JP2008144976A - 熱処理炉のチューブヒータ - Google Patents

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【課題】簡単な構造で、熱処理炉とチューブヒータとの間でシール不良を起こすことなく、チューブの変形を防止できる熱処理炉のチューブヒータを提供する。
【解決手段】例えば、ローラハース式連続真空熱処理炉の脱ワックス室11に装入されたワークの加熱源となるチューブヒータ21、24であって、チューブ内に主ヒータ41、44とは別に該主ヒータのワークと対面する側に補助ヒータ51、54を挿入し、該補助ヒータへの通電を該主ヒータとは別に制御するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は熱処理炉のチューブヒータに関する。例えば鋼材を浸炭処理或は焼鈍処理するような場合、また金属粉末の成形物を脱ワックス処理して焼結処理するような場合、バッチ式或は連続式の雰囲気炉や真空炉等、各種の熱処理炉が使用される。例えば、炉内に断熱材で囲まれた処理室が形成されており、該処理室にチューブヒータが装備された熱処理炉の場合、処理室内に装入した前記のような鋼材や成形物等のワークをチューブヒータで加熱するようになっている。本発明はかかる熱処理炉のチューブヒータに関し、なかでもチューブ内に抵抗発熱体を絶縁支持するヒータが挿入されたチューブヒータに関する。
従来、熱処理炉のチューブヒータとして一般に、炉内に固定的に装備されたものが使用されている。ところが、かかる従来のチューブヒータには、チューブが変形するという問題がある。チューブヒータで所定温度に加熱した炉内へ低温のワークを装入すると、ワークと対面する側のチューブ面は一時的に急冷されるが、炉壁と対面する側のチューブ面はそれ程には冷却されないので、熱収縮の差によって、チューブがワーク側へ凹んで変形してしまうのである。チューブヒータが断熱材で囲まれた処理室内に装備されている場合には、断熱材と対面する側のチューブ面は殆ど冷却されないので、前記のようなチューブの変形が大きい。チューブが変形すると、ワークの炉内搬送手段との接触、この接触によるチューブの損耗、抵抗発熱体を絶縁支持する絶縁材の破損、絶縁材の破損に起因して抵抗発熱体とチューブとの接触によるスパーク、スパークによるチューブの穴明き、穴明きによるガス漏れ等、多くの支障を生じ、熱処理炉が真空熱処理炉の場合には、チューブにき裂や穴明きが生じると、炉内を所定の真空雰囲気にすることすらできなくなる。
そこで従来、以上のような多くの支障を生じるチューブの変形を防止するため、チューブヒータを熱処理炉に回転可能に装備したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。この従来提案には、チューブが回転し、ワークと対面する側が変わるため、チューブの変形を防止できるという利点がある。しかし、この従来提案には、熱処理炉にチューブヒータの回転機構を装備する必要があるため、それだけ構造が複雑になり、とりわけ熱処理炉の炉殻や炉体更には断熱材と回転するチューブヒータとの間をシールするのが難しいため、シール不良を起こし易いという問題がある。シール不良を起こすと、雰囲気ガスの漏出、逆に大気の侵入、これによる炉内雰囲気の乱れ等が生じ、熱処理炉が真空熱処理炉の場合には、炉内を所定の真空雰囲気にすることすらできなくなる。
特開平11−337270号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、熱処理炉とチューブヒータとの間でシール不良を起こすことなくチューブの変形を防止できる熱処理炉のチューブヒータを提供する処にある。
前記の課題を解決する本発明は、熱処理炉内に装入されたワークの加熱源となるチューブヒータであって、チューブ内に主ヒータとは別に該主ヒータのワークと対面する側に補助ヒータが挿入されており、該補助ヒータへの通電を該主ヒータとは別に制御するようにして成ることを特徴とする熱処理炉のチューブヒータに係る。
本発明が適用される熱処理炉は、例えば鋼材を浸炭処理や焼鈍処理するような場合、また金属粉末の成形物を脱ワックス処理して焼結処理するような場合に使用される、バッチ式或は連続式の雰囲気炉や真空炉等である。なかでも、炉内に断熱材で囲まれた処理室が形成されており、該処理室内にチューブヒータが装備されていて、該処理室内で該チューブヒータによりワークを加熱処理する炉、特に真空炉において効果の発現が大きい。
また本発明が適用されるチューブヒータは、チューブ内に抵抗発熱体を絶縁支持するヒータが挿入されたものである。かかるチューブヒータには、抵抗発熱体を絶縁碍子により支持して抵抗発熱体とチューブとの間に空間を持たせたもの、抵抗発熱体の外周が絶縁材で被覆されたもの、抵抗発熱体とチューブとの間に絶縁材が充填されたもの、これらの双方を併せ持ったもの、更には保護管を持ったもの等、各種がある。
本発明に係る熱処理炉のチューブヒータでは、チューブ内に、主ヒータとは別に、該主ヒータのワークと対面する側に補助ヒータが挿入されている。これらの主ヒータ及び補助ヒータは共に前記したようなヒータであるが、主ヒータと補助ヒータとはこれらの抵抗発熱体へ通電する制御系が別々になっていて、補助ヒータの抵抗発熱体への通電を主ヒータとは別に制御するようになっている。
炉内へ装入されたワークの加熱は通常、主ヒータの抵抗発熱体へ通電することにより行なう。しかし、新たに低温のワークが炉内へ装入され、該ワークと対面する側のチューブ面が冷却されることとなるときは、補助ヒータへ通電して、かかるチューブ面を加熱する。これにより、ワークと対面する側のチューブ面の冷却を防止し、チューブの変形を防止する。
本発明に係る熱処理炉のチューブヒータによると、簡単な構造で、熱処理炉とチューブヒータとの間でシール不良を起こすことなく、チューブの変形を防止できる。
図1は本発明に係る熱処理炉のチューブヒータを例示する一部省略の縦断面図、図2は図1と同じ熱処理炉のチューブヒータを示す一部省略の横断面図である。ここでは、ローラハース式連続真空熱処理炉の脱ワックス室に装備されたチューブヒータを示している。ローラハース式連続真空熱処理炉それ自体は公知であるので、全体の図示を省略すると共に、円筒形の炉殻や、この炉殻内にて脱ワックス室を形成する断熱材の一部は図示を省略しているが、合計6本のチューブヒータ21〜26がかかる炉殻及び脱ワックス室11を形成する断熱材の天井壁12を貫通して脱ワックス室11内に挿入されている。脱ワックス室11内には複数の搬送用のローラ13が敷設されており、これらのローラ13上にワーク14が載置されていて、ワーク14を挟み左側に合計3本のチューブヒータ21〜23がほぼ等間隔で直線状に配置され、また右側にも合計3本のチューブヒータ24〜26がほぼ等間隔で直線状に配置されている。
チューブヒータ21は、先端部が封鎖され且つ基端部が開放された円筒状のチューブ31と、チューブ31内の軸線方向に挿入された主ヒータ41と、主ヒータ41とは別に主ヒータ41のワーク14と対面する側にてチューブ31内の軸線方向に挿入された補助ヒータ51と、チューブ31の開放された基端部に固着された密栓61と、密栓61を貫通して外部に取出された主ヒータ41の端子71及び補助ヒータ51の端子81とを備えている。主ヒータ41及び補助ヒータ51は抵抗発熱体41a,51aとこれらを支持する絶縁碍子91とを備えており、主ヒータ41の抵抗発熱体41aは端子71に接続され、また補助ヒータ51の抵抗発熱体51aは端子81に接続されていて、端子71は主ヒータ41への通電を制御する制御系に接続され、また端子81は補助ヒータ51への通電を制御する制御系に接続されていて、補助ヒータ51への通電を主ヒータ31とは別に制御するようになっている。
他のチューブヒータ22〜26も、図示したチューブ32〜36、主ヒータ42〜46、抵抗発熱体44a,54a、補助ヒータ52〜56、密栓64、端子74,84、絶縁碍子94の相互関係は以上説明したチューブヒータ21と同様になっているので、ここでは説明を省略する。
ローラ13により脱ワックス室11内へ装入されたワークの加熱は通常、主ヒータ41〜46の抵抗発熱体41a,44a,・・へ通電することにより行なう。しかし、新たに低温のワーク14が脱ワックス室11内へ装入され、ワーク14と対面する側のチューブ31〜36の面が冷却されることとなるときは、補助ヒータ51〜56の抵抗発熱体51a,54a,・・へ通電して、かかるチューブ31〜36の面を加熱する。これにより、ワーク14と対面する側のチューブ31〜36の面の冷却を防止し、チューブの変形を防止する。
本発明に係る熱処理炉のチューブヒータを例示する一部省略の縦断面図。 図1と同じ熱処理炉のチューブヒータを示す一部省略の横断面図。
符号の説明
11 脱ワックス室
12 断熱材の天井壁
13 ローラ
14 ワーク
21〜26 チューブヒータ
31〜36 チューブ
41〜46 主ヒータ
41a,44a,51a,54a 抵抗発熱体
51〜56 補助ヒータ
61,64 密栓
71,74,81,84 端子
91,94 絶縁碍子

Claims (2)

  1. 熱処理炉内に装入されたワークの加熱源となるチューブヒータであって、チューブ内に主ヒータとは別に該主ヒータのワークと対面する側に補助ヒータが挿入されており、該補助ヒータへの通電を該主ヒータとは別に制御するようにして成ることを特徴とする熱処理炉のチューブヒータ。
  2. 熱処理炉が炉内に断熱材で囲まれた処理室が形成されたものであり、またチューブヒータが該処理室内に装備されたものである請求項1記載の熱処理炉のチューブヒータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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