JP2008160194A - 画像読取装置並びに画像読取装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置100における照度または明度の分布を平坦にする。
【解決手段】原稿140の幅方向に配列された複数の発光素子354を有して原稿140を線状に照明する光源および光源により照明された原稿140からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するCCD340を搭載して、発光素子354の配列方向と交差する方向に原稿140の表面を走査して原稿140に記録された画像を読み取るキャリッジ300と、発光素子354の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部412と、発光素子354に対して供給される駆動電流のデューティ比を駆動部412に指示する制御部414とを備えた画像読取装置100であって、制御部414は、配列において隣接する発光素子354のうち、配列の端部により近い発光素子354ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように駆動部412を制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像読取装置並びに画像読取装置の制御方法および制御プログラムに関する。より詳細には、配列された複数の発光素子を含む光源と、光源により照明された原稿による反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサとを備えた画像読取装置とその制御方法および制御プログラムに関する。
一定の幅を有するラインセンサを備えた画像読取装置がある。この種の画像読取装置では、平坦に保持された原稿に対して、ラインセンサの幅方向と直交する方向にキャリッジを走査させて二次元的な画像を読み取る。また、この種の画像読取装置は、ラインセンサが画像を読み取る線状の領域を照明する照明装置を備え、一定の明るさの下に画像を読み取る。
このような用途で用いられる照明用の光源としては蛍光管が長らく用いられてきた。しかしながら、画像読取装置の小型化、低消費電力化に有利なことから、白色に発光する半導体発光素子を用いることが試みられている。
ただし、単一の半導体発光素子の発光領域は狭いので、ラインセンサの読取領域を均一に照明する場合には、複数の発光素子を配列して線状の照明部を形成する。このため、照明領域内に照度の分布が生じるので、これを均一化する様々な工夫が提案される。
下記の特許文献1には、複数のLEDにより形成されたLEDアレイ光源において、両端に位置するLEDの照射角度を狭くすることが記載される。また、下記特許文献2には、読み取る原稿の大きさに応じて光源の点灯状態を変更することが記載される。更に、下記特許文献3には、最大定格電流が異なる発光ダイオードを組み合わせて光源を形成することが記載される。
特開2004−177851号公報 特開2006−115288号公報 特開2006−180297号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献3に記載された構造では、いったん形成された光源の輝度分布を変更することはできない。このため、実際に製造された画像読取装置において所期の照度補正が実現されるとは限らなかった。また、特許文献2に記載された構造は、原稿の大きさに依存する照度分布を補正するものであって、画像読取装置の照明部自体の構造に依拠する輝度分布を補正できるものではない。また、特許文献2に記載されるように、電流制御抵抗の抵抗値によりLEDの発光量を変化させる構造では、LEDの電流/発光特性が非線形性により、複雑な制御が求められる。
画像読取装置の照明部の輝度分布が均一ではない場合、読み取った画像情報に対するシェーディング処理に加えて、明るさの分布を補償する処理も常に実行しなければならない。このため、読取処理における画像処理の処理量が大きくならざるを得なかった。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の第1の形態として、原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、発光素子に対して供給される駆動電流のデューティ比を駆動部に指示する制御部とを備えた画像読取装置であって、制御部は、複数の発光素子のうち、幅方向の端部により近い発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように駆動部を制御する画像読取装置が提供される。これにより、幅方向について均一な照度で原稿を照明できる。従って、読み取った画像情報におけるムラ、ノイズ等のレベルも均一になり、画像情報の補正処理を単純化できる。また、明るさのムラを低減することにより、例えば、1ビットモノクロ画像として画像を読み取る高速モードでは、いわゆる白シェーディングを省略して初期化に要する時間を短縮できる。従って、読取処理全体にかかる時間を短縮させることもできる。
また、ひとつの実施形態によると、上記画像読取装置において、制御部は、光源に照明された原稿の表面における照度の分布が平坦になるデューティ比の分布を形成すべく駆動部を制御する。これにより、原稿の幅方向について光源両端の照明光量の低下を補って、原稿を均一に照明できる。
また他の実施形態によると、上記画像読取装置において、制御部は、光源からラインセンサに到達した光の明度の分布が平坦になるデューティ比の分布を形成すべく駆動部を制御する。これにより、原稿からラインセンサに至る光学系における周辺光量低下を補って、明度の均一な画像情報を得ることができる。
また他の実施形態によると、上記画像読取装置において、既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を駆動部に供給させて既知の反射率または透過率の分布を有する基準原稿から画像を読み取り、ラインセンサから得られた電気信号の幅方向についての分布が平坦になるようにデューティ比の分布を変更する。これにより、経時変化、環境条件の変化等に関わりなく、照明および光学系における照度または明度の分布を平坦化できる。
また他の実施形態によると、上記画像読取装置において、駆動電流は、ラインセンサの露光時間よりも短いデューティサイクルを有する。これにより、ラインセンサによる画像情報の生成に影響を与えることなく、光学系の照度または明度の分布を補正できる。
また、本発明の第2の形態として、原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、発光素子に対して供給される駆動電流のデューティ比を駆動部に指示する制御部とを備えた画像読取装置を制御する方法であって、配列において隣接する複数の発光素子のうち、幅方向の端部により近い発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように駆動部を制御する手順を含む画像読取装置の制御方法が提供される。これにより、ハードウェアの構造に依存することなく、上記の効果を享受できる。
更に、ひとつの実施形態によると、上記制御方法は、既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を駆動部に供給させて既知の反射率または透過率を有する基準原稿から画像を読み取る手順と、ラインセンサから得られた電気信号の配列方向についての分布が平坦になるようにデューティ比の分布を変更する手順とを更に含む。これにより、ハードウェアの構造に依存することなく、また、経時変化、環境条件の変化等に関わりなく、照明および光学系における照度または明度の分布を平坦化できる。
また、本発明の第3の形態として、原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、発光素子に対して供給される駆動電流のデューティ比を駆動部に指示する制御部とを備えた画像読取装置を制御するプログラムであって、配列において隣接する複数の発光素子のうち、幅方向の端部により近い発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように駆動部を制御するステップを含む画像読取装置の制御プログラムが提供される。これにより、ソフトウェアで制御できる画像読取装置において、ハードウェアの構造に依存することなく、上記の効果を享受できる。また、ソフトウェアを提供することにより、既存の画像読取装置においても、同効果を享受できる。
更に、ひとつの実施形態によると、上記制御プログラムは、既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を駆動部に供給させて既知の反射率または透過率を有する基準原稿から画像を読み取るステップと、ラインセンサから得られた電気信号の配列方向についての分布が平坦になるようにデューティ比の分布を変更するステップとを更に含む。これにより、ソフトウェアで制御できる画像読取装置において、ハードウェアの構造に依存することなく、また、経時変化、環境条件の変化等に関わりなく、照明および光学系における照度または明度の分布を平坦化できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、ひとつの実施形態に係る画像読取装置100の外観を示す斜視図である。同図に示すように、画像読取装置100は、略立方体の筐体を形成する下ケース110および上ケース120と、一端を上ケース120に結合された原稿押さえ130とを備える。
下ケース110は、画像読取装置100全体を支持すると共に、内部において、後述する内部機構200を支持する。また、上ケースは、内部機構200を保護すると共に、その上面に、透明なガラス板、プラスチック板等により形成された原稿台122を備える。
更に、原稿押さえ130は、上ケース120に結合された一端をヒンジとして、上ケース120上で開閉できる。これにより、原稿台122上に原稿140を載せることができると共に、原稿140を上方から押し付けて、原稿台122に密着させることができる。なお、原稿押さえ130の下面には、原稿140を押さえる圧板132が装着される。
なお、この画像読取装置100は、図上の左側になる原稿台122外側において、上ケース120の内面に参照領域124を備える。参照領域124の機能と用途については後述する。
図2は、画像読取装置100の内部機構200を示す図であり、図1に示した画像読取装置100から、原稿押さえ130および上ケース120を取り除いた状態を示す。同図に示すように、この画像読取装置100は、原稿140の短辺方向に延在する略矩形のキャリッジケース310(図3参照)により形成されたキャリッジ300を備える。キャリッジケース310はその上面に、原稿を照明する照明部350を収容する溝314と、照明部に照明された原稿の画像を読み取る読取部312とを有する。
また、キャリッジ300の長手方向の一端には、下ケース110の長辺と平行に、ガイドレール210が配置される。ガイドレール210は、キャリッジ300に挿通されると共に、一対のブラケット212により、その両端を下ケース110に固定される。
更に、ガイドレール210の近傍には、一対のプーリ224に張り渡された、タイミングベルト222が配置される。タイミングベルト222は、プーリ224の間においてはガイドレール210と平行に走行する。また、タイミングベルト222は、キャリッジ300に結合される。一方、プーリ224の一方は、輪列228を介してステッピングモータ226により回転駆動される。従って、ステッピングモータ226の回転量を制御することにより、キャリッジ300をガイドレール210に沿って移動させることができる。
また、キャリッジ300は、フラットケーブル240およびコネクタ234を介して、下ケース110の底面に配置された回路基板230に結合される。フラットケーブル240は柔軟なので、キャリッジ300の移動を妨げない。回路基板230は、コネクタ232を介して外部に接続される。
これにより、キャリッジ300において読み取った画像情報を、外部の情報処理装置510(不図示)等に伝送することができる。また、この回路基板230は、ステッピングモータ226等を制御すると共に、キャリッジ300の照明部350等を制御する制御部414(不図示)も含む。なお、上記回路基板230、ステッピングモータ226、照明部350等を駆動する電力は、電源ユニット250から供給される。
図3は、キャリッジ300の内部の構造を示す断面図であり、キャリッジケース310の一部を取り除いて、図2に矢印Xで示す視点から見た様子を示す。また、説明を明瞭にする目的で、原稿台122上で原稿押さえ130により押さえさられた原稿140も併せて描かれる。
同図に示すように、キャリッジケース310の上面には、ガイドレール210の延在方向について略中央に、透明板により封止された読取部312が形成される。また、読取部312に隣接して、照明部350を収容した溝314が形成される。
一方、キャリッジケース310の内部においては、読取部312の下方に反射鏡322が配置され、更にその下方にレンズユニット330が配置される。レンズユニット330は、共通のレンズホルダ334に支持された複数のレンズ332を有する。また、キャリッジケース310内部の各隅部には、複数の反射鏡324、326、328と、ラインセンサとしてのCCD340が配置される。
上記のようなキャリッジ300において、照明部350により照明された原稿140の反射光は、読取部312を介して反射鏡322に入射する。これにより、平面状の原稿140に形成された画像のうち、読取部312に面した線状の領域の画像に対応した反射光が、反射鏡322に入射する。
反射鏡322で反射された光は、反射鏡324、326、328において順次反射され、レンズユニット330を経由してCCD340に入射する。この間に、線状のビーム断面を有する反射光は縮小され、原稿140の幅に対して狭い幅を有するCCD340に、原稿の全幅に対応する反射光が入射される。こうしてCCD340に反射光が入射すると、CCD340はその明度に応じた強弱を有する電気信号を発生する。こうして、原稿140上の画像に対応した電気信号が得られる。
図4は、照明部350の構造を示す斜視図である。同図に示すように、照明部350は、細長い発光素子基板352と、発光素子基板352の表面に配列された複数の発光素子354とを備える。また、発光素子基板352の両端にはねじ穴356が形成され、発光素子基板352をキャリッジケース310の溝314にねじ止めすることにより、複数の発光素子354を含む照明部350を一括して実装できる。
図5は、照明部350を駆動する電子回路400を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、この電子回路400は、照明部350の各発光素子354に個別に接続された複数の駆動部412と、各駆動部412を制御する制御部414とを含むASIC410(Application Specific Integrated Circuit)として形成される。ASIC410は、電源ユニット250の電源420から電力の供給を受け、制御部414の制御の下に、駆動部412の各々において後述するように個別のデューティ比の駆動電流を発生して、発光素子354の各々に供給する。なお、以降の説明の便宜に、この実施形態に係る照明部350は、その配列順に従って番号を付されたD〜D11までの11個のLEDを発光素子として有するものとする。
図6は、照明部350により照明された原稿140の表面における照度分布を示す図である。同図に示すように、照明部350において、発光素子354が適切に配置され、各発光素子354が相互に等しい輝度で発光していれば、原稿140の表面は、略均一な照度で照明される。しかしながら、配列された発光素子354のうち、両端に位置する発光素子354(D、D11)の照射範囲には、隣接する発光素子354(D、D10)と重複して照明する領域と、単独で照明する領域が含まれる。このため、発光素子354が相互に同じ輝度で発光していたとしても、原稿140の表面に線状に形成される照明領域の両端では、照度が低下する。
図7は、均一な照度で照明された原稿140から画像を読み取った場合に、CCD340の表面で受光される光の明度分布を示す図である。原稿140が均一に照明されている場合においても、反射鏡322、324、326、328およびレンズユニット330により形成された光学系には不可避な周辺光量低下が生じる。このため、同図に示すように、CCD340の表面に受光される光には、中央を頂点とする山なりの明度分布が生じる。
図8は、CCD340が受光した光に基づいて生成した読取画像情報における明度分布を示す図である。前記の通り、複数の発光素子354を配列して形成した照明部350により照明した場合、原稿140の表面には両端が低下した照度分布が生じる。また、キャリッジ300内に形成された光学系では、周辺光量低下が不可避に生じる。これらの現象を総合すると、原稿140の画像に対して、CCD340が出力する読取画像情報は、図8に示すように、全体に山なりで、更に、両端が低下した明度分布が付加される。しかしながら、照明部350の個々の発光素子354が発生する照明光の輝度を変化させることにより、CCD340において、原稿140の明度分布を正確に反映した画像読取情報を生成させることができる。
図9は、CCD340における明度分布を平坦にする駆動電流の分布を示す図である。同図に示すように、両端の発光素子354に大きな駆動電流を供給して強く発光させることにより、CCD340の表面における明度を上昇させることができる。従って、照明部350を形成する発光素子354(D〜D11)のうち、両端の発光素子354(D、D11)が最も明るくなり、中央の発光素子354(D)が最も暗くなるように発光させることにより、図8に示した明度分布を補償できる。
ただし、発光素子354の電流/発光特性は非線形なので、駆動電流の絶対値を変化させて発光量を変化させると、所望の発光量を得ることが難しい。そこで、以下に説明するように、駆動電流のデューティ比を変化させて、発光素子354に投入される電力を変化させることが好ましい。
図10は、図9に示した分布を有する駆動電流をデューティ比の分布により形成する場合の信号波形の一例を示す図である。同図に示すように、この実施形態に係る駆動電流は、CCD340が1ライン走査する毎に発生するクロック信号に同期して発生する。
また、この駆動電流は、両端の発光素子354(D、D11)に供給する駆動電流の供給時間が最も長く、中央の3つの発光素子354(D、D、D)に供給する駆動電流の供給時間が最も短くなるように、各々のパルス幅が順次変化する。また、発光素子354の発光期間は、CCD340の画像取り込み期間と重なり、デューティ比の変化による原稿140表面における照度の変化が、CCD340により生成される画像情報の明度によく反映される。これにより、図8に示した明度分布が打ち消される。
図11は、やはり図9に示した分布を有する駆動電流をデューティ比の分布により形成する場合の他の信号波形の例を示す図である。同図に示すように、この駆動電流は、CCD340が1ライン走査する毎に発生するクロック信号に対して高い繰り返し周波数を有する。
同様に、両端の発光素子354(D、D11)に供給する駆動電流の供給時間が最も長く、中央の発光素子354(D)に供給する駆動電流の供給時間が最も短くなるように、各々の繰り返し周波数が順次変化する。これにより、駆動電流における所望のデューティ比の分布が形成され、図8に示した明度分布を打ち消すことができる。これにより、発光素子354の発光期間は、CCD340の画像取り込み期間と重なり、デューティ比の変化による原稿140表面における照度の変化が、CCD340により生成される画像情報の明度によく反映される。
なお、図10および図11に示したいずれの信号波形の駆動電流においても、変更するのはデューティ比なので、発光素子に流れる駆動電流の電流値は一定になる。従って、発光素子354の電流/発光特性の影響は受けることなく、制御性よく所望の発光量で発光素子354を発光させることができる。
更に、適切なデューティ比の分布は、既知のデューティ比を有する駆動電流で駆動した照明部350により照明しつつ、既知の明度分布を有する原稿140を読み取った結果得られた画像情報の明度分布を、原稿140の明度分布と比較することにより得られる。このような作業は、原稿台122に既知の明度分布を有する原稿140を載せて読取動作を実行することによって実行できる。
また、画像読取装置100の上ケース120の内側に参照領域124を設け、この参照領域124を利用して照明部350および光学系の照度分布および明度分布を検出することができる。即ち、既に説明した通り、キャリッジ300に設けられた読取部312は、キャリッジ300の移動方向の寸法が小さい。従って、キャリッジ300の移動方向について原稿台122の外側において、上ケース120の内面に、画像読取装置100の寸法を拡大することなく、既知の明度分布を有する参照領域124を設けることができる。また、この参照領域124は画像読取装置100に付属するので、任意のタイミングで検出動作を実行できる。このような構造により、経時変化あるいは環境条件の変化により画像読取装置100の特性が変化した場合も、これを随時有効に補償できる。
図12は、画像読取装置100を含んで形成された画像読取を実行するシステム500の構造を示す図である。同図に示すように、このシステム500において、画像読取装置100は、そのコネクタ232に接続された接続ケーブル518を介して、ホスト装置としての情報処理装置510に接続される。情報処理装置510は、表示装置520共に、ユーザからの入力装置であるキーボード512およびマウス514と、ユーザに対して画像を表示する表示装置520とを備える。
また、情報処理装置510は、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に対して情報を読み書きするディスクドライブ516、外部と通信することにより情報をやりとりできる通信回線(不図示)も備えている。従って、ディスクドライブ516に装入した記録媒体、通信回線等を介して、画像読取装置100を制御するプログラムをインストールすることにより、画像読取装置100に、前記した較正手順を実行させることができる。
上記のようなシステム500を形成することにより、ユーザは、画像を情報化して、表示装置520に表示させることができる。また、得られた画像情報を保存して、任意の処理を実行できる。また、画像読取装置100側で発生した、エラー、次の操作の案内等をメッセージとして表示装置520に表示させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
ひとつの実施形態に係る画像読取装置100の外観を示す斜視図である。 画像読取装置100の内部機構200を示す斜視図である。 キャリッジ300の内部構造を模式的に示す断面図である。 照明部350の構造を示す斜視図である。 照明部350を駆動する電子回路400を模式的に示すブロック図である。 原稿140の表面における照度分布を示す図である。 CCD340の表面における明度分布を示す図である。 読取画像情報における明度分布を示す図である。 CCD340における明度分布を平坦にする駆動電流の分布を示す図である。 発光素子354に対する駆動電流の信号波形を示す図である。 発光素子354に対する駆動電流の他の信号波形を示す図である。 画像読取装置100を含むシステム500の構造を示す図である。
符号の説明
100 画像読取装置、110 下ケース、120 上ケース、122 原稿台、124 参照領域、130 原稿押さえ、132 圧板、140 原稿、200 内部機構、210 ガイドレール、212 ブラケット、222 タイミングベルト、224 プーリ、226 ステッピングモータ、228 輪列、230 回路基板、232、234 コネクタ、240 フラットケーブル、250 電源ユニット、300 キャリッジ、310 キャリッジケース、312 読取部、314 溝、322、324、326、328 反射鏡、330 レンズユニット、332 レンズ、334 レンズホルダ、340 CCD、350 照明部、352 発光素子基板、354 発光素子、356 ねじ穴、400 電子回路、410 ASIC、412 駆動部、414 制御部、420 電源、500 システム、510 情報処理装置、512 キーボード、514 マウス、516 ディスクドライブ、518 接続ケーブル、520 表示装置

Claims (9)

  1. 原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、前記光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、前記発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して前記原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、
    前記発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、
    前記発光素子に対して供給される前記駆動電流のデューティ比を前記駆動部に指示する制御部と
    を備えた画像読取装置であって、
    前記制御部は、前記複数の発光素子のうち、前記幅方向の端部により近い前記発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように前記駆動部を制御する画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記光源に照明された前記原稿の幅方向について照度の分布が平坦になるデューティ比の分布を形成すべく前記駆動部を制御する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、明度分布が均一な原稿に対する前記ラインセンサの出力分布が平坦になるデューティ比の分布を形成すべく前記駆動部を制御する請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を前記駆動部に供給させて既知の反射率または透過率の分布を有する基準原稿から画像を読み取り、前記ラインセンサから得られた電気信号の前記幅方向についての分布が平坦になるように前記デューティ比の分布を変更する請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記駆動電流は、前記ラインセンサの露光時間よりも短いデューティサイクルを有する請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、前記光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、前記発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して前記原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、
    前記発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、
    前記発光素子に対して供給される前記駆動電流のデューティ比を前記駆動部に指示する制御部と
    を備えた画像読取装置を制御する方法であって、
    前記配列において隣接する前記複数の発光素子のうち、前記幅方向の端部により近い前記発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように前記駆動部を制御する手順を含む画像読取装置の制御方法。
  7. 既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を前記駆動部に供給させて既知の反射率または透過率を有する基準原稿から画像を読み取る手順と、前記ラインセンサから得られた電気信号の前記配列方向についての分布が平坦になるように前記デューティ比の分布を変更する手順とを更に含む請求項6に記載の制御方法。
  8. 原稿の幅方向に配列された複数の発光素子を有して原稿を線状に照明する光源、および、前記光源により照明された原稿からの反射光または透過光をライン毎に受光して電気信号に変換するラインセンサを搭載し、前記発光素子の配列方向と交差する方向に原稿の表面を走査して前記原稿に記録された画像を読み取るキャリッジと、
    前記発光素子の各々に供給する駆動電流のデューティ比を個別に変化させる駆動部と、
    前記発光素子に対して供給される前記駆動電流のデューティ比を前記駆動部に指示する制御部と
    を備えた画像読取装置を制御するプログラムであって、
    前記配列において隣接する前記複数の発光素子のうち、前記幅方向の端部により近い前記発光素子ほど高いデューティ比の駆動電流が供給されるように前記駆動部を制御するステップを含む画像読取装置の制御プログラム。
  9. 既知の分布を有するデューティ比の駆動電流を前記駆動部に供給させて既知の反射率または透過率を有する基準原稿から画像を読み取るステップと、前記ラインセンサから得られた電気信号の前記配列方向についての分布が平坦になるように前記デューティ比の分布を変更するステップとを更に含む請求項8に記載の制御プログラム。
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