JP2008152889A - 光ディスク - Google Patents
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Abstract
【課題】相違する光ディスク規格の一方の光ディスクに対して第1情報層及び第2情報層間クロストークを対策した光ピックアップ装置において他方の光ディスクにおける情報層間のクロストーク対策効果が一方の光ディスクにおける情報層間のクロストーク対策効果と同等に確保される複数層光ディスクを提供する。
【解決手段】第1光ディスク規格の第1情報層7及び第2情報層9間をL1とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA1とし、第2光ディスク規格の第1情報層17,27及び第2情報層19,29間をL2とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA2とすると、第2光ディスク規格における第1情報層及び第2情報層間L2が、L2=L1×(NA1)2/(NA2)2の関係を満足するようにしている。
【選択図】図1
【解決手段】第1光ディスク規格の第1情報層7及び第2情報層9間をL1とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA1とし、第2光ディスク規格の第1情報層17,27及び第2情報層19,29間をL2とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA2とすると、第2光ディスク規格における第1情報層及び第2情報層間L2が、L2=L1×(NA1)2/(NA2)2の関係を満足するようにしている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ピックアップ装置から出射するレーザ光を同一面側から入射して第1情報層及び第2情報層に照射する構造の光ディスクに関し、特に、光ピックアップ装置から出射するレーザ光の入射面側から順に第1情報層及び第2情報層とし、第1情報層を信号データが書き込まれる、あるいは信号データがあらかじめ書き込まれた信号層とすると共に、第2情報層をレーベル層として好適な光ディスクに関する。
光ピックアップ装置から出射されるレーザ光を用いて光学的に記録再生する光ディスクとしてDVD(Digital Versatile Disc)及びCD(Compact Disc)が普及しており、DVDにおいては、信号データが書き込まれる、あるいは信号データがあらかじめ書き込まれた信号層である情報層が2層になっている2層ディスクが存在する。
この2層ディスクとしては、光ピックアップ装置から出射するレーザ光を同一面側から入射して各情報層に対して信号データの再生、あるいは記録が行えるようにレーザ光の入射面に近い1層目の情報層を使用レーザ光に対して半透過特性を有して形成し、1層目の情報層によりDVD規格の規定を確保した所定反射率により反射光が得られるようにすると共に、2層目の情報層によりDVD規格の規定を確保した所定反射率により反射光が得られるようにして光ピックアップ装置の光検出器により各情報層に対してRF信号及び各種サーボ信号が得られるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このような2層ディスクは、各情報層の間隔の関係、及び光ピックアップ装置の光学設計の関係から光ピックアップ装置から出射するレーザ光を1層目の情報層に合焦させている状態において、光ピックアップ装置の光検出器に2層目の情報層の反射光が1層目の情報層の反射光に被って受光されることにより光検出器の各受光出力に影響を及ぼして各種サーボを不安定にすることが知られている。その為、2層ディスクに対応の光ピックアップ装置は、レーザ光を1層目の情報層に合焦させている状態における2層目の情報層の反射光による影響を受け難くする層間のクロストーク対策を施して光学設計する必要がある。
ところで、光ディスクに記録した内容に則ったレーベル情報を表示することが行われる。レーベル情報を光ディスクに表示するには、従来、レーベル情報を印刷したり、手書きされることにより行われることが多かったが、最近、光ディスクに光ピックアップ装置により照射されるレーザ光により感応されるレーベル層を設けて光ディスクにレーベル情報を可視画像により記録する技術が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
図2はレーベル層を備えるCDの断面構造を模式的に説明する説明図である。このCDの場合、光ピックアップ装置からのレーザ光が入射される入射面側から順に透明基板層1、第1情報層である信号層2、中間層3、第2情報層であるレーベル層4及び被覆層5が積層される構造となっている。前記信号層2は、光ディスクが再生専用かR(Recordable)系かRW(ReWritable)系かの種類によって構成が相違し、再生専用の場合、信号データがあらかじめ書き込まれた反射層により構成され、R系の場合、信号データが書き込まれる有機色素の記録層により主要部が構成され、RW系の場合、信号データが書き込まれる相変化材料の記録層により主要部が構成される。
特開2005−25923号公報
特開2002−203321号公報
ところで、光ディスクにレーベル情報の可視画像を記録する場合は、通常、光ピックアップ装置からのレーザ光を信号層に照射する際の入射面となる透明基板の表面と反対面側からレーザ光をレーベル層に照射してレーベル情報を記録する。その為、レーベル情報記録時には光ディスクを記録あるいは再生を行う場合の向きに対して裏返す必要がある。
また、CDの場合、光ピックアップ装置からのレーザ光を前記レーベル層に照射する際のレーザ光の入射面から前記レーベル層までの距離が光ピックアップ装置からのレーザ光を情報層に照射する際のレーザ光の入射面となる透明基板層の表面から前記情報層までの距離より著しく短い。すなわち、前記レーベル層に到達するまでにレーザ光が光ディスクを透過する距離が前記情報層に到達するまでにレーザ光が光ディスクを透過する距離に比べて著しく短い。
光ピックアップ装置はレーザ光が信号層に到達するまでの透明基板層の厚みを考慮してNAや球面収差などの光学特性が設定されている。その為、光ディスクを裏返してレーベル層にレーベル情報を記録する場合、レーザ光の光ディスクを透過する距離が信号層に到達するまでとレーベル層に到達するまでとで大きく相違すると、レーザ光の球面収差が適切に補正されずにレーベル層に照射されるレーザ光のスポット径を適切に絞れなかったり、品質劣化が生じた。この結果、レーベル層を記録するレーザ強度に不十分となったり、レーベル層の記録を高速化するのに不利であったり、あるいは高感度の感光剤や感熱剤を用いたレーベル層を必要としたり、高出力のレーザ光源を必要とした。更に、フォーカスサーボが不安定となった。
そこで、信号層に対してレーザ光を入射する同一面から光ピックアップ装置のレーザ光を入射してレーベル層に照射するようにし、光ディスクを裏返す手間を無くすと共に、レーザ光の球面収差を減らすべくレーベル情報を記録するレーベル情報記録方法が望まれる。
ところで、レーザ光を入射する入射面を信号層とレーベル層とで同一面にした場合において、信号層とレーベル層との間隔は光ディスクの規格に則って決定されているディスク厚及び透明基板層厚、光ディスクの製造上での規制やレーベル層に照射されるレーザ光の球面収差等の光学特性などの種々の条件を考慮して決定され、信号層とレーベル層との間隔の自由度が少なく、前述した2層ディスクの場合と同様にレーザ光を信号層に合焦させている状態においてレーベル層の反射光による影響が光検出器の各受光出力に表れる度合いが無視できず、レーベル層の反射光によるクロストークが問題となった。
また、DVDの場合は2層ディスクが存在するので、2層ディスク対応のDVD用光ピックアップ装置においては、前述したようにレーザ光を1層目の情報層に合焦させている状態における2層目の情報層の反射光による影響を受け難くするように層間のクロストーク対策されて光検出器の各受光領域の配置及び形状が設定されるが、DVDとは対物レンズの適合開口数NA(Numerical Aperture)及びレーザ光の適合波長が相違する別規格の光ディスクにおいて規格化された新規2層ディスクをDVD対応の光ディスク装置に互換性を持たせる場合、その光ディスク装置に使用の光ピックアップ装置を2層のDVDに対してのみでなく新規2層ディスクに対しても層間のクロストーク対策を施した設計をしなければならず、前記光ピックアップ装置としては一般に各光ディスクに適合する複数波長対応の対物レンズを用いると共に共通光学系を用いて構成されることから新規2層ディスクに対して互換性を確保するのが困難となった。
本発明は、相違する光ディスク規格の一方の光ディスクに対して第1情報層及び第2情
報層間のクロストーク対策を施した光ピックアップ装置において他方の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果が一方の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果と同等に確保される複数層光ディスクを提供することを課題とする。
報層間のクロストーク対策を施した光ピックアップ装置において他方の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果が一方の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果と同等に確保される複数層光ディスクを提供することを課題とする。
本発明に係る光ディスクは、第1光ディスク規格の物理仕様に則した第1情報層及び第2情報層間をL1とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA1とし、第1光ディスク規格とは相違する第2光ディスク規格の物理仕様に則した第1情報層及び第2情報層間をL2とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA2とすると、第2光ディスク規格における第1情報層及び第2情報層間L2が、L2=L1×(NA1)2/(NA2)2の関係を満足するように設定されている。
これにより光ピックアップ装置の光検出器上に受光される各受光スポットの配置位置の関係が第1光ディスク規格の光ディスクと第2光ディスク規格の光ディスクとで同等になり、第1光ディスク規格の光ディスクと第2光ディスク規格の光ディスクとで光ピックアップ装置のサーボ的な条件が同等になるようしている。
本発明に依れば、第2の光ディスク規格の光ディスクに対する第1情報層及び第2情報層間のクロストークに関する条件が第1の光ディスク規格の光ディスクに対する第1情報層及び第2情報層間のクロストークに関する条件と同等になるので、第1の光ディスク規格の光ディスクの仕様に基づいて第1情報層及び第2情報層間のクロストークを対策して設計された光ピックアップ装置を用いることで第2の光ディスク規格の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果が基準となる第1の光ディスク規格の光ディスクにおける第1情報層及び第2情報層間のクロストーク対策効果と同等に確保され、基準となった光ディスク規格と相違する光ディスク規格において光ピックアップ装置のサーボ系が安定される複数層光ディスクを提供することができる。
前記第2の光ディスク規格の光ディスクにおいて第1情報層及び第2情報層をそれぞれ信号層及びレーベル層とした場合、第1の光ディスク規格の第1情報層及び第2情報層を備える光ディスクに対応させて設計した仕様の光ピックアップ装置により信号層に対してレーザ光を入射する同一面からレーザ光を入射してレーベル層への書き込みを行わせるようにした際の信号層の記録時、あるいは再生時にレーベル層からのクロストークの影響を受け難くするのに有利な光ディスクが提供できる。
また、前記第2の光ディスク規格の光ディスクにおいて第1情報層及び第2情報層を共に信号層とした場合、第1の光ディスク規格の第1情報層及び第2情報層を備える光ディスクに対応させて設計した光ピックアップ装置により前記第2の光ディスク規格の光ディスクの各信号層に対して層間クロストークの影響を受け難くするのに有利であり、光ピックアップ装置に対する互換性に有利な光ディスクが提供できる。
図1は本発明に係る光ディスクを説明する説明図であり、図1(a)はDVDの2層ディスクの断面構造を模式的に説明する説明図であり、図1(b)はレーベル層付きCDの断面構造を模式的に説明する説明図である。
図1(a)に示すDVDは半面ディスクを2枚貼り合わされて構成され、ディスクドライブ装置に装着された状態で信号記録や信号再生時に光ピックアップ装置からのレーザ光が入射される入射面側から順に第1透明基板層6、第1信号層7、中間層8、第2信号層
9及び第2透明基板層10が積層される構造となっている。
9及び第2透明基板層10が積層される構造となっている。
第1信号層7及び第2信号層9には、それぞれ信号データが光ピックアップ装置からのレーザ光により書き込まれる、あるいは信号データがあらかじめ書き込まれている。第1信号層7及び第2信号層9はそれぞれ特許請求の範囲における第1情報層及び第2情報層に対応する。
そして、DVDはDVD規格の物理仕様に則してディスク厚が1.2mm+0.3mm、1.2mm−0.06mmに設定され、また、第1透明基板層6及び第2透明基板層10の厚みが現行の主要基材であるポリカーボネート(屈折率1.58±0.02)の場合でそれぞれ0.6mm±0.03mm(基材の屈折率によって許容される厚みに変化あり)に設定されている。
第1透明基板層6及び第2透明基板層10は、DVD規格の物理仕様に規定された屈折率(1.55±0.10)の材質により構成されると共に、DVDに適した波長650nm/635nmのレーザ光に対して十分な透明性を有する材質により形成され、かつ温度・湿度変化に対する形状安定性における特性が条件を満足するようにCDやDVDの透明基板層として一般的なポリカーボネイト、あるいはポリカーボネイトと前記特性が同等あるい近似し、DVDの透明基板層としての条件を満たすPMMA(ポリメチル・メタアクリレート)、あるいはポリスチロール、アリル系樹脂などが樹脂組成材料として用いられる。
前記第1信号層7及び第2信号層9はディスクの種類によって構成が相違し、例えば再生専用のDVD−ROM対応ディスクの場合、前記第1信号層7及び第2信号層9はアルミニウムや銀などの金属薄膜の反射層により構成され、R(Recordable)系ディスクの場合、前記第1信号層7及び第2信号層9は有機色素の記録層とこの記録層の奥に形成される反射層により構成され、RW(ReWritable)系のCD−RW対応ディスクの場合、前記第1信号層7及び第2信号層9は相変化材料の記録層とこの記録層を挟む誘電体層及び奥側の誘電体層の奥に形成される反射層により構成される。
レーザ光の入射面側の第1信号層7は、光ピックアップ装置から出射されるDVDに適合する赤色波長帯630nm〜675nmのレーザ光に対して半透過特性を有し、R系光ディスクで18%〜30%間の所定の反射率を有している。
第1信号層7及び第2信号層9間の中間層8の厚みは規格値である55μm±15μmになっており、前記中間層8はDVDの適合波長のレーザ光に対する光学特性が第1透明基板層6と同等となるように第1透明基板層6と同一素材で接着の役割を果たせる紫外線硬化樹脂を用いて構成されるのが好ましい。
図1(b)に示すCDはディスクドライブ装置に装着された状態で信号記録や信号再生時に光ピックアップ装置からのレーザ光が入射される入射面側から順に透明基板層16、信号層17、中間層18、レーベル層19及び被覆層20が積層される構造となっており、そして、既存のCD規格の物理仕様に則してディスク厚(1.2mm+0.3mm、1.2mm−0.1mm)及び透明基板層16の厚み(1.2mm±0.1mm)が設定されている。
前記信号層17はディスクの種類によって構成が相違し、例えば再生専用のCD−ROM対応ディスクの場合、前記信号層17はアルミニウムや銀あるいは金などの金属薄膜の反射層により構成され、CD−R対応ディスクの場合、前記信号層17は有機色素の記録層とこの記録層の奥に形成される反射層により構成され、CD−RW対応ディスクの場合
、前記信号層17は相変化材料の記録層とこの記録層を挟む誘電体層及び奥側の誘電体層の奥に形成される反射層により構成される。
、前記信号層17は相変化材料の記録層とこの記録層を挟む誘電体層及び奥側の誘電体層の奥に形成される反射層により構成される。
図1(b)に示すディスクの信号層17の反射層は半透明となっており、前記信号層7はDVDの2層ディスクのように光ピックアップ装置から出射されるCDに適合する赤外波長帯765nm〜805nmのレーザ光に対して半透過特性を有し、R系光ディスク(CD−R)で15%〜45%間の所定の反射率を有している。
透明基板層16としては、CDに適した波長のレーザ光に対して十分な透明性を有する材質により形成されると共に、光学性能や温度・湿度変化に対する形状安定性における特性が条件を満足するポリカーボネイトが一般的に使用され、ポリカーボネイトと前記特性が同等あるい近似し、CDの透明基板層としての条件を満たすPMMA(ポリメチル・メタアクリレート)、あるいはポリスチロール、アリル系樹脂などが樹脂組成材料として用いられる。
レーベル層19はCDに適合する赤外波長帯のレーザ光が収束されて照射されることにより発生する熱に感熱作用を有する感熱剤により構成され、あるいはCDに適合する赤外波長帯のレーザ光の波長に感光する感光作用を有する感光剤により構成され、感熱剤や感光剤等の感応による変色作用によってレーベル情報が可視画像によって形成される。
信号層17及びレーベル層19はそれぞれ特許請求の範囲における第1情報層及び第2情報層に対応する。
中間層18は、CDの適合波長のレーザ光に対する光学特性が透明基板層16と同等となるように透明基板層16と同一素材でコーティングなどにより形成可能な紫外線硬化樹脂を用いて構成される。
ところで、中間層18の厚みL2はDVDの2層ディスクを基準にしてそれに光ピックアップ装置の各ディスクに適合する対物レンズのNAを考慮して決定される。
DVD規格の物理仕様に則した第1情報層及び第2情報層間、すなわち図1(a)のDVDの第1信号層7及び第2信号層9間の中間層8の厚みをL1とし、DVDに適合の対物レンズのNAをNA1とし、CDに適合の対物レンズのNAをNA2とすると、中間層18の厚みL2はL2=L1×(NA1)2/(NA2)2の関係を満足するように設定されている。
DVDの2層ディスクの中間層8の厚みL1は55μm中心であり、DVDに適合の対物レンズのNAであるNA1は0.60〜0.66(当初の0.60から大きくなってきている)であり、CDに適合の対物レンズのNAであるNA2は0.45〜0.51(当初の0.45から大きくなってきている)であるので、レーベル層付きCDの中間層18の厚みL2は前記関係式より約76μm〜約118μm中心となる。
レーベル層付きCDの中間層18の厚みL2が前記関係式を満足するように設定される光ディスクは、DVDの2層ディスク対応のディスクドライブ装置に搭載される光ピックアップ装置を想定しており、レーベル層19にレーベル情報を書き込む際には光ディスクが信号記録あるいは信号再生時と同様の向きにディスクドライブ装置に装填されて前記光ピックアップ装置から出射されるCDに適合するCD用レーザ光を透明基板層16側から入射する。
透明基板層16に入射されたCD用レーザ光は、透明基板層16、信号層17及び中間
層18を透過してレーベル層19に到達する。このレーベル層19に到達するCD用レーザ光は、信号層17による反射により減衰されるが、レーベル層19にレーベル情報を書き込むのに十分な光量となるようにレーベル層19の感熱剤あるいは感光剤の感応感度を考慮して前記信号層17の反射率が設定されている。
層18を透過してレーベル層19に到達する。このレーベル層19に到達するCD用レーザ光は、信号層17による反射により減衰されるが、レーベル層19にレーベル情報を書き込むのに十分な光量となるようにレーベル層19の感熱剤あるいは感光剤の感応感度を考慮して前記信号層17の反射率が設定されている。
DVDの2層ディスク対応の光ピックアップ装置は、DVDの2層ディスクにおいてレーザ光の入射面側の第1信号層7に合焦させてレーザ光を照射する際に光ピックアップ装置の光検出器から出力される各受光出力に第2信号層9から反射されるレーザ光の影響が現れるのを抑制するようにクロストーク対策が施されて設計されており、光ピックアップ装置のサーボ系(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ及びチルトサーボ)を破綻させないようになっている。
前記光ピックアップ装置は、図1(a)に示すDVDの2層ディスク及び図1(b)に示すレーベル層付きCDの各光ディスクに適合する少なくとも2波長対応の対物レンズが共用されると共に光検出器に導く光学系が共用される構成となっており、フォーカス制御方法として差動非点収差法が採用されたり、トラッキング制御方式として差動プッシュプル法や3ビーム法が採用されたりして光ディスクに照射されるレーザ光を回折格子により3ビームに分離する構成となっている。
光ピックアップ装置の光検出器上に受光される各受光スポットの配置位置は、対物レンズのNAの2乗に反比例する関係となる。その為、光ピックアップ装置のCD用光学系において先の関係式を満たすレーベル層付きCDの信号層17に対するレーベル層19の距離は光ピックアップ装置のDVD用光学系においてDVDの2層ディスクの第1信号層7に対する第2信号層9の距離と光ピックアップ装置のサーボ的に同等な条件が得られる関係となる。
したがって、前記光ピックアップ装置において、先の関係式を満たすレーベル層付きCDはDVDの2層ディスクと同等のクロストーク対策効果が確保されて信号層18への信号記録あるいは信号再生が行われるようになっている。
図3はDVDより高密度化が図られた光ディスクの2層ディスクの断面構造を模式的に説明する説明図である。
図3に示す高密度光ディスクは適合する光ピックアップ装置の対物レンズのNAとして0.65を想定すると共に、信号記録あるいは信号再生に適合するレーザ光の波長として青紫色波長帯の400nm〜420nmを想定している。
前記高密度光ディスクは、図1(a)に示すDVDの2層ディスクと同様に、光ピックアップ装置からのレーザ光が入射される入射面側から順に第1透明基板層26、第1信号層27、中間層28、第2信号層29及び第2透明基板層30が積層される構造となっており、半面ディスクを2枚貼り合わされて構成され、ディスク厚がDVD規格の物理仕様に則している。そして、第1信号層27は半透過特性を有し、第1信号層27及び第2信号層29に対する信号記録あるいは信号再生は第1透明基板層26側から入射される光ピックアップ装置のレーザ光により行われるようになっている。
第1透明基板層26及び第2透明基板層30はポリカーボネートにより構成されており、中間層28は適合波長のレーザ光に対する光学特性が第1透明基板層26及び第2透明基板層30と同一素材のポリカーボネート系の紫外線硬化樹脂を用いて構成されている。
中間層28の厚みL2’はDVDの2層ディスクを基準にしてそれに光ピックアップ装置の各ディスクに適合する対物レンズのNAを考慮して決定され、高密度光ディスクに適合の対物レンズのNAをNA2’とすると、中間層28の厚みL2’はL2’=L1×(NA1)2/(NA2’)2の関係を満足するように設定されている。
図1(a)のDVDの2層ディスクの中間層8の厚みL1は55μm中心であり、DVDに適合の対物レンズのNAであるNA1を0.60とし、高密度光ディスクに適合の対物レンズのNAであるNA2’を0.65とすると、高密度光ディスクの中間層28の厚みL2’は前記関係式より約47μm中心となる。
高密度光ディスクに対応させる光ピックアップ装置において、対物レンズ他所定の光学系を共用する構成でDVDの2層ディスクに対応させる場合、光ピックアップ装置の高密度光ディスク用光学系において先の関係式を満たす高密度光ディスクの第1信号層27に対する第2信号層29の距離は光ピックアップ装置のDVD用光学系においてDVDの2層ディスクの第1信号層7に対する第2信号層9の距離と光ピックアップ装置のサーボ的に同等な条件が得られる関係となる。
その為、高密度光ディスク対応の光ピックアップ装置をDVDの2層ディスクに対してフォーカスサーボ、トラッキングサーボ及びチルトサーボを破綻させないようにクロストーク対策を施して設計することにより、先の関係式を満たす高密度光ディスクにおいて、DVDの2層ディスクと同等のクロストーク対策効果が確保されて第1信号層27への信号記録あるいは信号再生が行われることが期待できる。
尚、上述の実施例においては、第1情報層及び第2情報層がそれぞれ第1信号層27及び第2信号層29であり、信号層が2層になっているので、光ピックアップ装置のレーザ光の入射面と反対側表面となる第2透明基板層30の表面にレーベルとなる被覆層を設けることも好適である。
本実施例の高密度光ディスクにおいて、第2信号層29の代わりにレーベル層を設ける場合も前記関係式が満足するように第1信号層27に対して前記レーベル層の距離を設定することによりDVDの2層ディスクと同等のクロストーク対策効果が確保されることになる。
7 第1信号層(第1光ディスク規格の第1情報層)
9 第2信号層(第1光ディスク規格の第2情報層)
17 信号層(第2光ディスク規格の第1情報層)
19 レーベル層(第2光ディスク規格の第2情報層)
27 第1信号層(第2光ディスク規格の第1情報層)
29 第2信号層(第2光ディスク規格の第2情報層)
6,10,16,26,30 透明基板層
8,18,28 中間層
9 第2信号層(第1光ディスク規格の第2情報層)
17 信号層(第2光ディスク規格の第1情報層)
19 レーベル層(第2光ディスク規格の第2情報層)
27 第1信号層(第2光ディスク規格の第1情報層)
29 第2信号層(第2光ディスク規格の第2情報層)
6,10,16,26,30 透明基板層
8,18,28 中間層
Claims (3)
- 光ピックアップ装置から出射するレーザ光を同一面側から入射して第1情報層及び第2情報層に照射する構造の光ディスクであって、第1光ディスク規格の物理仕様に則した第1情報層及び第2情報層間をL1とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA1とし、第1光ディスク規格とは相違する第2光ディスク規格の物理仕様に則した第1情報層及び第2情報層間をL2とすると共に、光ピックアップ装置の対物レンズのNAをNA2とすると、第2光ディスク規格における第1情報層及び第2情報層間L2が、L2=L1×(NA1)2/(NA2)2の関係を満足するように設定された光ディスク。
- 光ピックアップ装置から出射するレーザ光の入射面側から順に第1情報層及び第2情報層とした場合、第2光ディスク規格における光ディスクの第1情報層を信号データが前記レーザ光により書き込まれる、あるいは信号データがあらかじめ書き込まれた信号層とし、前記光ディスクの第2情報層を前記レーザ光によりレーベル情報が可視画像により書き込み可能なレーベル層としたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
- 光ピックアップ装置から出射するレーザ光の入射面側から順に第1情報層及び第2情報層とした場合、第2光ディスク規格における光ディスクの第1情報層及び第2情報層を信号データが前記レーザ光により書き込まれる、あるいは信号データがあらかじめ書き込まれた信号層としたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
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