JP2008156074A - シート搬送装置、シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、シート処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水平方向にシート部材束を搬出した際に積載品質に問題が生じないようにする。
【解決手段】搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する中間トレイAと、中間トレイAに集積されたシート部材を中間トレイAから搬出する放出爪8とを有するシート搬送装置において、放出爪8が、中間トレイAのシート部材載置面A1に対して鋭角に設定され、前記シート部材の端部に当接してシート部材束を押し出す押し出し面8aを備えている。
【選択図】図27

Description

本発明は、搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段及び前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段を備えたシート搬送装置、このシート搬送装置を備えたソータ、フィニッシャなどのシート処理装置、及び前記シート搬送装置、あるいは前記シート処理装置を備えたプリンタ、複写機、ファクシミリ、並びにこれらの機能を複合して有するデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
シート部材束を処理トレイから放出し、下流側の他の処理部あるいは排紙トレイに放出するため放出爪を使用することは良く知られている。図42は従来から実施されている整合装置と放出装置とを備えたシート処理装置の一例を示す正面図、図43は図42のF部を拡大して示す側面図である。これらの図において、整合装置はシート部材の搬送方向後端を揃える所謂後端フェンス101と、シートの搬送方向に直交する方向からシート束の側端を揃えるジョガーフェンス105からなり、処理トレイ102の中央部であってシート搬送方向に平行に放出ベルト107が放出ローラ103と従動ローラ108間に架け渡され、その放出ベルト107に一対の放出爪106が突設されている。
図示しない搬送経路を通って処理トレイ102上に排出されたシート部材は重力及び図示しない戻しコロ(叩きコロ)によって後端フェンス側に戻され、シート部材後端が後端フェンス101に当接することによりシート部材後端の整合が行われる。その際、1枚排出される毎にジョガーフェンス105がシート部材の側端に両側から当接し、搬送中心とシート中心とを合わせるようにして幅方向の整合を行う。このようにして1ジョブ分のシート束が処理トレイ102上で整合されると、放出ローラ103によって放出ベルト107が駆動され、放出爪106によってシート部材後端を押し上げて放出ローラ103からさらに下流側に搬送する。その際、シート束は、画像形成装置側からの指示があれば前記後端部が綴じ装置104によって綴じられ、シート束は綴じられた状態で下流側に搬送され、綴じの指示がなければ綴じられない状態で下流側に搬送される。
その際、綴じられない状態で搬送される場合には、シート部材束の整合性が問題となる。そこで、シート部材束の整合性を保持した状態で放出する例として例えば特許文献1に記載された発明がある。この発明は、スタック手段上に整合されて集積されたシート部材束を放出する放出爪の先端に放出方向に屈曲した屈曲部を設けるとともに、この屈曲部の屈曲側とは反対側にシート部材束先端を放出爪の根本方向に押しつける矯正部材を設けたことを特徴としている。また、整合性を保持する技術として特許文献2記載の発明も知られている。
このような形式のシート部材後処理装置では、処理トレイ102は垂直に近い状態で傾斜しているので後端フェンス101側にシート部材が戻る際には戻しコロを使用するが、シート部材後端は重力の作用により後端フェンス101に支持された状態で集積され、放出爪106を略上方に移動させて処理トレイ102から搬出する。その際、特許文献1記載の発明では、放出爪の背面側に設置された矯正部材によってシート部材束の先端側を放出爪の根本方向に押しつけてシート束の整合性を保持するようにしている。また、特許文献2記載の発明では、排紙トレイの角度を変更して整合性を保持するようにしている。
このような形式のシート部材後処理装置に対して、処理トレイが水平に設置された形式のものもある。この形式のものはシート部材束が重力によって放出爪に支持されることはなく、処理トレイ上に集積されたシート部材束の後端部を水平方向に押して処理トレイから搬出するようになっている。
特許第3655478号公報 特開平10-324445号公報
ところで、前述の処理トレイが水平に設定されたものでは、シート部材束STは図44に示すようにシート部材搬送方向下流側が上がった排紙トレイBに水平に放出される。このとき放出爪8のシート部材押し出し面8aが中間トレイAのシート載置面に対して垂直であると、放出されたシート部材束STの端面は前記押し出し面8aの形状に揃った状態である。その後、放出されたシート部材束STは図44矢印方向に落下し、図45に示すように排紙トレイB上をエンドフェンス36側に向かって移動する。その際、下側のシート部材は上側のシート部材の自重により残ってしまい、上側のシート部材のみがエンドフェンス36に当接するという状態になることがあった。
このような状態で排紙されると、シート部材が不揃いで積載されることになり、積載品質に問題を生じていた。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、解決すべき課題は、水平方向にシート部材束を搬出した際に積載品質に問題が生じないようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、を有するシート搬送装置において、前記搬送手段は、前記集積手段のシート部材集積面に対して鋭角に設定され、前記シート部材の端部に当接してシート部材束を押し出す押し出し面を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記搬送手段がシート部材束に当接する搬送部材と前記搬送部材を前記集積面に沿って移動させる無端状のベルトからなる移動手段とを有し、前記搬送部材の前記押し出し面より前記移動手段側の面と前記移動手段への取り付け部より移動方向下流側における前記移動手段との間隔が、前記移動方向下流側に向かって広くなるように設定されていることを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記搬送部材が前記移動手段の平坦部に位置したとき、前記前記押し出し面より前記移動手段側の面が前記集積面よりも下側に位置していることを特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記押し出し面に凹凸が形成されていることを特徴とする。
第5の手段は、搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、を有するシート搬送装置において、前記搬送手段の搬送動作時の移動軌跡が前記集積手段のシート部材集積面に対して搬送方向下流側が下がる下り勾配に設定されていることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記搬送手段が前記シート部材の端部に当接してシート部材束を押し出す押し出し面が前記集積手段の前記集積面のシート部材束搬送方向下流側の端部よりもさらに下流側に位置するまで移動することを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記搬送手段が前記端部まで移動したときに、前記押し出し面の下端と前記集積手段の集積面との間に所定の間隔が保持されていることを特徴とする。
第8の手段は、搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、を有するシート搬送装置において、前記搬送手段がシート部材束に当接する搬送部材と前記搬送部材を前記集積面に沿って移動させる無端状のベルトからなる移動手段とを有し、前記搬送部材のホームポジションが、装置筐体の前記搬送部材が通過する箇所に切り欠かれた切り欠き部を閉鎖する位置に設定されていることを特徴とする。
第9の手段は、シート部材又はシート部材束に対して所定の処理を実行する処理手段と、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えていることを特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第8のいずれかの手段に係るシート搬送装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
第11の手段は、第9の手段に係るシート処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、集積手段は中間トレイAに、搬送手段は放出爪8及び放出ベルト11に、押し出し面は符号8aに、移動手段は放出ベルト11に、集積面はシート部材載置面A1に、押し出し面より前記移動手段側の面は第1の面8bに、移動軌跡は符号TRに、切り欠き部は符号36aに、処理手段はジョガーフェンス10,10a,10b、スティプラCに、シート処理装置はシート部材後処理装置2に、画像形成装置は符号1に、それぞれ対応する。
本発明によれば、搬送部材の前記押し出し面より移動手段側の面と移動手段への取り付け部より移動方向下流側における前記移動手段との間隔が、移動方向下流側に向かって広くなるように設定されているので、あるいは、搬送手段の搬送動作時の移動軌跡が前記集積手段のシート部材集積面に対して搬送方向下流側が下がる下り勾配に設定されているので、水平方向にシート部材束を搬出した際に積載品質に問題が生じることはない。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。

図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。このシステムは、画像形成装置1本体及びシート処理装置としてのシート部材後処理装置2から構成されている。シート部材後処理装置2は画像形成装置1本体の側面に取り付けられ、画像形成装置1本体の側面の排紙口から画像形成済みのシート部材がシート後処理装置2に搬入され、所定の処理が施される。画像形成装置1は例えば電子写真方式のデジタル複合機であり、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの機能を複合して備えている。
図2はシート後処理装置2のシート揃え部の詳細を示す図である。図2においてシート後処理装置2のシート揃え部は、入口ローラ3、排紙ローラ4、中間トレイA、排紙トレイB、戻しコロユニット5、ジョガーフェンス10、後端フェンス7、放出爪8、アーム9、放出爪ベルト11、及びスティプラCから基本的に構成されている。このシート部材後処理装置2には画像形成装置1から排出されたシート部材が前記入口ローラ3側から搬入され、その後、中間トレイAで縦横の整合が行われ、整合された状態で排紙トレイB上へ排出される。入口ローラ3は搬送ガイド板の最上流側に設けられ、図示しない搬送モータによって回転駆動される。搬送ガイド板の最上流側にはシート部材の搬入を検知する図示しない入口センサが設置されている。
戻しコロユニット5は中間トレイAのシート部材載置面に対向して設けられ、シート部材の搬送を行うコロ5aとそのコロ5aを支えるアーム5bとからなり、アーム5bは回転支軸5cによって回転可能に支持されている。戻しコロ5aは戻しコロモータによって回転駆動され、シート部材を搬送方向上流側に戻す機能を有する。また、戻しコロソレノイドによって回転支軸5cを中心に揺動駆動され、戻しコロソレノイドON時に戻しコロユニット5を持ち上げ、OFF時に自重で戻し位置に戻る。すなわち、シート部材戻し動作時にOFFとなってシート部材に接触し、シート部材排出時にONとなって排紙トレイ4又はシート部材から離間する。
図3は図2のシート揃え部を右側(シート搬送方向上流側)から見た側面図、図4は左側(シート搬送方向下流側)から見た側面図である。これらの図において、後端フェンス7は前側及び後側の後端フェンス7a,7bからなり、アーム9の自由端側の第1の軸31に支持されている。アーム9の基端側は第2の軸32によって揺動可能に支持されている。一方、放出爪8は一対の放出爪駆動プーリ11a,11b間に張設された放出ベルト11の外周に外側に向かって突出するように設けられている。これにより、前記放出爪駆動プーリ11a,11bを回転駆動することにより、放出爪8を放出ベルト11と一体に回転させる。放出爪8は図2から分かるように、シート部材束STを支持する部分が平らで、先端側がシート部材束STを保持するように傾斜し、シート部材束STを確実に放出できるような形状に形成されている。
放出爪駆動プーリ11aは放出爪駆動伝達プーリ22の中心から軸方向に伸びる放出爪駆動軸22aに軸着され、放出爪駆動伝達プーリ22の回転駆動力が放出爪駆動軸22aから放出爪駆動プーリ11aに伝達される(図6参照)。放出爪駆動プーリ11aは駆動力の伝達により放出爪駆動プーリ11a,11b間に張られた放出ベルト11を移動させ、シート部材束STの放出動作が行われる。
また、図4に示すようにシート部材後処理装置2のエンドフェンス36には放出爪8の動作範囲分の切り欠き部36aが形成されている。切り欠き部36aは放出爪8が移動するため放出爪8より大きく切り欠かれているため、ユーザが指を入れてしまう可能性がある。ユーザが指を入れてしまうと怪我をし、あるいは内部機器に触れて故障の原因となる虞がある。そこで、ユーザが指を入れてしまわないように、放出爪8のホームポジションを図2に示すようなエンドフェンス36に近い位置に設定した。これにより切り欠き部36aが放出爪8の背面によって塞がれ、指が切り欠き部36aに入らないようにすることができる。
前記後端フェンス7と放出爪8は駆動源である1個のモータ20により駆動される。このモータ20としては、制御の容易性から本実施形態ではステッピングモータが使用される。その際、駆動源の駆動は継続したまま後端フェンス7と放出爪8への駆動力の伝達タイミングを独立して制御し、整合されたシート部材束STを中間トレイAから排紙トレイB側に移動させる。
図5はアーム9(後端フェンス7)と放出爪8を駆動する搬送駆動機構の概略を示す図である。同図において、搬送駆動機構はモータ20、モータ20の回転軸に軸着された駆動プーリ20a、中継プーリ21、放出爪駆動伝達プーリ22及びアーム駆動伝達プーリ23を備えている。この搬送駆動機構では、中継プーリ21と同軸に、当該中継プーリ21と一体に回転する第1の駆動力伝達プーリ21aと第2の駆動力伝達プーリ21bが設けられている。そして、駆動プーリ20aと中継プーリ21との間に第1のタイミングベルト20bが、第1の駆動力伝達プーリ21aと放出爪駆動伝達プーリ22との間に第2のタイミングベルト22bが、第2の駆動力伝達プーリ21bとアーム駆動伝達プーリ23との間に第3のタイミングベルト23bがそれぞれ張設されている。これにより、モータ20の駆動力は第1のタイミングベルト20bを介して中継プーリ21へ、中継プーリ21に伝達された駆動力は第2及び第3のタイミングベルト22b,23bを介して放出爪駆動伝達プーリ22及びアーム駆動伝達プーリ23にそれぞれ伝達される。
図6ないし図9は図5に示した搬送駆動機構の動作の詳細を示す斜視図である。図5に示した放出爪駆動伝達プーリ22とアーム駆動伝達プーリ23には図3に示したように放出爪駆動軸22aとアーム駆動軸23aがそれぞれ前記放出爪駆動伝達プーリ22とアーム駆動伝達プーリ23に同軸かつ一体に回転するように取り付けられ、前述のように放出爪駆動プーリ11aを駆動し、対となる放出爪駆動プーリ11bとの間に張設された放出ベルト11を図示反時計方向に回転駆動する。
後端フェンス7a,7b(符号7で示す場合は、両者を含む)は図2及び図6に示すように、先端側に設けられ、シート部材を受ける受け部7c、正面視鉤形の本体部7d、及び前記第1の軸31を介してアーム9に取り付けられる基端部7eからなり、アーム9によって往復直線駆動される。アーム9は各後端フェンス7a,7bの基端部7eを支持し、常時シート部材搬送方向上流側に引っ張りバネ29(図13、図14)によって弾性付勢され、搬送駆動機構によって駆動される。
なお、図6はシート部材を受け入れるときの状態を示す図、図7は後端フェンス7と放出爪8の移動開始直後の状態を示す図、図8はシート部材の受け渡し位置P(図17)における各部の状態を示す図、図9は1回のシート部材放出処理を終えた後、ホームポジションに戻ったときの状態を示す図である。
図10は搬送駆動機構の要部を示す斜視図である。この搬送駆動機構のうち、アーム駆動に関する機構は、アーム駆動伝達ギア26、中間ギア25、アーム駆動ギア24、駆動伝達カム24cam、ソレノイド27、及び固定部材28から構成されている。アーム駆動伝達ギア26はアーム駆動軸23aの前記アーム駆動プーリ23の取り付け側とは逆側の端部に同軸に一体に回転するように取り付けられている。中間ギア25はアーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24との両者に噛合し、アーム駆動伝達ギア26に伝達された駆動力をアーム駆動ギア24に伝達する。アーム駆動ギア24の端面には、駆動伝達カム24camが同心で回転するように設けられている。この駆動伝達カム24camは、前記アーム駆動ギア24の外周から突出し、アーム7a,7bのシート部材搬送方向上流側の端面に当接し、駆動伝達カム24camの回転動作によってアーム9を揺動駆動する。
中間ギア25は図11及び図12の動作説明図に示すように、アーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24の間に進出後退可能に設置され、アーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24との間の駆動タイミングを変更するために使用される。この駆動タイミングの変更は、後端フェンス7と放出爪8との間の駆動タイミングを変更することを意味している。このタイミング変更を実現するため、中間ギア25は支軸25bのスラスト方向に空転部材25aとともにスライド可能に支持され、かつ空転部材25aによって回転自在に保持されている。空転部材25aには固定部材28を介してソレノイド27が連結され、前記支軸25bに設けられた圧縮バネ25cによって常時噛合方向に弾性付勢されている。これによりソレノイド27のオンオフ動作に応じて中間ギア25がスラスト方向に往復動し、アーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24との噛合及び噛合解除の制御が可能となる。なお、図11はアーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24に中間ギア25が噛合し、アーム駆動伝達ギア26からアーム駆動ギア24に駆動力を伝達し、駆動伝達カム24camを作動させる状態を示している。図12は中間ギア25がアーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24から離間し、噛合解除の状態、言い換えればタイミング変更時の状態を示している。このタイミング変更時には放出爪8は駆動されているが、後端フェンス7には駆動力が断たれているので、後端フェンス7が駆動されることはない。
図13及び図14は後端フェンス7を駆動するアーム駆動ギア24、駆動伝達カム24cam及びアーム9の動作を示す説明図である。アーム駆動ギア24には前述のようにアーム駆動伝達ギア26及び中間ギア25を介してモータ20からの駆動力が伝達され、ソレノイド27と空転部材25aとによって駆動力が断接され、アーム駆動ギア24への駆動力の伝達の可否が制御される。図13におけるアーム9aの位置が後端フェンス7の待機位置(ホームポジション)であり、図7の位置に対応する。この位置で後端フェンス7はシート部材の排紙を待つ。
図13は後端フェンス7のホームポジションからシート部材受け渡し位置Pまでの往動時の動作を示している。後端フェンス7の往動時には、アーム9aの位置からモータ20の回転に伴ってアーム駆動ギア24が矢印α方向に回転し、駆動伝達カム24camがアーム9の側面を引っ張りバネ29の弾性付勢力に抗して回動させ、アーム9b位置からアーム9c位置まで移動させる。アーム9c位置はシート部材の放出爪8への受け渡し位置Pであり、第1の軸31をアーム9a位置からアーム9c位置まで直線的に移動させる。この移動により、後端フェンス7もホームポジションから受け渡し位置Pまで直線的に移動する。この直線的な移動を可能にするため、第1の軸31はアーム9の自由端側に形成された長穴33に遊嵌されている。これにより、ホームポジションでは第1の軸31は長穴33に対して符号31aに示す位置に、受け渡し位置では符号31cに示す位置に、途中のアーム9b位置では符号31bに示す位置にそれぞれ移動し、結果として符号34で示す直線上を移動する。なお、駆動伝達カム24camはアーム9が9a位置、9b位置、9c位置の場合にそれぞれ24a位置、24b位置、24c位置に位置し、アーム9を揺動動作させる。
図14は後端フェンス7のシート部材受け渡し位置Pからホームポジションに戻る復動時の動作を示している。復動時には、アーム駆動ギア24が受け渡し位置からさらに矢印β方向に回転する間に、引っ張りバネ29の弾性力によりホームポジションに復帰する。このとき角度αより角度βの方が小さいこと、及びアーム駆動ギア24が定速で回転することにより、ホームポジションから受け渡し位置Pに移動する時間よりも、受け渡し位置Pからホームポジションに復帰する時間の方が短くなっている。その結果、中間トレイAにおけるシート部材の受け入れ準備が早くなり、シート部材処理の生産性の向上を図っている。
なお、この動作で重要なことは、放出爪8が放出ベルト11とともに1回転する間にアーム駆動ギア26が1回転するような減速比を取るということである。そして、この1回転の動作で後端フェンス7のホームポジションから受け渡し位置Pまでの移動、受け渡し位置Pから放出爪8がシート部材束STの後端に当接し、シート部材束STの中間トレイAへの放出動作が引き継がれる。
図15ないし図20は本実施形態に係るシート部材後処理装置2の動作を示す説明図である。図15はシート部材の先端が排紙トレイBに積載された状態で中間トレイA上にすべて排紙された状態を示している。この状態はシート部材が1枚排紙される毎に、戻しコロユニット5によってシート部材を後端フェンス7側に戻してシート部材後端を後端フェンス7に当接させてシート排紙方向(シート長手方向)を整合し、前後のジョガーフェンス10a,10b(図3及び図4参照)をシート搬送方向に対して直交する方向から押してシート幅方向を整合するという動作を繰り返して1部のシート部材を揃えた状態である。この状態は、図13ではアーム9a位置であり、図7の初期(待機)状態の位置である。この状態でスティプルモードであれば、スティプラCは予め画像形成装置1本体側からの綴じ指示信号に基づいて綴じ位置まで移動し、綴じを実行する。綴じ指示信号とは、斜め1個所綴じ、2個所綴じなどの綴じの種類と綴じ位置を指示する信号である。その際、図3に示すガイド棒35に沿ってシート部材の後端に平行にシート幅方向(矢印W方向)に直線状に移動する。
スティプルモードであればスティプル完了後、スティプルモードでなければ図15の排紙後の状態からモータ20が回転すると、前記搬送駆動機構で説明したようにして放出爪駆動プーリ11aとアーム駆動伝達ギア26にモータの駆動力が伝達され、後端フェンス7と放出爪6が同期して移動する。これにより図16に示すように後端フェンス7がシート部材束STを排紙トレイB方向に移動させる。この状態が図13ではアーム9b位置であり、図7に示す移動状態の位置である。
そして、さらに後端フェンス7と放出爪8が移動し、図17に示すように後端フェンス7が受け渡し位置に達し、所定時間停止している間に放出爪8が後端フェンスに7に追いつき、シート部材束STの排紙トレイB方向の搬送を引き継ぐ。この状態でシート部材束STの排紙搬送が後端フェンス7から放出爪8に受け渡され、これ以降、放出爪8によって排紙動作が行われる。この位置が図13におけるアーム9c位置であり、図8に示す受け渡し状態の位置である。なお、後端フェンス7が受け渡し位置に達したとき所定時間停止するのは前述の中間ギア25とソレノイド27の作用による。なお、カムフォロワーとしてのアーム9の駆動伝達カム24camとの接触部の形状によっても停止状態を設定することは可能である。
図17の状態でシート部材束STの後端フェンス7から放出爪8への受け渡しが完了し、放出爪8による排紙動作が行われると、後端フェンス7はホームポジションへの復帰を開始する。この状態が図18に示す状態である。後端フェンス7の復帰動作は図14を参照して説明した通り、アーム駆動ギア24が回転するにつれて駆動伝達カム24camとアーム9との接触点がシート部材搬送方向上流側に移動し、アーム駆動ギア24がホームポジション位置から1回転すると、再びホームポジションに戻る。その間、前述のように放出爪駆動プーリ11aにも放出爪駆動伝達プーリ22からモータ20の駆動力が伝達され、シート部材束STの排紙搬送が継続される。そして、放出爪8が排紙トレイBへのシート部材束STの放出を完了すると、放出爪8を一旦停止させ(モータ20を停止させ)排紙トレイBを、排紙トレイB上のシート部材束STと放出爪8とが干渉しない位置まで下降させる。その後、放出ベルト11を回転させ、図19に示すように放出爪8が排紙トレイB上のシート部材束STと干渉しないようにして放出爪駆動プーリ11aに沿って移動させ、ホームポジションに戻す。放出爪8がホームポジションに戻ると、図20に示すように排紙トレイB上をシート部材束ST受け入れ位置まで上昇させ、次のシート部材束STの排紙を待つ。この状態におけるアーム位置が図13及び図14におけるアーム9a位置である。搬送駆動機構は図6の初期状態から図7、図8に示した移動動作を経て再び初期状態に戻り、図9に示す状態になる。
前述のように本実施形態では、放出爪8が放出ベルト11とともに1回転する間にアーム駆動ギア26が1回転するような減速比を取っている。一方、受け渡し位置Pでは(図17の状態)では後端フェンス7は一旦停止し、放出爪8へシート部材束STの搬送を引き継ぐ。その際、シート部材束STの搬送効率、揃え性を考慮して後端フェンス7と放出爪8の移動速度が設定されている。この両者の移動速度の関係を図21のタイミングチャートに示す。
図21から分かるように、シート部材束STの搬送動作開始によりモータ20が始動し、放出爪8が先に移動を開始し、その後、すぐに後端フェンス7が移動を開始する。その際、両者はほぼ同一の加速度で加速する。そして、後端フェンス7が所定の速度V1になると、後端フェンス7は加速を止め、等速V1でシート部材束STを搬送する。一方、放出爪8は予め設定された速度V2になるまで増速し、速度V2になると当該速度V2で等速移動する。シート部材束ST受け渡し位置に近くなると、後端フェンス7は徐々に減速し、前記図17に示す受け渡し位置で停止する。その間、放出爪8は等速V2で移動し、受け渡し位置で停止状態のシート部材束STの搬送を後端フェンス7から受け継ぎ、シート部材束ST後端に当接して速度V2でシート部材束STを排紙トレイB方向に搬送する。
シート部材束ST受け渡し後、後端フェンス7は初期位置に戻るが、その際、前述のようにホームポジションから受け渡し位置Pに移動する時間よりも、受け渡し位置Pからホームポジションに復帰する時間の方が短いことから、逆方向に大きな加速度で加速し、予め設定された速度V3になると等速移動する。移動を継続した後、ホームポジションが近くなると急速に減速し、放出爪8が初期位置に戻る前にホームポジションに戻って停止し、中間トレイAにおけるシート部材の受け入れ準備を早い時点で行うようになっている。
図21の例では、後端フェンス7の停止時に後端フェンス7から放出爪8へシート部材束STを受け渡していたが、この受け渡しタイミングは任意に設定することができる。すなわち、シート部材束STの受け渡しタイミングは図11及び図12を参照して説明したように中間ギア25によってアーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24の噛合位置を変更することにより調整することができる。この調整による受け渡し位置の相違を図22ないし図24に示す。図22は後端フェンス7が図17を参照して説明したように指定の位置で停止した状態で放出爪8にシート部材束STを受け渡す状態を示す図である。図23は後端フェンス7がシート部材搬送方向(矢印D方向)に移動しているときに放出爪8にシート部材束STを受け渡す状態を示す図である。図24は後端フェンス7がシート部材搬送方向と逆方向(矢印E方向)に移動しているときに放出爪8にシート部材束STを受け渡す状態を示す図である。
このように受け渡しタイミングが設定可能であれば、シート部材束STのカール方向とずれを考慮し、例えばフェースカールの場合に受け渡しタイミングを早める図23に示すタイミングとし、バックカールの場合に受け渡しタイミングを遅らせる図24のタイミングとすることができる。このようにカール方向に応じて受け渡しタイミングを変更すると、シート部材のカール方向に対する放出動作時のシート部材束STの品質を向上させることができる。なお、前記タイミングの変更では、中間ギア25によるアーム駆動伝達ギア26とアーム駆動ギア24との噛合状態を解除した上で、受け渡しタイミングを遅らせる場合にはモータ20を逆転方向に指定パルス分回転させ、受け渡しタイミングを早める場合にはモータ20を正転方向に所定パルス分回転させる。これにより、1つのモータ20で駆動する際にシート部材を後端フェンス7から放出爪8に受け渡すタイミングを変更することにより、装着する画像形成装置1から排紙されてくるシート部材の状態に対応することが可能となる。
モータ20は正転及び逆転が可能であり、前述のように受け渡しタイミングを設定する場合にのみ逆転するように制御するだけではなく、ジャム処理の場合に放出爪8を逆方向に移動させ、ジャム処理後の動作を迅速に行わせることもできる。すなわち、ジャム処理後に処理を再開するとき、ジャム位置によっては放出爪8の動作を開始する位置まで正転で戻した方が早い場合、あるいは逆転で戻した方が早い場合がある。そこで、放出爪8を逆転させた方が早く次の動作に復帰できる場合には、後述のCPU220がモータ20の逆転を指示して放出爪8を移動させる。これにより、ジャム処理性の向上と生産性の向上を図ることができる。このように正逆転可能な構成にしておくことにより汎用性の向上、及び異常処理時の破損を未然に防ぐことができる。
図25は本実施形態に係る画像形成装置のシステム構成における電気的(制御)構成を示すブロック図である。同図に示すように画像形成装置1とシート部材後処理装置2にはそれぞれCPU210,220が搭載され、両CPU210,220間で必要な通信(TxD、RxD、ZESM)が行われ、画像形成装置1側からシート部材後処理装置2側に駆動電量(24V)や制御電力(5V)の供給が行われ、両者は同電位に設置されている(GND)。シート部材後処理装置2には、クロック発生器221、ソレノイド202駆動用のドライバ222、ステッピングモータ203駆動用のモータドライバ223、直流モータ204制御用のドライバ224が設けられ、各センサ201からの検知出力に応じてCPU220が各ドライバ222,223,224に駆動信号を出力し、シート部材後処理装置2の各部を制御している。なお、後端フェンス7及び放出爪8を駆動するモータ20は前記ステッピングモータ203の1つに対応し、モータドライバ223によって駆動制御される。
図26は前述の図15ないし図20に示した動作を実行するときのシート部材後処理装置2のCPU220のシート部材束ST放出動作制御の制御手順を示すフローチャートである。同図において、シート部材束STを放出する場合には、まず、スティプラCによってスティプルするか否かをチェックする(ステップS1)。スティプルの有無は画像形成装置1側のCPU210から送られてくる制御信号から判定される。
このチェックで、スティプル処理を行うものであれば(ステップS1−Y)、スティプル処理を行う1部の枚数のシート部材の排紙が終了した時点で(ステップS2−Y)、シート部材束STの放出動作を開始する(ステップS3−図15〜図18)。次いで、放出動作が完了すると(ステップS4−Y)、放出爪8を停止し(ステップS5)、排紙トレイBの下降を開始する(ステップS6−図19)。排紙トレイの下降が完了すると(ステップS7−Y)、放出爪8が移動を開始し(ステップS8)、放出爪8がホームポジションに到達した時点で移動を停止し、排紙トレイBはシート部材受け入れ位置までの上昇動作を開始する(ステップS10)。そして、シート部材受け入れ位置まで上昇した時点で排紙トレイBの上昇動作は停止し、リターンして処理を終える。
スティプル処理を行わない場合には(ステップS1−N)、綴じ動作を行わないでシフト動作を行う。そこで、シフト処理を行う1部の枚数のシート部材の排紙が終了した時点で(ステップS12−Y)、前記ステップS3以降、ステップS11までの処理と同様の処理(ステップS13〜S21)を実行する。そして、排紙トレイBが上昇し、次のシート部材を受け入れる位置に達した時点で次のシート部材を処理するためにリターンして処理を終える。
以下、放出爪8の形状、放出爪8と中間トレイAとの関係、及びシート部材束の搬出動作(放出動作)についての実施例を詳細に説明する。
図27は本実施形態に係る放出爪8の形状の一実施例を示す図である。図27に示した実施例1では、放出爪8のシート部材との当接するシート押し出し面8aが中間トレイAのシート部材載置面A1に対して鋭角の傾き角θ(θ<90°)となるように構成されている。
図28は図27に示したように構成した放出爪8を使用してシート部材束STを排紙トレイBに放出した直後のシート部材束STの状態を示す図、図29は図28の状態から排紙トレイB上でシート部材束STが落ち着いた後の状態を示す図である。すなわち、シート押し出し面8aの傾き角θを鋭角(前述のようにθ<90°)に設定した放出爪8によってシート部材束STを排紙トレイBに放出すると、図28に示すようにシート部材束STの端部は、シート部材束ST上側のシート部材が先行した状態で排紙トレイBに排紙される。そして、シート部材束STの後端側が矢印方向に落下してエンドフェンス36に向かって移動する。この移動の際、シート部材束STの下側が先行してエンドフェンス36側に移動するため、図29に示すようにシート部材束STの各シート部材後端がエンドフェンス36に当接し、排紙トレイB上に揃った状態で積載される。
図30は放出爪8のシート押し出し面8aの前記図27とは異なる実施例を示す図である。この実施例2では、シート押し出し面8aは基端側から第1の面8b、第2の面8c、第3の面8dの3種の角度の面から構成されている。その際、第1の面8bは中間処理トレイAのシート部材載置面A1よりも下側にあり、中間処理トレイAより上側にある第2及び第3の面8c,8dよりも鋭角に設定されている。この例では、第1の面8bの前記シート部材載置面A1となす角をθ2、第3の面の前記シート部材載置面A1となす角をθ1、第2の面8cの前記シート部材載置面A1となす角を90°としたとき、
θ2<θ1<90°
の関係に設定されている。
図31及び図32は、図30のようにシート押し出し面8aが形成された放出爪のシート受け渡し時の動作を示す図、図33及び図34はシート部材の受け渡しの際の詳細を示す図である。図35及び図36示すように後端フェンス7から放出爪8にシート部材束を受け渡す際、シート受け渡しタイミングを標準よりも早くしたときに放出爪8の基端側と中間トレイAのシート部材載置面A1との間にシート部材STの後端部を噛み込むことがあった。このように後端部に噛み込みが生じると、噛み込んだままシート部材放出位置に達し、シート部材束先端は排紙トレイB側に排紙されているが、シート部材束後端は中間トレイAから離れないという状態になる。これによりシートジャムが生じることになる。
そこで、前述の図30に示したようにシート押し出し面8aを複数の面(第1ないし第3の面8b,8c,8d)から形成し、第1の押し出し面を中間トレイAの上側に位置する面よりも鋭角に傾けた。これにより前述の図23及び図24に示すように後端フェンス7が移動している最中にシート部材束STを放出爪8に受け渡すとき、図31及び図32に示すように放出爪8がシート部材束STの後端を押さえつけないで押し出す、あるいは噛み込まないようにして押し出すことができる。これにより、放出爪8と中間トレイA部との間にシート部材束STが挟まれることがないようにしてシート部材束STを受け渡すことが可能となる。
図37は放出爪8のシート押し出し面8aのさらに他の実施例を示す図である。この実施例3は、前記実施例2における第3の面8dに凹凸を設け、凹凸面8eとしたものである。シート部材束STは排紙トレイBに放出される際、排紙トレイBの傾きにより図38及び図39に示すように矢印方向に力が加わる。そのため、コシがなく、かつ重量のあるシート部材の場合、図38に示すようにシート部材が放出爪8の押し出し面を滑ってしまい、シート部材束後端が放出爪8のストッパとして機能する突出部8fの内面角部に突き当たる。この状態で放出爪8によってさらに排紙トレイB側にシート部材束STを送り込むと、シート部材束STが座屈する場合がある。シート部材束STが前記位置で座屈すると、排紙口と排紙トレイBとの間の空間(スペース)Gにシート部材束が丸まった状態で搬送され、搬送不良となる。
これに対し、図37及び図39に示すような凹凸をつけ、シート部材束ST後端が当接する面を凹凸面8eとすると、シート部材束STのシート押し出し面8aでの滑りを防止することができる。その結果、シート部材束STの座屈の発生を防止し、シート部材束STが前記空間Gに丸まって進入することを回避することが可能となる。これにより、シート部材束STを正常に排紙トレイBに放出することができる。
図40は放出爪8と中間トレイAのとの関係を規定した実施例を示す図である。この実施例4では、放出爪8の移動方向下流側が下り勾配となるように放出ベルト11が配置されたものである。勾配は移動方向下流側が中間トレイAよりも下側に移動するような角度で移動する移動軌跡TRとなるように設定されている。下り勾配の角度θ3は放出爪8と中間トレイAとの間で噛み込みを防ぐことができる最大枚数に対応する角度である。
また、放出爪8のシート押し出し面8aの上端は図40に示すように中間処理トレイAの端部よりも下流の排紙トレイB側に直線状に移動した後、放出爪駆動プーリ11aの円周面に沿って円軌跡で移動する。その際、シート押し出し面8aのうち第2及び第3の押し出し面8c,8dが中間トレイAの先端部から突出するように、中間トレイAの端部から第3の面8dの上端までの距離Pを設定することが望ましい。
さらに、本実施例では、前記放出爪8が図40に示すように中間処理トレイAの端部まで移動したときに前記放出爪8の凹凸面8eの下端と中間処理トレイAの間に間隙Lを設けている。すなわち、本実施例では、図41に示すように放出爪8の移動軌跡を放出爪移動方向下流側が下る勾配に設定されていることから、シート部材束STを排紙トレイB側に押し出す際、放出爪8の第2の面8c及び凹凸面8eが排紙トレイBに近づくことによりL1>L2となる。その結果、シート部材STのシート押し出し面8aとの接触幅が小さくなり、シート部材束STの移動可能量も小さくなる。そのためシート部材後端の座屈が図39に示した実施例3よりも発生しにくくなり、シート部材束ST放出時の品質を確保することが可能となる。
ただし、シート部材束STを搬送中に放出爪8と中間トレイAとの間で挟む可能性があるため、放出爪8のシート押し出し面8aの凹凸面8eは放出爪8が中間トレイAに対し一番低い位置にいる場合でも中間トレイAのシート載置面A1よりも上面にする必要がある。そこで、本実施例では、前述のようにシート載置面A1に対して上側に間隙Lを設けている。
前記P及びLはいずれもシート部材束ST放出時におけるシート部材束後端の噛み込みを防止するために設定されたものである。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。 本実施形態におけるシート後処理装置のシート揃え部の詳細を示す図である。 図2のシート揃え部を右側から見た側面図である。 図2のシート揃え部を左側から見た側面図である。 アーム(後端フェンス)と放出爪を駆動する搬送駆動機構の概略を示す図である。 図5に示した搬送駆動機構の動作の詳細を示す斜視図で、シート部材を受け入れるときの状態を示す。 図5に示した搬送駆動機構の動作の詳細を示す斜視図で、後端フェンスと放出爪の移動開始直後の状態を示す。 図5に示した搬送駆動機構の動作の詳細を示す斜視図で、シート部材の受け渡し位置における各部の状態を示す。 図5に示した搬送駆動機構の動作の詳細を示す斜視図で、1回のシート部材放出処理を終えた後、ホームポジションに戻ったときの状態を示す。 搬送駆動機構の要部を示す斜視図である。 搬送駆動機構の中間ギアに関する動作説明図で、駆動力伝達状態を示す。 搬送駆動機構の中間ギアに関する動作説明図で、駆動力解除状態を示す。 後端フェンスを駆動するアーム駆動ギア、駆動伝達カム及びアームの往動時の動作を示す説明図である。 後端フェンスを駆動するアーム駆動ギア、駆動伝達カム及びアームの復動時の動作を示す説明図である。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材の先端が排紙トレイに積載された状態で中間トレイ上にすべて排紙された状態を示す。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材の後端フェンスによる移動途中の状態を示す。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材が受け渡し位置に達し、受け渡しを行うときの状態を示す。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材の受け渡しが終了し、放出爪による放出動作が行われる途中の状態を示す。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材が放出爪により排紙トレイ上に排紙され、排紙トレイが放出爪との干渉を避けて下降した状態を示す。 シート部材後処理装置の動作説明図で、シート部材の排紙が完了して各部が処理状態に戻った状態を示す。 後端フェンスと放出爪との移動速度線図である。 中間ギアとソレノイドを使用して受け渡し位置を調整するときの受け渡しタイミングの標準状態を示す図である。 中間ギアとソレノイドを使用して受け渡し位置を調整するときの受け渡しタイミングを早めたときの状態を示す図である。 中間ギアとソレノイドを使用して受け渡し位置を調整するときの受け渡しタイミングを遅くしたときの状態を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置のシステム構成における電気的(制御)構成を示すブロック図である。 図15ないし図20に示した動作を実行するときのシート部材束放出動作の制御手順を示すフローチャートである。 実施例1における放出爪の形状を示す図である。 実施例1における放出爪を使用してシート部材束を排紙トレイに放出した直後のシート部材束の状態を示す図である。 図28の状態から排紙トレイ上でシート部材束が落ち着いた後の状態を示す図である。 実施例2における放出爪の形状を示す図である。 実施例2における放出爪のシート受け渡し時の動作を示す図で、受け渡し直前の状態を示す。 実施例2における放出爪のシート受け渡し時の動作を示す図で、受け渡し直後の状態を示す。 実施例2におけるシート部材の受け渡しの際の詳細を示す図で、シート部材束端部に当接した状態を示す。 実施例2におけるシート部材の受け渡しの際の詳細を示す図で、シート部材束端部に当接し押し出したときの状態を示す。 従来におけるシート部材の受け渡しの際の詳細を示す図で、シート部材束端部に当接した状態を示す。 従来におけるシート部材の受け渡しの際の詳細を示す図で、シート部材束端部に当接し押し出したときの状態を示す。 実施例3における放出爪の形状を示す図である。 シート部材束に座屈が生じる従来の状態を示す図である。 実施例3における凹凸面の作用を説明するための図である。 実施例4における放出爪と中間トレイとの関係を示す図である。 実施例4における作用を示す作用を説明するための図である。 従来から実施されている整合装置と放出装置とを備えたシート処理装置の一例を示す正面図である。 図42のF部を拡大して示す側面図である。 押し出し面が中間トレイのシート部材載置面に対して垂直に設定された放出爪の動作を示す図である。 押し出し面が中間トレイのシート部材載置面に対して垂直に設定された放出爪で放出されたシート部材束の排紙トレイ上の整合状態を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
2 シート部材後処理装置
5 戻しコロユニット
7,7a,7b 後端フェンス
8 放出爪
8a 押し出し面
8b 第1の面
8c 第2の面
8d 第3の面
8e 凹凸面
9 アーム
10,10a、10b ジョガーフェンス
11 放出ベルト
36a 切りか基部
210,220 CPU
A 中間トレイ
A1 シート部材載置面
B 排紙トレイ
C スティプラ
ST シート部材束
TR 移動軌跡

Claims (11)

  1. 搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、
    前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記集積手段のシート部材集積面に対して鋭角に設定され、前記シート部材の端部に当接してシート部材束を押し出す押し出し面を備えていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、シート部材束に当接する搬送部材と前記搬送部材を前記集積面に沿って移動させる無端状のベルトからなる移動手段とを有し、
    前記搬送部材の前記押し出し面より前記移動手段側の面と前記移動手段への取り付け部より移動方向下流側における前記移動手段との間隔が、前記移動方向下流側に向かって広くなるように設定されていることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項2記載のシート搬送装置において、
    前記搬送部材が前記移動手段の平坦部に位置したとき、前記前記押し出し面より前記移動手段側の面が前記集積面よりも下側に位置していることを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    前記押し出し面に凹凸が形成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、
    前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記搬送手段の搬送動作時の移動軌跡が前記集積手段のシート部材集積面に対して搬送方向下流側が下がる下り勾配に設定されていることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項5記載のシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記シート部材の端部に当接してシート部材束を押し出す押し出し面が前記集積手段の前記集積面のシート部材束搬送方向下流側の端部よりもさらに下流側に位置するまで移動することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項6記載のシート搬送装置において、
    前記搬送手段が前記端部まで移動したときに、前記押し出し面の下端と前記集積手段の集積面との間に所定の間隔が保持されていることを特徴とするシート搬送装置。
  8. 搬入されてきたシート部材をほぼ水平な状態で集積する集積手段と、
    前記集積手段に集積されたシート部材を当該集積手段から搬出する搬送手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、シート部材束に当接する搬送部材と前記搬送部材を前記集積面に沿って移動させる無端状のベルトからなる移動手段とを有し、
    前記搬送部材のホームポジションが、装置筐体の前記搬送部材が通過する箇所に切り欠かれた切り欠き部を閉鎖する位置に設定されていることを特徴とするシート処理装置。
  9. シート部材又はシート部材束に対して所定の処理を実行する処理手段と、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    を備えていることを特徴とするシート処理装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート搬送装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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