JP2008143411A - トラクタの動力伝達装置 - Google Patents
トラクタの動力伝達装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008143411A JP2008143411A JP2006334641A JP2006334641A JP2008143411A JP 2008143411 A JP2008143411 A JP 2008143411A JP 2006334641 A JP2006334641 A JP 2006334641A JP 2006334641 A JP2006334641 A JP 2006334641A JP 2008143411 A JP2008143411 A JP 2008143411A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- end side
- case
- power
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】 走行系の変速機構13を内蔵した前部ケース4と、該前部ケース4の後端側に連結されていて後輪デフ装置14を内蔵した後部ケース5とを備えてなる伝動ケース1を備え、変速機構13を経た後に後輪デフ装置14に伝達される動力を、後輪と前輪とが略同じ周速で回転する状態と、後輪に対して前輪が速い周速で回転する状態とに切換自在に前輪デフ装置に伝達する前輪駆動機構15を備え、この前輪駆動機構15の後部側を後部ケース5前端側の隔壁43に前方側から取り付けて該隔壁43に支持すると共に、後部ケース5を前部ケース4後端側に連結することにより前輪駆動機構15の前部側が前部ケース4後端側の隔壁39に支持されるように構成する。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載されたトラクタの動力伝達装置は、走行系の変速機構を内蔵した前部ケースと、該前部ケースの後端側に連結されていて後輪デフ装置を内蔵した後部ケースとを備えてなる伝動ケースを備え、変速機構を経た動力は、該動力を出力する出力軸から該出力軸にカップリングを介して連結されたベベルピニオン軸を経て後輪デフ装置に伝達され、前輪駆動機構は、動力を前輪デフ装置に伝達する伝動軸と、変速機構を経た後の動力を後輪と前輪とが略同じ周速で回転するように伝動軸に伝達する等速ギヤ列と、変速機構を経た後の動力を後輪に対して前輪が速い周速で回転するように伝動軸に伝達する増速ギヤ列と、等速ギヤ列と増速ギヤ列とのどちらか一方からの動力を伝動軸に選択的に伝達するクラッチ装置とを備えている。
等速ギヤ列の駆動側ギヤは変速機構を経た動力を出力する出力軸に一体回転自在に設けられ、該等速ギヤ列の被駆動側ギヤは前部ケース後端側の隔壁の後方側に配置されて伝動軸の前端側に相対回転自在に支持されている。
増速ギヤ列の駆動側ギヤは後部ケース前端側の隔壁の後方側に配置されていると共に後輪デフ装置に動力を入力するベベルピニオン軸に一体回転自在に設けられ、該増速ギヤ列の被駆動側ギヤは後部ケース前端側の隔壁の後方側に配置されていて伝動軸に相対回転自在に支持されている。
この特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、出力軸と,等速ギヤ列と,伝動軸と,クラッチ装置と増速ギヤ列の被駆動側ギヤとを前部ケース後端側の隔壁に支持し、ベベルピニオン軸と,ホルダとを後部ケース側に支持し、この状態で、増速ギヤ列の被駆動側ギヤが駆動側ギヤに噛合し且つ伝動軸の後端側がホルダに嵌合するように、前部ケースの後端側に後部ケースが連結される。
等速ギヤ列の駆動側ギヤ及び増速ギヤ列の駆動側ギヤは中継軸に一体回転自在に支持され、等速ギヤ列の被駆動側ギヤ及び増速ギヤ列の被駆動側ギヤは伝動軸に相対回転自在に支持され、クラッチ装置は伝動軸上で且つ等速ギヤ列の被駆動側ギヤと増速ギヤ列の被駆動側ギヤとの間に設けられている。
また、クラッチ装置を、等速ギヤからの動力を伝動軸に伝達する等速クラッチと、増速ギヤからの動力を伝動軸に伝達する増速クラッチとから構成し、これら等速クラッチと増速クラッチとを油圧によって作動する油圧クラッチによって構成し、伝動軸の後端側を支持するホルダ及び伝動軸に形成した油路を介して前記等速クラッチと増速クラッチとに圧油が供給されるように構成し、前記ホルダを後部ケース前端側の隔壁に前方側から取り付けるのがよい。
図3において、1はエンジンの後端側に連結されたフライホイールハウジング3の後端側に連結されていて、該エンジン及びフライホイールハウジング3と共にトラクタの車体を構成する伝動ケースであり、該伝動ケース1は前部ケース4(ミッションケース)と該前部ケース4の後端側に連結される後部ケース5(デフケース)とから主構成されている。
なお、前部ケース4又は後部ケース5は、さらに前後方向複数に分割されていてもよい。
走行系動力伝達系統は、エンジンのクランク軸7からフライホイール8及び緩衝装置9を介して動力が伝達される推進軸11と、この推進軸11に伝達された動力の回転方向を変えることでトラクタの前・後進を切り換える前後進切換機構12と、この前後進切換機構12からの動力を多段変速する変速機構13と、この変速機構13によって変速された動力を左右の後輪に伝達する後輪デフ装置14(後輪差動装置)と、前記変速機構13によって変速された動力を図示省略の前輪デフ装置(前輪差動装置)に伝達する前輪駆動機構15とを備えている。
PTO系動力伝達系統は、前記推進軸11の後部に同軸心状として直結されたPTO駆動軸16と、このPTO駆動軸16の後方に同軸心状に設けられたPTO伝動軸17と、PTO駆動軸16からPTO伝動軸17に動力を断接自在に伝達する油圧式のPTOクラッチ18と、PTO伝動軸17からの動力を減速してPTO軸6に伝達するPTO減速装置19とを備えている。
図3及び図4に示すように、前後進切換機構12は、推進軸11に伝達される動力を正転のままで(前進動力を)変速機構13の入力軸20に伝達する前進ギヤ列21と、推進軸11に伝達される動力を逆転させて(後進動力を)前記入力軸20に伝達する後進ギヤ列22と、前進動力を伝達する状態と後進動力を伝達する状態と動力を伝達しない状態とに選択的に切り換える油圧式のシャトルクラッチ23とを備えている。
入力軸20は推進軸11及びPTO駆動軸16と平行状に配置され、カウンタ軸27は筒軸とされてPTO駆動軸16に同心状に外嵌され、出力軸28はPTO駆動軸16及びPTO伝動軸17の下方側に平行状に配置されている。
この主変速機構24の各ギヤ列29,30,31,32の駆動側ギヤ29a,30a,31a,32aは入力軸20上に相対回転自在に設けられ、被駆動側ギヤ29b,30b,31b,32bはカウンタ軸27上に一体回転自在に設けられ、変速切換機構33は入力軸20上の1速ギヤ列29の駆動側ギヤ29aと2速ギヤ列30の駆動側ギヤ30aとの間、及び3速ギヤ列31の駆動側ギヤ31aと4速ギヤ列32の駆動側ギヤ32aとの間に設けられている。
高速ギヤ列34の駆動側ギヤは主変速機構24の3速ギヤ列31の被駆動側ギヤ31bによって兼用され、被駆動側ギヤ34aは出力軸28上に相対回転自在に設けられている。
低速ギヤ列35の駆動側ギヤ35aはカウンタ軸27の後端側に一体回転自在に設けられ、被駆動側ギヤ35bは出力軸28上に相対回転自在に設けられている。
シフタ36は出力軸28上に軸心方向スライド自在に設けられている。
前記シフタ36は前後方向3位置に位置変更自在とされており、該シフタ36を前端位置(図4では左端位置)に位置させると高速ギヤ列34で変速された動力がシフタ36を介して出力軸28に伝達される状態となり、シフタ36を前後中間位置に位置させると低速ギヤ列35で変速された動力がシフタ36を介して出力軸28に伝達される状態となり、シフタ36を後端位置(図4では右端位置)に位置させるとクリープ変速機構26によって減速された動力が出力軸28に伝達される状態となるよう構成されている。
このベベルピニオン軸42は、軸心方向中間部が後部ケース5前端側の隔壁43に軸心回りに回転自在に支持され、後端側が後部ケース5内の支持壁44に軸心回りに回転自在に支持され、前端側は後部ケース5前端側の隔壁43から突出して出力軸28に突き合わせ状とされている。
この動力取出しギヤ46の継手部46aは前部ケース4後端側の隔壁39のベアリングホルダ部40に前後一対のベアリング47,48を介して回転自在に支持され、該動力取出しギヤ46のギヤ部46bは、前部ケース4後端側の隔壁39の後方側に配置されている。
また、動力取出しギヤ46の支持が安定する(倒れ防止が図れる)という効果も奏する。
さらに、動力取出しギヤ46を設けない場合は、前記継手部46aと同様のカップリングによって出力軸28とベベルピニオン軸42とを連結すればよく、動力取出しギヤ46の有る無しにかかわらず、出力軸28もベベルピニオン軸42も同一部品を使用することができる。
前輪駆動機構15は、図2に示すように、ホルダ49,伝動軸50,中継軸51,等速ギヤ52,第1中継ギヤ53,第2中継ギヤ54,増速ギヤ55及びクラッチ装置56を備えてなる。
ホルダ49は後部ケース5前端側の隔壁43の下部にボルト等によって後部ケース5の前方側から取付固定されている。詳細については後述する。
また、前部ケース4後端側の隔壁39下部のベアリングホルダ部57の前部側には、前部ケース4内の下部に前後方向に配置された前輪推進軸60の後端側が軸心回りに回転自在に支持され、この前輪推進軸60の後端側はベアリングホルダ部57内でカップリング61を介して伝動軸50の前端側と連結されており、前輪推進軸60は、前輪伝動軸62等を介して前輪デフ装置に連動連結されている。
等速ギヤ52は、伝動軸50の軸心方向一端側(本実施の形態では前端側)で且つ前部ケース4後端側の隔壁39の後方側に配置されていて、伝動軸50に軸心回りに相対回転自在に支持されている。
第2中継ギヤ54は、本実施の形態では、中継軸51の後端側で且つ後部ケース5前端側の隔壁43の前方側に配置されていて、中継軸51に一体回転自在に設けられている。
増速ギヤ55は、伝動軸50の軸心方向他端側(本実施の形態では後端側)で且つ後部ケース5前端側の隔壁43の前方側に配置されていて、前記第2中継ギヤ54に噛合している。
このクラッチ装置56は、等速ギヤ52からの動力を伝動軸50に伝達する等速クラッチ67と、増速ギヤ55からの動力を伝動軸50に伝達する増速クラッチ68とから構成され、増速クラッチ68を切断し且つ等速クラッチ67を接続すると、変速機構13を経て後輪デフ装置14に伝達される動力が、動力取出しギヤ46,等速ギヤ52及び等速クラッチ67を介して後輪と前輪とが略同じ周速で回転するように伝動軸50に伝達され、等速クラッチ67を切断し且つ増速クラッチ68を接続すると、変速機構13を経て後輪デフ装置14に伝達される動力が、第1中継ギヤ53,中継軸51,第2中継ギヤ54を経て増速されて増速ギヤ55に伝達されると共に該増速ギヤ55から増速クラッチ68を介して伝動軸50に伝達される。
特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、増速ギヤ列の駆動側ギヤの径が大きいこと、前後方向に介してクラッチ装置がPTOクラッチと略同じ位置に位置していることから、増速ギヤ列の駆動側ギヤ及び被駆動側ギヤを後部ケース前端側の隔壁の前方側に配置することは困難であるが、本実施形態のように、前輪駆動機構15の前輪動力増速系統を等速ギヤ52から第1中継ギヤ53に増速したあとにさらに第2中継ギヤ54から増速ギヤ55へと増速する構造とすることにより、前輪動力増速系統の最大ギヤ径を小さくでき、前輪駆動機構15の前後方向略同位置に(上方に)PTOクラッチ18が位置していても前輪動力増速系統のギヤを後部ケース5前端側の隔壁43の前方側に配置することができる。
前記伝動軸50には、増速クラッチ68接続用の第1油路69と、等速クラッチ67接続用の第2油路70と、等速クラッチ67切断用の第3油路71とが軸心方向に沿って形成されている。
等速クラッチ67のインナー筒体73は等速ギヤ52に一体形成され、増速クラッチ68のインナー筒体73は増速ギヤ55に一体形成されており、各クラッチ部材74は、複数の摩擦板を互いに近接させてなる油圧多板式のものである。
等速クラッチ67は、第2油路70を介して等速クラッチ67のクラッチボディ72内に供給される圧油によってピストン75が作動して該ピストン75によりクラッチ部材74が圧接されることで接続され、第3油路71を介してクラッチボディ72内に供給される圧油によってピストン75が押し戻されることによりクラッチ部材74が互いに離反されて切断される。
したがって、エンジンを停止して後輪用の駐車ブレーキをきかせたときに、前輪の回転も規制することができるように構成されている。
また、エンジンを始動したときには、第2油路70又は第3油路71を介して等速クラッチ67のクラッチボディ72内に圧油が供給される。
前記構成の前輪駆動装置にあっては、例えば、以下のようにして組み付けられる。
先ず、ホルダ49を後部ケース5前端側の隔壁43に前方側から取り付け、その後、中継軸51に第2中継ギヤ54を組み付けた状態で該中継軸51の後端側をベアリング66を介して後部ケース5前端側の隔壁43のベアリングホルダ部65に前方側から取り付けて支持する。
その後、伝動軸50に、等速ギヤ52,増速ギヤ55,クラッチ装置56及びベアリングを組み付けた状態で該伝動軸50の後端側を前方側からホルダ49に支持させる。
そして、前記状態で前部ケース4の後端側に後部ケース5を連結する際に、伝動軸50の前端側をカップリング61に嵌合させると共に、中継軸51の前端側をベアリング64に嵌合させる。
したがって、前輪駆動機構15の後部側は後部ケース5前端側の隔壁43に前方側から取り付けて該隔壁43に支持されると共に、後部ケース5を前部ケース4後端側に連結することにより前輪駆動機構15の前部側が前部ケース4後端側の隔壁39に支持されるので、前輪駆動機構15の組み付けが容易に行える。
前輪駆動機構15のホルダ49は、図2,図5〜図8に示すように、前部側のベアリングホルダ部78と、このベアリングホルダ部78の左右両側から左右方向外方に突出する左右一対の取付部79と、ベアリングホルダ部78から後方に延出する筒状の挿通部80と、該挿通部80の外周側に設けられた管路接続部81とを備えている。
後部ケース5前端側の隔壁43の下部には開口部82が形成され、この開口部82の左右両側にホルダ49の左右取付部79が前方からボルト等によって取付固定され、ホルダ49の後部側は前記開口部82を挿通して後部ケース5前端側の隔壁43から後方に突出されている。
伝動軸50の後端側の挿通部80に挿通された部分の外周側には、前から順に前後方向に間隔をおいて第1周溝83と第2周溝84と第3周溝85とが形成されていると共に、伝動軸50の後端側の挿通部80に挿通された部分には、第1周溝83と第1油路69とを連通する第1連通路86と、第2周溝84と第2油路70とを連通する第2連通路87と、第3周溝85と第3油路71とを連通する第3連通路88とが形成されている。
第1周溝83に対応する接続孔を第1接続孔89といい、第2周溝84に対応する接続孔を第2接続孔90といい、第3周溝85に対応する接続孔を第3接続孔91という。
これら接続孔89,90,91は上下方向に関しては位置ズレしており、本実施の形態では、第1接続孔89が最下位であり、第3接続孔91が最上位であり、第2接続孔90が第1接続孔89と第3接続孔91の中間に位置する。
一方、後部ケース5の側壁(後部ケース5を構成する外壁、本実施の形態では左側の側壁)5Aには、前記第1〜3接続孔92,93,94に左右方向で対向する位置に後部ケース5の側壁5Aを貫通する接続孔95,96,97が形成されている。
また、ホルダ49側の接続孔89,90,91と後部ケース5側の接続孔95,96,97とは直管状の油圧パイプ98,99,100によって接続されており、この油圧パイプ98,99,100,前記接続孔89,90,91,95,96,97及び接続路92,93,94によって、後部ケース5の側壁5Aからホルダ49にわたる油圧管路(圧油の流通経路)が形成されている。
各油圧パイプ98,99,100の一端側98a,99a,100aはホルダ49側の接続孔89,90,91に挿入されて接続され、各油圧パイプ98,99,100の他端側98b,99b,100bは後部ケース5側の接続孔95,96,97に挿入されて接続されており、各油圧パイプ98,99,100の一端側98a,99a,100a及び他端側98b,99b,100bにはシールリング101を装着するための周溝102が形成されている。
また、本実施の形態では、各油圧パイプ98,99,100は、一端側98a,99a,100aが他端側98b,99b,100bよりも径小に形成され、中間部においては一端側98a,99a,100aよりも径大で且つ他端側98b,99b,100bよりも径小に形成されており、各油圧パイプ98,99,100は後部ケース5側の接続孔95,96,97を外部から挿通させて後部ケース5内に挿入され、且つそのまま油圧パイプ98,99,100の一端側98a,99a,100aをがホルダ49側の接続孔89,90,91に挿入させることにより、ホルダ49側の接続孔89,90,91と後部ケース5側の接続孔95,96,97とが油圧パイプ98,99,100によって接続されるように構成されている。
また、後部ケース5側の各接続孔95,96,97の左右方向外方側は、油圧配管を接続する接続部材を接続可能なネジ孔104とされており、油圧ポンプからの圧油がクラッチ装置56を制御する制御弁,油圧配管等を介して後部ケース5側の接続孔95,96,97に供給され、又は後部ケース5側の接続孔95,96,97から油圧配管,前記制御弁を介して作動油タンクに戻るように構成されている。
また、油圧パイプ98,99,100は、必ずしも後部ケース5側の接続孔95,96,97から後部ケース5内に挿入される構造とされていなくてもよく、後部ケース5内に他の開口から挿入するように構成されていてもよい。
4 前部ケース
5 後部ケース
13 変速機構
14 後輪デフ装置
15 前輪駆動機構
28 出力軸
39 前部ケース後端側の隔壁
42 ベベルピニオン軸
43 後部ケース前端側の隔壁
46 動力取出しギヤ
49 ホルダ
50 伝動軸
51 中継軸
52 等速ギヤ
53 第1中継ギヤ
54 第2中継ギヤ
55 増速ギヤ
56 クラッチ装置
67 等速クラッチ
68 増速クラッチ
Claims (5)
- 走行系の変速機構(13)を内蔵した前部ケース(4)と、該前部ケース(4)の後端側に連結されていて後輪デフ装置(14)を内蔵した後部ケース(5)とを備えてなる伝動ケース(1)を備え、前記変速機構(13)を経た後に後輪デフ装置(14)に伝達される動力を、後輪と前輪とが略同じ周速で回転する状態と、後輪に対して前輪が速い周速で回転する状態とに切換自在に前輪デフ装置に伝達する前輪駆動機構(15)を備え、この前輪駆動機構(15)の後部側を後部ケース(5)前端側の隔壁(43)に前方側から取り付けて該隔壁(43)に支持すると共に、後部ケース(5)を前部ケース(4)後端側に連結することにより前輪駆動機構(15)の前部側が前部ケース(4)後端側の隔壁(39)に支持されるように構成したことを特徴とするトラクタの動力伝達装置。
- 前輪駆動機構(15)を、軸心方向前端側が前部ケース(4)後端側の隔壁(39)に支持され軸心方向後端側が後部ケース(5)前端側の隔壁(43)に支持されていて前輪デフ装置へと動力を伝達する伝動軸(50)と、この伝動軸(50)と平行に配置されていて前端側が前部ケース(4)後端側の隔壁(39)に支持され後端側が後部ケース(5)前端側の隔壁(43)に支持された中継軸(51)と、伝動軸(50)の軸心方向一端側に設けられていて後輪デフ装置(14)に伝達される動力を後輪と前輪とが略同じ周速で回転するように伝動軸(50)に伝達する等速ギヤ(52)と、この等速ギヤ(52)に噛合し且つ中継軸(51)に一体回転自在に設けられた第1中継ギヤ(53)と、中継軸(51)と一体回転自在に設けられた第2中継ギヤ(54)と、伝動軸(50)の軸心方向他端側に設けられていて等速ギヤ(52)に伝達された動力が第1中継ギヤ(53),中継軸(51),第2中継ギヤ(54)を経て増速されて伝達される増速ギヤ(55)と、この増速ギヤ(55)と前記等速ギヤ(52)との間に設けられていて等速ギヤ(52)と増速ギヤ(55)とのどちらか一方からの動力を伝動軸(50)に選択的に伝達するクラッチ装置(56)とを備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの動力伝達装置。
- 前部ケース(4)後端側の隔壁(39)に支持されていて変速機構(13)を経た動力を出力する出力軸(28)と、後部ケース(5)前端側の隔壁(43)に支持されていて変速機構(13)を経た動力を後輪デフ装置(14)に入力するベベルピニオン軸(42)とを同軸状に連結し、且つ出力軸(28)からの動力を前輪駆動機構(15)の等速ギヤ(52)に伝達する動力取出しギヤ(46)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタの動力伝達装置。
- クラッチ装置(56)を、等速ギヤ(52)からの動力を伝動軸(50)に伝達する等速クラッチ(67)と、増速ギヤ(55)からの動力を伝動軸(50)に伝達する増速クラッチ(68)とから構成し、これら等速クラッチ(67)と増速クラッチ(68)とを油圧によって作動する油圧クラッチによって構成し、伝動軸(50)の後端側を支持するホルダ(49)及び伝動軸(50)に形成した油路を介して前記等速クラッチ(67)と増速クラッチ(68)とに圧油が供給されるように構成し、前記ホルダ(49)を後部ケース(5)前端側の隔壁(43)に前方側から取り付けたことを特徴とする請求項2又は3に記載のトラクタの動力伝達装置。
- クラッチ装置(56)を、等速ギヤ(52)からの動力を伝動軸(50)に伝達する等速クラッチ(67)と、増速ギヤ(55)からの動力を伝動軸(50)に伝達する増速クラッチ(68)とから構成し、等速クラッチ(67)又は増速クラッチ(68)をエンジン停止時に接続するように構成したことを特徴とする請求項2、3又は4に記載のトラクタの動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006334641A JP5094104B2 (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | トラクタの動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006334641A JP5094104B2 (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | トラクタの動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008143411A true JP2008143411A (ja) | 2008-06-26 |
JP5094104B2 JP5094104B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=39604046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006334641A Active JP5094104B2 (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | トラクタの動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5094104B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020213421A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | 株式会社クボタ | トラクタの走行伝動装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178586A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-23 | Kubota Corp | トラクタの前輪駆動装置 |
JPH1178568A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-23 | Kubota Corp | ギア変速装置 |
JP2002052946A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-02-19 | Iseki & Co Ltd | トラクタの動力伝動装置 |
JP2005289245A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Yanmar Co Ltd | 四輪駆動・前輪増速駆動切換機構 |
JP2006161979A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Iseki & Co Ltd | 作業車両のptoクラッチ制御装置 |
-
2006
- 2006-12-12 JP JP2006334641A patent/JP5094104B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178586A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-23 | Kubota Corp | トラクタの前輪駆動装置 |
JPH1178568A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-23 | Kubota Corp | ギア変速装置 |
JP2002052946A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-02-19 | Iseki & Co Ltd | トラクタの動力伝動装置 |
JP2005289245A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Yanmar Co Ltd | 四輪駆動・前輪増速駆動切換機構 |
JP2006161979A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Iseki & Co Ltd | 作業車両のptoクラッチ制御装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020213421A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | 株式会社クボタ | トラクタの走行伝動装置 |
CN113646212A (zh) * | 2019-04-17 | 2021-11-12 | 株式会社久保田 | 拖拉机的行驶传动装置 |
EP3957525A1 (en) * | 2019-04-17 | 2022-02-23 | Kubota Corporation | Travel transmission device for tractor |
EP3957525A4 (en) * | 2019-04-17 | 2023-06-07 | Kubota Corporation | MOBILE TRANSMISSION OF A TRACTOR |
US11975605B2 (en) | 2019-04-17 | 2024-05-07 | Kubota Corporation | Traveling transmission device for tractor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5094104B2 (ja) | 2012-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100985673B1 (ko) | 주행 차량의 변속 장치 | |
JP3445391B2 (ja) | トラクタのトランスミッション装置 | |
KR101900264B1 (ko) | 농용 작업차의 미션조합 | |
KR20170027992A (ko) | 트랙터 미션 조합 | |
US5511436A (en) | Vehicle transmission assembly | |
WO2019102999A1 (ja) | トラクタの変速伝動装置及びトラクタ | |
US9032822B2 (en) | Power transmission device of tractor | |
US6612193B2 (en) | Change speed apparatus for a tractor | |
JP2007145217A (ja) | 走行系補助変速装置 | |
JP2007015520A (ja) | トラクタ | |
JP2006335248A (ja) | トラクタの動力伝達装置 | |
JP5094104B2 (ja) | トラクタの動力伝達装置 | |
JP4860449B2 (ja) | 油圧管路構造 | |
JP5244154B2 (ja) | トラクタ | |
KR20150145041A (ko) | 농용 작업차의 미션조합 | |
JP4104149B2 (ja) | トラクタのpto伝動構造 | |
JP4368283B2 (ja) | 走行車両 | |
JP5090634B2 (ja) | トラクタ | |
JP4477983B2 (ja) | 作業車両 | |
JP2006029418A (ja) | 走行作業機における動力伝達装置 | |
JP4213647B2 (ja) | トラクタの動力伝動装置 | |
JP4809492B1 (ja) | トラクタの動力伝達装置 | |
JP2005263171A (ja) | トラクタの伝動構造 | |
JP3643502B2 (ja) | トラクターの変速装置 | |
JP4431468B2 (ja) | 作業車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120321 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120918 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5094104 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |