバータ30からは、セレクタ信号の反転信号S ̄が出力される。セレクタ信号の反転信号S ̄は、スイッチ32aのNMOSのゲート電極およびスイッチ32bのPMOSのゲート電極に入力される。スイッチ32a、32bの一方の端子には入力1が入力され、その他方の端子からは、それぞれ出力1および出力2が出力される。
正反転回路16は、セレクタ信号SがL(その反転信号S ̄がH)の時には、スイッチ32aがオン状態、スイッチ32bがオフ状態となって、入力1が出力1から出力される。この時、出力2はハイインピーダンス状態である。その結果、デコード信号RD1〜RD63は、下記表1に示すように、デジタルデータのコード000000〜111111(2進数表示、以下同じ)に対応して、その昇順に(RD1からRD63の方向に向かって)Hが出力される。
Figure 2008160278
一方、セレクタ信号SがH(その反転信号S ̄がL)の時には、スイッチ32aがオフ状態、スイッチ32bがオン状態となって入力1が出力2から出力される。この時、出力1はハイインピーダンス状態である。その結果、デコード信号RD1〜RD63は、下記表2に示すように、デジタルデータのコード000000〜111111に対応して、その降順に(RD63からRD1の方向に向かって)Hが出力される。
Figure 2008160278
次に、電流セル型DAC10の動作を説明する。
電流セル型DAC10では、電源投入時に、セレクタ信号発生回路14によって、セレクタ信号SがLないしはHのいずれかに確定する。
電流セル型DAC10に6ビットのデジタルデータが入力されると、デコーダ12によってデジタルデータがデコードされ、そのコードに対応した63本のデコード信号D1〜D63が出力される。
ここで、セレクタ信号SがLに確定した場合、正反転回路R1〜R63の出力1から、それぞれデコード信号D1〜D63がデコード信号RD1〜RD63として出力される。また、正反転回路R1〜R63の出力2はハイインピーダンス状態となる。すなわち、従来の電流セル型DAC40の場合と同様に、デコード信号D1〜D63が、デコード信号RD1〜RD63として出力される。
すなわち、表1に示すように、デジタルデータのコードが0(000000)の時は、63本全てのデコード信号RD1〜RD63がLとなって、全ての電流セルC1〜C63がオフ状態となる。
また、コードが1(000001)の時は、デコード信号RD1がH、デコード信号RD2〜RD63がLとなって、電流セルC1がオン状態、電流セルC2〜C63がオフ状態となる。以下同様に、デジタルデータのコード2(000010)〜62(111110)に応じて、デコード信号D2〜D62がデコード信号RD2〜RD62として出力され、Hのデコード信号に対応する電流セルがオン状態、Lのデコード信号に対応する電流セルがオフ状態となる。
そして、コードが63(111111)の時は、63本全てのデコード信号RD1〜RD63がHとなって、全ての電流セルC1〜C63がオン状態となる。
一方、セレクタ信号SがHに確定した場合、正反転回路R1〜R63の出力2から、それぞれデコード信号D63〜D1がデコード信号RD1〜RD63として出力される。また、正反転回路R1〜R63の出力1はハイインピーダンス状態である。すなわち、従来の電流セル型DAC40の場合とは逆順に、デコード信号D1〜D63が、デコード信号RD63〜RD1として出力される。
すなわち、表2に示すように、デジタルデータのコード1(000010)〜62(111110)に応じて、デコード信号D1〜D62がデコード信号RD62〜RD1として出力され、Hのデコード信号に対応する電流セルがオン状態、Lのデコード信号に対応する電流セルがオフ状態となる。なお、デジタルコードが0の時と63の時の動作は、セレクタ信号SがLに確定した場合と同じである。
そして、アナログ出力側に流れる合計電流は、抵抗素子Rを通してグランドに流れる。これによって電流/電圧変換が行われ、デジタルデータのコードに対応する電圧のアナログ信号が出力される。
以上、電流セル型DAC10では、電源投入時に、セレクタ信号発生回路14によって、セレクタ信号SがLないしはHに確定する。そして、デコーダ12から出力されるデコード信号D1〜D63が、セレクタ信号Sの状態に応じて、デコード信号RD1〜RD63として出力されるか、デコード信号RD63〜RD1として出力されるかが、ほぼ1/2の確率で切り替えられる。
このように、デコード信号RD1〜RD63が、デコード信号D1〜63とデコード信号D63〜1との間で、ほぼ1/2の確率で切り替えられることによって、63個の電流セルC1〜C63がオン状態となる頻度が均等化される。その結果、MOSトランジスタのホットキャリアの影響による、電流セル18の電流特性の経年変化をほぼ均等化することができ、電流セル型DAC10の非直線性誤差が増大するのを低減することができる。
なお、上記実施形態では、セレクタ信号Sに応じて、デコード信号D1〜D63をそのままデコード信号RD1〜RD63として出力するか、逆の順序に入れ替えてデコード信号RD63〜RD1として出力するかが決定される。しかし、本発明は、これに限定されず、オン状態となる頻度が高い電流セル18とオン状態となる頻度が低い電流セル18とを入れ替えることができるようにデコード信号D1〜D63の順序を入れ替えるかどうかを決定すれば良い。
上記実施形態のように、デコード信号D1〜D63をそのままデコード信号RD1〜RD63として出力するか、デコード信号RD63〜RD1として出力するかを切り替えることが最も効果的である。しかし、例えば、下位側のデコード信号D1〜D31と、上位側のデコード信号D33〜D63との間で入れ替えるかどうかを切り替えることによっても、上記実施形態の場合よりも効果は劣るが、従来の電流セル型DAC40と比べれば、63個の電流セルC1〜C63がオン状態となる頻度を均等化する効果が得られる。
この場合、デコード信号D1とD63、D2とD62、…を入れ替えるかどうかを切り替えれば実施形態と同じになる。例えば、デコード信号D1とD62、D2とD61、…、D30とD33、D31とD63を入れ替えるかどうかを切り替えても良い。なお、この例の場合、下位側のデコード信号D1〜D31ないしは上位側のデコード信号D33〜D63を1〜30の範囲で一方方向にローテーションしても良い。また、逆方向にローテーションしても良い。
また、6ビットのデジタルデータに対して63個(奇数個)の電流セルを使用しているが、64個(偶数個)の電流セルを使用しても良い。この場合、デジタルデータのコードが0〜63に対して、それぞれ1個〜64個の電流セルがオン状態となる。すなわち、コード0の時に、アナログ信号として、電流セル1個分のオフセット電圧が出力されることになるが、アナログ信号の電圧はシフトすることも可能であるから何ら問題はない。また、この場合、中央の電流セルは存在しない。
また、本発明は、何ビットの電流セル型DACにも適用可能である。また、セレクタ信号発生回路14および正反転回路16は、具体例の構成に限定されず、それぞれ同様の機能を果たすことができる各種構成の回路を使用することができる。また、デコーダ12、電流セル18および抵抗素子Rの構成も何ら限定されず、それぞれ同様の機能を果たすことができる各種構成の回路を使用することができる。
また、デコード信号D1〜D63、セレクタ信号S、デコード信号RD1〜RD63の信号極性は、必要に応じて適宜変更しても良い。また、電流セルがオン状態/オフ状態となる時のデコード信号RD1〜RD63の極性も適宜変更しても良い。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の電流セル型DAコンバータについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の電流セル型DAコンバータの構成を表す一実施形態のブロック概念図である。 図1に示すセレクタ信号発生回路の構成を表す回路図である。 (A)および(B)は、それぞれ図1に示す正反転回路のブロック拡大図およびその構成を表す回路図である。 従来の電流セル型DAコンバータの構成を表すブロック概念図である。 図4に示す従来の電流セル型DAコンバータを、図1に示す本発明の電流セル型DAコンバータの表示に合わせて描き直したブロック概念図である。
符号の説明
10、40 電流セル型DAコンバータ
12 デコーダ
14 セレクタ信号発生回路
16 正反転回路
18 電流セル
20a、20b、22a、22b、30 インバータ
24、42、44a、44b P型MOSトランジスタ
26、R 抵抗素子
28 容量素子
32a、32b スイッチ

Claims (3)

  1. デジタルデータをデコードして、該デジタルデータのコードに対応する第1のデコード信号を出力するデコーダと、
    電源投入時に、略1/2の確率でローレベルないしはハイレベルに確定するセレクタ信号を発生するセレクタ信号発生回路と、
    前記セレクタ信号の状態に応じて、オン状態となる頻度が高い電流セルとオン状態となる頻度が低い電流セルとを入れ替えることができるように前記第1のデコード信号の順序を入れ替えるかどうかを決定し、第2のデコード信号として出力する正反転回路と、
    前記第2のデコード信号の状態に応じて、そのオン状態/オフ状態が決定される、前記デジタルデータのビット数に対応した複数の電流セルと、
    前記複数の電流セルの合計電流を電流/電圧変換して、前記デジタルデータのコードに対応するアナログ信号を出力する電流/電圧変換器とを備えていることを特徴とする電流セル型DAコンバータ。
  2. 前記正反転回路は、前記第1のデコード信号の順序を入れ替える場合、前記第1のデコード信号を、前記オン状態となる頻度が低い下位側のデコード信号と前記オン状態となる頻度が高い上位側のデコード信号との間で、前記下位側のデコード信号ないしは上位側のデコード信号を所定数ローテーションして、前記下位側のデコード信号と上位側のデコード信号との間で順序を入れ替えることを特徴とする請求項1に記載の電流セル型DAコンバータ。
  3. 前記正反転回路は、前記第1のデコード信号の順序を入れ替える場合、前記第1のデコード信号を逆の順序に入れ替え、前記第2のデコード信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の電流セル型DAコンバータ。
JP2006344328A 2006-12-21 2006-12-21 電流セル型daコンバータ Withdrawn JP2008160278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006344328A JP2008160278A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 電流セル型daコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006344328A JP2008160278A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 電流セル型daコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008160278A true JP2008160278A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39660738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006344328A Withdrawn JP2008160278A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 電流セル型daコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008160278A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021257A1 (ja) * 2008-08-22 2010-02-25 日本電気株式会社 ディジタル・アナログ変換回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021257A1 (ja) * 2008-08-22 2010-02-25 日本電気株式会社 ディジタル・アナログ変換回路
JP5500072B2 (ja) * 2008-08-22 2014-05-21 日本電気株式会社 ディジタル・アナログ変換回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7375670B1 (en) Digital-to-analog converter
JP6284916B2 (ja) デジタル/アナログ変換器においてスイッチンググリッチを基準化するための補償型電流セル
US8031093B2 (en) Reduced component digital to analog decoder and method
US8537045B2 (en) Pre-charged capacitive digital-to-analog converter
US7157941B2 (en) Differential switching circuit and digital-to-analog converter
US8618971B1 (en) Signal level shift circuit and method for dual resistor ladder digital-to-analog converters
CN106685411B (zh) 锁存器电路、双倍数据速率环形计数器及相关器件
US10566990B2 (en) Segmented resistor string type digital to analog converter and control system thereof
JP2010171781A (ja) インピーダンス調整回路
US8937568B2 (en) D/A converter
US20120050085A1 (en) Da converter
JP4648779B2 (ja) ディジタル・アナログ変換器
US7893857B2 (en) Analog to digital converter using successive approximation
US9800259B1 (en) Digital to analog converter for performing digital to analog conversion with current source arrays
JP4941029B2 (ja) D/a変換器
JP2007232977A (ja) デコーダ回路およびこのデコーダ回路を用いる液晶駆動装置
CN108429552B (zh) 模数转换器和利用该模数转换器的半导体装置
US7733257B1 (en) Digital-to-analog converter having efficient switch configuration
US7750707B2 (en) High-resolution low-interconnect phase rotator
EP2568603B1 (en) NMOS buffer for high-speed low-resolution current steering digital-to-analog converters
JP2008160278A (ja) 電流セル型daコンバータ
JP2005252663A (ja) 電流セルマトリクス型ディジタル・アナログ変換器
JP5711013B2 (ja) 抵抗ストリング型d/aコンバータ
US7256722B2 (en) D/A converter
CN107809250B (zh) 数模转换器电路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100302