JP2008150931A - 発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具及び建造物の装飾用内外装材の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の接着剤を用いて、発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付ける施工方法では、剥がれやすいという問題があった。これは、建造物の躯体が不陸であるため、充分な接着効果が発揮されないためである。
【解決手段】装飾用内外装材に嵌着する取り付け用金具の先端部分に、弾性を有する手段を設けたことを装飾用内外装材の取り付け用金具の構成とし、他方、建造物に、上記取り付け用金具を固着し、装飾用内外装材にはその建造物と接着する部分の一部に取り付け用金具の先端が嵌入できる凹部分を設け、その凹部分の奥の終端に上記取り付け用金具先端部分が鉤止される手段を設け、当該凹部分に接着剤を充填し、上記取り付け用金具の先端を装飾用内外装材の凹部に嵌入させることにより、装飾用内外装材が壁面と固着されるという手段を、建造物への発泡体を基盤とする装飾用内外装材の施工方法の構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】装飾用内外装材に嵌着する取り付け用金具の先端部分に、弾性を有する手段を設けたことを装飾用内外装材の取り付け用金具の構成とし、他方、建造物に、上記取り付け用金具を固着し、装飾用内外装材にはその建造物と接着する部分の一部に取り付け用金具の先端が嵌入できる凹部分を設け、その凹部分の奥の終端に上記取り付け用金具先端部分が鉤止される手段を設け、当該凹部分に接着剤を充填し、上記取り付け用金具の先端を装飾用内外装材の凹部に嵌入させることにより、装飾用内外装材が壁面と固着されるという手段を、建造物への発泡体を基盤とする装飾用内外装材の施工方法の構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付けるための金具及び発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付ける方法に関するものである。
ここで、建造物とは、家屋、建物等の建築物、橋梁、広告塔などの構造物や工作物などの広い範囲のものを総称している。また、装飾用内外装材は、これら建造物の内外の装飾に使用されるもので、有機系発泡体、無機系発泡体などがあるが、これら発泡体を調整することにより装飾の形状を所定の形状に表現することができ、これを装着した建造物の美観が高まるものである。
また、取り付け用金具と表現しているが、金属製に限定するものではない。
発泡体を基盤とする装飾用内外装材を建造物に取り付ける方法として、従前は、接着剤を装飾用内外装材と建造物の壁面に塗布して装飾用内外装材を壁面に押しつける方法や(特願平9−052240)、桟木を建造物に取り付けて、桟木に装飾用内外装材をビスなどにより固定する方法があった。この取り付け方法における取り付け金具としては、通常の桟木がこれに該当した。また、装飾用内外装材のサイズが大きいものであるときあるいは厚みのあるものである場合には、鋼製の桟木の上部に爪を設けて、これに装飾用内外装材に当該爪に引っかけることができる切り欠け部分を設け、切り欠け部分を上記爪に引っかけ、かつ接着剤の塗布による方法も併用して固定する方法があった。
これらの方法のうち、接着剤により装飾用内外装材と建造物とを接着させる方法では、壁面のほこりや汚れなどの除去や壁面自体の不陸調整が十分実施されていないと、壁面と装飾用内外装材との間に隙間ができ、接着剤による接着効果が発揮されず剥離する確率が高かった。すなわち、建造物の壁面は、コンクリートやALCで施工されることが多く、その際の施工精度により、壁面に不陸が生じやすく、他方で建造物の躯体部分が完成した後では、壁面の不陸を調整することは困難であり、不陸が生じた現状で装飾用内外装材を取り付けざるを得ず、また汚れ等の除去をするための作業をすることもその作業面積が広く経費等の面で大きな負担が生じていた。そのため、上記に指摘したように接着効果が十分発揮されず、装飾用内外装材自体が壁面から剥離してくることが多かった。
また、接着剤により接着させる方法では、装飾用内外装材を壁面に押しつけた場合の接着剤の広がりを事前に予測した接着剤の分量や塗布する場所についての熟練した判断を要した。
さらに、接着剤により接着させる方法では、装飾用内外装材と接着剤との間に雨水が進入し、水圧などにより装飾用内外装材と接着剤との間に隙間を生じさせて剥離を発生させると言う結果も生じさせていた。
また、桟木を建造物に取り付けて、桟木に装飾用内外装材をビスなどにより固定する方法では、桟木それ自体に特別の手段は何もなく、取り付けて固定する機能はビスにのみ依存したものであるところ、装飾用内外装材のサイズが大きいものであるときあるいは厚みのあるものである場合には、ビスによる固定強度が弱いという問題があった。また、装飾用内外装材は発泡体で構成されているため、ビスを装飾用内外装材の全面に打つということはできないため、最も固定効果が生じる場所の選定が必要であるが、これも熟練した判断力を要するものであった。さらに、ビスを打つと、装飾用内外装材の表面が弾性塗料で処理され、かつ打ち込みの力を適度に加減することが困難であることから、当該箇所はへこみ、美感上からへこんだ部分にパテを用いて補正するが、パテ部分にひびが入ると当該ひびの部分から雨水が進入し、壁面からの剥離を生じる原因ともなっていた。
さらに、桟木を建造物に取り付けた後に、切り欠け部分を設けた装飾用内外装材を桟木に嵌入して固定する方法では、当該爪は、装飾用内外装材の上部にしか取り付けることができないため、爪による固定箇所は、装飾用内外装材全体の上辺の一部にとどまり、かつ、それ以外の部分では、従前どおりの接着剤を用いるため、壁面の不陸により装飾用内外装材の下部の接着箇所から剥離して来るという問題点があった。また、強風などによりはがれ落ちる確率が高いものであった。
本発明は、発泡体を基盤とする装飾用内外装材を建造物に取り付ける方法とその際に使用する取り付け金具において、取り付け用金具を予め建造物に固着させた上、装飾用内外装材を取り付け用金具に嵌着させるが、装飾用内外装材に嵌着する取り付け用金具の先端部分に、弾力性を有する構造あるいは弾性を有する材料などを用いて、弾性を有する手段を設けたことを装飾用内外装材の取り付け用金具の構成とし、他方、建造物に、発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付けるための金具であって装飾用内外装材に嵌着される金具先端部分が弾性を有する手段を設けた取り付け用金具を固着し、装飾用内外装材にはその建造物と接着する部分の一部に取り付け用金具の先端が嵌入できる凹部分を設け、その凹部分の奥の終端に上記取り付け用金具先端部分が鉤止される手段を設け、当該凹部分に接着剤を充填し、上記取り付け用金具の先端を装飾用内外装材の凹部に嵌入させることにより、装飾用内外装材が壁面と固着されるという方法を、建造物への発泡体を基盤とする装飾用内外装材の施工方法の構成としたものである。
上記解決手段の作用は、装飾用内外装材の凹部の奥の終端に上記取り付け用金具先端部分が鉤部に到達すると、取り付け用金具先端の弾力性の作用により、取り付け用金具の先端が鉤部にひっかかるため装飾用内外装材が固定され、凹部の中で取り付け金具をより固定するために、凹部の中に接着剤を充填することでさらに装飾用内外装材の固定度が強化される。
本発明では、建造物本体と装飾用内外装材を直接接着させる方法ではなく、まず建造物に本発明の金具を固着した上、その金具に装飾用内外装材を嵌入して取り付ける方法であるために、装飾用内外装材の壁面への取り付けのために接着剤を用いないので、建物躯体の壁面に不陸が生じていても装飾用内外装材がはがれることがない。
また、装飾用内外装材の取り付けにビスを用いないため、ビス打ちによる装飾用内外装材のへこみ自体やそこから生じた亀裂による水の浸透による建造物との分離が生じることがない。そして、ビス打ちを要する場所の選定や打ち込む強さといった熟練度に関係なく、かつ、装飾用内外装材が大型のサイズのものや厚みのある場合にも、取り付けが容易である。
さらに、本発明は、取り付けの際に建造物の壁面に向かって正面からはめることができるので、装飾用内外装材の上方部分のみならず、下方部分にも用いることができ、作業も容易である。
以下、本発明の実施形態にかかる建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具及び取り付け方法について、図面を参照しつつ説明する。
図1の装飾用内外装材用の取り付け金具はアルミの薄板を用い、これを90度の角度に折り曲げた後、1の部分は建造物の壁面に固定する部分であり、この壁面に固定される部分1は、コンクリート専用ネジ等で建造物の壁面に固定される。装飾用内外装材に嵌入する部分2の長さを45ミリメートルとし、その先端を更に40度の角度にて下辺方向に折り返した部分3を17ミリメートルの長さで設け、上記嵌入部分2と折り返し部分3とが折り返しの箇所で弾力性を有するようにされている。ここでの金具の材質は、アルミに限られず、特に限定されない。
また、本発明は、この実施例のように折り返し部分を有することなく装飾用内外装材用と接合する先端部分は弾性を有する材料のものでも良いし、例えばバネを使用しても良い。また、本実施例では、先端を40度の角度で折り返しているがこの角度に限定されるものではない。
図2は、本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具を建造物の壁面に固着した時の断面図である。この図2では、本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具を、パーツ毎に別れた装飾用内外装材の1ピースに対して2カ所で接合をするものとして図示してある。本発明に係る装飾用内外装材用の取り付け金具をパーツ毎に別れた装飾用内外装材に対して何カ所で用いるかは、建造物の壁面の状況や装飾用内外装材の形態や大きさなどにより異なり、図2のように2カ所に限定されるものではない。例えば、装飾用内外装材の上部箇所では、先端が弾性を有しない通常の鉤型あるいは爪状の金具を用い、特に剥離しやすい装飾用内外装材の下部のみに本発明に係る装飾用内外装材用の取り付け金具を使用しても良い。本発明に係る装飾用内外装材用の取り付け金具それ自体と建造物の壁面との接合は、特に限定がなく、図2では、コンクリート専用のネジ4により建造物の壁面に固着してある。
図3は、本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具に接合させる装飾用内外装材の断面図である。この装飾用内外装材の外部形状は、通常は、様々なデザインを基に複雑な形状を有している。発泡体からなる装飾用内外装材の建造物の壁面に接する側に40ミリメートルの長さの凹部分5を設け、その奥の終端に本発明に係る装飾用内外装材用の取り付け金具の先端が鉤止されるような鉤型箇所6を設けてある。
この本発明に係る装飾用内外装材用の取り付け金具の先端が鉤止されるような鉤型箇所6及び凹部分5には、取り付け金具と装飾用内外装材との密着効果を高めるために接着剤を充填する。
以下、上記構成と装飾用内外装材の取り付け方法について、説明する。本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具は、その先端が弾性を有するため、装飾用内外装材に設けられた凹部分5を経由する際に圧縮されつつ進むが、凹部分5の先端に鉤型箇所6が設けられているため、そこで金具先端の圧縮が解放され、その後、金具先端が同箇所6に鉤止されて、固着する。図4は、本発明に係る建造物の装飾用内外装材を取り付け金具に嵌入させる過程を示した想像図である。ちなみに、図4においては、本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具は、1箇所に用いられているのみである。
上記のように嵌入させた後には、図5のごとく、本発明に係る建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具の先端が有する弾性と、装飾用内外装材に設けられた凹部分5の先端の鉤型箇所6とによる鉤止効果により、装飾用内外装材は建造物の壁面に密着される。この効果は、鉤型箇所6及び凹部分5に充填されている接着剤7によりさらに強化される。
建造物それ自体に所望するデザインを表現することは高度な技術と多額の費用と時間を必要とする。これに対して所望するデザインを発泡体を使用することで容易に希望の形状やデザインを表現することができ、かつ発泡体であるため軽くかつ取り扱いも容易であり、施工工期も短くできるところ、発泡体で表現された装飾用内外装材の建造物への取り付け自体に生じていた問題点が本発明により解消されることにより、建造物のデザイン表現の多様性が著しく広がり、幅広く利用される。
2 装飾用内外装材に嵌入する金具部分
3 金具の折り返し部分
5 装飾用内外装材の凹部分
6 鉤型箇所
7 接着剤
3 金具の折り返し部分
5 装飾用内外装材の凹部分
6 鉤型箇所
7 接着剤
Claims (2)
- 発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付けるための金具であって、装飾用内外装材に嵌着される金具先端部分が弾性を有する手段を設けたことを特徴とする取り付け用金具。
- 建造物に、発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材を建造物に取り付けるための金具であって装飾用内外装材に嵌着される金具先端部分が弾性を有する手段を設けた取り付け用金具を固着し、発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材の一部に凹部分を設け、当該凹部分の奥の終端に上記取り付け用金具先端部分が鉤止される手段を設け、当該凹部分に接着剤を充填し、上記取り付け用金具の先端を当該装飾用内外装材の凹部分に嵌入することを特徴とする、建造物への発泡体を基盤とする装飾用内外装材の施工方法。
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JP2006357320A JP2008150931A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 発泡体を基盤とする建造物の装飾用内外装材用の取り付け金具及び建造物の装飾用内外装材の施工方法 |
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