JP2008158158A - 液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ - Google Patents

液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】カラーフィルタの1画素サイズが微小パターンで、かつ基板上に段差があっても十分な高さの液晶配向制御用突起物を有し、コントラストを向上させたカラーフィルタを提供すること。
【解決手段】液晶配向制御用突起物5、6は、アルカリ可溶性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、及びこれらに固形分比で有機顔料を10重量%以上50重量%以下の範囲で含有する感光性樹脂組成物を用いたこと。有機顔料の一次粒径が100nm以下であること。感光性樹脂組成物は膜厚1.0μmのとき光学濃度が0.5以上であること。比誘電率が5未満であること。誘電正接が0.014以下であること。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板間に保持された液晶材料に電荷を印加して画像を形成する液晶表示装置用のカラーフィルタに関するものであり、より詳しくは複数分割垂直配向方式(Multi-domain Vertical Alignment方式、以下MVA方式と略する)に用いられる液晶配向制御用突起を有するカラーフィルタに関する。
近年、液晶表示装置は様々な分野に使われている。使用される分野は、比較的面積の小さい携帯電話、デジタルカメラ等から、面積の大きいテレビ、モニターなどまで多岐に亘っている。
その中にあって、MVA方式の液晶表示装置は、一般的な捻れネマチック方式(TN方式)の液晶表示装置と比較してコントラスト比が高く、視野角が非常に広くとれるという特徴を有するため、高品質の画像表示を要求されるような場合、たとえばテレビ画像表示のような場合に最適のものであり、その技術は広く使われている。
一方、最近では、比較的小画面の液晶表示装置において、下記の特性が求められている。
(1)高コントラスト、広視野角、応答速度
(2)高解像度
(3)半透過表示
これは、ワンセグ放送が開始され、携帯電話でテレビを視聴するようになり、パネル特性も、高コントラスト、広視野角、応答速度が要求されているためである。この要求を満たすためMVA方式などが提案されている。
一方で、小画面でも画面の表示情報を大きくするため、QVGAからVGAへというような画素数のアップが求められている。また、モバイル用途では屋外でも見えやすくするため透過/反射の両方の機能を併せ持つ半透過型などが採用されている。その中には、カラーフィルタ基板上に樹脂層にて段差をつけた構造が提案されている(特許文献1)。
上記に求められる特性から、カラーフィルタには、MVA方式で半透過型の非常に複雑な構造の基板が要求されている。MVA方式では、その駆動原理から配向制御用の突起物が必要とされる。
ここで、突起物には、小さい画素面積上に形成可能であり、段差のある基板上であっても、一度に寸法精度良く形成することが求められる。
これまで、突起物の形成には、ポジ型の感光材料が広く用いられてきた。しかし、従来のポジ型の感光材料においては下記の問題点を抱えている。
(1)ベーク時の熱フロー性が高く、小さい面積の突起物を形成することが出来ない。
(2)露光部が溶解するポジ型の感光材料に用いられるフォトマスクは、カラーフィルタに用いられる突起物のようなパターンを形成するためには、その面積のほとんどが開口部となる。このため、フォトマスクに微小な傷、異物がつくことにより、大量の同一不良パターンを形成することになり、形成時の歩留まりが落ちるなどの問題が生じやすい。
上記の理由から、ネガ型の感光性樹脂組成物が提案されている(特許文献2)。しかし、従来のネガ型の感光性樹脂組成物においては、突起物の形成する直前の基板上面にて、高さにて1μm以上の段差のあるような複雑な基板の場合、段差の上部に十分な高さの液晶配向制御用突起物を形成することが出来ていなかった。
また、画素内に液晶配向制御用突起物を設けているため、この部分の液晶の配向が乱れて、制御されていない光が漏れる。従って、液晶表示装置のコントラストが低下するという問題点が生じていた。
特開2001−141922号公報 特開2003−330011号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、カラーフィルタの1画素サイズが微小パターンで、かつ基板上に段差があっても十分な高さの液晶配向制御用突起物を有し、かつ、液晶表示装置のコントラストを向上させた液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタを提供することにある。
本発明は、アルカリ可溶性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、及びこれらに固形分比で有機顔料を10重量%以上50重量%以下の範囲で含有する感光性樹脂組成物を用いて形成した液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明による液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタにおいて、前記有機顔料の一次粒径が、100nm以下であることを特徴とする液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明による液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタにおいて、前記感光性樹脂組成物が、複数種類の有機顔料を含有する感光性樹脂組成物であり、かつ、膜厚1.0μmのとき、光学濃度が0.5以上であることを特徴とする液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明による液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタにおいて、前記液晶配向制御用突起物の10〜50Hzの周波数範囲における比誘電率が、5未満であることを特徴とする液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明による液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタにおいて、前記液晶配向制御用突起物の10〜50Hzの周波数範囲における誘電正接が0.014以下であることを特徴とする液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタである。
本発明によれば、カラーフィルタの1画素サイズが微小パターンでかつ基板上の膜厚に段差があっても十分な高さの液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタが得られる。さらに、突起物形成工程における同一欠陥の少ないカラーフィルタを提供することが出来る。更に、液晶表示装置とした場合、コントラストが向上し、表示焼きつき、ムラ、動作不良などの発生しない優れた表示特性を持つカラーフィルタを提供することが出来る。
以下に、本発明による実施の形態を説明する。
まず、図1に、本発明に係る液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタについて断面の模式図を示す。
図1に示すように、先ず、透明基板1上に遮光膜(ブラックマトリックス)2を形成する
。その後、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のカラーフィルタ画素を形成する。この時カラーフィルタの色度は、透過部、反射部で求められる色度が違うために、色度調整をする必要がある。
色度を調整する方法としては、それぞれ別々にパターンを形成したり、反射部の膜厚を薄くしたり、反射部の画素内に穴を開けて薄くするなどの方法がある。図1には、反射部に穴を設けたタイプを示すが、特にこの方法に限定されるものではない。
ついで、透過部7と反射部8のセルギャップを制御するため、カラーフィルタの反射部上に樹脂層3による段差を形成する。
この樹脂層の膜厚は、バックライトの光を通過する透過部と外光が入射して反射する反射部のセル通過時の位相差を揃えるように調整される。
続いて最表面に、透明電極4を形成する。ここまでの工程で段差のある電極基板が作られる。その上に、本発明の液晶配向制御用突起物5、6を透過部および反射部上に一度に形成して本発明のカラーフィルタとするものである。
本発明においては、所定の大きさに寸法精度良く形成するため、少なくともアルカリ可溶性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤を成分としている。また、段差のある基板上部にも突起物を形成するために、上記組成に有機顔料を添加して、チキソ性をアップさせ、コート時の反射部上の突起物の高さをアップさせている。以上より、少なくともアルカリ可溶性樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、有機顔料を主成分としている。
ここで、アルカリ可溶性樹脂とは、露光後の現像において、未露光部がアルカリ性現像液により溶解除去出来る樹脂をいう。具体的には、アルキルアクリレート、環状アクリレート、環状メタクリレート、ヒドロキシエチルエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のアクリル系モノマーとエチレン性の不飽和基を有するラジカル重合性のモノマーからなるアクリル系透明樹脂、フルオレン骨格を有するエポキシアクリレート透明樹脂、多官能エポキシ樹脂にエチレン性の不飽和基を有するラジカル重合性のモノマーを付加させたタイプの樹脂を使用することが出来る。ただし、上記樹脂に限定されるものではない。
また、重合性モノマーとは、露光することで重合するモノマーであって、具体的には多官能アクリレート一群、すなわちペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加物のヘキサ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレートなどが上げられる。
また、発明における光重合開始剤としては、例えば、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が挙げられる。上記光重合開始剤は、1種を単独で、あるいは2種以上を混合して用いられる。
また、本発明に使用する有機顔料は、固形分組成中10重量%以上50重量%以下好ましくは20重量%以上30重量%以下とする。なぜなら、10重量%未満であると、透過部上の突起物の高さを適正にした場合、基板上部の突起物の高さが薄くなり、液晶の配向に寄与しないためである。また、50重量%よりもアップしても基板上部の突起物の高さは限定範囲内を添加した場合の高さとほとんどアップしていないのと、パターン形成時の突起物表面のザラツキ、テーパーのガタツキが見られるためである。
また、この時使用する有機顔料としては、一次粒径が100nm以下とする。100nm以上とすると、パターン形成時の突起物表面のザラツキ、テーパーのガタツキが見られるためである。
また、本発明に使用する有機顔料は、膜形成時の光学濃度が、膜厚1.0μmのときに0.5以上となるように添加するものとする。光学濃度が0.5以下であると光漏れを防ぐ効果は低い。
また、本発明に使用する有機顔料としては、従来のカラーフィルタ等の製造に使用されている公知の顔料をいずれも用いることができ、複数の顔料を組み合わせて用いることもできる。以下に、有機顔料の具体例をカラーインデックス<C.I.>ナンバーで示す。尚、下記一覧中、「x」で表されるのはC.I.ナンバーから任意で選択できる整数である。
・Pigment Blue:
<C.I>1、1:2、1:x、9:x、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、16,24、24:x、56、60、61、62
・Pigment Green:
<C.I>1、1:x、2、2:x、4、7、10、36
・Pigment Orange:
<C.I>2、5、13、16、17:1、31、34、36、38、43、46、48、49、51、52、59、60、61、62、64
・Pigment Red:
<C.I>1、2、3、4、5、6、7、9、10、14、17、22、23、31、38、41、48:1、48:2、48:3、48:4、49、49:1、49:2、52:1、52:2、53:1、57:1、60:1、63:1、66、67、81:1、81:3、81:x、83、88、90、112、119、122、123、144、146、149、166、168、169、170、171、172、175、176、177、178、179、184、185、187、188、190、200、202、206、207、208、209、210、216、224、226
・Pigment Violet:
<C.I>1、1:x、3、3:3、3:x、5:1、19、23、27、32、42
・Pigment Yellow:
<C.I>1、3、12、13、14、16、17、24、55、60、65、73、74、81、83、93、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、116、117、119、120、126、127、128、129、138、139、150、151、152、153、154、156、175
感光性樹脂組成物には、基板上の塗布を容易にするため、溶剤を含有させることが好ましい。溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独で、もしくは混合して用いる。
感光性樹脂組成物には、塗工性向上、感度の向上、密着性の向上などを目的として、連鎖移動剤、界面活性剤、シランカップリング剤等の添加剤を添加しても良い。
感光性樹脂組成物は、各成分を混合し、シェーカー、デスパー、サンドミル、アトライター等の各種分散装置を用いて分散することにより製造することができる。
突起物の比誘電率は5未満とする。比誘電率が高いと、液晶駆動時に焼きつきと呼ばれる現象が見られた。これは、ある形状の模様を長時間表示しておくと、その後全体に均一な表示をしようとしても先の模様が残ってみえてしまう現象である。
これは液晶駆動の印加電圧に対する透過率の応答特性すなわちV−T特性が本来の特性からずれてしまったことによって引き起こされていると考えられる。このV−T特性のずれは信号を入力していた部分に電界が残留する、残留DCとよばれる現象によるものであると考えられている。そこで、突起物の比誘電率は、液晶の比誘電率と同程度以下の5未満に抑制する必要がある。
また、同じく残留DCを抑制するため、液晶セル内の誘電体の特性をそろえる必要がある。この時、突起物の誘電正接は配向膜の材料から10〜50Hzの周波数範囲において0.014以下、好ましくは0.010以下、より好ましくは0.008以下である必要がある。
以下に、本発明の実施例につき説明を行なう。
<実施例1>
〔着色層(カラーフィルタ画素)および透明導電性膜(透明電極)の形成〕
透明基板としてガラス基板を用い、ガラス基板上に遮光膜(ブラックマトリックス)を形成した。次いで、ガラス基板上に公知の顔料分散法にてR(赤)、G(緑)、B(青)からなる透過部の着色層および反射部の着色層を形成した。透過部着色層の膜厚はR、G、B何れも2.0μm±0.2μmであった。また反射部の着色層は透過部の着色層と色相は同じで、穴を開けることで、反射部の画素トータルの色相を薄くした。ついで、セルギャップ調整用に樹脂層を反射部着色層上に形成した。膜厚は2μmであった。次に、前面にITO膜(インジウムシンオキサイド)をスパッタにより成膜を行った。
〔液晶配向制御用突起物の感光性樹脂組成物の調製〕
・アルカリ可溶性樹脂組成物の調製
内容量が1リットルの5つ口反応容器に、ビスフェノールフルオレンジヒドロキシエチルエーテル263.1g、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物72.4g、無水フタル酸10.5g、テトラエチルアンモニウムプロミド0.6g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート346gを仕込み、115〜120℃で20時間反応させ、アルカリ可溶性樹脂組成物を得た。
・液晶配向制御用突起物用感光性樹脂組成物の調製
前記で得られたアルカリ可溶性樹脂を下記に示した割合にて調整して、感光性樹脂組成物を得た。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」) 1重量%
D:有機顔料
(C.I.赤色顔料177) 2重量%
(C.I.青色顔料15) 2重量%
E:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 75重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
〔液晶配向制御用突起物の作製〕
前記で得られた感光性樹脂組成物を使用して、液晶配向制御用突起物の作製を行った。こうして得られたカラーフィルタのITO面に、上記感光性樹脂組成物を1000rpmでスピンコートし、透過部の膜厚2.4μm、反射部の膜厚1.5μmの膜厚を得た。その後、ホットプレートにて115℃、100秒のプリベークを行った。
得られた基板に直径10μmの円形パターンマスクを介し、精度良くアライメントを行い、コート面側ら100mJ/cm2 露光し、ついで現像を行った。現像液は下記に示す組成にて行った。
・炭酸ナトリウム 1.5重量%
・炭酸水素ナトリウム 0.5重量%
・陰イオン系界面活性剤(花王・ベリレックスNBL) 8.0重量%
・水 90重量%
ついで、現像後60秒水洗、および乾燥を行った。最後に230℃、45分のベークを行い、カラーフィルタの透過部、および反射部に液晶分割配向制御用突起物を作製した。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ1.0μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部10μm、反射部9μmであった。
<実施例2>
実施例2については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
また、感光性樹脂組成物は、下記に示す組成にて調製を行った。なお、アルカリ可溶性樹脂は実施例1と同様の樹脂を使用して行った。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」 1重量%
D:有機顔料
(C.I.赤色顔料177) 5重量%
(C.I.青色顔料15) 2重量%
E:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 72重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ1.0μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部10μm、反射部9μmであった。
<実施例3>
実施例3については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
また、感光性樹脂組成物は、下記に示す組成にて調製を行った。なお、アルカリ可溶性樹脂は実施例1と同様の樹脂を使用して行った。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」 1重量%
D:有機顔料
(C.I.赤色顔料177) 5重量%
(C.I.青色顔料15) 5重量%
E:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 69重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ1.1μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部10μm、反射部10μmであった。
<比較例1>
比較例1については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
また、感光性樹脂組成物は、下記に示す組成にて調製を行った。なお、アルカリ可溶性樹脂は実施例1と同様の樹脂を使用して行った。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」 1重量%
D:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 79重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ0.3μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部10μm、反射部9μmであった。
<比較例2>
比較例2については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
なお感光性樹脂組成物は、ポジ型レジストLC−100(ロームアンドハース社製)を用
いてパターニング形成を行った。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ1.0μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部15μm、反射部12μmであった。
<比較例3>
比較例3については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
なお感光性樹脂組成物は、下記に示す組成にて調製を行った。なお、アルカリ可溶性樹脂は実施例1と同様の樹脂を使用して行った。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」 1重量%
D:有機顔料
(C.I.赤色顔料177) 1重量%
(C.I.青色顔料15) 1重量%
E:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 77重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時形成された液晶分割配向制御用突起物は、透過部の高さが1.5μm、反射部の高さ0.6μmであった。また、この時パターニングされた直径は透過部10μm、反射部9μmであった。
<比較例4>
比較例4については、着色層および透明導電性膜の形成までは、実施例1と同様に行った。
なお感光性樹脂組成物は、下記に示す組成にて調製を行った。なお、アルカリ可溶性樹脂は実施例1と同様の樹脂を使用して行った。
A:アルカリ可溶性樹脂 10重量%
B:光重合性モノマー(東亞合成社製) 10重量%
C:光重合開始剤(BASF社製、商品名「TPO」 1重量%
D:有機顔料
(C.I.赤色顔料177) 15重量%
(C.I.青色顔料15) 10重量%
E:有機溶媒
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 64重量%
以上A〜Eを充分混合して感光性樹脂組成物を調製した。
その後実施例1と同様の作成方法にて、パターン形成を行った。
この時、液晶分割配向制御用突起物は、形状が悪く形状を維持することが出来なかった。
〔実施例および比較例の評価〕
実施例および比較例の評価は、実施例および比較例で作成した基板を用いて、液晶表示装置にした状態で焼き付きおよび画像表示の確認を行った。また、この時、コントラストの向上効果について確認を行ったところ、実施例1〜3における液晶配向制御用突起物は有
機顔料を適量含有するために、コントラストの向上がみられた。また、この時の突起物自体の特性として、比誘電率および誘電正接の測定を行った。これらの結果を表1に示す。
Figure 2008158158
本発明によるカラーフィルタの一例の断面図
符号の説明
1・・・透明基板
2・・・ブラックマトリックス
3・・・樹脂層
4・・・透明電極
5・・・カラーフィルタ透過部の液晶配向制御用の突起物
6・・・カラーフィルタ反射部の液晶配向制御用の突起物
7・・・カラーフィルタ透過部
8・・・カラーフィルタ反射部
9・・・カラーフィルタの1画素

Claims (5)

  1. アルカリ可溶性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、及びこれらに固形分比で有機顔料を10重量%以上50重量%以下の範囲で含有する感光性樹脂組成物を用いて形成した液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ。
  2. 前記有機顔料の一次粒径が、100nm以下であることを特徴とする請求項1記載の液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ。
  3. 前記感光性樹脂組成物が、複数種類の有機顔料を含有する感光性樹脂組成物であり、かつ、膜厚1.0μmのとき、光学濃度が0.5以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ。
  4. 前記液晶配向制御用突起物の10〜50Hzの周波数範囲における比誘電率が、5未満であることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ。
  5. 前記液晶配向制御用突起物の10〜50Hzの周波数範囲における誘電正接が0.014以下であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の液晶配向制御用突起物を有するカラーフィルタ。
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