JP2008145055A - 空気調和システムの集中管理装置および空気調和システム - Google Patents
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Abstract
【課題】期間の途中であっても室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求める。
【解決手段】空集中管理装置40は、外部から入力される指示信号に応じて、一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分部45cと、この按分率に関する情報を外部80に出力する按分率情報出力部44と、指示信号が入力された日が所定の期間の期間末日以外の日である場合には、記憶部43に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御部45とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】空集中管理装置40は、外部から入力される指示信号に応じて、一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分部45cと、この按分率に関する情報を外部80に出力する按分率情報出力部44と、指示信号が入力された日が所定の期間の期間末日以外の日である場合には、記憶部43に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御部45とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を備えた空気調和システムを集中管理するとともに、空気調和システム全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を算出する空気調和システムの集中管理装置および空気調和システムに関する。
従来、テナントビル等には、一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を有する空気調和システムが導入されている。この種の空気調和システムの中には、各冷媒系統における室外機および室内機の各空調動作を一台の集中管理装置により集中管理(集中制御)するものがある。このような空気調和システムにあっては、空調時の設定(設定温度、運転モード等)、室内機の設置された室内の環境、室内機や室外機の機種等によって、空調運転時のエネルギー使用量(電力消費量、ガス消費量)が室内機毎に異なる場合が多い。このため、ビルオーナ等が各テナントに対して室内機の使用エネルギー量に応じて空調料金を公平に課金するために、空気調和システム全体におけるエネルギー使用量を各冷媒系統毎の室外機室内機等の運転状態等に基づいて各室内機毎に按分して算出するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年の地球環境問題に対する意識の向上等により、テナントによっては、期間内のエネルギー使用量の推移や過去の同時期のエネルギー使用量との比較等を行って、省エネ意識を高めたいという等という要望が生じる場合があった。しかしながら、上記従来の集中管理装置では、例えば、月に一回等、所定の期間毎に空調料金を算出することを前提としていたため、各テナント等は、期間の途中に自己のテナントにおいて現在のエネルギー使用量がどの程度であるかということを把握することはできなかった。
本発明の課題は、予め設定された期間の途中であっても室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることのできる空気調和システムの集中管理装置および空気調和システムを提供することにある。
本発明の空気調和システムの集中管理装置は、一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を備えた空気調和システムの集中管理装置であって、外部から前記室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得部と、外部から当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得するエネルギー使用量情報取得部と、予め設定された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を記憶する記憶部と、外部から入力される指示信号に応じて、前記一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分部と、前記按分率に関する情報を外部に出力する按分率情報出力部と、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日か否かを判別し、期間末日以外の日である場合には、前期記憶部に記憶された前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、前記按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、集中管理装置は、運転状態情報取得部により、外部から当該空気調和システムが有する室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置は、エネルギー使用量情報取得部により、外部から当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置は、エネルギー使用量按分部により、記憶部に記憶された運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を用いて、予め設定された所定の期間の開始日から外部からの指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。そして、集中管理装置は、制御部により、外部から指示信号が入力された日が所定の期間の期間末日か否かを判別させ、期間末日以外の日である場合には、記憶部に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、按分率に関する情報を按分率情報出力部を介して外部に出力させることができる。よって、予め設定された期間の途中であっても室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができ、また、期間の途中で按分率を求める場合には、記憶部に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報は更新可能に保持されているので、期間の途中に複数回に渡って按分率を求める場合でも、常に期間の開始日からの間のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。
上記構成によれば、集中管理装置は、運転状態情報取得部により、外部から当該空気調和システムが有する室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置は、エネルギー使用量情報取得部により、外部から当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置は、エネルギー使用量按分部により、記憶部に記憶された運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を用いて、予め設定された所定の期間の開始日から外部からの指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。そして、集中管理装置は、制御部により、外部から指示信号が入力された日が所定の期間の期間末日か否かを判別させ、期間末日以外の日である場合には、記憶部に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、按分率に関する情報を按分率情報出力部を介して外部に出力させることができる。よって、予め設定された期間の途中であっても室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができ、また、期間の途中で按分率を求める場合には、記憶部に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報は更新可能に保持されているので、期間の途中に複数回に渡って按分率を求める場合でも、常に期間の開始日からの間のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。
上記構成の空気調和システムの集中管理装置において、前記制御部は、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日である場合には、前記按分率に関する情報を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
上記構成によれば、期間末日に按分率を求める場合には、按分率に関する情報を記憶部に記憶させるので、当該按分率に関する情報を後に参照することができる。
上記構成によれば、期間末日に按分率を求める場合には、按分率に関する情報を記憶部に記憶させるので、当該按分率に関する情報を後に参照することができる。
また、上記構成の空気調和システムの集中管理装置において、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記按分率に関する情報に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号が入力された日までの間の前記按分率と比較するための比較情報を生成すること、が好ましい。
ここで、比較情報としては、直前の按分率に関する情報(例えば、前月分)に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が外部から入力された日までの間の日数分と同日数分の按分率を求めたものとすることができる。また、例えば、過去の同時期(例えば、前年分あるいは複数年分)における過去の按分率に関する情報に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が外部から入力された日までの同日数分の按分率を求めたもの等とすることができる。
この構成によれば、比較情報と比較することにより、現時点における空調のエネルギー使用量の増減を把握することができ、省エネ意識を高めることなどができる。
ここで、比較情報としては、直前の按分率に関する情報(例えば、前月分)に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が外部から入力された日までの間の日数分と同日数分の按分率を求めたものとすることができる。また、例えば、過去の同時期(例えば、前年分あるいは複数年分)における過去の按分率に関する情報に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が外部から入力された日までの同日数分の按分率を求めたもの等とすることができる。
この構成によれば、比較情報と比較することにより、現時点における空調のエネルギー使用量の増減を把握することができ、省エネ意識を高めることなどができる。
また、上記構成の空気調和システムの集中管理装置において、前記制御部は、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日である場合には、前期記憶部に記憶された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を消去することが好ましい。
この構成によれば、予め設定された所定の期間の期間末日に按分率を求めた場合には、記憶部に記憶された所定の期間内の各運転状態に関する情報やエネルギー使用量に関する情報が消去されるので、記憶部の記憶容量を確保することができる。
この構成によれば、予め設定された所定の期間の期間末日に按分率を求めた場合には、記憶部に記憶された所定の期間内の各運転状態に関する情報やエネルギー使用量に関する情報が消去されるので、記憶部の記憶容量を確保することができる。
また、上記構成の空気調和システムの集中管理装置において、前記按分率に関する情報は、複数の項目を含み、各項目を所定の区切り文字で区切ったデータフォーマット形式で出力されることが好ましい。ここで、この様なデータフォーマット形式として、例えば、CSV形式等がある。
また、本発明の空気調和システムは、一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を備えた空気調和システムにおいて、前記室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得装置と、当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得するエネルギー使用量情報取得装置と、予め設定された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を記憶する記憶装置と、指示信号の入力に応じて、前記一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分装置と、前記指示信号を入力する指示信号入力装置と、前記按分率に関する情報を外部記録媒体に出力する按分率情報出力装置と、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日か否かを判別し、期間末日以外の日である場合には、前期記憶部に記憶された前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を保持した上で、前記按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
上記構成の空気調和システムにおいて、前記運転状態情報取得装置は、前記冷媒系統毎に前記室外機および室内機の各運転状態を取得することが好ましい。
本発明によれば、予め設定された所定の期間の途中であっても、一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、当該空気調和システム全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に本実施の形態の空気調和システム100の系統図を示す。空気調和システム100は、図1に示すように、第一冷媒系統を構成する第一空気調和装置10と、第二冷媒系統を構成する第二空気調和装置20と、第三冷媒系統を構成する第三空気調和装置30を備えると共に、これらの空気調和装置10、20、30を集中管理するための集中管理装置40が設けられている。この集中管理装置40は、各冷媒系統毎の室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の空気調和動作を制御するとともに、各冷媒系統毎の室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転状態に基づいて、当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求める按分率算出処理を実行するものである。
図1に本実施の形態の空気調和システム100の系統図を示す。空気調和システム100は、図1に示すように、第一冷媒系統を構成する第一空気調和装置10と、第二冷媒系統を構成する第二空気調和装置20と、第三冷媒系統を構成する第三空気調和装置30を備えると共に、これらの空気調和装置10、20、30を集中管理するための集中管理装置40が設けられている。この集中管理装置40は、各冷媒系統毎の室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の空気調和動作を制御するとともに、各冷媒系統毎の室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転状態に基づいて、当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求める按分率算出処理を実行するものである。
第一空気調和装置10は、一台の室外機11と、複数台(但し、図示例では三台)の室内機12、13、14とが図示しない冷媒配管によって接続された、いわゆるマルチタイプのものである。
第二空気調和装置20も同様に、一台の室外機21と、複数台(但し、図示例では三台)の室内機22、23、24とが図示しない冷媒配管によって接続されたマルチタイプのものである。
第三空気調和装置30についても同様に、一台の室外機31と、複数台(但し、図示例では三台)の室内機32、33、34とが図示しない冷媒配管によって接続されたマルチタイプのものである。
第二空気調和装置20も同様に、一台の室外機21と、複数台(但し、図示例では三台)の室内機22、23、24とが図示しない冷媒配管によって接続されたマルチタイプのものである。
第三空気調和装置30についても同様に、一台の室外機31と、複数台(但し、図示例では三台)の室内機32、33、34とが図示しない冷媒配管によって接続されたマルチタイプのものである。
但し、第一空気調和装置10および第二空気調和装置20は、パッケージエアコン等と称されるタイプのもので、室外機11、21は電動モータにより駆動される圧縮機を備える。一方、第三空気調和装置30は、ガスヒートポンプ型エアコン等と称されるタイプのもので、室外機31はガスエンジンにより駆動される圧縮機を備える。
これらの空気調和装置10、20、30の各室内機12〜14、22〜24、32〜34には、必要に応じて、図示しないリモートコントローラ等の操作手段を設けることができる。リモートコントローラを設けた場合には、これらの操作手段が設けられた室内機(12〜14、22〜24、32〜34)は、リモートコントローラの手動操作によって、空調運転の開始や停止、冷房や暖房などの運転モードの切り換え、設定温度の変更、風速切り換え、風向切換などが行われる。一方、これらの操作手段が設けられていない室内機(12〜14、22〜24、32〜34)については、集中管理装置40から送信される空調制御用信号に従って空調動作を行う。
集中管理装置40は、図示しないCPU、RAM、ROM等を備え、これらの協働の下、コンピュータ制御により、上記空気調和システム100を構成する室外機11、21、31や室内機12〜14、22〜24、32〜34に対して上記空調制御用信号や集中管理信号等の各種制御信号を送信し、これらを制御する。
集中管理装置40は、各空気調和装置10、20、30の各室内機12〜14、22〜24、32〜34に対して、空調運転の開始または停止、冷房または暖房等の運転モードの切り換え、設定温度の変更、風速切り換え、風向切換、リモートコントローラ等の操作手段による手動操作の禁止等の操作を行うことができ、各室外機11、21、31に対しては各冷媒系統に属する室内機(12〜14、22〜24、32〜34)の運転状態に応じて圧縮機(図示略)等を駆動させたり、冷媒の流れる方向の切り換え等の操作を行ったりすることができる。
集中管理装置40は、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60と集中管理信号線71を介して接続されている。第一通信アダプタ50は室内外通信線72を介して第一空気調和装置10および第二空気調和装置20と接続されており、第二通信アダプタ60は室内外通信線73を介して第三空気調和装置30と接続されている。集中管理装置40は、これらの第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60を介して、第一空気調和装置10、第二空気調和装置20、第三空気調和装置30との間で上記空調用制御用信号、集中管理信号等の各種制御信号等の信号の送受信を行うとともに、各空気調和装置10、20、30から運転状態信号を受信する。なお、集中管理装置40の具体的な機能的構成例および上記按分率算出処理に係る動作は後述する。
第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60は、通信機能、信号変換機能を備え、集中管理装置40と各空気調和装置10、20、30の各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34との間で所定の通信方式により通信を行うものである。また、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60は、各空気調和装置10、20、30から各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得装置としての機能等を備える。
但し、各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34にはそれぞれ固有のアドレスが割り振られており、これらのアドレス情報とともに各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報が集中管理装置40に送信される。
本実施の形態において、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60を介して取得される各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報には次のものがある。
例えば、室外機11、21、31の運転状態に関する情報として、運転電力量、高圧飽和温度に関する情報等がある。また、室外機11、21、31が3WAY機種や氷蓄熱槽を有する機種等では還元利用(再利用)している使用エネルギーを考慮した省エネ運転電力量に関する情報が上記運転電力量に関する情報に代替して挙げることができる。また、氷蓄熱槽を有する機種では、氷蓄熱を行う際に使用した夜間電力量に関する情報を挙げることができる。第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60は、所定の時間間隔で、これらの室外機11、21、31の運転状態に関する情報を取得、あるいは演算して、集中管理装置40に送信される。
また、室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転状態に関する情報として、例えば、風速別運転時間(急風サーモON時間、強風サーモON時間、弱風サーモON時間、急風サーモOFF時間、強風サーモOFF時間、弱風サーモOFF時間)、室内定格能力、運転電力量(あるいは省エネ運転電力量)、氷蓄熱夜間電力量がある。また、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60はそれぞれ室内機12〜14、22〜24、32〜34から、熱交換器入口温度、中間温度、出口温度および高圧飽和温度を取得し、これらに基づいて、過熱度および過冷却度を算出して、これらの情報についても室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転状態に関する情報として集中管理装置40に送信する。また、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60はそれぞれ室内機12〜14、22〜24、32〜34の定格能力、風速換算値および運転能力比率に基づいて、各室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転能力量を算出し、これらの情報は室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転状態に関する情報として、集中管理装置40に送信される。
また、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60には、これらの通信アダプタに接続される空気調和装置(10、20、30)の種類に応じて、それぞれ電力パルスメータやガスパルスメータ等のエネルギー使用量計測器が接続可能に構成されている。すなわち、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60は、それぞれ接続された空気調和装置10、20または30のエネルギー使用量を取得するエネルギー使用量情報取得装置として機能する。これらのエネルギー使用量計測器を介して取得されたエネルギー使用量に関する情報(各エネルギー使用量計測器によりカウントされたパルス数等)は所定の時間間隔で、集中管理装置40に送信される。
例えば、本実施の形態では、第一通信アダプタ50に接続される第一空気調和装置10および第二空気調和装置20はそれぞれ電力により作動するパッケージエアコンなので、電力パルスメータが接続される。そして、第一空気調和装置10および第二空気調和装置20において使用された電力量に関する情報は第一通信アダプタ50を介して集中管理装置40に送信される。また、第二通信アダプタ60に接続される第三空気調和装置30はガスヒートポンプ型エアコンなので、第二通信アダプタ60には電力パルスメータおよびガスパルスメータが接続され、第三空気調和装置30において使用された電力量およびガス量に関する情報が集中管理装置40に送信されるようになっている。
次に、図2を参照して、集中管理装置40の上記按分率算出処理に係る機能的構成について説明する。図2に示すように、集中管理装置40は、表示操作部41と、通信部42と、記憶部43と、I/F部(按分率情報出力部)44と、これらを制御する制御部45とを備え、I/F部44を介して外部記憶装置80と接続可能に構成されている。
表示操作部41は、例えば、各種操作画面や各空気調和装置10、20、30の運転状況や設定内容等を表示する表示パネル41aと、この表示パネル41a上に設けられ、各種操作画面に対応する各種操作を行うタッチパネルや操作ボタン等を備える操作部41bとを備えている。
操作画面の一例として、按分率算出ボタンを備えるものがある。この按分率算出ボタンがユーザ等により押下されることにより、上記按分率算出処理の実行を指示する指示信号が制御部45に入力される。
操作画面の一例として、按分率算出ボタンを備えるものがある。この按分率算出ボタンがユーザ等により押下されることにより、上記按分率算出処理の実行を指示する指示信号が制御部45に入力される。
通信部42は、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60を介して各空気調和装置10、20、30との間で所定の通信方式に従って通信を行うものである。
記憶部43は、例えば、半導体メモリ、ハードディスク装置等の各種書き換え可能なメモリを用いて構成され、上記した各冷媒系統毎の室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を記憶する運転状態情報記憶領域43aと、上記したエネルギー使用量に関する情報を記憶するエネルギー使用量情報記憶領域43bと、上記按分率算出処理により求められた各室外機11、21、31毎の按分率に関する情報を記憶する按分率情報記憶領域43cとを有している。
本実施の形態では、運転状態情報記憶領域43aには予め設定された所定の期間内における各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報が記憶されるよう構成されている。また、エネルギー使用量情報記憶領域43bについても所定の期間内における空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に関する情報が記憶されるよう構成されている。さらに、按分率情報記憶領域43cについても過去に算出された按分率に関する情報が所定の量だけ記憶されるよう構成されている。
ここで、上記の予め設定された所定の期間とは、テナント等に対して所定の期間毎に空調料金を課金するため等の期間として設定される期間であり、例えば、一ヶ月間等の暦状の区切りのよい期間であって、課金を行うために適当な期間であることが好ましい。
I/F部44は、外部記憶装置80と接続する接続インターフェースである。
外部記憶装置80は、例えば、PCカード、あるいはCFカード、SDカード等の各種メモリカード等のカード状記録媒体を用いて構成できる。本実施の形態では、このI/F部44を介して外部記憶装置80が集中管理装置40に接続されなければ、上記の按分率算出ボタンの押下信号、すなわち、按分率算出処理の実行を指示する指示信号が制御部45において無効として扱われるように構成されている。但し、外部記憶装置80は予め集中管理装置40に対して、按分率算出処理により求められた按分率に関する情報を出力するための専用の外部記憶装置80として登録されており、I/F部44を介して外部記憶装置80を接続すると、集中管理装置40の制御部45は、外部記憶装置80の所定の記憶領域に予め記憶された識別ID等を読み出して、予め登録された外部記憶装置80であるか否かが判別される構成となっている。
外部記憶装置80は、例えば、PCカード、あるいはCFカード、SDカード等の各種メモリカード等のカード状記録媒体を用いて構成できる。本実施の形態では、このI/F部44を介して外部記憶装置80が集中管理装置40に接続されなければ、上記の按分率算出ボタンの押下信号、すなわち、按分率算出処理の実行を指示する指示信号が制御部45において無効として扱われるように構成されている。但し、外部記憶装置80は予め集中管理装置40に対して、按分率算出処理により求められた按分率に関する情報を出力するための専用の外部記憶装置80として登録されており、I/F部44を介して外部記憶装置80を接続すると、集中管理装置40の制御部45は、外部記憶装置80の所定の記憶領域に予め記憶された識別ID等を読み出して、予め登録された外部記憶装置80であるか否かが判別される構成となっている。
制御部45は、運転状態情報取得部45aと、エネルギー使用量情報取得部45bと、エネルギー使用量按分部45cとを備えている。
運転状態情報取得部45aは、通信部42を介して第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60から、室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を取得するものである。運転情報取得部は、通信部42を介して第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60から、各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を所定の時間間隔で取得して記憶部43の運転状態情報記憶領域43aに記憶させたり、エネルギー使用量按分部45cの指示に基づき運転状態情報記憶領域43aに記憶された各運転状態に関する情報を取得してエネルギー使用量按分部45cに出力させたりする処理を行う。
運転状態情報取得部45aは、通信部42を介して第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60から、室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を取得するものである。運転情報取得部は、通信部42を介して第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60から、各室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を所定の時間間隔で取得して記憶部43の運転状態情報記憶領域43aに記憶させたり、エネルギー使用量按分部45cの指示に基づき運転状態情報記憶領域43aに記憶された各運転状態に関する情報を取得してエネルギー使用量按分部45cに出力させたりする処理を行う。
エネルギー使用量情報取得部45bは、通信部42を介して、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60から各空気調和装置10、20、30のエネルギー使用量に関する情報を取得して、記憶部43のエネルギー使用量情報記憶領域43bに記憶させたり、エネルギー使用量按分部45cの指示に基づきエネルギー使用量情報記憶領域43bに記憶されたエネルギー使用量に関する情報を取得してエネルギー使用量按分部45cに出力させたりする処理を行う。
エネルギー使用量按分部45cは、表示操作部41に表示される按分率算出ボタンの押下操作によって入力される指示信号に応じて、予め設定された所定の期間の開始日から、上記指示信号の入力された日までの間の当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求める按分率算出処理を行うものである。
按分率算出処理に際して、制御部45は、指示信号の入力された日が予め設定された期間の末日であるか否かを判別し、期間末日である場合には、空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を算出した後に「締め処理」を行い、期間末日以外の日である場合には、「中間締め処理」を行う。ここで、按分率算出処理により求められる各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率は、例えば、各テナントへの空調料金の課金請求に利用されることになる。
上記の「締め処理」とは、例えば、月締めの場合には毎月月末あるいは15日締めなど、予め設定された所定の期間の末日に行われる処理であり、「締め処理」の実行に伴い、当該空気調和システム100全体が使用したエネルギー量に各室内機12〜14、22〜24、32〜34の按分率を乗じて各テナントに課金する空調料金をそれぞれ算出し、この空調料金を算出した後に、空調料金の算出に使用した各運転状態に関する情報、エネルギー使用量に関する情報がリセットされる。
また、上記の「中間締め処理」とは、上記の「締め処理」とは異なる処理であり、テナント等に現在のエネルギー使用量あるいは空調料金を提示することにより、テナント等に対する便宜を図るために行われる処理である。例えば、予め設定された期間の途中で、各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を算出し、例えば、現時点における空調料金を算出し、この空調料金の算出に使用した各運転状態に関する情報、エネルギー使用量に関する情報をクリアにせず、運転状態情報記憶領域43a、エネルギー使用量情報記憶領域43bに更新可能に保持される。この際、過去の按分率に関する情報等に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号の入力された日までの間の按分率と比較するための比較情報を生成することもできる。
これらの按分率算出処理により求められた各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の按分率に関する情報や、各テナント毎の空調料金等に関する情報はI/F部44を介して外部記憶装置80にCSV形式等、複数の項目を有するデータを項目毎にカンマ等の所定の区切り文字で区切ったデータフォーマット形式で出力される。但し、外部記録装置80に出力される按分率に関する情報には、各室外機に割り当てられた固有のアドレス、上記した各種運転状態に関する情報、各室外機毎の按分率、各室外機毎のエネルギー使用量等各種の項目を含む。
次に、図3を参照して、上記集中管理装置40の制御部45において実行される按分率算出処理の処理の流れを説明する。
図3に示すように、按分率算出処理の実行に際して、集中管理装置40は、まず、I/F部44を介して外部記憶装置80が接続されているか否かを検出する(ステップS1)。外部記憶装置80がI/F部44を介して集中管理装置40に接続されている場合(ステップS1:Y)には、接続された外部記憶装置80の上記識別IDを読み出し、当該外部記憶装置80が予め登録されたものであるか否かを判別する(ステップS2)。
図3に示すように、按分率算出処理の実行に際して、集中管理装置40は、まず、I/F部44を介して外部記憶装置80が接続されているか否かを検出する(ステップS1)。外部記憶装置80がI/F部44を介して集中管理装置40に接続されている場合(ステップS1:Y)には、接続された外部記憶装置80の上記識別IDを読み出し、当該外部記憶装置80が予め登録されたものであるか否かを判別する(ステップS2)。
当該外部記憶装置80が予め登録された所定の外部記憶装置80であると判別されると、すなわち外部記憶装置80の認証に成功すると(ステップS2:Y)、制御部45は按分率算出ボタンの押下操作が有効になるように制御する(ステップS3)。一方、外部記憶装置80が接続されていない場合(ステップS1:N)または外部記憶装置80の認証に失敗した場合(ステップS2:N)、制御部45は、この按分率算出ボタンの押下操作が無効になるように制御する(ステップS4)。
次に、按分率算出ボタンの押下操作があるまで待機し、按分率算出ボタンが押下された場合(ステップS5:Y)には、当該按分率算出ボタンが押下された日が予め設定された所定の期間の末日であるか否かを判別する(ステップS6)。
按分率算出ボタンが押下された日、すなわち指示信号の入力された日が予め設定された期間の末日である場合(ステップS6:Y)、制御部45は上述した締め処理を実行する。
締め処理の実行に際して、制御部45は、運転状態情報取得部45aにより、当該期間の開始日から、当該期間の末日までの間の当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求める(ステップS7)。
締め処理の実行に際して、制御部45は、運転状態情報取得部45aにより、当該期間の開始日から、当該期間の末日までの間の当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求める(ステップS7)。
ステップS7において、制御部45は、エネルギー使用量情報記憶領域43bに記憶された当該期間内における各空気調和装置10、20、30において消費された全エネルギー使用量を算出する。この際、電力パルスあるいはガスパルスに対応する単位電力量あるいは単位ガス量を乗じて、全体の電力使用量またはガス使用量が算出される。
また、ステップS7において、制御部45は、エネルギー使用量按分部45cにより、室内機12〜14、22〜24、32〜34の定格能力、各室外機11、21、31の運転電力量、各室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転能力量および送風時の室内ファン電力等に基づいて各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の室内機消費電流を算出させる。さらに、エネルギー使用量按分部45cにより、求められた室内機消費電流、室内定格能力、風速別運転時間、室内ファン電力に基づいて室内機消費電流積算値を求める。続いて、エネルギー使用量按分部45cは、求められた室内機消費電流積算値の和に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34の室内機消費電流積算値の割合である按分率として算出する。
また、ステップS7において、制御部45は、エネルギー使用量按分部45cにより、室内機12〜14、22〜24、32〜34の定格能力、各室外機11、21、31の運転電力量、各室内機12〜14、22〜24、32〜34の運転能力量および送風時の室内ファン電力等に基づいて各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の室内機消費電流を算出させる。さらに、エネルギー使用量按分部45cにより、求められた室内機消費電流、室内定格能力、風速別運転時間、室内ファン電力に基づいて室内機消費電流積算値を求める。続いて、エネルギー使用量按分部45cは、求められた室内機消費電流積算値の和に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34の室内機消費電流積算値の割合である按分率として算出する。
そして、ステップS7において各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率が求められると、次に、制御部45は、空気調和システム100の全体の消費電力量または消費ガス量などの消費エネルギー量に按分率を乗じて、各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の使用エネルギー量を算出し、各テナント毎等の予め設定される所定の按分グループに属する室内機(12〜14、22〜24、32〜34)の使用エネルギー量を積算して、各按分グループ毎に空調料金を算出する(ステップS8)。この様に算出された各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率や、各テナント毎の空調料金等に関する情報は按分率情報記憶領域43cに記憶される(ステップS9)。
次に、制御部45は、運転状態情報記憶領域43aおよびエネルギー使用量情報記憶領域43bにそれぞれ記憶された当該期間内における室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報および各空気調和装置10、20、30のエネルギー使用量に関する情報を消去し(ステップS10)、外部記憶装置80にI/F部44を介してこれらの各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率に関する情報および各テナント毎の空調料金等に関する情報がCSV形式等の所定のファイル形式で出力される。以上により締め処理が終了する。
一方、ステップS6において、按分率算出ボタンが押下されたのが期間末日ではないと判別された場合(ステップS6:N)、上述した中間締め処理が以下のように実行される。
中間締め処理の実行に際して、制御部45は、運転状態情報取得部45aにより、当該期間の開始日から、当該按分率算出ボタンの押下された日(時点)までの間の当該空気調和システム100の全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を上述したステップS7と同様の方法により求める(ステップS12)。
そして、ステップS8と同様に、ステップS13では、制御部45は、各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率が求められると、次に、空気調和システム100の全体の消費電力量または消費ガス量などの消費エネルギー量に各室内機12〜14、22〜24、32〜34のエネルギー使用量の按分率を乗じて、各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の使用エネルギー量が算出される。この際、ステップS10とは異なり、ステップS13では、記憶部43の運転状態情報記憶領域43aに記憶された室外機11、21、31および各室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報や、エネルギー使用量記憶領域43bに記憶された当該空気調和システム100のエネルギー使用量に関する情報は更新可能に保持される。
次いで、按分率情報記憶領域43cに記憶された過去の按分率に関する情報や空調料金に関する情報に基づいて、ステップS12で算出された各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎の按分率やステップS13で算出された各テナント毎の空調料金等と比較するための比較情報が生成される(ステップS14)。
ここで、ステップS14において生成される比較情報としては、直前の期間の按分率に関する情報(例えば、前月分)に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が入力された日までの間の日数分と同日数分の按分率を求めたものとすることができる。また、例えば、過去の同時期(例えば、前年分あるいは複数年分の平均値等)における過去の按分率に関する情報に基づいて、所定の期間の開始日から指示信号が外部から入力された日までの同日数分の按分率を求めたもの等とすることができる。
そして、これらの按分率に関する情報や按分グループ毎の空調料金に関する情報や比較情報等がCSV形式等の所定のファイル形式でI/F部44を介して外部記憶装置80に出力される(ステップS10)。以上により中間締め処理が終了される。
以上説明した本実施の形態によれば、集中管理装置40は、運転状態情報取得部45aにより、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60を介して、当該空気調和システム100が有する室外機11、21、31および室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置40は、エネルギー使用量情報取得部45bにより、第一通信アダプタ50および第二通信アダプタ60を介して、当該空気調和システム100におけるエネルギー使用量に関する情報を取得することができる。また、集中管理装置40は、エネルギー使用量按分部45cにより、記憶部43に記憶された運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を用いて、予め設定された所定の期間の開始日から、按分率算出ボタンの押下操作により入力される指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。そして、集中管理装置40は、制御部45により、当該指示信号が入力された日が所定の期間の期間末日か否かを判別させ、期間末日以外の日である場合には、記憶部43に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、按分率に関する情報、按分グループ毎の空調料金に関する情報、比較情報等をI/F部44を介して外部記憶装置80に出力させることができる。よって、予め設定された期間の途中であっても室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求めることができ、また、期間の途中で按分率を求める場合には、記憶部43に記憶された各運転状態に関する情報およびエネルギー使用量に関する情報は更新可能に保持されているので、期間の途中に複数回に渡って按分率を求める場合でも、常に期間の開始日からの間のエネルギー使用量の按分率を求めることができる。
また、上記実施の形態によれば、期間末日に按分率を求める場合には、ステップS9に示すように、按分率に関する情報を記憶部43の按分率情報記憶領域43cに記憶させるので、当該按分率に関する情報を後に参照して、例えば、ステップS14において比較情報を生成する際に用いることができる。
また、上記実施の形態では、中間締め処理(ステップS12〜ステップS14,およびステップS11)を実行する際に、比較情報を生成しているので、比較情報と比較することにより、現時点における空調のエネルギー使用量の増減を把握することができ、省エネ意識を高めることなどができる。
また、上記実施の形態によれば、予め設定された所定の期間の期間末日に按分率を求めた場合には、締め処理(ステップS7〜ステップS11)を実行し、記憶部43の運転状態情報記憶領域43a、エネルギー使用量情報記憶領域43b)に記憶された所定の期間内の各運転状態に関する情報やエネルギー使用量に関する情報を消去する構成としているので、記憶部43の記憶容量を確保することができる。
また、上記実施の形態によれば、按分率に関する情報等を外部記憶装置80に出力する際には、CSV形式等の所定のファイル形式で出力する構成としているので、外部記憶装置80に記憶されたこれらのファイルをパーソナルコンピュータなどで読み出して、データを加工することができ、例えば、空調料金の請求書の発行等を行うことができる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、中間締め処理を実行する際に、制御部45は比較情報を生成する構成としているが、中間締め処理実行時に必ずしも比較情報を生成しなければならない訳ではない。また、締め処理を実行する際に、比較情報を生成してもよいのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、中間締め処理を実行する際に、制御部45は比較情報を生成する構成としているが、中間締め処理実行時に必ずしも比較情報を生成しなければならない訳ではない。また、締め処理を実行する際に、比較情報を生成してもよいのは勿論である。
また、ステップS7あるいはステップS12において説明した、各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率の算出の方法は一例であって、他の方法により按分率を求めることとしてもよいのは勿論である。また、記憶部43の記憶容量が十分に大きければ、締め処理を実行する際に、ステップS10の様に、所定の期間内の室外機11、21、31や室内機12〜14、22〜24、32〜34の各運転状態に関する情報を消去せずに、所定のフォルダを作成してそのフォルダ内に格納する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、複数の室外機11、21、31および複数の室内機12〜14、22〜24、32〜34を有する空気調和システム100を例に挙げて説明し、当該空気調和システム100のエネルギー使用量に対する各室内機12〜14、22〜24、32〜34毎のエネルギー使用量の按分率を求める構成を例に挙げて説明したが、例えば、冷凍用のショーケースを複数設置する場合であって、1つの動力を複数に按分して使用するときにも適用することができる。また、冷凍用の動力に限られず、ショーケースの照明用の電力を複数に按分して使用する場合にも適用することができる。
更に、上述した第一空気調和装置10、第二空気調和装置20、第三空気調和装置30のいずれについても、これらの空気調和装置10、20、30を構成する室外機(11、21、31)および室内機(12〜14、22〜24、32〜34)の台数は、設置場所や使用態様に合わせて自由に変更することができる。また、空気調和装置(10、20、30)の数も三台に限られず、自由にその数を増加、または減少させることができる。
10、20、30 空気調和装置
11、21、31 室外機
12、13、14、22、23、24、32、33、34 室内機
40 集中管理装置
41 表示操作部
42 通信部
43 記憶部
44 I/F部(按分率情報出力部)
45 制御部
45a 運転状態情報取得部
45b エネルギー使用量情報取得部
45c エネルギー使用量按分部
50 第一通信アダプタ
60 第二通信アダプタ
80 外部記憶装置(外部)
100 空気調和システム
11、21、31 室外機
12、13、14、22、23、24、32、33、34 室内機
40 集中管理装置
41 表示操作部
42 通信部
43 記憶部
44 I/F部(按分率情報出力部)
45 制御部
45a 運転状態情報取得部
45b エネルギー使用量情報取得部
45c エネルギー使用量按分部
50 第一通信アダプタ
60 第二通信アダプタ
80 外部記憶装置(外部)
100 空気調和システム
Claims (7)
- 一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を備えた空気調和システムの集中管理装置であって、
外部から前記室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得部と、
外部から当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得するエネルギー使用量情報取得部と、
予め設定された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を記憶する記憶部と、
外部から入力される指示信号に応じて、前記一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分部と、
前記按分率に関する情報を外部に出力する按分率情報出力部と、
前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日か否かを判別し、期間末日以外の日である場合には、前期記憶部に記憶された前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を更新可能に保持した上で、前記按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする空気調和システムの集中管理装置。 - 請求項1に記載の空気調和システムの集中管理装置において、
前記制御部は、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日である場合には、前記按分率に関する情報を前記記憶部に記憶させること、
を特徴とする空気調和システムの集中管理装置。 - 請求項2に記載の空気調和システムの集中管理装置において、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記按分率に関する情報に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号が入力された日までの間の前記按分率と比較するための比較情報を生成すること、
を特徴とする空気調和システムの集中管理装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和システムの集中管理装置において、
前記制御部は、前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日である場合には、前期記憶部に記憶された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を消去すること、
を特徴とする空気調和システムの集中管理装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和システムの集中管理装置において、
前記按分率に関する情報は、複数の項目を含み、各項目を所定の区切り文字で区切ったデータフォーマット形式で出力されること、
を特徴とする空気調和システムの集中管理装置。 - 一または複数の室外機と、複数の室内機とを有する一または複数の冷媒系統を備えた空気調和システムにおいて、
前記室外機および室内機の各運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得装置と、
当該空気調和システムにおけるエネルギー使用量に関する情報を取得するエネルギー使用量情報取得装置と、
予め設定された所定の期間内の前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を記憶する記憶装置と、
指示信号の入力に応じて、前記一または複数の冷媒系統毎の室外機および各室内機の運転状態に基づいて、前記所定の期間の開始日から前記指示信号の入力日までの全体のエネルギー使用量に対する各室内機毎のエネルギー使用量の按分率を求めるエネルギー使用量按分装置と、
前記指示信号を入力する指示信号入力装置と、
前記按分率に関する情報を外部記録媒体に出力する按分率情報出力装置と、
前記指示信号が入力された日が前記所定の期間の期間末日か否かを判別し、期間末日以外の日である場合には、前期記憶部に記憶された前記各運転状態に関する情報および前記エネルギー使用量に関する情報を保持した上で、前記按分率に関する情報を外部に出力させるように制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする空気調和システム。 - 請求項6記載の空気調和システムにおいて、
前記運転状態情報取得装置は、前記冷媒系統毎に前記室外機および室内機の各運転状態を取得すること、
を特徴とする空気調和システム。
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