JP2008157138A - エアクリーナユニットの水分分離構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】障壁面の形成による通路断面積の縮小を最小限に抑制した上で、吸気を確実に障壁面に衝突させて水分を分離でき、もって、水分分離機能と通気抵抗とを高次元で両立できるエアクリーナユニットの水分分離構造を提供する。
【解決手段】水切りボックス3の吸気流入口7を下方に延設して吸気案内通路11を形成し、この吸気案内通路11の下方位置に直交するように底壁3cを形成すると共に、底壁3cに対して直交するように前壁3bを形成し、前壁3bの上側に吸気流出口8を開口させる。吸気案内通路11により下方に案内される吸気を底壁3c及び前壁3bにより規制しながら上方に反転させて遠心力により水分を分離する一方、一部の吸気は下方への慣性力を利用して底壁3c及び前壁3bに衝突させて水分を付着・分離させる。
【選択図】図4

Description

本発明はエアクリーナユニットの水分分離構造に係り、詳しくは吸気に含まれる雨水等の水分を分離する水切りボックスを備えたエアクリーナユニットに関するものである。
この種のエアクリーナユニットは吸気に含まれる微細なゴミを除去する濾過機能と共に、雨天走行時等に吸気中に混入する水分を分離してエンジンへの吸入を防止する水分分離機能が要求されており、この水分分離機能のために種々の構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該特許文献1に記載されたエアクリーナユニットは、円筒状のフィルタエレメントをクリーナケースに収容して上端及び下端をシールすると共に、クリーナケースの下面に貯留室を設け、この貯留室とフィルタエレメントの内周側とをクリーナケースの底壁に貫設した排出孔を介して連通させている。このように構成されたエアクリーナユニットでは、吸気取入れ部から取り入れた吸気をクリーナケース内でフィルタエレメントの外周側から内周側に流通させてゴミを濾過し、その後にエンジンの吸気系に供給する一方、フィルタエレメントを流通する際に濾過機能を利用して吸気中の水分を分離し、分離されてフィルタエレメントの内周側に溜まった水分を排出孔を介して貯留室内に導いている。
しかしながら、特許文献1の技術ではフィルタエレメントを利用して水分分離しているため、フィルタエレメントが常に濡れた状態となって吸気を流通させる際の通気抵抗を増大させてしまうという問題がある。そこで、吸気中の水分を分離するための専用の水切りボックスを備えたエアクリーナユニットが実用化されている。
図5はこの従来のエアクリーナユニットを示す正断面図、図6は同じく従来のエアクリーナユニットを示す平断面図、図7は同じく従来のエアクリーナユニットを示す図6のVII−VII線断面図である。この従来のエアクリーナユニットでは、フィルタエレメント20を収容したクリーナケース21の外周面に水切りボックス22を設けて、水切りボックス22の上面に形成した吸気流入口22aにダクト23を介して図示しない吸気取入れ部を接続すると共に、水切りボックス22の一側に形成した吸気流出口22bを、クリーナケース21の外周面に沿って形成した誘導路24の一端に接続し、誘導路24の他端をクリーナケース21内と連通させている。水切りボックス22の吸気流出口22bの通路断面形状は誘導路24側と対応する縦長の長方形状をなし、吸気流出口22bの下部及び左右両側部には、吸気の流れ方向と直交する障壁面25が形成され、この障壁面25により分離した水分を貯留可能なように水切りボックス22の下部は誘導路より下方まで延設されている。
そして、吸気取入れ部から取り入れた吸気はダクト23を経て吸気流入口22aから水切りボックス22内に流入した後、その吸気流出口22bから誘導路24を経てクリーナケース21内に導入され、フィルタエレメント20の外周側から内周側に流通してゴミを濾過されてエンジン側に供給される。吸気流出口22bを流通する際の吸気は障壁面25に衝突し、吸気中に混入した水分は障壁面25に付着・分離されて水切りボックス22内に貯留され、これにより水分を含んだ吸気のエンジンへの供給が防止される。
特表2001−519395号公報
ところが、上記した従来のエアクリーナユニットでは吸気を確実に障壁面25に衝突させることができず、結果として水分が十分に分離されていない吸気をフィルタエレメント20に供給してしまうという問題があった。
即ち、この従来のエアクリーナユニットは、吸気流出口22bの下部及び左右両側部に障壁面25を形成して吸気を衝突させる構成から、図5から明らかなように吸気流出口22bの略中心を流通する吸気をそのまま素通りさせてしまう。吸気流入口22b側のダクト形状(例えば方向等)を変更することで障壁面25に対する吸気の衝突状況をある程度変えることは可能であるが、何れにしても吸気を積極的に障壁面25に衝突させる配慮がなされていないため、吸気の素通りを解消できなかった。また、例えば障壁面25の面積を拡大することで衝突する吸気を増大させることもできるが、それに伴って吸気流出口22bの通路断面積が縮小することにより通気抵抗が増大し、エンジン出力の低下や燃費悪化等の別の問題が発生してしまう。結果として、この従来のエアクリーナユニットでは、吸気に対する水分分離機能と通気抵抗とを低次元でしか両立できなかった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、障壁面の形成による通路断面積の縮小を最小限に抑制した上で、吸気を確実に障壁面に衝突させて水分を分離でき、もって、水分分離機能と通気抵抗とを高次元で両立できるエアクリーナユニットの水分分離構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、吸気取入れ部に対して上流側ダクトを介して水切りボックスの吸気流入口を接続し、水切りボックスの吸気流出口に対して下流側ダクトを介してフィルタエレメントを接続し、フィルタエレメントがエンジンの吸気系に接続されるエンジンのエアクリーナユニットにおいて、水切りボックスの吸気流入口に上流側ダクトからの吸気を案内する略直線状の吸気案内通路を形成し、吸気案内通路の案内方向に案内方向と略直交する第1障壁面を形成すると共に、第1障壁面に対して略直交する第2障壁面を吸気流出口の下側に形成したものである。
従って、吸気取入れ部から取り入れられた吸気は上流側ダクトを経て吸気流入口から水切りボックス内に流入した後、吸気流出口から下流側ダクト側に流出する。水切りボックス内において、吸気は吸気案内通路により一方向に案内されながら流入した後、その案内方向に対して略直交する第1障壁面(例えば、水切りボックスの底壁)、及びこの第1障壁面に対して略直交する吸気流出口側の第2障壁面(例えば、水切りボックスの側壁)により流通方向を規制されながら、吸気流出口から流出する。このため、吸気の一部は吸気案内通路に案内された後に略90°以上の角度で反転し、反転の際に生じる遠心力により吸気中に含まれる水分が分離される。
また、残りの吸気は吸気案内通路の案内により付与された慣性力により、第1障壁面や第2障壁面に衝突した後に吸気流出口から流出し、衝突の際に含んでいる水分が各障壁面に付着して分離される。よって、何れの経路を辿った吸気に対しても十分な水分分離機能が発揮される。
一方、吸気の慣性力を利用して積極的に各障壁面に吸気を衝突させる構成のため、障壁面を設置することにより吸気流出口等の通路断面積が縮小される虞がなく、吸気の通気抵抗を最小限に抑制可能となる。
請求項2の発明は、請求項1において、上流側ダクト、水切りボックスの吸気案内通路、水切りボックスの第1障壁面と第2障壁面、及び下流側ダクトの各吸気通路の軸線を上下方向に沿った略同一平面内に配置したものである。
従って、上流側ダクト、水切りボックスの吸気案内通路や第1障壁面と第2障壁面、及び下流側ダクトが上下方向に沿った同一平面内に配置され、エアクリーナユニットがコンパクト化される。
請求項3の発明は、請求項1または2において、水切りボックスの吸気案内通路、上流側ダクト及び下流側ダクトの通路断面積を略等しく設定したものである。
従って、吸気が流通する上流側ダクト、水切りボックスの吸気案内通路、下流側ダクトの通路断面積が略等しいため、断面積変化による通気抵抗の増大が抑制される。
以上説明したように請求項1の発明のエアクリーナユニットの水分分離構造によれば、障壁面の形成による通路断面積の縮小を最小限に抑制した上で、吸気を確実に障壁面に衝突させて水分を分離でき、もって、水分分離機能と通気抵抗とを高次元で両立することができる。
請求項2の発明のエアクリーナユニットの水分分離構造によれば、請求項1に加えて、エアクリーナユニットの各構成部品を効率的にレイアウトしてコンパクト化することができる。
請求項3の発明のエアクリーナユニットの水分分離構造によれば、請求項1または2に加えて、断面積変化による通気抵抗の増大を抑制して、通気抵抗を一層低減することができる。
以下、本発明をトラック用のエアクリーナユニットの水分分離構造に具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の水分分離構造が適用されたエアクリーナユニットを示す斜視図、図2は同じくエアクリーナユニットを示す図1のA矢視図、図3は同じくエアクリーナユニットを示す図1のB矢視図である。本実施形態のエアクリーナはトラック用として構成されており、車両の左前輪タイヤハウスとフロントバンパとの間で車体前側に対して各図に示す姿勢で配設され、キャビン直後に搭載された図示しないエンジンに吸入空気を供給する。以下、車体の前後方向及び左右方向を基準としてエアクリーナユニットの構成を説明する。
エアクリーナユニットは、一端2aに吸気取入れ部1が接続された上流側ダクト2、この上流側ダクト2の他端2bに接続された水切りボックス3、この水切りボックス3に一端4aを接続された下流側ダクト4、及び、この下流側ダクト4の他端4bに接続されてフィルタエレメント5を内蔵すると共に、エンジン側と接続されたフィルタボックス6により構成されている。なお、これらの上流側ダクト2、水切りボックス3、下流側ダクト4、フィルタボックス6は金属或いは合成樹脂材料により製作されている。
上流側ダクト2は円筒状をなし、吸気取入れ部1が固定された一端2aから下方斜め後方に向けて略クランク状に屈曲しながら延設され、その下方に指向する他端2bの下側位置に上記水切りボックス3が配設されている。水切りボックス3は全体として四角箱状をなし、その上壁3aには円筒状の吸気流入口7が開口形成され、この吸気流入口7に上流側ダクト2の他端2bが嵌め込まれて図示しないホースバンド等で接続されている。
水切りボックス3の前壁3bには円筒状の吸気流出口8が開口形成され、この吸気流出口8に下流側ダクト4の一端4aが嵌め込まれて図示しないホースバンド等で接続されている。なお、水切りボックス3に対する上流側及び下流側ダクト2,4の接続方法はこれに限ることはなく、周知の他の接続方法を任意に適用可能である。下流側ダクト4は円筒状をなし、水切りボックス3に接続された一端4aから下方斜め前方に向けて延設され、その他端4bは左方に向けて屈曲形成されて上記フィルタボックス6の下部の右側面に接続されている。フィルタボックス6は下流側ダクト4が接続された下部から上方斜め後方に向けて延設され、その上部には円筒状のエンジン側接続口9が左方に向けて開口形成されている。
本実施形態ではフィルタボックス6に内臓されたフィルタエレメント5として、従来型の円筒外周から内周へと半径方向に吸気を流通させるラジアル式フィルタに代えて、円柱の一端から他端へと軸方向に吸気を流通させるアキシャル式フィルタを採用している。このアキシャル式フィルタは、例えば特表2005−524797号公報に開示されているように、多数の流通孔が列設されたシート状の濾過材を巻回して円柱状のフィルタエレメントを形成し、このフィルタエレメントの両端において隣接する流通孔を交互に閉塞して製作されている。フィルタエレメント5の一端から各流通孔に流入した吸気は、各流通孔を区画する多孔質の隔壁を流通して反対側の流通孔へと流出し、隔壁を流通する際にゴミ等の濾過作用を得ている。このような特性から、フィルタエレメント5は、フィルタボックス6の下部から上方斜め後方へと流れる吸気の流通方向に対して軸心を一致させた姿勢で配設されており、図示はしないが、フィルタエレメント5の外周面とフィルタボックス6の内周面との間はシールにより吸気漏れを防止されている。
以上の構成により、吸気取入れ部1から導入された吸気は、上流側ダクト2に沿って案内されて吸気流入口7を経て水切りボックス3内に流入し、その後に吸気流出口8から上流側ダクト4を経てフィルタボックス6側に案内され、フィルタボックス6内でフィルタエレメント5を流通して濾過された後に、エンジン側接続口9を経てエンジンの吸気系に供給される。
一方、上記水切りボックス3の構成を述べると、上壁3aに形成された吸気流入口7は所定寸法Hだけ下方に向けて直線状に延設され、以下、この延設箇所を吸気案内通路11と称する。この吸気案内通路11の通路断面積と上記上流側ダクト2及び下流側ダクト4の通路断面積とは略等しく設定されている。
水切りボックス3の底壁3cは水平方向に沿うように形成され、その結果、上壁3a側の吸気案内通路11の下端(図2のHの下端)から底壁3cは下方に離間し、且つ吸気案内通路11に対して底壁3cは直交する配置状態となり、本実施形態では、この底壁3cが第1障壁面として機能する。底壁3cに対して水切りボックス3の前壁3bは直交するように形成され、上記吸気流出口8が前壁3bの上部に形成されているため、本実施形態では、この上部を除く前壁3bの下部が第2障壁部として機能する。水切りボックス3の上壁3aは、吸気案内通路11と吸気流出口8との間で前方斜め上方に傾斜しており、この上壁3aの傾斜に沿って吸気流出口8から流出するときの吸気が案内される。また、水切りボックス3内の下部は、吸気から分離された水分を貯留する役割を果たす。
ここで、図1,3から明らかなように、上流側ダクト2、水切りボックス3の吸気案内通路11、底壁3c、前壁3b、及び下流側ダクト4は、各吸気通路の軸線が上下及び前後方向に沿った略同一平面Fa内に配置されており、この平面Fa内で上流側ダクト2から水切りボックス3を経て下流側ダクト4まで吸気が案内される。また、この平面Faに対して左側に位置する平行な平面Fb内にフィルタボックス6が配置されており、この平面Fb内でフィルタエレメント5に濾過されながら吸気が案内される。
なお、図示はしないが、水切りボックス3の底壁3cには排出バルブが設けられ、この排出バルブはエアクリーナユニット内(水切りボックス3内)に作用するエンジンの吸気負圧に応じて開閉する。即ち、高速走行時のようにエンジン負荷がある程度高くて水切りボックス3内に作用する吸気負圧が高いときには、排出バルブが閉保持されて外部空気の水切りボックス3内への吸込みを防止し、アイドル運転のようにエンジン負荷が低くて水切りボックス3内に作用する吸気負圧が低いときには排出バルブが溜まった水の質量で開放され、これにより水切りユニット3内に貯留された水分が自動的に外部に排出される。また、溜まった水がないときには、エンジン負荷が低くても排出バルブは閉じている。
次に、以上のように構成されたエアクリーナユニットの水分分離構造の作用を説明する。
吸気取入れ部1から取り入れられた吸気は上流側ダクト2を経て吸気流入口7から水切りボックス3内に流入した後、吸気流出口8から下流側ダクト4側に流出する。図4は水切りボックス3による水分分離作用を示す部分断面図であるが、水切りボックス3内において、吸気は吸気案内通路11により下方に案内されながら流入した後、その案内方向に対して直交する底壁3c、及びこの底壁3cに対して直交する吸気流出口8側の前壁3bにより流通方向を規制されながら、吸気流出口8から流出する。このため、破線Ar1で示すように、吸気は吸気案内通路11による下方に案内された後に垂直方向に略90°以上の角度(前方斜め上方)で反転した後、上壁3aの傾斜に沿って吸気流出口8から流出することになり、実線Utで示すように、反転の際に生じる遠心力により吸気中に含まれる水分が分離されて水切りボックス3内に貯留される。
また、吸気案内通路11の案内により吸気には下方への慣性力が付与されているため、上記のように反転後に直接的に吸気流出口8から流出する吸気は一部であり、破線Ar2で示すように、残りの吸気は下方への慣性力により底壁3cや前壁3bに衝突した後に吸気流出口8から流出する。よって、衝突の際に吸気が含んでいる水分が底壁3cや前壁3bに付着して分離される。
即ち、反転後に直接的に吸気流出口8から流出する破線Ar1の吸気は反転時の遠心力が強い故に、遠心力を利用することで水分が分離され、一方、慣性力の影響により底壁3cや前壁3bに衝突する破線Ar2の吸気は、衝突時の底壁3cや前壁3bへの水分付着を利用して水分が分離され、結果として何れの経路を辿った吸気も十分な水分分離機能が発揮され、これにより水分を含んだ吸気がフィルタエレメント5に供給される事態を未然に防止することができる。
また、図4から明らかなように、吸気の慣性力を利用して障壁面である底壁3cや前壁3bに積極的に吸気を衝突させる構成のため、これらの障壁面を設置することにより吸気流出口8の通路断面積が縮小される虞は一切ない。従って、水切りボックス3を流通する際の吸気の通気抵抗を最小限に抑制でき、もって、通気抵抗の増大に起因するエンジン出力の低下や燃費悪化等の弊害を未然に防止することができる。
一方、図1,3に示すように、上流側ダクト2、水切りボックス3の吸気案内通路11、底壁3c、前壁3b、及び下流側ダクト4の各吸気通路の軸線を略同一平面Fa内に配置しているため、この部分が左右方向に縮小され、さらに、平面Faの左側に位置する平行な平面Fb内にフィルタボックス6の中心軸を配置しているため、この部分も左右方向に縮小され、しかも、これらの2平面を隣接して配置しているため、結果としてエアクリーナユニット全体の左右寸法をコンパクト化できる。加えて、上流側ダクト2内及びフィルタボックス6内ではそれぞれ吸気を斜め方向に案内しているため、エアクリーナユニットの上下寸法もコンパクト化できる。換言すれば、一般的なエアクリーナユニットの設置スペースを前提とすれば、フィルタエレメント5を大型化して、一層の通気抵抗の低減や濾過性能の向上を達成することもできる。
さらに、吸気が流通する上流側ダクト2、水切りボックス3の吸気案内通路11、下流側ダクト4の通路断面積を略等しく設定しているため、断面積変化による通気抵抗の増大が抑制され、この要因も通気抵抗の低減に貢献している。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態ではアキシャル式のフィルタエレメント5を適用したが、フィルタエレメントの形式はこれに限ることはなく、従来のラジアル式フィルタを用いてもよい。
また、上記実施形態では、吸気案内通路11により吸気を上方より下方へと案内したが、必ずしも完全な上下方向に設定する必要はなく、例えば吸気を斜め下方に案内しながら水切りボックス3内に流入させてもよい。
また、言うまでもないことであるが、エアクリーナユニットの上流側ダクト2、水切りボックス3、下流側ダクト4、フィルタボックス6等のレイアウト、車両へのエアクリーナユニットの搭載位置等については上記実施形態に限定されることなく、車両からの要求に応じて任意に変更可能である。
実施形態の水分分離構造が適用されたエアクリーナユニットを示す斜視図である。 同じくエアクリーナユニットを示す図1のA矢視図である。 同じくエアクリーナユニットを示す図1のB矢視図である。 水切りボックスによる水分分離作用を示す部分断面図である。 従来のエアクリーナユニットを示す正断面図である。 同じく従来のエアクリーナユニットを示す平断面図である。 同じく従来のエアクリーナユニットを示す図6のVII−VII線断面図である。
符号の説明
1 吸気取入れ部
2 上流側ダクト
3 水切りボックス
3b 前壁(第2障壁面)
3c 底壁(第1障壁面)
4 下流側ダクト
5 フィルタエレメント
7 吸気流入口
8 吸気流出口
11 吸気案内通路
Fa 平面

Claims (3)

  1. 吸気取入れ部に対して上流側ダクトを介して水切りボックスの吸気流入口を接続し、該水切りボックスの吸気流出口に対して下流側ダクトを介してフィルタエレメントを接続し、該フィルタエレメントがエンジンの吸気系に接続されるエンジンのエアクリーナユニットにおいて、
    上記水切りボックスの吸気流入口に上記上流側ダクトからの吸気を案内する略直線状の吸気案内通路を形成し、該吸気案内通路の案内方向に該案内方向と略直交する第1障壁面を形成すると共に、該第1障壁面に対して略直交する第2障壁面を上記吸気流出口の下側に形成したことを特徴とするエアクリーナユニットの水分分離構造。
  2. 上記上流側ダクト、上記水切りボックスの吸気案内通路、上記水切りボックスの第1障壁面と第2障壁面、及び上記下流側ダクトの各吸気通路の軸線を上下方向に沿った略同一平面内に配置したことを特徴とする請求項1記載のエアクリーナユニットの水分分離構造。
  3. 上記水切りボックスの吸気案内通路、上記上流側ダクト及び上記下流側ダクトの通路断面積を略等しく設定したことを特徴とする請求項1または2記載のエアクリーナユニットの水分分離構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102207048A (zh) * 2010-09-22 2011-10-05 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种水分离空气滤清器进气管

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