以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置として適用可能なノートブック型のパーソナルコンピュータの外観の構成を表している。
パーソナルコンピュータ1は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(Liquid Crystal Display)(図2のLCD45)を有する表示パネル13が組み込まれている。
表示部としてのディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面を覆う開放位置とコンピュータ本体11の上面が露出する閉塞位置との間を回動自在に変化するように、コンピュータ本体11の奥手側の端部に設けられたヒンジ(支持部)14に取り付けられている。
コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その筐体上面中央部には、キーボード15が設けられる。コンピュータ本体11の手前側の筐体部分上面にはパームレストが形成されている。パームレストのほぼ中央部には、タッチパッド16、スクロールボタン17、タッチパッドコントロールボタン18が設けられる。コンピュータ本体11の奥側の筐体部分上面には、コンピュータ本体11の電源をオン/オフするためのパワーボタン19が配置されている。
次に、図2は、本発明に係る情報処理装置に適用可能なパーソナルコンピュータ1の内部の構成を表している。
図2に示されるように、パーソナルコンピュータ1は、CPU31、ノースブリッジ32、メインメモリ33、グラフィクスコントローラ34、サウスブリッジ35、BIOS−ROM36、ハードディスクドライブ(HDD(Hard Disc Drive))37、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)38、およびパワーサプライ39などにより構成されている。
ディスプレイユニット12は、LCD45、LCD駆動回路46、駆動モード(プログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モードなど)を確定して選択する駆動モード選択回路47、バックライト48、同期回路43、第1コネクタC1、および第2コネクタC2により構成される表示パネル13を有する。
LCD45のカラーフィルタは赤色、緑色、青色であり、フィルタセグメントを有するRGB型である。バックライト48は、透過型(または半透過型)のLCD45の背面からLCD45を照明する照明部である。LCD45が反射型である場合、LCD45の前側の横からLCD45を照明する照明部としてフロントサイドライトが用いられる。バックライト電源44は、パワーサプライ39から供給される駆動電源を昇圧し、昇圧された駆動電源をバックライト48に供給する。
CPU(Central Processing Unit)31はパーソナルコンピュータ1の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD(Hard Disc Drive))37からメインメモリ33にロードされる、オペレーティングシステム(OS)52およびユーティリティ51を含む各種アプリケーションプログラムを実行する。また、起動時にハードディスクドライブ(HDD)37から同期設定データテーブル50がメインメモリ33にロードされる。
また、CPU31は、BIOS−ROM36に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)をメインメモリ33にロードした後、メインメモリ33にロードされたシステムBIOSを実行する。システムBIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ32は、CPU31のローカルバスとサウスブリッジ35との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ32には、メインメモリ33をアクセス制御するメモリコントローラが内蔵されている。また、ノースブリッジ32は、例えばAGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してグラフィクスコントローラ34との通信を実行する機能(例えばAGPコントローラなど)も有している。
グラフィクスコントローラ34は、パーソナルコンピュータ1のディスプレイモニタとして使用されるLCD45の赤色画素、緑色画素、青色画素を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ34はビデオメモリ(VRAM(Video RAM))を有しており、OS/アプリケーションプログラムによってビデオメモリに描画(生成)された表示データ(イメージデータやテキストデータ)から、LCD45に表示すべき表示イメージ(画像)を形成する映像信号を生成する。グラフィクスコントローラ34によって生成された制御信号としての映像信号は信号線L1に出力される。信号線L1は、ディスプレイユニット12の表示パネル13に設けられた第1コネクタC1に接続されている。表示パネル13に設けられたLCD駆動回路47は、第1コネクタC1から供給される映像信号に基づいてLCD45の赤色画素、緑色画素、および青色画素を駆動する。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)38は、入力手段としてのキーボード15、タッチパッド16、スクロールボタン17、タッチパッドコントロールボタン18、およびスイッチ20のコントロールを行うとともに、バックライト48およびLCD45の白色画素の輝度を制御するコントローラとして機能する。エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC38は、パーソナルコンピュータ1のシステム状態に関わらず(すなわち、電源がオフの状態であっても)、各種のデバイス(周辺装置やセンサ、電源回路など)を監視し制御するワンチップ・マイコンである。
また、EC/KBC38は、少なくとも、LCD駆動モードレジスタ(モードレジスタ)53、バックライト輝度レジスタ(BL輝度レジスタ)54、駆動モード信号発生回路55、およびBL_PWM回路56を有する。LCD駆動モードレジスタ53には、LCD45の駆動モード(プログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モード)を指示するための駆動モード指示データが格納される。
ここで、プログレッシブ駆動モードとは、一回の画面表示を一回の走査で行う方式をいう。それに対して、インタレース駆動モードとは、一回の画面表示を少なくとも奇数段目と複数段目の2回に分けて走査して行う方式をいう。インタレース駆動モードでは、奇数段目の走査と複数段目の走査をさらに分割して行ってもよい。なお、本発明の実施形態に係るLCD45は、プログレッシブ駆動モードとインタレース駆動モードのいずれでも動作させることができる。
バックライト輝度レジスタ54には、バックライト171の輝度を指示するためのバックライト輝度指示データが格納される。
駆動モード信号発生回路55は、LCD駆動モードレジスタ53に格納されている駆動モード指示データに基づいて、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。駆動モード信号発生回路55によって生成された駆動モード選択制御信号は、信号線L2に出力され、その後、この駆動モード選択制御信号は信号線L2を介して同期回路43に入力される。信号線L2は、ディスプレイユニット12の表示パネル13に設けられた第2コネクタC2に接続されている。表示パネル13に設けられた駆動モード選択回路47は、第2コネクタC2から供給される駆動モード選択制御信号に基づいて、LCD駆動回路46の駆動モード(プログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モード)を確定して選択する。
BL_PWM回路56は、バックライト輝度レジスタ54に格納されているバックライト輝度指示データに基づいて、バックライト電源を制御するためのバックライト電源制御信号としてのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、生成されたPWM信号をバックライト電源44に出力する。バックライト電源15は、BL_PWM回路56から入力されたPWM信号に基づいて昇圧した電源をバックライト48に供給する。バックライト電源44から供給される昇圧された電源によって、バックライト48が点灯する。
パワーサプライ39は、外部電源がACアダプタ40を介して供給されている場合、ACアダプタ40から供給される外部電源を用いてパーソナルコンピュータ1の各コンポーネントに供給すべきシステム電源を生成する。また、パワーサプライ39は、外部電源がACアダプタ40を介して供給されていない場合、バッテリ41を用いてパーソナルコンピュータ1の各コンポーネント(パーソナルコンピュータ本体11,およびディスプレイユニット(表示部)12)に供給すべきシステム電源を生成する。なお、以下においては、パーソナルコンピュータ本体11およびディスプレイユニット12の駆動電源がバッテリ41である場合を「バッテリ駆動」といい、パーソナルコンピュータ本体11およびディスプレイユニット12の駆動電源がACアダプタ40を介した外部電源である場合を「外部電源駆動」という。
パワーサプライ39は、システム電源の生成元(外部電源またはバッテリ41)が変わったときに、システム電源の生成元をEC/KBC38に対して割込通知する機能を有する。EC/KBC38は、システム電源の生成元をメインメモリ33上にロードされているシステムBIOSに通知する。システムBIOSは、EC/KBC38から通知されたシステム電源の生成元(外部電源またはバッテリ41)に応じて、メインメモリ33上のBATT駆動フラグ49を、バッテリ駆動を示すイネーブルフラグまたは外部電源駆動を示すディスイネーブルフラグにする。
次に、図3のフローチャートを参照して、図2のパーソナルコンピュータ1における同期・非同期モード設定処理について説明する。この同期・非同期モード設定処理は、ユーザにより例えば入力手段としてのキーボード15、タッチパッド16、スクロールボタン17、タッチパッドコントロールボタン18、およびスイッチ20などが操作されることにより同期・非同期モード設定処理を開始するとの指示がなされることで、開始される。
ステップS1において、CPU31は、メインメモリ33にロードされたシステムBIOSを実行し、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより同期・非同期モード設定処理を開始するとの指示がなされたか否かを判定し、同期・非同期モード設定処理を開始するとの指示がなされたと判定するまで待機する。
ステップS1において同期・非同期モード設定処理を開始するとの指示がなされた場合、CPU31はステップS2で、システムBIOSから同期・非同期モード設定処理を開始するとの指示がなされたと判定されたという通知を受けると、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、同期・非同期モード設定画面の表示データをグラフィックスコントローラ34に供給する。グラフィックスコントローラ34は、CPU31から供給された表示データを取得し、取得された同期・非同期モード設定画面の表示データに基づいて、LCD45に表示すべき表示イメージ(画像)を形成する映像信号を生成するとともに、生成された同期・非同期モード設定画面の表示データに対応する表示イメージの映像信号をディスプレイユニット12に出力する。ディスプレイユニット12のLCD45は、生成された表示イメージの映像信号に基づいて同期・非同期モード設定画面(図示せず)を表示する。
この同期・非同期モード設定画面には、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させて制御する同期モードを選択するための同期モード選択ラジオボックス(図示せず)、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させずにユーザがそれぞれを任意に設定可能な非同期モードとを選択するための非同期モード選択ラジオボックス(図示せず)が設けられている。
ステップS3において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、LCD45上に表示された同期・非同期モード設定画面において同期モード選択ラジオボックスまたは非同期選択ラジオボックスのいずれかの選択を受け付ける。
このとき、同期モード選択ラジオボックスと非同期モード選択ラジオボックスは、排他的に選択可能であり、いずれか一方のラジオボックス(例えば同期モード選択ラジオボックス)がすでに選択されている状態で、他方のラジオボックス(例えば非同期モード選択ラジオボックス)の選択が受け付けられると、すでに選択されていたラジオボックス(例えば非同期モード選択ラジオボックス)のチェックマークが解除されるとともに、選択が受け付けられたラジオボックス(例えば非同期モード選択ラジオボックス)のチェックマークが実行される。
ステップS4において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、選択が受け付けられたラジオボックス(例えば同期モード選択ラジオボックスと非同期モード選択ラジオボックス)に基づいて、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させて制御する同期モード、あるいは、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させずにユーザがそれぞれを任意に設定可能な非同期モードに設定する。
これにより、同期モードか非同期モードかのいずれかに設定される。
例えば同期モードに設定されると、その後、例えばメインメモリ33にロードされている同期設定データテーブル50に予め対応付けられている設定データに基づいて、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御が行われる。
図4は、メインメモリ33にロードされている同期設定データテーブル50の構成例を表している。なお、図4の同期設定データテーブル50は、例えばLCD45が透過型である場合の同期設定データテーブルを示している。勿論、LCD45が半透過型である場合や反射型である場合にはそれぞれ異なる同期設定データテーブルを用いるようにしてもよいし、いずれの場合においても同様の同期設定データテーブルを用いるようにしてもよい。
図4の同期設定データテーブル50の場合、パーソナルコンピュータ本体11およびディスプレイユニット12の駆動が外部電源駆動であるときには、電力モードが「ハイパワーモード」(すなわち、高消費電力モード)に設定され、LCD45の駆動モードがプログレッシブ駆動モード(プログレッシブ走査による駆動モード)に設定され、さらに、バックライト48の輝度が「Max」に設定されている。
一方、パーソナルコンピュータ本体11およびディスプレイユニット12の駆動がバッテリ駆動であるときには、電力モードが「ノーマルモード」(すなわち、通常の駆動時間モード)または「ロングライフモード」(すなわち、長時間の駆動時間モード)に設定され、LCD45の駆動モードがインタレース駆動モード(インタレース走査による駆動モード)に設定され、さらに、バックライト48の輝度が「Mid」または「Low」に設定されている。
ここで、ステップS3の受付処理において同期・非同期モード設定画面上において同期モード選択ラジオボックス(図示せず)の選択が受け付けられたとき、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、バッテリ駆動の際のモードが「ノーマルモード」であるか「ロングライフモード」であるかの選択がさらに受け付けられる。
例えば「ノーマルモード」の選択がさらに受け付けられると、同期モードに設定されるとともに、その後、バッテリ駆動であると判定されたときには、例えばメインメモリ33にロードされている同期設定データテーブル50の「ノーマルモード」に予め対応付けられている設定データ(LCD45の駆動モードが「インタレース駆動モード」で、かつ、バックライト48の輝度が「Mid」に設定された設定データ)に基づいて、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御が行われる。
一方、ステップS3の受付処理において同期・非同期モード設定画面上において非同期モード選択ラジオボックス(図示せず)の選択が受け付けられたとき、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、LCD45の駆動モード(すなわち、プログレッシブ駆動モードかインタレース駆動モードか)の選択がさらに受け付けられるとともに、バックライト48の輝度の選択がさらに受け付けられる。
このとき、選択が受け付けられるLCD45の駆動モードについて、プログレッシブ駆動モードかインタレース駆動モードの2つ以外の駆動モードの選択が受け付けられるようにしてもよい。また、選択が受け付けられるバックライト48の輝度は例えば256段階に予め設定するようにしてもよいし、より多段階に設定するようにしてユーザの好みに応じて任意の選択が受け付けられるようにしてもよい。
ステップS5において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、設定された同期モードか非同期モードかなどに関する同期/非同期設定データ57(勿論、同期モードの場合には「ノーマルモード」か「ロングライフモード」かなどに関する設定データも含まれている)をCMOSメモリ(CMOSRAM)42に格納する。これにより、同期モードか非同期モードかのいずれかに設定されているか否かなどに関する同期/非同期設定データ57が記憶される。
図5のフローチャートを参照して、図2のパーソナルコンピュータ1における駆動モード切替処理について説明する。この駆動モード切替処理は、パーソナルコンピュータ1の起動時、あるいは、図3のフローチャートを参照して説明した同期・非同期モード設定処理により同期モードまたは非同期モードが設定された(切り替えられた)ときに開始される。なお、ユーザによりACアダプタ40を介した外部電源駆動からバッテリ駆動に切り替えられたときにも、この駆動モード切替処理を開始するようにしてもよい。
なお、図5のフローチャートを参照して説明する駆動モード切替処理は、LCD45が透過型である場合について説明するが、勿論、この駆動モード切替処理は、LCD45が半透過型である場合や反射型である場合にも適用することができる。
ステップS11において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、CMOSメモリ42に格納されている同期/非同期設定データ57を読み出す。
ステップS12において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期/非同期設定データ57に基づいて、同期モードであるか(すなわち、同期モードに設定されているか)否かを判定する。
ステップS12において同期モードである(すなわち、同期モードに設定されている)と判定された場合、CPU31はステップS13で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、現在のシステム電源の生成元がバッテリ41であるか否かを判定する。
すなわち、メインメモリ33上のBATT駆動フラグ49が、バッテリ駆動を示すイネーブルフラグであるか、あるいは、外部電源駆動を示すディスイネーブルフラグであるかに基づいて、現在のシステム電源の生成元がバッテリ41であるか否かが判定される。
ステップS13において現在のシステム電源の生成元がバッテリ41ではないと判定された場合(すなわち、現在のシステム電源の生成元がACアダプタ40であると判定された場合)、CPU31はステップS14で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、メインメモリ33上にロードされている同期設定データテーブル50(例えば図4の同期設定データテーブル50)から、外部電源駆動の際の同期設定データを読み出す。
例えば図4の同期設定データテーブル50の場合、LCD45の駆動モードが「プログレッシブ駆動モード」に設定され、バックライト48の輝度が「Max」に設定されている同期設定データが読み出される。
ステップS15において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53に、LCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)である場合に応じたデータ(LCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データ)を書き込む。ここでは、便宜上、プログレッシブ駆動モードで動作させる場合を、LCD45の駆動モードが「ON状態」であるという。
ステップS16において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54に、バックライト48の輝度がMax状態である場合に応じたデータ(バックライト48の輝度を指示するバックライト輝度指示データ)を書き込む。
なお、ステップS15とステップS16の処理の順序は逆になってもよい。
ステップS13において現在のシステム電源の生成元がバッテリ41であると判定された場合、CPU31はステップS17で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期/非同期設定データ57に基づいて、同期モードのバッテリ駆動のうちのロングライフモードに設定されているか否かを判定する。
ステップS17において同期モードのバッテリ駆動のうちのロングライフモードに設定されていないと判定された場合(すなわち、同期モードのバッテリ駆動のうちのノーマルモードに設定されていると判定された場合)、CPU31はステップS18で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、メインメモリ33上にロードされている同期設定データテーブル50(例えば図4の同期設定データテーブル50)から、バッテリ駆動のうちのノーマルモードの際の同期設定データを読み出す。
例えば図4の同期設定データテーブル50の場合、LCD45の駆動モードが「インタレース駆動モード」に設定され、バックライト48の輝度が「Mid」(すなわち、Middle)に設定されている同期設定データが読み出される。
ステップS19において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53に、LCD45の駆動モードがOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(LCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データ)を書き込む。ここでは、便宜上、インタレース駆動モードで動作させる場合を、LCD45の駆動モードが「OFF状態」であるという。
ステップS20において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54に、バックライト48の輝度がMid状態である場合に応じたデータ(バックライト48の輝度を指示するバックライト輝度指示データ)を書き込む。
なお、ステップS19とステップS20の処理の順序は逆になってもよい。
一方、ステップS17において同期モードのバッテリ駆動のうちのロングライフモードに設定されていると判定された場合、CPU31はステップS21で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、メインメモリ33上にロードされている同期設定データテーブル50(例えば図4の同期設定データテーブル50)から、バッテリ駆動のうちのロングライフモードの際の同期設定データを読み出す。
例えば図4の同期設定データテーブル50の場合、LCD45の駆動モードが「インタレース駆動モード」に設定され、バックライト48の輝度が「Low」に設定されている同期設定データが読み出される。
ステップS22において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53に、LCD45の駆動モードがOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(LCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データ)を書き込む。
ステップS23において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54に、バックライト48の輝度がLow状態である場合に応じたデータ(バックライト48の輝度を指示するバックライト輝度指示データ)を書き込む。
なお、ステップS22とステップS23の処理の順序は逆になってもよい。
一方、ステップS12において非同期モードであると判定された場合、CPU31はステップS24で、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、CMOSメモリ42に格納されている同期/非同期設定データ57から、非同期モードの際の設定データ(すなわち、LCD45の駆動モードおよびバックライト48の輝度に関する設定データ)を読み出す。
例えば、図3の同期・非同期モード設定処理において、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、非同期モードの際のLCD駆動モードが「プログレッシブ駆動モード」に設定され、さらに、バックライト48の輝度が256段階中158段階目に設定された場合、非同期モードの際の設定データには、これらの設定データが含まれる。
ステップS25において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された非同期モードの際の設定データに基づいて、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53にデータ(LCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データ)を書き込む。
例えば図3の同期・非同期モード設定処理において、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、非同期モードの際のLCD駆動モードが「プログレッシブ駆動モード」に設定された場合、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53には、LCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)である場合に応じたデータが書き込まれる。
ステップS26において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された同期設定データに基づいて、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54にデータ(バックライト48の輝度を指示するバックライト指示データ)を書き込む。
例えば図3の同期・非同期モード設定処理において、ユーザにより例えばキーボード15およびスイッチ20などが操作されることにより、バックライト48の輝度が256段階中158段階目に設定された場合、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54には、バックライト48の輝度が256段階中158段階目である場合に応じたデータが書き込まれる。
なお、ステップS25とステップS26の処理の順序は逆になってもよい。
ステップS27において、EC/KBC38内の駆動モード信号発生回路55は、LCD駆動モードレジスタ53にデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた後、LCD駆動モードレジスタ53に書き込まれたLCD45の駆動モードの状態に応じたデータ(駆動モード指示データ)を読み出し、読み出されたLCD45の駆動モードの状態に応じたデータ(駆動モード指示データ)に基づいて、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。この駆動モード選択制御信号には、LCD駆動モードを例えばプログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モードに選択させるための制御信号が含まれている。
例えばステップS14乃至S16の処理を経て、LCD駆動モードレジスタ53にLCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた場合、ステップS27においては、LCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)に基づいて、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。この駆動モード選択制御信号には、LCD駆動モードを例えばプログレッシブ駆動モードに選択させるための制御信号が含まれている。
また、例えばステップS18乃至S20の処理を経て、LCD駆動モードレジスタ53にLCD45の駆動モードがOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた場合、ステップS27においては、LCD45の駆動モードがOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)に基づいて、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。この駆動モード選択制御信号には、LCD駆動モードを例えばインタレース駆動モードに選択させるための制御信号が含まれている。なお、例えばステップS21乃至S22の処理を経て、LCD駆動モードレジスタ53にLCD45の駆動モードがOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータが書き込まれた場合についても同様であり、その説明は省略する。
さらに、例えばステップS24乃至S26の処理を経て、LCD駆動モードレジスタ53にLCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)またはOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた場合、ステップS27においては、LCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)またはOFF状態(インタレース駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)に基づいて、それぞれ、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。この駆動モード選択制御信号には、LCD駆動モードを例えばプログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モードに選択させるための制御信号が含まれている。
ステップS28において、駆動モード信号発生回路55は、生成された駆動モード選択制御信号を同期回路43に信号線L2を介して供給する。その後、生成された駆動モード選択制御信号は、第2コネクタC2を介して駆動モード選択回路47に供給される。
但し、駆動モード信号発生回路55から供給される駆動モード選択制御信号は、同期回路43により、グラフィックコントローラ34から信号線L1を介してディスプレイユニット12に出力される映像信号と垂直ブランキングのタイミング同期を取った上で、ディスプレイユニット12内の駆動モード選択回路47に供給される。これにより、例えばLCD駆動モードをプログレッシブ駆動モードからインタレース駆動モードに切り替えた場合であっても、LCD45に表示される表示画面上にノイズを発生しないようにすることができる。
ステップS29において、表示パネル13に設けられた駆動モード選択回路47は、第2コネクタC2から供給される駆動モード選択制御信号に基づいて、LCD駆動回路46の駆動モード(プログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モード)を確定して選択し、LCD45の駆動モードを切り替える。
例えばステップS14乃至S16の処理を経て、LCD駆動モードレジスタ53にLCD45の駆動モードがON状態(プログレッシブ駆動モード)である場合に応じたデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた場合、ステップS29においては、第2コネクタC2から供給される駆動モード選択制御信号に基づいて、LCD駆動回路46の駆動モードがプログレッシブ駆動モードに確定されて選択され、LCD45の駆動モードが切り替えられる。
ステップS18乃至S20の処理を経た場合、ステップS21乃至S23の処理を経た場合、あるいは、ステップS24乃至S26の処理を経た場合についても、同様に、第2コネクタC2から供給される駆動モード選択制御信号に基づいて、LCD駆動回路46の駆動モードがプログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モードに確定されて選択され、LCD45の駆動モードが切り替えられる。
ステップS30において、EC/KBC38内のBL_PWM回路56は、バックライト輝度レジスタ54にデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた後、バックライト輝度レジスタ54に書き込まれたバックライト48の輝度の状態に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)を読み出し、読み出されたバックライト輝度指示データに基づいて、バックライト48の輝度を制御するための輝度制御信号としてのPWM信号を生成する。このPWM信号のデューティ比は、バックライト輝度レジスタ54に書き込まれたバックライト48の輝度の状態に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)によって変化する。
例えばステップS14乃至S16の処理を経て、バックライト輝度レジスタ54にバックライト48の輝度がMax状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた場合、ステップS30においては、バックライト48の輝度がMax状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)に基づいて、バックライト48の輝度を制御するための輝度制御信号としてのPWM信号が生成される。この輝度制御信号としてのPWM信号には、バックライト48の輝度をMax状態に制御するための制御信号が含まれている。
例えばステップS18乃至S20の処理を経て、バックライト輝度レジスタ54にバックライト48の輝度がMiddle状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた場合、ステップS30においては、バックライト48の輝度がMiddle状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)に基づいて、バックライト48の輝度を制御するための輝度制御信号としてのPWM信号が生成される。この輝度制御信号としてのPWM信号には、バックライト48の輝度をMiddle状態に制御するための制御信号が含まれている。
例えばステップS21乃至S23の処理を経て、バックライト輝度レジスタ54にバックライト48の輝度がLow状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた場合、ステップS30においては、バックライト48の輝度がLow状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)に基づいて、バックライト48の輝度を制御するための輝度制御信号としてのPWM信号が生成される。この輝度制御信号としてのPWM信号には、バックライト48の輝度をLow状態に制御するための制御信号が含まれている。
また、例えばステップS24乃至S26の処理を経て、バックライト輝度レジスタ54にバックライト48の輝度が例えば256段階中158段階目である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた場合、ステップS30においては、バックライト48の輝度が例えば256段階中158段階目である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)に基づいて、バックライト48の輝度を制御するための輝度制御信号としてのPWM信号が生成される。この輝度制御信号としてのPWM信号には、バックライト48の輝度を例えば256段階中158段階目に制御するための制御信号が含まれている。
ステップS31において、BL_PWM回路56は、生成されたPWM信号をバックライト電源44に出力(供給)する。バックライト電源15は、BL_PWM回路56から入力されたPWM信号に基づいて昇圧した電源をバックライト48に供給する。
ステップS32において、バックライト48は、バックライト電源44から供給される昇圧された電源に応じた輝度で切り替えて点灯する。
例えばステップS14乃至S16の処理を経て、バックライト輝度レジスタ54にバックライト48の輝度がMax状態である場合に応じたデータ(バックライト輝度指示データ)が書き込まれた場合、バックライト48は、バックライト電源44から供給される昇圧された電源に応じてMax状態の輝度で点灯する。
本発明の実施形態においては、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させて制御する同期モードと、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させずにユーザがそれぞれを任意に設定可能な非同期モードとのいずれか一方を設定することができる。
また、パーソナルコンピュータ1の起動時、あるいは、図3のフローチャートを参照して説明した同期・非同期モード設定処理により同期モードまたは非同期モードが設定された(切り替えられた)ときなどに、同期/非同期設定データに基づいて同期モードか非同期モードに設定されているかを判定し、同期モードに設定されていると判定された場合、さらに現在のシステム電源がバッテリであるか外部電源であるかを判定し、その判定結果に基づいて同期設定データテーブル50から同期設定データを読み出し、読み出された同期設定データに基づいてLCD駆動モードレジスタ53とバックライト電源レジスタ54にデータをそれぞれ書き込むことができる。
非同期モードに設定されていると判定された場合、同期/非同期設定データから、非同期モードの際の設定データを読み出し、読み出された設定データに基づいてLCD駆動モードレジスタ53とバックライト電源レジスタ54にデータをそれぞれ書き込むことができる。
次に、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53からLCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データを読み出し、EC/KBC38内の駆動モード信号発生回路55において、読み出された駆動モード指示データに基づいてLCD45の駆動モードの選択を制御する駆動モード選択制御信号を生成するとともに、ディスプレイユニット12の駆動モード選択回路47において、生成された駆動モード選択制御信号に基づいてLCD45の駆動モードを確定し選択し、LCD45の駆動モードを切り替えることができる。
また、パーソナルコンピュータ1の起動時、あるいは、図3のフローチャートを参照して説明した同期・非同期モード設定処理により同期モードまたは非同期モードが設定された(切り替えられた)ときなどに、EC/KBC38内のバックライト輝度レジスタ54からバックライト48の輝度を指示するバックライト輝度指示データを読み出し、EC/KBC38内のBL_PWM回路56において、読み出されたバックライト輝度指示データに基づいてバックライト48の輝度を制御する輝度制御信号を生成するとともに、ディスプレイユニット12のバックライト48において、バックライト電源15から供給されたPWM信号に基づいて昇圧した電源に応じた輝度で切り替えて点灯することができる。
これにより、特定のPCプラットフォームに実装される表示ドライバの制御によることなく、EC/KBC38の制御により、例えばバッテリ駆動時にバックライト48の輝度をLow状態に(低く)するとともに、LCD45の駆動モードをインタレース駆動モード(低電力駆動モード)に切り替えることができ、ディスプレイユニット12のLCD45における消費電力を効率よく低減させるとともに、ユーザが所望するロングライフバッテリ(長時間駆動)を得ることができる。その結果、ディスプレイユニット12のLCD45における駆動モードの切り替えを簡単に行うことができる。また、変更するのに費やす時間と労力が大きい表示ドライバの変更を行う必要がなくなることから、システム設計をより容易にするとともに、パーソナルコンピュータ1のチューニングを行いやすくすることができる。
また、システム電源の生成元(外部電源かバッテリか)によってLCD45の駆動モードを切り替えることができる。
さらに、ユーザが動画像などを視聴する場合に、ユーザの好みに応じて所望のLCD45の駆動モードとバックライト48の輝度をそれぞれ設定し、設定されたLCD45の駆動モードとバックライト48の輝度によってディスプレイユニット12のLCD45で画像を表示することができる。これにより、動画向けに視認性を向上させることができる。
また、グラフィックコントローラ34から信号線L1を介してディスプレイユニット12に出力される映像信号と垂直ブランキングのタイミング同期を取った上で、ディスプレイユニット12内の駆動モード選択回路47においてLCD45の駆動モードを選択するようにしたので、例えばLCD駆動モードをプログレッシブ駆動モードからインタレース駆動モードに切り替えた場合であっても、LCD45に表示される表示画面上にノイズを発生しないようにすることができる。これにより、ユーザに対して、LCD45の駆動モードの切替時における違和感や不快感を与えないようにすることができる。
従って、LCD45における駆動モードの切り替えをPCプラットフォームに依存せず行い、より消費電力を低減することできる。換言すれば、ディスプレイユニット12のLCD45における駆動モードの切り替えの利便性を向上させることができるとともに、より効率的な低消費電力の環境を提供することができる。
なお、本発明の実施形態においては、バックライト48の輝度の状態を、Max、Middle、Lowの3つの状態で切り替えるようにしたが、このような場合に限られず、バックライト48をOFFにする状態を含めて、より多段階(例えば5段階や8段階など)で切り替えるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態においては、同期回路43をディスプレイユニット12の外部に設けるようにしたが、同期回路43をディスプレイユニット12の内部に設けて、ディスプレイユニット12内部において自動的に垂直ブランキングと同期を取るようにしてもよい。
さらに、図4の同期設定データテーブル50においては、LCD45の駆動モードとバックライト48の輝度を対応付けるようにしたが、このような場合に限られず、例えばリフレッシュレート(60Hz、50Hz,40Hzなど)やクロック周波数などの他の条件も組み合わせて対応付けるようにしてもよい。これにより、より消費電力を低減することができるとともに、よりユーザの好みに合った設定とすることができる。
また、ディスプレイユニット12内部に設けた第1コネクタC1および第2コネクタC2を、1つのコネクタにして実装面積を小さくするようにしてもよい。これにより、コネクタを安価にするとともに、パーソナルコンピュータ1の筐体自体を安価にすることができる。
ところで、ユーザがこの好みに応じて、例えばスイッチ20のうちの1つに設けられたLCD駆動モード切替スイッチ(図示せず)を操作することにより、LCD45の駆動モードのみを瞬時に切り替えるようにしてもよい。以下、この方法を用いた駆動モード切替処理について説明する。
図6のフローチャートを参照して、図2のパーソナルコンピュータ1における他の駆動モード切替処理について説明する。なお、図6のステップS42乃至S63の処理は、図5のステップS11乃至S32の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS41において、CPU31は、メインメモリ33にロードされたシステムBIOSを実行し、ユーザにより例えばスイッチ20のうちのLCD駆動切替スイッチ(図示せず)が押されたか否かを判定とする。
ステップS41においてユーザにより例えばスイッチ20のうちのLCD駆動切替スイッチ(図示せず)が押されていないと判定された場合、処理はステップS42に進み、ステップS42以降の処理が実行される。
ステップS41においてユーザにより例えばスイッチ20のうちのLCD駆動切替スイッチ(図示せず)が押されたと判定された場合、CPU31はステップS64で、システムBIOSからユーザにより例えばスイッチ20のうちのLCD駆動切替スイッチ(図示せず)が押されたと判定されたという通知を受けると、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、LCD45の駆動モード制御とバックライト48の輝度制御を同期させずにユーザがそれぞれを任意に設定可能な非同期モードに設定する。
これにより、非同期モードかに設定される。
ステップS65において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、CMOSメモリ42に格納されている同期/非同期設定データ57に含まれる非同期モードの際のLCDの駆動モードを参照して、非同期モードの際のLCDの駆動モードを切り替えて設定する。すなわち、CMOSメモリ42に格納されている同期/非同期設定データ57に含まれる非同期モードの際のLCDの駆動モードが例えばプログレッシブ駆動モードであった場合、インタレース駆動モードに切り替えて設定される。
ステップS66において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされたユーティリティ51を実行し、同期/非同期設定データ57をCMOSメモリ42に格納する。これにより、非同期モードかに設定された後の同期/非同期設定データ57が記憶される。
ステップS67において、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、CMOSメモリ42に格納されている同期/非同期設定データ57から、非同期モードの際の設定データ(すなわち、切り替えられたLCD45の駆動モードおよびバックライト48の輝度に関する設定データ)を読み出す。
ステップS68において、CPU31は、メインメモリ33上にロードされているユーティリティ51を実行し、読み出された非同期モードの際の設定データに基づいて、EC/KBC38内のLCD駆動モードレジスタ53にデータ(LCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データ)を書き込む。すなわち、切り替えられたLCD45の駆動モードを指示する駆動モード指示データが、LCD駆動モードレジスタ53に書き込まれる。
ステップS69、EC/KBC38内の駆動モード信号発生回路55は、LCD駆動モードレジスタ53にデータ(駆動モード指示データ)が書き込まれた後、LCD駆動モードレジスタ53に書き込まれたLCD45の駆動モードの状態に応じたデータ(駆動モード指示データ)を読み出し、読み出されたLCD45の駆動モードの状態に応じたデータ(駆動モード指示データ)に基づいて、LCD駆動モードの選択を制御するための駆動モード選択制御信号を生成する。この駆動モード選択制御信号には、LCD駆動モードを例えばプログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モードに選択させるための制御信号が含まれている。
ステップS70において、駆動モード信号発生回路55は、生成された駆動モード選択制御信号を同期回路43に信号線L2を介して供給する。その後、生成された駆動モード選択制御信号は、第2コネクタC2を介して駆動モード選択回路47に供給される。
ステップS71において、表示パネル13に設けられた駆動モード選択回路47は、第2コネクタC2から供給される駆動モード選択制御信号に基づいて、LCD駆動回路46の駆動モード(プログレッシブ駆動モードまたはインタレース駆動モード)を確定して選択し、LCD45の駆動モードを切り替える。
これにより、LCD45の駆動モードのみを瞬時に切り替えることができる。従って、LCD45における駆動モードの切り替えをPCプラットフォームに依存せず行い、より消費電力を低減することできる。また、ディスプレイユニット12のLCD45における駆動モードの切り替えを簡単に行うことができる。その結果、ディスプレイユニット12のLCD45における駆動モードの切り替えの利便性を向上させることができる。
なお、本発明は、パーソナルコンピュータ1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1…パーソナルコンピュータ、11…コンピュータ本体、12…ディスプレイユニット、13…表示パネル、14…ヒンジ、15…キーボード、16…タッチパッド、17…スクロールボタン、18…タッチパッドコントロールボタン、19…パワーボタン、20…スイッチ、31…CPU,32…ノースブリッジ、33…メインメモリ、34…グラフィックコントローラ、35…サウスブリッジ、36…BIOS−ROM、37…HDD、38…EC/KBC、39…パワーサプライ、40…ACアダプタ、41…バッテリ、42…CMOSメモリ、43…同期回路、44…バックライト電源、45…LCD、46…LCD駆動回路、47…駆動モード選択回路、48…バックライト、49…BATT駆動フラグ、50…同期設定データテーブル、51…ユーティリティ、52…OS,53…LCD駆動レジスタ、54…バックライト輝度レジスタ、55…駆動モード信号発生器、56…BL_PWM回路、57…同期/非同期設定データ。