JP2021067634A - 包装袋内のガス濃度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザー光の光路長を長く伸ばすと共に当該光路長が一定になるようにして、測定精度を向上させたガス濃度測定装置を提供する。【解決手段】特定波長のレーザー光を、ガス置換されて密封された包装袋Bに透過させて、包装袋Bの透過前後で変化する特定波長の吸収スペクトルに基づいて包装袋Bの内部に残留している特定ガスのガス濃度を測定するようにしたレーザー式ガス濃度計を有するガス濃度測定装置であって、レーザー光を発生するレーザー発生部11と、レーザー光を受光するレーザー受光部12とを有し、レーザー発生部から射出されるレーザー光が、第1ガイド30と第2ガイド31に挟持された包装袋Bを斜めに透過して、レーザー受光部へ入射するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス置換されて密封された包装袋内に残存する特定ガスのガス濃度を測定するガス濃度測定装置に関するものである。
従来、包装工程において、被包装物の保存期間又は賞味期間を縮めるおそれのある特定の酸化原因ガスを含んだ包装袋内の空気を除去して、不活性ガス、たとえば窒素、二酸化炭素等にガス置換してから密封するガス置換包装が行われている。これによって、包装袋内部の酸化原因ガスは除去され、被包装物、特に食品は、長期の保存期間、賞味期間を確保することができる。
そして、ガス置換包装後の検査工程において、酸化原因ガス、特に酸素の濃度が既定値以下であるかどうか検査が行われている。
しかしながら、現在主流である酸素濃度の測定方法は、サンプルとして任意に選択した包装袋に注射針を刺し、包装袋内から吸引した少量のガスの組成を検査する抜き取り検査である。当該抜き取り検査では、注射痕が形成された包装袋は廃棄しなければならない。また、検査精度を上げるためにサンプル数を増やすと検査時間が長くなり、増加する廃棄量によって経済的、時間的損失が増大する不都合があった。
これに対し、本願出願人は、包装袋を損傷することなく内部の特定ガスの濃度を測定可能なガス濃度測定装置を開発した。
特開2010−107197に開示されている包装袋のガス濃度測定装置1は、図7に示すように、発信器を有するレーザー発生部2と、当該レーザー発生部2に連接し、レーザー光が射出される主ヘッド3、並びに受信器を有するレーザー受光部4と、当該レーザ受光部4に連接し、レーザー光が入射される副ヘッド5とからなる。相対的に接近及び離隔自在に設けられた主ヘッド3と副ヘッド5は、、一対のグリップ6,6に把持された検査対象の包装袋Bを挟んで、主ヘッド3に対して副ヘッド5が正対するように配置されている。これによって、主ヘッド3から副ヘッド5へ最短距離でレーザー光が包装袋を透過することができ、包装袋内に残留している酸素等の特定ガスの濃度を測定する際に、包装袋の全数について当該包装袋を一切損傷することなく迅速に測定することができるようになった。
特開2010−107197号公報
しかしながら、上記のガス濃度測定装置1は、包装袋Bに対してレーザー光を透過させるとき、包装袋B内に封じられる気体の量が多少変化しても光路長の変化が小さくなるように主ヘッド3と副ヘッド5を正対させて、光路長を一定にしている。これが、測定対象の包装袋B内の気体の状態を検査するために十分な光路長を確保することの妨げとなり、上記のガス濃度測定装置1は、測定対象である特定ガスのガス濃度について測定誤差が生じやすい状態であった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、レーザー光の光路長を長く伸ばすと共に当該光路長が一定になるようにして、測定精度を向上させたガス濃度測定装置を提供することである。
請求項1に記載のガス濃度測定装置は、特定波長のレーザー光を、ガス置換されて密封された包装袋に透過させて、前記包装袋の透過前後で変化する特定波長の吸収スペクトルに基づいて前記包装袋の内部に残留している特定ガスのガス濃度を測定するようにしたレーザー式ガス濃度計を有するガス濃度測定装置であって、
前記レーザー光を発生し、当該レーザー光が第1窓部を通じて射出されるレーザー発生部と、
前記レーザー光が第2窓部を通じて入射されるレーザー受光部と、
前記第1窓部を有する平板状の第1ガイドと、
当該第1ガイドと互いに平行に対向し、前記第2窓部を有する平板状の第2ガイドを備え、
互いに相対する前記第1ガイドと前記第2ガイドを、相対的に接離自在に設けて、
前記第1ガイドと前記第2ガイドが前記包装袋を挟持したとき、
前記第1窓部と前記第2窓部が、前記包装袋に密着するようにして、
前記レーザー発生部から射出される前記レーザー光が、前記包装袋を斜めに透過して、前記レーザー受光部へ入射するようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載のガス濃度測定装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1窓部と前記第2窓部には、それぞれサファイヤガラスが嵌め込まれていることを特徴とする。
本発明に係るガス濃度測定装置によれば、レーザー発生部から射出されるレーザー光が包装袋を斜めに透過してレーザー受光部に入射するようにした。これによって、レーザー光の光路長を伸ばすことができるので、ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
また、平板状の第1ガイドと第2ガイドが包装袋を挟持して測定するようにした。これによって、光路長を一定にすることができるので、ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
さらに、第1ガイドと第2ガイドが包装袋を挟持したとき、第1窓部と第2窓部が包装袋に密着するようにした。これによって、レーザー光が射出される第1窓部と包装袋、及びレーザー光が入射される第2窓部と包装袋の間の大気を除去することができるので、大気に含まれている特定ガスもまた除去することができる。そのため、ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
第1実施例に係るガス濃度測定装置の構成の概略を示す平面図である。 第1実施例に係るガス濃度測定装置の構成の概略を示すブロック図である。 第1実施例に係るガス濃度測定装置について測定方法の原理を示す説明図である。 第1実施例に係るガス濃度測定装置の第1透過パターンの構成の概略を示す横断面図である。 第1実施例に係るガス濃度測定装置の第2透過パターンの構成の概略を示す縦断面図である。 第1実施例に係るガス濃度測定装置の第3透過パターンの構成の概略を示す斜視図である。 従来のガス濃度測定装置の構成の概略を示す平面図である。
本発明に係るガス濃度測定装置の実施例を、添付した図面にしたがって説明する。
図1は本実施例に係るガス濃度測定装置の構成の概略を示す説明図であって、図2は当該ガス濃度測定装置の構成の概略を示すブロック図である。
本実施例に係るガス濃度測定装置10は、図1に示すように、包装袋Bの内部に残留している特定ガスのガス濃度を測定する装置である。当該ガス濃度測定装置10は、出荷前に包装袋を検査する検査場で設置されたり、また、包装に係る各種工程を有するロータリー式或いはピロー式等の包装機の検査工程を担うように当該包装機上に配置されている。本実施例においては、それらを踏まえて、ガス濃度測定装置10について説明する。
残留している特定ガスとは、たとえば、酸素ガス(O)である。大気雰囲気下で行われる包装機の包装工程では、被包装物を充填したとき、包装袋B内部に大気も充填される。大気に含まれている酸素ガスをはじめとした酸化原因ガスは、被包装物、特に食品類を酸化させて劣化させる原因となる。そのため、包装機には、被包装物を包装袋に充填する包装工程の後に、当該包装袋から大気を抜気して、不活性ガス、たとえば、窒素ガス(N)、二酸化炭素ガス(CO)に置換するガス置換(ガスパージ)工程が設けられている。
その後、ガス置換された包装袋B内部の酸素ガスの濃度を測定して、当該酸素ガスが基準値以下に収まっているかどうか検査するための装置が、本実施例に係るガス濃度測定装置である。当該ガス濃度検査において、酸素ガスのガス濃度が基準値以下に収まっている場合は、正常にガス置換が行われ、包装袋B内部は不活性ガスが充満しているので、被包装物の酸化を防止することができ、保存期間や賞味期間を延ばすことができる。一方、酸素ガスのガス濃度が基準値を超えている場合は、不良品と判定され、たとえば、包装機から不良と判定された包装袋Bが排出されるように構成されている。
本実施例に係るガス濃度測定装置10は、図1に示すように、レーザー光を射出するレーザー発生部11と、レーザー光を受光するレーザー受光部12とを備えたレーザー式ガス濃度計と、包装袋Bを挟持可能に形成された相対するガイド30,31を有している。
レーザー式ガス濃度計は、波長可変半導体レーザー吸収分光法によって特定ガスを分析可能に形成されている。
ここで、波長可変半導体レーザー吸収分光法(Tunable Diode Laser Absorption Spectroscopy:TDLAS)とは、半導体レーザー素子から出力されたレーザー光に係る所定の入射光強度と、測定対象となる特定ガス含んだ気体を封じたセルを透過して、当該特定ガスに吸収された透過後のレーザー光に係る透過光強度とから透過率を求めて、透過率に基づくレーザー光の吸光度からガス濃度を測定する方法である。
特定ガスを含めて気体はそれぞれ固有の吸収波長帯を有し、当該吸収波長帯にはより強く光を吸収する波長に係る吸収線が複数本含まれていることが知られている。TDLASは、出力するレーザー光の近赤外領域の波長を、測定対象となる特定ガスの複数本の吸収線のうち、一本の吸収線に係る特定波長に合致するように変調し、増幅するように構成されている。そして、セルの透過前後で変化する特定波長の吸収スペクトルに基づいてレーザー光の吸光度を求めてガス濃度を測定している。なお、本実施例において測定対象ガスは酸素ガスであって、当該測定対象ガスを封じるセルは包装袋である。
レーザー発生部11は、図2に示すように、レーザー光源13と、当該光源から射出するレーザー光の波長を特定の波長に設定し、所定の光強度に調整する制御部14とを有している。
レーザー光源13は、波長が可変可能なダイオードからなる半導体レーザー素子を備え、近赤外領域のレーザー光を出力可能に形成されている。
制御部14は、半導体レーザー素子から出力されるレーザー光の波長を測定対象の特定ガス固有の特定波長に調整して、レーザー光が所定の入射光強度で射出されるように増幅する制御を行うように形成されている。
ここで、本実施例に係るレーザー式ガス濃度計が測定する特定ガスは、酸素ガスである。当該酸素ガス固有の吸収波長帯は760nm帯であり、当該吸収波長帯に含まれる複数の吸収線のうち、一の吸収線に係る特定波長がレーザー光の出力波長として選択される。
レーザー発生部11は、第1ハウジング15に内蔵されている。当該第1ハウジング15は第1窓部16を有している。第1窓部16には、近赤外領域の光を通しやすいサファイヤガラスが嵌め込まれている。そして、レーザー発生部11は、第1窓部16を通じて第1ハウジング15からレーザー光を射出するように形成されている。
第1ハウジング15内は特定ガス、本実施例においては酸素ガスを除去するために、真空化またはガス置換(ガスパージ)をすることができるように形成されている。そのため、第1ハウジング15内を真空で維持したり、或いは窒素ガス、又は二酸化炭素或いはこれらに類する不活性ガス類で満たすことができる。
これによって、レーザー光源13から第1窓部16を通じて射出するまでの間に、第1ハウジング15内でレーザ光が特定ガスに吸収されることを防止することができるので、ガス濃度測定の精度を向上させることができる。
レーザー受光部12は、図2に示すように、包装袋を透過したレーザー光を受光する受光センサ20と、当該受光センサ20からの受光信号に基づいて、ガス濃度を測定する測定部21とを有している。
受光センサ20は、包装袋を透過したレーザー光の透過光強度を電気的な透過光信号に変換する素子、たとえば、フォトダイオードからなる。これによって、包装袋を透過したレーザー光の透過光強度を電気的に処理することができる。
測定部21は、透過光強度に係る透過光信号と、レーザー発生部11から出力されたレーザー光の入射光強度に係る入射光信号に基づいて透過率を計算し、当該透過率に基づいてレーザー光の特定ガスによる吸光度を求め、当該吸光度に基づいて包装袋内の特定ガスの濃度を測定するように形成されている。
レーザー受光部12は、第2ハウジング22に内蔵されている。第2ハウジング22は第2窓部23を有している。第2窓部23には、第1窓部16と同様に、近赤外領域の光を通しやすいサファイヤガラスが嵌め込まれている。
これによって、レーザー受光部12は、第2窓部23を通じて包装袋を透過したレーザー光を受光するように形成されている。
第2ハウジング22内もまた、第1ハウジングと同様に、真空化又は、ガス置換可能に形成されている。そのため、第2窓部23を通じて入射されたレーザー光を受光センサ20が受光するまでの間に、第2ハウジング22内でレーザ光が特定ガスに吸収されることを防止することができるので、ガス濃度測定の精度を向上させることができる。
このように、レーザー式ガス濃度計は、図1及び図2に示すように、レーザー発生部11から第1窓部16を通じてレーザー光を射出し、当該レーザー光を測定対象の包装袋Bに透過させて、第2窓部23を通じてレーザー受光部12で包装袋Bを透過したレーザー光を受光するように構成されている。
そして、当該レーザー式ガス濃度計を有するガス濃度測定装置10は、第1ガイド30と第2ガイド31で挟持して固定した包装袋Bを第1窓部16から射出されたレーザー光が斜めに透過して第2窓部23へ入射するように構成されている。
第1ガイド30は、所定の位置に第1窓部16が設けられた平板からなり、第2ガイド31は、所定の位置に第2窓部23が設けられた平板からなる。第1ガイド30と第2ガイド31は、互いに平行に対向するように形成されている。第1ガイド30と第2ガイド31は、相対的に接離自在に形成され、第1ガイド30と第2ガイド31との間に包装袋Bを挟持可能に形成されている。これによって、包装袋Bは、第1ガイド30と第2ガイド31の間に固定される。
さらに、第1ガイド30と第2ガイド31が包装袋Bを挟持したとき、当該包装袋Bに第1窓部16と第2窓部23が密着するように、第1ガイド30上で第1窓部16の位置を定め、当該第1窓部16の位置に対して、包装袋Bをレーザー光が斜めに透過するように第2ガイド31上で第2窓部23の位置が定められる。
これによって、レーザー光を第1窓部16から射出して、第2窓部24へ入射させるとき、大気に含まれている特定ガスの影響を最小限に抑えることができ、より高精度に特定ガスの濃度を測定することができる。
第1窓部16と第2窓部23の位置は、第1窓部16に対して第2窓部23が正対しないように配置すれば良く、第1窓部16から射出されるレーザ光が、包装袋Bを斜めに透過して第2窓部23へ入射するように構成されている。
レーザ光が第1窓部16から射出され、第2窓部23へ入射するとき、当該レーザー光の第2ガイド31面に対する入射角度θは、たとえば、図4に示すように、5度から85度の間で任意に設定することができ、さらに第1反射面30と第2反射面31間の距離に基づいて光路長の計算を容易に行うことができる30度又は60度、或いは45度が好ましい。入射角度が5度以下の場合、第1窓部16と第2窓部23が正対している従来の場合と光路長の差が大きくならないことから、誤差が生じやすくなるおそれがある。一方、入射角度が85度以上の場合、包装袋Bを透過するレーザー光が特定ガスに吸収されるよりも散乱される割合が大きくなり、ガス濃度の測定で誤差が生じやすくなるおそれがある。
ここで、波長可変半導体レーザー吸収分光法(TDLAS)は、ランバート・ベールの法則に基づいてガス濃度を測定するものである。ランバート・ベールの法則とは、図3に示すように、入射光強度をI、包装袋Bを透過した透過光強度をIt、入射光に対する透過光の透過率をTとして、光路長をL、ガス濃度をCとすると,特定波長の吸収スペクトルで射出されたレーザー光の吸光度Aとの間に、数式1が成立する関係である。ここでεは測定対象となる所定のガスがレーザー光を吸収する固有の吸収係数である。
Figure 2021067634
第1反射面30と第2反射面31との間の距離とレーザー光を反射させる反射回数から光路長Lを容易に求めることができることから、入射光に対する透過光の透過率T、または包装袋内で特定ガスに吸収されたレーザー光の特定波長に係る吸収スペクトルの吸光度Aを得ることが出来れば、ガス濃度Cを求めることができる。
ここで、特定ガスは包装袋Bに密封されているから、ガス濃度Cを定量測定する場合、入射光に対する透過光の透過率T又は吸収スペクトルの吸光度Aが大きく変化するように、すなわち、吸光度Aに比例する光路長Lを長くするとガス濃度の検知感度を向上させることができる。このように検知感度を向上させることによって、たとえば数ppmレベルのガス濃度まで検知できるように検知可能範囲を広げた場合、数%レベルのガス濃度の測定は容易に行うことができ、その測定精度を大きく向上させることができる。
したがって、以下に例示するように、第1ガイド30上に設ける第1窓部16と、第2ガイド31上に設ける第2窓部23の位置を定めて、第1ガイド30と第2ガイド31との間でレーザー光を斜めに射出させることによって、光路長を長くすることができ、測定精度を向上させることができる。
第1窓部16の位置と第2窓部23の位置は、たとえば、図4に示した第1透過パターンから図6に示した第3透過パターンのように配置し、それに伴うレーザー光の光跡もまた次のように例示することができる。
なお、本実施例に係るガス濃度測定装置10の第1窓部16と第2窓部23の配置と反射回数は以下の例示に限定されるものではなく、本実施例に係るガス濃度測定装置10が測定する包装袋の大きさ、厚み、レーザー光の透過しやすさ等に応じて最適な透過率、吸光度を得るために任意に設定することができる。
図4は、ガス濃度測定装置10の構成の概略を示す横断面図である。第1透過パターンは、第1ガイド30と第2ガイド31の横断面図を平面視したとき、レーザー発生部11とレーザー受光部12が互いに同じ高さに配置され、レーザー発生部11に対してレーザー受光部12が正対せず、横へズレているパターンである。すなわち、図4に示すように、同一平面上でレーザー発生部11を内蔵する第1ハウジング15が備える第1窓部16と、レーザー受光部12を内蔵する第2ハウジング22が備える第2窓部23が包装袋Bを挟んで対角に配置されているパターンである。
第1透過パターンは、第1窓部16から射出されるレーザー光が、包装袋Bを透過した後、第2窓部23を設けた第2ガイド31面に対して60度の入射角を成すように第2窓部23へ入射するように形成されている。ここで、図7に示した従来の主ヘッド3と副ヘッド5が正対している場合の光路長を10cm、すなわち本実施例に係る第1ガイド30と第2ガイド間の距離を10cmとすると、図4に示した光路長は従来例に対して2倍の20cmまで延ばすことができる。
図5は、ガス濃度測定装置10の構成の概略を示す縦断面図である。第2透過パターンは、図5に示すように、第1ガイド30と第2ガイド31の縦断面を側面視したとき、レーザー発生部11に対してレーザー受光部12が下方に配置されているパターンである。すなわち、縦断面の同一面上でレーザー発生部11を内蔵する第1ハウジング15が備える第1窓部16と、レーザー受光部12を内蔵する第2ハウジング22が備える第2窓部23が包装袋Bを挟んで対角に配置されているパターンである。
第2透過パターンは、第1窓部16から射出されるレーザー光が、第2窓部23を設けた第2ガイド31面に対して所定の入射角となるように、包装袋Bを斜めに透過して第2窓部23へ入射するように形成されている。ここで、図7に示した従来の主ヘッド3と副ヘッド5が正対している場合の光路長、すなわち第1ガイド30と第2ガイド30間の距離を基準とすると、図5に示した光路長は従来の光路長よりも長くすることができる。
なお、図5に示した例に限定されるものではなく、第1窓部16に対して第2窓部23を上方に配置しても良い。
図6は、ガス濃度測定装置10の構成の概略を示す斜視図である。第3透過パターンは、レーザー発生部11に対して、レーザー受光部12が包装袋Bを挟んで対角に配置されているパターンである。すなわち、図6に示すように、第1ガイド30と第2ガイド31の距離を奥行き、第1窓部16と第2窓部23の上下方向の差を高さ、第1窓部16と第2窓部23の左右方向の距離を幅として、頂点に第1窓部16と第2窓部23を含む直方体を想定したとき、第1窓部16から第2窓部23に対してレーザー光が当該直方体の対角線に沿って射出されるように形成されている。
ここで、図7に示した従来の主ヘッド3と副ヘッド5が正対している場合の光路長を10cm、すなわち、図6に示した第1ガイド30と第2ガイド31間の距離を10cmとして、上記のように想定した直方体の奥行きが10cm、高さが40cm、幅が20cmとすると、図6に示した光路長は従来例に対しておよそ4.6倍となる45.8cmまで延ばすことができる。
上記の構成を有するガス濃度測定装置を用いて、本実施例に係るガス濃度測定方法が行われる。添付した図面にしたがって説明する。
ガス濃度測定方法は、図1に示すように、まずガス濃度測定装置10の第1ガイド30と第2ガイド31の間に、測定対象の包装袋Bを配置する。このとき、少なくとも第1窓部16と第2窓部23が包装袋Bに密着するように、第1ガイド30と第2ガイド31によって包装袋Bを挟持する。
ここで、第1ガイド30と第2ガイド31が包装袋Bを挟持するとき、たとえば、包装機に設けた検査工程であれば、図1に示すように、包装袋Bの袋口近傍を左右からクリップ6,6で引張しているので、包装袋B表面のしわを伸ばして、第1窓部16及び第2窓部23へより一層密着させることができる。
このように、包装袋Bを挟持することによって、第1ガイド30と第2ガイド31との距離を一定にして、光路長を一定にすることができる。また、包装袋Bを挟持するとき、当該包装袋Bを第1ガイド30と第2ガイド31が押圧するため、包装袋Bに密封した窒素等の不活性ガスが漏れているか否かを検査することができる。さらには、包装袋Bを密着させるため、第1窓部16及び第2窓部23と包装袋Bの境界における大気の影響を除去することができ、測定精度を上げることができる。
包装袋Bが第1ガイド30と第2ガイド31に挟持された後、続いてレーザー発生部11から第1窓部16を通じてレーザー光が射出される。レーザー光は、たとえば、図4から図6に示したように、第2ガイド31面に設けた第2窓部23を指向して所定の入射角度で射出され、包装袋Bを斜めに透過して、第2窓部23を通じてレーザー受光部12で受光される。
そして、レーザー受光部12の受光センサ20は、包装袋Bを透過したレーザー光を電子的な透過光信号へ変換する。当該透過光信号は、測定部21へ出力される。
測定部21では、レーザー光源13が射出したレーザー光を制御部14で電子的に変換した入射光信号をレーザー発生部11から取得し、上記の透過光信号と入射光信号を比較して、レーザー光の包装袋に対する透過率Tが測定される。当該入射光に対する透過光の透過率Tに基づいて、包装袋B内の特定ガスに吸収されたレーザー光の特定波長の吸収スペクトルの吸光度Aが計算され、当該吸光度Aに基づいて包装袋B内の特定ガスのガス濃度が測定される。
なお、本実施例において、レーザー光が射出される第1窓部16と、レーザー光が入射する第2窓部23を例示したが、これに限定されるものではない。
たとえば、レーザー発生部11から射出されるレーザー光を光ファイバーで分光して、第1ガイド30に設けた二つ以上の窓部から射出し、射出された複数本のレーザー光が互いに触れて干渉しないように複数回反射させてから、第2ガイド31に設けた二つ以上の窓部に入射させるようにして、多点測定を行っても良い。この場合には、包装袋B内の複数か所をサンプリングすることができるので、平均を取って補正等を行うことによって、測定精度を向上させることができる。
本実施例に係るガス濃度測定方法によれば、第1ガイド30と第2ガイド31で包装袋Bを挟持して、少なくとも第1窓部16と第2窓部23が包装袋に密着するようにした。
これによって、包装袋Bの厚みがバラバラであっても、当該包装袋Bを挟持する第1ガイド30と第2ガイド31との距離を一定にしたり、また当該距離を測定することで容易に光路長を決定することができる。光路長がわかれば、入射光に対する透過光の透過率Tを測定することによって、測定対象の特定ガスに固有の吸収波長帯に含まれた複数の吸収線のうち、一の吸収線に係る特定波長に合致するよう変調したレーザー光の吸収スペクトルの吸光度Aを求めることができ、当該吸光度Aに基づいて、包装袋内の特定ガスのガス濃度を容易に求めることができる。
また、第1窓部16と第2窓部23が包装袋Bに密着するように平板状の第1ガイド30と第2ガイド31が当該包装袋を挟持するように構成したことによって、第1窓部16又は第2窓部23と包装袋の間の大気を押し出して測定することができるので、大気中に含まれている特定ガスによる誤差を極めて小さくすることができ、測定精度を向上させることができる。
10…ガス濃度測定装置、11…レーザー発生部、12…レーザー受光部、
13…レーザー光源、14…制御部、15…第1ハウジング、16…第1窓部、
20…受光センサ、21…測定部、22…第2ハウジング、23…第2窓部、
30…第1ガイド、31…第2ガイド、
1…従来のガス濃度測定装置、2…従来のレーザー発生部、3…主ヘッド、4…従来のレーザー受光部、5…副ヘッド、6…グリップ、
B…包装袋。

Claims (2)

  1. 特定波長のレーザー光を、ガス置換されて密封された包装袋に透過させて、前記包装袋の透過前後で変化する特定波長の吸収スペクトルに基づいて前記包装袋の内部に残留している特定ガスのガス濃度を測定するようにしたレーザー式ガス濃度計を有するガス濃度測定装置であって、
    前記レーザー光を発生し、当該レーザー光が第1窓部を通じて射出されるレーザー発生部と、
    前記レーザー光が第2窓部を通じて入射されるレーザー受光部と、
    前記第1窓部を有する平板状の第1ガイドと、
    当該第1ガイドと互いに平行に対向し、前記第2窓部を有する平板状の第2ガイドを備え、
    互いに相対する前記第1ガイドと前記第2ガイドを、相対的に接離自在に設けて、
    前記第1ガイドと前記第2ガイドが前記包装袋を挟持したとき、
    前記第1窓部と前記第2窓部が、前記包装袋に密着するようにして、
    前記レーザー発生部から射出される前記レーザー光が、前記包装袋を斜めに透過して、前記レーザー受光部へ入射するようにしたことを特徴とするガス濃度測定装置。
  2. 前記第1窓部と前記第2窓部には、それぞれサファイヤガラスが嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度測定装置。
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