JP2008151821A - フォトマスクおよび転写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、アライメントマークの視認性が高く、アライメントマークの転写がされないフォトマスクを提供すること。
【解決手段】フォトマスク1は、非透過領域11と透過領域13を有するアライメントマーク3を有する。このフォトマスク1を用いて、レジスト25を塗布した被転写物27を露光させる。アライメントマーク3の透過領域13−1、13−2を透過した光は、非透過領域11−1と接する部分、即ちレジスト107上のエリア15の部分も露光する。即ち透過領域13−1を透過した光と、透過領域13−2を透過した光が互いに干渉し合って、エリア15の露光に十分な量の光を得ることができる。レジスト25上の他のエリアも同様に露光される。その結果、レジスト上にはアライメントマーク3が転写されない。
【選択図】図5

Description

本発明は、フォトリソグラフィに用いられるフォトマスク等に関するものである。
通常フォトリソグラフィに用いられるフォトマスクには、アライメントマークが設けられる。これは、フォトリソグラフィ時に対象物と位置合わせをするためのものである。
図17(a)はフォトリソグラフィに用いられるフォトマスク101の概略を示す図である。フォトマスク101では、基板102上に転写するためのパターンが形成される。基板102は、例えばUV光を透過する透明な材料等からなる。基板102の材料の例としては、例えば石英等である。フォトマスク101上には、アライメントマーク103と転写を目的としたパターン105が設けられる。これを用いてレジスト107を塗布した被転写物109上にアライメントマーク103と被転写物側のアライメントマーク120の位置が対応するように調整した上で露光、現像を行う。すると図17(b)に示すように被転写物109上にパターン111とともにアライメントマーク103の転写された部分113が形成される。このときアライメントを行ったことで、転写されたパターン111は、被転写物109の意図した場所に配置された状態となっている。
従来は、このアライメントマーク103の転写については問題とされることが少なかった。アライメントマーク103は、元来必要とされるパターン105とは異なるエリアに配置され、被転写物109上に転写された部分113が支障をきたすことがないためである。
しかしながら、アライメントマーク103が転写されることで生ずる不具合がある。
例えば、ナノインプリント用モールドを作製する場合、凹凸のパターンが存在する領域のみを被転写物側に接触させるため、凹凸パターンの存在する領域が、存在しない領域と比べて突出した構造を有する構造体として作製することが理想的であるとされている。即ち、最低限パターンの配された位置のみを被転写物に接触させ、それ以外の部分は被転写物側に触れさせないようにすることが望ましい。
しかし、この凸状の構造をリソグラフィによって作製する場合、予め基板表面に形成された微細凹凸のパターンに対しアライメントをとらなければならない。この凸状の構造を作製する際のアライメントマークは、レジスト上に転写される。従ってアライメントマーク付近のレジストは、必要なパターンの部分と同様凸状となってしまい、後の加工に支障をきたす。
また、デバイス製造においては、何層ものリソグラフィを施して導電層、絶縁層等を積層したり、エッチングや薄膜形成のためのマスクを作製することがある。
このとき、パターンを合わせこむアライメントマークが露光されてしまうと、後の加工により、基板上のアライメントマークの形状が崩れてしまい、特に多層のプロセスが必要な場合は問題となる。
これらの問題点に対し、アライメントマークを転写しないようにするためこれまでは以下のような方法が考えられた。
第1は二回露光を行う方法である。即ち、パターンを露光する工程と、アライメントを除去するために露光する工程の二つの工程を行う。
第2は、アライメントマークを構成する薄膜の材料を変更する方法である。即ち、目的のパターンを露光波長の光を通す膜にする場合、アライメントマークを露光波長の光を通さない膜とする。あるいは、目的のパターンを露光波長の光を通さない膜にする場合、アライメントマークを、露光波長の光を通す膜にする(例えば、『特許文献1』参照。)。
第3は、アライメントマークを装置側で遮光する、或いは露光領域を調整する方法である。
特開平5−11435号公報
しかしながら、アライメントマークを転写しないためのいずれの方法も手間やコストがかかるという問題点がある。即ち、第1の方法では、二度の工程を経ることによる手間がかかる。
第2の方法では、マスク作製時に2種類の膜を用意しなければならない。
第3の方法では、露光領域の調整に用いられる装置は専用の機械を有している必要があるため、必要に応じて機能を有した設備を導入せねばならない。
また、アライメントマークの転写による不具合を防ぐのと同時に、アライメントマークの視認性は維持しなければならない。アライメントマークが微小になるに従い、視認しにくくなる。アライメントマークが視認しにくくなれば、位置合わせが困難になる。
図18は従来のフォトマスク101におけるアライメントマーク103を示す。図18の例では、光線Rに対するアライメントマーク103の反射光ではパターン領域とそれ以外の領域との光のコントラストの情報のみしか得られない。従って、パターンがある程度大きくなければ視認しにくいという問題点があった。
本発明は、前述した目的に鑑みてなされたもので、低コストで、アライメントマークの視認性が高く、アライメントマークの転写がされないフォトマスク等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、基板上にアライメントマークが形成されたフォトマスクであって、前記アライメントマークは、光を透過しない非透過領域と、光を透過する透過領域と、を有し、前記非透過領域は線状のパターンであり、前記アライメントマークは、前記非透過領域と、線状の前記透過領域とが交互に配置されたものであることを特徴とするフォトマスクである。
第1の発明では、非透過領域の線状のパターンの最短部の寸法は、隣接する透過領域の最短部の寸法以下であることが望ましく、線状のパターンの最短部の寸法は、隣接する透過領域の最短部の寸法の20〜50%であることがより望ましい。
第2の発明は、基板上にアライメントマークが形成されたフォトマスクであって、前記アライメントマークは、光を透過しない非透過領域と、光を透過する透過領域と、を有し、前記非透過領域は矩形状のパターンであり、前記アライメントマークは、複数の前記矩形状のパターンが透過領域内に配置されたものであることを特徴とするフォトマスクである。
第2の発明では、矩形状のパターン同士は互いに接しないことが望ましい。
矩形状のパターンの場合、複数の前記非透過領域の面積の合計が、前記アライメントマーク全体の面積の20%〜50%であることが望ましい。
第3の発明は、レジストが塗布された基板上に、請求項1記載のフォトマスクを用いて転写を行う転写方法であって、前記レジストの厚さは、前記フォトマスクのパターンの最も小さい幅の1.5倍以上であることを特徴とする転写方法である。
本発明によれば、低コストで、アライメントマークの視認性が高く、アライメントマークの転写がされないフォトマスク等を提供することができる。
以下添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るフォトマスク1について詳細に説明する。ここでは電子線リソグラフィ用マスクを例にとって示す。
図1は本実施の形態に係るフォトマスク1の構造を示す断面図、図2は、フォトマスク1の平面図である。
図1、図2に示すように、フォトマスク1は、基板2の表面にアライメントマーク3と、転写したいパターン4を有する。パターン4によりパターン領域5が形成される。基板2は露光に使用する光の波長に対して透明であり、材料は例えば石英等である。
アライメントマーク3は、フォトマスク1の形状にもよるが、フォトマスク1上に2箇所以上設けられる。
次に、図3を参照しながら、アライメントマーク3の構成について説明を行う。図3はアライメントマーク3の拡大図である。図3に示すように、アライメントマーク3は微小なパターンの集合体である。アライメントマーク3は、複数の非透過領域11と複数の透過領域13から構成される。
非透過領域11は、露光時に露光波長の光を透過しない領域であり、透過領域13は露光時に露光波長の光を透過する領域である。非透過領域11は、この例では矩形状のパターンであるが、多角形ないし円形であっても構わない。
アライメントマーク3を構成する微小なパターンの寸法は、露光環境下における転写可能なパターン幅よりも小さくなければならない。アライメントマーク3を構成する微小なパターンの寸法が、他の転写されるパターン4が有する寸法に比べて2/3以下であることが好ましい。但し、露光波長や露光量、現像条件、被転写物の平坦性、使用するレジストの特性等によって必ずしもこの限りではない。
このように微小パターンの集合体で形成されたアライメントマーク3は、反射光が光干渉を起こすため、視認しやすい。
図4は、本実施の形態に係るフォトマスク1におけるアライメントマーク3の反射光を示す図である。
図18の従来例では、光線Rに対するアライメントマーク103の反射光では、アライメントマーク103のパターンのパターン領域とそれ以外の領域との光のコントラストの情報のみしか得られない。従って、パターンがある程度大きくなければ視認しにくい。
それに対し、図4に示すように、光線Rに対するアライメントマーク3の反射光は、アライメントマーク3のパターンのエッジからの光の反射が多くなる。加えて反射光は干渉を起こすため視認しやすくなる。
また、フォトマスク1では、光の干渉の影響でアライメントマーク3が転写されない。
図5はフォトマスク1におけるアライメントマーク3の転写を示す図である。
図5(a)では、非透過領域11と透過領域13を有するアライメントマーク3をフォトマスク1上に配する。このフォトマスク1を用いて、レジスト25を塗布した被転写物27を露光させる。アライメントマーク3の透過領域13−1、13−2を透過した光は、非透過領域11−1と接する部分、即ちレジスト25上のエリア15の部分も露光する。即ち透過領域13−1を透過した光と、透過領域13−2を透過した光が回折し、互いに干渉し合って、エリア15の露光に十分な量の光を得ることができる。レジスト25上の他のエリアも同様に露光される。
そのため、露光、現像するとレジスト上にはアライメントマーク3が転写されない。その結果、図5(b)に示すように基板上にはアライメントマーク3の部分に凹凸が形成されることはない。
次に、図6を参照しながら、アライメントマーク3の他の構成について説明を行う。図6に示すアライメントマーク3a〜3dはいずれも十字形状である。
図6(a)は、アライメントマーク3aを示す。アライメントマーク3aは、非透過領域11aが線状のパターンである。この場合、透過領域13aも線状となる。
図6(b)は、アライメントマーク3bを示す。アライメントマーク3bは、面状の非透過領域11b−1、線状の非透過領域11b−2と、これらの非透過領域に隣接する透過領域13bからなる。非透過領域11b−1は面状のパターンである。
図6(c)は、アライメントマーク3cを示す。アライメントマーク3cは、複数の面状の非透過領域11cと、非透過領域11cに接する透過領域13cからなる。
図6(d)は、アライメントマーク3dを示す。アライメントマーク3dでは、複数の矩形状の非透過領域11dと透過領域13dが交互に配置される。
このようにアライメントマーク3は面状または線状の非透過領域11と、非透過領域11に隣接する透過領域13から形成される。
次に、図7を参照しながら、アライメントマーク3における非透過領域11の比率について説明する。
図7(a)は、アライメントマーク3aのように、線状の非透過領域11aを有する場合の説明図である。非透過領域11aの寸法Aは、隣接する透過領域13aの寸法Bに比べ、同じか、それ以下であることが好ましい。さらに、その比(=A/B)が0.2〜0.5であることがより好ましい。
これは、A/Bの値が大きすぎるとアライメントマーク3aが消えにくくなり、小さすぎると視認しにくくなるためである。このときに対象とされる非透過領域11aの寸法は、最も小さくなるような方向で定義し、隣接する透過領域13aの箇所も同じ方向で定義する。即ち、図7(a)においては、非透過領域11aの寸法Aは、Y方向ではなく、X方向の寸法(幅)となる。同様に透過領域13aの寸法もX方向の寸法(幅)となる。
図7(b)は、矩形状の非透過領域11dが交互に配置されたアライメントマーク3dを示す。図7(b)に示すような形状の非透過領域11dを有するアライメントマーク3dの場合、光の干渉を受ける方向がX方向のみではなくY方向も含まれる。従って、アライメントマーク3d全体の面積に対する非透過領域11dの面積の比率或いは非透過領域11dに対する透過領域13dの面積の比率を考慮する。
図7(b)に示すような形状の非透過領域11dを有するアライメントマーク3の場合、アライメントマーク3全体の面積に対する非透過領域11dの面積の比率は50%以下か好ましく、さらに20%〜50%であることがより好ましい。
図7(c)は図6(c)に示すアライメントマーク3cである。アライメントマーク3cのような形状の場合は、図7(c)に示すようにパターンの重心21からの距離が遠い点を連結したときに形成される形状を外形23とし、外形23の面積に対する非透過領域11cの占有率が20%〜50%であることが望ましい。
また、図7(b)のようにアライメントマーク3が矩形状(面状)の非透過領域11dの集合体である場合、非透過領域11d同士は接しないことがより好ましい。
図8は、非透過領域11e同士の接しないアライメントマーク3eの一部を示す。図8に示すようにアライメントマーク3eにおける面状の非透過領域11eは、互いに接しない。このアライメントマーク3eでは光の干渉をより多く受けることができる。以下に理由を述べる。
図9は、非透過領域11が接するか否かによる光の干渉を受ける方向の違いを示す図である。図9(a)はアライメントマーク3dのように非透過領域11dが接する場合を示す。図9(b)はアライメントマーク3eのように非透過領域11e同士が接しない場合を示す。図9(a)の非透過領域11dの場合と比べ、図9(b)の非透過領域11eの場合には、光線Rを受ける方向が多い。光の干渉を受ける方向が多ければ、その下に配されるレジストが受ける積算露光量は多くなる。
したがって、アライメントマーク3が矩形状(面状)の非透過領域11の集合体である場合、非透過領域11の面積が同じであるならば、非透過領域11同士が接しないほうがレジストが露光されやすい。即ち、露光量が少なくてもアライメントマーク3を残す可能性が少ない。
以上、形状が十字型であるアライメントマーク3a、3b、3c、3d等について説明を行ったが、アライメントマーク3の形状は十字型に限らない。図10は、他の形状のアライメントマーク3fを有するフォトマスク1を示す図である。図10に示すように、フォトマスク1には正方形の枠型のアライメントマーク3f等を設けてもよい。この場合にも、前述と同様、線状の非透過領域11の集合体であってもよいし、面状の非透過領域11の集合体であってもよい。また線状の非透過領域11と面状の非透過領域11がアライメントマーク3f中に混在してもよい。
また、本発明のフォトマスク1によるパターンの形成の際には、アライメントマーク3の形状及び寸法や面積の比率以外に、フォトレジストの厚みについても考慮する必要がある。図11は、レジスト25の厚みの違いによる露光の違いを示す図である。図11(a)、(b)は、被転写物27にレジスト25を塗布し、フォトマスク1を接触させて光線Rを照射する場合を示す。図11(a)のレジスト25aに比べて、図11(b)のレジスト25bは厚みが大きい。
図11(a)では、レジスト25aで露光されない領域29が残るが、図11(b)では、レジスト25bの厚さによって、光の干渉する領域が大きくなるため、レジスト25bに露光されない領域が残らない。
アライメントマーク3のパターンは、同一フォトマスク1上にあるアライメントマーク3以外のパターン(例えば図1のパターン4)に比べて小さいことが必要であり、さらに転写されるレジスト25bの厚みと、アライメントマーク3以外のパターンの最小パターン幅との比(アスペクト比)は1.5以上であることが望ましい。即ち、レジスト25bの厚みがフォトマスク1内の最小パターン幅の1.5倍以上あることが望ましい。
以上のように、フォトマスク1においては、複数の非透過領域11及びそれに隣接する透過領域13を有するアライメントマーク3を配することによって、アライメントマーク3を被対象物に転写しないことが可能となる。さらに、アライメントマーク3の視認性を損なうことはないため、位置合わせが困難になることはない。但し、アライメントマーク3の形状、非透過領域11と透過領域13の面積或いは寸法の比率、レジストの厚さ等によって光の干渉の度合いを考慮する必要がある。
次に、図12〜図16を参照しながら、実施例について説明する。図12、図13はフォトマスク45を用いてフォトリソグラフィを実施した各工程を示す。
まず、図12(a)に示すように、被転写物である石英基板27aの表面にレジスト31を塗布し、電子線Eで描画を行った。石英基板27aは、幅152mm、厚さ6.35nmのものを使用した。電子線露光装置によって、電子線Eを照射し、得たいパターン及びアライメントマークを描画した。
石英基板27a上には、図12(b)に示すように、レジスト31の表面に100nmの微小なパターン35が形成された。また、正方形のアライメントマーク37が形成された。この、アライメントマーク37は電子線描画によるものであり、これは消えることがない。
次に図12(c)に示すようにレジスト31をマスクとしてドライエッチングを行い、レジストを除去した。石英基板27aの表面にパターン39とアライメントマーク41が形成された。
図14はアライメントマーク41を示す図である。図14(a)に示すように、アライメントマーク41は、一辺10μmの正方形であり、図14(b)に示すように線状の非透過領域61aと線状の透過領域63aで形成される。非透過領域61aの幅W、透過領域63aの幅Wはともに200nmであった。
次に、石英基板27aの表面に、UVポジレジスト25aを塗布した(図12(d))。
次に、本発明に係るフォトマスク1を用いてフォトリソグラフィを行った。図12(e)に示すように、フォトマスク1は、石英基板27aと同じ幅152mm、厚さ6.35mmのものを使用した。フォトマスク1の表面には、25mm角の台形構造のパターンを有するパターン領域5aがあり、50μm角のアライメントマーク3fが配されていた。
図15はアライメントマーク3fを示す図である。図15(a)に示すように、アライメントマーク3fは一辺50μmの正方形の枠状であった。さらに、アライメントマーク3fは、図15(b)に示すような微小な正方形の非透過領域11eとそれに隣接する透過領域13eから構成されていた。非透過領域11eの正方形の一辺Wは1.0μmであった。また、アライメントマーク3f全体に対する非透過領域全体の面積率は46%であった。
次に、図13(a)に示すように、UVポジレジスト25aを塗布した石英基板27aと、フォトマスク1とを接触させ、コンタクト露光を行った。図13(a)に示すようにフォトマスク1のパターンを有しない面の側からUV光を照射した。UVはI線を用いた。図16は、図13(a)におけるアライメントマーク41とアライメントマーク3fの配置を示す図である。図16に示すように、アライメントマーク41がアライメント3fの中央にくるように配置した。
図13(a)に示すような状態で露光、現像を行うと、アライメントマーク3fは転写されず、フォトマスク45上のパターン5aのみが転写されてUVポジレジスト25a上にパターン51が形成された(図13(b))。
次に、エッチングを行い、最後にUVポジレジスト25aを除去すると、目的のパターン53を得ることができた。この石英基板27aをナノインプリントのモールドとして利用する。
本実施例では、アライメントマーク3fを転写することなく石英基板27a上に目的のパターンのみを形成することができた。
以上説明したように、本発明のフォトマスクにおいては、光の回折現象を利用してアライメントマークの転写を防ぐことができる。これにより、アライメントマークの転写によるパターンへの影響をなくすことができる。またフォトリソグラフィにおいて、アライメントマークの転写を防ぐための手間やコストを除くことができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明にかかるフォトマスク等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
フォトマスク1の断面図 フォトマスク1の平面図 図2のアライメントマーク3の拡大図 アライメントマーク3の視認性を示す図 本発明のアライメントマーク3の転写を示す図 アライメントマーク3の構成を示す図 アライメントマーク3a、3d、3cにおける非透過領域11と透過領域13の構成を示す図 アライメントマーク3eにおける非透過領域11と透過領域13の構成を示す図 光の干渉を受ける方向の違いを示す図 別の形状のアライメントマーク3fを有するフォトマスク1を示す図 フォトリソグラフィにおけるレジスト25の厚さによる違いを示す図 実施例におけるフォトリソグラフィの工程を示す図 実施例におけるフォトリソグラフィの工程を示す図 アライメントマーク41の形状を示す図 アライメントマーク3fの形状を示す図 アライメントマーク41、アライメントマーク3fの配置を示す図 従来のフォトマスク101によるフォトリソグラフィを示す図 従来のアライメントマーク103の視認性を示す図
符号の説明
1、101………フォトマスク
2、102………基板
3、103………アライメントマーク
11………非透過領域
13………透過領域
25………レジスト
27………被転写物

Claims (7)

  1. 基板上にアライメントマークが形成されたフォトマスクであって、
    前記アライメントマークは、
    光を透過しない非透過領域と、
    光を透過する透過領域と、を有し、
    前記非透過領域は線状のパターンであり、
    前記アライメントマークは、
    前記非透過領域と、線状の前記透過領域とが交互に配置されたものであることを特徴とするフォトマスク。
  2. 前記非透過領域の前記線状のパターンの最短部の寸法は、隣接する透過領域の最短部の寸法以下であることを特徴とする請求項1記載のフォトマスク。
  3. 前記線状のパターンの最短部の寸法は、隣接する透過領域の最短部の寸法の20〜50%であることを特徴とする請求項2記載のフォトマスク。
  4. 基板上にアライメントマークが形成されたフォトマスクであって、
    前記アライメントマークは、
    光を透過しない非透過領域と、
    光を透過する透過領域と、を有し、
    前記非透過領域は矩形状のパターンであり、
    前記アライメントマークは、
    複数の前記矩形状のパターンが透過領域内に配置されたものであることを特徴とするフォトマスク。
  5. 前記矩形状のパターン同士は互いに接しないことを特徴とする請求項4記載のフォトマスク。
  6. 前記非透過領域の面積の合計は、前記アライメントマーク全体の面積の20%〜50%であることを特徴とする請求項4記載のフォトマスク。
  7. レジストが塗布された基板上に、請求項1記載のフォトマスクを用いて転写を行う転写方法であって、
    前記レジストの厚さは、前記フォトマスクのパターンの最も小さい幅の1.5倍以上であることを特徴とする転写方法。
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