JP2008142856A - アーバ及び切削ヘッド交換式工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】工作機械の主軸端に着脱可能に取り付けられて切削ヘッドを保持するアーバ20であって、軸線Lに沿って延びる筒状をなして前記主軸端に取り付けられる取付部24と、取付部24の先端側に位置して取付部24よりも外周側に向けて大きく張り出した把持部21と、把持部21の先端側に前記切削ヘッドを着脱可能に装着するヘッド保持部33とを有し、ヘッド保持部33は、把持部21の外周面21Bの先端縁から径方向内側に向かうにしたがい漸次先端側に向けて突出するテーパ部27と、前記切削ヘッドが当接される当接面29と、当接面29に開口するとともに軸線Lに沿って基端側に向けて延びる装着孔30と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
また、特許文献2には、切削ヘッドに、基端側に向けて突出する装着軸部が設けられ、この装着軸部をシャンク部の先端に設けられた装着孔に螺着することで、シャンク部と切削ヘッドとを締結する切削ヘッド交換式工具が提供されている。
この場合、装着筒部の先端に切削ヘッドを装着することで切削ヘッドの突き出し長さが長くなるが、把持部の外周面の先端縁と装着筒部の後端部分との間にテーパ部が形成されて肉厚とされているので切削ヘッドの取付剛性を向上させることができる。
この場合、装着筒部の前記テーパ部の先端縁からの突出長さHが把持部の外径Dに対してH≦0.5×Dとなるように構成されているので、この装着筒部の先端に装着された切削ヘッドの突き出し長さが短くなり、この切削ヘッド交換式工具の剛性を向上させることができる。
この場合、装着筒部が設けられていないために、切削ヘッドの突き出し長さを短くすることができる。さらに、アーバの形状が簡単となり、このアーバを低コストで製作することができる。
この場合、切削ヘッドの装着軸部を装着孔に挿入するとともにヘッド本体の基端部分を収容凹部内に収容することができ、ヘッド本体の基端部分と収容凹部との嵌合によって、この切削ヘッドの位置ずれを防止することができる。
この場合、前記角度θが、θ≧30°とされているので、把持部の外周面の先端縁からの切削ヘッドの突き出し長さが徒に長くなることがなくなるとともにテーパ部の肉厚を確保して切削ヘッドの取付剛性を確実に向上させることができる。
図3に示す切削ヘッド交換式工具10は、工作機械Mの主軸端に取り付けられるアーバ20と、このアーバ20に着脱可能に装着される切削ヘッド40とを備えている。
なお、本実施形態におけるアーバ20は、いわゆるBT形式の工作機械Mに対応したものであり、把持部21及び取付部24の形状、サイズは規格によって定められている。
また、装着筒部28のテーパ部27先端からの突出長さHは、把持部21の直径Dに対して、H≦0.5×Dとされていて、本実施形態では、H=0.24×Dとされている。
これらテーパ部27、装着筒部28、装着孔30の円形孔31及び雌ネジ部32が、ヘッド保持部33を構成している。
ヘッド本体41は、先端側及び径方向外側に向けて開口したチップポケット42と、該チップポケット42から基端側に向かうにしたがい漸次工具回転方向T後方側に向けてねじれる切屑排出溝43と、前記チップポケット42の工具回転方向T後方側の壁面に形成された取付座44と、を備えている。なお、本実施形態では、これらチップポケット42、切屑排出溝43、取付座44がそれぞれ一対ずつ軸線Lを中心として180°回転対称となるように配置されている。
また、ヘッド本体41の外周面21Bのうち一対の切屑排出溝43同士の間には、面取部45が形成されている。
なお、この切削ヘッド40には、装着軸部46の基端面に開口してヘッド本体41の内部にまで達するクーラント供給孔49と、このクーラント供給孔49から前記取付座44に向けて延びる吐出孔50とが穿設されている。
アーバ20の装着孔30に切削ヘッド40の装着軸部46が挿入され、円形孔31に円柱部47が嵌合されるとともに前記雌ネジ部32に前記雄ネジ部48が螺合される。そして、ヘッド本体41の基端面41Aと装着筒部28の当接面29とが互いに当接されて密着し、アーバ20と切削ヘッド40とが締結される。
また、軸線Lに沿った断面において、前記テーパ部27と軸線Lとがなす角度θが、 30°≦θ<90°の範囲内に設定されているので、把持部21の外周面21Bの先端縁からの切削ヘッド40の突き出し長さが徒に長くなることがない。また、テーパ部27の肉厚を確保することができる。
このアーバ20は、装着筒部28が形成されておらず、テーパ部27の先端に前記当接面29が形成されている。これらテーパ部27、当接面29、装着孔30の円形孔31及び雌ネジ部32により、ヘッド保持部33が構成されている。
このアーバ20は、テーパ部27の先端中央部に軸線Lに直交する平坦面34が形成され、この平坦面34の中央部分に基端側に向けて凹んだ収容凹部35が設けられている。そして、この収容凹部35の底面が当接面29とされ、装着孔30が開口されている。ここで、収容凹部35は、軸線Lに直交する断面が装着孔30より大径の軸線Lを中心とした円形をなしている。本実施形態においては、装着孔30に円形孔31は形成されておらず、直接雌ネジ部32が形成されている。これらテーパ部27、収容凹部35、装着孔30の雌ネジ部32により、ヘッド保持部33が構成されている。
例えば、本実施形態では、工作機械の主軸端への取付部をテーパ状に形成したいわゆるBT形式のアーバとして説明したが、これに限定されることはなく、取付部の内部にアダプタを挿入するためのアダプタ孔を形成したいわゆるHSK形式のアーバやその他の形式のアーバであってもよい。
さらに、テーパ部の形状は、本実施形態に限定されることはなく、例えば、軸線に沿った断面において、軸線となす角度が異なる複数の傾斜面によって多段状に突出されていてもよいし、軸線に沿った断面の稜線が凸曲線状、凹曲線状をなしていてもよい。
20 アーバ
21 把持部
21B 外周面
24 取付部
27 テーパ部
28 装着筒部
29 当接面
30 装着孔
33 ヘッド保持部
34 収容凹部
40 切削ヘッド
41 ヘッド本体
46 装着軸部
Claims (7)
- 工作機械の主軸端に着脱可能に取り付けられて切削ヘッドを保持するアーバであって、
軸線に沿って延びる筒状をなして前記主軸端に取り付けられる取付部と、該取付部の先端側に位置して前記取付部よりも外周側に向けて大きく張り出した把持部と、該把持部の先端側に前記切削ヘッドを着脱可能に装着するヘッド保持部とを有し、
前記ヘッド保持部は、前記把持部の外周面の先端縁から径方向内側に向かうにしたがい漸次先端側に向けて突出するテーパ部と、前記切削ヘッドが当接される当接面と、前記当接面に開口するとともに前記軸線に沿って基端側に向けて延びる装着孔と、を備えていることを特徴とするアーバ。 - 前記ヘッド保持部には、前記テーパ部の先端縁から先端側に向けて延びる装着筒部が形成され、該装着筒部の先端面が前記当接面とされていることを特徴とする請求項1に記載のアーバ。
- 前記装着筒部の前記テーパ部先端からの突出長さHが、前記把持部の外径Dに対して、H≦0.5×Dの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のアーバ。
- 前記テーパ部の先端縁に連なるように前記当接面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアーバ。
- 前記テーパ部の先端縁には、前記軸線に直交する方向に延びる平坦面が形成され、該平坦面には基端側に向けて凹んだ収容凹部が設けられており、この収容凹部の底面が前記当接面とされていることを特徴とする請求項1に記載のアーバ。
- 前記軸線に沿った断面において、前記テーパ部と前記軸線とがなす角度θが、30°≦θ<90°の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のアーバ。
- 請求項1から請求項6のいずれかに記載のアーバと前記切削ヘッドとが締結されて構成される切削ヘッド交換式工具であって、
前記切削ヘッドは、ヘッド本体と該ヘッド本体の基端面から基端側に向けて突出した装着軸部とを有し、
前記装着軸部が前記アーバの前記装着孔内に挿入され、前記ヘッド本体の基端面が前記当接面に当接されて固定されていることを特徴とする切削ヘッド交換式工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006334493A JP2008142856A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | アーバ及び切削ヘッド交換式工具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008142856A true JP2008142856A (ja) | 2008-06-26 |
Family
ID=39603589
Family Applications (1)
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JP2006334493A Pending JP2008142856A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | アーバ及び切削ヘッド交換式工具 |
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JP (1) | JP2008142856A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013039625A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-28 | Orii & Mec Corp | ツールホルダ及びスピンドル装置 |
CN103447783A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-18 | 许昌远东传动轴股份有限公司 | 传动轴滑动叉加工新工艺 |
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2006
- 2006-12-12 JP JP2006334493A patent/JP2008142856A/ja active Pending
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