JP2008143451A - ストラット式サスペンション - Google Patents

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Yoshimitsu Kobayashi
吉光 小林
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Abstract

【課題】他の部品との干渉を防止しかつジオメトリーの設定自由度を向上したストラット式サスペンションを提供する。
【解決手段】ストラット式サスペンション1を、サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラット110と、サスペンションストラット110の上端部112aを車体に対して回転可能に支持するベアリング240を有するストラットアッパマウント200とを備え、ストラットアッパマウント200の近傍において、非転舵時におけるサスペンションストラット110のピストンロッド112の軸線は、ベアリング240の回転軸に対して車幅方向内側に配置される構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の前輪用として用いられるストラット式サスペンションに関するものである。
ストラット式のサスペンションは、サスペンションストロークに応じて伸縮するサスペンションストラットの上端部及び下端部を、それぞれ車体及びハブベアリングハウジングに結合し、サスペンションストラット自体を車輪の位置決めに用いるサスペンション形式である。
従来、マクファーソンストラット式のサスペンションは、ストラットを車体に対して回転可能に支持するベアリングの回転軸と、ストラットのピストンロッドの軸線とをほぼ同心に配置したものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−103216号公報
マクファーソンストラット式のサスペンションにおいて、サスペンションストラットはタイヤやその他の部品との干渉を防止するためにその配置に制約を受ける場合があり、このような制約に起因して所望のサスペンションジオメトリーが得られない場合があった。
例えば、幅が大きいタイヤを装着する場合、タイヤとの干渉を避けるためにはサスペンションストラットを車幅方向内側に配置する必要があるが、この場合、車軸上におけるタイヤの左右中心から、転舵時におけるタイヤの回転中心軸(キングピン軸)までの距離であるキングピンオフセットが過大となって、悪路でのキックバックや、急加減速時のステアリングのとられが大きくなるとともに、フラッター振動が発生しやすくなる。
これに対して、サスペンションストラットの上端部を車幅方向外側に移動させてストラット傾角を低減すると、キングピンオフセットは縮小できるが、ホイールがバンプ側にストロークしたときのネガティブキャンバ変化が少なくなり、ロール時における対地キャンバがポジティブ側に変化してアンダーステア傾向が増加し、タイヤの偏磨耗の原因ともなる。
また、サスペンションストラットは、エンジンルーム内においてその前後に配置される部品等によっても、その配置に制約を受ける場合があり、この場合においても、所望のキャスタトレール等が得られない場合があった。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、他の部品との干渉を防止しかつジオメトリーの設定自由度を向上したストラット式サスペンションを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車幅方向内側に偏芯して配置されることを特徴とするストラット式サスペンションである。
請求項2の発明は、サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車両の前方側又は後方側に偏芯して配置されることを特徴とするストラット式サスペンションである。
請求項3の発明は、サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車幅方向内側でありかつ車両の前方側又は後方側に偏芯して配置されることを特徴とするストラット式サスペンションである。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のストラット式サスペンションにおいて、前記ベアリングは、前記車体側に固定される第1の軌道輪と、前記第1の軌道輪に対して回転可能に支持され、前記ストラット側に固定される第2の軌道輪とを有し、前記ストラットに対する前記第2の軌道輪の位置を規制する位置決め部を備えることを特徴とするストラット式サスペンションである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のストラット式サスペンションにおいて、前記ストラットアッパマウントは、前記車体に形成されたボルト穴にそれぞれ挿入され、前記ベアリングの外径側にその周方向に沿って配列された3本以上の取付ボルトを有し、前記取付ボルトは、そのピッチ円の中心が前記ベアリングの前記回転軸に対して偏芯して配置されるとともに、前記ピッチ円上における間隔が不等間隔に配置されることを特徴とするストラット式サスペンションである。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)サスペンションストラットのピストンロッドの軸線を、ベアリングの回転軸に対して車幅方向内側に偏芯させて配置することによって、タイヤ等とストラットとの干渉と防止するとともに、キングピンオフセットを小さくしてキックバックやトルクステア等を低減することができる。
また、サスペンションストラットの傾斜角を確保しつつキングピン軸を車幅方向外側に出すことができるから、バンプ時におけるキャンバ角のネガティブ側への変化量を確保して、対地キャンバのポジティブ側への変化を防止し、旋回特性やタイヤの偏磨耗の改善を図ることができる。
(2)サスペンションストラットのピストンロッドの軸線を、ベアリングの回転軸に対して車両の前方側又は後方側に配置することによって、サスペンションストラットの前後に配置される部品等との干渉と防止しながらキャスタ角、キャスタトレール等を適切に設定し、適切な操舵力の確保や直進性の向上を図ることができる。
(3)車体に対して回転する第2の軌道輪のサスペンションストラットに対する位置を規制する位置決め部を備えることによって、誤った組み付けを防止して上述した効果を確実に発揮させることができる。
(4)取付ボルトのピッチ円の中心をベアリングの回転軸に対してずらして配置することによって、車体側の取付部を変更することなくベアリングの回転軸を所望の位置に配置することができ、ジオメトリーの設定自由度をより向上することができる。
また、取付ボルトを、ピッチ円上における間隔が不等ピッチとなるように配置することによって、誤った組み付けを防止することができる。
本発明は、他の部品との干渉を防止しかつジオメトリーの設定自由度を向上したストラット式サスペンションを提供するという課題を、サスペンションストラットを車体に対して回転可能に支持するベアリングの回転軸に対して、サスペンションストラットのピストンロッドの軸線を車幅方向内側にずらして配置することによって解決した。
以下、本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例1について説明する。
実施例1のストラット式サスペンションは、例えば乗用車等の自動車のフロントサスペンションとして用いられるマクファーソンストラット式のものである。
図1は、実施例1のストラット式サスペンションを車両前方側から見た図であって、転舵していない状態(直進状態)を示す図である。
ストラット式サスペンション1は、ストラットアッセンブリ(ストラットAssy)100、ストラットアッパマウント200、ロワアーム300を備え、また、ホイール400が装着されている。
ストラットAssy100は、サスペンションストラット110、コイルスプリング120、アッパスプリングシート140を備えている。
サスペンションストラット110は、サスペンションのストローク方向の振動を減衰させる油圧式の緩衝装置であって、そのストローク方向をほぼ上下方向として配置されている。このサスペンションストラット110は、シェルケース111、ピストンロッド112、ロワスプリングシート113を備えている。
シェルケース111は、その内部にオイル室が形成されるほぼ円筒状の部材であって、その下端部に図示しないハブベアリングハウジング(ナックル)が固定されるものである。このハブベアリングハウジングは、ホイール400が固定されるハブを回転可能に支持するハブベアリングを収容するものである。
ピストンロッド112は、その下部がシェルケース111の内部に挿入され、上部がシェルケース111の上部から突き出した状態で配置された丸棒状の部材であって、その下端部にストローク時に減衰力を発生する図示しないピストンが固定されるものである。
ピストンロッド112は、シェルケース111に対してほぼ同心に配置され、ストローク時には、その中心軸に沿ってシェルケース111に対して相対移動する。
また、ピストンロッド112の上端部には、ストラットアッパマウント200のベアリング240に挿入され、ナットが締結されるボルト部112aが形成されている。
ここで、シェルケース111及びピストンロッド112は、その上端部が下端部に対して車幅方向内側となるように傾斜した状態で配置されている。
なお、この傾斜によって、車両前方側から見たときに鉛直線に対してシェルケース111及びピストンロッド112の中心軸(サスペンションストラット110の中心軸)Asがなす角度(ストラットの内傾角)θは、ストラット傾角と称される。
コイルスプリング120は、バネ鋼等の弾性を有する材料の線材をコイル状に巻いて形成したものである。コイルスプリング120は、その内径側にサスペンションストラット110のシェルケース111及びピストンロッド112の上部を収容している。
コイルスプリング120は、その中心軸がサスペンションストラット110の中心軸Asに対して車幅方向外側となるようにずらして配置されている。また、コイルスプリング120の中心軸は、下側ほどサスペンションストラット110の中心軸Asからの偏芯量が大きくなるように、サスペンションストラット110の中心軸Asに対して傾斜して配置されている。
ロワスプリングシート113は、コイルスプリング120の下端部を保持するものであって、サスペンションストラット110のシェルケース111の外周面から、外径側につば状に張り出して形成されている。このロワスプリングシート113は、例えば、鋼板をプレスして、中央部にシェルケース111が挿入される開口を有するトレイ状に形成された部材を、シェルケース111に対して溶接して固定したものである。
アッパスプリングシート140は、コイルスプリング120の上端部を保持するものであって、スプリングシート部141、ベアリング側固定部142、テーパ部143を、例えば鋼板をプレス加工して一体に形成したものである。
スプリングシート部141は、コイルスプリング120の上端部に沿って形成されたリング状の部分であって、ラバーシート141aを介してコイルスプリング120と当接する部分である。
ベアリング側固定部142は、スプリングシート部141の内径側の領域を、上方側に段状に突き出させて形成された面部であって、後述するベアリング240の内輪242の下面に対して当接する部分である。ベアリング側固定部142は、そのほぼ中央部にピストンロッド112の上端部が挿入される開口が形成され、ピストンロッド112のボルト部112aがベアリング240の内輪242に対して締結される際に、内輪242に対して共締めされる。
テーパ部143は、スプリングシート部141の内周縁部とベアリング側固定部142の外周縁部とを接続する部分であって、ベアリング側固定部142側の径がスプリングシート部141側の径よりも小さいテーパ状に形成されている。
ストラットアッパマウント200は、ストラットAssy100の上端部を図示しない車体に対して回転可能に支持するものであって、車体側ブラケット210、ロッド側ブラケット220、クッションラバー230、ベアリング240を備えている。
車体側ブラケット210は、ストラットアッパマウントの外径側に設けられるリング状の部材であって、図示しない車体のストラットマウント取付部に固定されるものである。車体側ブラケット210は、その上面部から突き出して設けられた図示しない固定用ボルトを有し、この固定用ボルトを車体側に形成されたボルト穴に挿入し、ナットで締結することによって車体に固定される。
ロッド側ブラケット220は、車体側ブラケット210の内径側に配置されるリング状の部材であって、その内径側にベアリング240が収容されるものである。
クッションラバー230は、車体側ブラケット210の内周面とロッド側ブラケット220の外周面との間に設けられ、これらを接続し、ロッド側ブラケット220を車体側ブラケット210に対してフローティング支持するものである。
ベアリング240は、ストラットAssy100を車体に対して回転可能に支持する転がり軸受であって、例えば、単列の深溝玉軸受が用いられている。
ベアリング240は、外輪241、内輪242、鋼球243を備えている。
外輪241は、内径側に軌道面が形成された軌道輪であって、その外周面部をロッド側ブラケット220に支持されている。
内輪242は、外径側に軌道面が形成された軌道輪であって、外輪241の内径側に、軌道面を対向させた状態で配置されている。
また、内輪242には、サスペンションストラット110のピストンロッド112のボルト部112aが挿入され、固定される。このとき、ピストンロッド112は、内輪242の軌道面の中心(ベアリング240の回転軸)に対して、非転舵時(直進時・舵角実質的にゼロの状態)において、車幅方向内側に偏芯した状態で固定される。
ここで、ピストンロッド112と内輪242との間には、ピストンロッド112に対する内輪242の取付角度(ピストンロッド112の中心軸回りにおける位相)を規制する図示しない位置決め手段が設けられる。このような位置決め手段は、例えばピストンロッド112、内輪242の一方に凸部を形成し、他方にこの凸部と係合する凹部を形成することによって構成される。
鋼球243は、外輪241と内輪242の軌道面間に組み込まれる転動体であって、図示しない保持器によって保持されている。
ロワアーム(トランスバースリンク)300は、車体に対してハブベアリングハウジングの下端部を支持するサスペンションリンクである。
ロワアーム300は、車幅方向に延在して形成され、車幅方向内側の端部は、車体の図示しないサブフレームに対して揺動可能に支持されている。
また、ロワアーム300の車幅方向外側の端部には、ボールジョイント310が固定されている。
このボールジョイント310は、ロワアーム300に対して、ハブベアリングハウジングを揺動可能に支持するものである。
ここで、転舵時においては、ステアリング操作に応じて車幅方向に移動する図示しないタイロッドが、ハブベアリングハウジングに形成された図示しないナックルアームを押し又は引くことによって、ストラットAssy100及びハブベアリングハウジングが回転する。
このとき、ストラットAssy100の回転中心軸は、ストラットアッパマウント200のベアリング240の回転中心と、ロワアーム300のボールジョイント310の回転中心とを結んだ直線となり、これがこのサスペンションのキングピン軸KP1となる。
ホイール400は、タイヤ410、リム420を備えている。
タイヤ410は、ラジアルタイプの空気入りゴムタイヤであって、リム420を介して図示しないハブに対して固定されている。タイヤ410は、その車幅方向内側における一部が、ストラットAssy100のロワスプリングシート113の下側に配置されている。
リム420は、タイヤ410のビード部が装着されるものであって、例えばアルミニウム合金等の軽合金によって形成されている。
以上説明した実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)サスペンションストラット110のピストンロッド112の軸線を、ベアリング240の回転軸に対して車幅方向内側に偏芯させて配置することによって、ストラットAssy100の位置を車幅方向内側にずらすことができ、例えば幅が広いタイヤ410を装着する場合であっても、タイヤ410やリム420とストラットAssy100との干渉を防止することができる。
(2)実施例1のストラットAssy100の位置において、仮にピストンロッド112の軸線とベアリング240の回転軸とをほぼ一致させた場合のキングピンKP2に対して、キングピンKP1を車幅方向外側にずらすことができるから、車軸上におけるタイヤ410の車幅方向中心からキングピンまでの距離であるキングピンオフセットも、キングピンKP2に対するキングピンオフセットKO2よりもキングピンKP1に対するキングピンオフセットKO1のほうが小さくなる。
このように、キングピンオフセットが小さくなることによって、例えば、悪路走行時におけるキックバックの低減、加減速時におけるステアリングとられ(トルクステア)の低減を図ることができる。さらに、フラッター振動の発生を防止することもできる。
(3)ストラット傾角θを確保しつつキングピンKP1を車幅方向外側に出すことができるので、バンプ時におけるキャンバ角のネガティブ側への変化量を確保し、ロール時に外輪の対地キャンバがポジティブ側に変化することを防止して旋回特性やタイヤの偏磨耗の改善を図ることができる。さらに、ストラットAssy100のフリクションも低減し、乗り心地も向上することができる。
(4)ベアリング240の内輪242のピストンロッド112に対する取付角度を規制する位置決め手段を備えることによって、誤った組立を防止して上述した効果を確実に発揮させることができる。
次に、本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例2について説明する。
なお、以下説明する各実施例において、上述した実施例1と同様の箇所については、同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図2は、実施例2のストラット式サスペンション2を車幅方向外側から見た図である。
実施例1のストラット式サスペンションは、サスペンションストラット110のピストンロッド112の軸線を、ストラットアッパマウント200の近傍において、ベアリング240の回転軸に対して車幅方向内側に偏芯して配置していたが、実施例2においては、ピストンロッド112の軸線は、非転舵時において、ベアリング240の回転軸に対して車両前方側に偏芯して配置されている。
実施例2によれば、ストラットAssy100を車両の前方側へずらすことができるから、車体のストラットマウント取付部10の後面部を車両前方側へ移動させることができ、その後方側に配置される部品20の設置箇所等の設定自由度を向上することができる。
また、実施例2のストラットAssy100の位置において、仮にピストンロッド112の軸線とベアリング240の回転軸とをほぼ一致させた場合のキャスタ角CA2に対して、キャスタ角CA1を大きくすることができ、キャスタトレールもキャスタ角CA2に対するキャスタトレールCT2よりキャスタ角CA1に対するキャスタトレールCT1のほうが長くなる。
これによって、車両の操舵力を適切に設定でき、また、車両の直進性を確保することができる。
図3は、本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例3におけるストラットアッパマウントを上方から見た図である。
実施例3のストラット式サスペンションは、実施例1のストラットアッパマウント200の車体側ブラケット210に代えて、以下説明する車体側ブラケット1210を備えたものである。
車体側ブラケット1210は、これを車体の図示しないストラットマウント部に固定するための3本のボルトBo,Bf,Brを備えている。これらのボルトBo,Bf,Brは、車体側ブラケット1210の上面部から突き出した状態で、車体側ブラケット1210の周方向に沿って分散して配置されている。
ボルトBoは、ベアリング240の回転軸Cbに対して、車幅方向外側に配置されている。
ボルトBf及びBrは、ベアリング240の回転軸Cbに対してそれぞれ車両前方側及び後方側であって、かつ、車幅方向内側に配置されている。
上述したボルトBo,Bf,Brを通過する円であるピッチ円PCの中心Cpcは、ベアリング240の回転軸Cbに対して、車幅方向外側に偏芯して配置されている。
また、ボルトBo,Bf,Brは、ピッチ円PC上において、不等ピッチによって配列されている。すなわち、ピッチ円PCの中心Cpcから見たボルトBoとボルトBfとの間、及び、ボルトBoとボルトBrとの間の角度は、ともに120度よりも小さく設定されている。
実施例3のストラット式サスペンションによれば、ボルトBo,Bf,Brのピッチ円PCの中心Cpcを、ベアリング240の回転軸Cbに対して車幅方向外側にずらして配置することによって、車体側のストラットマウント取付部の設計を変更することなく、ピストンロッドのストラットマウントへの取付点をより車幅方向内側に移動させることができ、ジオメトリーの設定自由度をより向上することができる。
また、ボルトBo,Bf,Brを、ピッチ円PC上における間隔が不等ピッチとなるように配置することによって、誤った組み付けを防止することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)実施例2は、ピストンロッドの軸線をベアリングの回転軸に対して車両前方側に偏芯させているが、サスペンションストラットの前方側に配置される部品との干渉を防止したい場合には、ピストンロッドの軸線をベアリングの回転軸に対して車両後方側に偏芯させるようにしてもよい。
(2)実施例1のようにピストンロッドの軸線をベアリングの回転軸に対して車幅方向に偏芯させると同時に、実施例2のように車両の前後方向にも偏芯させる構成としてもよい。この場合、上述した実施例1、実施例2それぞれの効果を同時に発揮することができる。
(3)各実施例において、サスペンションストラットは、ピストンロッドがオイル室の上方側に突き出した正立式ショックアブソーバを備えるものであったが、本発明はピストンロッドがオイル室の下方側に突き出した倒立式ショックアブソーバを備えたストラットであっても適用することができる。
(4)実施例1は、位置決め手段をピストンロッドとベアリングとの間に設けているが、このような位置決め手段は、アッパスプリングシートとベアリングとの間に設けてもよい。
本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例1を車両前方側から見た図である。 本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例2を車幅方向外側から見た図である。 本発明を適用したストラット式サスペンションの実施例3におけるストラットアッパマウントを上方から見た図である。
符号の説明
1 ストラット式サスペンション
100 ストラットAssy
110 サスペンションストラット
111 シェルケース
112 ピストンロッド
113 ロワスプリングシート
120 コイルスプリング
140 アッパスプリングシート
200 ストラットアッパマウント
210 車体側ブラケット
220 ロッド側ブラケット
230 クッションラバー
240 ベアリング
241 外輪
242 内輪
243 鋼球
300 ロワアーム
310 ボールジョイント
400 ホイール
410 タイヤ
420 リム

Claims (5)

  1. サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、
    前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、
    前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車幅方向内側に偏芯して配置されること
    を特徴とするストラット式サスペンション。
  2. サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、
    前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、
    前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車両の前方側又は後方側に偏芯して配置されること
    を特徴とするストラット式サスペンション。
  3. サスペンションのストロークに応じて伸縮し、下端部にハブベアリングハウジングが結合されるサスペンションストラットと、
    前記サスペンションストラットの上端部を車体に対して回転可能に支持するベアリングを有するストラットアッパマウントとを備え、
    前記ストラットアッパマウントの近傍において、非転舵時における前記サスペンションストラットのピストンロッドの軸線は、前記ベアリングの回転軸に対して車幅方向内側でありかつ車両の前方側又は後方側に偏芯して配置されること
    を特徴とするストラット式サスペンション。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のストラット式サスペンションにおいて、
    前記ベアリングは、前記車体側に固定される第1の軌道輪と、前記第1の軌道輪に対して回転可能に支持され、前記ストラット側に固定される第2の軌道輪とを有し、
    前記ストラットに対する前記第2の軌道輪の位置を規制する位置決め部を備えること
    を特徴とするストラット式サスペンション。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のストラット式サスペンションにおいて、
    前記ストラットアッパマウントは、前記車体に形成されたボルト穴にそれぞれ挿入され、前記ベアリングの外径側にその周方向に沿って配列された3本以上の取付ボルトを有し、
    前記取付ボルトは、そのピッチ円の中心が前記ベアリングの前記回転軸に対して偏芯して配置されるとともに、前記ピッチ円上における間隔が不等間隔に配置されること
    を特徴とするストラット式サスペンション。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529627A (zh) * 2010-12-23 2012-07-04 通用汽车环球科技运作有限责任公司 带偏心转向轴线的支柱顶部安装件
JP2013530866A (ja) * 2010-05-28 2013-08-01 ビクター ガノ,ジョン 全方向車輪アセンブリ及び全方向車両
JP2015500170A (ja) * 2011-12-08 2015-01-05 テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッドTenneco Automotive Operating Company Inc. 取り付けられたランド/段を有するスプリングシート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013530866A (ja) * 2010-05-28 2013-08-01 ビクター ガノ,ジョン 全方向車輪アセンブリ及び全方向車両
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