JP2008156458A - タイヤサイドウォール用ゴム組成物 - Google Patents

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宏之 斎藤
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Abstract

【課題】タイヤサイドウォール用ゴム組成物に、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維を所定量配合することによって、耐疲労性を悪化させずに、耐カット性を向上させたゴム組成物を提供する。
【解決手段】天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム35〜55重量部、ポリブタジエンゴム45〜65重量部、及びスチレン−ブタジエン共重合体ゴム0〜10重量部からなるゴム100重量部に対して、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維1〜8重量部を配合してなるタイヤサイドウォール用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤサイドウォール用ゴム組成物に関し、更に詳細には、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維を所定量配合することにより、耐疲労性を悪化させること無く耐カット性を向上させたタイヤサイドウォール用ゴム組成物に関する。
従来、耐カット性を向上させるために、タイヤサイドウォールに短繊維を配合することは、例えば、以下の特許文献1や特許文献2などにより提案されてきたが、かかる方法では、当該サイドウォールの要求特性である耐疲労性が悪化してしまうという問題があった。そこで、近年では、タイヤのサイドウォールゴムにおいて、かかる耐疲労性を悪化させること無く、耐カット性を向上させる技術が希求されている。
特開平6−255321号公報 特開2001−34781号公報
よって、本発明では、タイヤサイドウォール用ゴム組成物に、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維を所定量配合することによって、耐疲労性を悪化させずに、耐カット性を向上させたゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明によれば、天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム35〜55重量部、ポリブタジエンゴム45〜65重量部、及びスチレン−ブタジエン共重合体ゴム0〜10重量部からなるゴム100重量部に対して、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維1〜8重量部を配合してなるタイヤサイドウォール用ゴム組成物が提供される。
本発明では、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維をタイヤサイドウォールゴムに所定量配合すると、その中空短繊維が、その特異な構造のために、当該ゴム組成物中に均一分散してゴムと強固に結合し、その結合部位での耐カット性が向上すると共に、耐疲労性も悪化しないことを見出したものである。
本発明のタイヤサイドウォール用ゴム組成物に用いるベースゴム成分としては、従来より、かかるタイヤサイドウォールに使われてきた、適度な柔軟性と剛性を有する基本ブレンドゴムとしての「天然ゴム(NR)及び/又はポリイソプレンゴム(IR)35〜55重量部、ポリブタジエンゴム(BR)45〜65重量部、及びスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)0〜10重量部からなるブレンドゴム」が総量で100重量部となるようなブレンドで用いられる。
当該タイヤサイドウォール用のベースゴムとして、そのBR成分が45重量部未満では、耐疲労性が悪化するので好ましくなく、逆に65重量部を超えると、引張強度が低下するので好ましくない。また、そのSBR成分については、10重量部を超えると、耐疲労性が悪化するので好ましくない。
本発明のタイヤサイドウォール用ゴム組成物に配合される繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維は、例えば、商品名「エアーミント」などとして、クラレ(株)より入手可能な多孔中空繊維を、0.05〜5mm、好ましくは0.3〜3mmの短繊維に適宜切断したものが用いられる。当該エアーミントは、海成分にPET、島成分にエクセバールを配して海−島構造の繊維とした後、その島成分を溶出させて得られる多孔中空繊維であり、直径18μ、中空率20〜70%、島(孔)数600個までのものが市販されている。
本発明では、当該複数の孔を有する中空短繊維は、前記タイヤサイドウォール用のベースゴム100重量部に対して、1〜8重量部、好ましくは2〜5重量部の量で配合される。この配合量が1重量部未満では、所期の効果を発揮することができず、逆に、8重量部を超えると、当該ゴム組成物の耐カット性及び耐疲労性が低下するので好ましくない。
本発明のタイヤサイドウォール用ゴム組成物には、補強剤として、カーボンブラック及び/又はシリカが、合計で30〜60重量部配合される。混合フィラーとして使用する場合には、シリカ配合量は、0〜30重量部とすることが好ましい。本発明では、当該カーボンブラックは沃素吸着量が30〜100g/kgのものを使用することが、発熱性と疲労性のバランスの観点から好ましい。
本発明に係るタイヤサイドウォール用ゴム組成物には、更に、通常の加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、充填材、可塑剤、その他一般ゴム用又はタイヤゴム用に配合されている各種配合剤を配合することができ、かかる配合剤は、一般的な方法で混練、加硫してゴム組成物とし、加硫または架橋することができる。これら配合剤の配合量も、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
以下、実施例および比較例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことは言うまでもない。
サンプルの調製
表1に示す配合(重量部)に従って、1.7Lの密閉式バンバリーミキサーを用いて、ゴム、カーボンブラック、短繊維又は中空短繊維等の配合剤を5分間混合し、ゴムを混合機外に放出して室温まで冷却した後、同バンバリーミキサーにて、加硫促進剤及び硫黄を配合、混合した。
試験方法
1)耐疲労性: JIS K6251に準拠して、100%歪を繰り返し与え破断回数を測定した。破断回数の測定はn=6で行ない、正規確率分布により50%残存率を求め、標準例を100とする指数で表示した。この数値が大きい程耐疲労性が良好であることを示す。
2)耐カット性: JIS K6264のピコ摩耗試験に準拠して、摩耗量を測定した。標準例の摩耗量を100として指数で表示した。この数値が大きい程耐カット性が良好であることを示す。
標準例、実施例1〜3及び比較例1〜3
結果を、表1に示す。
Figure 2008156458
表1によれば、所定の中空短繊維を所定量配合した本発明のゴム組成物では、耐疲労性を維持したまま、耐カット性が向上していることが判る。
よって、本発明のゴム組成物は、これをタイヤサイドウォール用ゴム組成物として、また、これをタイヤサイドウォールに用いた空気入りタイヤとすれば有効である。

Claims (3)

  1. 天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム35〜55重量部、ポリブタジエンゴム45〜65重量部、及びスチレン−ブタジエン共重合体ゴム0〜10重量部からなるゴム100重量部に対して、繊維方向に複数の孔を有する中空短繊維1〜8重量部を配合してなるタイヤサイドウォール用ゴム組成物。
  2. 請求項1に記載のゴム組成物に、カーボンブラック及び/又はシリカの合計30〜60重量部を更に配合してなるタイヤサイドウォール用ゴム組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のタイヤサイドウォール用ゴム組成物をタイヤサイドウォールに使用した空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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