JP2008152817A - 光学素子及び光ピックアップ装置 - Google Patents

光学素子及び光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008152817A
JP2008152817A JP2006336778A JP2006336778A JP2008152817A JP 2008152817 A JP2008152817 A JP 2008152817A JP 2006336778 A JP2006336778 A JP 2006336778A JP 2006336778 A JP2006336778 A JP 2006336778A JP 2008152817 A JP2008152817 A JP 2008152817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
lens unit
optical
information recording
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006336778A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Shin
勇一 新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006336778A priority Critical patent/JP2008152817A/ja
Publication of JP2008152817A publication Critical patent/JP2008152817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】切替機構や駆動アクチュエータの大型化を抑えることのできる、3種の異なる仕様の対物レンズ部を有する光学素子を得て、少なくとも3種の異なる規格の光ディスクの記録又は再生を行うことのできる小型の光ピックアップ装置を得る。
【解決手段】第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部を有し、第1対物レンズ部の光軸と、第2対物レンズ部の光軸と、第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ線が三角形となるように、第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部が一体的に形成されている光学素子とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数種の光情報記録媒体の記録と再生の少なくとも一方を、同一装置で可能とする光ピックアップ装置及び該光ピックアップ装置に用いられる光学素子に関するものである。
従来より、光ディスクとしてCD(コンパクトディスク)及びDVD(デジタルバーサタイルディスク)は広く普及している。
また、近年では波長400〜420nmの青紫色のレーザ光源を用い、DVDと同じ開口数(NA)の対物レンズを使用して、直径12cmの光ディスクに対して片面単層で15〜20GBの情報の記録を可能とするHD DVD(以下、HDと称す)や、対物レンズのNAを0.85にまで高めて、直径12cmの光ディスクに対して、最大27GBの情報の記録を可能としたBlu−ray Disc(以下、BDと称す)が市販されるようになっている。
一方、光ピックアップ装置に対しては、これら規格の異なる複数種の光ディスクを1台の光ピックアップ装置で記録又は再生を行いたいという要望がある。このような要望に対応する対物光学系として、対物光学系の一部に回折構造等を形成し、異なる規格の光ディスクに対し兼用で用いて対応しようとするものと、それぞれの光ディスク規格に対応した対物レンズを複数備えておき、装填された光ディスクに応じて用いる対物レンズを切り替えるものが知られている。
後者の、光ディスク規格にそれぞれ対応した対物レンズを複数備えたものとして、光軸を平行に配置した2種の異なる仕様の対物レンズ部を一体に成形したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
更に、より多くの光ディスク規格に対応するために、3個、4個の対物レンズをピックアップのホルダに搭載したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−115170号公報 特開2006−309911号公報
上記のように、光ディスク規格にそれぞれ対応した対物レンズを複数種備えて、3種又は4種の光ディスクに対応させようとする場合、3種以上の異なる仕様の対物レンズ部を備える必要がある。
この場合、上記特許文献1のように3種の異なる仕様の対物レンズ部を一直線に配置すると両端に配置された対物レンズ部の光軸間距離が大きくなり、切替機構の大型化や駆動アクチュエータの大型化を招く問題がある。
また、上記特許文献2のような構成をとることが考えられるが、ピックアップのホルダに複数のレンズを搭載すると、それらをいくら精度良く組み合わせたとしても、誤差の発生が不可避である。今後主流を占めていく高精度の光ディスク規格は、傾きによるコマ収差の発生に対して特に敏感であるので、ホルダに搭載された時点で3つ以上のレンズが互いに誤差を持っていては、事実上使用できないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、切替機構や駆動アクチュエータの大型化を抑えることのできる、3種の異なる仕様の対物レンズ部を有する光学素子を得て、少なくとも3種の異なる規格の光ディスクの記録又は再生を行うことのできる小型の光ピックアップ装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部を有し、光源からの光束を、前記第1対物レンズ部を介して第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第1光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、前記第2対物レンズ部を介して第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第2光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、前記第3対物レンズ部を介して第3光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第3光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、前記第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部を光軸方向から見た際に、前記第1対物レンズ部の光軸と、前記第2対物レンズ部の光軸と、前記第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ線が三角形となるように、前記第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部が一体的に形成されていることを特徴とする光学素子。
2.前記第1対物レンズ部の光軸と、前記第2対物レンズ部の光軸と、前記第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ三角形は、前記第1対物レンズ部の光軸と前記第2対物レンズ部の光軸を結ぶ線が底辺となる二等辺三角形となっていることを特徴とする1に記載の光学素子。
3.1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、を有し、前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第1光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第2光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3≧t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光されることを特徴とする光ピックアップ装置。
4.1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ3>λ2)の第3光束を出射する第3光源と、を有し、前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第2光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第3光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3>t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光されることを特徴とする光ピックアップ装置。
5.1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ3>λ2)の第3光束を出射する第3光源と、を有し、前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第1光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第2光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3≧t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第3光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt4(t4>t3)である第4光情報記録媒体の情報記録面に集光され、前記第3対物レンズ部は、前記第3光情報記録媒体の保護基板の厚さと前記第4光情報記録媒体の保護基板の厚さの差に起因して発生する球面収差を、前記第2光束と前記第3光束の波長の差を利用して低減させる回折構造を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
6.2に記載の光学素子を有し、前記第1対物レンズ部の光軸と前記第2対物レンズ部の光軸を結ぶ線の中線が光情報記録媒体の半径方向となるよう配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
本発明によれば、切替機構や駆動アクチュエータの大型化を抑え、3種の異なる仕様の対物レンズ部を有する光学素子を得ることが可能となり、少なくとも3種の異なる規格の光ディスクの記録又は再生を行うことのできる小型の光ピックアップ装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る光学素子10を備えた光ピックアップ装置100の一例を示す斜視図である。同図は、ワイヤにより支持されたホルダに、光学素子10が組み付けられたものの例を示している。
同図に示すように、光ピックアップ装置100は、光学系ユニット30、反射部材40、光学素子10が組み付けられたホルダ20で構成されている。なお、不図示であるが光ディスクは光学素子10の上方に位置している。
光学系ユニット30は、光学素子10にレーザ光を出射する複数のレーザ光源と光ディスクから戻ってきた光を受光する複数の受光部と、これらの光路を構成する光学部材で構成されている。反射部材40は、光学系ユニット30から出射された光束を光学素子10に入射させると共に、該光束の光ディスクからの反射光を光学系ユニット30に導くものである。
ホルダ20は支持部材27から延びる4本の可撓性のワイヤ26により支持され、ワイヤ26をサスペンションとして光軸方向(フォーカシング方向)及び光軸直交方向(トラッキング方向)の所定範囲の移動が可能となっている。また、不図示であるが、ホルダ20には、フォーカス駆動用コイル、トラッキング駆動用コイル、マグネット、外ヨーク、内ヨークによる磁気回路が構成されている。これらフォーカス駆動用コイル、トラッキング駆動用コイルに給電することにより、ホルダ20を光学素子10の光軸方向(フォーカシング方向)及び光軸直交方向(トラッキング方向)に揺動可能となっている。また、これらのコイルには、ワイヤ26を介して電源が供給されるようになっている。
更に、不図示であるが、光学系ユニット30、反射部材40、ホルダ20を一体的に光ディスクの半径方向に移動させる移動機構が設けられている。
図2は、本実施の形態に係る光学素子10の構成を示す斜視図である。
同図(a)に示すように、本実施の形態に係る光学素子10は、それぞれ所定の結像性能を有した、O11を光軸とする第1対物レンズ部11、O12を光軸とする第2対物レンズ部12及びO13を光軸とする第3対物レンズ部13がフランジ部14を介して一体に形成されている。同図(a)に示すような光学素子10は、樹脂材料を用いた射出成形やガラスモールド等により製作することができる。
同図(b)は、本実施の形態に係る光学素子10のその他の構成例である。同図(b)に示す光学素子10は、第1対物レンズ部11及び第3対物レンズ部13をフランジ部14を介して一体に形成したものに、別途単体で形成された第2対物レンズ部12を組み付けるようにしたものである。この場合には、例えば第1対物レンズ部11、第2対物レンズ部13及びフランジ部14を樹脂の射出成形で形成し、第2対物レンズ部12をガラスモールド又は樹脂の射出成形で形成することもできる。なお、別途単体で形成する対物レンズ部が、第2対物レンズ部12の例を示したが、これに限るものでなく、第1対物レンズ部11又は第3対物レンズ部13であってもよい。
即ち、本例でいう第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部が一体的に形成された光学素子とは、第1対物レンズ部11、第2対物レンズ部12及び第3対物レンズ部13の全てが癒合している場合だけでなく、第1対物レンズ部11、第2対物レンズ部12及び第3対物レンズ部13を別々に形成し、後に嵌合させることなどにより一体化した場合も含むものである。
このように、3つ設けられている光学素子のうち、少なくとも2つを、フランジと一体で構成することにより、2つの光学素子の誤差、更にピックアップのホルダに搭載された際の誤差を最小限にとどめることができる。そして成形精度を要求されるレンズ(本例では第2対物レンズ部12)を別に製造し、これをフランジ部14に形成された開口に嵌合、固着することにより、発生不可避な誤差を最小限にとどめることも可能になる。また、このような構成にした場合、コマ収差の向きをそろえ易くなるという利点もある。
図3は、本実施の形態に係る光学素子10の正面図である。
同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子10は第1対物レンズ部11の光軸O11と、第2対物レンズ部12の光軸O12と、第3対物レンズ部13の光軸O13の3点を結ぶ線(図示、一点鎖線)が三角形となるように、第1対物レンズ部11、第2対物レンズ部12及び第3対物レンズ部13が一体的に形成されている。
更に、第3対物レンズ部13の光軸O13は、光軸O11と光軸O12を結ぶ線の垂直2等分線A上に位置するように配置されている。即ち、第1対物レンズ部11の光軸O11と、第2対物レンズ部12の光軸O12と、第3対物レンズ部13の光軸O13とを結ぶ三角形は、第1対物レンズ部11の光軸O11と第2対物レンズ部12の光軸O12を結ぶ線を底辺とする二等辺三角形となっている。
また、この垂直2等分線Aの延長線上に光ディスクの回転中心が配置されている。即ち、光ディスクの半径方向(ラジアル方向)と垂直2等分線Aが略一致するように配置され、第1対物レンズ部11の光軸O11と第2対物レンズ部12のO12は、光ディスクのタンジェンシャル方向となるように配置されている。
以下に、反射部材40について詳しく説明する。
図4は、光学素子10側から見た反射部材40の平面図である。
同図に示すように反射部材40は光学素子10側から見て、T字状に形成されている。
同図に示す矢印B、D、Cは、図1に示す光学系ユニット30から出射される光束である。光束Bは反射部材40の所定の反射面で反射されて第1対物レンズ部11に入射し紙面表側でスポットに集光される。光束Dは反射部材40の所定の反射面で反射されて第3対物レンズ部13に入射し紙面表側でスポットに集光される。光束Cは反射部材40の所定の反射面で反射されて第2対物レンズ部12に入射し紙面表側でスポットに集光される。
図5は、反射部材40の一例を示す図である。同図(a)は反射部材40の斜視図であり、同図(b)は反射部材40を側面から見た図である。本実施の形態のプリズムは、第1対物レンズ部又は第2対物レンズ部に入射する光束を反射させて光束の方向を変え、第3対物レンズ部に入射する光束は透過させる波長選択反射面と、第3対物レンズ部に入射する光束を反射して光束の方向を変える反射面とを有するタイプのプリズムである。
同図に示すように反射部材40は、略45°の斜面が形成された棒状のプリズム40aと、プリズム40aに接合され、略45°の斜面が形成されたプリズム40bで構成されている。
(1)図5における光束Bが波長405nm、光束Cが波長655nm、光束Dが波長785nmの場合について説明する。
同図(a)に示す反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Bに対応する部位に、例えば波長405nmの光は反射し、波長655nm及び波長785nmの光は透過するような反射膜R1を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第1対物レンズ部11に導くことができる。
また、反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Cに対応する部位に、波長655nmの光は反射し、波長405nm及び波長785nmの光は透過するような反射膜R2を形成する。これにより、波長655nmの光のみを第2対物レンズ部12に導くことができる。
光束Dは上記の反射膜R1、R2に反射されることなく透過し、プリズム40bの略45°の斜面に形成された反射膜R3により反射され、第3対物レンズ部13に導かれる。この反射膜R3は通常の波長選択性の無い反射面で良いが、波長785nmの光を反射するような反射膜を形成したものであってもよい。また、反射膜を形成せず斜面で全反射するように構成してもよい。
表1は、上記(1)の場合の光学素子の第1〜第3対物レンズ部のそれぞれのNA値、使用波長、対応する光情報記録媒体である光ディスクの保護基板厚を表にしたものである。
Figure 2008152817
表1の組み合わせによれば、第1対物レンズ部がBD、第2対物レンズ部がDVD、第3対物レンズ部がCDにそれぞれ対応する。
(2)図5における光束Bが波長405nm、光束Cが波長405nm、光束Dが波長655nmの場合について説明する。
同図(a)に示す反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Bに対応する部位に、例えば波長405nmの光は反射し、波長655nmの光は透過するような反射膜R1を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第1対物レンズ部11に導くことができる。
また、反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Cに対応する部位にも、同様に波長405nmの光は反射し、波長655nmの光は透過するような反射膜R2を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第2対物レンズ部12に導くことができる。
光束Dは上記の反射膜R1、R2に反射されることなく透過し、プリズム40bの略45°の斜面に形成された反射膜R3により反射され、第3対物レンズ部13に導かれる。この反射膜R3は通常の波長選択性の無い反射膜で良いが、波長655nmの光を反射するような反射膜を形成したものであってもよい。また、反射膜を形成せず斜面で全反射するように構成してもよい。
表2は、上記(2)の場合の光学素子の第1〜第3対物レンズ部のそれぞれのNA値、使用波長、対応する光情報記録媒体である光ディスクの保護基板厚を表にしたものである。
Figure 2008152817
表2の組み合わせによれば、第1対物レンズ部がBD、第2対物レンズ部がHD、第3対物レンズ部がDVDにそれぞれ対応する。
(3)図5における光束Bが波長405nm、光束Cが波長405nm、光束Dが波長785nmの場合について説明する。
同図(a)に示す反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Bに対応する部位に、例えば波長405nmの光は反射し、波長785nmの光は透過するような反射膜R1を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第1対物レンズ部11に導くことができる。
また、反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Cに対応する部位にも、同様に波長405nmの光は反射し、波長785nmの光は透過するような反射膜R2を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第2対物レンズ部12に導くことができる。
光束Dは上記の反射膜R1、R2に反射されることなく透過し、プリズム40bの略45°の斜面に形成された反射膜R3により反射され、第3対物レンズ部13に導かれる。この反射膜R3は通常の波長選択性の無い反射膜で良いが、波長785nmの光を反射するような反射膜を形成したものであってもよい。また、反射膜を形成せず斜面で全反射するように構成してもよい。
表3は、上記(3)の場合の光学素子の第1〜第3対物レンズ部のそれぞれのNA値、使用波長、対応する光情報記録媒体である光ディスクの保護基板厚を表にしたものである。
Figure 2008152817
表3の組み合わせによれば、第1対物レンズ部がBD、第2対物レンズ部がHD、第3対物レンズ部がCDにそれぞれ対応する。
(4)図5における光束Bが波長405nm、光束Cが波長405nm、光束Dが波長655nmと785nmに切り替わる場合について説明する。
同図(a)に示す反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Bに対応する部位に、例えば波長405nmの光は反射し、波長655nm及び785nmの光は透過するような反射膜R1を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第1対物レンズ部11に導くことができる。
また、反射部材40のプリズム40aの略45°の斜面の光束Cに対応する部位にも、同様に波長405nmの光は反射し、波長655nm及び785nmの光は透過するような反射膜R2を形成する。これにより、波長405nmの光のみを第2対物レンズ部12に導くことができる。
光束Dは上記の反射膜R1、R2に反射されることなく透過し、プリズム40bの略45°の斜面に形成された反射膜R3により反射され、第3対物レンズ部13に導かれる。この反射膜R3は通常の波長選択性の無い反射膜で良いが、波長655nm及び785nmの光を反射するような反射膜を形成したものであってもよい。また、反射膜を形成せず斜面で全反射するように構成してもよい。
更に、第3対物レンズ部は、DVDの保護基板の厚さとCDの保護基板の厚さの差に起因して発生する球面収差を、波長655nmと波長785nmの差を利用して低減させる回折構造を有するよう形成されている。
表4は、上記(4)の場合の光学素子の第1〜第3対物レンズ部のそれぞれのNA値、使用波長、対応する光情報記録媒体である光ディスクの保護基板厚を表にしたものである。
Figure 2008152817
表4の組み合わせによれば、第1対物レンズ部がBD、第2対物レンズ部がHD、第3対物レンズ部がDVD及びCDにそれぞれ対応する。
なお、上述の反射膜は例えば誘電体多層膜等により形成することで所望の波長選択性及び半値幅の反射膜を得ることができる。また、それぞれの光束の波長は典型的な例としてあげたものであり、反射膜を所望の半値幅で設計することにより、それぞれの波長は数10nm程度異なっていてもよい。
以上説明したように、第1対物レンズ部の光軸と、第2対物レンズ部の光軸と、第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ線が三角形となるように、第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部が一体的に形成されている光学素子とすることにより、3種の記録媒体に対応した光ピックアップ装置の小型化、特に図5にLで示す幅方向の小型化を達成することができるようになる。
図6は、反射部材40のその他の例を示す図である。同図(a)は反射部材40の斜視図であり、同図(b)は反射部材40を側面から見た図である。本実施形態のプリズムは、第1対物レンズ部又は第2対物レンズ部に入射する2つの光束が通る光路と、これら2つの光束を反射して光束の方向を変える反射面が形成されたブロックと、第3対物レンズ部に入射する光束が通る光路と、この光束を反射して光束の方向を変える反射面を有したブロックと、を有するタイプのプリズムである。別の言い方をすると、第1対物レンズ部に入射する第1の光束と、第2対物レンズ部に入射する第2の光束を反射して光束の方向を変える反射面と、第3対物レンズ部に入射する第3の光束を反射して光束の方向を変える反射面とを有し、第3の光束の入射光軸が、第1の光束の入射光軸と第2の光束の入射光軸を含む面内に無いタイプのプリズムである。
同図に示す反射部材40は、略45°の斜面が形成された棒状のプリズム40aと、プリズム40aに接合され、略45°の斜面が形成されたL字状のプリズム40bで構成されている。
同図に示す形状の反射部材40の場合には、それぞれ略45°の斜面に形成される反射膜は通常の波長選択性の無い反射膜でよい。また、反射膜を形成せず斜面で全反射するように構成してもよい。
なお、図5及び図6において、反射部材40をプリズムで構成した例で説明したが、同様の特性を有する板状のミラーを配置したものであってもよいのは勿論である。
本実施の形態に係る光学素子を備えた光ピックアップ装置の一例を示す斜視図である。 本実施の形態に係る光学素子の構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係る光学素子の正面図である。 光学素子側から見た反射部材の平面図である。 反射部材の一例を示す図である。 反射部材のその他の例を示す図である。
符号の説明
10 光学素子
11 第1対物レンズ部
12 第2対物レンズ部
13 第3対物レンズ部
14 フランジ部
20 ホルダ
30 光学系ユニット
40 反射部材
100 光ピックアップ装置

Claims (6)

  1. 第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部を有し、
    光源からの光束を、前記第1対物レンズ部を介して第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第1光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、
    前記第2対物レンズ部を介して第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第2光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、
    前記第3対物レンズ部を介して第3光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、第3光情報記録媒体への情報の記録と再生の少なくとも一方が可能であり、
    前記第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部を光軸方向から見た際に、前記第1対物レンズ部の光軸と、前記第2対物レンズ部の光軸と、前記第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ線が三角形となるように、前記第1対物レンズ部、第2対物レンズ部及び第3対物レンズ部が一体的に形成されていることを特徴とする光学素子。
  2. 前記第1対物レンズ部の光軸と、前記第2対物レンズ部の光軸と、前記第3対物レンズ部の光軸とを結ぶ三角形は、前記第1対物レンズ部の光軸と前記第2対物レンズ部の光軸を結ぶ線が底辺となる二等辺三角形となっていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 請求項1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、を有し、
    前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第1光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第2光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3≧t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ3>λ2)の第3光束を出射する第3光源と、を有し、
    前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第2光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第3光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3>t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1又は2に記載の光学素子と、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ2>λ1)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ3>λ2)の第3光束を出射する第3光源と、を有し、
    前記第1光束が前記第1対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt1である第1光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第1光束が前記第2対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt2(t2>t1)である第2光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第2光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt3(t3≧t2)である第3光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第3光束が前記第3対物レンズ部を介して保護基板の厚さがt4(t4>t3)である第4光情報記録媒体の情報記録面に集光され、
    前記第3対物レンズ部は、前記第3光情報記録媒体の保護基板の厚さと前記第4光情報記録媒体の保護基板の厚さの差に起因して発生する球面収差を、前記第2光束と前記第3光束の波長の差を利用して低減させる回折構造を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項2に記載の光学素子を有し、前記第1対物レンズ部の光軸と前記第2対物レンズ部の光軸を結ぶ線の中線が光情報記録媒体の半径方向となるよう配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2006336778A 2006-12-14 2006-12-14 光学素子及び光ピックアップ装置 Pending JP2008152817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006336778A JP2008152817A (ja) 2006-12-14 2006-12-14 光学素子及び光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006336778A JP2008152817A (ja) 2006-12-14 2006-12-14 光学素子及び光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008152817A true JP2008152817A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39654839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006336778A Pending JP2008152817A (ja) 2006-12-14 2006-12-14 光学素子及び光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008152817A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI342017B (en) Optical pickup device and objective lens for the optical pickup device
JPWO2008075573A1 (ja) 光ピックアップ装置用の光学素子、光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の組み立て方法
JP4858299B2 (ja) 光ピックアップ装置及び対物レンズユニット
JP3972958B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4785767B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4753769B2 (ja) 対物レンズ保持装置、光ピックアップ装置
JP2001319358A (ja) 光ピックアップ
JP2008152817A (ja) 光学素子及び光ピックアップ装置
JP4753900B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP4383139B2 (ja) 光ピックアップおよび光ディスク装置
JP2009004025A (ja) レンズアクチュエータおよび光ピックアップならびに光学式記録/再生装置
JP2008269733A (ja) 光ピックアップ装置及び対物レンズユニット
JP2010257512A (ja) 光ピックアップ
JP2008305554A (ja) 光ピックアップ装置の製造方法及び光ピックアップ装置
JP2005259214A (ja) 光ピックアップ装置及びそれを搭載した光ディスクドライブ装置
JP2005222653A (ja) レンズ、レンズユニット、光ヘッド、及び光ピックアップ装置
JPWO2008111381A1 (ja) 光ピックアップ装置及び情報記録再生装置
JP2007058924A (ja) 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置
JP2006120216A (ja) 光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置
JPWO2012039318A1 (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2008226417A (ja) 光ピックアップ装置用の対物光学素子及び光ピックアップ装置
JP2008192203A (ja) レンズアクチュエータおよび光ピックアップ装置ならびに光学式記録/再生装置
JP2012048777A (ja) 光ピックアップ
JPWO2008126494A1 (ja) 光ピックアップ装置及び光学素子
JP2007059000A (ja) 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置