JP2012160913A - デジタル放送受信機及び音声出力信号制御方法 - Google Patents

デジタル放送受信機及び音声出力信号制御方法 Download PDF

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光孝 桑原
Yasuhiko Kitamura
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Abstract

【課題】デジタル放送受信機のスピーカと外部音響機器に接続されたスピーカの音声信号の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることが可能なデジタル放送受信機及び音声出力信号制御方法を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信機は、試験用音声信号を生成し外部音響機器に供給する試験用音声信号発生部と、前記外部音響機器が前記試験用音声信号を増幅し、前記外部音響機器に接続されたスピーカから発生した外部音声を取得するマイクロホンと、前記試験用音声信号発生部が生成した前記試験用音声信号と前記マイクロホンによって生成された外部音声信号との位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号の位相を反転させる位相反転部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、デジタル放送を受信するデジタル放送受信機及びその音声出力信号制御方法に関する。
近年、地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送が本格的に運用され、多くの番組が高画質、高音質で視聴できる環境が整ってきた。デジタル放送の音声についてはCD(Compact Disc)並みの高音質放送が実現されており、ステレオ放送だけでなく5.1チャンネルサラウンド放送のような多チャンネル音声放送が可能となっている。
5.1チャンネルサラウンド放送を再生する場合には、左右のフロントスピーカ、センタースピーカ、左右のリヤスピーカ、そして低音のみを鳴らすサブウーファという6本のスピーカが使用される。デジタルテレビのようなデジタル放送受信機を用いて映像を見ながら5.1チャンネルサラウンド放送を楽しむときには、デジタルテレビのスピーカを左右のフロントスピーカあるいはセンタースピーカとして用い、他のチャンネルの音声はデジタルテレビに外部音響機器を接続し、その外部音響機器に接続されたスピーカを用いることが考えられる。
このとき、デジタルテレビのスピーカから発生される音声と外部音響機器に接続されたスピーカの位相がずれていると、良好な音場再生が得られず、場合によっては利用者が違和感を覚えることさえある。このように利用者が違和感を覚えたときに利用者がリモコンによってデジタルテレビのスピーカから発生される音声の位相を反転させることが提案されている。
特開2004−112317号公報
利用者の聴覚によって、位相のずれを判断する場合には、聴覚の個人差や利用者の視聴位置の違いによって位相のずれの感じ方に違いが生ずる。従って位相のずれを正確に判定するのは困難となる場合がある。利用者の聴覚に依らずに正確で簡便に位相ずれを補正できるデジタル放送受信機が求められている。
本発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、デジタル放送受信機のスピーカと外部音響機器に接続されたスピーカの音声の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることが可能なデジタル放送受信機及び音声出力信号制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、実施形態によれば、デジタル放送受信機は、試験用音声信号を生成し外部音響機器に供給する試験用音声信号発生部と、前記外部音響機器が前記試験用音声信号を増幅し、前記外部音響機器に接続されたスピーカから発生した外部音声を取得するマイクロホンと、前記試験用音声信号発生部が生成した前記試験用音声信号と前記マイクロホンによって生成された外部音声信号との位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号の位相を反転させる位相反転部とを有する。
実施形態の構成の一例を示した概観斜視図。 実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示したブロック図。 実施形態に係る音声処理部の構成を示したブロック図。 外部音声信号の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図。 外部音声信号の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図。 外部音声信号の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図。 外部音声信号の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図。 外部音声信号の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図。 音声信号反転制御の動作手順を示したフローチャート。 第2の実施形態に係る音声処理部の構成を示したブロック図。 第3の実施形態に係る音声処理部の構成を示したブロック図。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態の構成の一例を示した概観斜視図である。デジタル放送受信機1は、筐体2と、筐体2を支持するスタンド3を備えている。筐体2は前面側に液晶パネルやPDPパネル等の表示パネル4が配置され、表示パネル4の背面側に表示パネル4を支持する図示しないフレームが配置されている。フレームには表示パネル4を駆動するための図示しない回路基板や電源回路が設置されている。
筐体2は、筐体2の前面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う前面カバー5と、筐体2の背面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う背面カバー6とによって外面が囲まれている。画面7は、表示パネル4の前面カバー5の窓部5aの内側の表示部分である。デジタル放送受信機1の筐体2の背面には外部音響機器50へ音声信号を送出するための音声出力端子8が設置されている。
デジタル放送受信機1の前面の下部の両側にスピーカ9が配置されている。右スピーカ9aは、前面カバー5の前面下部の右側にあるネット状のカバー10aの内側に配置されている。左スピーカ9bは、前面カバー5の前面下部の右側にあるネット状のカバー10bの内側に配置されている。なお、ネット状のカバー10は、デジタル放送受信機1の概観デザインの都合によって、筐体2の底面側に配置されたり、背面側に配置される場合がある。スピーカ9もこれに対応して底面側や背面側に向けて配置される場合がある。また、スピーカ9の形状や設置場所によって、ネット状のカバーが利用されない場合もある。
デジタル放送受信機1の前面側の上部にマイクロホン11が配置されている。マイクロホン11は、前面カバー5の前面上部の粗中央にある開口部12の内側に配置されている。マイクロホン11は、外部音響機器50に接続された外部スピーカ51から放射された音声を取得し電気信号に変換する。なお、マイクロホン11の設置位置は、前面側の上部に限るものではない。
リモコン13は赤外線あるいはBluetooth(登録商標)等による無線通信を利用して、デジタル放送受信機1の操作受信部へ操作信号を送る操作機器である。
外部音響機器50は、デジタル放送受信機1から送出された音声信号を受けてこの音声信号を増幅し、外部スピーカに出力する。外部スピーカ51a、51bは外部音響機器50から送出された音声信号を音声に変換して音声を放出する。外部音響機器50は、デジタル放送受信機1から複数の音声信号を受信することができる。また複数の増幅器を備えており、複数のスピーカを駆動することができる。
外部音響機器50には音声入力端子52が設けられており、この音声入力端子52とデジタル放送受信機1の音声出力端子8の間は音声接続ケーブル53によって接続されている。また外部音響機器50にはスピーカ端子54が設けられており、このスピーカ端子54と外部スピーカ51a、51bの間はスピーカケーブル55a、55bによって接続されている。
図2は、実施形態に係るデジタル放送受信機1の構成を示したブロック図である。デジタル放送受信機1は、デジタル放送を受信可能であって、画面に放送番組の映像を表示するデジタルテレビ等の受信装置である。
アンテナ15は、放送局36から送信された放送電波を受信するための地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送用のアンテナである。チューナ16は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送あるいはケーブルテレビ放送の放送信号の中から所望のチャンネルの放送信号を選局する。チューナ16は、複数のチューナユニットから構成されており、同時に複数の放送を受信することができる。アンテナ端子16aはアンテナ15が接続される端子である。
復調器17は、各々のデジタル放送の変調方式に対応して復調する。地上デジタル放送の信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調で、衛星デジタル放送の信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調で、MPEG(Moving Picture Experts Group)−TS(Transport Stream)に復調され、デコード処理部18に出力される。
デコード処理部18は、MPEGデコーダ、映像音声デコーダ等の機能を有する。デコード処理部18は、復調器17から送信されたMPEG−TSデータをセクション化して、番組情報のデータをデコードする。映像PES(Packetized Elementary Stream)に対しては映像ES(Elementary Stream)化、音声PESに対しては音声ES化を行って映像データ及び音声データをデコードする。また、デコード処理部18は、記録装置19から入力された映像データ及び音声データをデコードする。
記録装置19は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)あるいはODD(Optical Disc Drive)等を含む記録手段である。記録装置19には情報を記録再生するためのエンコーダとデコーダが搭載されており、該エンコーダとデコーダを介してMPEG−TSデータが記録再生形態に適したフォーマットに変調されHDD、SSDあるいはODDに記録され、また再生される。再生データは、デコード処理部18でデコードされる。
重畳処理部20は、デコード処理部18からの映像データと、バス25を介して転送されるデータ放送やGUI(Graphical User Interface)制御部33によるウィンドウ描画をプレーン管理して、映像データとの重ね合わせを行い、映像処理部21に送る。
映像処理部21は、表示装置22で表示可能なフォーマット(画素数、フレーム周波数、走査方式)に変換したり、表示色を任意に調整したりして、表示装置22に出力して映像を画面7に表示させる。
音声処理部23は、デコード処理部18から伝送されたデジタルの音声データを、スピーカ9あるいはイヤーホーンで再生可能なアナログ音声信号に変換し増幅した後、スピーカ9あるいはイヤーホーンに出力して音声を再生させる。
音声処理部23は、音声信号位相制御部24の機能を有する。音声信号位相制御部24は、試験用音声信号を使ってデジタル放送受信機1の試験用音声信号と外部スピーカ51から放射された外部音声により生成された外部音声信号との位相差を検出する。外部音響機器50が試験用音声信号を増幅し、外部音響機器50に接続された外部スピーカ51に送出し、外部スピーカ51が発生した外部音声をマイクロホン11により取得する。マイクロホンは外部音声信号を生成する。また音声信号極性制御部24は、デコード処理部18から伝送された音声データの位相を反転する機能を有する。
デジタル放送受信機1は、上記した受信動作を含むその全ての動作を制御部26によって統括的に制御されている。制御部26はMPU(Micro Processing Unit)27が搭載されており、バス25を介して接続された各構成要素を制御する。
RAM(Random Access Memory)28は、制御部26のデータ処理に必要な各種データを格納するリードライトメモリであり、映像データ等を格納するバッファメモリとして動作する。ROM(Read Only Memory)29は読出し専用メモリであり、MPU27が実行する制御のプログラムなどを格納している。
フラッシュメモリ30は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ30は、録画番組情報、録画予約情報、各種機能の設定情報等を記憶する機能を有する。
操作受信部31は、操作機器32から送信される操作信号を受信し、制御部26に転送する。操作機器32は、例えば、赤外線あるいはBluetooth(登録商標)等による無線通信を利用したリモコン(リモートコントローラ、remote controller)13、有線式あるいは無線式キーボード等であり、操作信号を送出する。操作受信部31は、これらリモコン13、キーボード等から操作信号を受信する。
制御部26は、GUI制御部33、位相反転判定部34、位相反転設定部35の機能を有する。これらの機能は、制御部26のMPU27が実行するアプリケーションであり、通常はROM29に格納されており、使用時にはMPU27によって読み出され実行される。
GUI制御部33は、GUIデータを生成し、この生成されたGUIデータはバス25を介して重畳処理部20へ送信される。重畳処理部20に送付されたGUIデータは、例えば放送番組の映像データに重畳処理されたり、あるいはGUI単独画面として処理され、映像処理部21へ伝送される。
位相反転判定部34は、音声信号極性制御部24から、デジタル放送受信機1の試験用音声信号と外部スピーカ51から放射された試験用音声信号音による外部音声信号の位相差の検出信号を受信し、検出信号に応じて音声信号の位相を反転するか否かを判定し、位相を反転する場合には、音声信号極性制御部24に位相反転を実行させる。
位相反転設定部35は、音声信号反転制御の各種設定項目を設定し、設定情報をフラッシュメモリ30に記憶させる。音声信号反転制御については後述する。
図3は、実施形態に係る音声処理部23の構成を示したブロック図である。音声処理部23は、音声信号位相制御部24、音声信号増幅部37、外部音声信号増幅部38により構成されている。音声信号極性制御部24は、位相反転部39、試験用音声信号発生部40、位相差検出部41、切り替え部42により構成されている。
位相反転部39は、デコード処理部18から伝送された音声信号A0の位相を反転する機能を有する。位相反転部39は、位相反転判定部34の指示に基づいてデコード処理部18から伝送された音声信号A0の位相を反転したり、反転しなかったりする。位相反転部39を通過した音声信号は音声信号増幅部37に送出される。
試験用音声信号発生部40は、試験用音声信号A1を生成する。試験用音声信号A1は、例えば、周波数が150Hz〜200Hz程度のサイン(sin)波である。この試験用音声信号A1は、デジタル放送受信機1によって出力される音声と、外部音響機器50に接続された外部スピーカ51によって出力される音声の位相差を検出するために利用される。試験用音声信号A1は、切り替え部42を経由してデジタル放送受信機1の音声出力端子8に出力され、さらに音声出力端子8に接続された外部音響機器50に出力される。また、試験用音声信号A1は、位相差検出部41にも送出される。
位相差検出部41は、試験用音声信号発生部40から送出された試験用音声信号A1と、マイクロホン11によって生成された外部音声信号A3が外部音声信号増幅部37によって増幅された外部音声信号A4との位相差を検出する。検出された位相差の値は制御部26の位相反転判定部34へ送出される。
切り替え部42は、音声出力端子8に出力される音声信号を切り替えるスイッチであり制御部26によって切り替えられる。音声信号反転制御が実行される場合には42c側に切り替えられ、音声出力端子8には、試験用音声信号A1が出力される。音声信号反転制御が実行されていないときには、42b側に切り替えられ、音声出力端子8には、デコード処理部18から伝送された音声信号A0が出力される。
音声信号増幅部37は、位相反転部39から伝送された音声信号を、スピーカ9で再生可能なアナログ音声信号に変換し増幅した後、スピーカ9あるいはイヤーホーンに出力して音声を再生させる。
外部音声信号増幅部38は、マイクロホン11によって生成された外部音声信号A3を受けて、この外部音声信号A3を位相差検出部41が検出可能な大きさに調整し外部音声信号A4とする。
次に音声信号反転制御について説明する。音声信号反転制御は、試験用音声信号A1を使ってデジタル放送受信機1の試験用音声信号A1と外部スピーカ51から放射された外部音声A2により生成された外部音声信号A4との位相差を検出し、位相差が所定の範囲内の場合には、位相反転部39にてデコード処理部18から伝送された音声信号A0の位相を反転する制御である。この制御により、デジタル放送受信機1のスピーカ9と外部音響機器50に接続されたスピーカ51の音声の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることができる。位相差が所定の範囲外の場合には、反転処理は行わない。
試験用音声信号発生部40から試験用音声信号A1が、切り替え部42を経由して音声出力端子8に出力される。試験用音声信号A1が出力端子8に接続された外部音響機器50に入力され、外部音響機器50内で増幅されるなどして、外部音響機器50に接続された外部スピーカ51a、51bから外部音声A2として放出される。外部スピーカ51a、51bから放出された外部音声A2をマイクロホン11で取得し、マイクロホン11が外部音声信号A3に変換する。外部音声信号A3は外部音声信号増幅器38に送出され、外部音声信号増幅器38にて増幅されるなどして調整され外部音声信号A4となる。外部音声信号A4は、位相差検出部41へ送出される。
位相差検出部41は、試験用音声信号発生部40から受信した試験用音声信号A1と外部音声信号増幅器38から受信した外部音声信号A4の位相差を検出する。2つの音声信号の位相差の検出については種々の方法が考案されており、適宜適用すればよい。また位相差の検出についてはデジタル信号で行う場合、あるいはアナログ信号で行う場合についても適宜適用すればよい。位相差検出部41において検出された位相差は、デジタル信号に変換されて制御部26の位相反転判定部34へ送出される。
位相反転判定部34は、位相差検出部41から受信した位相差のデータを用いて、位相反転部39に入力される音声信号A0を反転するか否かを判定する。位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号A0の位相を反転させ、位相差が所定の範囲外の場合には、反転させない。所定の範囲とは、例えば位相差が91度以上から270度未満である。この所定の大きさは利用者が画面7に表示されたGUI画面上で設定できる。設定値は、位相反転設定部35によってフラッシュメモリ30に記憶される。以上が音声信号反転制御の概要である。
図4乃至図8は、試験用音声信号A1と外部音声信号A4の位相差を示し、外部音声信号A4の位相を反転する場合の反転前と反転後の位相差の大きさの違いを比較した図である。図4、図5、図6は、試験用音声信号A1と外部音声信号A4の位相差が91度以上から270度未満の場合である。図7、図8は位相差が91度未満、270度以上の場合である。
図4(a)において、試験用音声信号A1(A1信号)を実線で示す。外部音声信号A4(A4信号)を破線で示す。A4信号はA1信号に対して約110度位相がずれている。この位相のずれを位相差D1で示す。所定の範囲(例えば、位相差が91度以上から270度未満の部分)をハッチングで示す。この場合には位相差D1はハッチングの範囲内にある。図4(b)において、A4信号の位相を反転した信号を細かい破線で示す。A1信号に対するこのA4信号の反転信号の位相のずれを位相差D2で示す。位相差D2は位相差D1より小さくなっていることが分かる。
図5(a)において、A4信号はA1信号に対して約200度位相がずれている。この位相のずれを位相差D3で示す。所定の範囲(例えば、位相差が91度以上から270度未満の部分)をハッチングで示す。この場合には位相差D3はハッチングの範囲(所定の範囲)内にある。図5(b)において、A4信号の位相を反転した信号を細かい破線で示す。A1信号に対するこのA4信号の反転信号の位相のずれを位相差D4で示す。位相差D4は位相差D3より小さくなっていることが分かる。
図6(a)において、A4信号はA1信号に対して約250度位相がずれている。この場合の位相のずれを位相差D5で示す。位相差D5は360度から約250度を引いた110度である。この場合においても位相差D5は、ハッチングの範囲(所定の範囲)内にある。図6(b)において、A4信号の位相を反転した信号を細かい破線で示す。A1信号に対するこのA4信号の反転信号の位相のずれを位相差D6で示す。位相差D6は位相差D5より小さくなっていることが分かる。
図7(a)において、A4信号はA1信号に対して約70度位相がずれている。この位相のずれを位相差D7で示す。所定の範囲(例えば、位相差が91度以上から270度未満の部分)をハッチングで示す。この場合には位相差D7はハッチングの範囲(所定の範囲)外にある。図7(b)において、A4信号の位相を反転した信号を細かい破線で示す。A1信号に対するこのA4信号の反転信号の位相のずれを位相差D8で示す。位相差D8は位相差D7より大きくなっていることが分かる。
図8(a)において、A4信号はA1信号に対して約290度位相がずれている。この位相のずれを位相差D9で示す。位相差D9は360度から約290度を引いた70度である。位相差D9はハッチングの範囲(所定の範囲)外にある。図8(b)において、A4信号の位相を反転した信号を細かい破線で示す。A1信号に対するこのA4信号の反転信号の位相のずれを位相差D10で示す。位相差D10は位相差D9より大きくなっていることが分かる。
以上のように、所定の範囲を、例えば位相差が91度以上から270度未満とした場合に、位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号A4の位相を反転させることにより、反転前よりも反転後の位相差の方が小さくなる。位相差が所定の範囲外の場合には、反転すると、反転前よりも反転後の位相差の方が大きくなる。従って、位相差が所定の範囲外の場合には、反転させない方がよい。
図9は、音声信号反転制御の動作手順を示したフローチャートである。例えば、利用者がデジタル放送受信機1の設定画面を画面に表示させ、音声位相調整の項目を選択して実行すると、制御部26は音声信号反転制御の処理を開始する。あるいは、位相反転設定部35によってデジタル放送受信機1の電源が投入されたときに音声信号反転制御の処理を実行するように設定することでもよい。
S11において、制御部26は試験用音声信号発生部40に試験用音声信号A1を発生させ、試験用音声信号発生部40は切り替え部42と位相検出部41へ送出する。制御部26は音声信号反転制御の処理の開始と略同時に切り替え部42の入力を42cに切り替える。試験用音声信号A1が外部音響機器50の入力端子52に供給される。
S12にて、制御部26はマイクロホン11が外部音声A2を検出できたかを確認する。具体的には外部音声信号増幅部38に試験用音声信号A1と同じ周波数の音声信号が入力されたかを確認する。外部音声A2を検出できた場合には、S13へ移り、検出できなかった場合にはS14へ移る。
S13において、位相差検出部41は、試験用音声信号発生部40から受信した試験用音声信号A1と外部音声信号増幅器38から受信した外部音声信号A4の位相差を検出する。検出信号を制御部26に送出する。
S14において、制御部26は、外部音声A2が検出できなかったことを画面に表示し、また再試行するか表示して利用者に問い合わせる。S15において、制御部26は利用者から再試行の要求がなければ終了する。再試行の要求があればS11に戻る。
S16において、位相反転判定部34は、位相差が所定の範囲内か否かを判定する。位相差が所定の範囲内の場合には、S17へ移って試験用音声信号A1の発生を停止し、S19へ移る。位相差が所定の範囲外の場合には、S18へ移って試験用音声信号A1の発生を停止し、終了する。
S19において、位相反転判定部34は、位相反転部39に音声信号A0を反転させて終了する。
以上のように、デジタル放送受信機1の試験用音声信号A1と、外部スピーカ51から放射された外部音声A2を元にマイクロホン11により生成され、増幅された外部音声信号A4との位相差を検出し、位相差が所定の範囲内の場合には、位相反転部39にてデコード処理部18から伝送された音声信号A0の位相を反転させることにより、デジタル放送受信機1のスピーカ9と外部音響機器50に接続されたスピーカ51の音声の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る音声処理部の構成を示したブロック図である。この第2の実施形態の各部について、図3に示す第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号である。この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では位相反転部39がデコード処理部18と音声信号増幅部37の間に配置されていたのに対して、第2の実施形態では位相反転部39がデコード処理部18と切り替え部42の間に配置されている構成となっていることである。従って音声処理部23内における音声信号位相制御部24内の位相反転部39の位置が異なっている。
音声信号A0を反転する場合に、第1の実施形態ではデジタル放送受信機1内で増幅される音声信号を反転したのに対し、第2の実施形態では外部音響機器50で増幅される音声信号を反転させる。このようにすることによっても、第1の実施形態と同様にデジタル放送受信機1のスピーカ9と外部音響機器50に接続されたスピーカ51の音声の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることができる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係る音声処理部の構成を示したブロック図である。この第3の実施形態の各部について、図3に示す第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号である。この第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では外部音声を取得するのにマイクロホン11を用いていたが、第3の実施形態ではマイクロホン11の代わりにスピーカ9a、9bを用いた構成となっていることである。スピーカ9a、9bを用いて外部音声A2を音声信号A3に変換することは可能である。音声処理部45内の外部音声信号増幅器46の増幅率をスピーカ9a、9bの変換性能に合わせて適宜変更すればよい。
このようにすることによっても、第1の実施形態と同様にデジタル放送受信機1のスピーカ9と外部音響機器50に接続されたスピーカ51の音声信号の位相を利用者の聴覚によらず正確かつ簡単に合わせることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 デジタル放送受信機
7 画面
8 音声出力端子
9 スピーカ
9a 右スピーカ
9b 左スピーカ
11 マイクロホン
16 チューナ
17 復調器
18 デコード処理部
23 音声処理部
24 音声信号位相制御部
26 制御部
27 MPU
28 RAM
29 ROM
30 フラッシュメモリ
33 GUI制御部
34 位相反転判定部
35 位相反転設定部
37 音声信号増幅部
38 外部音声信号増幅部
39 位相反転部
40 試験用音声信号発生部
41 位相差検出部
42 切り替え部
43 音声処理部
44 音声信号位相制御部
45 音声処理部
50 外部音響機器
51 外部スピーカ
51a 左外部スピーカ
51b 右外部スピーカ
A0 音声信号
A1 試験用音声信号
A2 外部音声
A3 外部音声信号
A4 外部音声信号

Claims (10)

  1. 試験用音声信号を生成し外部音響機器に供給する試験用音声信号発生部と、
    前記外部音響機器が前記試験用音声信号を増幅し、前記外部音響機器に接続されたスピーカから発生した外部音声を取得するマイクロホンと、
    前記試験用音声信号発生部が生成した前記試験用音声信号と前記マイクロホンによって生成された外部音声信号との位相差を検出する位相差検出部と、
    前記位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号の位相を反転させる位相反転部と
    を有するデジタル放送受信機。
  2. 前記位相差検出部が検出した前記位相差が前記所定の範囲内の場合に前記位相反転部に前記音声信号の位相を反転させる位相反転判定部を有する請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  3. 前記所定の範囲は、91度以上270度未満である請求項1または請求項2に記載のデジタル放送受信機。
  4. 前記試験用音声信号は、サイン波である請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  5. 前記マイクロホンは、デジタル放送受信機の前面側に配置されている請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  6. 前記位相差の所定の大きさを設定する位相反転設定部を有する請求項1または請求項2に記載のデジタル放送受信機。
  7. 試験用音声信号を生成し外部音響機器に供給する試験用音声信号発生部と、
    前記外部音響機器が前記試験用音声信号により生成し前記外部音響機器に接続されたスピーカから発生した外部音声を取得するマイクロホンと、
    前記試験用音声信号発生部が生成した前記試験用音声信号と前記マイクロホンによって生成された外部音声信号との位相差を検出する位相差検出部と、
    前記位相差が所定の範囲内の場合には、前記外部音響機器に供給する音声信号の位相を反転させる位相反転部と
    を有するデジタル放送受信機。
  8. 前記所定の範囲は、91度以上270度未満である請求項7に記載のデジタル放送受信機。
  9. 試験用音声信号を生成して外部音響機器に供給し、
    前記外部音響機器が前記試験用音声信号を増幅し、前記外部音響機器に接続されたスピーカから発生した外部音声をマイクロホンによって取得し、
    前記試験用音声信号発生部が生成した前記試験用音声信号と前記マイクロホンによって生成された外部音声信号との位相差を検出し、
    前記位相差が所定の範囲内の場合には、音声信号の位相を反転させる音声出力信号制御方法。
  10. 前記所定の範囲は、91度以上270度未満である請求項9に記載の音声出力信号制御方法。
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