JP2008147570A - 半導体メモリおよびスタティックメモリセルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スタティックメモリセルのデータ保持特性およびデータ書き込み特性を向上する
【解決手段】 スタティックメモリセルの一対の転送トランジスタは、ソース・ドレインの一方および他方をラッチの相補の入出力ノードと一対のビット線とにそれぞれ接続している。各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、ワード線に高レベル電圧が供給されたときに各ビット線からラッチに流れるオン電流は、ラッチから各ビット線に流れるオン電流より小さい。このため、読み出し動作において、低レベルを保持している入出力ノードにビット線から流れる電流量を小さくできる。一方、書き込み動作において、入出力ノードからビット線に引き抜かれる電流量を大きくできる。この結果、特別の制御回路を新たに形成することなく、データ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。
【選択図】 図4
【解決手段】 スタティックメモリセルの一対の転送トランジスタは、ソース・ドレインの一方および他方をラッチの相補の入出力ノードと一対のビット線とにそれぞれ接続している。各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、ワード線に高レベル電圧が供給されたときに各ビット線からラッチに流れるオン電流は、ラッチから各ビット線に流れるオン電流より小さい。このため、読み出し動作において、低レベルを保持している入出力ノードにビット線から流れる電流量を小さくできる。一方、書き込み動作において、入出力ノードからビット線に引き抜かれる電流量を大きくできる。この結果、特別の制御回路を新たに形成することなく、データ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、スタティックメモリセルを有する半導体メモリに関する。
半導体製造技術が進化により、トランジスタ構造の微細化が進んでいる。半導体チップ内において、トランジスタの電気的特性のばらつきは、大きくなる傾向にある。それに伴い、例えば、スタティックメモリセルを有する半導体メモリが安定して動作することが困難になってきている。具体的には、スタティックメモリセルのデータ保持特性およびデータ書き込み特性は低下する傾向にある。データ保持特性およびデータ書き込み特性の低下を防止するために、転送トランジスタのゲート電圧(ワード線電圧)を読み出し時に比べて書き込み時に高く設定する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−265097号公報
しかしながら、上述の手法では、読み出し動作時と書き込み動作時でワード線電圧を変える必要があり、ワードドライバ等の周辺回路が複雑になる。このため、半導体メモリのチップサイズあるいはマクロサイズが大きくなり、半導体メモリの製造コストが増加してしまう。
また、ワード線は複数のメモリセルに接続されており、読み出し動作または書き込み動作において、ワード線に接続された全てのメモリセルがアクセスされるとは限らない。例えば、ワード線に接続されたメモリセルの数がデータ端子の数より多い場合、書き込みデータは、ワード線に接続された一部のメモリセルのみに書き込まれる。残りのメモリセルは、保持しているデータをビット線に出力する。この動作は、読み出し動作と同じである。このため、書き込み動作時にワード線電圧を高くする場合、データが書き込まれないメモリセルは、データ保持特性が低下してしまう。
本発明の目的は、チップサイズを増加することなく、スタティックメモリセルのデータ保持特性およびデータ書き込み特性を向上することである。
スタティックメモリセルは、一対のインバータで構成され相補の入出力ノードを有するラッチと、入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有する。ワード線が、転送トランジスタのゲートに接続され、一対のビット線が、転送トランジスタのソース・ドレインの他方にそれぞれ接続されている。各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、ワード線に高レベル電圧が供給されたときに各ビット線からラッチに流れるオン電流は、ラッチから各ビット線に流れるオン電流より小さい。このため、読み出し動作において、低レベルを保持している入出力ノードにビット線から流れる電流量を小さくでき、メモリセルに保持されているデータが、読み出し動作により反転することを防止できる。一方、書き込み動作において、高レベルを保持している入出力ノードのレベルを反転するために、入出力ノードからビット線に引き抜かれる電流量を大きくできる。この結果、特別の制御回路を新たに形成することなく、データ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。
例えば、転送トランジスタは、ゲートに沿った領域の少なくとも一部において、各ビット線に接続された拡散層領域とゲートとの距離は、ラッチに接続された拡散層領域とゲー
トとの距離より大きく設定される。拡散層領域は、半導体基板内にイオンを選択的に導入することにより形成される。具体的には、半導体基板上に転送トランジスタのゲートが形成された後、転送トランジスタにおけるビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部がマスクされ、半導体基板にイオンを導入して第1拡散層領域が形成される。次に、ゲートの両脇に側壁が形成され、側壁をマスクとして、半導体基板にイオンが導入されて第2拡散層領域が形成される。従来のメモリセルの拡散層領域のみを変更するだけでよいため、メモリセルの大きさを大きくすることなくデータ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。これにより、設計資産を有効に利用でき、開発コストおよび製造コストを削減できる。
トとの距離より大きく設定される。拡散層領域は、半導体基板内にイオンを選択的に導入することにより形成される。具体的には、半導体基板上に転送トランジスタのゲートが形成された後、転送トランジスタにおけるビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部がマスクされ、半導体基板にイオンを導入して第1拡散層領域が形成される。次に、ゲートの両脇に側壁が形成され、側壁をマスクとして、半導体基板にイオンが導入されて第2拡散層領域が形成される。従来のメモリセルの拡散層領域のみを変更するだけでよいため、メモリセルの大きさを大きくすることなくデータ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。これにより、設計資産を有効に利用でき、開発コストおよび製造コストを削減できる。
本発明では、チップサイズを増加することなく、スタティックメモリセルのデータ保持特性およびデータ書き込み特性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示している。半導体メモリは、例えば、スタティックRAM(以下、SRAMと称する)である。SRAMは、単独の半導体チップとして形成され、あるいは、CPU等のコントローラとともにシステムLSIに搭載されるSRAMマクロとして形成される。SRAMは、ワードドライバWD、コラムデコーダCDEC、データ入出力回路I/O、読み書き制御回路RW、プリチャージ回路PRE、動作制御回路CNTLおよびメモリセルアレイARYを有している。
ワードドライバWDは、読み出し動作時および書き込み動作時に、外部から供給されるアドレス信号(ロウアドレス)に応じてワード線WLのいずれかを低レベルから高レベルに活性化する。コラムデコーダCDECは、読み出し動作時および書き込み動作時に、外部から供給されるアドレス信号(コラムアドレス)に応じてコラムスイッチCSWのいずれかをオンするためのコラム選択信号CLを低レベルから高レベルに活性化する。
データ入出力回路I/Oは、読み出し動作時にビット線BL、/BLおよびコラムスイッチCSWを介してメモリセルMCから出力される読み出しデータを図示しない外部データ端子に出力する。また、データ入出力回路I/Oは、書き込み動作時に外部データ端子で受ける書き込みデータを、コラムスイッチCSWを介してメモリセルMCに出力する。
読み書き制御回路RWは、センスアンプSAおよびコラムスイッチCSWを有している。センスアンプSAは、ビット線対BL、/BL毎に形成されている。各センスアンプSAは、読み出し動作時および書き込み動作時に、ビット線BL、/BLの電圧差を差動増幅する。コラムスイッチCSWは、例えば、nMOSトランジスタで構成されており、コラム選択信号が高レベルのときにオンする。書き込みデータの信号量を増幅するためのライトアンプ(図示せず)は、データ入出力回路I/Oまたは読み書き制御回路RWに形成される。
プリチャージ回路PREは、ビット線対BL、/BLをプリチャージ電圧線(例えば、電源線VDD)に接続する複数のトランジスタスイッチ(図示せず)を有している。プリチャージ回路PREは、メモリセルMCがアクセスされないスタンバイ期間に、ビット線対BL、/BLを高レベル電圧にプリチャージする。スタンバイ期間は、書き込み動作と読み出し動作とが実行されない期間であり、ワード線WLが低レベルに非活性化されている期間である。電源電圧VDDは、SRAMの外部から供給されてもよく、SRAMの内
部で生成してもよい。
部で生成してもよい。
動作制御回路CNTLは、SRAMの外部から供給されるコマンド信号に応じて、ワードドライバWD、コラムデコーダCDEC、データ入出力回路I/O、読み書き制御回路RW、プリチャージ回路PREの動作を制御する制御信号(タイミング信号)を出力する。コマンド信号は、例えば、チップセレクト信号、ライトイネーブル信号、アウトプットイネーブル信号である。動作制御回路CNTLは、これ等信号の論理の組み合わせに応じて、読み出し動作を実行するための読み出しコマンド、書き込み動作を実行するための書き込みコマンド、およびスタンバイ状態を検出する。
メモリセルアレイARYは、マトリックス状に配置されたメモリセルMC、図の横方向に配列されるメモリセルMCに接続されたワード線WL、および図の縦方向に配列されるメモリセルMCに接続されたビット線対BL、/BLを有している。メモリセルMCは、メモリセルアレイARY内にマトリックス状に配置されており、ビット線対BL、BLXおよびワード線WLに接続されている。図の縦方向に並ぶメモリセルMCは、同じビット線対BL、BLXに接続されている。図の横方向に並ぶメモリセルMCは、同じワード線WLに接続されている。
例えば、外部データ端子の数は、32ビットであり、メモリセルアレイARYは、32のビット線対BL、/BLを有する16個のコラム領域(図示せず)で構成されている。すなわち、512個のビット線対BL、/BLが、メモリセルアレイARYに形成されている。読み出し動作または書き込み動作において、コラムデコーダCDECは、コラム領域のいずれかを選択するために、コラムアドレス信号に応じて32個のコラムスイッチCSWをオンする。そして、オンしたコラムスイッチCSWに接続された32個のメモリセルMCからデータが読み出され、あるいは、これ等メモリセルMCにデータが書き込まれる。書き込み動作時に、選択されたワード線WLに接続され、かつデータが書き込まれないメモリセルMCは、保持しているデータをビット線に出力する。この動作は、読み出し動作と同じである(擬似的な読み出し動作)。本発明では、後述するように、書き込み動作時に擬似的な読み出し動作を実行するメモリセルMCのデータ保持特性を向上できる。
図2には、図1に示したメモリセルMCの詳細を示している。メモリセルMCは、一対のCMOSインバータで構成され、相補の入出力ノードND1、ND2を有するラッチLTと、入出力ノードND1、ND2にソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタT1、T2(nMOSトランジスタ)とを有する。出力がノードND1に接続されたCMOSインバータは、負荷トランジスタL1(pMOSトランジスタ)および駆動トランジスタD1(nMOSトランジスタ)で構成される。出力がノードND2に接続されたCMOSインバータは、負荷トランジスタL2(pMOSトランジスタ)および駆動トランジスタD2(nMOSトランジスタ)で構成される。すなわち、メモリセルMCは、6トランジスタタイプのスタティックメモリセルである。負荷トランジスタL1、L2のソースは、電源線VDDに接続されている。駆動トランジスタD1、D2のソースは、接地線VSSに接続されている。
転送トランジスタT1、T2に付した矢印は、矢印の向きに流れるオン電流が、矢印と反対の向きに流れるオン電流より小さいことを示している。このように、転送トランジスタT1、T2は、オン電流に非対称性を持たせている。転送トランジスタT1、T2は、互いに同じサイズである。駆動トランジスタD1、D2は、互いに同じサイズである。負荷トランジスタL1、L2も互いに同じサイズである。転送トランジスタT1、T2の駆動能力は、駆動トランジスタD1、D2の駆動能力より小さく設計されている。また、転送トランジスタT1、T2の駆動能力は、負荷トランジスタL1、L2の駆動能力より大きく設計されている。このため、ゲート電圧、ドレイン電圧およびソース電圧が同じ場合
、転送トランジスタT1、T2のオン電流は、駆動トランジスタD1、D2のオン電流より小さく、負荷トランジスタL1、L2のオン電流より大きい。
、転送トランジスタT1、T2のオン電流は、駆動トランジスタD1、D2のオン電流より小さく、負荷トランジスタL1、L2のオン電流より大きい。
図3は、図2に示した転送トランジスタT1、T2の電気的特性(ゲート電圧VGとソース・ドレイン間電流IDの依存性)を示している。転送トランジスタT1、T2がオンする領域において、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、図2の矢印に向いて流れる電流FWDは、図2の矢印と反対側に向いて流れる電流RVSより少ない。
図4は、図2に示した転送トランジスタT1、T2の構造を示している。左側の図において、Xを付した矩形およびその周囲の領域の下は、転送トランジスタT1、T2の拡散層領域(ソース領域またはドレイン領域)である。Xを付した矩形は、ビット線BL(/BL)またはノードND1(ND2)に接続するためのコンタクト(プラグ)である。ビット線BL(/BL)が接続される拡散層領域中に網掛けで示した領域は、後述するLDD(Lightly Doped Drain)工程で低濃度のイオンの導入をマスクするためのフォトレジストRES(マスク)である。この実施形態では、半導体基板上に転送トランジスタT1、T2のゲート(WL)が形成された後、転送トランジスタT1、T2におけるビット線BL、/BL側のゲートに沿った領域の少なくとも一部がマスクRESされ、半導体基板にイオンが導入される。この工程で用いるフォトレジストRESは、pMOSトランジスタ領域(n形ウエル領域NW)をマスクするために従来から使用されている。すなわち、本発明は、製造工程を新たに増やすことなく、マスクデータを変更するだけで実施できる。
図の右側の断面図は、図の左側のA−A’線に沿う断面およびB−B’線に沿う断面を示している。フォトレジストRESが形成されない断面(A−A’)は、従来と同様のLDD構造を有する。すなわち、ゲートであるワード線WLの両脇にソース領域およびドレイン領域を自己整合するための側壁が形成され、側壁の下面は、低濃度のn形拡散層領域n−が形成されている。拡散層領域n−の外側(ゲートと反対側)には、高濃度のn形拡散層領域n+が形成されている。ゲートの下には、ゲート酸化膜を介してp形ウエル領域PWが形成されている。
フォトレジストRESが形成される断面(B−B’)は、ノードND1(ND2)に接続される拡散層領域のみLDD構造を有している。ビット線BL(/BL)に接続される拡散層領域は、いわゆるシングルドレイン構造である。但し、ビット線BL、/BL側の側壁の下面は、p形ウエル領域PWに接している。このように、本発明では、転送トランジスタT1、T2におけるゲートに沿った領域の一部において、ビット線BL、/BLに接続された拡散層領域とゲートとの距離は、ノードND1(ND2)に接続された拡散層領域とゲートとの距離より大きい。この構造により、図2に示したように、ワード線WLに高レベル電圧が供給されたときに各ビット線BL、/BLからラッチLTの入出力ノードND1、ND2にそれぞれ流れるオン電流は、ラッチLTの入出力ノードND1、ND2から各ビット線BL、/BLにそれぞれ流れるオン電流より小さくなる。
図5は、図4に示した転送トランジスタT1、T2の製造方法を示している。図では、図4に示したB−B’断面を示している。まず、p形ウエル領域PW(n−;半導体基板)上に絶縁膜を介してゲート(ワード線WL)が形成された後、ビット線BL、/BL側のp形ウエル領域PWを覆ってフォトレジストRESが形成される。そして、低濃度のイオン(例えば、リン)がイオン打ち込み等により選択的に導入される(工程(1))。図中の矢印は、イオンの打ち込みを示している。
この後、熱処理が実施され、ゲートのノードND1(ND2)側に低濃度の第1拡散層領域n−が形成される(工程(2))。次に、ゲートの両脇に側壁が形成され、高濃度の
イオン(例えば、リン)がイオン打ち込み等により導入される(工程(3))。次に、熱処理が実施され、ゲートのビット線BL、/BL側およびゲートのノードND1(ND2)側に高濃度の第2拡散層領域n+が形成される(工程(4))。そして、転送トランジスタT1、T2が完成する。このように、本発明では、従来のLDD構造を得るための製造工程を用いて、製造工程を増やすことなく本発明のメモリセル構造を容易に製造できる。
イオン(例えば、リン)がイオン打ち込み等により導入される(工程(3))。次に、熱処理が実施され、ゲートのビット線BL、/BL側およびゲートのノードND1(ND2)側に高濃度の第2拡散層領域n+が形成される(工程(4))。そして、転送トランジスタT1、T2が完成する。このように、本発明では、従来のLDD構造を得るための製造工程を用いて、製造工程を増やすことなく本発明のメモリセル構造を容易に製造できる。
図6は、図5に示したフォトレジストの形成位置を示している。例えば、各メモリセルMCは、平面が矩形形状であり、図の左側のp形ウエル領域PWに転送トランジスタT1および駆動トランジスタD1が形成され、図の右側のp形ウエル領域PWに転送トランジスタT2および駆動トランジスタD2が形成され、p形ウエル領域PWに挟まれたn形ウエル領域NWに負荷トランジスタL1、L2が形成される。転送トランジスタT1および駆動トランジスタD1の共通の拡散層領域は、金属配線等により負荷トランジスタL2のゲートに接続される。同様に、転送トランジスタT2および駆動トランジスタD2の共通の拡散層領域は、金属配線等により負荷トランジスタL1のゲートに接続される。図中の矢印は、この方向に沿って、ワード線WLおよびビット線BL、/BLが形成されることを示している。
互いに隣接するメモリセルMCは、鏡面対称にレイアウトされる。これにより、転送トランジスタT1、T2は、各メモリセルMCの領域の四隅のいずれかに配置される。メモリセルMCを鏡面対称にレイアウトすることにより、図4に示した構造の転送トランジスタT1、T2を形成するためのフォトレジストRESは、4つのメモリセルMCに共通に形成できる。これにより、フォトレジストRESを大きく形成できるため、フォトレジストRESを確実に形成でき、上述した図5の工程中に、フォトレジストRESが変形することを防止できる。具体的には、例えば、細長いフォトレジストRESが処理液等により流されることを防止できる。この結果、SRAMの信頼性を向上でき、歩留を向上できる。
図7は、第1の実施形態の読み出し動作を示している。この例では、メモリセルMCは、ノードND1に低レベルLを保持し、ノードND2に高レベルHを保持している(低論理レベルの記憶状態)。この状態で、駆動トランジスタD1および負荷トランジスタL2はオンし、駆動トランジスタD2および負荷トランジスタL2はオフしている。
読み出し動作では、ワード線WLが高レベルに活性化される前に、ビット線BL、/BLは、高レベルH(=VDD)にプリチャージされる。転送トランジスタT1のソース・ドレイン間電圧は、ほぼVDDである。このため、ワード線WLの高レベルへの変化により、転送トランジスタT1はオンし、ビット線BLからノードND1にオン電流が流れる。オン電流は、駆動トランジスタD1を介して接地線VSSに流れる。なお、転送トランジスタT2は、ソースおよびドレインがともに高レベル(VDD)のため、ワード線WLが活性化されてもオンしない。
図3に示したように、転送トランジスタT1(T2)では、ビット線BL(/BL)からノードND1(ND2)に流れるオン電流は、ノードND1(ND2)からビット線BL(/BL)に流れるオン電流より小さい。このため、駆動トランジスタD1のオン電流(駆動能力)Ion(D1)と、転送トランジスタT1のオン電流(駆動能力)Ion(T1)の比Ion(D1)/Ion(T1)を大きくできる。したがって、ビット線BLからノードND1に流れ込む電流Ireadにより、ノードND1の電圧が上昇することを防止でき、メモリセルに保持されているデータが、読み出し動作により反転することを防止できる(データ保持特性の向上)。換言すれば、トランジスタ構造の微細化に伴い、トランジスタの閾値電圧がばらつく場合にも、メモリセルMCに保持されているデータが
読み出し動作時の電流Ireadにより破壊すること(誤動作)を防止できる。
読み出し動作時の電流Ireadにより破壊すること(誤動作)を防止できる。
図8は、第1の実施形態の書き込み動作を示している。この例では、メモリセルMCは、ノードND1に高レベルHを保持し、ノードND2に低レベルLを保持している(高論理レベルの記憶状態)。この状態で、駆動トランジスタD2および負荷トランジスタL1はオンし、駆動トランジスタD1および負荷トランジスタL2はオフしている。そして、書き込み動作により逆データが書き込まれ、ノードND1は高レベルHから低レベルLに変化し、ノードND2は低レベルLから高レベルHに変化する。
この例の書き込み動作では、メモリセルMCに低論理レベルを書き込むために(ノードND1に低レベルLを書き込むために)、ビット線BLは低レベルL(例えば、VSS)に設定され、ビット線/BLは高レベルH(例えば、VDD)に設定される。ワード線WLの高レベルへの変化により、転送トランジスタT1、T2がオンする。転送トランジスタT1、T2のソース・ドレイン間電圧は、ともにほぼVDDである。このため、転送トランジスタT1はオンし、ノードND1からビット線BLにオン電流が流れる。このオン電流は、図3に示したように、ビット線BLからノードND1に流れる逆向きのオン電流より大きい。このため、転送トランジスタT1のオン電流(駆動能力)Ion(T1)と、負荷トランジスタL1のオン電流(駆動能力)Ion(L1)の比Ion(T1)/Ion(L1)を大きくできる。ノードND1からビット線BLに流れ込む電流Iwriteにより、ノードND1の電圧を下げやすくなるため、メモリセルMCのデータ書き込み特性を向上できる。換言すれば、トランジスタ構造の微細化に伴い、トランジスタの閾値電圧がばらつく場合にも、メモリセルMCに保持されているデータの論理を、書き込み動作時の電流Iwriteにより確実に反転でき、書き込み不良(誤動作)を防止できる。
なお、この実施形態では、各ワード線WLに接続されるメモリセルMCの数は、外部データ端子の数より多い。書き込み動作では、オンするコラムスイッチCSWに接続されたメモリセルMCのみに書き込みデータが供給される。データが書き込まれない他のメモリセルMCは、プリチャージされたビット線BL、/BLに保持しているデータを出力する。このとき、データが書き込まれない他のメモリセルMCでは、図7と同じ動作(擬似的な読み出し動作)が実施されるため、これ等メモリセルMCのデータ保持特性を向上できる。
以上、第1の実施形態では、読み出し動作において、メモリセルに保持されているデータが、読み出し動作により反転することを防止できる。書き込み動作において、入出力ノードからビット線に引き抜かれる電流量を大きくできる。したがって、特別の制御回路を新たに形成することなく、データ保持特性およびデータ書き込み特性を共に向上できる。メモリセルMCの拡散層領域のみ変更することで本発明を実施できるため、メモリセルMCの大きさを大きくする必要はない。この結果、チップサイズを大きくすることなくメモリセルMCの電気的特性を向上できる。本発明を適用するためには、拡散層領域n−を形成するためのマスクデータのみを変更するだけでよく、製造工程を増やす必要はない。このため、設計資産を有効に利用でき、開発コストおよび製造コストを削減できる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の半導体メモリは、8トランジスタタイプのスタティックメモリセルを用いて2ポートのSRAMとして構成されている。SRAMは、単独の半導体チップとして形成され、あるいは、CPU等のコントローラとともにシステムLSIに搭載されるSRAMマクロとして形成される。SRAMは、一対のワードドライバWD1、WD2、一対のコラムデコーダCDEC1、CDEC2、一対のデータ入出力回路I/O1、I/O2、一対の読み書き制御回路RW1、RW2、動作制御回路CNTL、CNTL1、CNTL2、
および共通のプリチャージ回路PRE、メモリセルアレイARYを有している。
および共通のプリチャージ回路PRE、メモリセルアレイARYを有している。
上記回路において、末尾の数字が同じ回路は互いに独立に動作し、読み出し動作または書き込み動作を実行する。このため、この実施形態のSRAMは、データ入出力回路I/O1、I/O2を用いて、任意のメモリセルMC(同じメモリセルMCでも可)から同時にデータを読み出すことができ、異なるメモリセルMCに同時にデータを書き込むことができる。さらに、互いに異なるメモリセルMCの読み出し動作と書き込み動作とを同時に実行できる。各回路の構成は、メモリセルアレイARYを除き、第1の実施形態と同じである。各メモリセルMCは、ワード線WL1、WL2およびビット線対BL1、/BL1、BL2、/BL2に接続されている。
図10は、図9に示したメモリセルMCの詳細を示している。メモリセルMCは、第1の実施形態のメモリセルMC(図2)に一対の転送トランジスタを追加して構成されている。転送トランジスタT11のゲートは、ワード線WL1に接続され、転送トランジスタT11のドレイン・ソースの一方および他方は、ビット線BL1およびノードND1に接続されている。転送トランジスタT12のゲートは、ワード線WL2に接続され、転送トランジスタT12のドレイン・ソースの一方および他方は、ビット線BL2およびノードND1に接続されている。同様に、転送トランジスタT21のゲートは、ワード線WL1に接続され、転送トランジスタT21のドレイン・ソースの一方および他方は、ビット線/BL1およびノードND2に接続されている。転送トランジスタT22のゲートは、ワード線WL2に接続され、転送トランジスタT22のドレイン・ソースの一方および他方は、ビット線/BL2およびノードND2に接続されている。
転送トランジスタT11、T12、T21、T22に付した矢印は、図2と同様に、矢印の向きに流れるオン電流が、矢印と反対の向きに流れるオン電流より小さいことを示している。このように、転送トランジスタT11、T12、T21、T22は、オン電流に非対称性を持たせている。転送トランジスタT11、T12、T21、T22は、互いに同じサイズである。駆動トランジスタD1、D2は、互いに同じサイズである。負荷トランジスタL1、L2は、互いに同じサイズである。第1の実施形態と同様に、転送トランジスタT11、T12、T21、T22の駆動能力は、駆動トランジスタD1、D2の駆動能力より小さく設計されている。また、転送トランジスタT11、T12、T21、T22の駆動能力は、負荷トランジスタL1、L2の駆動能力より大きく設計されている。
転送トランジスタT11、T12、T21、T22の電気的特性、構造および製造方法は、第1の実施形態(図3、図4、図5)と同じである。また、転送トランジスタT11、T12、T21、T22は、上述した図6と同様に、矩形のメモリセルMCの領域の四隅のいずれかに配置される。互いに隣接するメモリセルMCは、鏡面対称にレイアウトされる。このため、転送トランジスタT11、T12、T21、T22を製造する際のフォトレジストRESは、図6と同様に、隣接するメモリセルMCに共通に形成される。
図11は、第2の実施形態の読み出し動作を示している。メモリセルMCの記憶状態は、第1の実施形態(図7)と同じである。読み出し動作は、第1の実施形態と同様に、ビット線BL1、/BL1、BL2、/BL2をプリチャージした後、ワード線WL1、WL2の少なくとも一方を活性化することにより実行される。この例では、ワード線WL1、WL2が同時に活性化され、2つの読み出し動作が重複して実行されるワースト動作を示している。
この実施形態では、駆動トランジスタD1のオン電流(駆動能力)Ion(D1)と、転送トランジスタT11、T12のオン電流(駆動能力)の和Ion(T11+T12)の比Ion(D1)/Ion(T11+T12)を大きくできる。したがって、ビット線
BL1、BL2からノードND1に流れ込む電流Iread1、Iread2により、ノードND1の電圧が上昇することを防止でき、メモリセルMCのデータ保持特性を向上できる。
BL1、BL2からノードND1に流れ込む電流Iread1、Iread2により、ノードND1の電圧が上昇することを防止でき、メモリセルMCのデータ保持特性を向上できる。
図8は、第2の実施形態の書き込み動作を示している。メモリセルMCの記憶状態および書き込みデータの論理は、第1の実施形態(図8)と同じである。但し、書き込み動作は、ワード線WL1およびビット線対BL1、/BL1を用いて実行される。書き込み動作では、ワード線WL1、WL2が同時に活性化されることは禁止されている。このため、書き込み動作の挙動は、第1の実施形態と同じである。すなわち、転送トランジスタT11のオン電流(駆動能力)Ion(T11)と、負荷トランジスタL1のオン電流(駆動能力)Ion(L1)の比Ion(T11)/Ion(L1)を大きくできる。したがって、ノードND1からビット線BL1に流れ込む電流Iwrite1により、ノードND1の電圧を下げやすくでき、メモリセルMCのデータ書き込み特性を向上できる。なお、転送トランジスタT12がオンされ、ビット線BL2を介してメモリセルMCにデータが書き込まれる場合にも、ノードND1からビット線BL2に流れ込む電流により、ノードND1の電圧を下げやすくでき、メモリセルMCのデータ書き込み特性を向上できる同様である。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、8トランジスタタイプのスタティックメモリセルを用いて2ポートのSRAMにおいても、本発明を適用することによりメモリセルMCのデータ保持特性およびデータ書き込み特性を向上でき、読み出し動作および書き込み動作の信頼性を向上できる。
なお、上述した実施形態では、メモリセルアレイARYを32個のカラムで構成し、読み出し動作または書き込み動作において、512個のビット線対BL、/BLのうち、32個のビット線対BL、/BLをコラムスイッチCSWを介してデータ入出力回路I/O(外部データ端子)に接続する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ビット線対BL、/BLの数と外部データ端子の数を同じに設計し、読み出し動作または書き込み動作において、全てのビット線にデータを入出力してもよい。
上述した実施形態では、各転送トランジスタにおいて、ビット線側のn形拡散層領域のゲートに沿った領域の一部をフォトレジストRESによりマスクする例を述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ゲートに沿った全ての領域をフォトレジストRESによりマスクしてもよい。n形拡散層領域上に形成されるフォトレジストRESのゲートに沿った長さを長くすることで、オン電流を小さくでき、短くすることでオン電流を大きくできる。換言すれば、フォトレジストRESを形成するためのマスクデータを変更することで、転送トランジスタのオン電流を容易に変更できる。
上述した実施形態では、互いに隣接する複数のメモリセルMCに共通のフォトレジストRESを形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、製造工程において、フォトレジストRESをゲートに沿って細く形成でき、かつ製造処理中にフォトレジストRESが変形しない場合には、図13に示すように、ゲート側の拡散層領域のみにフォトレジストRESを形成してもよい。
上述した実施形態では、負荷トランジスタL1、L2を用いてメモリセルMCを構成する例を述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、負荷トランジスタL1、L2をTFTで形成してもよい。あるいは負荷トランジスタL1、L2の代わりに高抵抗を形成してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
一対のインバータで構成され相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有するスタティックメモリセルと、
前記転送トランジスタのゲートに接続されたワード線と、
前記転送トランジスタのソース・ドレインの他方にそれぞれ接続された一対のビット線とを備え、
前記各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、前記ワード線に高レベル電圧が供給されたときに前記各ビット線から前記ラッチに流れるオン電流は、前記ラッチから前記各ビット線に流れるオン電流より小さいことを特徴とする半導体メモリ。
(付記2)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記転送トランジスタにおけるゲートに沿った領域の少なくとも一部において、前記各ビット線に接続された拡散層領域とゲートとの距離は、前記ラッチに接続された拡散層領域とゲートとの距離より大きいことを特徴とする半導体メモリ。
(付記3)
付記2記載の半導体メモリにおいて、
前記転送トランジスタのゲートの両脇には、ソース領域およびドレイン領域を自己整合により形成するための側壁が形成され、
前記ラッチ側の側壁の下面は、拡散層領域に接し、
前記各ビット線側の側壁の下面の少なくとも一部は、トランジスタのウエル領域に接していることを特徴とする半導体メモリ。
(付記4)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
2組の前記転送トランジスタ対と、前記転送トランジスタ対にそれぞれ接続された2組のワード線および2組のビット線対とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記5)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、
互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、
前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに配置されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記6)
一対のインバータで構成され、相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有し、前記転送トランジスタのゲートがワード線に接続され、前記各転送トランジスタのソース・ドレインの他方にビット線が接続されるスタティックメモリセルの製造方法であって、
半導体基板上に前記転送トランジスタのゲートを形成し、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクして、前記半導体基板にイオンを導入して第1拡散層領域を形成し、
前記ゲートの両脇に側壁を形成し、
前記側壁をマスクとして、前記半導体基板にイオンを導入して第2拡散層領域を形成することを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。
(付記7)
付記6記載のスタティックメモリセルの製造方法において、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに
配置され、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクするマスク部材は、互いに隣接する複数の前記スタティックメモリセルに共通に形成されることを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。
(付記1)
一対のインバータで構成され相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有するスタティックメモリセルと、
前記転送トランジスタのゲートに接続されたワード線と、
前記転送トランジスタのソース・ドレインの他方にそれぞれ接続された一対のビット線とを備え、
前記各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、前記ワード線に高レベル電圧が供給されたときに前記各ビット線から前記ラッチに流れるオン電流は、前記ラッチから前記各ビット線に流れるオン電流より小さいことを特徴とする半導体メモリ。
(付記2)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記転送トランジスタにおけるゲートに沿った領域の少なくとも一部において、前記各ビット線に接続された拡散層領域とゲートとの距離は、前記ラッチに接続された拡散層領域とゲートとの距離より大きいことを特徴とする半導体メモリ。
(付記3)
付記2記載の半導体メモリにおいて、
前記転送トランジスタのゲートの両脇には、ソース領域およびドレイン領域を自己整合により形成するための側壁が形成され、
前記ラッチ側の側壁の下面は、拡散層領域に接し、
前記各ビット線側の側壁の下面の少なくとも一部は、トランジスタのウエル領域に接していることを特徴とする半導体メモリ。
(付記4)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
2組の前記転送トランジスタ対と、前記転送トランジスタ対にそれぞれ接続された2組のワード線および2組のビット線対とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記5)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、
互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、
前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに配置されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記6)
一対のインバータで構成され、相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有し、前記転送トランジスタのゲートがワード線に接続され、前記各転送トランジスタのソース・ドレインの他方にビット線が接続されるスタティックメモリセルの製造方法であって、
半導体基板上に前記転送トランジスタのゲートを形成し、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクして、前記半導体基板にイオンを導入して第1拡散層領域を形成し、
前記ゲートの両脇に側壁を形成し、
前記側壁をマスクとして、前記半導体基板にイオンを導入して第2拡散層領域を形成することを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。
(付記7)
付記6記載のスタティックメモリセルの製造方法において、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに
配置され、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクするマスク部材は、互いに隣接する複数の前記スタティックメモリセルに共通に形成されることを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、スタティックメモリセルを有する半導体メモリに適用可能である。
ARY‥メモリセルアレイ;BL、/BL、BL1、/BL1、BL2、/BL2‥ビット線;CDEC‥コラムデコーダ;CNTL‥動作制御回路;D1、D2‥駆動トランジスタ;I/O‥データ入出力回路;L1、L2‥負荷トランジスタ;MC‥メモリセル;ND1、ND2‥入出力ノード;PRE‥プリチャージ回路;RW‥読み書き制御回路;T1、T11、T21、T2、T21、T22‥転送トランジスタ;WD‥ワードドライバ;WL、WL1、WL2‥ワード線
Claims (6)
- 一対のインバータで構成され相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有するスタティックメモリセルと、
前記転送トランジスタのゲートに接続されたワード線と、
前記転送トランジスタのソース・ドレインの他方にそれぞれ接続された一対のビット線とを備え、
前記各転送トランジスタにおいて、ソース・ドレイン間電圧が等しいとき、前記ワード線に高レベル電圧が供給されたときに前記各ビット線から前記ラッチに流れるオン電流は、前記ラッチから前記各ビット線に流れるオン電流より小さいことを特徴とする半導体メモリ。 - 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
前記転送トランジスタにおけるゲートに沿った領域の少なくとも一部において、前記各ビット線に接続された拡散層領域とゲートとの距離は、前記ラッチに接続された拡散層領域とゲートとの距離より大きいことを特徴とする半導体メモリ。 - 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
2組の前記転送トランジスタ対と、前記転送トランジスタ対にそれぞれ接続された2組のワード線および2組のビット線対とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。 - 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、
互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、
前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに配置されていることを特徴とする半導体メモリ。 - 一対のインバータで構成され、相補の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードにソース・ドレインの一方が接続された一対の転送トランジスタとを有し、前記転送トランジスタのゲートがワード線に接続され、前記各転送トランジスタのソース・ドレインの他方にビット線が接続されるスタティックメモリセルの製造方法であって、
半導体基板上に前記転送トランジスタのゲートを形成し、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクして、前記半導体基板にイオンを導入して第1拡散層領域を形成し、
前記ゲートの両脇に側壁を形成し、
前記側壁をマスクとして、前記半導体基板にイオンを導入して第2拡散層領域を形成することを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。 - 請求項5記載のスタティックメモリセルの製造方法において、
前記スタティックメモリセルは、平面が矩形形状であり、互いに隣接するスタティックメモリセルは、鏡面対称にレイアウトされ、前記転送トランジスタは、四隅のいずれかに配置され、
前記転送トランジスタにおける前記ビット線側のゲートに沿った領域の少なくとも一部をマスクするマスク部材は、互いに隣接する複数の前記スタティックメモリセルに共通に形成されることを特徴とするスタティックメモリセルの製造方法。
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2006
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