JP2008145397A - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008145397A
JP2008145397A JP2006336165A JP2006336165A JP2008145397A JP 2008145397 A JP2008145397 A JP 2008145397A JP 2006336165 A JP2006336165 A JP 2006336165A JP 2006336165 A JP2006336165 A JP 2006336165A JP 2008145397 A JP2008145397 A JP 2008145397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
gas
light source
inspection object
absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006336165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4948145B2 (ja
Inventor
Hajime Sannomiya
肇 三宮
Shigeru Yamaguchi
滋 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai University
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Tokai University
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai University, Nippon Signal Co Ltd filed Critical Tokai University
Priority to JP2006336165A priority Critical patent/JP4948145B2/ja
Publication of JP2008145397A publication Critical patent/JP2008145397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948145B2 publication Critical patent/JP4948145B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】ガスの充填された検査物の充填ガスを、分子の吸光現象を利用して非接触で簡易且つ効率良く検出可能とした。
【解決手段】赤外線を出射するレーザ光源1と、検査物からの赤外線反射光を受光する受光素子3と、受光素子3の受光出力に基づいて計測対象の充填ガスの特定吸光波長における光エネルギの吸収の有無を検出して充填ガスの有無を判定するデータ処理部8とを設け、レーザ光源1から出射する赤外線の波長が、充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるようにレーザ制御部5でレーザ光源1の発光動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査物に充填されたガスを検出するためのガス検出装置に関し、特に、検査物内の充填ガスを非接触且つ遠隔で効率よく検出することができるガス検出装置に関する。
近年、生肉やハム・ソーセージ等、色々な食品の鮮度を長期間保持するために、二酸化炭素や窒素ガス等のガスを充填したガス充填包装が行われている。このようなガス充填包装では、包装(パック)内のガス濃度が品質に影響する。このため、従来では、注射器で包装内のガスを採取してガスの濃度を検査したり、減圧したチャンバー内でガス濃度を検出して包装のガス漏れを検査したりするようなことが行われている。しかし、前者の場合、破壊検査であるため全品検査ができず、1個でも不合格品があればロット単位での破棄となる。また、破壊検査のため検査対象商品は商品価値がなくなる。後者の場合は、全品検査ではあるが、包装のガス漏れを検査するもので充填ガスの濃度を検査するものではない。
ところで、従来のガス検出装置として、光(例えば赤外線)をガスに照射し、ガス分子による光のエネルギの吸収量を計測することによりガス濃度を検出する分子の吸光現象を利用したものがある(例えば、特許文献1、2参照)。そして、かかるガス検出装置をガス充填包装の充填ガス検査に用いることが考えられる。
特開平5−52745号公報 特開平7−167784号公報
しかしながら、分子の吸光現象を利用する従来のガス検出装置では、ガスのサンプルを採取して計測する方法が一般的であり、ガス検査を必要とする例えばガス充填包装した包装体のような検査対象物に対して直接光を照射し、遠隔でガスの検査を可能としたようなものは従来なかった。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、ガスの充填された検査物の充填ガスを、非接触で簡易且つ効率良く検出可能なガス検出装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、ガスの充填された検査物の前記充填ガスを検出するガス検出装置であって、光を出射する光源と、前記出射光の前記検査物からの反射光を受光する受光手段と、前記光源の出射光の波長を、前記充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるよう前記光源を発光制御する制御手段と、前記受光手段の受光出力に基づいて前記特定吸光波長における光エネルギの吸収の有無を検出して前記充填ガスの有無を判定する判定手段と、を備えて構成したことを特徴とする。
かかる構成では、制御手段は、光源の出射光の波長を検査物に充填された充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるよう光源を発光制御する。光源は、前記波長範囲の光を出射し、この出射光の検査物からの反射光を受光手段で受光する。判定手段は、受光手段の受光出力に基づいて特定吸光波長における光エネルギの吸収の有無を検出して充填ガスの有無を判定する。受光出力に、光エネルギの吸収による出力低下部分が存在すれば、充填ガスが存在していることになる。
請求項2のように、前記判定手段は、前記光エネルギの吸収がある時、前記吸収の無い本来の受光出力値に対する前記吸収で低下した受光出力値の比率を吸収率として算出し、前記吸収率に基づいて前記充填ガスの濃度を求める構成とするとよい。
かかる構成では、検査物に充填された充填ガスの濃度を知ることができるようになる。
請求項3のように、前記制御手段は、略矩形状で波形頭部が漸増する波形形状を有する駆動電流を間欠的に前記光源に供給して光源を発光制御する構成とするとよい。
かかる構成では、1つの受光出力で吸収率を算出することができるようになる。
請求項4のように、前記検査物に対して前記光源の出射光を走査する光走査手段を備える構成とするとよい。
かかる構成では、検査物の充填ガスの有無を2次元(平面)で検出できるようになる。
請求項5のように、前記検査物内の充填ガスの濃度分布を求める構成とするとよい。この場合、請求項6のように、前記濃度分布を可視化処理して表示手段で表示する構成とするとよい。
請求項7のように、前記検査物が、ガス充填包装の食品包装体であり、搬送手段で搬送中の前記食品包装体に前記光源の出射光を照射可能な構成とするとよい。
かかる構成では、ガス充填包装の食品包装体内の充填ガスを非接触且つ容易に効率良く全品を検査することができるようになる。
本発明のガス検出装置によれば、ガスの充填された検査物の充填ガス検査を、非接触で簡単且つ効率良く行うことができる。従って、ガス充填包装の商品等を直接、非破壊の全品検査が可能となり商品の無駄をなくすことができると共に、商品の安全性を向上できる。
また、充填ガス濃度分布を可視化して表示する構成とすれば、充填ガスのリーク状態等も容易に知ることができる利点がある。更に、出射光を走査することで、検査物が搬送手段で搬送されているような場合に検査物の位置がずれても確実に出射光を照射することができ、充填ガス検査されずに検査物が通過してしまうようなエラーを防止することができ、検査の信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るガス検出装置の一実施形態を示す構成図である。
図1において、本実施形態のガス検出装置は、レーザ光源1と、光走査系2と、受光素子3と、信号処理部4と、レーザ制御部5と、走査ミラー制御部6と、受光素子制御部7と、データ処理部8と、表示部9と、を備えて構成される。
前記レーザ光源1は、光を出射する光源となるもので、例えば赤外線半導体レーザダイオードである。レーザ光源1は、ペルチェ素子(図示せず)により温度制御可能な構成である。
前記光走査系2は、レーザ光源1の出射光(赤外線)を走査するもので、例えば図2に示すように、ガス充填包装の食品包装体等の検査物21を搬送する搬送手段である例えばベルトコンベア22を跨ぐように設置された支持台23に設ける。光走査系2は、図3に示すように、中心に穴を有する穴あきミラー2Aと、図中の矢印で示すように揺動可能な光走査手段として例えば半導体ガルバノミラー等からなる走査ミラー2Bと、反射ミラー2Cと、凹面鏡2Dと、集光レンズ2Eと、反射光に含まれるノイズをカットするためのバンドパスフィルタ2Fとを備える。かかる構成の光走査系2は、図示しないコリメートレンズを介したレーザ光源1からの例えば赤外線を穴あきミラー2Aの穴を介して走査ミラー2Bに導き、走査ミラー2Bの揺動動作で赤外線を走査し、この走査光を反射ミラー2C及び凹面鏡2Dを介して平行光とし、ベルトコンベア22上の検査物21に赤外線が略垂直に照射するようにし、その反射光を穴あきミラー2Aにより集光レンズ2E及びバンドパスフィルタ2Fを介して受光素子3に導くよう構成される。
尚、反射ミラー2C及び凹面鏡2Dを省略して走査ミラー2Bの走査光を直接検査物21に照射する構成でもよい。
前記受光素子3は、レーザ光源1の赤外線の反射光を受光する受光手段であり、例えばフォトダイオード等を用いる。受光素子3は、レーザ光源1と同様にペルチェ素子(図示せず)により温度制御可能な構成である。信号処理部4は、受光素子3の受光出力を増幅しノイズをカットするもので、増幅器とフィルタを備えて構成される。
前記レーザ制御部5は、レーザ光源1の出射光の波長を、検査物21に充填された計測対象の充填ガス(例えばCO2、N2等)の1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるようレーザ光源1の発光を制御するもので、制御手段として機能する。具体的には、レーザ光源1は温度と供給電流に比例して出射光の波長が変化する特性を有するので、本実施形態では、温度センサ10で検出したレーザ光源温度に基づいてペルチェ素子を制御してレーザ光源1を一定温度に保持した状態で、レーザ光源1に供給する制御電流を可変させる。そして、制御電流の可変範囲を、レーザ光源1から出射する赤外線の波長範囲が充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるよう規制している。
前記走査ミラー制御部6は、走査ミラー2Bに交流の駆動信号を供給して走査ミラー2Bの走査角度を制御する。
受光素子制御部7は、温度センサ11で検出した受光素子温度に基づいてペルチェ素子を制御して受光素子3を一定温度に保持して受光素子3の感度を一定に保持する。
データ処理部8は、受光素子3の受光出力に基づいて充填ガスの1つの特定吸光波長における光エネルギの吸収の有無を検出して充填ガスの有無を判定するもので、判定手段としての機能を備える。具体的には、受光出力を所定間隔でサンプリングし、出力低下部分があれば充填ガスによる光エネルギの吸収があったと判定して充填ガス有りと判定する。また、光エネルギの吸収があった時は、吸収の無い本来の受光出力値に対する吸収で低下した受光出力値の比率を吸収率として算出し、データベースに予め記憶させた吸収率とガス濃度との関係から、算出した吸収率に該当する濃度値を検索して充填ガスの濃度を求める。更に、レーザ制御部5の制御電流信号、走査ミラー制御部6の駆動信号及び検査物21の移動速度に基づいて走査領域を画素分割し、得られた濃度を走査ミラー2Bの位置から各画素位置と関連付けて濃度分布を求め、求めた濃度分布データを表示手段である表示部9に送信し、前記表示部9は、入力した濃度分布データを可視化処理してその可視化データを表示する。
ここで、前述した濃度分布データの作成について図4を参照して簡単に説明する。
走査ミラー2Bの駆動信号の周波数をfGとし、レーザ光源1の制御電流信号の周波数をfLDとすると、図4(A)のようにベルトコンベア22で移動する検査物21をレーザ光(赤外線)で走査したときの走査方向の画素数は、
画素数=fG/(2×fLD
である。
そして、1画素の大きさは、走査方向についてはレーザ光の走査幅をLとすると、
X=L/画素数
となり、走査方向に対して垂直な方向についてはベルトコンベア22の速度をVとすると、
Y=V/(2×fG
となる。
尚、図4(A)で、黒丸はレーザ光の照射点を示し、四角は1つの画素を示す。
そして、図4(B)のように検査物21上を例えばジグザグ状にレーザ光を走査し、検査物21の端から端までの走査を1ラインとしてその濃度分布データを可視化処理して図4(C)のように可視化する。この際、1ラインで表した時の画素の走査方向に対して垂直な方向の大きさは図4(B)の長方形状として可視化する。更に、図4(C)のように各ラインの可視化データを結合して2次元の可視化データを作成して表示部9に表示する。
次に、本実施形態によるデータ処理部8による充填ガス検出動作について図5のタイムチャート及び図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、図5のタイムチャートで本実施形態の充填ガス検出原理を説明する。
レーザ制御部5は、図5(a)に示すような略矩形状で波形頭部が漸増する波形形状を有する制御電流信号を間欠的にレーザ光源1に供給する。即ち、充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるよう波形の最初と最後の制御電流値を設定し、その制御電流範囲で連続的に制御電流を増大させるよう制御する。そして、レーザ光源1はある電流値までは発光せず前記電流値(発光閾値電流)以上で発光するので、波形の最初で前記発光閾値電流以上の電流を供給して発光させ、その後、制御電流を連続的に増加させる。これにより、レーザ光源1は、制御電流信号に合わせて間欠的に点滅して赤外線を出射すると共に、点灯時の赤外線の発光出力値は図5(b)のように連続的に増大する。この時、出射される赤外線の波長は、図5(c)のように制御電流値に応じて変化し、この変化幅は、充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲である。また、受光出力も図5(b)の発光出力に比例して図5(d)のように増大する。そして、検査物21に充填ガスが存在すると、赤外線の波長が充填ガスの吸光波長一致した時に吸光現象により赤外線の光エネルギの吸収が起こり、受光出力が図5(d)に示すように低下して充填ガスが存在することが判る。
次に、図6のフローチャートに基づいてデータ処理部8の動作を説明する。
ステップ1(図中S1で示し、以下同様とする)では、走査ミラー制御部6の駆動信号に基づいて走査ミラー2Bの基準位置を検出したか否かを判定し、検出したらステップ2に進む。
ステップ2では、レーザ制御部5の制御電流信号に基づいて制御電流信号の基準位置を検出したか否かを判定する。ここでは、ステップ1で走査ミラー2Bの基準位置を検出した後、図5(a)の制御電流信号の最初の波形の立上りを検出すると制御電流信号の基準位置検出と判定してステップ3に進む。
ステップ3では、画素位置を特定する。具体的には、例えば「1」等の番号を付ける。
ステップ4では、制御電流信号の1つの波形を1画素分として、図5(d)の1つの波形の受光出力を所定のサンプリング間隔で読取る。
ステップ5で、受光出力を1画素分入力するまで受光出力の読取りを行い、入力したと判定するとステップ6に進む。
ステップ6では、充填ガスが有ったか否かを判定し、入力した1画素分の受光出力に出力低下があれば、光エネルギが吸収されたと判断して充填ガス有りと判定し、ステップ7に進む。
ステップ7では、ガス濃度を検出する。吸収の無い本来の受光出力値b(図5(d)参照)に対する吸収で低下した受光出力値a(図5(d)参照)の比率(a/b)を吸収率として算出し、データベースに予め記憶させた吸収率と充填ガスの濃度値との関係から、算出した吸収率(a/b)の値に該当する濃度値を検索して1番目の画素の充填ガス濃度とする。
ステップ8では、計測終了したか否かを判定し、計測が終了するまでステップ3〜7の動作を繰返して各画素のガス濃度を計測する。検査物21が光走査系2の位置を通過し、予め設定したライン数の計測が終了すると計測終了と判定してステップ9に進む。
ステップ9では、検出結果(濃度分布データ)を表示部9に出力する。これにより、表示部9は、入力した濃度分布データを可視化処理して2次元の可視化データを作成して表示する。
尚、図5(a)のように、制御電流信号の波形の最初の電流値を、レーザ光源1の発光閾値電流値以上とするのは、吸収率(a/b)を算出するために必要な受光出力の基準値(受光出力零の点)を得るためである。
かかる構成によれば、ガス充填包装等の包装物内の充填ガス検査を、非接触で簡単且つ効率良く行うことができる。従って、ガス充填包装の商品を直接、非破壊の全品検査が可能となり商品の無駄をなくすことができると共に、商品の安全性を向上できる。また、充填ガス濃度分布を可視化して表示するので、充填ガスのリーク状態等も容易に知ることができる。また、レーザ光を走査するので、ベルトコンベア22上の検査物21の位置がずれても、確実にレーザ光を照射することができるので、検査物21が充填ガス検査無しで通過してしまうエラーを防止することができ、検査の信頼性を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、レーザ光を走査せずに検査物21の1点に照射する例である。この場合、レーザ光は穴あきミラー2Aを介して直接検査物21に照射すればよいので、光走査系2の走査ミラー2B〜凹面鏡2Dまでと走査ミラー制御部6が不要となる。
次に、図7のフローチャートに基づいて第2実施形態のデータ処理動作を説明する。
ステップ11では、図6のステップ2と同様に、レーザ制御部5の制御電流信号に基づいて制御電流信号の基準位置を検出したか否かを判定し、検出したらステップ12に進む。
ステップ12では、図6のステップ4と同様にして図5(d)の1つの波形の受光出力を所定のサンプリング間隔で読取る。
ステップ13で、図5(d)の1つの波形の受光出力データについてサンプリングが終了したか否かを判定し、終了したらステップ14に進む。
ステップ14では、充填ガスが有ったか否かを判定し、受光出力に出力低下があれば、光エネルギが吸収されたと判断して充填ガス有りと判定し、ステップ15に進む。
ステップ15では、図6のステップ7と同様にして吸収率(a/b)を算出し、データベースに予め記憶させた吸収率と充填ガスの濃度値との関係から充填ガスの濃度を検索する。
ステップ16では、検出結果を表示部9に出力する。これにより、表示部9で、ガス濃度や合格、不合格等の表示を行うようにすればよい。
第1及び第2実施形態では、検出結果を表示部9で表示する構成としたが、これに限らず、例えば、警報装置を設け、検出結果に基づいて充填ガス無しや不十分な不合格品の場合には警報を発生させて通報したり、各検査物21に取付けたタグに検出結果を書込んだり、検査物を集中管理する中央管理装置にデータを登録したりするような構成が考えられる。
本発明のガス検出装置は、ガス充填包装の包装体の充填ガス検出に限らないことは言うまでもなく、あらゆる容器内の充填ガス検出に適用できるものである。
また、上記実施形態では、検査物21が同一形状で充填ガス空間厚さが同一であるものとして説明したが、例えば、容器にガスのみ充填されている検査物を検査する場合であって、容器形状が不定で高さが異なるような場合、ガスの吸収率が濃度とガス内の光路長の関数で検査物の高さによって吸収率が変化するため、例えば図1に破線で示すように検査物21の高さ検出用に測距センサ12を設け、測距センサ12の検出値に基づいて吸収率から求めた濃度値を補正する構成とするとよい。
尚、上記実施形態では、レーザ光源1を発光制御するためのレーザ制御部5の制御電流信号を図5(a)のような波形信号としたが、矩形波のパルス信号でもよい。この場合は、図8(a)のようにレーザ光源1から出射するレーザ光の波長が充填ガスの1つの特定吸光波長と同じ波長となる制御電流値(波高値)の矩形波パルス信号とする。そして、充填ガスが存在すると吸光現象により赤外線の光エネルギの吸収が起こり、受光出力値は図8(b)に示すように低下して充填ガスが存在することが判る。ただし、矩形波のパルス信号とした場合は、吸収率(a/b)を算出するために必要な吸収の無い本来の受光出力値bを得るために、吸光現象の生じない波長の制御電流値のパルス信号(基準信号)が別途必要になる。これに対して、図5(a)に示すような上述した実施形態の制御電流信号波形を用いれば、基準信号が不要で1つの制御電流信号で済む利点がある。尚、図8(a)の1パルスは図5(a)の1パルスに対応しており、濃度分布データを可視化処理するとき、1パルスが1画素に対応することになる。
本発明のガス検出装置の第1実施形態の構成図 同上実施形態の検査物へのレーザ光の照射形態を示す図 同上実施形態の光走査系の構成図 同上実施形態の濃度分布データ可視化処理の説明図 同上実施形態のガス検出原理の説明図 同上実施形態のデータ処理動作を説明するフローチャート 本発明の第2実施形態のデータ処理動作を説明するフローチャート レーザ光源制御用の制御電流信号の別の例を示す図
符号の説明
1 レーザ光源
2 光走査系
2B 走査ミラー
3 受光素子
5 レーザ制御部
6 走査ミラー制御部
8 データ処理部
9 表示部
21 検査物
22 ベルトコンベア

Claims (7)

  1. ガスの充填された検査物の前記充填ガスを検出するガス検出装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記出射光の前記検査物からの反射光を受光する受光手段と、
    前記光源の出射光の波長を、前記充填ガスの1つの特定吸光波長のみを含む波長範囲となるよう前記光源を発光制御する制御手段と、
    前記受光手段の受光出力に基づいて前記特定吸光波長における光エネルギの吸収の有無を検出して前記充填ガスの有無を判定する判定手段と、
    を備えて構成したことを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記判定手段は、前記光エネルギの吸収がある時、前記吸収の無い本来の受光出力値に対する前記吸収で低下した受光出力値の比率を吸収率として算出し、前記吸収率に基づいて前記充填ガスの濃度を求める構成とした請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記制御手段は、略矩形状で波形頭部が漸増する波形形状を有する駆動電流を間欠的に前記光源に供給して光源を発光制御する構成とした請求項1又は2に記載のガス検出装置。
  4. 前記検査物に対して前記光源の出射光を走査する光走査手段を備える構成とした請求項1〜3のいずれか1つに記載のガス検出装置。
  5. 前記検査物内の充填ガスの濃度分布を求める構成とした請求項4に記載のガス検出装置。
  6. 前記濃度分布を可視化処理して表示手段で表示する構成とした請求項5に記載のガス検出装置。
  7. 前記検査物が、ガス充填包装の食品包装体であり、搬送手段で搬送中の前記食品包装体に前記光源の出射光を照射可能な構成とした請求項1〜6のいずれか1つに記載のガス検出装置。
JP2006336165A 2006-12-13 2006-12-13 ガス検出装置 Expired - Fee Related JP4948145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006336165A JP4948145B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 ガス検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006336165A JP4948145B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 ガス検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008145397A true JP2008145397A (ja) 2008-06-26
JP4948145B2 JP4948145B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=39605725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006336165A Expired - Fee Related JP4948145B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 ガス検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948145B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010271213A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Nippon Signal Co Ltd:The 気化制御装置
JP2011169633A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Hamamatsu Photonics Kk ガス濃度算出装置およびガス濃度計測モジュール
JP2014124824A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Canon Inc インクジェット記録方法、およびインクジェット記録装置
KR101546342B1 (ko) 2013-04-12 2015-08-24 (주)아센 분석 장치
WO2018016447A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 コニカミノルタ株式会社 ガス検知システム
CN111351768A (zh) * 2018-12-20 2020-06-30 中国科学院合肥物质科学研究院 一种利用扫描振镜的多组分气体激光探测装置及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108106998B (zh) * 2018-01-05 2018-10-09 王子剑 大气污染物检测装置及检测方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229941A (ja) * 1988-03-10 1989-09-13 Toray Eng Co Ltd 赤外線式炭酸ガス分析計
JPH07198597A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Kurabo Ind Ltd 光電測定装置
JP2003106995A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Takai Seisakusho:Kk ゲル形成性食品の品質判定方法
JP2005111165A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Hamamatsu Photonics Kk 散乱吸収体計測装置及び計測方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229941A (ja) * 1988-03-10 1989-09-13 Toray Eng Co Ltd 赤外線式炭酸ガス分析計
JPH07198597A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Kurabo Ind Ltd 光電測定装置
JP2003106995A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Takai Seisakusho:Kk ゲル形成性食品の品質判定方法
JP2005111165A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Hamamatsu Photonics Kk 散乱吸収体計測装置及び計測方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010271213A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Nippon Signal Co Ltd:The 気化制御装置
JP2011169633A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Hamamatsu Photonics Kk ガス濃度算出装置およびガス濃度計測モジュール
JP2014124824A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Canon Inc インクジェット記録方法、およびインクジェット記録装置
KR101546342B1 (ko) 2013-04-12 2015-08-24 (주)아센 분석 장치
WO2018016447A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 コニカミノルタ株式会社 ガス検知システム
CN111351768A (zh) * 2018-12-20 2020-06-30 中国科学院合肥物质科学研究院 一种利用扫描振镜的多组分气体激光探测装置及方法
CN111351768B (zh) * 2018-12-20 2022-10-18 中国科学院合肥物质科学研究院 一种利用扫描振镜的多组分气体激光探测装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4948145B2 (ja) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4948145B2 (ja) ガス検出装置
US20100067012A1 (en) Method for the automated measurement of gas pressure and concentration inside sealed containers
US20170138923A1 (en) Apparatus and method for detecting microbes or bacteria
US11378483B2 (en) System and method for determining the integrity of containers by optical measurement
EP3278074B1 (en) System and method for determining the integrity of containers by optical measurement
US20200284720A1 (en) Method for measuring a concentration of a gas
JP2012021880A (ja) テラヘルツ光による包装物検査方法及び装置
JP2021067634A (ja) 包装袋内のガス濃度測定装置
EP2645087A1 (en) Apparatus for the non-destructive testing of the integrity and/or suitability of sealed packagings
CA2785590C (en) Detection of an anomaly in a biological material
JP2016002631A (ja) 物品分割前処理方法とその方法を実施するx線検査装置並びにその装置を使用した定量切り分けシステム
JP7357918B2 (ja) 包装袋内のガス濃度測定装置
JPH10148613A (ja) ガス濃度計測装置
US9797712B2 (en) Method for evaluating Fresnel diffraction border profiles
KR20160122150A (ko) 투명 컨테이너 내부의 가스 성분을 측정하기 위한 방법 및 장치
JP2015081858A (ja) レーザ超音波検査装置及び方法
JP2017020837A (ja) 異物検出装置及び方法
JP4902170B2 (ja) 検査システム
Cocola et al. Design and evaluation of an in-line system for gas sensing in flow-packed products
KR102111369B1 (ko) 영상보정 테라헤르츠파 물체검사장치
CN104655576B (zh) 基于后向散射回光的自由状态气体参数远程测量方法
JP7355381B2 (ja) 密封包装容器
JP7343169B2 (ja) 密封包装容器のガス濃度測定方法およびガス濃度測定装置
US20230098744A1 (en) Multi-Wavelength Ozone Concentration Sensor and Method of Use
JP2021067631A (ja) 包装袋内のガス濃度測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4948145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees