JP2008148182A - 映像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の人が異なる映像及び音声を視聴する場合の利便性を向上することが可能な映像表示装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ユーザは、リモコン収容部4からリモコンR2を取り出すことによって、表示部11の表示状態を全画面表示状態から2画面表示状態にすることができる。また、取り出したリモコンR2の音声出力端子65にヘッドホンHを接続することにより、2画面表示状態になって新たに表示された映像に対応する音声を聴くことができる。その後、ユーザが、リモコンR2をリモコン収容部4に収容すれば、表示部11の表示状態は、2画面表示状態から全画面表示状態に戻る。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の映像信号に応じた複数の映像を表示可能な映像表示装置及びその制御方法に関する。
異なる映像信号に応じた複数の映像を1つの画面内に表示可能な映像表示装置が知られている。このような映像表示装置を用いることにより、複数の人がそれぞれ異なる映像を見ることが可能になっている。しかしながら、音声については、映像表示装置が備えるスピーカから複数の音声を同時に出力しても、これを適切に聞き取ることは困難である。このため、従来は、映像表示装置が備える音声出力端子にイヤホンやヘッドホンを接続して、少なくとも1人の視聴者はヘッドホン等を介して音声を聞く必要があった。
一方、特許文献1には、映像表示装置(テレビジョン受像機)の左右に備わる2つのスピーカから2つの音声を出力する場合に、その聞き分け(聞き取り)を容易にする技術が提案されている。
特開平9−322094号公報 (第12〜14頁、第5〜7図)
しかしながら、映像表示装置からヘッドホン等で音声を聞く場合には、ヘッドホン等のケーブルの長さによって視聴位置が制限されてしまうため、利便性が悪いという問題を有している。
また、特許文献1に記載の技術を適用した場合であっても、視聴対象とは異なる音声が相当の音量で耳に入ることになるため、視聴に集中することが困難であるうえ、十分な効果を得るためには視聴位置が制限されてしまうという問題を有している。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の人が異なる映像及び音声を視聴する場合の利便性を向上することが可能な映像表示装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の映像表示装置は、第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、前記第1の映像信号に対応する第1の音声信号に基づく第1の音声を出力するための第1の音声出力部と、前記第2の映像信号に対応する第2の音声信号を無線信号に変換し、当該無線信号を送信する音声送信部と、遠隔操作を行うためのリモコンとを備え、前記リモコンは、前記音声送信部から送信される前記無線信号を受信する音声受信部と、前記音声受信部で受信した無線信号に基づく第2の音声を出力するための第2の音声出力部とを備えたことを特徴とする。
この映像表示装置によれば、遠隔操作を行うためのリモコンが、音声送信部から送信される無線信号を受信する音声受信部と、受信した無線信号に基づく音声を出力するための第2の音声出力部とを備えているため、リモコンを介して第2の音声を聞くことが可能となる。この結果、複数の人が異なる映像及び音声を視聴する場合に、それぞれの視聴位置が制限されることがなくなり、利便性が向上する。
この映像表示装置において、前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部とをさらに備え、前記表示切換部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記第2の状態に切り換えることが望ましい。
この映像表示装置によれば、リモコン収容部からリモコンを取り出すことによって、第2の状態に移行させることが可能となる。この結果、複数の人が異なる映像や音声を視聴可能な状態に容易に移行することが可能となり、利便性が向上する。
この映像表示装置において、前記音声送信部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記無線信号を送信すること望ましい。
この映像表示装置によれば、リモコンがリモコン収容部に収容されている場合、つまり、表示部に第2の映像が表示されない場合には、無線信号(第2の音声信号)を送信しないため、不要な電力消費を抑制することが可能となる。
本発明の映像表示装置は、第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、遠隔操作を行うためのリモコンと、前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部と、を備え、前記表示切換部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記第2の状態に切り換えることを特徴とする。
この映像表示装置によれば、リモコン収容部からリモコンを取り出すことによって、第2の状態に移行させることが可能となる。この結果、複数の人が異なる映像や音声を視聴可能な状態に容易に移行することが可能となり、利便性が向上する。
本発明の映像表示装置の制御方法は、第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、遠隔操作を行うためのリモコンと、前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部とを備えた映像表示装置の制御方法であって、前記リモコン検知部が、前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出されたことを検知するステップと、前記リモコン検知部が、前記第1の状態で前記リモコンが取り出されたことを検知した場合に、前記表示切換部が、前記表示部の表示状態を前記第2の状態に切り換えるステップとを備えたことを特徴とする。
この制御方法によれば、リモコン収容部からリモコンを取り出すことによって、第2の状態に移行させることが可能となる。この結果、複数の人が異なる映像や音声を視聴可能な状態に容易に移行することが可能となり、利便性が向上する。
また、上述した映像表示装置及びその制御方法が、映像表示装置に備えられたコンピュータを用いて構築されている場合には、本発明は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷物、プロジェクタの内部記憶装置(RAMやROM等のメモリ)、及び外部記憶装置等、前記コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明の実施形態に係る映像表示装置について、図面を参照して説明する。本実施形態の映像表示装置は、テレビ放送電波を受信して、テレビ放送に基づくテレビ映像を表示可能なテレビジョン装置である。
図1(a)、(b)は、本実施形態の映像表示装置を示す正面図である。
図1(a)、(b)に示すように、映像表示装置1は、装置本体2と、装置本体2を遠隔操作するための2つのリモコンR1,R2とで構成されている。
装置本体2の正面には、映像を表示する表示部11、音声を出力するスピーカ12、リモコンR1,R2からの操作信号(赤外線信号)を受信する操作信号受信部13、及び、リモコンR2を収容可能なリモコン収容部4が備えられている。また、リモコンR2は、ヘッドホンHやイヤホン等の音声出力機器を接続可能な音声出力端子(ステレオミニジャック)65をその側面に備えている。
ここで、本実施形態の映像表示装置1は、図1(a)に示すように、表示部11の略全面に1つの番組P1を表示する全画面表示状態と、図1(b)に示すように、表示部11に2つの番組P1,P2を並べて表示する2画面表示状態とを切り換え可能になっている。リモコンR1は、全画面表示状態及び2画面表示状態において、番組P1の変更(チャンネルの変更)やその音量の調整等を行うために用いられるものである。また、リモコンR2は、2画面表示状態において、番組P2の変更(チャンネル変更)やその音量の調整等を行うためのものであり、必要に応じてリモコン収容部4から取り出され、使用後にリモコン収容部4に収容される。なお、全画面表示状態は、本発明の第1の状態に相当し、2画面表示状態は、本発明の第2の状態に相当する。
図2は、映像表示装置1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、映像表示装置1の装置本体2は、前述した表示部11、スピーカ12、操作信号受信部13に加えて、制御部10と、リモコン検知部14と、信号処理部15とを備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)や、フラッシュメモリ等からなるROM(Read Only Memory)、各種データの一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等によって構成されており、コンピュータとして機能する。制御部10は、操作信号受信部13、リモコン検知部14、信号処理部15に接続されており、ROMに記憶されている制御プログラムに従って、映像表示装置1の動作を統括制御する。
操作信号受信部13は、赤外線を検知可能なフォトダイオード等によって構成され、リモコンR1,R2から送信される赤外線の操作信号を受信して当該操作信号を制御部10に伝達する。リモコンR1,R2から送信される操作信号としては、電源のオン・オフや、放送チャンネルの選局、音量の調整等を指示するための信号が入力される。
リモコン検知部14は、リモコン収容部4(図1参照)の内部に備えられており、リモコン収容部4にリモコンR2が収容されているか否かを検知して、検知結果を表す検知信号を制御部10に出力する。検知方法としては、リモコンR2の出し入れに伴ってオン・オフを切り換える機械式のスイッチ機構や、光センサ、磁気センサ等の各種方法を用いることができる。
信号処理部15は、2つのチューナ21,22、2つのデマルチプレクサ23,24、2つの映像信号処理部25,26、2つの音声信号処理部27,28、映像出力回路29、音声出力回路30、FM(Frequency Modulation)トランスミッタ31等を備えており、これらは制御部10の制御に従って動作する。
信号処理部15には、デジタルのテレビ放送電波を受信可能なアンテナANが接続されており、アンテナANが受信したテレビ放送電波は、テレビ放送信号としてチューナ21,22に入力される。チューナ21,22は、入力されるテレビ放送信号から、リモコンR1,R2を用いて選局された放送チャンネルの放送信号を取り出し、それぞれデマルチプレクサ23,24に出力する。なお、テレビ放送電波に含まれる放送信号は、MPEG2のトランスポートストリームであり、映像信号を符号化したビデオストリームや、音声信号を符号化したオーディオストリーム等が多重化された信号である。
なお、これ以降、チューナ21で取り出された放送信号に含まれる映像信号(ビデオストリーム)、音声信号(オーディオストリーム)をそれぞれ第1の映像信号、第1の音声信号とも呼び、チューナ22で取り出された放送信号に含まれる映像信号(ビデオストリーム)、音声信号(オーディオストリーム)をそれぞれ第2の映像信号、第2の音声信号とも呼ぶ。
デマルチプレクサ23,24は、それぞれチューナ21,22から入力されるトランスポートストリームを、ビデオストリームやオーディオストリーム等に分離し、ビデオストリームを映像信号処理部25,26にそれぞれ出力し、オーディオストリームを音声信号処理部27,28にそれぞれ出力する。
映像信号処理部25,26は、ビデオデコーダ等を有しており、それぞれデマルチプレクサ23,24から入力されるビデオストリームを復号化して、符号化前の映像信号を復元するとともに、復元した映像信号に各種信号処理を施して、映像出力回路29に出力する。
映像出力回路29は、制御部10に指示に基づいて、映像信号処理部25,26から入力される映像信号を、表示部11で表示可能な形式の映像信号に変換し、変換後の映像信号を表示部11に出力する。このとき、映像出力回路29は、制御部10の指示に従って全画面表示状態と2画面表示状態とを切り換えることができる。全画面表示状態では、映像出力回路29は、映像信号処理部25から入力される第1の映像信号に基づく映像(第1の映像)を表示部11の略全面に表示させ、2画面表示状態では、映像信号処理部25,26からそれぞれ入力される映像信号に基づく2つの映像、即ち第1の映像信号に基づく映像(第1の映像)と第2の映像信号に基づく映像(第2の映像)とを表示部11に並べて表示させる。なお、制御部10は、表示状態(全画面表示状態か2画面表示状態か)の切り換えを映像出力回路29に指示する際に、切り換え後の表示状態を表す情報(表示情報)を自らのRAMに記憶するようになっており、この表示情報を参照することにより、現在の表示状態を認識することができる。
表示部11は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プロジェクタ、リアプロジェクタ等を利用した表示手段であり、映像出力回路29から入力される映像信号に基づく映像を表示する。
音声信号処理部27,28は、オーディオデコーダ等を有しており、それぞれデマルチプレクサ23,24から入力されるオーディオストリームを復号化して、符号化前の音声信号を復元するとともに、復元した音声信号に各種信号処理を施す。音声信号処理部27は、処理後の音声信号(第1の音声信号)を音声出力回路30に出力し、音声信号処理部28は、処理後の音声信号(第2の音声信号)をFMトランスミッタ31に出力する。
音声出力回路30は、音声信号処理部27から入力される第1の音声信号をD/A変換し、さらにリモコンR1によって指定された音量となるよう増幅した後、これをスピーカ12に出力する。この結果、第1の音声信号に基づく音声(第1の音声)が、スピーカ12から出力される。
FMトランスミッタ31は、音声信号処理部28から入力される第2の音声信号をD/A変換し、変換後の音声信号を所定の周波数帯でFM変調して、変調後の音声信号(FM波)を図示しない送信アンテナにより無線信号として送信する。なお、送信した音声信号が放送波と干渉することがないよう、FM変調する際の周波数帯をユーザが複数の周波数帯から選択できるようにすることが望ましい。
リモコンR1は、制御部40と、操作部41と、操作信号送信部42とを備えている。
制御部40は、CPUやROM等からなり、ROMに記憶されている制御プログラムに従ってリモコンR1の動作を統括制御する。
操作部41は、装置本体2を遠隔操作するための複数の操作キーで構成されている。操作部41が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを指示するための電源キー、チューナ21において放送チャンネルの選局を行うためのチャンネルキー、チューナ21で選局された放送チャンネルの音量を調整するためのボリュームキー等がある。ユーザがこれらの操作キーを操作(押下)すると、操作部41は、操作された操作キーを特定可能な信号を制御部40に出力する。制御部40は、入力された信号に基づいて、操作された操作キーに対応する操作信号を操作信号送信部42に出力する。
操作信号送信部42は、赤外線を発するLED(Light Emitting Diode)等によって構成され、制御部40から入力される操作信号に基づいて、赤外線の操作信号を送信する。
リモコンR2は、制御部60と、操作部61と、操作信号送信部62と、FM受信部63と、音声出力回路64と、音声出力端子65とを備えている。
制御部60、操作部61、及び操作信号送信部62は、それぞれリモコンR1における制御部40、操作部41、及び操作信号送信部42と同等の構成、機能を有するものであるが、操作部61が備える操作キーとしては、チューナ22において放送チャンネルの選局を行うためのチャンネルキー、チューナ22で選局された放送チャンネルの音量を調整するためのボリュームキー等がある。
FM受信部63は、FMトランスミッタ31から送信された第2の音声信号を図示しない受信アンテナによって受信して復調する。
音声出力回路64は、FM受信部63で復調された第2の音声信号を、リモコンR2によって指定された音量となるよう増幅した後、これを音声出力端子65に出力する。この結果、第2の音声信号に基づく音声(第2の音声)が、音声出力端子65に接続されたヘッドホンHから出力される。
次に、映像表示装置1の動作について説明する。なお、リモコンR2は、リモコン収容部4に収容された状態にあるものとする。
映像表示装置1に商用電源が供給されると、制御部10は、制御プログラムに従った動作を開始し、所定の初期化動作を行った後、映像出力回路29に指示をして、第1の映像信号に応じた映像を表示部11の略全面に表示させる。この状態(全画面表示状態)では、FMトランスミッタ31は、制御部10の指示により、第2の音声信号の送信を停止している。
制御部10は、操作信号受信部13から入力される操作信号を定期的に監視しており、ユーザは、リモコンR1を用いてチャンネルの変更や音量の増減等の各種操作を行うことができる。
さらに、制御部10は、リモコン検知部14からの検知信号を定期的に監視しており、この検知信号に基づいて、リモコンR2の収容状況に応じた動作を行う。
図3は、リモコンR2の収容状況に応じた動作を説明するためのフローチャートである。
図3に示すように、ステップS101では、制御部10は、リモコン検知部14からの検知信号に基づいて、リモコンR2がリモコン収容部4から取り出された状態にあるか、或いはリモコンR2がリモコン収容部4に収容された状態にあるかを判断する。この結果、リモコンR2がリモコン収容部4から取り出された状態にある場合には、ステップS102に移行する。一方、リモコンR2がリモコン収容部4に収容された状態にある場合には、ステップS105に移行する。
リモコンR2がリモコン収容部4から取り出された状態にあり、ステップS102に移行した場合には、制御部10は、RAMに記憶されている表示情報を参照して、表示部11の表示状態が2画面表示状態か否かを判断する。この結果、2画面表示状態である場合には処理を終了し、全画面表示状態である場合には、ステップS103に移行する。
ステップS102において、表示部11が全画面表示状態であり、ステップS103に移行した場合には、制御部10は、映像出力回路29に指示をして2画面表示状態に切り換え、第1の映像信号に基づく映像と、第2の映像信号に基づく映像とを並べて表示部11に表示させる(図1(b)参照)。
その後、ステップS104では、制御部10は、FMトランスミッタ31に指示をして、第2の音声信号の送信を開始させた後、処理を終了する。
一方、ステップS101において、リモコンR2がリモコン収容部4に収容された状態にあり、ステップS105に移行した場合には、制御部10は、RAMに記憶されている表示情報を参照して、表示部11の表示状態が全画面表示状態か否かを判断する。この結果、全画面表示状態である場合には処理を終了し、2画面表示状態である場合には、ステップS106に移行する。
ステップS105において、表示部11が2画面表示状態にあり、ステップS106に移行した場合には、制御部10は、映像出力回路29に指示をして全画面表示状態に切り換え、第1の映像信号に基づく映像を表示部11の略全面に表示させる(図1(a)参照)。
その後、ステップS107では、制御部10は、FMトランスミッタ31に指示をして、第2の音声信号の送信を停止させた後、処理を終了する。
映像表示装置1は、上記のように動作するため、ユーザは、リモコン収容部4からリモコンR2を取り出すことによって、表示部11の表示状態を全画面表示状態から2画面表示状態にすることができる。また、取り出したリモコンR2の音声出力端子65にヘッドホンHを接続することにより、2画面表示状態になって新たに表示された映像に対応する音声を聴くことができる。その後、ユーザが、リモコンR2をリモコン収容部4に収容すれば、表示部11の表示状態は、2画面表示状態から全画面表示状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態の映像表示装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の映像表示装置1によれば、遠隔操作を行うためのリモコンR2が、FMトランスミッタ31から送信される第2の音声信号を受信するFM受信部63と、この音声信号に基づく音声を出力するための音声出力回路64及び音声出力端子65とを備えているため、リモコンR2を介して第2の音声信号に基づく音声を聞くことが可能となる。この結果、複数の人が異なる映像及び音声を視聴する場合に、それぞれの視聴位置が制限されることがなくなり、利便性が向上する。
(2)本実施形態の映像表示装置1によれば、リモコン収容部4からリモコンR2を取り出すことによって、2画面表示状態に移行させることが可能となるため、複数の人が異なる映像や音声を視聴可能な状態に容易に移行することが可能となり、利便性が向上する。
(3)本実施形態の映像表示装置1によれば、リモコンR2がリモコン収容部4に収容されている場合、つまり、表示部11に第2の映像信号に基づく映像が表示さてれない場合には、FMトランスミッタ31から第2の音声信号が送信されないため、不要な電力消費を抑制することが可能となる。
なお、本明細書において、音声出力回路30及びスピーカ12は、本発明の第1の音声出力部に相当し、FMトランスミッタ31は、本発明の音声送信部に相当し、FM受信部63は、本発明の音声受信部に相当し、音声出力回路64及び音声出力端子65は、本発明の第2の音声出力部に相当する。また、制御部10及び映像出力回路29は、全画面表示状態(第1の状態)と2画面表示状態(第2の状態)とを切り換えることから、本発明の表示切換部に相当する。
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態では、デジタルのテレビ放送電波を受信可能な構成を示しているが、アナログ形式の映像表示装置についても、本発明を適用可能である。
前記実施形態では、装置本体2が内蔵するチューナ21,22から映像信号及び音声信号が入力される構成を示したが、映像信号及び音声信号の供給元は内蔵のチューナ21,22に限られず、外付けのチューナや、各種映像再生装置、パーソナルコンピュータ等、外部の画像供給装置であってもよい。このため、映像表示装置としては、テレビジョン装置に限定されず、映像信号及び音声信号が複数組入力され得る構成を有していれば、他の表示装置についても適用可能である。
また、装置本体2が内蔵する記憶装置や、外部から装着された記憶媒体(いずれも図示せず)等に記憶されている映像データや音声データを映像信号や音声信号として読み出し、これらの信号に基づいた映像表示や音声出力を行う態様とすることも可能である。
前記実施形態では、2つの番組(映像)を並べて表示可能な構成を示したが、3つ以上の番組(映像)を表示可能な構成としてもよい。
(a)、(b)は、映像表示装置を示す正面図。 映像表示装置の概略構成を示すブロック図。 リモコンの収容状況に応じた動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…映像表示装置、2…装置本体、4…リモコン収容部、10…制御部、11…表示部、12…スピーカ、13…操作信号受信部、14…リモコン検知部、15…信号処理部、21,22…チューナ、23,24…デマルチプレクサ、25,26…映像信号処理部、27,28…音声信号処理部、29…映像出力回路、30…音声出力回路、31…FMトランスミッタ、40…制御部、41…操作部、42…操作信号送信部、60…制御部、61…操作部、62…操作信号送信部、63…FM受信部、64…音声出力回路、65…音声出力端子、AN…アンテナ、H…ヘッドホン、R1,R2…リモコン。

Claims (5)

  1. 第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、
    前記第1の映像信号に対応する第1の音声信号に基づく第1の音声を出力するための第1の音声出力部と、
    前記第2の映像信号に対応する第2の音声信号を無線信号に変換し、当該無線信号を送信する音声送信部と、
    遠隔操作を行うためのリモコンと、
    を備え、
    前記リモコンは、
    前記音声送信部から送信される前記無線信号を受信する音声受信部と、
    前記音声受信部で受信した無線信号に基づく第2の音声を出力するための第2の音声出力部と、
    を備えたことを特徴とする映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の映像表示装置であって、
    前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、
    前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、
    前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部と、
    をさらに備え、
    前記表示切換部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記第2の状態に切り換えることを特徴とする映像表示装置。
  3. 請求項2に記載の映像表示装置であって、前記音声送信部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記無線信号を送信することを特徴とする映像表示装置。
  4. 第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、
    前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、
    遠隔操作を行うためのリモコンと、
    前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、
    前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部と、を備え、
    前記表示切換部は、前記第1の状態で前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出された場合に、前記第2の状態に切り換えることを特徴とする映像表示装置。
  5. 第1の映像信号に基づく第1の映像、及び第2の映像信号に基づく第2の映像を表示可能な表示部と、
    前記表示部の略全面に前記第1の映像を表示させる第1の状態と、前記表示部に前記第1の映像及び前記第2の映像を並べて表示する第2の状態とを切り換える表示切換部と、
    遠隔操作を行うためのリモコンと、
    前記リモコンを収容可能なリモコン収容部と、
    前記リモコン収容部に前記リモコンが収容されているか否かを検知するリモコン検知部と、
    を備えた映像表示装置の制御方法であって、
    前記リモコン検知部が、前記リモコン収容部から前記リモコンが取り出されたことを検知するステップと、
    前記リモコン検知部が、前記第1の状態で前記リモコンが取り出されたことを検知した場合に、前記表示切換部が、前記表示部の表示状態を前記第2の状態に切り換えるステップと、
    を備えたことを特徴とする映像表示装置の制御方法。
JP2006335371A 2006-12-13 2006-12-13 映像表示装置及びその制御方法 Withdrawn JP2008148182A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019017079A (ja) * 2018-08-29 2019-01-31 マクセル株式会社 表示装置
JP2019193300A (ja) * 2019-07-04 2019-10-31 マクセル株式会社 表示装置

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