JP2008140627A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型且つ薄厚で、消費電力を増大させずに、均一な強い照射光を照射領域に出射できる照明装置を提供する。
【解決手段】複数のLED光源からの出射光を、反射鏡部材21を用いて被照明領域に向けて照射する照明装置100であって、反射鏡部材21が、各LED光源をそれぞれ凹曲面鏡25の底部位置に配置してLED光源からの出射光を被照明領域に向けて反射する複数の凹曲面反射部27を有し、複数の凹曲面反射部27が、隣接する凹曲面反射部27の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線41を形成して2次元配列される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から光を凹曲面反射部にて反射して被照明領域に照射する照明装置に関し、特にダウンライトに用いて好適な照明技術に関する。
店舗や住宅に用いられる照明装置の一つに、天井に埋め込まれて直下を照らすダウンライトがある。このダウンライトには種々の形態があるが、その一例として、構成の主要部材として逆椀状の反射鏡と、光源とを備えたものがある。反射鏡の外方には筒状のフレームが同心状に外挿され、フレームは下端にフランジ部を有する。反射鏡の頂部にはランプソケットが固定され、ランプソケットは下方に開口する装着部に片口金形光源を螺合装着可能としている。フレームの下部開口面には透光板が水平に取り付けられる(例えば特許文献1参照)。
ダウンライトの取付けは、天井面にフレームの外径と略同一の取付穴を穿設し、反射鏡と共にフレームを取付穴に挿入することで、フランジ部を取付穴の周縁に当接し、フレームに設けられた支持部材を、天井懐内の天井用下地部材(軽天井)等の支持部に固定する。近年、ダウンライトでは、一般的な白熱ランプに加え、白熱ランプと同型の口金を有する蛍光ランプを装着可能とするものも普及しつつある。
ダウンライトでは、白熱ランプ或いは蛍光ランプが点灯されると、光源からの出射光の一部が直射光となって床面へ照射されるとともに、反射鏡に向かう光が反射光となって床面へ照射され、光の利用効率が高められるようになっていた。従来、この種のダウンライトにおける反射鏡には一般的にパラボラ面が使用され、パラボラ面の焦点位置に設けられた光源からの光は、略平行光となって床面へ照射された。
特開2006−12749号公報
しかしながら、従来のダウンライト等の照明装置においては、その光源として白熱ランプ或いは蛍光ランプが用いられていたため、次のような問題があった。すなわち、光源が線分光源としてある程度の大きさを有しているので、この光源からの光を適正に反射制御するためには、反射鏡についてもある程度の大きさを確保しておく必要がある。また、白熱ランプや蛍光ランプを取り付けるためのスペースを確保する必要があるため、この点においても反射鏡をある程度大きく設定する必要がある。さらに、光源が発熱するので、その熱の影響を考慮した反射鏡サイズを確保しておく必要がある。このようなことから、従来のダウンライトにおいては、大幅な小型化、薄型化を図ることができない問題があった。
また、白熱ランプ等では消費電力が増大することは避けられない。さらに、反射鏡サイズに対する光源サイズが大きいため、光の適正な反射制御が行い難く、均一な照射光を所望の照射領域に照射することが困難であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、小型且つ薄厚で、消費電力を増大させずに、均一な強い照射光を照射領域に出射できる照明装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数のLED光源からの出射光を、反射鏡部材を用いて被照明領域に向けて照射する照明装置であって、
前記反射鏡部材が、前記各LED光源をそれぞれ凹曲面鏡の底部位置に配置して前記LED光源からの出射光を前記被照明領域に向けて反射する複数の凹曲面反射部を有し、
前記複数の凹曲面反射部が、隣接する凹曲面反射部の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線を形成して2次元配列されていることを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、隣接する凹曲面反射部の凹曲面外縁同士が稜線を形成するように重ねられて2次元配列され、多数のLED光源及び反射面が接近して高密度に配置可能となる。これにより、総光束量が増大可能となる。また、LED光源の使用により光源サイズが小さくなり、凹曲面反射部の光軸に垂直な方向の半径(凹曲面反射部全体の半径)が小さくなるとともに、凹曲面外縁同士が重ねられることで、反射面の光軸方向の長さ(凹曲面反射部全体の高さ)も短縮可能となる。
(2) (1)記載の照明装置であって、
前記凹曲面反射部が、千鳥状に配列されていることを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、凹曲面反射部が近接して2次元配置可能となり、凹曲面反射部同士の離間距離が短くなる。具体的に例えば一つの凹曲面反射部を囲んで放射方向に6つの凹曲面反射部が並ぶ六角形の配置パターンを複数集合させた配列とできる。これにより、凹曲面反射部の高密度な配置が可能となり、装置のコンパクト化が可能となる。
(3) (1)又は(2)記載の照明装置であって、
前記反射鏡部材の前記2次元配列される凹曲面反射部の中央配置位置に、前記凹曲面反射部を設ける代わりに、周囲の凹曲面反射部に接続され前記光出射方向に突出して反射面を延設した中央反射部を設けたことを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、上記した例えば一つの凹曲面反射部を囲んで放射方向に6つの凹曲面反射部が並ぶ六角形の配置パターンにおいて、中央配置の一つの凹曲面反射部が、周囲6つの凹曲面反射部の延長反射面群で置き換えられる。このように、中央配置の凹曲面反射部が周囲に配置された凹曲面反射部の延長反射面群に置換されることで、中央位置を一つの凹曲面反射部とする場合に比べ、周囲に配置された凹曲面反射部から中央側へ向く光を、照射方向へ反射光として出射させることができ、照度の均一化が可能となる。また、周囲に配置された凹曲面反射部の光利用効率が高められ、その結果、消費電力も少なくなる。
(4) (3)記載の照明装置であって、
前記2次元配列された凹曲面反射部の最外縁配置位置における凹曲面反射部の反射面高さと、前記中央反射部の反射面高さが、前記稜線の高さより高いことを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、最外縁配置位置の凹曲面反射部の反射面が高いことで、反射鏡部材の外縁における装置光軸方向の反射面長が大きく確保でき、光を過剰に拡散させずに、指向性、集光性を高められ、被照明領域の輪郭が鮮明に形成可能となる。また、中央反射部の反射面が高いことで、反射鏡部材の中央部における装置光軸方向の反射面長が大きく確保でき、被照明領域の中央近傍への指向性、集光性が高まり、被照明領域における照度分布の均一化が可能となる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1項記載の照明装置であって、
前記凹曲面反射部が鏡面状の反射面であることを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、反射率が高まり、損失を低減させて、消費電力を増やすことなく強い照射光を得ることができる。
(6) (3)〜(5)のいずれか1項記載の照明装置であって、
前記凹曲面反射部の配列が、前記中央反射部の中心から同心円状に複数列が環状に配置された配列であることを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、一つの中央反射部を囲んで複数の凹曲面反射部が放射方向に並ぶ配置パターンが形成され、均一な円形状の被照明領域を形成できる。
(7) (1)〜(6)のいずれか1項記載の照明装置であって、
前記凹曲面反射部は、前記光出射方向に平行な断面が楕円曲線からなる凹曲面を含むことを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、凹曲面反射部の第1焦点にLED光源を配置し、第2焦点を用途に応じて被照明領域の手前又は後方に設定することで、被照明領域の面積を可変させたり、或いは任意な照度分布を設定する種々の照明効果が選択可能となる。例えば、第2焦点が被照明領域面の手前に設定されれば光線交差後の拡散光束が得られ、第2焦点が被照明領域面の後方に設定されれば光線交差前の集光光束が得られる。
(8) (1)〜(6)のいずれか1項記載の照明装置であって、
前記凹曲面反射部は、前記光出射方向に平行な断面が放物線からなる凹曲面を含むことを特徴とする照明装置。
この照明装置によれば、凹曲面反射部の焦点にLED光源を配置することで、被照明領域の略中心位置に平行光成分が多く照射されて、中心位置の照度の向上が図られる。
本発明に係る照明装置によれば、反射鏡部材がLED光源を底部位置に配置した複数の凹曲面反射部を有し、各凹曲面反射部が隣接する凹曲面反射部の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線を形成して2次元配列されているので、多数のLED光源を接近させて高密度に配置でき、消費電力を増大させずに、強い均一な照射光を所望の照射領域に出射することができる。また、照明装置の光軸方向の厚み、及び光軸に垂直な方向の半径を小さくでき、特にダウンライトに適用した場合には薄厚化且つ小型化が可能となることで、従来では取り付けることのできなかった天井懐の小さい天井にも十分な照度で取付けできるようになる。
以下、本発明に係る照明装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る照明装置の斜視図、図2は図1に示した照明装置の平面図、図3は図1に示した照明装置の概略的な縦断面図である。
本実施の形態による照明装置は、複数のLED光源からの出射光を、反射鏡部材を用いて被照明領域に向けて照射するものであり、例えばダウンライトに好適に用いることができる。以下、照明装置がダウンライトである場合を例に説明する。
ダウンライト100は、円形状に形成された反射鏡部材(ユニットリフレクタ)21が、各LED光源23をそれぞれ凹曲面鏡25の底部位置に配置してLED光源23からの出射光を被照明領域に向けて反射する複数(本実施の形態では一例として34個)の凹曲面反射部27を一方の面側に有している。
反射鏡部材21の外周にはフランジ部29が形成され、フランジ部29は図3に示すように天井31に穿設された取付穴33の周縁に当接される。反射鏡部材21の後部は、取付穴33へ挿入されて天井懐内で固定される。反射鏡部材21の後部には一枚の基板35が固定され、基板35には上記した複数のLED光源23が実装されている。基板35上の各LED光源23は、複数配列された上記の凹曲面反射部27に応じて配置されている。
基板35に実装された各LED光源23には駆動回路37が接続され、駆動回路37はLED光源21に発光駆動電力を供給する。この駆動回路37としては、例えばフルレンジトランス等を用いることができる。駆動回路37は商用電源に接続し、商用電源からの電力を、直流、交流、又はパルス状の駆動電圧に変換してLED光源23に供給する。LED光源23は定電流駆動等によりその輝度が設定される。
LED光源23は、紫外線発光ダイオードと、紫外線発光ダイオードからの紫外光を受けて赤色、緑色、青色発光する蛍光体とを有する。このLED光源23では、紫外線発光ダイオードから出射された紫外光が蛍光体に吸収されると、赤色光、緑色光、青色光を発し、これらが加色されて出射光が白色光となる。LED光源23は、上記の光源他、例えば青色発光ダイオードと、この青色発光ダイオードからの青色光を黄色光に変換する蛍光体とを有するものであってもよい。この場合、LED光源23では、青色発光ダイオードから出射された青色光が、蛍光体に吸収されると、蛍光体が黄色光を発し、この黄色光と吸収されなかった青色光とにより出射光が白色光となる。本実施の形態では、LED光源23が紫外線発光ダイオードと赤、緑、青色発光する蛍光体を用いる場合を例に説明する。紫外線発光ダイオードは、青色発光ダイオードと比較して約2倍の発光効率であり、経済的に優れ、より高輝度の照明装置を構築できる。
なお、基板35の後面にはヒートシンク39が付設され、ヒートシンク39は基板35からの発熱を放熱する。
本実施形態の反射鏡部材21は、図2に示すように、凹曲面反射部27が千鳥状に配列されている。このように複数の凹曲面反射部27が千鳥状に配列されることで、凹曲面反射部27が稠密状態で近接した2次元配置が可能となり、凹曲面反射部27同士の離間距離が短くなる。具体的には、例えば一つの凹曲面反射部27を囲んで放射方向に6つの凹曲面反射部27が並び、合計7つの凹曲面反射部27からなる六角形の配置パターンを、外周部を重ね合わせて複数集合させた配列とすることができる。これにより、凹曲面反射部27の高密度な配置が可能となり、ダウンライト100のコンパクト化が可能となる。
ここで、複数の凹曲面反射部27は、互いに隣接する凹曲面反射部27の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線41を形成して2次元配列されている。換言すると、隣接する凹曲面反射部27同士は、稜線41によって凹曲面鏡25の一部分が低く欠落して相互に接続されている。したがって、放射中心に配置される凹曲面反射部27では、円周方向に6つの稜線41が接続され、図2に示すように平面視で六角形となる。また、隣接する稜線41同士の接続部は図1に示すように、急峻な峰部43となっている。なお、この峰部43については、頂部を丸めた構造としてもよい。
本実施の形態では、反射鏡部材21の2次元配列される凹曲面反射部27の中央配置位置に、凹曲面反射部27を設ける代わりに、周囲の凹曲面反射部27に接続され光出射方向(図1の上方向)に突出した反射面(凹曲面鏡)25を延設した中央反射部45が設けられている。
すなわち、一つの凹曲面反射部27を囲んで放射方向に6つの凹曲面反射部27が並ぶ六角形の配置パターンにおいて、中央配置の一つの凹曲面反射部27が、周囲6つの凹曲面反射部27の延長反射面群25Aで置き換えられている。つまり、中央に位置する一つの六角配置パターンのみ6つの凹曲面反射部27からなる。このように、中央配置の凹曲面反射部27が周囲に配置された凹曲面反射部27の延長反射面群25Aに置換されることで、中央位置を一つの凹曲面反射部とする場合に比べ、周囲に配置された凹曲面反射部から中央側へ向く光を、照射方向へ反射光として出射させることができ、照度の均一化が可能となる。また、周囲に配置された凹曲面反射部27の光利用効率が高められ、結果として消費電力も少なくなる。
反射鏡部材21は、複数配列された凹曲面反射部27の中央部に中央反射部45が設けられることで、凹曲面反射部27の配列が、反射鏡部材21の中心から同心円状に複数列が環状に配置された配列となっている。これにより、一つの中央反射部45を囲んで複数の凹曲面反射部27が放射方向に並ぶ配置パターンが形成され、均一な円形状の被照明領域が形成可能となっている。
反射鏡部材21は、樹脂材料により一体成形される。これにより、製造が簡単になり、コスト低減が図られる。また、凹曲面反射部27同士、凹曲面反射部27と中央反射部45との相対的な光軸位置を高精度に保つことができる。この結果、照度にバラツキの生じない高品質のダウンライト100が安定的に製造可能となっている。
反射鏡部材21は、凹曲面反射部27、中央反射部45が鏡面状のコーティング反射面で形成される。凹曲面鏡25に施されるコーティング加工面としては、例えばスパッタリングメッキによる仕上げが挙げられる。スパッタリングメッキの工程は、専用プライマーによるベースコートの塗布、真空中でのアルミ蒸着、アルミ蒸着面へのウレタンクリアーコートからなる。鏡面状の反射面によれば、反射率が高まり、損失を低減させて、消費電力を増やすことなく強い照射光を得ることができる。
また、ダウンライト100は、LED光源23の種類に応じて凹曲面反射部27、中央反射部45の表面性状を変更してもよい。LED光源23が青色発光ダイオードと黄色発光蛍光体との組み合わせである場合には、凹曲面反射部27、中央反射部45を梨地状にすることが好ましく、これにより、LED光源23からの出射光が色分離を生じることなくなり、照明光に色むらを生じさせることがない。一方、LED光源23が紫外線発光ダイオードと赤色・緑色・青色発光蛍光体との組み合わせである場合には、凹曲面反射部27、中央反射部45を鏡面にすることが好ましい。これにより、梨地状に比べて照度アップが図られる。
上記構成の反射鏡部材21を、解析モデルによって水平照度分布をシミュレーションした結果を図4に示す。図4はビーム照射によりダウンライト前方2.5mの位置に配置された仮想水平スクリーン上の照度分布を透視的に示した説明図である。
[ダウンライト解析モデルの諸条件]
反射鏡部材の直径 φ120mm
反射鏡部材の厚み 18mm
凹曲面鏡の反射率 90%
LED光源 φ5mm(2in),34個
[上記解析モデルによって得られた結果]
光束(総量) 85 lm
中心照度 28.0 lx
端部照度 26.0 lx
上記実施の形態によるダウンライト100では、隣接する凹曲面反射部27の凹曲面外縁同士が稜線41を形成するように相互に重ねられて2次元配列され、多数のLED光源23及び反射面が接近して高密度に配置されている。これにより、総光束量を増大できる。また、LED光源23の使用により光源が小さくなり、凹曲面反射部27の光軸に垂直な方向の半径(凹曲面反射部全体の半径)が小さくなるとともに、凹曲面外縁同士が重ねられることで、反射面(凹曲面鏡25)の光軸方向の長さ(凹曲面反射部全体の高さ)も短縮可能となる。
このように、上記のように構成されたダウンライト100によれば、反射鏡部材21がLED光源23を底部位置に配置した複数の凹曲面反射部27を有し、各凹曲面反射部27が隣接する凹曲面反射部27の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線41を形成して2次元配列されているので、多数のLED光源23を接近させて高密度に配置でき、消費電力を増大させずに、強い均一な照射光を所望の照射領域に出射することができる。また、ダウンライト100の光軸方向の厚み、及び光軸に垂直な方向の半径を小さくでき、特にダウンライト100に適用した場合には薄厚化且つ小型化が可能となり、従来では取り付けできなかった天井懐の小さい天井31にも取付けできるようになる。
次に、本発明に係る照明装置の他の実施の形態によるダウンライトについて説明する。
図5は最外縁及び中央部の反射面高さが稜線の高さより高い他の実施の形態による照明装置の斜視図である。なお、図1〜図3に示した部材、部位と同一の部材、部位には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
この実施の形態によるダウンライト200は、第1実施形態のダウンライト100と同様に、一つの凹曲面反射部27を囲んで放射方向に6つの凹曲面反射部27が並ぶ六角形の配置パターンを、外周部を重ね合わせて複数集合させた配列となっている。
また、反射鏡部材51は、複数配列された凹曲面反射部27の中央部に中央反射部45が設けられることで、凹曲面反射部27の配列が、反射鏡部材21の中心から同心円状に複数列が環状に配置された配列となっている。これにより、一つの中央反射部45を囲んで複数の凹曲面反射部27が放射方向に並ぶ配置パターンが形成され、均一な円形状の被照明領域が形成可能となっている。
さらに、ダウンライト200は、2次元配列された凹曲面反射部27の最外縁配置位置における凹曲面反射部27Aの凹曲面底部(略基板実装面)からの反射面高さH1と、中央反射部45の凹曲面底部(略基板実装面)からの反射面高さH2とが、稜線41の峰部43の凹曲面底部(略基板実装面)からの高さH3より高く設定されている。
本実施の形態に係る構成の反射鏡部材の解析モデルによって水平照度分布をシミュレーションした結果を図6に示す。図6は図5に示した第2実施形態による照明装置におけるビーム照射によりダウンライト前方2.5mの位置に配置された仮想水平スクリーン上の照度分布を透視的に示した説明図である。
[ダウンライト解析モデルの諸条件]
反射鏡部材の直径 φ160mm
反射鏡部材の厚み 50mm
凹曲面鏡の反射率 90%
LED光源 φ5mm(2in),34個
[上記解析モデルによって得られた結果]
光束(総量) 102 lm
中心照度 51.5 lx
端部照度 50.5 lx
本実施形態によるダウンライト200では、最外縁配置位置における凹曲面反射部27Aの反射面が高いことで、反射鏡部材51の外縁における装置光軸方向の反射面長(本実施の形態ではH1となる)が大きく確保でき、光を過剰に拡散させずに、指向性、集光性を高められ、被照明領域の輪郭が鮮明に形成可能となる。また、中央反射部45の反射面(延長反射面群25A)が高いことで、反射鏡部材51の中央部における装置光軸方向の反射面長が大きく確保でき、被照明領域の中央近傍への指向性、集光性が高まり、被照明領域における照度分布の均一化が可能となる。
上記の各実施形態によるダウンライト100、ダウンライト200は、凹曲面反射部27が、光出射方向に平行な断面が楕円曲線からなる凹曲面(回転楕円曲面)で形成することが好ましい。
図7は凹曲面反射部が回転楕円面である場合の照度分布を表す説明図である。
凹曲面反射部27を回転楕円曲面とした場合、凹曲面反射部27の高さがh=30の薄厚で照度分布の均一性が優れ、凹曲面反射部27の高さがh=50で端部照度の向上することがシミュレーションによって知見できた。
また、凹曲面反射部27は、回転楕円曲面を有することで、凹曲面反射部27の第1焦点にLED光源23を配置し、第2焦点を用途に応じて被照明領域の手前又は後方に設定することで、被照明領域の面積を可変させたり、或いは任意な照度分布を設定する種々の照明効果が選択可能となる。図8(a)に回転楕円曲面の反射面による被照射領域の照度分布の様子を概念的に示した。図示のように、第2焦点が被照明領域面の手前に設定されれば光線交差後の拡散光束が得られ、被照射領域の周辺照度が向上する。逆に、第2焦点が被照明領域面の後方に設定されれば光線交差前の集光光束が得られることになる。
なお、凹曲面反射部27は、回転楕円曲面の代わりに平行光束が照射される放物線からなる凹曲面(パラボラ曲面)とすることもできる。図8(b)にパラボラ曲面の反射面による被照射領域の照度分布の様子を概念的に示した。凹面反射部27をパラボラ曲面とすることで、被照明領域の略中心位置に平行光成分が多く照射されて、中心位置の照度が向上する。
なお、本発明に係る照明装置は、凹曲面反射部の光出射方向に平行な断面が、楕円や放物線以外の任意の曲線や折れ線(双曲線、直線の複合)であってもよい。この場合においても、稜線41が形成されるように隣接する凹曲面反射部同士を近接配置することで、複数のLED光源23からの集光効果、及び照度分布の均一効果が得られる。いずれの形状であっても、2次元平面内で複数の凹曲面反射部同士を近接配置することにより、1次元的な直線上距離を短縮した場合の効果よりも格段に優れた効果が得られる。
本発明に係る照明装置の斜視図である。 図1に示した照明装置の平面図である。 図1に示した照明装置の概略的な縦断面図である。 ビーム照射によりダウンライト前方2.5mの位置に配置された仮想水平スクリーン上の照度分布を透視的に示した説明図である。 最外縁及び中央部の反射面高さが稜線の高さより高い他の実施の形態による照明装置の斜視図である。 図5に示した照明装置におけるビーム照射によりダウンライト前方2.5mの位置に配置された仮想水平スクリーン上の照度分布を透視的に示した説明図である。 凹曲面反射部が回転楕円面である場合の照度分布を表す説明図である。 (a)は回転楕円曲面の反射面による被照射領域の照度分布の様子を概念的に示した説明図、(b)はパラボラ面の反射面による被照射領域の照度分布の様子を概念的に示した説明図である。
符号の説明
21,51 反射鏡部材
23 LED光源
27 凹曲面反射部
41 稜線
45 中央反射部
100,200 照明装置
H1 最外縁配置位置の凹曲面反射部の反射面高さ
H2 中央反射部の反射面高さ
H3 稜線の高さ

Claims (8)

  1. 複数のLED光源からの出射光を、反射鏡部材を用いて被照明領域に向けて照射する照明装置であって、
    前記反射鏡部材が、前記各LED光源をそれぞれ凹曲面鏡の底部位置に配置して前記LED光源からの出射光を前記被照明領域に向けて反射する複数の凹曲面反射部を有し、
    前記複数の凹曲面反射部が、隣接する凹曲面反射部の凹曲面外縁同士を重ねることで稜線を形成して2次元配列されていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1記載の照明装置であって、
    前記凹曲面反射部が、千鳥状に配列されていることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の照明装置であって、
    前記反射鏡部材の前記2次元配列される凹曲面反射部の中央配置位置に、前記凹曲面反射部を設ける代わりに、周囲の凹曲面反射部に接続され前記光出射方向に突出して反射面を延設した中央反射部を設けたことを特徴とする照明装置。
  4. 請求項3記載の照明装置であって、
    前記2次元配列された凹曲面反射部の最外縁配置位置における凹曲面反射部の反射面高さと、前記中央反射部の反射面高さが、前記稜線の高さより高いことを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の照明装置であって、
    前記凹曲面反射部が鏡面状の反射面であることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1項記載の照明装置であって、
    前記凹曲面反射部の配列が、前記中央反射部の中心から同心円状に複数列が環状に配置された配列であることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の照明装置であって、
    前記凹曲面反射部は、前記光出射方向に平行な断面が楕円曲線からなる凹曲面を含むことを特徴とする照明装置。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の照明装置であって、
    前記凹曲面反射部は、前記光出射方向に平行な断面が放物線からなる凹曲面を含むことを特徴とする照明装置。
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