JP2008149596A - 中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 - Google Patents
中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008149596A JP2008149596A JP2006340884A JP2006340884A JP2008149596A JP 2008149596 A JP2008149596 A JP 2008149596A JP 2006340884 A JP2006340884 A JP 2006340884A JP 2006340884 A JP2006340884 A JP 2006340884A JP 2008149596 A JP2008149596 A JP 2008149596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agent
- gap
- core material
- core
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】第1パネル21と、第2パネル22と、第1パネル21と第2パネル22の間に互いに所定の隙間34を有して立設された複数の芯材たる板状部材31,31…と、を備える中空構造体の製造方法であって、互いに隙間34を有して配置された複数の板状部材31,31…の当該隙間34に間隔保持剤42を充填する間隔保持剤充填工程S4と、間隔保持剤42によって間隔を保持された複数の板状部材31,31…を第1パネル21と第2パネル22の間に固定する板状部材固定工程S6と、板状部材31,31同士の間から間隔保持剤42を溶融して除去する間隔保持剤除去工程S7と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、第1部材に、若しくは第1部材と第2部材の間に芯材を一つずつ取り付ける際、芯材が変形し易い場合には、十分な拘束力を加えることができず、芯材が第1部材及び/又は第2部材に十分に固定されない場合があった。
なお、「溶かす」とは、固体を液体にすること(融解)だけでなく、固体を水などの溶剤に溶かすこと(溶解)も含む。
なお、接合剤の耐熱温度とは、接合性能を維持している温度をいう。
また、隣り合う前記芯材同士が仮固定された状態でスペーサを取り除くことにより、隣り合う芯材の間に隙間を容易に形成することができる。
そして、間隔保持剤を充填した後に仮固定を解除すれば、間隔保持剤を介して複数の芯材が一体化されているので、芯材固定工程において複数の芯材を一体的に取り扱うことができる。
さらに、仮固定を解除した後に芯材を第1部材と第2部材の間に固定するので、間隔保持剤が必ず外部に露出する。この間隔保持剤の外部に露出した部分が溶けた間隔保持剤の出口になるため、芯材同士の間から間隔保持剤を確実かつ容易に除去することができる。
これにより、作業時間の短縮、ひいては中空構造体の生産性の向上を図ることができる。
図1は、第1実施形態のサンドイッチパネルを示す斜視図である。
図1に示すように、サンドイッチパネル1は、比強度、比剛性に優れた中空の軽量部材であり、例えば建物や車両や航空機などの壁体などに用いられている。サンドイッチパネル1は、平面視長方形状を呈しており、第1部材たる第1パネル21と、第2部材たる第2パネル22と、この第1パネル21と第2パネル22の間に互いに所定の隙間34を有して固定された複数の芯材たる板状部材31,31…と、から構成されている。
図2は、第1実施形態に係る中空構造体の製造方法の手順を示すフロー図である。図3は、芯材積層工程を説明するための模式図である。図4は、芯材仮固定工程を説明するための模式図である。図5は、隙間形成工程を説明するための模式図である。図6は、間隔保持剤充填工程を説明するための模式図である。図7は、仮固定解除工程を説明するための模式図である。図8は、芯材固定工程を説明するための模式図である。図9は、間隔保持剤除去工程を説明するための模式図である。
はじめに、図3(a)に示すように、CFRP製の長尺の板状部材31と、スペーサ32と、をそれぞれ複数枚用意する。このとき、板状部材31は、その長さ寸法W1がスペーサ32の長さ寸法W2よりも大きいものを用意する。また、スペーサ32は、その厚さ寸法tが、製造すべきサンドイッチパネル1の隣り合う板状部材31,31同士の隙間34の間隔d(図1参照)に等しいものを用意する。そして、板状部材31の左端部31aと右端部31bとをスペーサ32の左端部32a,右端部32bよりも突出させながら、板状部材31とスペーサ32とを交互に積層する。
これにより、図3(b)に示すように、板状部材31とスペーサ32との積層体30Aが形成される。このとき、板状部材31とスペーサ32とは積層するだけで、接着はしない。板状部材31とスペーサ32は、これらを合わせた積層寸法Bが図1に示す第1パネル21及び第2パネル22の幅寸法Bに略等しくなる枚数だけ交互に積層するのが好ましい。
つぎに、図4に示すように、積層体30Aの板状部材31,31…の隣り合う左端部31a,31a同士を仮固定用接着剤33で仮固定すると共に、隣り合う右端部31b,31b同士を仮固定用接着剤33で仮固定する。仮固定用接着剤33は、公知の接着剤の中から適宜選択して用いることができる。本実施形態では、仮固定用接着剤33として、Henkel社製のエポキシ接着剤(EA9394/C−2)を用いる。
つぎに、図5に示すように、左端部31a,31a…及び右端部31b,31b…を仮固定用接着剤33で固めた積層体30Aからスペーサ32,32…を取り除くことにより、隣り合う板状部材31,31同士の間に隙間34,34…を形成する。
つぎに、図6(a)に示すように、融解した間隔保持剤42を貯留した貯留槽41を用意する。間隔保持剤42としては、例えば熱可塑性接着剤やホットメルト接着剤等を用いることができる。本実施形態では、間隔保持剤42として、Electron Microscopy Sciences社製のCrystalbond590を用いる。なお、Crystalbond590の融点は150℃程度である。
そして、この貯留槽41の中に、隙間34,34…を有して配置された板状部材31,31…を沈めると、この隙間34,34…の中に間隔保持剤42が流入する。
この状態のまま貯留槽41を冷却して間隔保持剤42が硬化した後に、貯留槽41から板状部材31,31…を取り出し、余分な間隔保持剤42を除去すると、図6(b)に示すように、隙間34,34…に間隔保持剤42が充填された板状部材31,31…が得られる。なお、間隔保持剤42を隙間34に充填する方法は、これに限定されるものではない。
つぎに、図7に示すように、間隔保持剤42が充填された各板状部材31,31…から仮固定用接着剤33,33を切り落として除去することにより、仮固定を解除する。切り出された各板状部材31,31…は、間隔保持剤42によって一体化されつつ所定の間隔に保持されているので、板状部材31,31…と間隔保持剤42,42…との積層体30Bとして一体的に取り扱うことができる。このとき、積層体30Bの長さ寸法Lが、図1に示す第1パネル21及び第2パネル22の長さ寸法Lと略等しくなるように切断するのが好ましい。
つぎに、図8(a)に示すように、積層体30Bの下面30Baに、接合剤50を塗布する。接合剤50は、例えばスクリーン印刷やロールコートなどによって塗布するのが好ましい。また、接合剤50は、間隔保持剤42の融点以上の温度でも接合力を有するものであればどのようなものでもよく、例えば、熱硬化性接着剤や熱可塑性接着剤などを用いることができる。また、各部材が金属製の場合は、ろうを用いてろう付けしてもよい。本実施形態では、接合剤50として、仮固定用接着剤33と同じHenkel社製のエポキシ接着剤(EA9394/C−2)を用いる。なお、このエポキシ接着剤(EA9394/C−2)の耐熱温度は260℃程度であり、間隔保持剤42の融点よりも耐熱温度が高い。
これにより、図8(c)に示すように、第1パネル21と積層体30Bと第2パネル22の積層体10Aが形成される。
なお、積層体30Bの上面30Bbと下面30Baに第1パネル21と第2パネル22をそれぞれ当接させてから、加圧力を加えるようにしてもよい。また、接合材50として熱硬化性接着剤を用いた場合には、加圧した状態で、さらに加熱するようにしてもよい。
つぎに、図9(a)に示すように、箱型の昇温炉60の中に積層体10Aを配置する。このとき、仮固定解除工程S5において、板状部材31,31の左端部31a,31a…及び右端部31b,31b…から仮固定用接着剤33が除去されているので、積層体10Aの左右端部には、間隔保持剤42が露出している。
そして、昇温炉60を、間隔保持剤42の融点以上の温度であって、接合剤50の融点よりも低い温度まで昇温させると、積層体10Aの間隔保持剤42,42…が融解し、積層体10Aの左右端部に露出した板状部材31,31…の間から、融解した間隔保持剤42が流出する。
なお、図9(a)においては、説明の都合上、昇温炉60の上壁を仮想線で描いている。
なお、融解により除去しきれなかった間隔保持剤42は、例えばメタノールなどの溶剤を用いて溶解除去する。
すなわち、かかる方法によれば、板状部材31,31同士の隙間34に間隔保持剤42を充填することで、複数の板状部材31,31…と間隔保持剤42,42…とが一つの塊になる。そのため、複数の板状部材31,31…を一体的に取り扱うことができる。
また、隣り合う板状部材31,31同士が仮固定された状態でスペーサ32を取り除くことにより、隣り合う板状部材31,31の間に隙間34を容易に形成することができる。
そして、間隔保持剤42を充填した後に仮固定用接着剤33を除去すれば、間隔保持剤42を介して複数の板状部材31,31…が一体化されているので、芯材固定工程S6において複数の板状部材31,31…を一体的に取り扱うことができる。
さらに、仮固定用接着剤33を除去した後に一体化された複数の板状部材31,31…を第1パネル21と第2パネル22の間に固定するので、間隔保持剤42が必ず外部に露出する。この間隔保持剤42の外部に露出した部分が融解した間隔保持剤42の出口になるため、板状部材31,31同士の間から間隔保持剤42を確実かつ容易に除去することができる。
これにより、作業時間の短縮、ひいては中空構造体の生産性の向上を図ることができる。
図10は、第2実施形態に係る中空構造体の製造方法を説明するための模式図であり、(a)は芯材仮固定工程を、(b)は隙間形成工程を、(c)は仮固定解除工程を、それぞれ示している。
したがって、芯材仮固定工程S2において、積層された板状部材31,31…の左右両端部31a,31bを、仮固定用治具70の把持部71,71…に、一度に挿入して把持することができる。
つまり、スペーサ32と、これに対応した仮固定用治具70とを用いれば、板状部材31,31…を仮固定用治具70に対して、一枚ずつ位置あわせすることなく、容易に仮固定することができる。そのため、作業時間の短縮を図ることができる。
図11は、第3実施形態に係る芯材間に隙間を有する構造体の斜視図である。図12は、第3実施形態に係る芯材間に隙間を有する構造体の製造方法を説明するためのフロー図である。図13は、第3実施形態の芯材仮固定工程と間隔保持剤充填工程を説明するための模式図である。図14は、第3実施形態の仮固定解除工程を説明するための模式図である。図15は、第3実施形態の芯材固定工程を説明するための模式図である。図16は、第3実施形態の間隔保持剤除去工程を説明するための模式図である。
なお、第3実施形態においては、平面視円形状の板状部材を例にとって第1部材を説明したが、第1部材は特に限定されるものではなく、例えば3次元的な立体形状を有する機械部品などであってもよい。3次元的な立体形状としては、例えば球状、階段状、波状などの他、これらを組み合わせた複雑な形状等が挙げられる。
なお、第3実施形態においては、円柱状の部材を例にとって芯材を説明したが、芯材の形状は特に限定されるものではなく、例えば断面形状が多角形を呈する柱状であってもよいし、柱状ではなく錐状(例えば円錐状)であってもよいし、頭部のみが尖った柱状(尖頭状)であってもよい。また、芯材は、第1及び第2実施形態で説明したように、板状であってもよいことはいうまでもない。
図12に示すように、第3実施形態に係る有隙間構造体1Aの製造方法は、芯材仮固定工程S101と、間隔保持剤充填工程S102と、仮固定解除工程S103と、芯材固定工程S104と、間隔保持剤除去工程S105と、を含んでいる。以下、各工程について詳細に説明する。
図13(a)に示すように、はじめに、棒状部材131の原材料となる長尺の棒状部材132,132…を仮固定するための仮固定部材133A,133Bを用意する。
仮固定部材133Aは、側面視正方形状の板状部材であり、その側面には、長尺の棒状部材132,132…を嵌め入れるための複数の嵌入穴133Aa,133Aa…が形成されている。複数の嵌入穴133Aa,133Aa…は、互いに間隔tを隔てて形成されている。複数の嵌入穴133Aa,133Aa…の配列及び間隔tは、製造すべき有隙間構造体1Aの棒状部材131,131の配列及び間隔d(図11参照)に対応している。なお、仮固定部材133Bは、仮固定部材133Aと同一の構造であるので説明を省略する。
これにより、図13(b)に示すように、長尺の棒状部材132の隣り合う一端部132a同士が仮固定部材133Aによって間隔tを隔てて仮固定されるとともに、長尺の棒状部材132の隣り合う他端部132b同士が仮固定部材133Bによって間隔tを隔てて仮固定される。すなわち、仮固定部材133A,133Bによって、複数の長尺の棒状部材132,132…が、互いに隙間134,134…を有して配置された状態となる。
つぎに、図13(c)に示すように、仮固定部材133A,133Bによって互いに隙間134,134…を有して配置された複数の長尺の棒状部材132,132…の当該隙間134,134…に、間隔保持剤42を充填する。間隔保持剤42としては、例えば熱可塑性接着剤やホットメルト接着剤等を用いることができる。本実施形態では、間隔保持剤42として、Electron Microscopy Sciences社製のCrystalbond590を用いる。なお、Crystalbond590の融点は150℃程度である。
間隔保持剤42の充填方法は第1実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する(図6(a),(b)参照)。
つぎに、図14に示すように、間隔保持剤42によって所定間隔に保持された長尺の棒状部材132,132…を、間隔保持剤42とともに所定の長さ寸法に切断する。これにより、長尺の棒状部材132,132…から仮固定部材133A,133Bが切り離される(仮固定が解除される)とともに、間隔保持剤42によって所定間隔に保持された複数の棒状部材131,131…のブロック135,135…が形成される。
第3実施形態において、ブロック135は、側面視正方形状の六面体を呈している。ブロック135の切断面135aには、縦5本×横5本で等間隔に配列された棒状部材131,131…の端面が露出している。
なお、第3実施形態では、切断することによって仮固定を解除したが、仮固定の解除方法はこれに限定されるものではなく、仮固定部材133A,133Bと棒状部材131とが分離されればよい。また、第3実施形態では、切断面を平坦面としたが、第1部材の形状に合わせて3次元形状に切断又は切削してもよい。
つぎに、図15(a)に示すように、ブロック135の一方の切断面135aに、接合剤50を塗布する。接合剤50は、例えばスクリーン印刷やロールコートなどによって塗布するのが好ましい。また、接合剤50は、間隔保持剤42の融点以上の温度でも接合力を有するものであればどのようなものでもよく、例えば、熱硬化性接着剤や熱可塑性接着剤などを用いることができる。また、各部材が金属製の場合は、ろうを用いてろう付けしてもよい。本実施形態では、接合剤50として、仮固定用接着剤33と同じHenkel社製のエポキシ接着剤(EA9394/C−2)を用いる。なお、このエポキシ接着剤(EA9394/C−2)の耐熱温度は260℃程度であり、間隔保持剤42の融点よりも耐熱温度が高い。
また、棒状部材131,131…は、間隔保持剤42,42…によって一体化されているので、複数の棒状部材131,131…を一体的に取り扱うことができる。そのため、芯材を第1部材に固定する作業が容易になる。
つぎに、図16に示すように、箱型の昇温炉60の中にブロック135が固定された円盤状部材121を配置する。
そして、昇温炉60を、間隔保持剤42の融点以上の温度であって、接合剤50の融点よりも低い温度まで昇温させると、間隔保持剤42,42…が融解し、棒状部材131,131…の間から、融解した間隔保持剤42が流出する。これにより、隣り合う棒状部材131,131…の間に、隙間134,134…が形成される。なお、隙間134の間隔d(図11参照)は、仮固定部材133A,133Bの嵌入穴133Aa,133Baの間隔t(図13(a)参照)に等しくなる。これにより、図11に示すような有隙間構造体1Aが形成されることとなる。
図17は、隙間を有する芯材が固定された構造体の斜視図である。図18は、芯材固定工程を説明するための模式図である。
図17に示すように、隙間を有する芯材が固定された構造体1Bは、第1部材であるベース部材221と、このベース部材221に固定された隙間を有する芯材である渦巻状部材231と、から構成されている。
なお、ベース部材221の形状は、特に限定されるものではない。
渦巻状の隙間234は、渦巻状部材231をベース部材221に固定した状態で、その一部が外部に露出(開口)している。
なお、第4実施形態では、隙間を有する芯材として渦巻状部材231を例にとって説明したが、芯材の形状は渦巻状に限定されるものではなく、隙間を有していれば、その形状は特に限定されるものではない。
隙間を有する芯材が固定された構造体1Bの製造方法は、間隔保持剤充填工程と、芯材固定工程と、間隔保持剤除去工程と、を備えている。
図18に示すように、渦巻状部材231の渦巻状の隙間234に間隔保持剤42を充填する。なお、間隔保持剤を充填する方法としては、例えば、第1実施形態で説明したように、融解した間隔保持剤42を貯留した貯留槽41に渦巻状部材231を沈設する方法を採用することができる(図6(a)、(b)参照)。かかる方法によれば、隙間234に融解した間隔保持剤42が流入することとなる。そして、間隔保持剤42が固まった後に、渦巻状部材231を取り出すと、間隔保持剤42によって隙間234が充填された渦巻状部材231が得られる。
つぎに、間隔保持剤42によって隙間234が充填された渦巻状部材231の一方の端面231aに、接合剤50を塗布する。そして、接合剤50が塗布された端面231aをベース部材221に当接させて、渦巻状部材231とベース部材221とを固定する。このとき、渦巻状部材231の隙間234に間隔保持剤が充填されているので、しっかりと強固に固定するために適当な力で両者を押圧しても、渦巻状部材231が変形したり損傷したりすることがない。そのため、渦巻状部材231の固定作業が容易になるとともに、渦巻状部材231をベース部材221にしっかりと確実に固定することができる。
つぎに、図示は省略するが、この渦巻状部材231が固定されたベース部材221を昇温炉(図9(a)参照)に入れ、間隔保持剤42の融点以上の温度まで加熱する。これにより、間隔保持剤42が融解して隙間234から流出する。これにより、隙間234から間隔保持剤42が除去されて隙間234が復元される。
以上のような工程により、隙間を有する芯材が固定された構造体1Bが製造されることとなる。
21 第1パネル
22 第2パネル
31 板状部材(芯材)
32 スペーサ
34 隙間
42 間隔保持剤
S1 芯材積層工程
S2 芯材仮固定工程
S3 隙間形成工程
S4 間隔保持剤充填工程
S5 仮固定解除工程
S6 芯材固定工程
S7 間隔保持剤除去工程
Claims (11)
- 第1部材と、第2部材と、前記第1部材と前記第2部材の間に互いに所定の隙間を有して立設された複数の芯材と、を備える中空構造体の製造方法であって、
互いに隙間を有して配置された複数の前記芯材の当該隙間に間隔保持剤を充填する間隔保持剤充填工程と、
前記間隔保持剤によって間隔を保持された複数の前記芯材を前記第1部材と前記第2部材の間に固定する芯材固定工程と、
前記芯材同士の間から前記間隔保持剤を溶かして除去する間隔保持剤除去工程と、
を含むことを特徴とする中空構造体の製造方法。 - 前記芯材固定工程において、前記間隔保持剤の融点よりも耐熱温度の高い接合剤を用いて前記第1部材と前記第2部材の間に前記複数の芯材を固定し、
前記間隔保持剤除去工程において、前記間隔保持剤を、前記間隔保持剤の融点以上であって前記接合剤の耐熱温度未満の温度に加熱することを特徴とする請求項1に記載の中空構造体の製造方法。 - 前記間隔保持剤充填工程の前に、
前記芯材とスペーサとを交互に積層する芯材積層工程と、
隣り合う前記芯材同士を仮固定する芯材仮固定工程と、
前記スペーサを取り除いて隣り合う前記芯材同士の間に隙間を形成する隙間形成工程と、を有し、
前記間隔保持剤充填工程の後であって前記芯材固定工程の前に、隣り合う前記芯材同士の仮固定を解除する仮固定解除工程を有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中空構造体の製造方法。 - 前記第1部材及び前記第2部材は平板部材であり、前記中空構造体はサンドイッチパネルであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の中空構造体の製造方法。
- 第1部材と、互いに所定の隙間を有して前記第1部材に立設された複数の芯材と、を備える芯材間に隙間を有する構造体の製造方法であって、
互いに隙間を有して配置された前記複数の芯材の当該隙間に間隔保持剤を充填する間隔保持剤充填工程と、
前記間隔保持剤によって間隔を保持された前記複数の芯材を前記第1部材の上に固定する芯材固定工程と、
前記芯材同士の間から前記間隔保持剤を溶かして除去する間隔保持剤除去工程と、
を含むことを特徴とする芯材間に隙間を有する構造体の製造方法。 - 前記芯材固定工程において、前記間隔保持剤の融点よりも耐熱温度の高い接合剤を用いて前記第1部材の上に前記複数の芯材を固定し、
前記間隔保持剤除去工程において、前記間隔保持剤を、前記間隔保持剤の融点以上であって前記接合剤の耐熱温度未満の温度に加熱することを特徴とする請求項5に記載の芯材間に隙間を有する構造体の製造方法。 - 前記間隔保持剤充填工程の前に、互いに隙間を有した状態で前記複数の芯材を仮固定する芯材仮固定工程を有し、
前記間隔保持剤充填工程の後であって前記芯材固定工程の前に、前記複数の芯材の仮固定を解除する仮固定解除工程を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の芯材間に隙間を有する構造体の製造方法。 - 前記芯材は、棒状又は針状であることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の芯材間に隙間を有する構造体の製造方法。
- 第1部材と、前記第1部材に立設された隙間を有する芯材と、を備える隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法であって、
隙間を有する前記芯材の当該隙間に間隔保持剤を充填する間隔保持剤充填工程と、
前記間隔保持剤によって間隔を保持された前記芯材を前記第1部材の上に固定する芯材固定工程と、
前記隙間から前記間隔保持剤を溶かして除去する間隔保持剤除去工程と、
を含むことを特徴とする隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法。 - 前記芯材固定工程において、前記間隔保持剤の融点よりも耐熱温度の高い接合剤を用いて前記第1部材の上に前記芯材を固定し、
前記間隔保持剤除去工程において、前記間隔保持剤を、前記間隔保持剤の融点以上であって前記接合剤の耐熱温度未満の温度に加熱することを特徴とする請求項9に記載の隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法。 - 前記芯材固定工程の後であって、前記間隔保持剤除去工程の前に、
前記芯材の前記第1部材と反対側に第2部材を固定する工程を備えることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340884A JP4751310B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340884A JP4751310B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008149596A true JP2008149596A (ja) | 2008-07-03 |
JP4751310B2 JP4751310B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=39652316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006340884A Expired - Fee Related JP4751310B2 (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4751310B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012250398A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | サンドイッチパネルの製造方法 |
CN104309262A (zh) * | 2011-08-12 | 2015-01-28 | 吴小再 | 夹芯板的生产系统及其工作方法和夹芯板 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01176548A (ja) * | 1988-01-05 | 1989-07-12 | Fuji Heavy Ind Ltd | ハニカムコア複合材の成形法 |
JPH08258189A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | サンドイッチパネルの製造方法 |
JPH1162101A (ja) * | 1997-08-13 | 1999-03-05 | Nippon Light Metal Co Ltd | サンドイッチパネル及びその製造方法 |
JPH11348157A (ja) * | 1998-06-02 | 1999-12-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | ハニカムサンドイッチパネルへのインサート取付方法 |
JP2003340947A (ja) * | 2002-05-29 | 2003-12-02 | Showa Aircraft Ind Co Ltd | 繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法 |
-
2006
- 2006-12-19 JP JP2006340884A patent/JP4751310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01176548A (ja) * | 1988-01-05 | 1989-07-12 | Fuji Heavy Ind Ltd | ハニカムコア複合材の成形法 |
JPH08258189A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | サンドイッチパネルの製造方法 |
JPH1162101A (ja) * | 1997-08-13 | 1999-03-05 | Nippon Light Metal Co Ltd | サンドイッチパネル及びその製造方法 |
JPH11348157A (ja) * | 1998-06-02 | 1999-12-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | ハニカムサンドイッチパネルへのインサート取付方法 |
JP2003340947A (ja) * | 2002-05-29 | 2003-12-02 | Showa Aircraft Ind Co Ltd | 繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012250398A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | サンドイッチパネルの製造方法 |
CN104309262A (zh) * | 2011-08-12 | 2015-01-28 | 吴小再 | 夹芯板的生产系统及其工作方法和夹芯板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4751310B2 (ja) | 2011-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10696009B2 (en) | 3-D honeycomb foam structure | |
US9284726B2 (en) | Pyramid waffle core structure and method of fabrication | |
US7963085B2 (en) | Multifunctional periodic cellular solids and the method of making same | |
JP6351704B2 (ja) | 軽量支持構造体及びその製造方法、及び複合サンドイッチパネル及びその製造方法 | |
JP2018516792A (ja) | 階層型セル構造体を有するハニカムコア | |
CZ285596A3 (en) | Two.jacket composite panel | |
JP4751310B2 (ja) | 中空構造体の製造方法、芯材間に隙間を有する構造体の製造方法、及び、隙間を有する芯材が固定された構造体の製造方法 | |
WO2018233023A1 (zh) | 保温墙体用铝模板连接结构及利用其的保温墙施工方法 | |
JP2009018579A (ja) | 乗物用補強及び外装パネル | |
JP5298905B2 (ja) | 分割永久磁石の製造方法とその分割永久磁石を用いた電動機 | |
KR100700211B1 (ko) | 금속판을 이용한 3차원 트러스 중간층을 가진 샌드위치 판재의 제조방법 | |
JP4858999B2 (ja) | 舌部によって保持されたヒートパイプおよび/またはインサートを一体化させたパネルの製造方法(タブによって保持されたヒートパイプおよび/またはインサートを内蔵したパネルの製造方法) | |
JP4705559B2 (ja) | 熱交換器の製造方法及び熱交換器 | |
JP2017196782A (ja) | 積層構造体 | |
KR20100021174A (ko) | 트러스 형태의 주기적인 다공질 재료로 보강된 발포 심재를갖는 경량 샌드위치 판재 및 그 제조방법 | |
US7721404B2 (en) | Method of producing honeycomb structure | |
JP2021513925A (ja) | サンドイッチセル壁を備えた階層型ハニカムコア | |
US8302842B2 (en) | Method of creating a honeycomb core using a serpentine welding path | |
JP2010100330A (ja) | 板材による箱の製造法 | |
JPH10156983A (ja) | 曲面ハニカムコアおよびその製造方法 | |
JP2016179583A (ja) | 複合構造体の製造方法及び温度調節パネル | |
JP2015206215A (ja) | コンクリート構造物の製造方法 | |
JPS62176834A (ja) | 複合材料およびその製造方法 | |
JPH08109652A (ja) | 建築物の基礎における断熱構造及びその施工方法 | |
JP2010111296A (ja) | 鉄道車両用構体の製作方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110517 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110520 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |