JP2008156890A - 防水装置および防水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
大がかりな施工工事を必要とせず、既存の構造物を利用した防水装置、防水方法を提供するものである。
【解決手段】
先端部において屈曲した状態で水密的に接合可能となるように形成された板状の第1の防水体および第2の防水体を、前記接合部が水位の高い方向に向かって突出するような角度となるように配置するとともに、前記第1の防水体および第2の防水体の後端を建築物や杭等の構造物の側面を利用して支持し、前記第1の防水体に作用する水圧の一部を前記第2の防水体を介して一方の前記構造物の側面で支持し、前記第2の防水体に作用する水圧の一部を前記第1の防水体を介して他方の前記構造物の側面で支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水害時における地下鉄入口、地下駐車場の入口、家屋の門等からの水の侵入を防止する防水装置、防水方法に関する。
従来、予め地中にU字溝を有する断面形状凹型の細長い台板を埋めておき、洪水等非常の場合に台板のU字溝へ剛性板を金属製折板で蔽った堰板を差し込んで塀を設ける構成の非常用防水擁壁が知られている(特許文献1)。
実用新案登録第3113333号公報
上記非常用防水擁壁は、予めU字溝を有する台板を地中に埋設する工事が必要であるから、既存の建造物に上記非常用防水擁壁を設ける場合には地表のコンクリートを破壊して取り除き、再施工するという大がかりな施工作業が必要になるという課題を有している。
本願発明は上記課題に鑑み発明されたものであって、大がかりな施工工事を必要とせず、既存の構造物を利用した防水装置、防水方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
先端部において屈曲した状態で水密的に接合または回動可能に形成された板状の第1の防水体および第2の防水体と、
前記第1の防水体の後端部を水密的に支持する第1の支持体と、前記第2の防水体の後端部を水密的に支持する第2の支持体を有したことを特徴とする防水装置。
また、本願請求項2記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
前記第1の防水体と第2の防水体の対向面によって形成される角度が、90度〜160度の範囲であることを特徴とする請求項1記載の防水装置。
本願請求項3記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
先端部において屈曲した状態で水密的に接合または回動可能となるように形成された板状の第1の防水体および第2の防水体を、前記接合部または回動部が水位の高い方向に向かって突出するような角度で配置するとともに、
前記第1の防水体および第2の防水体の後端を建築物や杭等の構造物の側面を利用して支持し、
前記第1の防水体に作用する水圧の一部を前記第2の防水体を介して一方の前記構造物の側面で支持し、前記第2の防水体に作用する水圧の一部を前記第1の防水体を介して他方の前記構造物の側面で支持したことを特徴とする防水方法。
本願請求項4記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
前記第1の防水体と第2の防水体の対向面によって形成される角度が、90度〜160度の範囲であることを特徴とする請求項3記載の防水方法。
本願発明に係る防水装置は、2枚の防水体が水圧を受けた際に互いに支え合う構造になっているので、その支え合う力を利用して支持体となる部材や壁などに押し付けることが
できる。したがって、防水体の取り付けにあたり、防水体を固定するための支持体の壁等への取り付けを比較的簡単に行うことができるという効果を有している。
また、支持体には、当該支持体に対して壁等との間に強い摩擦力を発生させるための垂直荷重を発生させることができ、前記効果に加えて防水体を強固に壁等に支持することができるという効果を有している。
本願発明に係る防水方法は、2枚の防水体が水圧を受けた際に互いに支え合うものであるので、その支え合う力を利用して支持体となる部材や壁などに防水体を押し付けることができる。当該押し付け力等により互いの接合部の水密性を高めることができき、防水壁としての機能を高めることができるという効果を有している。
また、支持体を使用した場合には、当該支持体に対して壁等との間に強い摩擦力を発生させるための垂直荷重を発生させることができ、前記効果に加えて防水体を強固に壁等に支持することができるという効果を有している。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本願発明に係る防水装置1を構成する各手段の概略図である。防水装置1は、主な構成として板状の第1の防水体2、第2の防水体3および当該第1の防水体2の後端部を水密的に支持する第1の支持体4、第2の防水体3の後端部を水密的に支持する第2の支持体5を有している。
本実施の形態では、一例として第1の防水体2および第2の防水体3は、幅(高さ)が約40cm程度、全長が約100〜110cm程度の外形を有する板状体として形成されている。各防水体2、3は、2〜3mm厚のステンレス板によって形成されており、幅方向の両端を直角に折り曲げて5cm〜10mm程度のフランジ状の折曲部6を上下両端に形成したものである。なお、図1その他各図に示した各手段は、構造をわかりやすく説明するために、ステンレス板の肉厚を厚く作図しており、実際のものとは異なった図として記載したものである。
各防水体2、3の上下にフランジ状の折曲部6を設けたのは、板状に形成した防水体2、3の強度を高め、水圧による荷重を受けた際の極端な変形や撓みを防止するためである。また、設置時に下面となる折曲部6の表面には、ネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成した板状体19がパッキンとして貼り付けられ、折曲部6表面と設置面との間を弾性的に塞ぐようになっている。当該板状体19によって、設置面との間の漏水を防ぐようになっている。また、折曲部6にも水圧にって設置面方向に押し付ける荷重をかけることができるので、当該板状体19を設置面に押し付け、弾性的に水密状態を保つことが出来るようになっている。
第1の防水体2は、前述のように上下に折曲部6を有する断面が略コ字状の板状体として形成されており、折曲部6を突出させた側が表面(防水面)となっている。第1の防水体2の先端部7の裏面には、当該裏面に対して直角〜60度程度の内角を有する凸板8が上下方向に亘って設けられている。凸板8は、第1の防水体2の裏面に水密的に強固に固定されており、詳細には後述するように、第2の防水体3との屈曲可能な接合部として、水圧によって生じた押圧力を受け止める部位となっている。凸板8の固定方法は、溶接の他、ボルト・ナット等の締結手段を用いることができる。
なお、第1の防水体2と第2の防水体3との接合部位は、水密かつ所定の角度範囲内において屈曲可能であればヒンジ連結構造や他の構造でも差し支えなく、図示した構造に限らない。
第1の防水体2の後端部9の裏面には、当該裏面との間に、端部方向に向かって所定幅の開口を有した受部10を形成する受部材11が強固に取り付けられている。
また、第1の防水体2の後端部9には、当該端部を覆うようにネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成された板状体18が貼り付けられている。当該板状体18の弾性によって、第1の防水体2の後端部9が第1の支持体4と水密的に当接するようになっている。
第1の支持体4は、建築物等の既存の壁、柱、杭等の側面と接する板状の台板12と、当該台板12の表面中央付近から、15度程度の角度を成すように突出した上下方向に亘る板状の凸片13を設けた形態に形成されている。台板12は、ほぼ矩形の板状体として形成されており、ネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成した板状体14が裏面に貼り付けられている。台板12には、ボルト15を挿通させるための複数の孔16が穿設されている。
前記台板12と15度程度の角度を成して突出した凸片13の間が第1の防水体2の後端部9と当接する受部17となり、第1の防水体2に作用する荷重を受け止めるようになっている。
第2の防水体3は、前述のように上下に折曲部6を有する断面が略コ字状の板状体として形成されており、折曲部6を突出させた側が表面(防水面)となっている。第2の防水体3の先端部20には、当該先端部20の端縁を覆うようにネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成した板状体21が貼り付けられている。
また、第2の防水体3の後端部22にも、当該後端部22の端縁を覆うようにネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成した板状体23が貼り付けられている。さらに、第2の防水体3の後端部22の裏面には、当該裏面との間に所定幅の開口を有する受部24を形成するための受部材25が強固に取り付けられている。
第2の支持体5は、建築物等の既存の壁、柱、杭等の側面と接する板状の台板26と、当該台板26の表面中央付近から、15度程度の角度を成すように突出した上下方向に亘る板状の凸片27を設けた形態に形成されている。台板26は、ほぼ矩形の板状体として形成されており、ネオプレンゴムその他の弾力性のある素材によって形成した板状体28が裏面に貼り付けられている。台板26には、ボルト15を挿通させるための複数の孔29が穿設されている。
前記台板26と15度程度の角度を成して突出した凸片27の間が第2の防水体3の後端部22と当接する受部24となり、第2の防水体3に作用する荷重を受け止めるようになっている。
第2図は、前記防水装置1の使用例を説明するための説明図であり、一例として門や駐車場入口等に設けられている互いに対向する壁W,Wを利用して防水装置1を設置し、当該防水装置1によって水の侵入を防止する例を斜め上から見た状体として表したものである。
第1の支持体4および第2の支持体5は、左右の壁W,Wの側面のほぼ対向する位置に取り付けられる。当該支持体4、5の取り付けは、ボルト15による各台板12、26の固定によって行われる。壁W,Wの側面には、予め下穴を空けた後にボルト用のアンカーを埋め込み、当該アンカーにボルト15を螺合させることで、各台板12、26を強固に固定している。
各支持体4、5の台板12、26の裏面には、水密性を保つ作用を有する弾性体としての板状体14、28がそれぞれ設けられているので、壁W,Wの壁面と台板12、26の間から水が漏れないようになっている。また、図示した例では壁W,Wに対する固定を各2本のボルト15で固定するように記載されているが、当該例に限ることはない。
また、本実施の形態における各支持体4、5に設けられた各凸片13、27は、ほぼ防水体2、3の高さと同じ高さを有する矩形の板状体として形成されており、当該凸片13
、27の下端は地表部分まで到達するようになっている。
第1の防水体2、第2の防水体3の後端には、端縁の上下方向に亘って弾性体である板状体18、23が設けられており、各支持体4、5の台板12、26と凸片13、27の接合部付近に当接して水が漏れないようになっている。また、第1の防水体2、第2の防水体3は、当該部位において所定角度の範囲で屈曲可能であり、想定された角度の範囲では水が漏れないようになっている。
また、第1の防水体2、第2の防水体3の後端には、それぞれ受部材11、25が設けられているが、当該受部材11、25は、堰き止めた水の脈動的な水圧変動によって第1の防水体2および第2の防水体3が前方に移動しようとした際に、各支持体4、5から脱落しないように凸片13、27に当接するように設けられたものである。
第1の防水体2の先端部7の裏面に設けた凸板8には、第2の防水体3の先端が当接し、水圧によって押圧される第1の防水体2を裏面から支えるようになっている。第2の防水体3の先端には弾性体によって形成された板状体21が端縁を覆うように取り付けられており、当該板状体21によって第1の防水体2と第2の防水体3との間に隙間が生じないようになっている。
また、同様に第2の防水体3の先端は、凸板8を介して第1の防水体2によって支えられ、第2の防水体3に作用する水圧による押圧力を第1の防水体2によって支えるようになっている。
なお、第1の防水体2と第2の防水体3との当接構造は、上記した形態に限るものではなく、第1の防水体2の先端を所定の角度範囲内で屈曲可能となるように第2の防水体3の先端によって水密的に支え、かつ第2の防水体3の先端を第1の防水体2の先端によって支えるものであればヒンジ連結や他の構造であっても構わない。
また、第1の防水体と第2の防水体の対向面によって形成される角度は、90度〜160度の範囲で使用可能となるように設計されている。
図3は、図2に示した防水装置1の使用状態を上から見た図であり、間隔がaの壁W、W間に防水装置1を設置した場合を表している。また、図4は、同様に図2に示した使用状態の防水装置1を上から見た図であり、壁W、W間の距離が前記aよりも短いbの場合を表している。
上記図3および図4に示すように、壁の間の距離が異なる場合であっても、中央付近の接合部において屈曲可能となっているので、同じ寸法形状の防水装置1を設置することができるようになっている。
図3を用いて、防水装置1が水を堰き止めている場合の、第1の防水体2、第2の防水体3、支持体4、5、壁W等に作用する力の釣り合いについて説明する。
防水装置1が水を堰き止めた状態とは、第1の防水体2と第2の防水体3の裏面よりも表面側における水位が高く、その水位差によって生じる押圧力を第1の防水体2と第2の防水体3によって支えている状態である。水位差によって第1の防水体2と第2の防水体3の表面が押圧されると、当該押圧に釣り合う力が壁W、Wを介して第1の防水体2、第2の防水体3に伝達される。
第1の防水体2の表面を押圧する圧力は、当該表面に対して直角に作用する。そして圧力に基づく力の総量は、第1の防水体2の後端17に接する支持体4と先端7に接する第2の防水体3の先端20の2点によって支持されることになる。以下、第1の防水体2の両端部に、表面と直角方向の加重P1が作用している(総加重=2×P1である。)ものと想定して、力の釣り合いを説明する。
第1の防水体2の一端である先端7に作用する加重P1は、第2の防水体3の先端20の長手方向に沿った力fP2の分力(P1)によって支えられている(釣り合っている)。
この際、当該第2の防水体3による力fP2は、第1の防水体2の長手方向に対しても分力として力f1を及ぼしている。
また、第1の防水体2の他端である後端17に作用する荷重P1は、壁W表面に固定された支持体4(凸片13)によって支持される。当該荷重P1は、壁W表面と平行なf1y成分と壁W表面に垂直なf1x成分として、支持体4に作用する。
また、第2の防水体3の表面に対しても直角方向に圧力が作用する。当該第2の防水体2の表面に作用する総量の略1/2が、第1の防水体2の先端に設けた凸板8によって受け止められている。凸板8は、当該加重P2を受け止めており、当該P2の分力f2が第1の防水体2の長手方向に伝達される(釣り合っている)。
次に、支持体4部分における力の釣り合いを説明する。第1の防水体2に作用する水圧による加重は、荷重はx方向成分(壁Wから支持体4を引き剥がそうとする力成分)を有している。当該x方向成分は荷重P1の分力として力f1xで表される。
また、支持体4部分には、第1の防水体2の先端7における第2の防水体3との接触によって、前述した第1の防水体2の長手方向に前述した力f1および力f2の加重が作用する。そして、この力f1および力f2による支持体4部分におけるx方向成分は、図示の通り前記力f1xと反対方向の力fxとなる。
ここで、支持体4部分に作用するx方向の力の釣り合いのみに着目すると、支持体4を壁Wから引き剥がそうとする力f1xよりも、支持体4を壁Wに押し付けようとする力fxが大きいことが解る。したがって、支持体4には、壁Wから引き剥がそうとする力は作用しない。
第2の防水体3との当接によって発生する前記x方向成分fxが無い場合には、支持体4には壁Wから引き剥がそうとする力のみが発生するので、支持体4を固定しているボルト15が抜けないように締結力を強くする必要がある。この場合、必然的に強度の強いサイズの大きいボルトを使用したり、壁Wに対する補強工事等が必要になる。
しかし、本実施の形態に係る防水装置1は、前記のように壁Wから支持体4を引き剥がそうとする力よりも、壁Wに対して支持体4を押し付ける力が大きいのであるから、ボルト15が抜けないことを意図した強度は不要となる。
なお、支持体4には、壁W表面と平行な成分として、荷重P1の分力f1yと前記第2の防水体3との当接によって発生する合成力(f1+f2)のy方向成分である分力fyが作用する。当該合成力(f1y+fy)は、主としてボルト15の長手方向に対して直角方向の剪断力が作用するから、ボルトとしての強度を発揮しやすい方向で荷重を受け止めることができる。
さらに、支持体4は合成力(f1+f2)のx方向成分fxから前記力f1xを除いた垂直荷重によって押圧されており、当該垂直荷重(fx−f1x)によって支持体4と壁W表面との間には、支持体4の移動を妨げる摩擦力Mが発生する。当該摩擦力Mは、垂直荷重(fx−f1x)と摩擦係数μとの積によるから、ボルトに対する剪断力(f1y+fy)が増加した場合であっても、支持体4の移動を妨げる摩擦力Mも同時に発生する。
このように、防水体2、3に対する荷重が増加したとしても、これに比例して支持体4の移動に対抗する摩擦力Mが発生するので、ボルト15の強度にのみ依存することなく支持体4の移動を規制することができる。
以上、上記の説明は第1の防水体2を中心に説明したが、第2の防水体3についても同様である。
上記のように、第1の防水体2と第2の防水体3を、その先端部で拝み合わせるように配置すると、一方の防水体に作用した力を、他方の防水体を支持する力として利用することができる。したがって、単に支持体4の固定強度のみで第1の防水体2を受け止める場
合と比較して、支持体4の壁に対する固定強度が小さくても良いという効果がある。
また、第1の防水体2と第2の防水体3の間の狭い側の角度は、約150度前後が望ましく、範囲としては90度以上〜160度以下である。
図4に示したように、壁の間隔が狭い(間隔b)建築物に本願発明に係る防水装置1を設置すると、図3に示した場合と比較して第1の防水体2と第2の防水体3間の角度が狭くなる。本願発明に係る防水装置1および当該防水装置1を用いた防水方法は、このような壁の間隔が異なる場合であっても、前記角度の範囲内であれば使用することができるものである。
なお、前述した第1の防水体2と第2の防水体3は、それぞれ長手方向の全長がほぼ同一のものとして説明しているが、前述した力の釣り合いや摩擦力等が適切に生じるものであれば、長さの比率が異なっても構わない。
また、第1の防水体2と第2の防水体3は、予め屈曲可能にヒンジ連結されていても構わない。この場合には、ヒンジ連結部分を覆うように、ゴムシート等の防水手段が貼り付けられる。
前述した防水装置は、既存の建築物において水の進入路となる部分に、その壁や他の構造物に取り付けて使用するものである。したがって、既存の構造物に対する取り付けは、その施工工事が簡単であることが必要であるが、本願発明に係る防水装置は、支持体をボルトによって固定するだけで良く工事が極めて簡単である。
また、図5に示すように、既存の建築物の壁Wにに図示したような凸部40、40がある場合、前述した支持体を設けずに凸部40、40を利用して第1の防水体2’と第2の防水体3’を設置することができる。なお、当該図5は原理を説明するために構造を簡略化して記載したものであり、実際には水密性を保つためのパッキン、第1の防水体2’と第2の防水体3’には変形を防止するための構造が採用される。
本願発明は、水害時における地下鉄入口、地下駐車場の入口、家屋の門等からの水の侵入防止に利用可能である。
本願発明に係る防水装置を構成する各手段の概略図である。 防水装置の使用例を説明するための説明図である。 防水装置に作用する力の釣り合いに関する説明図である。 防水装置の他の使用例に関する説明図である。 本願発明に係る他の防水装置および防水方法の説明図である。
符号の説明
1 防水装置
2 第1の防水体
3 第2の防水体
4 第1の支持体
5 第2の支持体
6 折曲部
7 先端部
8 凸板
9 後端部
10 受部
11 受部材
12 台板
13 凸片
14 板状体
15 ボルト
16 孔
17 受部
18 板状体
19 板状体
20 先端部
21 板状体
22 後端部
23 板状体
24 受部
25 受部材
26 台板
27 凸片
28 板状体
29 孔
30 台板

Claims (4)

  1. 先端部において屈曲した状態で水密的に接合または回動可能に形成された板状の第1の防水体および第2の防水体と、
    前記第1の防水体の後端部を水密的に支持する第1の支持体と、前記第2の防水体の後端部を水密的に支持する第2の支持体を有したことを特徴とする防水装置。
  2. 前記第1の防水体と第2の防水体の対向面によって形成される角度が、90度〜160度の範囲であることを特徴とする請求項1記載の防水装置。
  3. 先端部において屈曲した状態で水密的に接合または回動可能となるように形成された板状の第1の防水体および第2の防水体を、前記接合部または回動部が水位の高い方向に向かって突出するような角度で配置するとともに、
    前記第1の防水体および第2の防水体の後端を建築物や杭等の構造物の側面を利用して支持し、
    前記第1の防水体に作用する水圧の一部を前記第2の防水体を介して一方の前記構造物の側面で支持し、前記第2の防水体に作用する水圧の一部を前記第1の防水体を介して他方の前記構造物の側面で支持したことを特徴とする防水方法。
  4. 前記第1の防水体と第2の防水体の対向面によって形成される角度が、90度〜160度の範囲であることを特徴とする請求項3記載の防水方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010090590A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Nippon Kiki Kogyo Kk ロック機構
JP2015014122A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 前澤工業株式会社 角落しの構造
JP2016108897A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 タキロン株式会社 止水装置

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