JP2008154428A - 回路構成体 - Google Patents

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豊 樋口
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Abstract

【課題】静電気等によりいずれかの導電路の電位が異常上昇した場合であっても、効果的に電荷を逃がしうる構成を、より小型構成で実現する。
【解決手段】回路構成体1は、絶縁層30と、導電層(導電パターン20及びバスバー40)とを備えている。導電層は、第1の導電路と、第1の導電路と離間して配置された第2の導電路とを備え、絶縁層30に積層される構成をなしている。さらに、絶縁層30には空隙部31が設けられている。第1の導電路及び第2の導電路はこの空隙部31の孔内に面するように形成されており、これにより、第1の導電路から第2の導電路への放電が可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路構成体に関する。
従来より、自動車用電気部品の分野において、各種回路構成体が提供されている。例えば、特許文献1では、その一例として、電源から供給される電力を複数の電気的負荷に分配する配電回路を構成する回路構成体が提供されている。
特開2003−164039公報
ところで、上記のような回路構成体は、静電気等による異常電位という問題を抱えている。例えば、回路構成体のいずれかの導電路に異常電位が発生しやすい場合や、異常電位によって不具合を生じる素子などが接続される場合など、異常電位対策を講じる必要がある。このような異常電位対策としては、対象とする導電路に高電圧吸収素子などを接続する方法が考えられるが、構造面やコスト面などの理由によりそのような素子を接続できない場合もある。
また、異常電位が生じた場合に、回路基板の一方面に隣接する開放空間を利用して電荷を逃がす方法も考えられるが、そのような対策をとりにくい場合(例えば電荷を逃がすべき面がシール材やポッティング材などによって覆われる場合等)やそのような対策によってデメリットが生じる場合もあるため、開放空間を利用せずとも電荷を逃がしうる構成が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、静電気等によりいずれかの導電路の電位が異常上昇した場合であっても、効果的に電荷を逃がしうる構成を、より小型構成で実現することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、
絶縁層と、
前記絶縁層に積層される第1の導電路と、
前記絶縁層に積層され、前記第1の導電路と離間して配置される第2の導電路と、
前記絶縁層において有底孔又は貫通孔として形成され、かつ前記第1の導電路及び前記第2の導電路がその孔内に面するように形成されることで、前記第1の導電路から前記第2の導電路への放電を可能とする空隙部と、
を備えている。
本発明によれば、静電気等により第1の導電路の電位が異常上昇した場合であっても、空隙部を利用した放電により第2の導電路へ電荷を逃がすことができるようになる。従って、第1の導電路に接続される部品に異常電圧が印加されることを効果的に防止できる。
上記構成において、
前記空隙部を貫通孔からなる構成とし、
前記第1の導電路及び前記第2の導電路のいずれか一方を、前記絶縁層の一方側の面に配された導電パターンからなる構成とし、他方を、前記絶縁層の他方側の面に配されたバスバーからなる構成とすることができる。
このようにすれば、導電パターン又はバスバーからなる第1の導電路にて生じた異常電位を他種の第2の導電路にて吸収できることとなる。
上記構成において、
前記バスバーの端部を、前記貫通孔内に面する形態で配置するようにしてもよい。
このように貫通孔内に面する位置にバスバー端部を配するようにすれば、貫通孔内で放電が生じやすくなるため、第1の導電路の電荷をより良好に除去でき、第1の導電路に接続される部品をより好適に保護することができる。
上記構成において、
前記第1の導電路を、前記絶縁層の一方側の面に配された第1の導電パターンによって構成し、
前記第2の導電路を、前記一方側の面において前記第1の導電パターンとは離間して配された第2の導電パターンによって構成してもよい。
このようにすれば、第1の導電パターンによって生じた異常電位を、第2の導電パターンによって吸収できるため、部品保護を効果的に実現しつつ全体的にコンパクト化を図ることができる。
上記構成において、
前記第1の導電路を、当該回路構成体を介して電源から電力を供給するモータ、ホーン、ランプ等の車両用負荷に接続される構成としてもよい。
このようにすれば、異常電位が懸念される車両用負荷への導電路において、効果的に電荷を逃がすことができる。
上記構成において、前記第2の導電路を、接地ラインとしてもよい。
このようにすれば、第1の導電路から第2の導電路へ放電を生じさせやすく、また、高電位による影響の少ない接地ラインによって第2の導電路が構成されるため、第2の導電路側での不具合も生じにくくなる。
上記構成において、前記第2の導電路を、当該回路構成体に電力を供給する電源に接続される構成とすることができる。
このようにすれば、第1の導電路に異常電位が生じた場合、高電位による影響の少ない電源側へ電荷を逃がすことによって異常電位を抑えることができるようになる。
上記構成において、
前記第2の導電路に、高電圧抑制素子が接続される構成としてもよい。
このようにすれば、放電後における第2の導電路の電位上昇を効果的に抑えることができ、第2の導電路側での電位の安定化を図ることができるようになる。
上記構成において、
前記絶縁層と、1又は複数の前記導電層とを備えて回路基板を構成し、
当該回路基板の一方の基板面側を、防水樹脂層によって被覆するようにしてもよい。
このように回路基板の一方の基板面側を防水樹脂層によって被覆すると、回路基板を効果的に保護できる一方で、第1の導電路に生じた異常電圧を外部へ逃がしにくくなる。
しかしながら、上記構成によれば、回路基板の内部に形成された空隙部を介して第2の導電路側に放電を生じさせ、異常電位を効果的に吸収することができる。
上記構成において、
前記回路基板における前記防水樹脂層とは反対側の基板面に放熱板を接着するようにしてもよい。
このように、防水樹脂層とは反対側の基板面に放熱板を接着すると、回路基板の温度上昇を効果的に抑えることができる。しかしながら、回路基板の両面が覆われてしまうため、異常電位を外部に逃がしにくくなり、その対策が懸念される。
このような問題に対して、上記構成によれば、回路基板の内部に形成された空隙部を介して第2の導電路側に放電を生じさせ、異常電位を効果的に吸収することができる。
本発明によれば、静電気等により第1の導電路の電位が異常上昇した場合であっても、空隙部を利用した放電により第2の導電路へ電荷を逃がすことができるようになる。従って、第1の導電路に接続される部品に異常電圧が印加されることを効果的に防止できる。
<実施形態1>
本発明に係る回路構成体の実施形態1について図面を参照して説明する。
1.全体構成
ここに示す実施形態は、共通の電源から複数の車載機器に電力を分配する配電回路を構成する回路構成体1に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限らず、各種回路を構成する回路ユニットについて広く適用し得るものである。なお、本実施形態の回路構成体1の下方には放熱板60が取り付けられており、これら回路構成体1及び放熱板60を図示しないケースで囲むことで電気接続箱が構成されるようになっている。
図1に示すように、回路構成体1は、樹脂材料からなる基板10と、この基板10に絶縁層30を介して接合されるバスバー40とを備えた回路基板2を有し、この回路基板2において、基板10の一方側の面11のほぼ全体がポッティング材3(ポッティング材3は防水樹脂層の一例に相当する)によって覆われている。なお、基板10の板面には図示しないレジスト層が設けられているが、図1ではこのレジスト層を省略して示している。
基板10におけるポッティング材3によって被覆される側の面11には、図示しない実装部品が実装されている。実装部品としては、リレースイッチ素子のほか、FET等の半導体素子や、抵抗素子その他の各種電気部品を用いることができる。
基板10におけるポッティング材3とは反対側(バスバー40側)の面12には、複数のパターンからなる導電パターン20が形成されている。図1では、導電パターン20の一部を構成するパターン21,22,23を図示している。このうち、パターン21,23が本実施形態での第1の導電路に相当しており、バスバー42及びパターン22が本実施形態での第2の導電路に相当している。なお、これらについては後に詳述する。
基板10の他方側(ポッティング材3とは反対側)の面12は、絶縁層30を介してバスバー40に接続されている。この絶縁層30は、絶縁性材料からなるシート状の接着媒体(接着シート)として構成されると共に、基板10の面12とバスバー40との間に介在してこれらを互いに接合する構成をなしている。
バスバー40における絶縁層30とは反対側の面には、接着剤50を介して放熱板60が接合されている。この放熱板60は、例えば、アルミニウム合金等の熱伝導性に優れた金属板により構成され、上記接着剤50によってバスバーに40に接続されており、他方側の面が図示しないケースに支持されている。なお、バスバー40は、接着剤50の存在により放熱板60との絶縁が図られている。
回路構成体1を収容するケース(図示略)は、例えば合成樹脂等の絶縁材料によって構成されており、図1に示す回路構成体1の周りを囲む箱状形態をなしている。
2.空隙部等の構成
次に、本願発明の特徴の1つである空隙部31について説明する。
本実施形態では、第1の導電路に相当するパターン21が、当該パターン21に対応する第2の導電路(即ち、パターン22)と離間して配置されている。また、別の第1の導電路に相当するパターン23は、当該パターン23に対応する第2の導電路(即ちバスバー42)と離間して配置されている。
さらに、絶縁層30には、貫通孔として構成される空隙部31A,31B,31Cが設けられている。パターン21及びパターン22は、空隙部31Cの孔内に面するように形成されており、これにより、空隙部31Cの内部空間を介してパターン21からパターン22への放電を可能としている(空隙部31C内の矢印参照:図1)。即ち、絶縁層30の一方側の面12に配された第1の導電パターン(パターン21)によって第1の導電路が構成され、この一方側の面12において第1の導電パターン(パターン21)とは離間して配された第2の導電パターン(パターン22)によって第2の導電路が構成されている。
また、パターン23及びバスバー42は、空隙部31A,31Bに面するように形成されており、これにより空隙部31A,31Bの内部空間を介してパターン23からバスバー42への放電を可能としている(空隙部31A,31B内の矢印参照:図1)。なお、図1の例では、バスバー42の端部42Aが貫通孔(空隙部31A)内に面する形態で配置されている。
第1の導電路に相当するパターン21或いはパターン23には、当該回路構成体1を介して電源から電力を供給するモータ、ホーン、ランプ等の車両用負荷を接続することができる。図3はその一例を示すものであり、第1の導電路、第2の導電路に関連する部分の回路構成を概略的に示している。図3では、第1の導電路に相当するパターン21のラインがコネクタ68,69を介して外部の車両用負荷63に接続され、第2の導電路に相当するパターン22のラインが接地ラインとされている。
なお、車両用負荷63は、当該回路構成体1を介して電源から電力を供給するモータ、ホーン、ランプなどからなる高インピーダンス負荷であり、異常電位が生じたとしても負荷側に電荷を逃がしにくい構成となっている。このような構成の場合、パターン21に静電気等による異常電位が発生した場合にパターン21と電気的に接続される他の部品65,67への影響が懸念されるが、空隙部を介してパターン22へ放電を生じさせることができるようになっているため、放電によって電荷をパターン22側へ逃がすことができる。なお、図3の例では、回路構成体1に設けられる他の様々なラインや部品を省略して示している。
図3では、パターン21,22の例を示したが、パターン23とバスバー42によって同様のラインを実現してもよい。即ち、図3のパターン21の部分をパターン23に代え、パターン22の部分をバスバー42に変えてもよい。
なお、上記説明では、第2の導電路に相当するバスバー42やパターン22を接地ラインとした例を示したが、当該回路構成体1に電力を供給する電源に接続されたライン(電源ライン)によって第2の導電路を構成してもよい。例えば、バスバー42を電源ラインとし、パターン23から電源ライン側に放電させるようにしてもよい。同様に、パターン22を電源ラインとし、パターン21から電源ライン側に放電させるようにしてもよい。
また、図3では、第1の導電路において保護対象となる電気部品65の接続位置P1に対して異常電位が発生しやすい側(位置P1よりも車両用負荷63側)に第2の導電路を近接させたが、図4のように、保護対象となる電気部品65の接続位置P1に対して異常電位が発生しにくい側(位置P1に対し車両用負荷63とは反対側)に第2の導電路を近接させてもよい。
以上のように、本実施形態に係る回路構成体1は、絶縁層30において第1の導電路から第2の導電路への放電を可能とする空隙部31が設けられているため、静電気等により第1の導電路の電位が異常上昇した場合であっても、空隙部31を利用した放電により第2の導電路へ電荷を逃がすことができるようになる。従って、第1の導電路に接続される部品に異常電圧が印加されることを効果的に防止できる。
また、パターン23及びバスバー42の例では、第1の導電路及び第2の導電路のいずれか一方を、絶縁層の一方側の面に配された導電パターンからなる構成とし、他方を、絶縁層の他方側の面に配されたバスバーからなる構成としている。このようにすれば、導電パターン又はバスバーからなる第1の導電路にて生じた異常電位を他種の第2の導電路にて吸収できることとなる。
また、バスバー42の端部42Aを、空隙部31A(貫通孔)内に面する形態で配置している。このように貫通孔内に面する位置にバスバー端部42Aを配するようにすれば、電界の集中により貫通孔内で放電が生じやすくなるため、第1の導電路の電荷をより良好に除去でき、第1の導電路に接続される部品をより好適に保護することができる。
また、パターン21,22の例では、第1の導電路を、絶縁層の一方側の面に配された第1の導電パターンによって構成し、第2の導電路を、一方側の面において第1の導電パターンとは離間して配された第2の導電パターンによって構成している。このようにすれば、第1の導電パターンによって生じた異常電位を、第2の導電パターンによって吸収できるため、部品保護を効果的に実現しつつ全体的にコンパクト化を図ることができる。
また、第1の導電路を、当該回路構成体1を介して電源から電力を供給するモータ、ホーン、ランプ等の車両用負荷に接続される構成としている。このようにすれば、異常電位が懸念される車両用負荷への導電路において、効果的に電荷を逃がすことができる。
また、第2の導電路の例として接地ラインを挙げている。このようにすれば、第1の導電路から第2の導電路へ放電を生じさせやすく、また、高電位による影響の少ない接地ラインによって第2の導電路が構成されるため、第2の導電路側での不具合も生じにくくなる。
また、第2の導電路の例として、当該回路構成体に電力を供給する電源ラインを挙げている。このようにすれば、第1の導電路に異常電位が生じた場合、高電位による影響の少ない電源側へ電荷を逃がすことによって異常電位を抑えることができるようになる。
また、回路基板2の一方の基板面側を、ポッティング材3によって被覆している。このように回路基板2の一方の基板面側をポッティング材3によって被覆すると、回路基板2を効果的に保護できる一方で、第1の導電路に生じた異常電圧を外部へ逃がしにくくなる。しかしながら、上記構成によれば、回路基板2の内部に形成された空隙部31を介して第2の導電路側に放電を生じさせ、異常電位を効果的に吸収することができる。
さらに、回路基板2におけるポッティング材3とは反対側の基板面に放熱板60を接着している。このように、ポッティング材3とは反対側の基板面に放熱板60を接着すると、回路基板2の温度上昇を効果的に抑えることができる。しかしながら、回路基板2の両面が覆われてしまうため、異常電位を外部に逃がしにくくなり、その対策が懸念される。このような問題に対して、上記構成によれば、回路基板2の内部に形成された空隙部31を介して第2の導電路側に放電を生じさせ、異常電位を効果的に吸収することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図9によって説明する。
図5は、実施形態2の回路構成体100を概略的に例示する平面図であり、図5では、実施形態1の基板1と同様の基板、ポッティング材3と同様の防水樹脂層は省略して示している。なお、実施形態2は、実施形態1と同様の積層構造をなしており、各層の形状が実施形態1と異なっている。即ち、実施形態1と同様に、図5に示すように、導電パターンに接合するようにシート状の接着媒体からなる絶縁層130が設けられており(図5、図7参照)、絶縁層130に接合されるようにバスバー161〜165が設けられている。なお、バスバー161〜165には、実施形態1と同様の放熱板(放熱板60:図1参照)が、実施形態1と同様の接着剤(接着剤50:図1参照)を介して接続されている。
バスバー161,163は、負荷のインピーダンスが高いバスバーであり、バスバー162は、負荷のインピーダンスが低いバスバーである。また、バスバー164は、電源に接続される電源バスバーであり、バスバー162は、接地されるバスバーである。
図5の例では、パターン111、115、119、121、123が異常電位が生じやすいライン或いは異常電位を抑制すべきラインであり、本実施形態では、
、これらパターン111、115、119、121、123が、各種信号を伝送する信号線として構成されている。
これらパターン111、115、119、121、123は、いずれも第1の導電路に相当しており、これら第1の導電路に対応するように、それぞれ空隙部131、135、139、141、143が形成されている。
図5の例では、パターン111にて異常電位が発生した場合、貫通孔状の空隙部131を介して放電を生じさせ、電荷をパターン113(接地ラインのパターン)に電荷を逃がすようになっている。また、パターン115にて異常電位が発生した場合、貫通孔状の空隙部135を介して放電を生じさせ他の信号線(例えば電位上昇による影響が比較的少ない信号線)117に電荷を逃がすようになっている。
また、パターン119にて異常電位が発生した場合、貫通孔状の空隙部139を介して放電を生じさせ電源バスバー164に電荷を逃がすように構成されている。また、パターン123にて異常電位が生じた場合には、貫通孔状の空隙部143を介して放電を生じさせパターン125(接地ライン)又はパターン113(接地ライン)に電荷を逃がすように構成されている。さらに、パターン121にて異常電位が発生した場合には、貫通孔状の空隙部141を介して放電を生じさせ、バスバー165(接地ラインのバスバー)に電荷を逃がすように構成されている。
また、絶縁層130には、貫通孔状の空隙部151が形成されており、この空隙部151を介してパターン113とバスバー161が対向している。このバスバー161はモータ、ランプ等が接続される負荷インピーダンスの高いバスバーであり、異常電位が発生しやすいバスバーに相当する。このバスバー161に異常電位が発生した場合には、貫通孔状の空隙部151を介して放電を生じさせ、接地ラインを構成するパターン113に電荷を逃がすようになっている。
また、絶縁層130には、貫通孔状の空隙部152が形成されており、この空隙部152を介してパターン113とバスバー163が対向している。このバスバー163もモータ、ランプ等が接続される負荷インピーダンスの高いバスバーであり、異常電位が発生しやすいバスバーに相当する。このバスバー162に異常電位が発生した場合には、貫通孔状の空隙部152を介して放電を生じさせ、接地ラインを構成するパターン113に電荷を逃がすようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第2の導電路に、ツェナーダイオードなどの高電圧抑制素子が接続されていてもよい。例えば、第2の導電路にツェナーダイオードのカソード側端子を接続し、このツェナーダイオードのアノード側端子を接地することで第2の導電路の電位上昇を抑えるようにしてもよい。このようにすれば、放電後における第2の導電路の電位上昇を効果的に抑えることができ、第2の導電路側での電位の安定化を図ることができるようになる。また、第2の導電路に、コンデンサの一端の電極を電気的に接続し、他端の電極を接地することで急激な電位上昇を抑えるようにしてもよい。
上記実施形態では、空隙部を貫通孔によって構成した例を示したが、有底孔として構成されていてもよい。例えば、図1の空隙部31Cを有底孔として構成すると共に第1の導電路及び第2の導電路をこの有底孔内に面するように配し、異常電位時に第1の導電路から第2の導電路へと放電させるようにしてもよい。
上記実施形態では、第1の導電路を導電パターンによって構成し、第2の導電路をバスバーによって構成する例を示したが、第1の導電路をバスバーによって構成し、第2の導電路を導電パターンによって構成してもよい。即ち、バスバーと導電パターンとを空隙部の孔内に臨むように配置し、バスバーから導電パターへと放電を生じさせるようにしてもよい。
図1の例では、絶縁層30を導電パターン20に接続し、導電パターン20以外の部分においては基板10と絶縁層30との間に空隙が形成されているが、このようにせずに導電パターン20と基板10の双方に跨るように絶縁層30を接合するようにしてもよい。
本発明の実施形態1に係る回路構成体を概略的に例示する断面図 図1の回路構成体の絶縁層とバスバーとの関係を概略的に説明する説明図 図1の回路構成体の回路構成を概略的に説明する回路図 図3の一部を変更した変更例を示す回路図 実施形態2の回路構成体の一部を概略的に例示する説明図 図5の回路構成体において導電パターンのみを抽出して示す説明図 図5から導電パターンを除いた状態を説明する説明図 図5の回路構成体においてバスバーのみを抽出して示す説明図
符号の説明
1…回路構成体
2…回路基板
3…ポッティング材(防水樹脂層)
21…パターン(第1の導電路,第1の導電パターン)
22…パターン(第2の導電路,第2の導電パターン)
23…パターン(第1の導電路,導電パターン)
30…絶縁層
31…空隙部
42…バスバー(第2の導電路)
42A…バスバーの端部
60…放熱板

Claims (9)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層に積層される第1の導電路と、
    前記絶縁層に積層され、前記第1の導電路と離間して配置される第2の導電路と、
    前記絶縁層において有底孔又は貫通孔として形成され、かつ前記第1の導電路及び前記第2の導電路がその孔内に面するように形成されることで、前記第1の導電路から前記第2の導電路への放電を可能とする空隙部と、
    を備えた回路構成体。
  2. 前記空隙部は貫通孔からなり、
    前記第1の導電路及び前記第2の導電路のいずれか一方が、前記絶縁層の一方側の面に配された導電パターンからなり、他方が、前記絶縁層の他方側の面に配されたバスバーからなることを特徴とする請求項1に記載の回路構成体。
  3. 前記バスバーの端部が前記貫通孔内に面する形態で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の回路構成体。
  4. 前記第1の導電路は、前記絶縁層の一方側の面に配された第1の導電パターンからなり、
    前記第2の導電路は、前記一方側の面において前記第1の導電パターンとは離間して配された第2の導電パターンからなることを特徴とする請求項1に記載の回路構成体。
  5. 前記第1の導電路には、当該回路構成体を介して電源から電力を供給するモータ、ホーン、ランプ等の車両用負荷が接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回路構成体。
  6. 前記第2の導電路は、接地ラインとされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回路構成体。
  7. 前記第2の導電路は、当該回路構成体に電力を供給する電源に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回路構成体。
  8. 前記絶縁層と、1又は複数の前記導電層とを備えて回路基板が構成され、
    当該回路基板は、一方の基板面側が防水樹脂層によって被覆されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の回路構成体。
  9. 前記回路基板における前記防水樹脂層とは反対側の基板面に放熱板が接着されていることを特徴とする請求項8に記載の回路構成体。
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Citations (5)

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