JP2008148223A - 携帯端末及びヒンジ機構 - Google Patents

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延明 林
Tadashi Nomura
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Abstract

【課題】 複数の機能が搭載された携帯端末において、それら各機能に各々適した形状変化を実現でき、また、それら各形状変化の全てにおいてクリック感と姿勢保持力をも実現可能とする。
【解決手段】
ボールジョイント機構7は、第1,第2の筐体1、2の各々一つの頂点部に対応付けた位置に配され、このボールジョイント機構7の球体部は、第1の筐体1の主面1a,1b間の略々中間位置で且つ第2の筐体2の主面2a,2b上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットするようになされて回動自在に保持されている。また、ボールジョイント機構は、第1の形状〜第4の形状の各形状変化を行う場合のクリック感及び姿勢保持力を発生するためのプランジャ機構を備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば通話機能や電子メール機能など多種多様の機能が搭載された携帯電話端末やPDA(Personal Digital(Data) Assistants)等の携帯端末とその携帯端末に使用されるヒンジ機構とに関する。
近年の携帯電話端末は、通話機能や電子メール機能に加えて、例えばテレビジョン鑑賞機能、音楽鑑賞機能、電子ゲーム機能など多くの機能が搭載されている。また、それら各機能を備えた携帯電話端末の中には、それら各種の機能の使用に合わた形状へその端末外観形状を変化させるための様々な機構を備えているものもある。
ここで、携帯電話端末の各種機能の使用に合わせた端末外観形状は、大別して、「表示部と操作部が隠れた折り畳み形状(以下必要に応じて適宜、第1の形状と表記する。)」、「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状(以下必要に応じて適宜、第2の形状と表記する。)」、「表示部と操作部が見え、表示部の画面が縦長となり且つ操作部の操作も可能な形状(以下必要に応じて適宜、第3の形状と表記する。)」、「表示部と操作部が見え、表示部の画面が横長となり且つ操作部の操作も可能な形状(以下必要に応じて適宜、第4の形状と表記する。)」に分けることができる。
また、特開平6−164440号の公開特許公報(特許文献1)には、一つの連結機構であるボールジョイントを用いることにより、上記第1の形状である「表示部と操作部が隠れた折り畳み形状」と、第3に形状である「表示部と操作部が見え、表示部が縦長で且つ操作部の操作も可能な形状」、第4の形状である「表示部と操作部が見え、表示部が横長で且つ操作部の操作も可能な形状」の三つの形状について実現可能とした携帯用情報通信装置が開示されている。
その他、特開2004−187186号の公開特許公報(特許文献2)には、二つのユニットをヒンジ機構により連結すると共にそのヒンジ機構により二つのユニットを折り畳み開閉可能となされた装置において、二つのユニットを連結するヒンジ機構の関節の内部構造に、ガイドやストッパーなどを配置することにより、ヒンジ機構によりそれら二つのユニットを開閉等した際のクリック感を使用者に与え、また、二つのユニットを或る所定の角度で保持するための姿勢保持力を実現可能とした折り畳み式の携帯装置及びヒンジ機構が開示されている。
特開平6−164440号公報(図1) 特開2004−187186号公報(図3)
ところで、上述した第1の形状である「表示部と操作部が隠れた折り畳み形状」と、第2の形状である「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状」と、第3の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が縦長となり且つ操作部の操作も可能な形状」と、第4の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が横長となり且つ操作部の操作も可能な形状」の四つの形状は、何れもそれぞれ個々に既存の携帯端末にて実現されている形状ではあるが、それら個々の携帯電話端末では、或る一の特定の機能について使い易いように特化した機構が選択されているのが一般的であり、一つの携帯電話端末にて上述の第1〜第4の四つの形状変化の全てを実現したものは未だ存在していない。
その理由は、一般的に多く用いられているヒンジ機構を使用した場合、一つの形状変化を実現するためには新たなヒンジ機構を追加した設計(ヒンジから2軸、3軸ヒンジへの変更)を行わなければならず、大型且つ配線が困難な機構となってしまうからである。なお、上述の特許文献1に記載の装置においても、第1,第3,第4の形状変化は可能であるが、第1〜第4の四つの形状変化は実現されていない。特に近年は、地上デジタルテレビジョン放送サービスの普及に伴い、携帯電話端末に求められるテレビジョン鑑賞に適した上記第2の形状変化である「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状」のニーズが高まってきているが、上記特許文献1に記載の機構では、当該形状変化を実現することは不可能である。
また、例えば第1〜第4の四つの形状変化を実現する機構を考えた場合には、使用者がそれら第1〜第4の何れかの形状に変化したことを認識できるクリック感を実現し、且つ、その何れかの形状において姿勢保持力を発揮させる方法についても実現することが望まれる。
一方、第1〜第4の四つの形状変化を実現する機構を考えた場合において、上述の特許文献2に記載の関節内部にガイドやストッパーなどの構造を入れる技術を適用しようとすると、第1〜第4の四つの形状変化の全てにおけるクリック感と姿勢保持力の実現が不可能であるばかりか、ヒンジ機構の動きが制限されてしまい自由な形状変化に対応することすらできなくなってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、複数の機能が搭載された携帯端末において、それら各機能に各々適した形状変化を実現することができ、さらには、それら各形状変化の全てにおいてクリック感と姿勢保持力をも実現可能とする携帯端末とその携帯端末に使用されるヒンジ機構とを提供することを目的とする。
本発明の携帯端末は、第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第1の筐体と、第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第2の筐体と、第1の筐体の一つの頂点部及び第2の筐体の一つの頂点部に各々対応付けられて設けられると共に第1,第2の筐体何れか一方の筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置で且つ他方の筐体の第1,第2の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットする球体部を備え、当該球体部を回動自在に保持するボールジョイント部とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明のヒンジ機構は、第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第1の筐体の一つの頂点部及び第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第2の筐体の一つの頂点部に各々対応付けられて設けられると共に、第1,第2の筐体何れか一方の筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置で且つ他方の筐体の第1,第2の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットする球体部を、回動自在に保持するボールジョイント部を有することにより、上述した課題を解決する。
そして、本発明において、ボールジョイント部は、球体部を一方の筐体の頂点部に取り付ける連結部と、球体部を回動自在に保持すると共に他方の筐体の頂点部に取り付ける球体保持部とを有し、球体保持部の外側面には、第1,第2の筐体の少なくとも姿勢3自由度に対応して凹部が配され、当該凹部は、連結部側の筐体の頂点部近傍に設けられると共に当該筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置に配されてその筐体壁面から外部方向へバネ反発力が加えられている凸部と共にプランジャ機構を形成している。
すなわち本発明によれば、ボールジョイント部の球体部は、第1,第2の筐体何れか一方の筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置で且つ他方の筐体の第1,第2の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットするようになされているため、第1,第2の筐体を例えば第1〜第4の四つに形状変化させるようにしてもそれら筐体が干渉してしまうことがない。また、本発明によれば、プランジャ機構を形成するための凸部が一方の筐体の頂点部近傍に設けられ、同じくプランジャ機構を形成するための凹部が球体保持部の外側面に設けられているため、第1,第2の筐体を第1〜第4の四つに形状変化させた際に、凹部に凸部が嵌め込まれることになる。
本発明によれば、ボールジョイント部の球体部を、一方の筐体の二つの主面間の略々中間位置で且つ他方の筐体の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットするようになされているため、複数の機能が搭載された携帯端末の各機能に各々適した形状変化として少なくとも第1〜第4の四つの形状変化を実現することができる。また、本発明によれば、プランジャ機構を形成するための凸部が一方の筐体の頂点部近傍に設けられ、同じくプランジャ機構を形成するための凹部が球体保持部の外側面に設けられているらめ、携帯端末を少なくとも第1〜第4の四つの形状に変化させた際に、クリック感と姿勢保持力を実現することが可能となっている。
以下、図面を参照しながら、本発明の携帯端末の一実施形態について説明する。
なお、本実施形態では本発明の携帯端末の一例として携帯電話端末を上げているが、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔本発明実施形態の携帯電話端末における第1の形状〕
図1には本発明実施形態の携帯電話端末が第1の形状である「表示部と操作部が隠れた折り畳み形状」となされている時の外観構成を示す。なお、図1の(A)は第1の形状における本実施形態の携帯電話端末の正面図を、図1の(B)は左側面図を、図1の(C)は右側面図を、図1の(D)は背面図を、図1の(E)は下側面図を、図1の(F)は上側面図を、図1の(G)は外観斜視図を示している。
この図1において、本実施形態の携帯電話端末は、多角形(本実施形態では四角形)の第1の筐体1と第2の筐体を有し、第1の筐体1と第2の筐体1の一つの頂点部に、姿勢3自由度を有する本発明のヒンジ機構であるボールジョイント機構7が設けられている。なお、ボールジョイント機構7の詳細な構成については後述する。
第1の筐体1が有する第1,第2の主面1a,1bのうち、第1の主面1a上には特にデバイスは設けられておらず、第2の主面1b上には後述するサブ操作部のサブボタン群4や表示部の液晶ディスプレイ3が設けられている。また、第2の筐体2が有する第1,第2の主面2a,2bのうち、第1の主面2a上には特にデバイスは設けられておらず、第2の主面2b上には後述するメイン操作部のメインボタン群5が設けられている。
すなわち、この図1に示す第1の形状の場合は、第1の筐体1の第1の主面1aと第2の筐体2の第1の主面2aとが外部に露出し、第1の筐体1の第2の主面1b上のサブ操作部及び表示部と、第2の筐体2の第2の主面2b上のメイン操作部が共に隠れた折り畳み形状となる。
この第1の形状によれば、メイン操作部のメインボタン群5のみならず、サブ操作部のサブボタン群4も外部から露出しない状態となされ、また、表示部の液晶ディスプレイ3も外部に露出しない状態となされているため、使用者が意図しない入力操作の防止や、液晶ディスプレイの保護が可能となる。
〔本発明実施形態の携帯電話端末における第2の形状〕
図2には本発明実施形態の携帯電話端末が第2の形状である「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状」となされている時の外観構成を示す。なお、図2の(A)は第2の形状における本実施形態の携帯電話端末の正面図を、図2の(B)は左側面図を、図2の(C)は右側面図を、図2の(D)は背面図を、図2の(E)は下側面図を、図2の(F)は上側面図を、図2の(G)は外観斜視図を示している。
この図2に示すように、本実施形態の携帯電話端末が第2の形状となされている場合には、第1の筐体1の第2の主面1bと第2の筐体2の第1の主面2aとが外部に露出し、第1の筐体1の第2の主面1b上の表示部の液晶ディスプレイ3及びサブ操作部のボタン群4が外部に露出し、一方、第2の筐体2の第2の主面2b上のメイン操作部が共に隠れた折り畳み形状となる。
この第2の形状によれば、メイン操作部のメインボタン群5が外部に露出しない状態となされ、また、表示部の液晶ディスプレイ3が外部から見え且つサブ操作部のサブボタン群4も外部に露出する状態となされているため、メインボタン群5については使用者が意図しない入力操作の防止が可能となる一方で、液晶ディスプレイ3にて例えばテレビジョン鑑賞ができ、且つ、サブ操作部のサブボタン群4により例えばテレビジョンチャンネルの切り替えなどの簡単なテレビジョン操作が可能となり、テレビジョン鑑賞,動画や静止画の鑑賞に適した形状となっている。
〔本発明実施形態の携帯電話端末における第3の形状〕
図3には本発明実施形態の携帯電話端末が第3の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が縦長となり且つ操作部の操作も可能な形状」となされている時の外観構成を示す。なお、図3の(A)は第3の形状における本実施形態の携帯電話端末の正面図を、図3の(B)は左側面図を、図3の(C)は右側面図を、図3の(D)は背面図を、図3の(E)は下側面図を、図3の(F)は上側面図を、図3の(G)は外観斜視図を示している。
この図3に示すように、本実施形態の携帯電話端末が第3の形状となされている場合には、第1の筐体1の第1の主面1a及び第2の主面1bと第2の筐体2の第1の主面2a及び第2の主面2bが外部に露出し、第1の筐体1の第2の主面1bと第2の筐体2の第2の主面2bが同じ方向を向き、第1の筐体1の第1の主面1aと第2の筐体2の第1の主面2aが同じ方向を向くようになされ、第1の筐体1の第2の主面1b上の表示部の液晶ディスプレイ3及びサブ操作部のボタン群4が外部に露出すると同時に第2の筐体2の第2の主面2b上のメイン操作部のメインボタン群5が外部に露出した状態となる。
この第3の形状によれば、メイン操作部のメインボタン群5と表示部の液晶ディスプレイ3が共に外部に露出した状態で且つ、長方形の液晶ディスプレイ3はメインボタン群5に対して長尺方向が縦に配置されることで、一般的な携帯電話端末と同様の配置で且つ操作が可能となる。
〔本発明実施形態の携帯電話端末における第4の形状〕
図4には本発明実施形態の携帯電話端末が第4の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が横長となり且つ操作部の操作も可能な形状」となされている時の外観構成を示す。なお、図4の(A)は第4の形状における本実施形態の携帯電話端末の正面図を、図4の(B)は左側面図を、図4の(C)は右側面図を、図4の(D)は背面図を、図4の(E)は下側面図を、図4の(F)は上側面図を、図4の(G)は外観斜視図を示している。
この図4に示すように、本実施形態の携帯電話端末が第4の形状となされている場合には、第1の筐体1の第1の主面1a及び第2の主面1bと第2の筐体2の第1の主面2a及び第2の主面2bが外部に露出し、第1の筐体1の第2の主面1bと第2の筐体2の第2の主面2bが同じ方向を向き、第1の筐体1の第1の主面1aと第2の筐体2の第1の主面2aが同じ方向を向くようになされ、第1の筐体1の第2の主面1b上の表示部の液晶ディスプレイ3及びサブ操作部のボタン群4が外部に露出すると同時に第2の筐体2の第2の主面2b上のメイン操作部のメインボタン群5が外部に露出した状態となる。
この第4の形状によれば、メイン操作部のメインボタン群5と表示部の液晶ディスプレイ3が共に外部に露出した状態で且つ、液晶ディスプレイ3はメインボタン群5に対して長尺方向が横に配置されることになる。このため、当該第4の形状の場合、使用者は、横長の画面を見ながらながら操作部のメインボタン群5(及びサブボタン群4)を操作することが可能となり、このような画面配置と操作ボタン群の配置は、一般的な携帯用ゲーム機器の画面及びキー配置と概ね同様の配置となり、電子ゲームに適した使用形状であると言える。
〔ボールジョイント機構の詳細〕
以下、本発明実施形態の携帯電話端末におけるボールジョイント機構7の詳細について説明する。
ここで、前述の特開平6−164440号の公開特許公報に開示されている機構の場合、例えば図5に示すように、連結機構であるボールジョイント107を用いて第1の筐体101と第2の筐体102にてとり得る形状変化は、第1の筐体101上の表示部の液晶ディスプレイ103と第2の筐体102上の操作部のボタン群105が同じ方向を向いている場合、表示部と操作部が概ね同一平面上に並ぶ形状となる。そのため、例えば図2に示したような第2の形状である「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状」に変化させるようにした場合、表示部と操作部が干渉してしまい、実現不可能となる。
これに対して、本実施形態の携帯電話端末では、図6に示すように、ボールジョイント機構7の配置を、第1の筐体1の一つの頂点部及び第2の筐体2の一つの頂点部に各々対応付けた位置にすると共に、当該ボールジョイント機構7が備えている球体部を、例えば第1の筐体1の第1,第2の主面1a,1b間の略々中間位置で且つ第2の筐体2の第1,第2の主面2a,2b上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットするようにし、当該球体部を回動自在に保持することにより、第1の筐体1の表示部の液晶ディスプレイ3と第2の筐体2のメイン操作部のメインボタン群5とが同じ方向を向く場合に、液晶ディスプレイ3とメインボタン群5が同一平面上に並ばない形状を採ることができるようになり、前述の図2に示したような第2の形状である「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状」への形状変化が可能となっている。また、本実施形態の携帯電話端末のボールジョイント機構7は、第1の形状〜第4の形状の各形状変化を行う場合に、後述するように、それらの何れかの形状に変化したことを使用者が認識できるクリック感を実現し、且つ、その何れかの形状において姿勢保持力を発揮可能となされている。
このようなことを実現するため、本実施形態の携帯電話端末が備えるボールジョイント機構7は、図7〜図12に示すような各構成要素により形成されている。
なお、図7及び図11はボールジョイント機構7を拡大して示す概略斜視図であり、図8はクリック感及び姿勢保持力を実現するためのプランジャ機構の主要部を示す概略斜視図であり、図9はボールジョイント機構7のボール部11のみを拡大して示す概略斜視図、図10はボール部11を姿勢3自由度にて保持するボールホールド部14の概略斜視図、図12はボールジョイント機構7内を通る電気配線の説明図を示している。
これら図7〜図12において、ボールジョイント機構7は、大別すると、ボール部11と、当該ボール部11を第1の筐体1の前記一つの頂点部に連結させる連結部13と、上記ボール部11を姿勢3自由度で保持するボールホールド部14とにより構成されている。
上記ボールジョイント機構7のボール部11は、第1の筐体の前記一つの頂点部に取り付けられる連結部13と、上記連結部13に一体化された球体部20とからなる。
上記連結部13は、上記球体部20側と相対応する端部側が筐体取付部23に一体化されており、当該筐体取付部23は図示しないネジ等により第1の筐体1に固定されるようになされている。そしてこれら筐体取付部12と連結部13と球体部20には、電気配線40が通される貫通穴22が設けられている。また、連結部13は、当該ボールジョイント機構7にて第1,第2の筐体1,2の形状を第1〜第4の形状に変更する際に、ボールホールド部14と干渉しないように、球体部20の直径よりも十分に小さい径の円筒形状となされている。
上記球体部20の上記連結部13側と相対応する球面側には、当該ボールジョイント機構7にて第1,第2の筐体1,2の形状を第1〜第4の形状に変更する際に、上記貫通穴22の中心軸に対して等配となる四つの方向で且つ少なくとも当該電気配線40の太さ分の深さを有する四つの溝部21a,21b,21c,21dが設けられている。そして、当該球体部20は、ボールホールド部14のボール配置部31内に配されている。なお、四つの溝部21a,21b,21c,21dの間の突起部分は球体部20の曲率に沿ったものとなされているため、球体部20とボールホールド部14との間の幾何学的な嵌合条件は満たされ、ボールジョイントとしての機能は保たれている。これにより、本実施形態によれば、球体部20はボールホールド部14内で滑らかに回動することができると同時に、第1,第2の筐体1,2の形状が第1〜第4の形状に変更された場合でも、電気配線40を四つの溝部21a,21b,21c,21dに逃がすことができ、球体部20とボールホールド部14に挟まれてしまうことがない。
ボールホールド部14は、第2の筐体2の前記一つの頂点部に対して図示しないネジ等により取り付けられる筐体取付部30と、上記ボール部11の球体部20をその内部に保持するための球体保持突起部33a,33b及び34とを有している。また、筐体取付部30には、電気配線40が通される貫通穴32が設けられている。
上記球体保持突起部33a,33b及び34は、上記ボール部11の球体部20をその内部に挟み込むようにすると共にその挟み込み状態を保ったままで上記球体部20をその内部で回動自在に保持可能となされている。
ここで、本実施形態において、例えば図11を用い、一例として第2の筐体2側を動かさずに、第1の筐体1側を動かすことで姿勢3自由度を実現する場合を例に挙げて説明すると、上記ボール部11の連結部13に固定されている第1の筐体1は、当該ボール部11の球体部20が上記球体保持突起部33a,33b及び34内で回動自在に保持されているため、上記球体保持突起部33a,33b及び34内で球体部20が保持される部分における図11中一点鎖線で示す中心軸35に対して、図11中の矢印35a,35b,35c及び35dに示す方向に動かすことができることになる。
例えば、第1の筐体1が球体保持突起部33aと33bとの間側の方向に位置している状態から、当該第1の筐体1を例えば矢印35a方向へ動かして中心軸35側へ移動させ、さらに矢印35d方向に回して第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35b方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35c方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33bと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から再び矢印35a方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと33bとの間側の方向に第1の筐体1を移動させるようなことが可能となる。
同様に、例えば第1の筐体1が球体保持突起部33aと34との間側の方向に位置している状態から、当該第1の筐体1を例えば矢印35b方向へ動かして中心軸35側へ移動させ、さらに矢印35d方向に回して第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35a方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと33bとの間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35c方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33bと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から再び矢印35b方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようなことが可能となる。
また同様に、例えば第1の筐体1が球体保持突起部33bと34との間側の方向に位置している状態から、当該第1の筐体1を例えば矢印35c方向へ動かして中心軸35側へ移動させ、さらに矢印35d方向に回して第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35a方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと33bとの間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から矢印35b方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33aと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようにしたり、或いは、第1の筐体1を矢印35d方向に回して当該第1の筐体1の主面を所望の向きに変えた後に、上記中心軸35から再び矢印35c方向へ第1の筐体を倒すことで上記球体保持突起部33bと34との間側の方向に第1の筐体1を移動させるようなことが可能となる。
なお、ここでは第1の筐体1側を動かす例を挙げたが、勿論、第2の筐体2側を動かすようにしても良い。
すなわち、本実施形態によれば、ボールジョイント機構7のボール部11の球体部20が上記球体保持突起部33a,33b及び34内で図11中の矢印35a,35b,35c及び35dに示す方向に回動自在に保持されているため、当該ボールジョイント機構7を用いて第1,第2の筐体1,2の移動と回動とを行うことにより、前述した図1〜図4のような第1の形状〜第4の形状を採ることができることになる。
また、本実施形態のボールジョイント機構7において、第1の筐体1側には、図8に示すようなプランジャ機構の主要部が設けられている。
当該プランジャ機構の主要部は、プランジャの凸部10,10と、当該凸部10,10と一体化されていると共に第1の筐体1に空けられた図示しない貫通穴を通じて当該第1の筐体1内部側に配されるバネ当接部材16,16と、第1の筐体1の内部にネジ等により取り付けられた筐体取付部材18と一体化されたバネ当接部材17,17と、上記バネ当接部材16,16に一方のバネ端部が当接すると共に他方のバネ端部がバネ当接部材17,17に当接することで上記凸部10を第1の筐体1の内部側から外部側へ押し出すバネ反発力を発生させるコイルバネ15,15とを有してなる。そして、本実施形態において、上記ボールホールド部14の球体保持突起部33a,33b,34には、プランジャの凹部9,9が設けられている。特に、本実施形態のボールジョイント機構7において、上記凸部10,1は、第1の筐体の前記頂点部近傍に配され、また、上記凹部9,9は、第1の筐体1と第2の筐体の配置関係が前述の第1の形状、第2の形状、第3の形状及び第4の形状となった時に上記凸部10,10に嵌合するように球体保持突起部33a,33b,34の外側面に配されている。
したがって、本実施形態のボールジョイント機構7において、上記プランジャ機構の凸部10,10が上記球体保持突起部33a,33b,34の凹部9,9に嵌め込まれていない状態から、前述のように第1の筐体1側或いは第2の筐体2側が動かされて前述の第1〜第4の形状の何れかの形状となされた時に、上記凸部10,10が凹部9,9と嵌合してクリック感が発生すると同時に姿勢保持力が発生することになる。すなわち、本実施形態によれば、上述の第1〜第4の形状の何れの形状においても、それぞれ同等のクリック感と姿勢保持力を実現することが可能となっている。さらに本実施形態によれば、例えば凸部10,10に凹部9,9に嵌め込まれている状態から第1の筐体1側或いは第2の筐体2側が動かされることで凹部9,9から凸部10,10が外れる際にもクリック感が発生することになる。
〔ボールジョイント機構内の電気配線の詳細〕
以下、本実施形態の携帯電話端末において、上述のボールジョイント機構7により姿勢3自由度の形状変化が行われる場合の、第1の筐体1と第2の筐体2との間の電気的な配線について説明する。
本実施形態のボールジョイント機構7では、前述したように、筐体取付部12と連結部13と球体部20には電気配線40を通すための貫通穴22が設けられいると共に、ボールホールド部14の筐体取付部30にも電気配線40を通すための貫通穴32が設けられている。また、球体部20には、当該ボールジョイント機構7にて第1,第2の筐体1,2の形状を第1〜第4の形状に変更した際に、上記貫通穴22の中心軸に対して等配となる四つの方向へ電気配線40を逃がすための四つの溝部21a,21b,21c,21dが設けられている。
また、本実施形態によれば、ボールジョイント機構7にて第1,第2の筐体1,2の形状を第1〜第4の形状に変更した際には、図12に示すように電気配線40が最大で90度に二回曲がるようになる。電気配線40に用いられる電線は、一般的な可撓性を有する電線であるため、二回分の90度屈曲が発生したとしても、電気的な接続は維持されることになる。
〔その他の例〕
本実施形態の携帯電話端末によれば、上述したボールジョイント機構7を備えることにより、第1〜第4の形状のみならず八つの形状を採ることも実現可能である。
一例として、図13に示すように、例えば第2の筐体2の第1の主面2a側に液晶ディスプレイ50を設けるようにすれば、第1の筐体1の第2の主面1b上の液晶ディスプレイ3と合わせて、デュアル液晶表示が可能な形状、つまり、第3の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が縦長となり且つ操作部の操作も可能な形状」と第4の形状である「表示部と操作部が見え、表示部の画面が横長となり且つ操作部の操作も可能な形状」の二つを同時に実現する形状などを実現することが可能となる。
また例えば、図14に示すように、第1の筐体1の第2の主面1bの表示部の液晶ディスプレイ3と、第2の筐体2の第2の主面2bのメイン操作部のメインボタン群5とが、斜め方向に配置されるような形状を実現することも可能である。
さらに例えば、図15に示すように、第1の筐体1の第2の主面1bの表示部の液晶ディスプレイ3と、第2の筐体2の第2の主面2bのメイン操作部のメインボタン群5とが、略々垂直に配置されるような形状(置き時計スタイル)を実現することも可能である。
勿論、これらの形状は一例であり、本実施形態の携帯電話端末は、上述した四つの形状や八つの形状に囚われない別の形状での使用も可能である。
また、本実施形態の携帯電話端末において、第1の筐体1と第2の筐体2内にそれぞれ少なくとも3自由度の姿勢センサを設けるようにすれば、それら第1の筐体1と第2の筐体2間の相対的な姿勢を判定することができるようになり、その姿勢判定所を基に、例えば各形状に合わせた画面表示を行ったり、方向指示の方向を変更するなどの使用も可能となる。
〔まとめ〕
以上説明したように、本実施形態によれば、ボールジョイント機構7を備えることにより、多様化する機能に適した少なくとも四つの形状を、一つの携帯電話端末において実現することが可能となる。具体的には、「液晶ディジタルが保護されたコンパクトな収納用の形状(第1の形状)」、「液晶ディスプレイの画面のみが表示されたコンパクトなテレビジョン鑑賞用などの形状(第2の形状)」、「液晶ディスプレイが縦型に表示された一般的な携帯電話端末と同様の形状(第3の形状)」、「液晶ディスプレイが横型に表示され、且つ操作部のボタン配置も横になる、ゲーム操作などに適した形状(第4の形状)」などが可能となる。
また、本実施形態によれば、ボールジョイント機構7の中央付近にプランジャ部を設けることによって、第1の筐体1と第2の筐体の形状変化の際にクリック感と姿勢保持力を持たせることができる。
さらに本実施形態によれば、ボールジョイント機構7内にて電気的な配線を可能にすることで、ボールジョイント機構であるにも関わらず一般的な携帯電話端末と同様に、常に通電している状態を実現可能となっている。なお、第1の筐体1と第2の筐体2との間を無線方式によって電気的に接続するようにしても良い。その場合、ボールジョイント機構7の内部に電気配線を通す必要が無くなり、ボールジョイント機構7の強度が増すことになり、より小型なボールジョイント機構を設計することが可能となる。
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
本発明の形態端末は、携帯電話端末に限定されず、PDAや携帯型ゲーム機などの各種の携帯端末にも適用可能である。
また、本実施形態では、第1,第2の筐体1,2が四角形である例を挙げたが、その他の多角形であっても、さらには円形(円形も多角形に含む)であっても適用可能である。
「表示部と操作部が隠れた折り畳み形状(第1の形状)」となされている時の本実施形態の携帯電話端末の外観図である。 「操作部が隠れ、表示部が見える折り畳み形状(第2の形状)」となされている時の本実施形態の携帯電話端末の外観図である。 「表示部と操作部が見え、表示部の画面が縦長となり且つ操作部の操作も可能な形状(第3の形状)」となされている時の本実施形態の携帯電話端末の外観図である。 「表示部と操作部が見え、表示部の画面が横長となり且つ操作部の操作も可能な形状3の形状)」となされている時の本実施形態の携帯電話端末の外観図である。 表示部と操作部が概ね同一平面上に並ぶ形状となるボールジョイントの説明に用いる図である。 本実施形態のようにボールジョイント機構の配置が第2の筐体の第2の主面に対して垂直方向にずらされている場合の説明に用いる図である。 本実施形態のボールジョイント機構の一部を拡大して示す概略斜視図である。 本実施形態のボールジョイント機構においてクリック感及び姿勢保持力を実現するためのプランジャ機構の主要部を示す概略斜視図である。 本実施形態のボールジョイント機構のボール部のみを拡大して示す概略斜視図である。 本実施形態のボールジョイント機構においてボール部を姿勢3自由度にて保持するボールホールド部の概略斜視図である。 ボールジョイント機構7を拡大して示す概略斜視図である。 本実施形態のボールジョイント機構内を通る電気配線の説明図である。 デュアル液晶表示が可能となされた本実施形態の携帯電話端末の外観図である。 第1の筐体の表示部と第2の筐体のメイン操作部とが斜め方向に配置された形状例を示す概略斜視図である。 第1の筐体の表示部と第2の筐体のメイン操作部とが、略々垂直に配置されるような形状(置き時計スタイル)例を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 第1の筐体、1a 第1の筐体の第1の主面、1b 第1の筐体の第2の主面、2 第2の筐体、2a 第2の筐体の第1の主面、2b 第2の筐体の第2の主面、3,50 液晶ディスプレイ、4 サブボタン群、5 メインボタン群、7 ボールジョイント機構、9 凹部、10 凸部、11 ボール部部、13 連結部、14 ボールホールド部、15 コイルバネ、16,17 バネ当接部材、18 筐体取付部材、20 球体部、21a〜21d 溝部、22,32 貫通穴、30 筐体取付部、33a,33b,34 球体保持突起部、40 電気配線

Claims (11)

  1. 第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第1の筐体と、
    第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第2の筐体と、
    上記第1の筐体の一つの頂点部及び第2の筐体の一つの頂点部に各々対応付けられて設けられると共に、上記第1,第2の筐体何れか一方の筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置で、且つ他方の筐体の第1,第2の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットする球体部を備え、当該球体部を回動自在に保持するボールジョイント部とを有する、
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 上記第1,第2の筐体の何れか一方の筐体の第1,第2の主面の何れか一方に表示部が設けられ、
    他方の筐体の第1,第2の主面の何れか一方に操作部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 上記表示部は長方形状の画面を有することを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  4. 上記表示部が設けられた主面上には操作部も設けられていることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  5. 上記ボールジョイント部は、上記球体部を上記一方の筐体の頂点部に取り付ける連結部と、上記球体部を回動自在に保持すると共に他方の筐体の頂点部に取り付ける球体保持部とを有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  6. 上記球体部及び連結部と上記球体保持部は、上記一方の筐体と他方の筐体間を電気的に接続する電気配線を通す貫通穴を有し、
    上記球体部の上記連結部と相対応する球面側には、当該球体部の貫通穴の中心軸に対して等配となる少なくとも四つの方向で且つ少なくとも上記電気配線の太さ分の深さを有する四つの溝部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
  7. 上記連結部側の筐体の上記頂点部近傍に設けられると共に当該筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置に配されてその筐体壁面から外部方向へバネ反発力が加えられた凸部と、
    第1,第2の筐体の少なくとも姿勢3自由度に対応して上記球体保持部の外側面に配置される凹部とを備え、
    上記凸部と凹部によりプランジャ機構を形成してなることを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
  8. 第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第1の筐体の一つの頂点部及び第1,第2の二つの主面を有する多角形状の第2の筐体の一つの頂点部に各々対応付けられて配されると共に、上記第1,第2の筐体何れか一方の筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置で且つ他方の筐体の第1,第2の主面上から球中心が少なくともその半径分だけ垂直方向にオフセットする球体部を、回動自在に保持するボールジョイント部を有することを特徴とするヒンジ機構。
  9. 上記ボールジョイント部は、上記球体部を上記一方の筐体の頂点部に取り付ける連結部と、上記球体部を回動自在に保持すると共に他方の筐体の頂点部に取り付ける球体保持部とを有することを特徴とする請求項8記載のヒンジ機構。
  10. 上記球体部及び連結部と上記球体保持部は、上記一方の筐体と他方の筐体間を電気的に接続する電気配線を通す貫通穴を有し、
    上記球体部の上記連結部と相対応する球面側には、当該球体部の貫通穴の中心軸に対して等配となる少なくとも四つの方向で且つ少なくとも上記電気配線の太さ分の深さを有する四つの溝部が設けられていることを特徴とする請求項9記載のヒンジ機構。
  11. 第1,第2の筐体の少なくとも姿勢3自由度に対応して上記球体保持部の外側面に配置される凹部を有し、
    当該凹部は、上記連結部側の筐体の上記頂点部近傍に設けられると共に当該筐体の第1,第2の主面間の略々中間位置に配されてその筐体壁面から外部方向へバネ反発力が加えられている凸部と共にプランジャ機構を形成することを特徴とする請求項9記載のヒンジ機構。
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