JP2008154337A - 電動機の特性可変システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作動流体を効率良く用いて外周側回転子と内周側回転子の相対位相を任意に変更できるようにして、両回転子の相対位相の変更制御の自由度の向上と、エネルー損失の低減および耐久性の向上を図ることのできる電動機の特性可変システムを提供する。
【解決手段】夫々永久磁石を備えた内周側回転子6と外周側回転子5を相対回動可能に組付け、位相変更手段12によって両回転子5,6の相対位相を変更する。位相変更手段12は、作動流体を進角側作動室24に供給することにより、磁気反力に抗して進角作動させる。進角側給排通路26にアキュムレータ41を設け、アキュムレータ41に蓄圧した圧力によって最進角状態を保持する。
【選択図】図6

Description

この発明は、回転子に永久磁石を備えた電動機に関し、特に、回転子の永久磁石の界磁特性を変更する電動機の特性可変システムに関するものである。
電動機として、夫々個別に永久磁石を備える内周側回転子と外周側回転子が同軸に配設され、この両回転子を周方向に相対的に回動させる(両回転子の相対的な位相を変更する)ことにより、回転子全体としての界磁特性を変更できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、電動機の回転速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材によって、外周側回転子と内周側回転子のいずれか一方を他方に対して周方向に回動させる。また、固定子に発生する回転磁界によって両回転子における相対的な位相を変更する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、外周側回転子と内周側回転子のいずれか一方を他方に対して周方向に回転させる。
この電動機においては、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことで、回転子全体の磁界を強めて誘起電圧定数を増大させ、逆に、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに同極同士で対向させる(対極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を弱めて誘起電圧定数を減少させる。
ところで、内燃機関のクランクシャフトと、このクランクシャフトによって駆動されるカムシャフトの相対位相を油圧によって変更するバルブタイミング制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
このバルブタイミング制御装置は、クランクシャフトからカムシャフトに動力を伝達するチェーンスプロケット部に油圧式の位相変更手段が組み込まれ、この位相変更手段を油圧によって操作することによってカムシャフトに対するカムスプロケットの組付角を任意に変更するようになっている。また、位相変更手段には、流体供給源である油圧ポンプに連なる供給通路とドレン通路が切換弁を介して接続され、この切換弁の位置制御により位相変更手段が適宜操作されるようになっている。また、このカムシャフトに対するカムスプロケットの組付角、つまりカムシャフトとクランクシャフトの回転位相は、油圧ポンプによって位相変更手段に油圧を加え続けることによって維持されるようになっている。
特開2002−204541号公報 特開平9−60507号公報
しかし、前記従来の電動機の場合、外周側回転子と内周側回転子の相対位相を変更できる条件が限られており、電動機の運転停止時や任意の回転時に自由に相対位相を変更することができない。特に、ハイブリッド車や電動車両の駆動用として用いる場合には、車両の運転状況に応じて瞬時に所望の電動機特性に変更することが望まれ、この要望に応えるためにも相対位相の変更制御の自由度を高めることが重要となる。このため、本出願人は、作動流体を用いる位相変更手段を組み込むことを発案し、現在、作動流体の効率的な給排制御を検討している。
具体的には、位相変更手段には、内周側回転子を外周側回転子に対して進角方向に相対回動させる進角側作動室と、内周側回転子を外周側回転子に対して遅角方向に相対回動させる遅角側作動室を設け、これらの作動室に作動流体を適宜給排することを検討している。
この場合、両回転子の回転位相を一定に維持するのに、前記のバルブタイミング制御装置のように作動流体の圧力を少なくとも一方の作動室に加え続けることになるが、作動室に圧力を長時間作用させるために油圧ポンプを連続作動させると、エネルギー損失が増大するうえ、油圧ポンプにかかる負担も増大する。
特に、上記の電動機においては、外周側回転子と内周側回転子に夫々永久磁石が配置され、両者間に相対位相に応じた磁気反力が生じるようになっているため、回転位相を保持するときに、この磁気反力に抗する大きな力を加え続けなければならない場合があり、上記のエネルギー損失や耐久面についての不都合が助長される可能性が考えられる。
そこでこの発明は、作動流体を効率良く用いて外周側回転子と内周側回転子の相対位相を任意に変更できるようにして、両回転子の相対位相の変更制御の自由度の向上と、エネルギー損失の低減および耐久性の向上を図ることのできる電動機の特性可変システムを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における内周側永久磁石9B)が配設された内周側回転子(例えば、後述の実施形態における内周側回転子6)と、この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における外周側永久磁石9A)が配設された外周側回転子(例えば、後述の実施形態における外周側回転子5)と、前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する位相変更手段(例えば、後述の実施形態における位相変更手段12)を備えた電動機(例えば、後述の実施形態における電動機1)の特性可変システムであって、前記位相変更手段は、前記内周側回転子と外周側回転子の永久磁石間に作用する磁気反力に抗する押圧力を前記両回転子間に作用させる作動室(例えば、後述の実施形態における進角側作動室24)と、この作動室に対する作動流体の給排を切換える切換弁(例えば、後述の実施形態における切換弁31)と、この切換弁と前記作動室の間の給排通路(例えば、後述の実施形態における進角側給排通路26)に接続された蓄圧装置(例えば、後述の実施形態におけるアキュムレータ41)と、を備えていることを特徴とする。
これにより、内周側回転子と外周側回転子の相対的な回転位相を磁気反力に抗する方向で維持する場合には、作動流体の圧力を蓄圧装置に蓄圧し、その蓄圧された圧力を作動室に作用させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であるかどうかを判定する圧力判定手段(例えば、後述の実施形態における圧力センサ42及び第1の比較手段43)を備え、この圧力判定手段によって、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であると判定されたときに、前記切換弁に接続される流体供給源(例えば、後述の実施形態におけるオイルポンプ36)の駆動を停止することを特徴とする。
これにより、蓄圧装置の圧力だけで作動室の圧力を維持できるときに油圧ポンプ等の流体供給源の駆動を停止できるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、前記蓄圧装置の圧力が第1の設定圧(例えば、後述の実施形態における第1の閾値P)以上であるかどうかを判定する第1の圧力判定手段(例えば、後述の実施形態における圧力センサ42および第1の比較手段43)と、前記蓄圧装置の圧力が前記第1の設定圧よりも小さい第2の設定圧(例えば、後述の実施形態における第2の閾値P)に満たないかどうかを判定する第2の圧力判定手段(例えば、後述の実施形態における圧力センサ42および第2の比較手段44)と、を備え、前記内周側回転子と外周側回転子を前記磁気反力に抗する相対位相に維持する場合には、前記蓄圧装置の圧力が上昇中であれば、前記第1の圧力判定手段による判定を行い、この第1の圧力判定手段が前記第1の設定圧以上と判定したときに前記切換弁に接続される流体供給源の駆動を停止し、前記蓄圧装置の圧力が下降中であれば、前記第2の圧力判定手段による判定を行い、この第2の圧力判定手段が前記第2の設定圧に満たないと判定したときに前記流体供給源の駆動を再開することを特徴とする。
これにより、蓄圧装置内の圧力は、第2の設定圧と第1の設定圧の間の範囲に維持される。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の電動機の特性可変システムにおいて、前記圧力判定手段は、前記蓄圧装置の圧力を検出する圧力センサ(例えば、後述の実施形態における圧力センサ42)と、この圧力センサから検出信号を受けてその検出信号を基準信号値と比較する比較手段(例えば、後述の実施形態における第1の比較手段43)を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、前記圧力判定手段は、前記蓄圧装置の圧力が設定圧になると検出信号を出力する圧力スイッチ(例えば、後述の実施形態における第1の圧力スイッチ50)と、この圧力スイッチによる検出信号の有無を判定する信号判定手段(例えば、後述の実施形態における第1信号判定手段52)を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されているかどうかを判定する位相維持判定手段を備え、この位相維持判定手段によって、前記両回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されていると判定されたときに、前記切換弁に接続される流体供給源の駆動を停止することを特徴とする。
これにより、両回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されているときに、油圧ポンプ等の流体供給源の駆動を停止できるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、流体供給源から供給される作動流体を機器の潤滑または冷却に用いる低圧供給通路(例えば、後述の実施形態における低圧供給通路62)と前記切換弁側の高圧供給通路(例えば、後述の実施形態における高圧供給通路61)に選択的に供給する流路切換弁(例えば、後述の実施形態における流路切換弁63)と、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であるかどうかを判定する圧力判定手段(例えば、後述の実施形態における圧力センサ42および第1の比較手段43)を備え、この圧力判定手段によって、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であると判定されたときに、前記流路切換弁を低圧供給通路側に切換えることを特徴とする。
これにより、蓄圧装置の圧力が作動室の圧力を維持できる設定圧以上になり、そのことが圧力判定手段によって判定されると、流路切換弁が低圧供給通路側に切換えられる。この結果、流体供給源の作動流体は高圧供給通路側には供給されず、低圧供給通路側に供給されるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の特性可変システムにおいて、流体供給源から供給される作動流体を機器の潤滑または冷却に用いる低圧供給通路と前記切換弁側の高圧供給通路に選択的に供給する流路切換弁と、前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されているかどうかを判定する位相維持判定手段を備え、この位相維持判定手段によって、前記両回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されていると判定されたときに、前記流路切換弁を低圧供給通路側に切換えることを特徴とする。
これにより、両回転子の相対的な位相が所望の設定角度に維持され、そのことが位相維持判定手段によって判定されると、流路切換弁が低圧供給通路側に切換えられる。この結果、流体供給源の作動流体は高圧供給通路側には供給されず、低圧供給通路側に供給されるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動機の特性可変システムにおいて、流体供給源と前記切換弁の間に、切換弁側から流体供給源側への作動液の流入を阻止する逆止弁(例えば、後述の実施形態における逆止弁37)が設けられていることを特徴とする。
これにより、切換弁が流体供給源側と蓄圧装置を接続しているときに、流体供給源側の圧力が何らかの原因によって一時的に低下することがあっても、蓄圧装置から流体供給源側への作動液の流出は逆止弁によって阻止される。
請求項1に記載の発明によれば、作動流体で位相変更手段を操作することによって外周側回転子と内周側回転子の回転位相を任意のタイミングで迅速に変更することができ、さらに、両回転子の回転位相を磁気反力に抗して維持する場合に、蓄圧装置に蓄圧された圧力を利用することができることから、流体供給源のエネルギー損失の低減と流体供給源の駆動部の耐久性の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、蓄圧装置の圧力だけで作動室の圧力維持が可能な状態を適切に判定することができることにより、流体供給源のエネルギー損失の低減と流体供給源の駆動部の耐久性の低下をより確実に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第2の設定圧と第1の設定圧の乖離幅を両回転体の位相の保持に支障のない範囲で広げることにより、流体供給源の駆動停止と再駆動の繰り返し頻度を少なくできるため、駆動エネルギーのさらなる抑制と、振動・騒音の低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、一つの圧力センサを設置するだけで複数の圧力の判断を行うことができるため、部品点数の削減による製造コストの抑制を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、信号判定手段での判定が信号の有無の判定で良いため、制御を簡略化できるという利点がある。
請求項6に記載の発明によれば、外周側回転子と内周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されている状態を適切に判定することができることにより、流体駆動源のエネルギー損失の低減と流体供給源の駆動部の耐久性の低下をより確実に抑制することができる。
請求項7に記載の発明によれば、蓄圧装置の圧力だけで作動室の圧力維持が可能な場合に、流体供給源の作動流体を低圧供給通路側に供給するため、流体供給源の駆動を低圧供給通路で必要な駆動量に低減させることができ、エネルギー使用量を抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、外周側回転子と内周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されている場合に、流体供給源の作動流体を低圧供給通路側に供給するため、流体供給源の駆動を低圧供給通路で必要な駆動量に低減させることができ、エネルギー使用量を抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、切換弁によって流体供給源と蓄圧装置側を接続しているときに、蓄圧装置から流体供給源側への作動液の逆流を逆止弁によって防止することができるため、不要なエネルギー損失を未然に防止することができる。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。最初に、図1〜図10に示す第1の実施形態について説明する。
この実施形態の電動機1は、図1〜図4に示すように円環状の固定子2(図1参照)の内周側に回転子ユニット3が配置されたインナロータ型のブラシレスモータであり、例えばハイブリッド車や電動車両等の走行駆動源として用いられる。固定子2は複数相の固定子巻線2aを有し、回転子ユニット3は軸芯部に回転軸4を有している。車両の走行駆動源として用いる場合には、電動機1の回転力はトランスミッション(図示せず)を介して車輪の駆動軸(図示せず)に伝達される。この場合、電動機1は車両の減速時に発電機として機能させれば、回生エネルギーとして蓄電器に回収することもできる。また、ハイブリッド車においては、電動機1の回転軸4をさらに内燃機関のクランクシャフト(図示せず)に連結することにより、内燃機関による発電にも利用することができる。
回転子ユニット3は、円環状の外周側回転子5と、この外周側回転子5の内側に同軸に配置される円環状の内周側回転子6を備え、外周側回転子5と内周側回転子6が設定角度の範囲で回動可能とされている。
外周側回転子5と内周側回転子6は、回転子本体である円環状のロータ鉄心7,8が例えば焼結金属や積層鋼板によって形成され、その各ロータ鉄心7,8に複数の磁石装着スロット7a…,8a…が円周方向に沿って形成されている。各磁石装着スロット7a,8aには、厚み方向に磁化された平板状の外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが夫々装着されている。そして、磁石装着スロット7a,8aは、外周側回転子5上と内周側回転子6上で夫々円周方向で隣接するもの2つが一組を成し、各組の磁石装着スロット7a,8aに同磁極が同方向を向くように外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが夫々装着されている。また、外周側回転子5上の隣接する組の磁石装着スロット7aに装着される外周側永久磁石9A同士は磁極の向きが逆向きになり、内周側回転子6上の隣接する組の磁石装着スロット8aに装着される内周側永久磁石9B同士も磁極の向きが逆向きになっている。即ち、外周側回転子5においては、外周側がN極とされた外周側永久磁石9Aの対とS極とされた外周側永久磁石9Aの対が円周方向に交互に並んで配置されており、内周側回転子6においては、外周側がN極とされた内周側永久磁石9Bの対と、S極とされた内周側永久磁石9Bの対が交互に並んで配置されている。
なお、外周側回転子5と内周側回転子6の各外周面には、永久磁石9A,9Bの磁束の流れを制御するための切欠き部10が形成されている。
外周側回転子5と内周側回転子6の磁石装着スロット7a,8aは夫々同数設けられ、両回転子5,6の永久磁石9A,9Bが夫々1対1で対応するようになっている。したがって、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9A,9Bを互いに同極同士で対向させる(異極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も弱められる弱め界磁(図4,図5(b)参照)の状態を得ることができるとともに、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9A,9Bを互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も強められる強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)を得ることができる。
また、回転子ユニット3は、外周側回転子5と内周側回転子6を相対回動させるための回動機構11を備えている。この回動機構11は、両回転子5,6の相対位相を任意に変更するための位相変更手段12の一部を構成するものであり、作動流体である作動液の圧力によって操作されるようになっている。位相変更手段12は、上記の回動機構11と、この回動機構11に対する作動液の給排を制御する図6に示す液圧制御装置13によって構成されている。
回動機構11は、図1〜図4に示すように回転軸4の外周に一体回転可能にスプライン嵌合されるベーンロータ14と、ベーンロータ14の外周側に相対回動可能に配置される環状ハウジング15とを備え、この環状ハウジング15が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、ベーンロータ14が、環状ハウジング15と内周側回転子6の両側の側端部を跨ぐ円板状の一対のドライブプレート16,16を介して外周側回転子5に一体に結合されている。したがって、ベーンロータ14は回転軸4と外周側回転子5に一体化され、環状ハウジング15は内周側回転子6に一体化されている。
ベーンロータ14は、回転軸4にスプライン嵌合される円筒状のボス部17の外周に、径方向外側に突出する複数のベーン18が円周方向等間隔に設けられている。一方、環状ハウジング15は、内周面に円周方向等間隔に複数の凹部19が設けられ、この各凹部19にベーンロータ14の対応するベーン18が収容配置されるようになっている。各凹部19は、ベーン18の先端部の回転軌道にほぼ合致する円弧面を有する底壁20と、隣接する凹部19,19同士を隔成する略三角形状の仕切壁21によって構成され、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動時に、ベーン18が一方の仕切壁21と他方の仕切壁21の間を変位し得るようになっている。この実施形態の場合、仕切壁21はベーン18と当接することにより、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動を規制するストッパ(規制手段)として機能する。なお、各ベーン18の先端部と仕切壁21の先端部には、軸方向に沿うようにシール部材22が設けられ、これらのシール部材22によってベーン18と凹部19の底壁20、仕切壁21とボス部17の外周面の各間が液密にシールされている。
また、内周側回転子6に固定される環状ハウジング15のベース部15aは一定厚みの円筒状に形成されるとともに、図1に示すように内周側回転子6や仕切壁21に対して軸方向外側に突出している。このベース部15aの外側に突出した各端部は、ドライブプレート16に形成された環状のガイド溝16aに摺動自在に保持され、環状ハウジング15と内周側回転子6が、外周側回転子5や回転軸4にフローティング状態で支持されるようになっている。
外周側回転子5とベーンロータ14を連結する両側のドライブプレート16,16は、環状ハウジング15の両側面(軸方向の両端面)に摺動自在に密接し、環状ハウジング15の各凹部19の側方を夫々閉塞する。したがって、各凹部19は、ベーンロータ14のボス部17と両側のドライブプレート16,16によって夫々独立した空間部を形成し、この空間部は、作動液が導入される導入空間23となっている。各導入空間23内は、ベーンロータ14の対応する各ベーン18によって夫々2室に隔成され、一方の部屋が進角側作動室24、他方の部屋が遅角側作動室25とされている。進角側作動室24は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して進角方向に相対回動させ、遅角側作動室25は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して遅角方向に相対回動させる。この場合、「進角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、図2,図4中の矢印Rで示す電動機1の主回転方向に進めることを言い、「遅角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、電動機1の主回転方向Rと逆側に進めることを言うものとする。
また、各進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排は回転軸4を通して行われるようになっている。具体的には、進角側作動室24は、図6に示す液圧制御装置13の進角側給排通路26に接続され、遅角側作動室25は同液圧制御装置13の遅角側給排通路27に接続されているが、進角側給排通路26と遅角側給排通路27の一部は、図1に示すように、夫々回転軸4に軸方向に沿って形成させた通路孔26a,27aによって構成されている。そして、各通路孔26a,27aの端部は、回転軸4の外周面の軸方向にオフセットした2位置に形成された環状溝26bと環状溝27bに夫々接続され、その各環状溝26b,27bは、ベーンロータ14のボス部17に略半径方向に沿って形成された複数の導通孔26c…,27c…に接続されている。進角側給排通路26の各導通孔26cは環状溝26bと各進角側作動室24とを接続し、遅角側給排通路27の各導通孔27cは環状溝27bと各遅角側作動室25とを接続している。
この実施形態の電動機1の場合、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最遅角位置にあるときに、内周側永久磁石9Bと外周側永久磁石9Aが異極同士で対向して強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)になり、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最進角位置にあるときに、内周側永久磁石9Bと外周側永久磁石9Aが同極同士で対向して弱め界磁の状態(図4,図5(b)参照)になるように設定されている。
なお、この電動機1は、進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排制御によって、強め界磁の状態と弱め界磁の状態を任意に変更し得るものであるが、こうして磁界の強さが変更されると、それに伴って誘起電圧定数が変化し、その結果、電動機1の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数が大きくなると、電動機1として運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に、弱め界磁によって誘起電圧定数が小さくなると、電動機1の出力可能な最大トルクは減少するものの、運転可能な許容回転速度は上昇する。
また、外周側回転子5に対して最遅角位置にある内周側回転子6が進角方向に変位すると、内周側永久磁石9Bと外周側永久磁石9Aの間の磁気反力によって両者の間に働く相対トルクが図10に示すように変化する。なお、この実施形態の場合、両回転子5,6の回動許容範囲Aは、両回転子5,6の相対角度(相対位相)の変化に応じて相対トルクがほぼ比例的に変化する電気角で0°〜ほぼ100°の範囲に機械的に制限されている。
したがって、この電動機1の場合、内周側回転子6が外周側回転子5に対して進角方向に変位すると、その変位に応じて相対トルク(永久磁石9B,9Aによる磁気反力)が増大する。また、この実施形態においては、進角側作動室24が前記の磁気反力に抗する押圧力を両回転子6,5に作用させる作動室を構成している。
なお、この実施形態の場合、両回転子6,5の相対位相の変化に応じて相対トルクがほぼ比例的に変化する範囲に両回転子6,5の相対回動範囲を機械的に制限しており、制御の容易化のうえでは好ましいが、両回転子6,5の相対回動範囲を相対トルクがほぼ比例的に変化する範囲に制限することは必ずしも必須ではなく、両回転子6,5の相対位相を0°〜180°の範囲で変更できるようにしても良い。
一方、液圧制御装置13は、図6に示すように、遅角側給排通路27がドレーン通路30に接続されるとともに、進角側給排通路26が電磁式の3ポート2位置切換弁31を介して供給通路32とドレーン通路33に選択的に接続されるようになっている。切換弁31は、ソレノイド34が励磁されない初期状態(OFF)では進角側給排通路26を供給通路32に接続し、この状態からソレノイド34が励磁(ON)されると、進角側給排通路26をドレーン通路33に接続するようになっている。なお、供給通路32は、モータ35によって駆動されるオイルポンプ36(流体供給源)に逆止弁37を介して接続され、モータ35の駆動回路38と切換弁31のソレノイド34はコントローラ39によって制御されるようになっている。
また、進角側給排通路26には分岐通路40が接続され、その分岐通路40にアキュムレータ41(蓄圧装置)が設けられている。そして、分岐通路40には、アキュムレータ41の圧力を検出するための圧力センサ42が設けられ、その圧力センサ42の検出信号Padvがコントローラ39に入力されるようになっている。
コントローラ39には、前記の圧力センサ42の検出信号Padvの他、回転子ユニット3の実位相信号θreal(外周側回転子5と内周側回転子6の現在の相対的な位相)と、位相指令信号θcmdが入力される。実位相信号θrealは、例えば、両回転子5,6の相対回転を検出する図示しない回転センサを設け、その回転センサの検出信号を用いることができる。また、位相指令信号θcmdは、車両の運転状況や電動機1の回転速度、バッテリ状態等を基にして、同じコントローラ39または別体のコントローラによって作られる。なお、この実施形態の場合、図10に示すように、両回転子5,6の回動許容範囲Aにおいては、両回転子5,6の相対的な位相(電気角)と永久磁石9A,9Bの磁気反力(相対トルク)が1対1で対応し、さらに、その磁気反力と進角側作動室24の圧力がバランスする位置でベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動が停止することから、進角側給排通路26の圧力(=進角側作動室24の圧力)を検出する圧力センサ42の検出信号から実位相信号θrealを算出することも可能である。
また、コントローラ39は、入力された検出信号Padvを予め記憶されている第1の閾値(第1の設定値)Pと比較する第1の比較手段43と、同様に検出信号Padvを予め記憶されている第1の閾値Pよりも小さい第2の閾値(第2の設定値)Pと比較する第2の比較手段44と、これらの比較手段43,44の比較判定結果を受けて、オイルポンプ36の駆動回路38と切換弁31のソレノイド34を夫々制御するポンプ制御部45と弁制御部46とを備えている。
ここで、この電動機1の特性可変システムの具体的な制御について、図7,図8に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS101,ステップS102において、実位相信号θrealと位相指令信号θcmdを読み込み、つづくステップ103において、実位相信号θrealと位相指令信号θcmdが等しいかどうかを判断し、等しい場合、つまり現在の位相状態をそのまま継続する必要がある場合にはステップS104に進み、等しくない場合、つまり、現在の位相状態を変更する必要がある場合には、ステップS105に進む。
ステップS104においては、実位相信号θrealが最遅角状態を示す値rtdと等しいかどうかを判断し、等しい場合、つまり現在の位相が最遅角位相である場合にはステップS106に進み、等しくない場合、つまり現在の位相が最進角位相である場合にはステップS107に進む。
ステップS106に進んだ場合には、切換弁31のソレノイド34にoff信号を出力し、さらにステップS108に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にoff出力信号を出力する(オイルポンプ36を停止状態にする)。この結果、オイルポンプ36が停止し、両回転子5,6の相対位相は最遅角状態のままに維持される。
一方、ステップS107に進んだ場合には、切換弁31のソレノイド34にoff信号を出力し、さらにステップS109に進んでアキュムレータ41の圧力信号Padvを読み込み、つづくステップS110において、アキュムレータ41の圧力信号Padvが前回処理時の圧力信号Padvp以上であるかどうかを判断する。圧力信号Padvが前回処理時の信号Padvp以上の場合、つまりアキュムレータ41の圧力が増加傾向にある場合にはステップS111に進み、圧力信号Padvが前回処理時の信号Padvpよりも小さい場合、つまりアキュムレータ41の圧力が下降傾向にある場合にはステップS112に進む。
ステップS111に進んだ場合には、圧力信号Padvが第1の閾値P以上であるかどうかを判断し、第1の閾値P以上である場合には、ステップS113に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にoff出力信号を出力する。この結果、オイルポンプ36は停止状態に維持され、進角側作動室24にはアキュムレータ41に蓄圧されている圧力が作用するようになる。
ステップS111において、圧力信号Padvが第1の閾値Pよりも小さい場合には、ステップS114に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にon出力信号を出力する。この結果、オイルポンプ36の運転が継続され、オイルポンプ36がアキュムレータ41に蓄圧を行いつつ、進角側作動室24に圧力を作用させるようになる。
また、アキュムレータ41の圧力が下降傾向にある場合(ステップS112に進んだ場合)には、ステップS112において、圧力信号Padvが第2の閾値P以上であるかどうかを判断し、第2の閾値P以上である場合には、ステップS113に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にoff出力信号を出力する。この結果、オイルポンプ36は停止状態に維持され、進角側給排通路26にはアキュムレータ41に蓄圧されている圧力が作用するようになる。
また、ステップS112において、圧力信号Padvが第2の閾値Pよりも小さい場合には、ステップS112からステップS115に進み、オイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にon出力信号を出力する。この結果、オイルポンプ36の運転が再開され、オイルポンプ36がアキュムレータ41に蓄圧を行いつつ、進角側作動室24に圧力を作用させるようになる。
なお、ステップS113,S114,S115のいずれかの処理を終えた後には、ステップS116に進んで現在の圧力信号Padvを前回処理時の圧力信号Padvpとして記憶する。
一方、現在の位相状態を変更する必要があり、ステップS105に進んだ場合には、実位相信号θrealが最遅角状態を示す値rtdと等しいかどうかを判断し、等しい場合、つまり現在の位相が最遅角位相であって進角方向に位相を変更しようとする場合にはステップS117に進み、等しくない場合、つまり現在の位相が最遅角位相でない場合にはステップS118に進む。
ステップS117においては、切換弁31のソレノイド34にoff信号を出力し、さらにステップS119に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にon出力信号を出力する(オイルポンプ36を駆動状態にする)。この結果、オイルポンプ36から吐出された作動液は切換弁31と進角側給排通路26を介して進角側作動室24に供給されるようになる。
また、ステップS118においては、実位相信号θrealが最進角状態を示す値advと等しいかどうかを判断し、等しい場合、つまり現在の位相が最進角位相であって遅角方向に位相を変更しようとする場合には、ステップS120に進み、等しくない場合、つまり現在の位相が最遅角位相でも最進角位相でもない場合には、処理を行わずにリターンする。
ステップS120においては、切換弁31のソレノイド34にon信号を出力し、さらにステップS121に進んでオイルポンプ36(モータ35)の駆動回路38にoff出力信号を出力する。この結果、進角側給排通路26がドレーン通路33に接続され、進角側作動室24の作動液がドレーン通路33に排出されるとともに、オイルポンプ36が停止状態に維持されるようになる。
以上の制御によれば、位相指令信号θcmdの変化に対し、オイルポンプ36(eop)のon,off、アキュムレータ41の圧力Padv、実位相θreal、切換弁31のソレノイド34のon,offは、例えば、図9に示すタイミングチャートのように変化する。
このタイミングチャートの例について説明すると、両回転子5,6の相対位相が最遅角状態(実位相信号θreal=rtd)にあるときに、時刻tにおいて位相指令信号θcmdが遅角指令値rtdから進角指令値advに変化すると、オイルポンプ36がoffからonになり、その結果、進角側作動室24とアキュムレータ41の圧力が次第に増加する。
時刻tになると、両回転子5,6の相対位相が最進角状態(実位相信号θreal=adv)になるが、このとき、アキュムレータ41の圧力PadvはPにもPにも達しないため、そのままオイルポンプ36の作動が継続され、その結果、アキュムレータ41の圧力Padvは引き続き増加を続ける。
時刻tでは、アキュムレータ41の圧力Padvは第2の閾値Pに達するが、ここでは、アキュムレータ41の圧力変化が増加傾向にあることから、オイルポンプ36の運転は引き続き継続される。
この状態から、時刻tになってアキュムレータ41の圧力Padvが第1の閾値Pに達すると、その時点でオイルポンプ36の運転を停止する。
この後、時間の経過とともにアキュムレータ41内の圧力Padvが漸減し、時刻tにおいて、圧力Padvが第2の閾値Pよりも低下すると、オイルポンプ36を再始動してアキュムレータ41内の圧力Padvを増加させる。この後、時刻tにおいて、アキュムレータ41の圧力Padvが第1の閾値Pに達すると、時刻tの場合と同様にオイルポンプ36の運転を停止する。
この後、時刻tに達して、位相指令信号θcmdが進角指令値advから遅角指令値rtdに変化すると、切換弁31のソレノイド34がonになり、進角側給排通路26の接続がドレーン通路33側に切換えられる。この結果、進角側作動室24とアキュムレータ41の作動液がドレーン通路33に排出され、両回転子5,6の相対的な位相が遅角側に変更されるとともに、アキュムレータ41内の圧力が低下する。そして、時刻t8において最遅角状態への位相変更を完了する。
以上のように構成されたこの電動機1の特性可変システムにおいては、油圧制御装置13から供給される作動液によって内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相を制御するため、この電動機1をハイブリッド車両や電動車両の駆動源として用いる場合に、任意のタイミングで運転要求に応じた最適な電動機特性に迅速に変更することができる。
また、この電動機1の特性可変システムにおいては、両回転子5,6の相対位相を永久磁石9A,9Bの磁気反力に抗して進角側で維持する場合に、分岐通路40に設けられたアキュムレータ41の蓄圧エネルギーを利用するため、オイルポンプ36の駆動エネルギーの損失を低減することができるとともに、オイルポンプ36にかかる負荷を低減することができる。
特に、この実施形態の場合、アキュムレータ41が進角状態を維持するのに充分な圧力に維持されているときにオイルポンプ36の運転を停止する構造となっているため、オイルポンプ36を駆動するモータ35の電力消費を大幅に削減することができるとともに、モータ35を含むオイルポンプ36の耐久性を向上させることができる。
また、この実施形態においては、アキュムレータ41の圧力が上昇傾向にある場合と下降傾向にある場合で、オイルポンプ36をon,offさせる閾値を変え、上昇傾向にある場合の第1の閾値Pに対して下降傾向にある場合の第2の閾値Pを小さく設定しているため、オイルポンプ36のon,off作動が所謂ヒステリシスを持ち、オイルポンプ36が停止と再始動を繰り返す頻度を少なくすることができる。このため、オイルポンプ36を駆動するモータ35の不要なエネルギー消費を低減することができるとともに、振動・騒音の発生をも抑制することができる。
また、この実施形態の場合、オイルポンプ36と切換弁31を接続する供給通路32に、アキュムレータ41側からオイルポンプ36側への作動液の流入を阻止する逆止弁37が設けられているため、アキュムレータ41からの作動液の逆流による不要なエネルギー損失を未然に防止することができる。
さらに、この実施形態においては、分岐通路40に圧力センサ42を設置し、その圧力センサ42の検出信号をコントローラ39内の比較手段43,44で基準信号値と比較してアキュムレータ41内の圧力を判定するようにしているため、圧力検出のために分岐通路40に設置する機器数を少なくし、構造の簡素化と製造コストの低減を図ることができる。
ただし、アキュムレータ41内の圧力を判定する圧力判定手段は、圧力センサ42と比較手段43,44の組み合わせに限らず、図11に示す第2の実施形態のような構造とすることも可能である。
以下、この第2の実施形態について簡単に説明するが、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する部分について説明を省略するものとする。
この実施形態の電動機101の特性可変システムにおいては、アキュムレータ41の圧力が第1の閾値Pに達したときに検出信号を出力する第1の圧力スイッチ50と、アキュムレータ41の圧力が第1の閾値Pよりも小さい第2の閾値Pに達したときに検出信号を出力する第2の圧力スイッチ51が分岐通路40に設けられており、コントローラ39には、第1の圧力スイッチ50からの信号の有無を判定する第1信号判定手段52と、第2の圧力スイッチ51からの信号の有無を判定する第2信号判定手段53が設けられている。
この実施形態の場合、アキュムレータ41の圧力が上昇傾向にあるときには、第1の圧力スイッチ50の検出信号がコントローラ39に入力されたときにオイルポンプ36の作動を停止し、アキュムレータ41の圧力が下降傾向にあるときには、第2の圧力スイッチ51の検出信号がコントローラ39に入力されなくなったときにオイルポンプ36の作動を再開するようになっている。
この実施形態の特性可変システムにおいては、第1の実施形態とほぼ同様の機能を得ることができるが、コントローラ39では各圧力スイッチ50,51からの信号の有無を判定するのみで良いため、第1の実施形態のものに比較してコントローラ39での制御を容易化できるという利点がある。
つづいて、図12,図13に示すこの発明の第3の実施形態について説明する。なお、この第3の実施形態も含め以下で説明する実施形態においては、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
この実施形態の電動機201は、特性可変システムの液圧制御装置213以外の部分の基本構成は第1の実施形態と同様とされている。したがって、以下では油圧制御装置213についてのみ説明する。
液圧制御装置213は、オイルポンプ36の吐出通路60側に、電動機201の進角側給排通路26側に接続される高圧供給通路61と、電動機201やその他の機器の潤滑通路や冷却通路に接続される低圧供給通路62が流路切換弁63を介して接続されている。この流路切換弁63は、3ポート2位置切換型の電磁式の切換弁によって構成され、ソレノイド64が励磁されない初期状態では吐出通路60を低圧供給通路62側に接続し、その状態からソレノイド64が励磁されると、吐出通路60を高圧供給通路61側に接続するようになっている。
また、高圧供給通路61には逆止弁37を介して第1の実施形態と同様の切換弁31が接続され、電動機201の進角側給排通路26が、この切換弁31を介して、高圧供給通路61とドレーン通路33に選択的に接続されるようになっている。そして、進角側給排通路26には分岐通路40が接続され、この分岐通路40に蓄圧装置であるアキュムレータ41が設けられている。さらに、分岐通路40にはアキュムレータ41の圧力を検出するための圧力センサ42が設けられ、この圧力センサ42の検出信号がコントローラ39に入力されるようになっている。
コントローラ39は、圧力センサ42から入力された検出信号Padvを第1の閾値(第1の設定値)Pと比較する第1の比較手段43と、検出信号Padvを第2の閾値(第2の設定値)Pと比較する第2の比較手段44と、これらの比較手段43,44の比較判定結果を受けて、流路切換弁63と切換弁31の各ソレノイド64,34を制御する弁制御部65とを備えている。
この実施形態の場合、コントローラ39は電動機201の運転中、オイルポンプ36を停止させずに、アキュムレータ41の圧力に応じて流路切換弁63のソレノイド64を制御してオイルポンプ36の吐出を、高圧供給通路61と低圧供給通路62に適宜選択的に切換えるようになっている。
なお、潤滑油路等の低圧供給通路62への供給が不要な条件下においては、進角側供給通路26に作動液を供給しないときオイルポンプ36を適宜停止させるようにしても良い。
図13は、コントローラ39による制御の一例を示すタイミングチャートである。
以下、このタイミングチャートの例について説明する。
スタート時には、流路切換弁63が低圧供給通路62側に切換えられ、両回転子5,6の相対位相が最遅角状態(実位相信号θreal=rtd)にされているものとする。
この状態から時刻tにおいて、位相指令信号θcmdが遅角指令値rtdから進角指令値advに変化すると、コントローラ39が流路切換弁63のソレノイド64(sol2)をonにして流路切換弁63を高圧供給通路61側に切換える。これにより、オイルポンプ36から吐出された作動液が切換弁31を介して進角側給排通路26に供給され、アキュムレータ41の圧力Padvが次第に増加するとともに、両回転子5,6の実位相角θrealも増加する。なお、このときオイルポンプ36の負荷も増加する。
時刻tになると、両回転子5,6の実位相角θrealが最進角状態(実位相信号θreal=adv)になるが、このとき、アキュムレータ41の圧力Padvは閾値P0,のいずれにも達しないため、そのままオイルポンプ36の作動が継続され、その結果、アキュムレータ41の圧力Padvは引き続き増加を続ける。
時刻tでは、アキュムレータ41の圧力Padvは第2の閾値Pに達するものの、ここでは、アキュムレータ41の圧力変化が増加傾向にあることから、オイルポンプ36の運転は引き続き継続される。
この状態から、時刻tになってアキュムレータ41の圧力Padvが第1の閾値Pに達すると、コントローラ39が流路切換弁63のソレノイド64をoffにして流路切換弁63を低圧供給通路62側に切換える。これにより、オイルポンプ36から吐出された作動液が低圧供給通路62に供給されるようになるとともに、進角側作動室24にはアキュムレータ41の圧力が作用するようになる。なお、このときオイルポンプ36の負荷は再び小さくなる。
この後、時間の経過とともにアキュムレータ41内の圧力Padvが漸減し、時刻tにおいて、圧力Padvが第2の閾値Pよりも低下すると、コントローラ39が流路切換弁63のソレノイド64を再びonにして、流路切換弁63を高圧供給通路61側に切換える。これにより、アキュムレータ41の圧力Padvが再び増加し、時刻tで、圧力Padvが第1の閾値Pに達すると、コントローラ39が流路切換弁63のソレノイド64をまたoffにする。この間、進角側作動室24にはアキュムレータ41の圧力が作用する。
この後、時刻tに達して、位相指令信号θcmdが進角指令値advから遅角指令値rtdに変化すると、切換弁31のソレノイド34(sol1)がonになり、進角側給排通路26の接続がドレーン通路33側に切換えられる。この結果、進角側作動室24とアキュムレータ41の作動液がドレーン通路33に排出され、両回転子5,6の相対的な位相が遅角側に変更されるとともに、アキュムレータ41内の圧力が低下する。時刻t8においては最遅角状態への位相変更を完了する。
この電動機201の特性可変システムは、基本的に第1,第2の実施形態と同様の効果を得ることができるが、両回転子5,6の位相を最進角位相に維持し得る圧力範囲にアキュムレータ41の圧力があるときに、オイルポンプ36の吐出を低圧供給通路62側に切換える構成となっているため、オイルポンプ36の駆動を低圧供給通路62で必要な駆動量に低減させることができ、オイルポンプ36でのエネルギー消費を抑制することができる。
図14は、この発明の第4の実施形態を示すものである。
この実施形態の電動機301の特性可変システムは、液圧制御装置313の構成が第1の実施形態のものと若干異なっている。
即ち、第1の実施形態においては、遅角側給排通路27をドレーン通路30に常時接続し、遅角側の位相変更時には、油圧を遅角側作動室25に積極供給せずに、専ら永久磁石9A,9Bの磁気反力によって位相を進めるようにしているが、この第3の実施形態においては、電磁式の4ポート3位置切換弁331を用い、遅角側の位相変更時にオイルポンプ36の油圧を遅角側作動室25に導入するようになっている。
具体的には、切換弁331は、供給通路32に接続される供給ポート70と、ドレーン通路33に接続されるドレーンポート71と、進角側および遅角側の各給排通路26,27に夫々接続される進角ポート72および遅角ポート73を有しており、進角側の位相変更時には、供給ポート70を進角ポート72に接続する一方でドレーンポート71を遅角ポート73に接続し、遅角側の位相変更時には、供給ポート70を遅角ポート73に接続する一方でドレーンポート71を進角ポート72に接続するようになっている。そして、アキュムレータ41の圧力によって最進角状態に保持する場合には、進角ポート72と遅角ポート73をともに遮断するようになっている。
この実施形態の電動機301の特性可変システムにおいては、基本的に第1の実施形態とほぼ同様の機能および効果を得ることができるが、遅角側の位相変更時に永久磁石の磁気反力に加えてオイルポンプ36の油圧も作用させることから、遅角側の位相変更速度を速めることができる。また、位相を保持する場合には、進角側給排通路26と遅角側給排通路27をともに遮断することから、位相の保持力をより高めることができるという利点もある。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、第1,第2の実施形態においては、アキュムレータ41の圧力を監視して、最進角状態を維持し得るようにアキュムレータ41の圧力に応じてオイルポンプ36の駆動停止と、再始動を制御するようにしているが、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相を監視して、相対位相が最進角状態になったときにオイルポンプ36の駆動を停止し、相対位相が最進角状態からずれようとしたときにオイルポンプ36の駆動を再開するようにしても良い。
また、第3の実施形態においては、アキュムレータ41の圧力を監視して、最進角状態を維持し得るようにアキュムレータ41の圧力に応じて流路切換弁63を制御するようにしているが、やはり、両回転子5,6の相対位相を監視して、相対位相が最進角状態になったときにオイルポンプ36の吐出を低圧供給通路62側に切換え、相対位相が最進角状態からずれようとしたときにオイルポンプ36の吐出を高圧供給通路61側に戻すようにしても良い。
さらに、上述した各実施形態は、内周側回転子6と外周側回転子5の永久磁石9A,9Bの磁気反力が遅角方向に作用する電動機であるため、蓄圧装置であるアキュムレータ41を進角側給排通路26側に設けたが、両回転子5,6の永久磁石9A,9Bの磁気反力が進角方向に作用する電動機においては、蓄圧装置を遅角側給排通路27側に設けるようにすれば良い。
この発明の第1の実施形態の電動機の縦断面図。 同実施形態の電動機の最遅角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図。 同実施形態の電動機の回転子ユニットの分解斜視図。 同実施形態の電動機の最進角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図。 内周側永久磁石と外周側永久磁石が同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図(a)と、内周側永久磁石と外周側永久磁石が異極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図(b)を併せて記載した図。 この発明の第1の実施形態の位相変更手段を示す油圧回路図。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態の制御を説明するタイムチャート。 同実施形態の電動機の相対トルク−電気角特性図。 この発明の第2の実施形態の位相変更手段を示す油圧回路図。 この発明の第3の実施形態の位相変更手段を示す油圧回路図。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。 この発明の第4の実施形態の位相変更手段を示す油圧回路図。
符号の説明
1,101,201,301…電動機
5…外周側回転子
6…内周側回転子
9A…外周側永久磁石(永久磁石)
9B…内周側永久磁石(永久磁石)
12…位相変更手段
24…進角側作動室(作動室)
26…進角側給排通路(給排通路)
31,331…切換弁
36…オイルポンプ(流体供給源)
37…逆止弁
41…アキュムレータ(蓄圧装置)
42…圧力センサ(圧力判定手段,第1,第2の圧力判定手段)
43…第1の比較手段(比較手段,圧力判定手段,第1の圧力判定手段)
44…第2の比較手段(第2の圧力判定手段)
50…第1の圧力スイッチ(圧力スイッチ)
52…第1信号判定手段(信号判定手段)
61…高圧供給通路
62…低圧供給通路
63…流路切換弁
…第1の閾値(設定圧,第1の設定圧)
…第2の閾値(第2の設定圧)

Claims (9)

  1. 円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、
    この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子と、
    前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する位相変更手段を備えた電動機の特性可変システムであって、
    前記位相変更手段は、
    前記内周側回転子と外周側回転子の永久磁石間に作用する磁気反力に抗する押圧力を前記両回転子間に作用させる作動室と、
    この作動室に対する作動流体の給排を切換える切換弁と、
    この切換弁と前記作動室の間の給排通路に接続された蓄圧装置と、
    を備えていることを特徴とする電動機の特性可変システム。
  2. 前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であるかどうかを判定する圧力判定手段を備え、
    この圧力判定手段によって、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であると判定されたときに、前記切換弁に接続される流体供給源の駆動を停止することを特徴とする請求項1に記載の電動機の特性可変システム。
  3. 前記蓄圧装置の圧力が第1の設定圧以上であるかどうかを判定する第1の圧力判定手段と、
    前記蓄圧装置の圧力が前記第1の設定圧よりも小さい第2の設定圧に満たないかどうかを判定する第2の圧力判定手段と、を備え、
    前記内周側回転子と外周側回転子を前記磁気反力に抗する相対位相に維持する場合には、
    前記蓄圧装置の圧力が上昇中であれば、前記第1の圧力判定手段による判定を行い、この第1の圧力判定手段が前記第1の設定圧以上と判定したときに前記切換弁に接続される流体供給源の駆動を停止し、
    前記蓄圧装置の圧力が下降中であれば、前記第2の圧力判定手段による判定を行い、この第2の圧力判定手段が前記第2の設定圧に満たないと判定したときに前記流体供給源の駆動を再開することを特徴とする請求項1に記載の電動機の特性可変システム。
  4. 前記圧力判定手段は、前記蓄圧装置の圧力を検出する圧力センサと、この圧力センサから検出信号を受けてその検出信号を基準信号値と比較する比較手段を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電動機の特性可変システム。
  5. 前記圧力判定手段は、前記蓄圧装置の圧力が設定圧になると検出信号を出力する圧力スイッチと、この圧力スイッチによる検出信号の有無を判定する信号判定手段を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電動機の特性可変システム。
  6. 前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されているかどうかを判定する位相維持判定手段を備え、
    この位相維持判定手段によって、前記両回転子の位相的な位相が所望の設定角度で維持されていると判定されたときに、前記切換弁に接続される流体供給源の駆動を停止することを特徴とする請求項1に記載の電動機の特性可変システム。
  7. 流体供給源から供給される作動流体を機器の潤滑または冷却に用いる低圧供給通路と前記切換弁側の高圧供給通路に選択的に供給する流路切換弁と、
    前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であるかどうかを判定する圧力判定手段を備え、
    この圧力判定手段によって、前記蓄圧装置の圧力が設定圧以上であると判定されたときに、前記流路切換弁を低圧供給通路側に切換えることを特徴とする請求項1に記載の電動機の特性可変システム。
  8. 流体供給源から供給される作動流体を機器の潤滑または冷却に用いる低圧供給通路と前記切換弁側の高圧供給通路に選択的に供給する流路切換弁と、
    前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相が所望の設定角度で維持されているかどうかを判定する位相維持判定手段を備え、
    この位相維持判定手段によって、前記両回転子が設定角度以上の位相で維持されていると判定されたときに、前記流路切換弁を低圧供給通路側に切換えることを特徴とする請求項1に記載の電動機の特性可変システム。
  9. 流体供給源と前記切換弁の間に、切換弁側から流体供給源側への作動液の流入を阻止する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動機の特性可変システム。
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