JP2008153933A - 高周波直交検波器 - Google Patents

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Abstract

【課題】検波ダイオード回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から外れる場合でも、入力端におけるリターンロスの劣化をなくす。
【解決手段】第1入力端1に接続され、局発信号を同相で2分配する分配器3、第2入力端2に接続され、受信信号を例えば位相差π/2で2分配するブランチラインカプラ4、I信号側の検波ダイオード7a,7bに接続され、局発信号及び受信信号を位相差3πで2分配する第1ラットレースハイブリッド5、Q信号側の検波ダイオード7c,7dに接続され、局発信号及び受信信号を位相差3πで2分配する第2ラットレースハイブリッド6を有し、上記ラットレースハイブリッド5とダイオード7aとの間に、移相差π/2の第1移相器14a、上記ラットレースハイブリッド6とダイオード7cとの間に、移相差π/2の第2移相器14bを設けると共に、この第2ラットレースハイブリッド6側に、移相量π/4の移相器15a,15bを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーダ装置、通信装置、各種センサー等に使用される高周波直交検波器、特に整合及び信号端間のアイソレーションに優れた直交検波器の回路構成に関する。
従来から、レーダ装置、通信装置や各種センサー等において、π/2の位相差を有する2つの信号を得るために高周波直交検波器が用いられており、この高周波直交検波器としては、特開2003−110640号公報に示すもの等もある一方、ブランチラインカプラ、ラットレースハイブリッド等の分配器を用いるものが提案されている。
図9には、ブランチラインカプラ、ラットレースハイブリッド等を用いた高周波直交検波器の構成例が示されており、この直交検波器は、局発信号を入力する第1入力端(PL)1と受信信号を入力する第2入力端(PR)2との間に、同相2分配器3、ブランチラインカプラ4、第1ラットレースハイブリッド5及び第2ラットレースハイブリッド6を図のように配置する。また、上記第1ラットレースハイブリッド5とI信号出力端(I‐IF)10との間に、検波ダイオード7a,7b、チョーク8a,8b、コンデンサ9a,9bが挿入され、上記第2ラットレースハイブリッド6とQ信号出力端(Q‐IF)11との間に、検波ダイオード7c,7d、チョーク8c,8d、コンデンサ9c,9dが挿入配置される。
このような高周波直交検波器によれば、第1入力端1から入力された局発信号:SL =Acos(ωt+θ)と第2入力端2から入力された受信信号:SR
=Bcos(ωt+θ)により、I信号出力端10からIF信号の一方のSI信号(I信号)、Q信号出力端11からIF信号の他方のSQ信号(Q信号)が出力される。そして、これらのSI信号及びSQ信号は、以下のように表すことができる。
(数1)
SI =(AB/16)×cos((ωt−ωt)+(θ−θ))
SQ =(AB/16)×cos((ωt−ωt)+(θ−θ)−π/2)
なお、位相の単位はradである。
図10には、上記SI信号及びSQ信号が示されており、この図10及び上記数式1から分かるように、直交検波器では、π/2(90度)の位相差を有するSI信号及びSQ信号(IF信号)が得られることになる。
特開2003−110640号公報
ところで、上記の図9の直交検波器における高周波特性に着目すると、重要な項目としては下記の3項目が挙げられる。
a)局発信号入力端(PL−第1入力端1)における特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)
b)受信信号入力端(PR−第2入力端2)における特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)
c)局発信号入力端(PL)と受信信号入力端(PR)との間の信号分離度(アイソレーション)
そして、上記第1ラットレースハイブリッド5の出力端に接続される検波ダイオード7a,7b、及び第2ラットレースハイブリッド6の出力端に接続される検波ダイオード7c,7dの回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスに整合している場合、上記の高周波として重要な項目a)〜c)は良好な特性が得られる。
図11には、上記検波ダイオード7a〜7dの入力インピーダンスが特性インピーダンスに整合している場合の特性が示されており、高周波として重要な項目a)〜c)であるリターンロス及びアイソレーションは、特性線101〜103に示されるように、周波数比帯域10%に渡り、概ね−20dB以下であり、良好となっている。
しかしながら、検波ダイオード7a〜7dの入力インピーダンスは、これら検波ダイオード7a〜7dへの局発信号のレベル、該ダイオード自体のロットや周囲温度等の影響を受け、理想的な特性インピーダンスとの整合を保つことは不可能であり、そのため、高周波として重要な項目の1つである、a)局発信号入力端(第1入力端1)における特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)に劣化が生じるという問題があった。
図12には、具体的な例として、4個の検波ダイオード7a〜7dへの入力インピーダンスが特性インピーダンス(例えば50Ω)との整合から同様に外れ、その入力VSWRが2.0:1となったときのリターンロス劣化のシミュレートが示されており、この場合は、特性線201に示されるように、リターンロスが−10dB程度となり、良好な特性が得られていない。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、検波ダイオード回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から外れる場合でも、入力端におけるリターンロスの劣化が少ない高周波直交検波器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る高周波直交検波器は、局発信号又は受信信号を入力する第1入力端に接続され、入力信号を位相差π×n0で2分配する分配器と、受信信号又は局発信号を入力する第2入力端に接続され、入力信号を位相差(π/2)(2×n1+1)で2分配するブランチラインカプラと、I信号出力端に接続された1対のI信号側検波ダイオード回路と、この1対のI信号側検波ダイオード回路に接続され、かつ上記分配器及びブランチラインカプラに接続され、局発信号及び受信信号を位相差π×(2×n2+1)で2分配する第1ラットレースハイブリッドと、Q信号出力端に接続された1対のQ信号側検波ダイオード回路と、この1対のQ信号側検波ダイオード回路に接続され、かつ上記分配器及びブランチラインカプラに接続され、局発信号及び受信信号を位相差π×(2×n3+1)で2分配する第2ラットレースハイブリッドと、上記第1ラットレースハイブリッドと上記I信号側検波ダイオード回路の1対の片方との間に接続され、(π/2)(2×n4+1)の移相量を持つ第1移相器と、上記第2ラットレースハイブリッドと上記Q信号側検波ダイオード回路の1対の片方との間に接続され、(π/2)(2×n4+1)の移相量を持つ第2移相器(第1移相器と同一のもの)と、上記第1ラットレースハイブリッドと上記1対のI信号側検波ダイオード回路との間又は上記第2ラットレースハイブリッドと上記1対のQ信号側検波ダイオード回路との間のいずれか一方に接続され、以下の移相量Dを持つ第3移相器と、を含んで構成される高周波直交検波器。
D=(−2π×n0−π×(2×n1+1)+3×π×(2×n2+1)−3×π×(2×n3+1)+2×π×(2×n5+1))/4、[n0=0,1,2,3…、n1=0,1,2,3…、n2=0,1,2,3…、n3=0,1,2,3…、n4=0,1,2,3…、n5=0,1,2,3…で、位相の単位はradとする]。
上記のn4 ,n5 は、各移相器で設定される任意の値である。
上記の構成によれば、第1ラットレースハイブリッドと1対のI信号側検波ダイオード回路の中の1つとの間に接続された第1移相器と、第2ラットレースハイブリッドと1対のQ信号側検波ダイオード回路の中の1つとの間に接続された同様の第2移相器とによって、各構成部材間の接続点(図1のポイントA,B,C,D)における1対の検波ダイオード回路からのそれぞれの反射波の位相差を逆相(π)とすることができ、これらの反射波は位相相殺されるので、リターンロスが良好となる。
一方、本願発明では、上述の第1移相器及び第2移相器を挿入することにより、第1入力端と第2入力端との間のアイソレーションが劣化することになるが、このアイソレーションの劣化を解消するために、例えば第2ラットレースハイブリッドと1対のQ信号側検波ダイオード回路との間に、移相量Dの第3移相器が挿入される。即ち、この第3移相器は、各出力端から出力されるI信号とQ信号のπ/2位相差を維持しながら、例えば第1入力端へ向かう2ルートの受信信号の位相差、及び第2入力端へ向かう2ルートの局発信号の位相差のそれぞれが逆相(π)となるようにすることによって、2ルートの各信号の位相が相殺される。この結果、局発信号入力端(第1入力端)と受信信号入力端(第2入力端)との間のアイソレーションが良好に維持される。
本発明によれば、4個の検波ダイオード回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から同様に外れた場合においても、入力端(局発信号入力端)におけるリターンロスの劣化を改善することができ、検波ダイオードへの局発信号のレベル、検波ダイオードのロットや周囲温度等の影響を受け難い、安定した直交検波器を得ることが可能となる。
図1には、本発明の実施例に係る高周波直交検波器の構成が示されており、この高周波直交検波器は、図9の場合と同様に、局発信号(又は受信信号)を入力する第1入力端(PL)1に同相2分配器3が接続され、この分配器3は入力信号を位相差π×n0(同相)で2分配し、また受信信号(又は局発信号)を入力する第2入力端(PR)2にブランチラインカプラ4が接続され、このブランチラインカプラ4は、入力信号を位相差(π/2)(2×n1+1)で2分配する。
一方、I信号出力端(I-IF)10に、I信号側検波ダイオード7a,7b、チョーク8a,8b、コンデンサ9a,9bが配置され、上記I信号側検波ダイオード7a,7bと上記分配器3及びブランチラインカプラ4との間に、第1ラットレースハイブリッド5が接続され、この第1ラットレースハイブリッド5は、局発信号と受信信号を位相差π×(2×n2+1)で2分配する。また、Q信号出力端(Q-IF)11に、Q信号側検波ダイオード7c,7d、チョーク8c,8d、コンデンサ9c,9dが配置され、上記Q信号側検波ダイオード7c,7cと上記分配器3及びブランチラインカプラ4との間に、第2ラットレースハイブリッド6が接続され、この第2ラットレースハイブリッド6も、同様に局発信号と受信信号を位相差π×(2×n3+1)で2分配する。なお、上記ブランチラインカプラ4のブランチ44の他端と接地の間には、終端抵抗12が設けられる。
そして、実施例では、上記第1ラットレースハイブリッド5とI信号側検波ダイオード7aとの間に(7bとの間でもよい)、移相量(π/2)(2×n4+1)の第1移相器14aが設けられ、上記第2ラットレースハイブリッド6とQ信号側検波ダイオード7cとの間に(7dとの間でもよい)、同一の移相量(π/2)(2×n4+1)の第2移相器14bが設けられており、これによって、詳細は後述するが、図1のポイント(接続点)A及びBでの検波ダイオード7a,7bからのそれぞれの反射波の位相差、またポイントC及びDでの検波ダイオード7c,7dからのそれぞれの反射波の位相差を逆相関係にすることができる。
更に、上記第2ラットレースハイブリッド6とQ信号側検波ダイオード7c,7dとの間に(即ち、第2入力端2が接続されてないブランチ44側に接続される方のラットレースハイブリッドと検波ダイオードとの間に)、移相量Dを持つ移相器15a,15bが接続されており、この移相器15a,15bのそれぞれの移相量Dは、
D=(−2π×n0−π×(2×n1+1)+3×π×(2×n2+1)−3×π×(2×n3+1)+2×π×(2×n5+1))/4、[n0=0,1,2,3…、n1=0,1,2,3…、n2=0,1,2,3…、n3=0,1,2,3…、n4=0,1,2,3…、n5=0,1,2,3…で、位相の単位はradとする]となる。
即ち、実施例では、例えば上記分配器3の位相差をπ(n0 =1)、ブランチラインカプラの位相差をπ/2(n1 =0)、第1及び第2ラットレースハイブリッド5,6の位相差を3π(n2,n3
=1)、移相器14a,14bの移相量をπ/2(n4=0)、第3移相器15a,15bの移相量Dを、π/4(n5=0)に設定する。
図2には、上記ブランチラインカプラ4の構成が示されており、このブランチラインカプラ4は、図2(A)のように、4個の信号入力ポート1〜4、特性インピーダンスがZ/√2で、長さが(λ/4)(2×nx+1)[即ち、透過位相が(π/2)(2×nx+1)、nx=n1,n2,n3
=0,1,2,3…]からなる一対の信号伝送ライン(ブランチ1,4)と、特性インピーダンスがZで、長さが(λ/4)(2×nx+1)からなる一対の信号伝送ライン(ブランチ2,3)によって構成された伝送線である。この図2(A)に示したブランチラインカプラは、図2(B)に示すシンボルで表される。
次に、このブランチラインカプラ4〜6の透過特性及び反射特性について説明する。
(透過特性)図2のポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ポート3及びポート4に出力され、その出力信号Sp4,Sp3は、
p4=(A/2)×cos(ωt+θ−((π/2)×(2×nx+1)))、
p3=(A/2)×cos(ωt+θ−2×((π/2)×(2×nx+1)))となる。
即ち、ポート3では、入力信号に対して電力は半分で位相がπ/2(90度)の奇数倍遅れる。また、ポート4では、入力信号に対して電力は半分で位相が(π/2の奇数倍)×2だけ遅れる。例えば、nx
=0の場合、ポート3では入力信号に対して電力は半分で位相がπ/2だけ遅れ、ポート4では入力信号に対して電力は半分で位相がπだけ遅れる。
(反射特性)図2のポート3及びポート4の先に接続されるデバイスの入力インピーダンスが特性インピーダンスZと等しい場合は、ポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ポート3及びポート4において反射がないためにポート2には出力されず、ポート1においても、同様に反射がないため入力信号の戻り信号は出力されない。即ち、ポート1とポート2のアイソレーション(信号分離度)が∞で、ポート1の特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)は良好となる。
しかし、ポート3及びポート4の先に接続されるデバイスの入力インピーダンスが特性インピーダンスと等しくなく、反射係数Γ=ρ∠θであった場合、ポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ブランチ1を通過しポート3にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ3,4を通過してポート2に現れ、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−3×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、また同様にポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ブランチ1,3を通過しポート4にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ4を通過してポート2に現れ、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−3×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、上記SとSがポート2で合成されるために、ポート2においては、ポート1からの入力信号に対して、
=ρ×A×cos(ωt+θ−3×((π/2)(2×nx+1))−θ
となって出力される。
即ち、電力は反射係数ρ分減衰し、透過位相は−3×((π/2)(2×nx+1))−θとなる。例えば、nx =0、ρ=1/3、θ=π/2の場合、ポート1から入力してポート2に出力される信号は、電力が20×log(1/3)[約9.5dB]減少し、位相が2πの遅延となる。このことは、ポート1とポート2との間のアイソレーションが−9.5dB、透過位相が2πとなることを意味する。
次に、ポート1における特性インピーダンスとの整合度をみると、ポート1から入力された信号は、ブランチ1を通過し、ポート3にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ1を通過してポート1に戻り、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−2×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、また同様にポート1から入力信号は、ブランチ1.3を通過しポート4にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ3,1を通過してポート1に戻り、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−4×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、上記SとSがポート1で合成されるが、このポート1においては、両信号の位相差が2×(π/2)(2×nx+1)=π(2×nx+1)、即ちπの奇数倍となり、常に逆相となって位相相殺されるために、ポート1には、ポート3,4からの反射波は出力されない。このことは、ポート1の特性インピーダンスとの整合度が良好であることを意味する。
図3には、上記第1及び第2ラットレースハイブリッド5,6の構成が示されており、このラットレースハイブリッド5,6は、図3(A)のように、4個の信号入力ポート1〜4、特性インピーダンスがZ×√2で、長さが(λ/4)(2×nx+1)[即ち、透過位相が(π/2)(2×nx+1)、nx=n2,n3
=0,1,2,3…]からなる6つの信号伝送ライン(ブランチ1〜6)によって構成された伝送線である。この図3(A)に示したラットレースハイブリッドは、図3(B)に示すシンボルで表される。
次に、このラットレースハイブリッド5,6の透過特性及び反射特性について説明する。
(透過特性)図3のポート3,4の入力インピーダンスが回路の特性インピーダンスと等しいとき、ポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ポート3及びポート4に出力され、その出力信号はそれぞれ、S=(A/2)cos(ωt+θ−((π/2)×(2×nx+1)))となる。そして、ポート3,4が特性インピーダンスに整合されているため、ポート3,4からの反射波はなく、ポート1での特性インピーダンスとの整合度は良好となる(リターンロスは∞)。また、同様にポート3,4からの反射波がないことから、ポート2にも信号は現れず、ポート1−2間のアイソレーション(信号分離度)は∞となる。
(反射特性)図3のポート3,4の入力インピーダンスが回路の特性インピーダンスと等しくないとき、ポート3及びポート4の先に接続されるデバイスの入力インピーダンスが特性インピーダンスZと等しくなく、反射係数Γ=ρ∠θであった場合、ポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ブランチ2を通過しポート3にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ2を通過してポート1に戻り、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−2×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、また同様にポート1から入力された信号S=Acos(ωt+θ)は、ブランチ1を通過しポート4にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ1を通過してポート1に戻り、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−2×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、上記SとSがポート1で合成されるために、ポート1においては、ポート1からの入力信号に対して、
=ρ×A×cos(ωt+θ−2×((π/2)(2×nx+1))−θ
の信号が出力される。
例えば、nx =0、ρ=1/3、θ=π/2の場合、ポート1から入力してポート1に戻る信号は、電力が20×log(1/3)[約9.5dB]減少し、位相がπ(180度)の遅延となる。このことは、ポート1の特性インピーダンスの整合が−9.5dBと悪化することを意味する。
次に、ポート1とポート2との間のアイソレーションをみると、ポート1から入力された信号は、ブランチ2を通過し、ポート3にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ3,4,5を通過し、ポート2においては、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−4×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、また同様にポート1から入力された信号は、ブランチ1を通過しポート4にて反射係数ρ、反射位相θで反射され、その信号はブランチ6を通過し、ポート2においては、
=ρ×(A/2)×cos(ωt+θ−2×((π/2)(2×nx+1))−θ
となり、上記SとSがポート2で合成されるが、このポート2においては、両信号の位相差が2×(π/2)(2×nx+1)=π×(2×nx+1)、即ちπの奇数倍となり、常に逆相となって位相相殺されるために、ポート2には、ポート1からの信号は出力されない。即ち、ポート3,4の入力インピーダンスが回路の特性インピーダンスと等しくない場合においても、ポート1とポート2との間のアイソレーションは∞となる。
実施例は以上の構成からなり、以下にその作用を説明する。
図1の第1入力端(PL)1から入力された局発信号:SL =Acos(ωt+θ)は、同相2分配器3にて2分配された後、例えばπの位相差で2分配する第1ラットレースハイブリッド5及び第2ラットレースハイブリッド6へ供給される。一方、第2入力端(PR)2から入力された受信信号:SR
=Bcos(ωt+θ)は、ブランチラインカプラ4にて例えば位相差π/2にて2分配された後、第1ラットレースハイブリッド5及び第2ラットレースハイブリッド6へ供給される。
そして、上記第1ラットレースハイブリッド5を通過する局発信号SL及び受信信号SRは、その2つの出力ポートから出力されるが、その一方は第1移相器14aを通って検波ダイオード7aへ入力され、他方は検波ダイオード7bへ入力され、ミキシングされることにより、I信号出力端(I-IF)10からIFのI信号SIが出力される。また、第2ラットレースハイブリッド6を通過する局発信号SL及び受信信号SRも、その2つの出力ポートから出力されるが、その一方は、移相量Dの第3移相器15aと第2移相器14bを通って検波ダイオード7cへ入力され、他方は移相量Dの第3移相器15bのみを通って検波ダイオード7dへ入力され、ミキシングされることにより、Q信号出力端(Q-IF)11からIFのQ信号SQとして出力される。これらのI信号出力端10及びQ信号出力端11から出力されるI信号及びQ信号は下記のようになる。
(数2)
SI =(AB/16)×cos((ωt−ωt)+(θ−θ))
SQ =(AB/16)×cos((ωt−ωt)+(θ−θ)−π/2)
この数式2は、上記数式1と同じになっており、実施例では、第1移相器14a、第2移相器14b及び第3移相器15a,15bを設けた場合でも、その挿入による影響はなく、π/2の位相差を有する良好なSI信号とSQ信号が得られる。
このことを、位相差に着目して説明する。
例えば、第1入力端1からcos(ωt)の局発信号、第2入力端2からcos(ωt)の受信信号が入力されたとき、I信号出力端10におけるI信号は、
(数3)
I信号:cos((ω−ω)t−(π/2)(2×n1+1))となり、
一方、Q信号出力端11でのQ信号は、
Q信号:cos((ω−ω)t−2×(π/2)(2×n1+1)+π×n0 )となる。
(数4)
そして、これらの信号の位相差は、
I信号−Q信号
=−(π/2)(2×n1+1)−(−2×(π/2)(2×n1+1)+π×n0 )
=−(π/2)(2×n1+1)+2×(π/2)(2×n1+1)−π×n0 )
=(π/2)(2×n1+1)−π×n0
となる。
この式の値、即ちI−Q信号の位相差(Q基準)は、−(π/2)の奇数倍で、+(π/2)又は−(π/2)となり、n0〜n4がどの値であっても、常にπ/2(90deg)の位相差を保ち、直交検波器として動作することになる。
ここで、第1移相器14a、第2移相器14b及び第3移相器15a,15bには、局発信号と受信信号の両方が通過するため、これら移相器14a,14b,15a,15bで変化した移相量は、検波ミキシングされるときに引き算されてπ/2の位相差が保たれることになり、検波ダイオード7a〜7dの入力インピーダンスが特性インピーダンスと整合しているか否かに拘らず、同じ結果となる。
次に、実施例において第1ラットレースハイブリッド5の出力端に接続される検波ダイオード7a,7b及び第2ラットレースハイブリッド6の出力端に接続される検波ダイオード7c,7dのそれぞれの入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から外れ、その入力VSWRが2.0:1となったときの高周波直交検波器における高周波特性に着目する。
重要な項目としては上述のように、下記の3項目が挙げられる。
a)第1入力端(局発信号入力端PL)1における特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)
b)第2入力端(受信信号入力端PR)2における特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)
c)第1入力端1と第2入力端2との間の信号分離度(アイソレーション)
まず、上記重要な項目a)、b)について説明する。
第1ステップとして、位相差πの第1ラットレースハイブリッド5の入力端であるポイントAにおける特性インピーダンスとの整合度(リターンロス)に着目すると、検波ダイオード7bからの局発信号の反射波と移相量π/2の第1移相器14aを通過した検波ダイオード7aからの局発信号の反射波は、ポイントAにおいてお互いの位相差がπ(逆相)であり、位相相殺されることにより、リターンロスは良好な状態に保たれる。また、同様にポイントBにおいても、受信信号の検波ダイオード7bからの反射波と第1移相器14aを通過した検波ダイオード7aからの反射波は位相相殺されるため、リターンロスは良好に保たれる。
図6には、上記第1ステップでの特性例が示されており、各ポイントA及びBでのリターンロスは特性線301,302に示されるように良好となる。しかし、ポイントA−B間のアイソレーションは、特性線303のように、検波ダイオード7a,7bの不整合によって約−10dBに劣化する。なお、このポイントA−B間の透過位相は−2πである。
第2ステップとして、位相差πの第2ラットレースハイブリッド6の入力端であるポイントCにおける特性インピーダンスとの整合度に着目すると、移相量D(π/4)の第3移相器15bを通過した検波ダイオード7dからの局発信号の反射波と、移相量D(π/4)の第3移相器15a及び移相量π/2の第2移相器14bを通過した検波ダイオード7cからの局発信号の反射波は、ポイントCにおいてお互いの位相差がπ(逆相)であり、位相相殺されることにより、リターンロスは良好な状態に保たれる。また、同様にポイントDにおいても、第3移相器15bを通過した受信信号の検波ダイオード7dからの反射波と第3移相器15a及び第2移相器14bを通過した検波ダイオード7aからの反射波は位相相殺されるため、リターンロスは良好に保たれる。
図7には、上記第2ステップでの特性例が示されており、各ポイントC及びDでのリターンロスは特性線401,402に示されるように良好となる。しかし、ポイントC−D間のアイソレーションは、特性線403のように、検波ダイオード7c,7dの不整合によって約−10dBに劣化する。なお、このポイントC−D間の透過位相は−π/2である。
最後の第3ステップとして、第1移相器14a、第2移相器14b及び第3移相器15a,15bを挿入した実施例の高周波特性に着目すると、上記第1及び第2ステップで説明したように、ポイントA,B並びにポイントC,Dにおいて特性インピーダンスとの良好な整合が保たれることから、重要な項目a)、b)に関し、局発信号の第1入力端1及び受信信号の第2入力端2における特性インピーダンスとの整合度は良好となる。
図8には、実施例の特性例が示されており、特性線501,502のように、周波数比帯域10%に渡って、リターンロスは概ね−20dB以下と良好な特性となっている。
次に、重要な項目c)のアイソレーション(信号分離度)の改善を図4及び図5により説明する。
図4には、第2入力端2から第1入力端1へ向かう受信信号のアイソレーションを説明するための図が示されており、図4に示されるように、第2入力端2から受信信号cos(ωt)が入力されたとき、第1ラットレースハイブリッド5を通って第1入力端1に達する図の上側ルートの漏れ信号(Upper
Leakage)701は、
cos(ωt−(π/2)(2×n1+1)−3×(π/2)(2×n2+1)−(π/2)(2×n4+1))
で、第2ラットレースハイブリッド6を通って第1入力端1に達する下側ルートの漏れ信号(Lower Leakage)702は、
cos(ωt−2×(π/2)(2×n1+1)−3×(π/2)(2×n3+1)−(π/2)(2×n4+1)−2D−π×n0)
となり、下側漏れ信号702と上側漏れ信号701との位相差(下側基準)は、
−(π/2)(2×n1+1)−3×(π/2)(2×n2+1)−(π/2)(2×n4+1)+2×(π/2)(2×n1+1)+3×(π/2)(2×n3+1)+(π/2)(2×n4+1)+2D+π×n0
=π×n0 +(π/2)(2×n1+1)−3×(π/2)(2×n2+1)+3×(π/2)(2×n3+1)+2D
であり、この式のDに、移相量Dを代入すると、
π×n0 +(π/2)(2×n1+1)−3×(π/2)(2×n2+1)+3×(π/2)(2×n3+1)−π×n0−(π/2)(2×n1+1)+3×(π/2)(2×n2+1)−3×(π/2)(2×n3+1)+π×(2×n5+1)
=π×(2×n5+1)
となる。従って、信号701と702は、逆相となり、位相相殺によって出力されないことになり、局発信号入力端である第1入力端1と受信信号入力端である第2入力端2との間のアイソレーション(信号分離度)は良好な状態に維持される。上記説明では、第2入力端2に入力した受信信号について説明したが、第1入力端に入力する局発信号についても同様となる。
図5には、第1入力端1から第2入力端2へ向かう局発信号についての位相の変化に着目した説明図が示されており、局発信号はπ/2の透過位相を有する同相の2分配器3にて2分配されるため、ポイントA及びポイントCにおいては、図5中の位相グラフで表されるように、第1入力端1に対しπ/2の位相遅れとなる。このポイントAを通過した上側の局発信号(703)は、第1ラットレースハイブリッド5を通過し、移相量π/2の第1移相器14aと検波ダイオード7a,7bからの反射によりポイントBに出力されるが、上記第1ステップで説明したように、透過位相が−2πであるため、ポイントBにおいては、局発信号は第1入力端1に対しπ/2の位相遅れとなる。そして、ポイントBを通過した局発信号は、ブランチラインカプラ4を通過して第2入力端2に出力されるが、このとき、局発信号(703)はブランチ41を通過するためπ/2の位相遅延が生じ、この結果、第2入力端2においては第1入力端1に対しπの位相遅延となる。
一方、上記ポイントCを通過した下側の局発信号(704)は、第2ラットレースハイブリッド6を経由し、移相量π/2の第2移相器14b及び移相量D=π/4の第3移相器15a,15bを通過した後、検波ダイオード7c,7dにて反射されポイントDに出力されるが、上記第2ステップで説明したように、透過位相が−π/2であるため、ポイントDにおいては第1入力端1に対しπの位相遅れとなる。そして、ポイントDを通過した局発信号はブランチラインカプラ4を通過して第2入力端2に出力されるが、このとき、局発信号(704)はブランチ43,41を通過するためπ[=2×(π/2)]の位相遅延が生じ、この結果、第2入力端2においては第1入力端1に対し2πの位相遅延となる。
そして、上記πの位相遅延を持つ漏れ信号703(Upper Leakage)と2πの位相遅延を持つ漏れ信号704(Lower Leakage)が第2入力端2にて合成されるが、両信号の位相差はπ[=2π−π]と逆相となるため、お互いに位相相殺され、この結果、第1入力端2には局発信号が出力されず、実施例では、図8の特性線503に示されるように、良好なアイソレーションが保たれることになる。即ち、周波数比帯域10%に渡り、アイソレーションは概ね−20dB以下となっている。
以上のように、実施例では、移相量π/2の第1及び第2の移相器14a,14bを挿入することにより、図1のポイントA,Bにおける1対の検波ダイオード7a,7bからのそれぞれの反射波の位相差、及びポイントC,Dにおける1対の検波ダイオード7c,7dからのそれぞれの反射波の位相差を逆相として、リターンロスを良好にし、また移相器14a,14bの挿入で生じる第1入力端1と第2入力端2との間のアイソレーションの劣化を、移相量D=π/4の第3移相器15a,15bの挿入によって解消することができ、検波ダイオード7a,7b,7c,7dの入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から外れ、その入力VSWRが2.0:1となった時においても、高周波特性が悪化しない良好な高周波直交検波器が得られる。
なお、上記実施例では、局発信号の分配に同相2分配器3を使用したが、位相差がπ×n0[n0=0,1,2,3…]で2分配する他の分配器でも同様の効果が得られる。また、ブランチラインカプラ4としてπ/2(入/4)の位相差で2分配するものを使用したが、(π/2)(2×n+1)[n=0,1,2,3…]で2分配する他のブランチラインカプラでも同様の効果が得られ、このブランチラインカプラの代わりにレンジカプラを使用してもよい。更に、実施例では、位相差πのラットレースハイブリッド5,6を使用したが、位相差π×(2×n+1)[n=0,1,2,3…]で2分配する他のラットレースハイブリッドでも同様の効果が得られる。
本発明の実施例に係る高周波直交検波器の構成を示す回路図である。 実施例のブランチラインカプラの構成を示し、図(A)は構成図、図(B)はシンボル図である。 実施例のラットレースハイブリッドの構成を示し、図(A)は構成図、図(B)はシンボル図である。 実施例において第2入力端(2)から第1入力端(1)へ向かう受信信号のアイソレーションを説明するための図である。 実施例において第1入力端(1)から第2入力端(2)へ向かう局発信号のアイソレーションを位相の変化に着目して説明するための図である。 実施例の説明中の第1ステップで得られるリターンロス並びに第1入力端−第2入力端間のアイソレーションの特性を示すグラフ図である。 実施例の説明中の第2ステップで得られるリターンロス並びに第1入力端−第2入力端間のアイソレーションの特性を示すグラフ図である。 実施例の高周波直交検波器で得られるリターンロス並びに第1入力端−第2入力端間のアイソレーションの特性を示すグラフ図である。 従来の高周波直交検波器の構成を示す図である。 高周波直交検波器で得られるSI信号及びSQ信号を示す図である。 従来の高周波直交検波器において検波ダイオード回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスに整合している場合の局発信号入力端(PL)及び受信信号入力端(PR)のリターンロス並びに局発信号入力端−受信信号入力端間のアイソレーションの特性を示す図である。 従来の高周波直交検波器において検波ダイオード回路の入力インピーダンスが特性インピーダンスとの整合から外れている場合の局発信号入力端(PL)及び受信信号入力端(PR)リターンロス並びに局発信号入力端−受信信号入力端間のアイソレーションの特性を示す図である。
符号の説明
1…第1入力端(局発信号入力端)、 2…第2入力端(受信信号入力端)、
3…同相2分配器、 4…ブランチラインカプラ、
5…第1ラットレースハイブリッド、 6…第2ラットレースハイブリッド、
7a,7b,7c,7d…検波ダイオード、
8a,8b,8c,8d…チョーク、
10…I信号出力端、 11…Q信号出力端、
12…終端抵抗、 14a…第1移相器、
14b…第2移相器、 15a,15b…第3移相器。

Claims (1)

  1. 局発信号又は受信信号を入力する第1入力端に接続され、入力信号を位相差π×n0で2分配する分配器と、
    受信信号又は局発信号を入力する第2入力端に接続され、入力信号を位相差(π/2)(2×n1+1)で2分配するブランチラインカプラと、
    I信号出力端に接続された1対のI信号側検波ダイオード回路と、
    この1対のI信号側検波ダイオード回路に接続され、かつ上記分配器及びブランチラインカプラに接続され、局発信号及び受信信号を位相差π×(2×n2+1)で2分配する第1ラットレースハイブリッドと、
    Q信号出力端に接続された1対のQ信号側検波ダイオード回路と、
    この1対のQ信号側検波ダイオード回路に接続され、かつ上記分配器及びブランチラインカプラに接続され、局発信号及び受信信号を位相差π×(2×n3+1)で2分配する第2ラットレースハイブリッドと、
    上記第1ラットレースハイブリッドと上記I信号側検波ダイオード回路の1対の片方との間に接続され、(π/2)(2×n4+1)の移相量を持つ第1移相器と、
    上記第2ラットレースハイブリッドと上記Q信号側検波ダイオード回路の1対の片方との間に接続され、(π/2)(2×n4+1)の移相量を持つ第2移相器と、
    上記第1ラットレースハイブリッドと上記1対のI信号側検波ダイオード回路との間又は上記第2ラットレースハイブリッドと上記1対のQ信号側検波ダイオード回路との間のいずれか一方に接続され、以下の移相量Dを持つ第3移相器と、
    D=(−2π×n0−π×(2×n1+1)+3×π×(2×n2+1)−3×π×(2×n3+1)+2×π×(2×n5+1))/4、[n0=0,1,2,3…、n1=0,1,2,3…、n2=0,1,2,3…、n3=0,1,2,3…、n4=0,1,2,3…、n5=0,1,2,3…で、位相の単位はradとする]
    を含んで構成される高周波直交検波器。
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