JP2008139846A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無機EL素子の利点を生かし、高精細かつ信頼性の高い無機EL発光装置を作製することを課題とする。
【解決手段】スイッチングトランジスタと、pチャネル型トランジスタである第1の駆動トランジスタと、nチャネル型トランジスタである第2の駆動トランジスタと、無機EL素子と、抵抗とを有し、スイッチングトランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、第1の駆動トランジスタのゲート電極及び第2の駆動トランジスタのゲート電極に電気的に接続されており、第1の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域及び第2の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域が、抵抗と電気的に接続されており、抵抗を、第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタと、無機EL素子との間に設けることにより、駆動電圧を、抵抗に分圧させる発光装置に関するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレクトロルミネッセンスを利用した発光素子に関する。また、発光素子を有する発光装置および電子機器に関する。
近年、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence(EL))を利用した発光素子(以下、「EL素子」ともいう)の研究開発が活発に行われている。発光素子の基本的な構成は、一対の電極間に発光性の物質を挟んでなるものであり、両電極間に電圧を印加することによって発光性の物質からの発光を得ている。
このような発光素子は、自発光型であることから液晶ディスプレイに比べて視野角が広く、視認性に優れているという点に加えて、応答速度が速く、薄型軽量化が可能であると言われている。
また、発光素子は、エレクトロルミネセンスを発現する発光性の物質として、有機化合物を用いた有機EL素子と、無機化合物を用いた無機EL素子が知られている。
有機EL素子と無機EL素子は、発光材料のみでなく、その発光メカニズムも異なっている。
無機EL素子は、電界励起型の発光素子であり、その素子構成により分散型と薄膜型とに分類されている。前者は、発光材料の粒子をバインダ中に分散させた発光層を有し、後者は、誘電体層の間に発光材料の薄膜からなる発光層を有している点に違いはあるが、高電界で加速された電子を必要とする点では共通である(特許文献1参照)。なお、得られる発光のメカニズムとしては、ドナー準位とアクセプター準位を利用するドナー−アクセプター再結合型発光と、金属イオンの内殻電子遷移を利用する局在型発光とがある。
特開2001−250691号公報
無機EL素子は発光層に無機材料を用いているため輝度の経時劣化は小さく、有機EL素子に比べて信頼性に優れている。
しかしながら、現状では無機EL素子の駆動電圧は、有機EL素子の駆動電圧に比べてまだ高く、EL素子を駆動するトランジスタ、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT))の信頼性を確保するのが困難である。そのため、無機EL素子を用いても、高精細化が難しいパッシブマトリクス型発光装置が作製することはできるが、アクティブマトリクス型発光装置の作製はまだまだ困難である。すなわち、無機発光材料を用いた電界励起型発光素子は、信頼性が良い反面、駆動電圧が高いという問題点が残されていた。
そのため、本発明では、電界励起型発光素子の利点を生かし、高精細かつ信頼性の高い発光装置を得るために、発光装置を作製することを課題とする。
本発明は、トランジスタに接続された電界励起型発光素子で画素が形成され、各画素には、電界励起型発光素子の非発光時に、該トランジスタにかかる電圧を分圧する抵抗が備えられている発光装置である。
本発明に係る発光装置は、電界励起型発光素子に接続する駆動トランジスタ、該駆動トランジスタの動作を制御するスイッチングトランジスタ、電界励起型発光素子が非発光状態を維持するときに該駆動トランジスタにかかる電圧を緩和する抵抗要素を含んでいる。
なお、電界励起型発光素子は、粒子状の発光材料をバインダ中に分散させた発光層を有する発光素子、誘電体層の間に発光材料の薄膜からなる発光層を有する発光素子を含んでいる。
本発明により、駆動トランジスタにかかる駆動電圧を減少させ、駆動トランジスタの負荷を低減させることができる。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置あるいは半導体装置を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の態様について、図面を参照して説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
本実施の形態では、電界励起型発光素子の構造及び駆動方法について、図1、図2、図3を用いて説明する。なお、以下の説明では電界励起型発光素子の典型例として、無機EL素子を用いる場合について説明する。
図1は、本実施の形態の無機EL素子の構造例を示している。図1の無機EL素子105は、第1の電極103、第1の絶縁膜102a、無機材料を含む発光層101、第2の絶縁膜102b、第2の電極104を有しており、第1の電極103は、交流電圧を印加する電源106に電気的に接続されており、第2の電極104は、接地電位に電気的に接続されている。
発光層101は、発光層101の母体材料である硫化物などの無機材料と発光中心となる不純物元素を有している。母体材料となる無機材料として、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カルシウム(CaS)、酸化亜鉛(ZnO)等が用いられ、発光中心となる不純物元素として、マンガン(Mn)等が用いられる。
また絶縁膜102a及び絶縁膜102bとしては、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(Si)、酸化アルミニウム(Al)、チタン酸バリウム(BaTiO)等が用いられる。
また電極103及び104として、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide(ITO))、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)等の単層膜、あるいはそれらの組み合わせによる多層膜を用いることが可能である。
図1に示す無機EL素子105は、発光層101を絶縁膜102a及び絶縁膜102bで挟み、さらにその外側をそれぞれ電極103及び電極104で挟んだ構成となっている。
無機EL素子105を駆動する場合には、電極103及び104に、交流電圧、例えば100〜250Vの交流電圧、を印加することにより電子を加速し、発光層101中の不純物原子に衝突させ、電子励起させる。そして励起された電子が、基底状態に緩和するときに、光としてエネルギーが放出される。すなわち発光する。
母体材料に添加される不純物元素により発光波長が変わるため、画素ごとに不純物元素を変えて発光層101を形成することが可能である。また画素ごとに異なる色を出すために、不純物元素は変えずにカラーフィルタを設けることも可能である。このようにしてカラーの発光装置を得ることも可能である。
不純物元素を変えて、画素の発光色を変えるには、例えば、硫化亜鉛にマンガン(Mn)を添加することによって黄橙の発光、硫化亜鉛に塩化銀(AgCl)を添加することにより青の発光、硫化亜鉛に銅(Cu)及びアルミニウム(Al)を添加することにより緑の発光を得ることができる。
無機EL素子105の駆動電圧が高くなる理由の一つとして、不純物元素の原子を励起するキャリアの数が少ないことが挙げられる。キャリアは、絶縁膜102a及び絶縁膜102bそれぞれの中の電子、あるいは、絶縁膜102aと発光層101の界面準位及び絶縁膜102bと発光層101の界面準位にトラップされた電子である。
無機EL素子105の駆動電圧が高くても駆動トランジスタに負荷をかけないための構成として、図2の回路構成を示す。図2の回路は、スイッチングトランジスタ111、第1の駆動トランジスタである駆動トランジスタ112、第2の駆動トランジスタである駆動トランジスタ114、無機EL素子105、電源106、蓄積容量113、抵抗115、ソース線121、ゲート線122を有している。なお図1と同じものは同じ符号で示している。
スイッチングトランジスタ111は、ソース線121の電位を駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114のゲート電極に損失なくすみやかに伝える必要がある。そのためスイッチングトランジスタ111は、チャネル抵抗の小さい線形領域で動作させることが好ましい。
更に、スイッチングトランジスタ111はnチャネル型トランジスタあるいはpチャネル型トランジスタを用いることができるが、チャネル抵抗の小さいnチャネル型トランジスタが好ましい。
ここで、スイッチングトランジスタ111のゲート電位としきい値電圧をそれぞれVgate、Vthswとし、ソース線121の電位をVsigとすれば、スイッチングトランジスタが線形動作するための条件はVgate−Vthsw>Vsigとなる。この条件を満たすようにVgateとVsigを設定すればよい。
スイッチングトランジスタ111は、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114と共に、オフ時の電流(オフ電流)はできるだけ低いことが望ましいため、トランジスタ構造としてはドレイン領域とソース領域に低濃度不純物領域を持つLDD(Lightly Doped Drain)構造にするか、もしくはトランジスタを複数直列に繋げたダブルゲート構造、あるいはトリプルゲート構造といった、マルチゲート構造にすることが好ましい。
駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114は、いずれか一方がpチャネル型トランジスタであり、他方がnチャネル型トランジスタである。
図2の構成では、スイッチングトランジスタ111と、pチャネル型トランジスタであり第1の駆動トランジスタである駆動トランジスタ112と、nチャネル型トランジスタであり第2の駆動トランジスタである駆動トランジスタ114と、無機EL素子105と、抵抗115が形成されており、スイッチングトランジスタ111のソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、駆動トランジスタ112のゲート電極及び前記駆動トランジスタ114のゲート電極に電気的に接続されており、駆動トランジスタ112のソース領域またはドレイン領域の一方の領域及び駆動トランジスタ114のソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、前記抵抗と電気的に接続されており、抵抗115と無機EL素子105が電気的に接続されており、抵抗115を、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114と、無機EL素子105との間に設けることにより、駆動電圧を、抵抗115に分圧させることが可能となる。
具体的には、スイッチングトランジスタ111は、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114のゲートを制御しており、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114は、無機EL素子105に印加される電圧を制御している。ゲート線122には、スイッチングトランジスタ111をオン及びオフするための直流電圧Vgateを印加し、ソース線121には、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114をオン及びオフするための直流電圧Vsigを印加する。なお、階調表示は電圧Vsigの振幅の大きさを変えることにより行うことができる。
蓄積容量113は駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114両方のゲート電位を保持する。また電源106は、無機EL素子105に電圧V_ELを印加する。本実施の形態では、無機EL素子105は容量性を持つので、電圧V_ELは交流電圧とする。
図2に示すように、抵抗115を、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114と、無機EL素子105との間に設けることにより、駆動電圧V_ELが高い場合でも、抵抗115に分圧させることができる。これにより駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114の負荷が低減でき、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114、さらには駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114を有する発光装置全体の信頼性を向上させることが可能になる。
トランジスタの劣化とは、ドレイン電界に加速された高いエネルギーを持つホットキャリアが、ゲート絶縁膜と活性層との界面に衝突することで、界面の原子結合を分断し、ダングリングボンド(未結合手)等を生成することによって起こる。またはホットキャリアが、ゲート絶縁膜中に侵入することで、自らが固定電荷となったり、欠陥を生成することによっても、トランジスタの劣化は起こる。
さらに抵抗115は、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114が線形領域で動作するように設定することが好ましい。その理由を以下に説明する。
ホットキャリアによるトランジスタの劣化を抑制するには、ドレイン電界を下げることが最も有効である。
トランジスタが飽和領域で動作する場合には、ドレイン端に生じる数百nm程度の幅の空乏層に、ドレイン電圧がほとんど印加されるため、空乏層中のドレイン電圧は高い。
それに対して線形領域では空乏層は生じず、チャネル全体にドレイン電圧が印加されるため、ドレイン電界は飽和領域に比べて小さい。従って、線形領域におけるキャリアの加速は大きくなく、ホットキャリアは発生しづらい。
さらに、線形領域のドレイン電界は、チャネル長に反比例するため、チャネル長を大きくすることで、ドレイン電界を小さくすることができる。
次に駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114が線形領域で動作するように、抵抗115の値をどのように設定するかを以下に説明する。
図3は、図2の回路のうち、駆動トランジスタ112の周辺回路を抜き出したものである。図3においては、駆動トランジスタ112はpチャネル型トランジスタ、駆動トランジスタ114は、nチャネル型トランジスタとする。駆動トランジスタ112のチャネル抵抗をrpc、駆動トランジスタ114のチャネル抵抗をrncとする。pチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112と、nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114の中間の電位をV、ゲート電位をV(これはデータ線電位にVsigと等しい)とする。また抵抗115の抵抗値をRとする。そして電源106から印加される電源電圧をVとする。また無機EL素子105の容量をC、無機EL素子に蓄えられる電荷をQとする。
ゲート電位Vがnチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114のしきい値電圧Vthnより大きいとき、すなわちゲート電位V=Highのとき、nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114はオンとなり、pチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112はオフとなる。そのため、電源電圧Vは、駆動トランジスタ112に印加されるが駆動トランジスタ112には電流は流れない、一方駆動トランジスタ114はオンになるので、電流が流れ、中間電位V=低電源電位Vss(本実施の形態では低電源電位Vssは接地電位)となる。このとき無機EL素子105にかかる電圧は0Vとなるため、無機EL素子105は発光しない。
また、ゲート電位Vがpチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112のしきい値電圧Vthpより小さいとき、すなわちV=Lowのとき、pチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112はオンとなり、nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114はオフとなる。その結果、中間電位V=電源電圧Vとなる。このとき無機EL素子105の両端の電極間に電位差が生じるため図3中のflow Aに示すように、電荷が抵抗115を通って無機EL素子105に蓄積される。電源電位Vは、駆動トランジスタ112と抵抗115に分圧されるので、駆動トランジスタ112の負荷を低減させることができる。無機EL素子105への電荷の蓄積が終了すると、無機EL素子105の両端の電極間には、電源電圧Vと同じ大きさの電位差が生じ、発光が起こる。
発光が起こった状態で、ゲート電位V=Highとすると、nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114はオンとなり、pチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112はオフとなる。すると中間電位V=低電源電位Vssとなる。すると図3中flow Bに示すように、無機EL素子105の両端の電極間の電位差が0になるまで、無機EL素子105から電荷が抵抗115を通って放出される。このとき発光は起こらない。また無機EL素子105に蓄えられた電荷は、抵抗115と駆動トランジスタ114を通って放出されるので、発光時に無機EL素子105の両端の電極間にかかっていた電圧は、駆動トランジスタ114と抵抗115に分圧され、駆動トランジスタ114の負荷を低減することができる。
以上のように、ゲート電位VをHighとLowに切り替えることにより、無機EL素子105の発光を制御することが可能となる。さらに、無機EL素子105への電荷の蓄積あるいは無機EL素子105からの電荷の放出が完了すれば、図3に示す回路中に電流は流れないので、低消費電力の発光装置を得ることができる。
次に、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114が、劣化の小さい線形領域で駆動するための、抵抗115の抵抗値Rを求める。
図3中flow Aに示すように電荷が流れているときは、pチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ112は、抵抗115の抵抗値Rによらず線形領域で動作するので、flow Bに示すように電荷が流れている場合から抵抗115の抵抗値Rを求める。
flow Bに示すように電荷が流れている場合では、以下の式が成り立つ。
I・rnc+I・R+Q/C=0 (式1)
式1を変形すると式2のような微分方程式になる。
(rnc+R)・dQ/dt=−Q・C (式2)
式2を解くと式3が得られる。
Q=C・V・exp(−t/τ)、τ=C・(rnc+R) (式3)
式3を時間tで微分すれば過渡電流Iの大きさが求められる。
I={V/(rnc+R)}・exp(−t/τ) (式4)
ここで、nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114のドレインとソース間の電位差をVds、ゲートとソース間の電位差をVgsとおくとき、以下の関係が成り立つ。
gs=V−Vss=V (式5)
ds=V−Vss=I・rnc (式6)
nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114が線形領域で動作するための条件は、しきい値電圧をVthnとすれば以下の式7で与えられる。
gs−Vthn>Vds (式7)
式4、式5、式6の関係を式7に代入すれば式8が得られる。
gs−Vthn>{(V・rnc)/(rnc+R)}・exp(−t/τ) (式8)
式8の右辺はt=0のとき最大となるためt=0とおいて抵抗115の抵抗値Rの条件を求めればよい。そこで式8中のtをt=0と置いて整理すると式9のようになる。
R>[{V−(V−Vthn)}/(V−Vthn)]・rnc (式9)
よく知られているように、グラデュアルチャネル近似を用いると線形領域における駆動トランジスタ114であるTFTのチャネル抵抗は以下の式で与えられる。
nc=1/{β・V−Vthn)}、β=(W/L)・(Cox・μ) (式10)
ただし、W、Lは駆動トランジスタ114であるTFTのチャネル幅と長さを表し、Cox、μはそれぞれゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量と駆動トランジスタ114であるTFTの移動度を表す。式10を式9に代入すれば、駆動トランジスタ114であるTFTが線形動作するための抵抗115の抵抗値Rの条件が次式のように求められる。
R>{(V−(V−Vthn)}/{β・(V−Vthn} (式11)
以上のようにして抵抗115の抵抗値Rを求められれば、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114の負荷を低減させることができる。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を得ることが可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、本発明の発光装置及びその作製方法について、図4、図5、図6、図7(A)〜図7(C)、図8(A)〜図(D)、図9を用いて説明する。
図4は本実施の形態の発光装置に設けられた一画素の一部を表す。本実施の形態では、スイッチングトランジスタ111、並びに、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114として、トップゲート型薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT))を用いる。また本実施の形態の発光装置として、ボトムエミッション型発光装置の例を示す。また図6は、図4のA−A’の断面図である。なお、実施の形態1と同じものは同じ符号で示している。
図4に示す画素には、スイッチングトランジスタ111、駆動トランジスタ112、駆動トランジスタ114、抵抗115、ソース線121、ゲート線122、島状半導体膜201、島状半導体膜202、島状半導体膜203を有している。また、ゲート線122と同じ材料同じ工程で形成された、ゲート電極212、ゲート電極213、電極214、電極215、電極216を有している。さらにソース線121と同じ材料、同じ工程で形成された、電極222、電極224、電源供給線223を有している。
本実施の形態の発光装置は、図4に示す画素が複数形成されている。その様子を図5に示す。なお、図5において図4と同じものは同じ符号で示している。
スイッチングトランジスタ111は、島状半導体膜201とゲート線122の一部をゲート電極として有している。また駆動トランジスタ112は、島状半導体膜203とゲート電極213を有しており、駆動トランジスタ114は、島状半導体膜203とゲート電極212を有している。蓄積容量113は、島状半導体膜202と電極214を有している。
抵抗115は、島状半導体膜203中の、電極215の下の領域により構成される。
上述のように図4のA−A’の断面図が図6である。以下にその作製方法を示す。
基板241上に下地膜242を形成し、さらに半導体膜を形成する。基板241としては、ガラス、プラスチック、紙等を用いることができる。また下地膜242としては、酸化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜を用いることができる。
半導体膜としては、シリコン(Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)、酸化亜鉛(ZnO)などの結晶性半導体膜、あるいは非晶質半導体膜を用いることができる。あるいは、ペンタセン、オリゴチオフェン等の有機半導体膜を使うことができる。
本実施の形態では、スイッチングトランジスタ111、駆動トランジスタ112、駆動トランジスタ114とも、LDD構造(低濃度不純物領域を有する)とする。さらにスイッチングトランジスタ111はnチャネル型トランジスタとする。
まず、基板241としてガラス基板、下地膜242として窒素を含む酸化珪素膜を用いる。下地膜242上に、CVD装置を用いて非晶質珪素膜(アモルファスシリコン膜)を50nm成膜する。さらに珪素の結晶化を促進する材料、例えばニッケル(Ni)を含む水溶液を非晶質珪素膜表面に添加し、加熱処理、例えば電気炉等で600℃4時間の加熱処理を行い、結晶化させる。
なお下地膜242上に形成する半導体膜としては上記に限定されるものではなく、非晶質半導体膜を成膜し、レーザ照射で結晶化させた結晶性半導体膜でもよい。さらに非晶質半導体膜を結晶化させるのではなく、微結晶半導体膜を成膜し、それを結晶化させた膜を用いてもよい。
次いで半導体膜に一導電性を付与する不純物元素、例えばp型を付与する不純物元素、具体的にはホウ素(B)を導入する。例えば、ドープ装置を用いて半導体膜に、ホウ素(B)を1016atoms/cmの濃度となるように導入する。
次いで半導体膜を、例えばドライエッチング装置等を用いてエッチングし、島状半導体膜201及び島状半導体膜203を形成する(図7(A)参照)
次いで無機EL素子205の第1の電極231を形成する(図7(B)参照)。本実施の形態では、第1の電極231は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide(ITO))をスパッタ装置等を用いて150nm成膜し、ウエットエッチングまたはドライエッチング装置等を用いてエッチングを行うことにより形成される。
なお第1の電極231として、透光性を有する導電膜を用いればよく、ITO以外に、珪素を含むインジウム錫酸化物(本明細書では「ITSO」ともいう)、酸化インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide(本明細書では「IZO」ともいう))、酸化タングステン及び酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(本明細書では「IWZO」ともいう)を用いることが可能である。
次に島状半導体膜201及び島状半導体膜203を覆うゲート絶縁膜243を形成する(図7(C)参照)。本実施の形態では、窒素を含む酸化珪素膜をCVD装置、スパッタ装置等を用いて、例えば100nm成膜する。その後、ウエットエッチングまたはドライエッチング装置等を用いてエッチングし、第1の電極231を露出させる。
ゲート絶縁膜243としては、窒素を含む酸化珪素膜以外にも、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜、窒化酸化アルミニウム膜、チタン酸バリウム膜などの単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。
次いでゲート絶縁膜243上に、導電膜、例えばモリブデン(Mo)膜を、スパッタ装置を用いて150nm成膜する。その後ウエットエッチングまたはドライエッチング装置等を用いてエッチングを行い、ゲート電極211、ゲート電極212、電極215、電極216を形成する(図7(D)参照)。電極216の一部は第1の電極231とオーバーラップしており、電気的に接続されている。
なお本実施の形態では、ゲート電極211は、ゲート線122の一部分である。あるいは、ゲート電極211とゲート線122を別々に形成して、電気的に接続させてもよい。
なお、導電膜としてモリブデン膜以外に、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等の単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。または銀(Ag)、金(Au)等のメタルナノペーストをインクジェット等の装置を用いて成膜することもできる。
この後nチャネル型TFTである駆動トランジスタ114とpチャネル型TFTである駆動トランジスタ112を形成するために、n型を付与する不純物元素とp型を付与する不純物元素の導入を行う。ただし図面が煩雑になるのを防ぐため、低濃度不純物領域(LDD領域ともいう)は図示しないものとする。
まずnチャネル型TFTである駆動トランジスタ114の低濃度不純物領域(LDD領域ともいう)を形成するために、第1の電極231とpチャネル型TFTである駆動トランジスタ112となる領域にレジスト等を用いてマスクを形成し、例えばリン(P)をドープ装置を用いて1017atoms/cmの濃度となるように導入する。
そして更にnチャネル型TFTである駆動トランジスタ114のソース領域及びドレイン領域を形成するために、低濃度不純物領域となる領域にレジスト等を用いてマスクを形成し、リン(P)を1020atoms/cmの濃度となるように導入する。
同様にpチャネル型TFTである駆動トランジスタ112の低濃度不純物領域(LDD領域ともいう)を形成するために、第1の電極231とnチャネル型TFTである駆動トランジスタ114となる領域にレジスト等を用いてマスクを形成し、ホウ素(B)を1017atoms/cmの濃度になるように導入する。
そして更にpチャネル型TFTである駆動トランジスタ112のソース領域及びドレイン領域を形成するために、低濃度不純物領域となる領域にレジスト等を用いてマスクを形成し、ホウ素(B)を1020atoms/cmの濃度になるように導入する。
ただし、n型を付与する不純物元素とp型を付与する不純物元素、並びにドーズ量は必要に応じて変えればよく、必ずしも上記の通りでなくてもよい。
このとき島状半導体膜203の電極215下部の領域にはn型を付与する不純物元素とp型を付与する不純物元素不純物は添加されない。ただし、島状半導体膜203に成形される前の半導体膜には、一導電性を付与する不純物が導入されている。そのため、島状半導体膜203の電極215下部の領域を、抵抗115として用いることができる。
スイッチングトランジスタ111はnチャネル型トランジスタとする。nチャネル型トランジスタである駆動トランジスタ114と同様に、スイッチングトランジスタ111のチャネル形成領域251、ソース領域またはドレイン領域となる領域252a、ソース領域またはドレイン領域の他方となる領域252bを形成する。チャネル形成領域251と領域252a、並びにチャネル形成領域251と領域252bとの間に、低濃度不純物領域を形成してもよい。
同様に、抵抗115に隣接して、不純物領域254a及び254bが形成される(図8(A)参照)。なお、抵抗115と不純物領域254a、並びに抵抗115と不純物領域254bの間に、低濃度不純物領域を形成してもよい。
次にゲート絶縁膜243、ゲート電極211、ゲート電極212、電極215、電極216、電極231を覆って、絶縁膜232を形成する。絶縁膜232として、本実施の形態では、窒化珪素膜をCVD装置、スパッタ装置等を用いて200nm成膜する。絶縁膜232は発光層233を挟む絶縁膜としてだけでなく、スイッチングトランジスタ111、駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114のパシベーション膜としても機能する。
電極231上に、絶縁膜232を介して、発光層233を形成する(図8(C)参照)。本実施の形態では、不純物元素としてマンガン(Mn)、母体材料として硫化亜鉛(ZnS)を用いる。例えば、発光層233として、マンガン(Mn)を0.5wt%含む硫化亜鉛(ZnS)をスパッタや蒸着法等を用いて500nm成膜する。
このとき、硫化亜鉛(ZnS)に含まれる不純物元素を変えれば、別の色に発光するので、カラー表示も可能である。
また、前述以外にも、発光層233として、酸化亜鉛(ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)と酸化マグネシウム(MgO)の混晶(「MgZn1−xO」ともいう)、テルル化亜鉛(ZnTe)、硫化カドミウム(CdS)などの半導体を用いることもできる。
次いで発光層233及び絶縁膜232上に、絶縁膜234を形成する(図8(D)参照)。本実施の形態では、絶縁膜234として、窒化珪素膜をCVD装置、スパッタ装置等を用いて200nm成膜する。
以上のようにして、発光層233は絶縁膜232及び234で挟まれた構造に形成される。
次いで、ゲート絶縁膜243、絶縁膜232、絶縁膜234の一部をエッチングしてコンタクトホールを形成し、絶縁膜234上に導電膜を形成する。本実施の形態では、この導電膜として、アルミニウム(Al)とチタン(Ti)の合金であるAl−Ti合金膜をスパッタ装置を用いて300nmの厚さで成膜する。Al−Ti合金膜をウエットエッチング、ドライエッチング装置等を用いてエッチングを行い、ソース電極またはドレイン電極の一方である電極221、ソース電極またはドレイン電極の他方である電極222、電極224、無機EL素子205の第2の電極235を形成する(図9参照)。
なお本実施の形態では、電極221は、ソース線121の一部である。あるいは電極221とソース線121を別々に形成して、電気的に接続させてもよい。
またAl−Ti合金膜に代えて、導電膜として、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、白金(Pt)、タングステン(W)、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide(ITO))等用いることができる。またはそれらの単層膜およびそれらの組み合わせによる多層膜を使うことができる。
電極221は、スイッチングトランジスタ111の領域252aに電気的に接続されており、電極222は、スイッチングトランジスタ111の領域252b及びゲート電極212に電気的に接続されている。
電極224は、不純物領域254bと電極216に電気的に接続されている。
無機EL素子205は、第1の電極231、絶縁膜232、発光層233、絶縁膜234、第2の電極235を有し、容量性を有する発光素子となっている。
なお、図9には図示されないが、電源供給線223も、電極221、電極222、電極224、電極235と同様の工程、同様の材料で形成される(図4参照)。
次いで、電極221、電極222、電極224、電極235、絶縁膜234を覆って、層間絶縁膜244を形成する(図6参照)。本実施の形態では、層間絶縁膜244として、CVD装置等を用いて窒素を含む酸化珪素膜を1000nm成膜する。
以上から無機EL素子205を有する発光装置を得ることができる。
本実施の形態では、スイッチングトランジスタ111並びに駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114として、トップゲート型TFTを用い、第1の電極231を透光性導電膜を用い、第2の電極235を金属を含む導電膜を用いて形成し、ボトムエミッション型発光装置の例を示した。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、スイッチングトランジスタ及び駆動トランジスタにボトムゲート型TFTを用いることも可能であるし、第1の電極及び第2の電極について、透光性導電膜と金属を含む導電膜を逆の構成にして、トップエミッション型発光装置にも適用が可能である。あるいは、第1の電極及び第2の電極として両方とも透光性導電膜を用いれば、デュアルエミッション型発光装置の作製も可能である。
[実施の形態3]
本実施の形態では、実施の形態1または実施の形態2示す発光装置をその一部に含む本発明の電子機器について説明する。本発明の電子機器は、実施の形態1及び実施の形態2で示した発光素子を有する。よって駆動トランジスタにかかる駆動電圧を減少させ、駆動トランジスタの負荷を低減させることが可能である。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を得ることが可能となる。
本発明の発光装置を用いて作製された電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうる発光装置を備えた装置)などが挙げられる。これらの電子機器の具体例を図10(A)〜図10(D)、図11に示す。
図10(A)は本発明に係るテレビ装置であり、筐体9101、支持台9102、表示部9103、スピーカ部9104、ビデオ入力端子9105等を含む。このテレビ装置において、表示部9103は、実施の形態1〜実施の形態2で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成されている。
本発明により形成された発光素子は、駆動トランジスタにかかる駆動電圧を減少させ、駆動トランジスタの負荷を低減させることが可能である。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を得ることが可能となる。
図10(B)は本発明に係るコンピュータであり、本体9201、筐体9202、表示部9203、キーボード9204、外部接続ポート9205、ポインティングデバイス9206等を含む。このコンピュータにおいて、表示部9203は、実施の形態1〜実施の形態2で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成されている。
本発明により形成された発光素子は、駆動トランジスタにかかる駆動電圧を減少させ、駆動トランジスタの負荷を低減させることが可能である。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を得ることが可能となる。
図10(C)は本発明に係る携帯電話であり、本体9401、筐体9402、表示部9403、音声入力部9404、音声出力部9405、操作キー9406、外部接続ポート9407、アンテナ9408等を含む。この携帯電話において、表示部9403は、実施の形態1〜実施の形態2で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成されている。
本発明により形成された発光素子は、駆動トランジスタにかかる駆動電圧を減少させ、駆動トランジスタの負荷を低減させることが可能である。これにより信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を得ることが可能となる。
図10(D)は本発明の係るカメラであり、本体9501、表示部9502、筐体9503、外部接続ポート9504、リモコン受信部9505、受像部9506、バッテリー9507、音声入力部9508、操作キー9509、接眼部9510等を含む。このカメラにおいて、表示部9502は、実施の形態1〜実施の形態2で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成されている。
以上の様に、本発明の発光装置の適用範囲は極めて広く、この発光装置をあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。本発明の発光装置を用いることにより、作製コストが小さく、信頼性の高く、かつ高精細な発光装置を有する電子機器を提供することが可能となる。
また、本発明の発光装置は、発光効率の高い発光素子を有しており、照明装置として用いることもできる。本発明の発光素子を照明装置として用いる一態様を、図11を用いて説明する。
図11は、本発明の発光装置をバックライトとして用いた液晶表示装置の一例である。図11に示した液晶表示装置は、筐体501、液晶層502、バックライト503、筐体504を有し、液晶層502は、ドライバIC505と接続されている。また、バックライト503は、本発明の発光装置が用いられおり、端子506により、電流が供給されている。
本発明の発光装置を液晶表示装置のバックライトとして用いることにより、作製コストが小さく、信頼性の高く、かつ高精細なバックライトが得られる。また、本発明の発光装置は、面発光の照明装置であり大面積化も可能であるため、バックライトの大面積化が可能であり、液晶表示装置の大面積化も可能になる。さらに、発光装置は薄型で低消費電力であるため、表示装置の薄型化、低消費電力化も可能となる。
本実施例では、実施の形態1で述べられた式1〜式11を用いて、以下の条件における抵抗115の抵抗値Rの範囲を計算する。
以下にそれぞれのパラメータの値を示す。
=6V
thn=1V
V=200V
L/W=10/10μm
ox=3.63×10−8F/cm(窒素を含む酸化珪素膜、比誘電率4.1、膜厚100nmに相当)
μ=100cm/Vs(多結晶珪素膜に相当)
以上から、抵抗115の抵抗値R>2.2×10Ωと計算される。
一般に多結晶珪素膜を活性層とする薄膜トランジスタでは、しきい値制御のために、1015〜1016atoms/cmのアクセプタ不純物を、チャネル形成領域となる領域(ゲート電極の下部の領域)に導入する。
これを抵抗率に換算すれば、1〜10Ωcmである。膜抵抗はρ(l/(w・x)で与えられる。ただし、ρを膜の抵抗率、抵抗115の領域の膜の長さをlと膜の幅をw、そして膜厚をxとする。
アクセプタ不純物を導入した多結晶珪素膜を使って抵抗115を作る場合は、簡略なために、l=wとして(すなわち抵抗115は正方形の領域となる)、x=50×10−7cm、ρ=5Ωcmとすれば。R=10Ωと計算される。
従って、lとwの比を調整することで駆動トランジスタが線形動作するための抵抗115を作ることができる。
次に上記条件のときのELに電荷が蓄えられる緩和時間を見積もる。R=10Ωとする。
駆動トランジスタ112及び駆動トランジスタ114のチャネル抵抗はrnc=1/(3.63×10−8・100・5)=5.5×10Ωと計算される。第1の電極231を100μm×100μmとし、発光層233を挟む絶縁膜232及び234を上下ともに膜厚200nmの窒化珪素膜(比誘電率6)とする。
画素容量CpixはCpix=2.7×10−12Fと計算される。以上から緩和時間τ=(R+rnc)・Cpix=(10+5.5×10)×2.7×10−12=2.7×10−5secと求められる。
周波数に換算すれば、周波数f=1/τ=1/2.7×10−5Hz=3.7×10Hzとなる。従って交流駆動電圧の周波数が30kHz以下であれば十分本発明の発光装置は機能することが分かる。
以上説明したように、本発明に係る発光装置には以下の構成が含まれる。
スイッチングトランジスタと、pチャネル型トランジスタである第1の駆動トランジスタと、nチャネル型トランジスタである第2の駆動トランジスタと、無機EL素子と、抵抗とを有する発光装置。この発光装置は、スイッチングトランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、第1の駆動トランジスタのゲート電極及び第2の駆動トランジスタのゲート電極に電気的に接続されており、第1の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域及び第2の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、抵抗と電気的に接続されており、抵抗と無機EL素子が電気的に接続されている。抵抗を第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタと、無機EL素子との間に設けることにより、駆動電圧を抵抗に分圧させることを可能としている。
上記抵抗は、島状半導体膜の一導電性を付与する不純物元素が導入された領域を用いて形成したものが適用可能である。
第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタは、それぞれ線形領域で動作する。
抵抗の抵抗値Rは、第1の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の他方と接続される電源から印加される電源電圧をV、第1の駆動トランジスタと、第2の駆動トランジスタの中間の電位をV、第1の駆動トランジスタのゲート電極及び第2の駆動トランジスタのゲート電極に印加されるゲート電位をV、第2の駆動トランジスタのしきい値電圧をVthn、第2の駆動トランジスタのチャネル幅をW、第2の駆動トランジスタのチャネル長さをLとし、第2の駆動トランジスタのゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量Cox、第2の駆動トランジスタの移動度μとすると、R>{(V−(V−Vthn)}/{β・(V−Vthn}、β=(W/L)・(Cox・μ)を満たす発光装置である。
実施の形態1に係る無機EL素子の断面図。 実施の形態1に係る画素の構成を説明する回路図。 図2で示す回路の要部を説明する回路図。 実施の形態2に係る画素の構成を示す平面図。 図4で示す画素を複数備えた画素部の構成を示す平面図。 図4のA−A’切断面の構造を示す断面図。 実施の形態2に係る発光装置の作製方法を示す断面図。 実施の形態2に係る発光装置の作製方法を示す断面図。 実施の形態2に係る発光装置の作製方法を示す断面図。 表示装置を組み込んだ電子機器の例を示す図。 表示装置を組み込んだ電子機器の例を示す図。
符号の説明
101 発光層
102a 絶縁膜
102b 絶縁膜
103 電極
104 電極
105 無機EL素子
106 電源
111 スイッチングトランジスタ
112 駆動トランジスタ
113 蓄積容量
114 駆動トランジスタ
115 抵抗
121 ソース線
122 ゲート線
201 島状半導体膜
202 島状半導体膜
203 島状半導体膜
205 無機EL素子
211 ゲート電極
212 ゲート電極
213 ゲート電極
214 電極
215 電極
216 電極
221 電極
222 電極
223 電源供給線
224 電極
231 電極
232 絶縁膜
233 発光層
234 絶縁膜
235 電極
241 基板
242 下地膜
243 ゲート絶縁膜
244 層間絶縁膜
251 チャネル形成領域
252a 領域
252b 領域
254a 不純物領域
254b 不純物領域
501 筐体
502 液晶層
503 バックライト
504 筐体
505 ドライバIC
506 端子
9101 筐体
9102 支持台
9103 表示部
9104 スピーカ部
9105 ビデオ入力端子
9201 本体
9202 筐体
9203 表示部
9204 キーボード
9205 外部接続ポート
9206 ポインティングデバイス
9401 本体
9402 筐体
9403 表示部
9404 音声入力部
9405 音声出力部
9406 操作キー
9407 外部接続ポート
9408 アンテナ
9501 本体
9502 表示部
9503 筐体
9504 外部接続ポート
9505 リモコン受信部
9506 受像部
9507 バッテリー
9508 音声入力部
9509 操作キー
9510 接眼部

Claims (5)

  1. スイッチングトランジスタと、
    pチャネル型トランジスタである第1の駆動トランジスタと、
    nチャネル型トランジスタである第2の駆動トランジスタと、
    無機EL素子と、
    抵抗と、
    を有し、
    前記スイッチングトランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、前記第1の駆動トランジスタのゲート電極及び前記第2の駆動トランジスタのゲート電極に電気的に接続されており、
    前記第1の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域及び前記第2の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の一方の領域が、前記抵抗と電気的に接続されており、
    前記抵抗と前記無機EL素子が電気的にされており、
    前記抵抗を、前記第1の駆動トランジスタ及び前記第2の駆動トランジスタと、前記無機EL素子との間に設けることにより、駆動電圧を、前記抵抗に分圧させることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記抵抗は、島状半導体膜の、一導電性を付与する不純物元素が導入された領域を用いることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記無機EL素子は、容量性を有することを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
    前記第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタは、それぞれ線形領域で動作することを特徴とする発光装置。
  5. 請求項4において、
    前記抵抗の抵抗値Rは、
    前記第1の駆動トランジスタのソース領域またはドレイン領域の他方と接続される電源から印加される電源電圧をV、
    前記第1の駆動トランジスタと、前記第2の駆動トランジスタの中間の電位をV
    前記第1の駆動トランジスタのゲート電極及び前記第2の駆動トランジスタのゲート電極に印加されるゲート電位をV
    前記第2の駆動トランジスタのしきい値電圧をVth
    前記第2の駆動トランジスタのチャネル幅をW、前記第2の駆動トランジスタのチャネル長さをLとし、
    前記第2の駆動トランジスタのゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量Cox
    前記第2の駆動トランジスタの移動度μとすると、
    R>{(V−(V−Vth)}/{β・(V−Vthn}、β=(W/L)・(Cox・μ)、
    を満たすことを特徴とする発光装置。
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