JP2008157343A - ガススプリング - Google Patents
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Abstract
【課題】ロッドの傾斜を許容することで、シール部材の損傷を抑制することができるガススプリングを提供する。
【解決手段】ガススプリングは、ケーシングと、ロッド11と、ロッド11を支持可能な支持部13とを備え、支持部13は、ロッド11を案内可能な案内部40と、前記軸方向端面50と前記案内部40との間に設けられた湾曲部44とを有し、前記湾曲部44は、前記端面50に向かうにしたがって前記ロッド11の外周面から離れ、前記軸方向に延びる軸方向曲面42を有し、曲率中心と端面50との距離L1を、軸方向曲面42の曲率半径R1より小さくした。
【選択図】図2
【解決手段】ガススプリングは、ケーシングと、ロッド11と、ロッド11を支持可能な支持部13とを備え、支持部13は、ロッド11を案内可能な案内部40と、前記軸方向端面50と前記案内部40との間に設けられた湾曲部44とを有し、前記湾曲部44は、前記端面50に向かうにしたがって前記ロッド11の外周面から離れ、前記軸方向に延びる軸方向曲面42を有し、曲率中心と端面50との距離L1を、軸方向曲面42の曲率半径R1より小さくした。
【選択図】図2
Description
本発明は、ガススプリングに関する。
従来から、ガススプリングは工業全体にわたって広く知られている。一般的に、ガススプリングは、そのバネ機能を利用するものであり、たとえば、金属薄板部品を成型するプレス加工の金型等に組み込まれて使用されている。
このようなガススプリングは、たとえば、特開2001−234966号公報、特表2001−500239号公報および特開2006−522908号公報等に記載されているように、不活性ガスが所望の圧力で充填されたチャンバを有するシリンダと、このシリンダに摺動可能に設けられたピストンとを備えている。
そして、このようなガススプリングは、さらに、シリンダ内の不活性ガスを密封するためにロッドの周面に密着するシール部材と、シリンダの内周面に設けられ、ロッドを摺動可能に支持する支持部材とを備えている。
特開2001−234966号公報
特表2001−500239号公報
特開2006−522908号公報
一般に、ガススプリングがプレス加工の金型等に組み込まれたときに、プレス装置のガイドの摺動方向とガススプリングのロッドの摺動方向にずれが生じる場合がある。
しかし、上記従来のガススプリングにおいては、ロッドの傾斜を許容するような構成がなく、ロッドと、ロッドを支持するための支持部材との間でこじれなどが生じ、ロッドが損傷する場合などがあった。そして、ロッドの損傷部分とシール部材とが何度も擦れて、シール部材が損傷し、シール部材の密封機能が劣化するおそれがあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロッドの傾斜を許容することで、シール部材の損傷を抑制することができるガススプリングを提供することである。
本発明に係るガススプリングは、1つの局面では、ガスを収容するガス収容部を内部に有し、開口部を有するケーシングと、少なくとも一部がガス収容部に達し、軸方向に移動可能に設けられ、開口部から外方に突出するロッドと、ロッドの外周側に設けられ、ロッドを支持可能な支持部と、支持部と隣り合う位置に設けられ、ロッドの外周面に密着可能とされ、ガス収容部を密封可能なシール部材とを備える。そして、支持部は、ロッドを軸方向に案内可能な案内部と、軸方向端面と案内部との間に設けられた湾曲部とを有し、湾曲部は、端面に向かうにしたがってロッドの外周面から離れ、軸方向に延びる軸方向曲面を有し、曲率中心と端面との距離を、軸方向曲面の曲率半径より小さくした。
好ましくは、上記軸方向曲面の曲率半径を、端面に向けて小さくする。好ましくは、上記案内部の内周面を軸方向曲面より大きい曲率半径の凸状の湾曲面で構成する。好ましくは、上記案内部の内周面の曲率半径を、その軸方向の中央部に向かうにつれて大きくする。
本発明に係るガススプリングは、他の局面では、ガスを収容するガス収容部を内部に有し、開口部を有するケーシングと、少なくとも一部がガス収容部に達し、軸方向に移動可能に設けられ、開口部から外方に突出するロッドと、ロッドの外周側に設けられ、ロッドを支持可能な支持部と、支持部と隣り合う位置に設けられ、ロッドの外周面に密着可能とされ、ガス収容部を密封可能なシール部材とを備える。そして、支持部は、ロッドを軸方向に案内可能な案内部と、軸方向端面と案内部との間に設けられた湾曲部とを有し、湾曲部は、端面に連設され、端面に向かうにしたがってロッドの外周面から離れ、軸方向に延びる第1軸方向曲面と、第1軸方向曲面と、案内部の内周面との間に設けられ、第1軸方向曲面の曲率半径より大きな曲率半径とされた第2軸方向曲面とを有する。
本発明に係るガススプリングによれば、ロッドの傾斜を許容することができ、ロッドに損傷が生じることを抑制することができる。さらに、ロッドの損傷の抑制により、シール部材の密封機能を維持することができる。
(実施の形態1)
図1から図4を用いて、本実施の形態1に係るガススプリング100について説明する。なお、同一または相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。図1は、本実施の形態1に係るガススプリングの断面図である。この図1に示されるように、ガススプリング100は、内部に少なくとも大気圧以上の所定圧力の不活性ガスを収容するガス収容部14および開口部30を有するケーシング10と、少なくとも一部がガス収容部14に達するロッド11とを備えている。
図1から図4を用いて、本実施の形態1に係るガススプリング100について説明する。なお、同一または相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。図1は、本実施の形態1に係るガススプリングの断面図である。この図1に示されるように、ガススプリング100は、内部に少なくとも大気圧以上の所定圧力の不活性ガスを収容するガス収容部14および開口部30を有するケーシング10と、少なくとも一部がガス収容部14に達するロッド11とを備えている。
ロッド11は、ケーシング10の開口部30から外部に突出しており、ガス収容部14内のガス圧によって、外方に突出するように付勢されている。このロッド11は、上端部を所定以上の押圧力で押圧されることで、軸方向に後退可能に設けられている。
そして、ケーシング10の内周面には、ロッド11を軸方向に案内可能に支持する環状の環状部材12が設けられている。この環状部材12の外周面は、ケーシング10の内周面と接触している。そして、この環状部材12の軸方向端部側には、リング状の止め輪18が設けられている。この止め輪18は、ケーシング10の開口部近傍に位置する内周面に形成された環状の溝部内にその一部が受け入れられ、さらに、この止め輪18は、環状部材12を係止している。これにより、環状部材12は、ケーシング10内の内圧によってケーシング10から脱落することが抑制されている。また、環状部材12の外周面にはシール部材17が設けられており、環状部材12の外周面とケーシング10の内周面との間の隙間を閉塞している。シール部材17は、環状部材12の外周面に形成された環状凹部33aにはめ込まれており、シール部材17は、環状部材12の軸方向端面に形成され、径方向外方に向けて突出する係止部33によって環状凹部33a内に係止されている。
環状部材12の軸方向の中央部には、環状部材12の内径方向に向けて突出し、ロッド11を支持可能な環状の支持部13と、軸方向端部に形成され、径方向内方に向けて突出する突出部31、32を備えている。そして、支持部13と突出部32との間には、シール部材15が係止されており、さらに、支持部13と突出部31との間にも、シール部材16が係止されている。
各シール部材15、16は、環状に形成されており、内周端がロッド11の外周面に密着している。そして、シール部材15は、外部からケーシング10内に異物が入り込むことを抑制している。また、ロッド11の外周面と環状部材12との間の隙間は、シール部材16によって塞がれ、ガス収容部14の密封状態が維持される。そして、この環状部材12には、ロッド11のガス収容部14側の端部に形成されたフランジ11Aが係止可能とされている。
図2は、支持部13の詳細を示す断面図である。この図2に示すように、支持部13は、ロッド11をロッド11の軸方向に案内可能な案内部40と、この案内部40と支持部13の一方の軸方向端面50との間に形成された湾曲部44と、案内部40と他方の軸方向端面51との間に形成された湾曲部54とを備えている。支持部13の案内部40の内径は、ロッド11の径より大きくされている。
シール部材16は、支持部13に対して図1に示すガス収容部14側に位置しており、シール部材15は、支持部13に対してシール部材16と反対側に配置されている。そして、シール部材15、16の内周側の端面は、案内部40の表面よりも,ロッド11の径方向内方に向けて突出し、ロッド11の外周面を支持している。そして、案内部40とロッド11の外周面との間には隙間が設けられている。
湾曲部44の表面は、案内部40に連設され、軸方向端面50に向かうにしたがって、ロッド11の外周面から離れ、軸方向に延びる軸方向曲面42と、この軸方向端面42に連設された湾曲面43とを備えている。
軸方向曲面42の曲率半径R1は、軸方向曲面42の曲率中心O1から軸方向端面50までの距離L1より大きくされている。そして、湾曲面43の曲率中心O2と軸方向端面50との距離は、湾曲面43の曲率半径R2となっている。
すなわち、湾曲部44の表面は、案内部40の表面と軸方向端面50とを滑らかに連設する凸状の湾曲面とされている。
湾曲部54は、湾曲面44と対称的に形成されており、軸方向端面51に向かうにつれて、ロッド11の外周面から離れるような凸状の湾曲面とされている。そして、この湾曲部54は、軸方向曲面42の曲率半径と同じの曲率半径の軸方向曲面52と、軸方向曲面52と軸方向端面51との間を連設する湾曲面53とを備えている。これら、湾曲部54および湾曲部44は、いずれも環状に延在している。
ロッド11は、ロッド11の軸方向と交差する方向に押圧力が加えられておらず、ロッド11が傾斜していない場合には、支持部13の案内部40の内周面から僅かに離間している。そして、ロッド11の外周面は、案内部40よりも径方向内方に向けて突出するシール部材15、16の内周面が密着している。
ここで、湾曲部44は、径方向外方側から径方向内方側に向かうにしたがって、シール部材16の表面から離れるように湾曲している。このため、シール部材16は、軸方向端面50と湾曲部44との境界位置P3より径方向外方に位置する部分は、軸方向端面50によって支持されており、境界位置P3より径方向内方に位置する部分は、支持部13の表面から離れている。このため、シール部材16のうち、境界位置P3より径方向内方に位置する部分は、ロッド11が軸方向に変位すると、ロッド11の軸方向に撓むように変形する場合がある。
ここで、湾曲部44は、上記のように曲率半径の大きな軸方向曲面42を有しているため、湾曲部44の表面形状を半径を距離L1とする湾曲面で形成した場合よりも、境界位置P3は、ロッド11に近接する位置となる。これに伴い、湾曲部44と案内部40との境界位置P1と、上記境界位置P3との径方向の距離も小さくなる。
このため、シール部材16が張り出す張出長さHは、湾曲部44を曲率半径L1の湾曲面形状とした場合における張出長さよりも、小さく抑えることができる。なお、シール部材16の張出長さHとは、軸方向端面50と湾曲面43との境界位置P3から、シール部材16の内周端部までの長さを意味する。
このように、シールの張出長さHを小さく抑えることにより、ロッド11が軸方向に繰り返し摺動したときに、境界位置P3より径方向内方に位置する部分に生じるロッド11の軸方向の撓み量を小さく抑えることができる。このため、シール部材16の一部が、ロッド11と案内部40との間に引き込まれて、シール部材16が損傷することを抑制することができる。
なお、他の湾曲部54も、上記湾曲部44と同様に湾曲しているため、ロッド11が軸方向に繰り返し摺動することにより、シール部材15およびシール部材16が損傷することを抑制することができる。
図3は、ロッド11が傾斜したときの断面図である。この図3に示されるように、ロッド11に、ロッド11の軸方向と交差する方向の押圧力が加えられると、ロッド11は、傾斜可能とされている。傾斜していないときのロッド11の軸線Q2と交差する方向に押圧力が加えられる場合としては、たとえば、ガススプリング100がプレス加工の金型等に組み込まれたときに、プレス装置のガイド機構の案内方向とロッド11の摺動方向とが一致していない場合などに生じる。
このようなロッド11の軸線Q2方向に対して交差する方向からロッド11に押圧力が加えられると、この図3に示す例においては、ロッド11は、支持部13の湾曲部44に当接する。さらに、ロッド11は、湾曲部44との接触位置に対して、支持部13の中心を対称点として、対称的な位置に位置する湾曲部54と接触する。
ここで、湾曲部44は、軸方向端面50に向かうにしたがって、ロッド11の外周面から離れるように湾曲しているため、支持部13の軸方向端面50側には、傾斜したロッド11の一部を受け入れ可能な受入空間が形成されている。
さらに、ロッド11は、ロッド11の摺動方向に対して傾斜していないときには、上記のように、案内部40から離れており、案内部40の表面との間に隙間H1が形成されている。このため、ロッド11は、ロッド11の摺動方向に対して傾斜する方向に傾斜することができ、この図3に示す例においては、ロッド11の図1に示すガス収容部14側の端部は、湾曲部44によって規定された受入空間に受け入れられると共に、湾曲部44の表面で支持される。
さらに、ロッド11の先端部側は、湾曲部54によって規定された受入空間に受け入れられており、湾曲部54の表面と接触している。このように、支持部13は、傾斜したロッド11を支持可能となっている。
なお、本実施の形態1においては、最もロッド11が傾斜したときのロッド11の軸線Q1と、ロッド11が傾斜していないときの軸線Q2との交差角度θは、たとえば、0.5度〜1.0度となるように、設定されている。
このように、0度〜1.0度、好ましくは、0度〜0.5度程度のロッド11の傾斜を許容することで、ロッド11が傾斜していないときのロッド11の摺動方向と、プレス装置のガイド機構の案内方向とにずれが生じている場合であっても、ロッド11の損傷を抑制することができる。
このように、ロッド11に損傷が生じることを抑制することで、ロッド11の表面に損傷箇所がシール部材15、16と擦れて、シール部材15,16を傷つけることを抑制することができる。
ここで、図2において、軸方向曲面42と、湾曲面43との境界位置P2と曲率中心O1とを通る線分と、湾曲部44と案内部40との境界位置P1と曲率中心O1とを通る線分との成す角度θ1をロッド11の傾斜を許容する許容傾斜角度以上とする。
これにより、ロッド11が傾斜した際にロッド11の周面と軸方向曲面42とが当接する。ここで、軸方向曲面42の曲率半径R1は、軸方向曲面42の曲率中心O1から軸方向端面50までの距離L1より大きい。このため、ロッド11が軸方向曲面42と当接して、僅かにでも変形することにより、軸方向曲面42と接触する接触面積は広く、ロッド11および軸方向曲面42との間に生じる応力を小さく低減することができ、ロッド11および軸方向曲面42が損傷することを抑制することができる。
上記のように、ロッド11が傾斜した際において、湾曲部44の表面のうち、ロッド11と湾曲部44との接触位置S1に対して、ロッド11の径方向に対向する部分は、ロッド11の表面から最も離間する。このため、シール部材16のうち、接触位置S1に対して、ロッド11の径方向に対向する部分は、径方向内方に向けて突出し、当該部分の内周端部がロッド11の外周面に密着する。
ここで、湾曲部44は、軸方向曲面42を有するため、図3のように、ロッド11が傾斜しても、支持部13からシール部材16が張り出す張出量H5は、湾曲部44を図2に示す半径L1の球面で構成した場合と比較すると、小さくすることができる。これに伴い、湾曲部44から張出す部分の撓み量を小さく抑えることができる。
このため、ロッド11が図3に示す例のように傾斜した状態で、ロッド11が摺動したとしても、シール部材16が案内部40とロッド11との隙間に入り込むことを抑制することができる。これにより、シール部材16がロッド11と、案内部40との間に入り込んだ状態でロッド11が摺動することにより、シール部材16が損傷することを抑制することができる。
なお、上記図1から図3に示す例においては、湾曲部44は軸方向曲面42と、湾曲面43とを備えているが、この例に限られない。たとえば、図4は、湾曲部44の第1変形例を示す断面図である。この図4に示すように、湾曲部44の表面形状を、複数の軸方向曲面142、141と、湾曲面143とから形成してもよい。なお、この湾曲面143の曲率中心O3と、軸方向端面50との間の距離は、湾曲面143の曲率半径R3より小さくなっている。なお、湾曲部44の軸方向端部に位置する湾曲面143の曲率中心O4と軸方向端面50との間の距離は、湾曲面143の曲率半径R4とされている。
このように、複数の極率半径の異なる複数の軸方向曲面141、142で構成することにより、ロッド11の傾斜角度を調整することができる。さらに、軸方向端面50に向かうにしたがって、順次曲率半径を小さくするように形成されている。
すなわち、案内部40から軸方向端面50に向けて軸方向曲面142と軸方向曲面141とが順次配列している。なお、曲率半径R3は、湾曲面143の曲率半径R4より大きくなっており、湾曲面143と、軸方向端面50とのは滑らかに連設されている。
ここで、軸方向曲面142と案内部40との境界位置を境界位置P10とし、軸方向曲面142と軸方向曲面141との境界位置を境界位置P12とする。また、軸方向曲面141と湾曲面143との境界位置を境界位置P13とし、湾曲部143と軸方向端面50との境界位置を境界位置P11とする。
さらに、境界位置P10と曲率中心O1とを通る線分と、境界位置P12と曲率中心O1とを通る線分との交差角度のうち、小さい方の交差角度を交差角度θ2とし、さらに、境界位置P12と曲率中心O1とを通る線分と境界位置P13と曲率中心O1とを通る線分との交差角度のうち、小さい交差角度を交差角度θ3とする。そして、θ1=θ2+θ3となるようにする。
ここで、図4に示された破線は、上記図2に示す湾曲部44であり、この図4に示されるように、境界位置P11は、境界位置P3の上方に位置している。このため、図4に示す曲率中心O1と軸方向端面50との距離L10は、図1に示す軸方向端面50と曲率中心O1との距離L1よりも小さくなる。
このように、湾曲部44を複数の軸方向曲面141、142で構成することにより、図1に示す支持部13の軸方向の長さを低減することができ、これに伴い、環状部材12およびガススプリング100自体のコンパクト化をも図ることができる。
湾曲部44と案内部40との境界位置P10と、軸方向端面50と湾曲部44との境界位置P11の軸方向の長さを低減することができ、ガススプリング100の軸方向の長さを低減することができ、ガススプリング100のコンパクト化を図ることができる。
(実施の形態2)
図5、図6および図7を用いて、本実施の形態2に係るガススプリング100について説明する。なお、上記図1から図4に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5、図6および図7を用いて、本実施の形態2に係るガススプリング100について説明する。なお、上記図1から図4に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本実施の形態2に係るガススプリング100の断面図である。この図5に示されるように、環状部材12の外周面の表面形状は、ロッド11の径方向外方に向けて突出する凸状の湾曲面12Aとされている。
湾曲部12Aの曲率半径Lは、止め輪18の周方向に延びる止め輪18の中心線を通り湾曲面12Aに垂直に延びる線分の長さとされている。図6は、ロッド11が軸線O2に対して交差するように傾斜したときの断面図である。この図6に示すように、ロッド11に軸線Q2に対して交差する方向に外力が加えられると、環状部材12は、止め輪18上の一点を中心として回転可能となっている。なお、湾曲面12Aの外周面とケーシング10の内周面との間に隙間が形成されおり、環状部材12は、ケーシング10の内表面10に接触することなく、回転可能とされている。
そして、ロッド11に軸線Q2と交差する方向に向けて外力が加えられると、環状部材12が回転して、環状部材12は、ロッド11を傾斜した状態で保持することができる。
さらに、環状部材12は、ロッド11のみならずシール部材15、16も保持しているため、シール部材15、16によるガス収容部14の密封状態をそのまま維持した状態で、ロッド11が傾斜する。
このため、シール部材16が変形することなく、ロッド11を傾斜させることができるので、シール部材16がロッド11と支持部13との隙間に入り込み、シール部材16が損傷することを抑制することができる。
なお、係止部33がケーシング10の内周面に当接することにより、環状部材12の回転が停止し、環状部材12の最大回転角度が規定されている。
ここで、係止部33の外周面は、テーパ部33bが形成されており、図6に示すように、係止部33がケーシング10の内周面に当接した際に、テーパ部33bの表面は、ケーシング10の内周面に沿うように傾斜している。このため、支持部33がケーシング10の内周面を支持する際に、支持部33がケーシング10の内表面を傷つけることを抑制することができる。
図7は、図5に示されたガススプリング100の支持部13の拡大断面図である。この図7に示されるように、本実施の形態2においては、支持部13の案内部40の表面は、ロッド11の径方向内方に向けて突出する凸状の湾曲面形状とされている。
このため、案内部40の軸方向中央部に向かうにしたがって、ロッド11の外表面と、案内部40の表面との間の隙間が狭くなる。これにより、ロッド11の径方向の変位を抑制することができる。すなわち、このガススプリング100においては、ロッド11の傾斜を許容しつつも、ロッド11の水平移動を抑制することができ、ロッド11が傾斜した状態で摺動する際に、ロッド11が水平方向にふらつくことを抑制することができる。
図8は、上記図5に示されたガススプリング100の第1変形例を示す断面図である。この図8に示されるように、環状部材12の湾曲面12Aの中心点P1は、ロッド11の軸線Q2上に位置している。ケーシング10の内周面には、湾曲面12Aに沿って湾曲する湾曲部40が形成されている。このため、環状部材12が中心点P1を中心として回転しても、湾曲面12Aと湾曲部40の表面とが接触状態を維持される。すなわち、湾曲面12Aの曲率半径L10と、湾曲部40の表面の曲率半径は略一致しており、さらに、湾曲部40の曲率中心は、中心点P1と略一致している。また、湾曲面12Aと湾曲部40の表面との間に僅かな隙間がある場合においても、この隙間が広がったり狭まったりすることなく、環状部材12が回転する。このように環状部材12が回転することで、ロッド11を傾斜させることができる。
なお、この図8に示す例においても、上記図5に示す例と同様に、環状部材12は、シール部材16を保持した状態で回転するため、シール部材16の密封機能を変動させることなく、密封状態を維持することができる。また、シール部材16がロッド11と環状部材12との間に入り込み破損することを抑制することができる。図9は、図8に示されたガススプリング100の第1変形例を示す断面図であり、この図9に示されるように、湾曲面12Aにシール部材17を配置してもよい。環状部材12が回転した際に、湾曲面12Aと湾曲部40の表面との間の距離は変動しないため、環状部材12が回転することによって、シール部材17による密封性が変動することがなく、良好にケーシング10内のガスを密封することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、ガススプリングに好適である。
10 ケーシング、11A フランジ、11 ロッド、12A 湾曲面、12 環状部材、13 支持部、14 ガス収容部、15,16 シール部材、50,51 軸方向端面、52 軸方向曲面、53 湾曲面、54 湾曲部。
Claims (7)
- ガスを収容するガス収容部を内部に有し、開口部を有するケーシングと、
少なくとも一部が前記ガス収容部に達し、軸方向に移動可能に設けられ、前記開口部から外方に突出するロッドと、
前記ロッドの外周側に設けられ、前記ロッドを支持可能な支持部と、
前記支持部と隣り合う位置に設けられ、前記ロッドの外周面に密着可能とされ、前記ガス収容部を密封可能なシール部材とを備え、
前記支持部は、前記ロッドを軸方向に案内可能な案内部と、軸方向端面と前記案内部との間に設けられた湾曲部とを有し、
前記湾曲部は、前記軸方向端面に向かうにしたがって前記ロッドの外周面から離れ、前記軸方向に延びる軸方向曲面を有し、曲率中心と前記端面との距離を、前記軸方向曲面の曲率半径より小さくした、ガススプリング。 - 前記軸方向曲面の曲率半径を、前記端面に向けて小さくした、請求項1に記載のガススプリング。
- 前記案内部の内周面を前記軸方向曲面より大きい曲率半径の凸状の湾曲面で構成した、請求項1または請求項2に記載のガススプリング。
- 前記案内部の内周面の曲率半径を、その軸方向の中央部に向かうにつれて大きくした、請求項3に記載のガススプリング。
- 前記案内部の内周面を平坦面とした、請求項1または請求項2に記載のガススプリング。
- 前記支持部を一部に含むと共に、前記ケーシングの内周面に設けられた環状部材とをさらに備え、
前記ケーシングの内周面と接触する前記環状部材の外周面を湾曲面とした、請求項1から請求項5のいずれかに記載のガススプリング。 - ガスを収容するガス収容部を内部に有し、開口部を有するケーシングと、
少なくとも一部が前記ガス収容部に達し、軸方向に移動可能に設けられ、前記開口部から外方に突出するロッドと、
前記ロッドの外周側に設けられ、前記ロッドを支持可能な支持部と、
前記支持部と隣り合う位置に設けられ、前記ロッドの外周面に密着可能とされ、前記ガス収容部を密封可能なシール部材とを備え、
前記支持部は、前記ロッドを前記軸方向に案内可能な案内部と、前記軸方向端面と前記案内部との間に設けられた湾曲部とを有し、
前記湾曲部は、前記端面に連設され、前記端面に向かうにしたがって前記ロッドの外周面から離れ、前記軸方向に延びる第1軸方向曲面と、
前記第1軸方向曲面と、前記案内部の内周面との間に設けられ、前記第1軸方向曲面の曲率半径より大きな曲率半径とされた第2軸方向曲面とを有する、ガススプリング。
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