JP2008158565A - シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、シミュレーションプログラムが格納された記録媒体およびシミュレーション方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路基板に接続されたケーブルから放射する電磁波を効率的に解析する装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るシミュレーション装置は、ケーブル部分をダミーインピーダンスに置き換えた基板側モデルと、回路基板の伝達関数とケーブル部分とを接続したケーブル側モデルとを作成するモデル作成部212と、基板側モデルに対しFDTD法による電磁界解析を行なうFDTD実行部214と、ケーブル側モデルに対し時間領域モーメント法による電磁界解析を行なうMoM実行部216と、FDTD実行部214の解析結果に基づき、回路基板の伝達関数を算出する伝達関数算出部220とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係るシミュレーション装置は、ケーブル部分をダミーインピーダンスに置き換えた基板側モデルと、回路基板の伝達関数とケーブル部分とを接続したケーブル側モデルとを作成するモデル作成部212と、基板側モデルに対しFDTD法による電磁界解析を行なうFDTD実行部214と、ケーブル側モデルに対し時間領域モーメント法による電磁界解析を行なうMoM実行部216と、FDTD実行部214の解析結果に基づき、回路基板の伝達関数を算出する伝達関数算出部220とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、電磁界解析に関する。
近年、回路の高密度化・信号の高速化に伴い、電子機器から放射される電磁波によって周辺機器が誤動作を引き起こす等のEMC(Electromagnetic Compatibility)問題が深刻化している。このような電磁波から他の電子機器及び人体への影響を考慮し、各国で厳しい規制が行なわれるようになってきた。そのような規制を満たす装置を開発するため、電子機器から放射される電磁波のシミュレーション方法として様々な手法が提案されている。
たとえば、非特許文献1では、電磁界解析の一つの手法に有限差分時間領域法(以下、「FDTD(Finite Difference Time Domain)法」と呼ぶ)が提案されている。FDTD法は、解析領域を格子(セル)で分割し、格子点に未知電磁界を配置するものである。そして、これらの未知電界および磁界と、隣接する未知磁界および電界との間に働く関係式をマクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって導き、それらに基づき未知電界および磁界をあるタイムステップを単位に更新していくことで全体の電磁界挙動を求める解析手法である。FDTD法は、アルゴリズムが簡単で、大規模問題に対する計算効率が良いことからプリント基板等の解析に用いられるようになってきた。
また、特許文献1では、時間領域モーメント法と回路解析を連携させ、電磁放射を精度よく算出する方法が提案されている。時間領域モーメント法は、マクスウェルの電磁界方程式から導かれる積分方程式の数値解析法の一つである。FDTD法は解析対象物が任意形状であるのに対し、時間領域モーメント法では解析対象物の構造に制約があるが、限定形状の場合には解析精度がよい。
特開2003−216681号公報
"Numerical solution of initial boundary value problems involving Maxwell's equations in isotropic media," K.S.Yee, IEEE Trans. Antennas & Propag., vol.AP-14, no.3, pp.302-307, May 1966.
プリント(回路)基板に接続されたケーブルからの電磁妨害(以下、「EMI(Electromagnetic Interference)」と呼ぶ)を時間領域モーメント法によって解析する場合、解析対象のケーブルに加え、緻密で複雑な構造をもつプリント基板上の配線を膨大な要素数でモデル化する必要がある。
時間領域モーメント法では、解析対象を微小な要素に分割してモデル化する。各要素を流れる電流を求めるためには、要素数のサイズを持つ密行列の逆行列計算が必要となり、その計算量はO(n3)となる(ただし、nは要素数)。このため、プリント基板のような複雑な構造をもつ解析対象を扱う場合、計算量は膨大なものとなり、解析は困難である。
一方、FDTD法は、要素数に対して比例する計算量を持ち、並列化プログラムとの親和性もよいことから、プリント基板などの解析に適用される例が報告されている。しかしながら、プリント基板のような微細な構造を扱うと同時にケーブルからの放射する電磁波を解析するためには、ケーブルの周りの空間も微細なセルによってモデル化する必要がある。このため、計算量はやはり膨大なものとなり、解析は困難である。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、回路基板に接続されたケーブルから放射する電磁波を効率的に解析する装置を提供することである。
本発明の1つの局面に従うと、少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を行なうシミュレーション装置であって、回路基板をセル分割し、ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するための手段と、第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するための手段と、第1の電磁界解析から、回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるための手段と、ケーブルのモデルと伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するための手段と、第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するための手段とを備える。
好ましくは、第2の電磁界解析を実行するための手段は、ケーブルと回路基板とを接続する端子における電圧を入力としてケーブルに流れる電流を求めるための手段と、求めた電流から、伝達関数に基づいて端子における電圧を求めるための手段と、ケーブルに流れる電流を求めるための手段と端子における電圧を求めるための手段とを繰り返し実行させるための手段と、繰り返し実行させるための手段により求められた、ケーブルに流れる電流から所定の位置における電磁界分布を求めるための手段とを含む。
好ましくは、第1の電磁界解析は、有限差分時間領域法を用いる。
好ましくは、第2の電磁界解析は、時間領域モーメント法を用いる。
好ましくは、第2の電磁界解析は、時間領域モーメント法を用いる。
好ましくは、第1の解析モデルを作成するための手段は、複数のケーブルが接続された回路基板に対して解析モデルを作成する。
本発明の他の局面に従うと、演算部を有するコンピュータに、少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を実行させるためのシミュレーションプログラムであって、演算部が、回路基板をセル分割し、ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するステップと、演算部が、第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するステップと、演算部が、第1の電磁界解析から、回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるステップと、演算部が、ケーブルのモデルと伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するステップと、演算部が、第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、上記シミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明のさらに他の局面に従うと、少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を実行させるためのシミュレーション方法であって、回路基板をセル分割し、ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するステップと、第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するステップと、第1の電磁界解析から、回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるステップと、ケーブルのモデルと伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するステップと、第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するステップとを備える。
本発明によれば、回路基板に接続されたケーブルから放射する電磁波を効率的に解析することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
以下の説明で明らかになるように、本実施の形態に係るシミュレーション装置は、回路基板に接続されたケーブルから放射する電磁波を解析する際に、基板部分とケーブル部分とを異なる解析方法で連携して行なう。各部分に適した手法で解析を行なうことで、解析対象全体を単一の手法で解析する場合と比べ効率的に解析を実行できる。
図1は、本発明に係るシミュレーション装置100の構成をブロック図形式で示す図である。
図1を参照して、シミュレーション装置100の構成について説明する。
シミュレーション装置100は、コンピュータ本体102と、コンピュータ本体102とバス105を介して接続される、フレキシブルディスク(Flexible Disk、以下「FD」と呼ぶ)116に情報を読み書きするためのFDドライブ106と、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)118等の光ディスク上の情報を読み込むための光ディスクドライブ108と、外部とデータの授受を行なうための通信インターフェイス128と、表示装置としてのモニタ104と、入力装置としてのキーボード110およびマウス112とを備える。コンピュータ本体102は、バス105に接続されたCPU(Central Processing Unit)120と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ122と、直接アクセスメモリ装置、たとえば、ハードディスク124を含む。
シミュレーション装置100は、コンピュータ本体102と、コンピュータ本体102とバス105を介して接続される、フレキシブルディスク(Flexible Disk、以下「FD」と呼ぶ)116に情報を読み書きするためのFDドライブ106と、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)118等の光ディスク上の情報を読み込むための光ディスクドライブ108と、外部とデータの授受を行なうための通信インターフェイス128と、表示装置としてのモニタ104と、入力装置としてのキーボード110およびマウス112とを備える。コンピュータ本体102は、バス105に接続されたCPU(Central Processing Unit)120と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ122と、直接アクセスメモリ装置、たとえば、ハードディスク124を含む。
ハードディスク124は、解析対象となる、回路素子を実装するプリント基板及びケーブルの形状、基板を構成する媒質の誘電率等の物理的性質を表現するパラメータ等が格納された回路・基板CADデータ200と、電磁界解析を実行するプログラム202と、解析するための条件が格納された解析条件204と、解析対象となるプリント基板及びケーブルの解析モデル205と、解析結果を格納するための解析結果206を含む。
以下の説明では、回路素子を実装するプリント基板のことを「回路基板」と呼ぶ。ただし、解析対象は回路素子を実装しないプリント基板であってもよい。
ここで、回路基板から回路基板、または機器間で信号の伝送を行なうための導線からなる外部配線を「ケーブル」と呼ぶ。なお、ケーブルは複数の導線が束になっているものやアンテナとして機能する導体も含む。
また、回路基板とケーブルを接続する部分を「コネクタ」と呼ぶ。コネクタは、ケーブルの導線と回路基板上の配線とを効率よく接続するために、ケーブルの導線の接続部分を規則的な配列に整えた構造物である。つまり、回路基板上の配線とケーブルの導線はコネクタ同士の結合によって接続される。
また、プリント基板中の波源の箇所及びケーブルを接続(コネクタを挿入)する箇所の端子を「ポート」と呼ぶ。
回路・基板CADデータ200は、ポートの位置やケーブルの直径等のデータを含む。
ここで、たとえば、回路・基板CADデータ200および解析条件204については、通信インターフェイス128を介して、外部のデータベースから供給されてもよい。また、本発明に係るシミュレーションを行なうプログラムは、FD116、またはCD−ROM118等の記憶媒体によって供給されてもよいし、他のコンピュータにより通信回線を経由して供給されてもよい。また、電磁界解析は、通信インターフェイス128を介して、外部のコンピュータに実行させ、その結果をハードディスク124に格納させてもよい。
ここで、たとえば、回路・基板CADデータ200および解析条件204については、通信インターフェイス128を介して、外部のデータベースから供給されてもよい。また、本発明に係るシミュレーションを行なうプログラムは、FD116、またはCD−ROM118等の記憶媒体によって供給されてもよいし、他のコンピュータにより通信回線を経由して供給されてもよい。また、電磁界解析は、通信インターフェイス128を介して、外部のコンピュータに実行させ、その結果をハードディスク124に格納させてもよい。
演算処理装置として機能するCPU120は、メモリ122をワーキングメモリとして、上述した各プログラムに対応した処理を実行する。
なお、CD−ROM118は、コンピュータ本体に対してインストールされるプログラム等の情報を記録可能な媒体であれば、他の媒体、たとえば、DVD−ROM(Digital Versatile Disc)やメモリーカードなどでもよく、その場合は、コンピュータ本体102には、これらの媒体を読み取ることが可能なドライブ装置が設けられる。また、バス105には、カセット形式の磁気テープを着脱自在に装着してアクセスする磁気テープ装置が接続されていてもよい。
本発明に係るシミュレーションを行なうプログラムは、上述の通り、CPU120により実行されるソフトウェアである。一般的に、こうしたソフトウェアは、CD−ROM118、FD116等の記憶媒体に格納されて流通し、光ディスクドライブ108またはFDドライブ106等により記憶媒体から読み取られてハードディスク124に一旦格納される。または、シミュレーション装置100がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから一旦ハードディスク124にコピーされる。そうしてさらにハードディスク124からメモリ122中のRAMに読み出されてCPU120により実行される。なお、ネットワーク接続されている場合には、ハードディスク124に格納することなくRAMに直接ロードして実行するようにしてもよい。
図1に示したコンピュータのハードウェア自体およびその動作原理は一般的なものである。したがって、本発明の機能を実現するに当り本質的な部分は、FD116、CD−ROM118、ハードディスク124等の記憶媒体に記憶されたソフトウェアである。
図2は、CPU120の機能的構成を示すブロック図である。
図2を参照して、CPU120の機能的構成を説明する。
図2を参照して、CPU120の機能的構成を説明する。
CPU120は、電磁界解析を実行するプログラム202に従い電磁界解析を行なう電磁界解析部210と、電磁界解析部210の解析結果から伝達関数を導出する伝達関数算出部220と、電磁界解析部210および伝達関数算出部220の制御を行なう解析制御部240とから構成される。
電磁界解析部210は、解析対象の解析モデルを作成するモデル作成部212と、FDTD法を実行するFDTD実行部214と、時間領域モーメント法を実行するMoM(Method of Moments)実行部216とを含む。
モデル作成部212は、回路・基板CADデータ200から、解析対象となる回路基板及びケーブルの各構成要素の形状情報と電磁界解析に必要な、誘電率、透磁率、導電率の物性値を抽出し、解析条件204で与えられる条件(セルサイズなど)に従って解析モデルを作成し、ハードディスク124内の解析モデル205に書き込む。
なお、解析モデルは、「基板側モデル」および「ケーブル側モデル」を含む。
FDTD法によって電磁界解析をする場合は、コネクタを含む回路基板を与えられたセルサイズで分割し、各セルに対し満たされる物質に応じて物性値を与えた「基板側モデル」を用いる。この際、ケーブル部分は、試行的に求められた所定の値で置き換えられる。ここで置き換えられる所定の値としては、FDTD法による解析が早く収束するような値が望ましい。このような値は、回路やケーブルの構造に依存するが、本実施の形態では、基板上の回路をつなぐのに用いられるような配線の特性インピーダンスの値(たとえば、50Ω)とする。
FDTD法によって電磁界解析をする場合は、コネクタを含む回路基板を与えられたセルサイズで分割し、各セルに対し満たされる物質に応じて物性値を与えた「基板側モデル」を用いる。この際、ケーブル部分は、試行的に求められた所定の値で置き換えられる。ここで置き換えられる所定の値としては、FDTD法による解析が早く収束するような値が望ましい。このような値は、回路やケーブルの構造に依存するが、本実施の形態では、基板上の回路をつなぐのに用いられるような配線の特性インピーダンスの値(たとえば、50Ω)とする。
時間領域モーメント法によって電磁界解析をする場合は、ケーブルを、与えられたサイズで微小要素(セグメント)に分割し、各セグメントに対し満たされる物質に応じて物性値を与えた「ケーブル側モデル」を用いる。このモデルでは、どのポートとどのセグメントがつながっているか等が分かるようになっている。この際、回路基板部分は、伝達関数算出部220が算出する伝達関数によってモデル化され、ケーブルのモデルと接続される。
FDTD実行部214は、解析モデル205から基板側モデルを読み込み、解析条件204(FDTDのタイムステップ等)に従ってFDTD法による電磁界解析を実行する。そして、解析した結果を解析結果206に書き込む。FDTD法については後述する。
MoM実行部216は、解析モデル205からケーブル側モデルを読み込み、時間領域モーメント法による電磁界解析を実行する。この際、解析結果206から読み込んだ、伝達関数算出部220が算出した伝達関数を利用する。時間領域モーメント法については後述する。
伝達関数算出部220は、解析結果206より各ポートにおける電圧値、電流値を読み込み伝達関数を算出する。この伝達関数は、回路基板上の回路素子の影響を考慮したときの、i番目のポートの入力に対するj番目のポートの出力特性を示す。
ここで、FDTD法と時間領域モーメント法について簡単に説明する。
(FDTD法)
FDTD法は、マクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって数値計算する方法である。まず、解析領域を格子で分割し、格子の各辺の中心に電界、各面の中心に磁界を配置する、いわゆるYee格子という構造を取る。そして、マクスウェルの方程式を差分化すると、電界・磁界は、空間的に半セル、時間的に半タイムステップずらした位置に配置される。ここで、求めたい未知電界、未知磁界と隣接する1タイムステップ前の既知電界、既知磁界の間に働く関係式を電磁気学に基づくマクスウェル方程式から導くと次の式(1)および式(2)のようになる。
(FDTD法)
FDTD法は、マクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって数値計算する方法である。まず、解析領域を格子で分割し、格子の各辺の中心に電界、各面の中心に磁界を配置する、いわゆるYee格子という構造を取る。そして、マクスウェルの方程式を差分化すると、電界・磁界は、空間的に半セル、時間的に半タイムステップずらした位置に配置される。ここで、求めたい未知電界、未知磁界と隣接する1タイムステップ前の既知電界、既知磁界の間に働く関係式を電磁気学に基づくマクスウェル方程式から導くと次の式(1)および式(2)のようになる。
なお、式中で太字は、当該変数がベクトルであることを示す。
式(1)はnタイムステップの電界E(ベクトル)、式(2)は(n+1/2)タイムステップの磁界H(ベクトル)についての関係式である。ただし、Δtem,μ,ε,σは、それぞれ、タイムステップ、透磁率、誘電率、導電率とする。
式(1)はnタイムステップの電界E(ベクトル)、式(2)は(n+1/2)タイムステップの磁界H(ベクトル)についての関係式である。ただし、Δtem,μ,ε,σは、それぞれ、タイムステップ、透磁率、誘電率、導電率とする。
これらをもとに未知電界、未知磁界をあるタイムステップΔtemを単位に更新していくことで、解析領域全体の電磁界挙動を時間領域で求めることができる。
なお、FDTD法におけるタイムステップΔtemは、セルのサイズに対し、次の式(3)に示すCourant安定条件を満たす必要がある。
ただし、cは光速、Δx,Δy,Δzはセルの各辺の長さを示す。
タイムステップΔtemが式(3)を満たさない場合は、算出された値が発散されてしまうことが一般に知られている。
タイムステップΔtemが式(3)を満たさない場合は、算出された値が発散されてしまうことが一般に知られている。
このように、FDTD法では解析領域内の未知電界、未知磁界を陽解法により逐次的に計算することで解析対象の時間領域電磁界応答を解析できる。
また、プリント基板上に実装される回路素子の影響を含めて解析する場合は、FDTD法と回路解析とを融合した数値シミュレーションが行なわれる。FDTD法と回路解析とを融合した数値シミュレーションは、回路素子の特性とその周囲の電磁界現象を統一的に解析できるといった特徴を持っており、回路中を伝搬する高周波信号の解析に非常に有用であることが一般に知られている。
このような電磁界回路連携解析では、文献「FDTD法による電磁界およびアンテナ解析(宇野亨著、コロナ社、1998年)」に示されているように、FDTD法によって計算される電流を回路解析の電流源として与える電流源法等が用いられる。
(時間領域モーメント法)
時間領域モーメント法では、まず、線状の要素(たとえば、ケーブルやアンテナ)をセグメントに分割し、各セグメント上に流れる電流Ik(t)(ただし、1≦k≦m(mはセグメント数))を未知数とする。そして、未知電流を既知の展開関数の1次結合で仮定して、連立方程式に変形し数値的に解く。
時間領域モーメント法では、まず、線状の要素(たとえば、ケーブルやアンテナ)をセグメントに分割し、各セグメント上に流れる電流Ik(t)(ただし、1≦k≦m(mはセグメント数))を未知数とする。そして、未知電流を既知の展開関数の1次結合で仮定して、連立方程式に変形し数値的に解く。
具体的には、特許文献1で示すように、各セグメントの間の相互インピーダンスを表わす行列Z、各セグメントに流れる電流を表わすベクトルI(t)、各ポートに印加される電圧のベクトルV(t)および時間遅れ成分Re(t)を用いて以下の式(4)のような連立方程式を解き、解I(t)を得る。
ZI(t)=Re(t)+V(t)…式(4)
ただし、行列Zは、m行n列の行列であり、ベクトルI(t)およびV(t)は、それぞれm個の成分を持つm次元ベクトルである。
ただし、行列Zは、m行n列の行列であり、ベクトルI(t)およびV(t)は、それぞれm個の成分を持つm次元ベクトルである。
また、時間領域モーメント法で分割された各セグメントに電流が流れるとその電流によって、他のセグメントにセグメント間の距離を光の速度で割った値の時間だけ遅れて電界が照射される。この電界による電圧相当成分が、時間遅れ成分Re(t)である。
次に、本実施の形態に係る解析手順について述べる。
図3は、本実施の形態に係る解析手順の概略を示したフローチャートである。
図3は、本実施の形態に係る解析手順の概略を示したフローチャートである。
図3を参照して、本実施の形態に係る解析手順の概略について説明する。
まず、ステップS300では、解析対象として、たとえば、1本のケーブル20の一方端が接続された基板10が与えられる。たとえば、基板10は回路素子が装着されたプリント基板であり、ケーブル20は基板間で信号の伝送を行なうような外部配線である。
まず、ステップS300では、解析対象として、たとえば、1本のケーブル20の一方端が接続された基板10が与えられる。たとえば、基板10は回路素子が装着されたプリント基板であり、ケーブル20は基板間で信号の伝送を行なうような外部配線である。
次に、ステップS302では、基板10とケーブル20との解析を別々に行なうため、ケーブル部分を適当な値(たとえば、50Ω)を持つダミーインピーダンスに置き換え、基板10に対しては与えられたセルサイズで分割して、基板側モデルを作成する。そして、これに対してFDTD法により電磁界解析を行なう。
この際、ポート数と等しい回数だけ、各ポートに入力(たとえば、パルス波)を与えて電磁界解析を行なう。たとえば、ポートが波源とダミーインピーダンスの2つである場合、波源のポートに入力を与えて一度電磁界解析を行ない、次にダミーインピーダンスのポートに入力を与えて電磁界解析を行なう。
さらに、電磁界解析により求めた各ポートの電圧値、電流値を記録しておく。このとき、i番目のポートに入力を与えた場合のj番目のポートでの電圧値、電流値をそれぞれvij、iijとする。
続いて、ステップS304では、ステップS302で記録した電圧値、電流値から伝達関数を求める。
具体的には、まず、ステップS302で記録したvij、iijをフーリエ変換などにより周波数領域の値Vij、Iijに変換する。そして、変換した値を用いて、電圧値を電流値で除してZ行列を求める。たとえば、ポートが2つである場合、Z行列は次式(5)のように求める。
Z行列は、電流が入力として与えられたときに電圧を出力する伝達関数として扱うことができる。
そして、ステップS306では、ケーブル20を微小要素に分割し、基板10をステップS304で求めた伝達関数に置き換えてケーブル側モデルを作成する。そして、ケーブルを流れる電流を時間領域モーメント法により求める。
伝達関数は各ポート間の入出力比を示すため、ケーブル部分を流れる電流について時間領域モーメント法で求め、求めた電流を伝達関数の入力としてポートの電圧が求まる。さらに、このポートの電圧を時間領域モーメント法の入力として、ケーブル部分に流れる電流を求める。このように、時間領域モーメント法と伝達関数を用いた計算とを連携させることで、ケーブル側モデルの解析を行なう。
具体的には、時間領域モーメント法では、まず、上記式(4)で示したように、電圧を入力として電流を求める。ここで、未知変数となる電圧、電流の初期値をともに、たとえば0とする。
次に、この電流と、波源のポートに電流源の形で入力された電流とにより、伝達関数を用いた以下の式(6)からi番目のポートでの電圧を求める。
ただし、nはポート数、zは時間領域に変換されたZ行列のi行j列目の要素である。
そして、解析時刻tを進め、式(6)から求められた電圧を時間領域モーメント法への入力とし、再度、電流を式(4)を用いて求める。
そして、解析時刻tを進め、式(6)から求められた電圧を時間領域モーメント法への入力とし、再度、電流を式(4)を用いて求める。
このような手順を終了条件(たとえば、所定の時間経過)を満たすまで繰り返し、時間的に変化する電流を求める。
この電流から、ケーブルより所定の距離だけ離れた位置での電磁界(遠方電磁界)を算出する。これにより、EMIが得られる。
なお、上記の説明では、伝達関数の導出例として、波源を1つ、ダミーコネクタを1つとした2ポートの場合を説明したが、波源およびダミーコネクタが複数あっても同様に算出できる。
また、特許文献1では、回路解析によりポートの電圧を求め、時間領域モーメント法では、式(4)を用いて電流を求めていた。本実施の形態に係る解析方法における、Z行列を用いた式(6)からポートの電圧を求めるステップは、特許文献1における回路解析によりポートの電圧を求めるステップに該当する。
以上で述べた本実施の形態に係る解析方法は、以下の手続きによってコンピュータソフトウェアとして実装できる。以下、その手続きについてまとめる。
図4は、図3で示した解析手順を具体的に示したフローチャートである。
図4を参照して、本実施の形態に係る解析処理の流れについて説明する。なお、図4のフローチャートに示される処理は、解析制御部240として機能するCPU120がプログラムを読み出して実行し、図2に示された各部を制御することによって実現される。また、図4のフローチャートで示す処理は、解析処理の一具体例に過ぎず、たとえば、ステップの順番を入れ替えて実行してもよい。
図4を参照して、本実施の形態に係る解析処理の流れについて説明する。なお、図4のフローチャートに示される処理は、解析制御部240として機能するCPU120がプログラムを読み出して実行し、図2に示された各部を制御することによって実現される。また、図4のフローチャートで示す処理は、解析処理の一具体例に過ぎず、たとえば、ステップの順番を入れ替えて実行してもよい。
ステップS400において、CPU120は、回路・基板CADデータ200や解析条件204を読み込み、メモリ122に展開する。
次いで、ステップS402において、CPU120は、ステップS400で読み込んだデータに基づき、回路基板を与えられたセルサイズで分割し、ケーブル部分をダミーインピーダンスに置き換えた基板側モデルを作成し、解析モデル205に書き込む。
続いて、ステップS404において、CPU120は、解析条件204からタイムステップ幅などを読み込んで、FDTD法による電磁界解析を実行する。
そして、ステップS406において、CPU120は、各ポートにおける電圧値、電流値を解析結果206に書き込む。各ポートにおける電圧値、電流値は、ステップS404での電磁界解析の実行中に書き込むようにしてもよい。
次いで、ステップS408において、CPU120は、解析結果206から各ポートにおける電圧値、電流値を読み込み、メモリ122に展開する。
続いて、ステップS410において、CPU120は、ステップS408で読み込んだ電圧値、電流値をフーリエ変換などによって周波数領域の値に変換し、たとえば、式(5)のようなZ行列で示される伝達関数を算出する。
そして、ステップS412において、CPU120は、ステップS410で算出した伝達関数と、ステップS400で読み込んだデータに基づき、基板部分を伝達関数としてケーブル部分と接続し、ケーブル側モデルを作成する。
次いで、ステップS414において、CPU120は、ケーブル側モデルに対し、ケーブルに流れる電流を、時間領域モーメント法により式(4)で示したようにして求める。
続いて、ステップS416において、CPU120は、ステップS414で求めた電流と、波源のポートに電流源の形で入力された電流とにより、伝達関数を用いて式(6)のようにしてi番目のポートでの電圧を求める。
そして、ステップS418において、CPU120は、終了条件(たとえば、所定の時間経過)を満たしているかどうかを判定する。終了条件を満たしていないと判断すれば(ステップS418において、NO)、ステップS420において、CPU120は解析時刻tを進める。そして、ステップS414では、ステップS416で求めた電圧を入力として再び時間領域モーメント法によりケーブルに流れる電流を求める。
一方、終了条件を満たすと判断すれば(ステップS418において、YES)、ステップS422において、CPU120は、時間的に変化する電流から算出した遠方電磁界からEMIを求めて、解析結果206に書き込む。
最後に、ステップS424において、CPU120は、モニタ104において解析結果206に書き込まれたEMIを基板CAD等に対して表示させる。これステップS414で求めた、により、ユーザは、EMIを視覚的に確認することができる。
以上で説明したように、本実施の形態に係るシミュレーション装置は、回路基板及びケーブルを解析対象とする場合、基板部分とケーブル部分とを異なる解析方法で連携して行なう。各部分に適した解析を行なうことで、解析対象全体を単一の手法で解析する場合と比べ効率的に解析を実行できる。
また、本実施の形態に係るシミュレーション装置は、回路基板及びケーブルを解析する際にプリント基板の出力特性を示す伝達関数を保存する。これにより、同一の回路基板に対して異なるケーブルを接続して解析する場合であっても、保存した伝達関数を用いて時間領域モーメント法によりケーブルに流れる電流を求めることができるため、伝達関数を求める計算を省くことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 シミュレーション装置、102 コンピュータ本体、104 モニタ、105 バス、106 FDドライブ、108 光ディスクドライブ、110 キーボード、112 マウス、116 FD、118 CD−ROM、120 CPU、122 メモリ、124 ハードディスク、128 通信インターフェイス、200 回路・基板CADデータ、202 電磁界解析を実行するプログラム、204 解析条件、205 解析モデル、206 解析結果、210 電磁界解析部、212 モデル作成部、214 FDTD実行部、216 MoM実行部、220 伝達関数算出部、240 解析制御部。
Claims (8)
- 少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を行なうシミュレーション装置であって、
前記回路基板をセル分割し、前記ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するための手段と、
前記第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するための手段と、
前記第1の電磁界解析から、前記回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるための手段と、
前記ケーブルのモデルと前記伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するための手段と、
前記第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するための手段とを備える、シミュレーション装置。 - 前記第2の電磁界解析を実行するための手段は、
前記ケーブルと前記回路基板とを接続する端子における電圧を入力として前記ケーブルに流れる電流を求めるための手段と、
前記求めた電流から、前記伝達関数に基づいて前記端子における電圧を求めるための手段と、
前記ケーブルに流れる電流を求めるための手段と前記端子における電圧を求めるための手段とを繰り返し実行させるための手段と、
前記繰り返し実行させるための手段により求められた、前記ケーブルに流れる電流から所定の位置における電磁界分布を求めるための手段とを含む、請求項1記載のシミュレーション装置。 - 前記第1の電磁界解析は、有限差分時間領域法を用いる、請求項2記載のシミュレーション装置。
- 前記第2の電磁界解析は、時間領域モーメント法を用いる、請求項3記載のシミュレーション装置。
- 前記第1の解析モデルを作成するための手段は、複数の前記ケーブルが接続された回路基板に対して解析モデルを作成する、請求項4記載のシミュレーション装置。
- 演算部を有するコンピュータに、少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を実行させるためのシミュレーションプログラムであって、
前記演算部が、前記回路基板をセル分割し、前記ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するステップと、
前記演算部が、前記第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するステップと、
前記演算部が、前記第1の電磁界解析から、前記回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるステップと、
前記演算部が、前記ケーブルのモデルと前記伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するステップと、
前記演算部が、前記第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するステップとを備える、シミュレーションプログラム。 - 請求項6記載のシミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 少なくとも1つのケーブルが接続された回路基板に対する電磁界解析を実行させるためのシミュレーション方法であって、
前記回路基板をセル分割し、前記ケーブルを所定の値に置き換えて第1の解析モデルを作成するステップと、
前記第1の解析モデルに対し、第1の電磁界解析を実行するステップと、
前記第1の電磁界解析から、前記回路基板の出力特性を示す伝達関数を求めるステップと、
前記ケーブルのモデルと前記伝達関数とを接続して第2の解析モデルを作成するステップと、
前記第2の解析モデルに対し、第2の電磁界解析を実行するステップとを備える、シミュレーション方法。
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JP2011013833A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Toshiba Corp | 設計支援装置および設計支援方法 |
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JP2014135095A (ja) * | 2014-04-25 | 2014-07-24 | Hitachi Ltd | ノイズ解析設計方法およびノイズ解析設計装置 |
-
2006
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